JP2607797B2 - 内視鏡のチャンネル - Google Patents

内視鏡のチャンネル

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JP2607797B2
JP2607797B2 JP4058213A JP5821392A JP2607797B2 JP 2607797 B2 JP2607797 B2 JP 2607797B2 JP 4058213 A JP4058213 A JP 4058213A JP 5821392 A JP5821392 A JP 5821392A JP 2607797 B2 JP2607797 B2 JP 2607797B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、各種処置具を挿通可能
な内視鏡のチャンネルの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、体腔内に細長な挿入部を挿入する
ことにより、体腔内の臓器を観察したり、必要に応じ、
処置具チャンネル内に挿入した処置具を用いて、各種治
療処置のできる内視鏡が広く用いられている。また、ボ
イラー・ガスタービンエンジン・化学プラント等の配管
・自動車エンジンのボディ等の内部の傷や腐蝕等の観察
や検査等に、工業用内視鏡が広く利用されている。さら
に、電荷結合素子(CCD)等の固体撮像素子を撮像手
段に用いた電子内視鏡も各種用いられている。
【0003】また、前記内視鏡は、必要に応じて処置具
チャンネル内に挿通した処置具、例えば鉗子等を用いて
各種治療処置のできる内視鏡が広く用いられている。
【0004】ところで、従来の内視鏡の処置具チャンネ
ルとしては、チューブに溝を螺旋状に設け、この溝にコ
イルを巻回し、さらにコイルをチューブに固着したもの
がある。
【0005】また、実開昭62−18102号公報には
内視鏡の処置具チャンネルとしてチューブに溝を螺旋状
に設け、この溝にコイルを巻回し、さらにコイルを外層
管で被覆したチャンネルを開示している。
【0006】さらに、特開昭62−240022号公報
は、チューブにコイルを巻き、更に充填剤や外側コーテ
ィングを密着するように被覆しているチャンネルを開示
している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】内視鏡は一般に湾曲部
を有しており、この湾曲部を湾曲させると湾曲の内側と
外側では湾曲部の長さが変化するので、それに応じて内
蔵された内蔵物は前後に摺動する。内視鏡の内部空間に
対し、内蔵物の占める割合(充填率)はかなり高いの
で、摺動時に内蔵物同志はお互いにこすれ合うことにな
る。特に、湾曲部に設けられているワイヤガイド用のワ
イヤ受けのエッジ部は、内側に突出て設けられているの
で、こすれ易く、従来の内視鏡のチャンネルでは、コイ
ル固定用の固着剤が摩耗したり、ワイヤ受けとの接触に
よる応力で固着剤の剥離が発生することにより、コイル
がチューブから浮いてしまう。コイルが浮くと補強の役
目を果たさないから、チューブが座屈し易くなる。チュ
ーブが座屈すると、チャンネル内に挿通する各種処置具
の通りが悪くなったり、さらに座屈部が処置具との接触
による摩耗や加負荷により孔が開いてしまうこともあ
り、水が内視鏡内臓物にまで侵入し、光学系等にダメー
ジを与えることになる。
【0008】また、特開昭62−240022号公報の
ものでは、摩耗は防止できるが外側コーティングが密着
しているために、ワイヤ受けから受ける応力を解放でき
ずにコイルの固着剤にそのまま伝えてしまうため、固着
剤剥離によるコイルの浮きが発生し易いという欠点があ
る。
【0009】本発明は前記事情に鑑みてなされたもの
で、コイル固着剤の剥離によるコイルの浮きを防止する
と共に、チャンネルの座屈を防ぎ、チャンネルの耐性を
向上させることができる内視鏡のチャンネルを提供する
ことを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明による内視鏡のチ
ャンネルは、内視鏡の湾曲部を含む挿入部内に収納され
たチューブと、前記チューブ外周のうち少なくとも前記
湾曲部に相当する部分を含む外周を螺旋状に巻回する補
強材とを有し、この補強材を前記チューブに対して固着
剤により固定している内視鏡のチャンネルであって、前
記補強材及び固着剤のうち、少なくとも前記湾曲部を湾
曲操作するワイヤを挿通するワイヤ受けと接触する部分
は、前記固着剤と別体の被覆材により被覆すると共に、
この被覆材は少なくとも前記ワイヤ受けと接触する部分
において、前記補強材及び固着剤に対して摺動可能に構
成している。
【0011】
【作用】前記構成においては、補強材の固着剤と別体の
被覆材を補強材及び固着剤に対して摺動可能に構成する
ことにより、湾曲部の湾曲時に被覆材がワイヤ受けから
受ける応力を摺動により解放し、固着剤に加わる負荷を
減らすことによって、固着剤の剥離を防止し、チャンネ
ルが座屈し易くなることを防ぎ、チャンネルの耐性を向
上させている。
【0012】
【実施例】以下本発明の一実施例について図面を参照し
て説明する。図1ないし図9は本発明の一実施例に係
り、図1は内視鏡挿入先端側の縦断側面図、図2は内視
鏡の全体的な構成図、図3は図1のD方向矢視図、図4
は挿入部の横断面図、図5は内視鏡先端部における光学
系等を含む縦断側面図、図6は内視鏡湾曲部の横断面
図、図7はチャンネル先端側端部の詳細を示す縦断面
図、図8は起上台及び操作ワイヤの連結部の構成を示す
図、図9は操作ワイヤの他の構成を示す断面図である。
【0013】図2に示す内視鏡1は、体腔内に挿入され
る軟性挿入部2と、この挿入部2の手元側に連なる操作
部3とを備えており、前記操作部3には図示しない照明
用光源装置に連結可能なライトガイドケーブル4が接続
されている。
【0014】前記挿入部2は管状の可撓管部5を有し、
この可撓管部5の先端には、同じく管状の湾曲部6を介
して先端硬性部7を連結している。前記湾曲部6の芯材
は図1で示すようにそれぞれリング状をなした複数の湾
曲駒8を軸方向に並べ、隣接する湾曲駒8同士をピン9
で回動自在に連結して構成される。湾曲部6の最先端に
位置する湾曲駒8には、前記操作部3に設けた図示しな
い湾曲操作機構に連結される上下左右の4本の湾曲ワイ
ヤ39(図6の湾曲部断面図を参照)が連結されてい
る。一部の湾曲駒8には湾曲ワイヤ39の位置決めのた
め、リング状のワイヤ受け40が固定されており、湾曲
ワイヤ39はワイヤ受け40を貫通して配置されてい
る。前記湾曲操作機構は同じく操作部3に設けられた図
2に示すアングルノブ10による操作で、前記各ワイヤ
39を押し引きする。そして、湾曲部6は、選択的に引
かれたワイヤに応じた向きに湾曲するようになってい
る。
【0015】また、挿入部2内には、図4の挿入部断面
図に示すように、鉗子等の処置具11を挿通するチャン
ネル12を始めとして、イメージガイドファイバ13、
ライトガイドファイバ14、及び送気送水管路15が挿
通されて配置されている。前記チャンネル12は、操作
部3に設けた図1に示す鉗子挿入口16に連なってい
る。また、前記イメージガイドファイバ13は、操作部
3に設けた接眼部13aに連なっている。また、ライト
ガイドファイバ14及び送気送水管路15は、操作部3
からライトガイドケーブル4を経て導かれ、図示しない
照明用光源装置に接続されるようになっている。
【0016】前記先端構成部7は湾曲部6における最先
端の湾曲駒8に連結されており、この先端構成部7には
前記チャンネル12に連なると共に、処置具11の先端
を外方に導出させる鉗子出口17が形成されている。そ
して、先端構成部7の湾曲駒8との連結部から湾曲部6
の外周は、ゴム製の保護部材18で被覆されており、こ
の保護部材18の先端部分は糸19で縛ることにより先
端構成部7に固定されている。また、先端構成部7の外
周は保護部材18に連続的に接続されている合成樹脂製
のカバー20により形成されており、このカバー20先
端の一側部には前記鉗子出口17に連続する開口部22
が形成されている。
【0017】さらに、この先端構成部7には図5に示す
ように、鉗子出口17に隣接してイメージガイドファイ
バ13に連なる対物レンズ23、及びライトガイドファ
イバ14に連なる照明レンズ24が組み込まれていると
ともに、送気送水管路15に連なる送気送水ノズル25
が取り付けられており、図3に示すように、この送気送
水ノズル25は対物レンズ23及び照明レンズ24の外
周面に向けて近接するように、先端構成部7から突き出
すように設けられている。そして、この実施例の場合、
送気送水ノズル25と先端構成部7及びカバー20との
間の空間には、シリコン系の接着剤26を充填してその
部分を液密的にシールしている。
【0018】また、図1に示すように、先端構成部7に
おける鉗子出口17内には、これより導出される処置具
11を起上させるための起上台28が設けられている。
この起上台28は、鉗子出口17内であって、その先端
側に位置して設けられており、その一端が枢支ピン29
を介して処置具11の挿通方向、つまり挿入部2の軸方
向と直交する方向に回動可能に枢支されている。そし
て、この起上台28の回動先端側には操作ワイヤ30の
先端が連結されている。この操作ワイヤ30の基端側
は、先端構成部7に開設した挿通孔31を挿通されて湾
曲部6内側へ導かれており、さらに、可撓管部5内を経
て操作部3に設けた図示しない起上操作機構に連結され
ている。そして、その起上操作機構を起上レバー32に
よって操作することにより操作ワイヤ30を引っ張る
と、起上台28が枢支ピン29を支点として回動され、
処置具11を所定角度起上させるようになっている。
【0019】前記操作ワイヤ30が挿通される挿通孔3
1は、起上台28の枢支点から先端構成部7の径方向に
図1に示す距離Aだけ離れた位置に設けられており、こ
の距離Aは起上台28の起上力量を軽くするため、その
起上台28と操作ワイヤ30との連結点から枢支点まで
の図1に示す距離Bと等しいか、あるいはそれ以上に設
定されている。このため、挿通孔31は先端構成部7の
外周側に偏った位置に設けられている。また、この挿通
孔31の外方へ開口部31aはテーパ状に拡開されてい
る。
【0020】ところで、図8には起上台28と操作ワイ
ヤ30との連結部の具体例が示されている。図8(a)
に示す連結部の例は、起上台28の先端側上部に固定さ
れたリング51に、操作ワイヤ30の先端に連結された
フック52を引っかけたものである。また、図8(b)
に示す例では、操作ワイヤ30の先端部側には円筒形の
ワイヤ保持部材53を設ける一方、起上台28には、そ
の側面先端側中程に装着孔54aを形成すると共に、こ
の装着孔54aから下方向に向かってスリット54bを
形成している。また、起上台28には、その先端側端面
から前記スリット54bを越えて、内部に雌ネジを形成
した締め付け孔54cを形成している。前記起上台28
の装着孔54aにワイヤ保持部材53を装着した状態
で、さらに締め付け孔54cに締め付けネジ55を螺合
させると、操作ワイヤ30は、起上台28に固定され連
結される。
【0021】さらに、図8(c)に示す例では、前記操
作ワイヤ30の先端には、ワイヤ保持部材53の構成に
加えて切り欠き部56を形成した保持部材57を固定す
る一方、前記起上台28には、その側面先端側に装着孔
58を形成すると共に、先端側端面から装着孔58に貫
通する貫通孔59を形成している。この貫通孔59の内
側には雌ネジが形成されている。そして、前記起上台2
8の装着孔58にワイヤ保持部材57を装着した状態
で、さらに貫通孔59にネジ60を螺合させると、ネジ
60の先端は、保持部材57の切り欠き部56に突き当
たり、保持部材57が起上台28に固定される。操作ワ
イヤ30は、起上台28に固定され連結される。
【0022】図8に示す連結部の三つの例は、いずれも
起上台と操作ワイヤとの連結解除が容易であり、操作ワ
イヤを着脱自在とすることで起上台周辺の洗浄性を向上
させることができる。
【0023】また、図3に示すように、先端構成部7の
湾曲部6側の端面7aには、挿通孔31に連なるワイヤ
案内管34の一端部分が半田付けされており、このワイ
ヤ案内管34の他端部は湾曲部6内に突き出ている。そ
して、図1に示すように、湾曲部6内に突き出たワイヤ
案内管34の導出部には、可撓性のガイドチューブ35
が同軸状に連結されている。ガイドチューブ35は、ワ
イヤ案内管34の外周に被嵌されると共に、このガイド
チューブ35の外周は、糸36で縛り付けられいる。さ
らに、図示しない接着剤で接着することにより、ガイド
チューブ35とワイヤ案内管34とは、互いに一体的に
固着される。
【0024】このガイドチューブ35は挿入部2の湾曲
部6から可撓管部5の全長にわたって設けられており、
このガイドチューブ35内を通じて前記操作ワイヤ30
を案内するようになっている。
【0025】尚、ガイドチューブ35の外周は、保護シ
ース37によって覆われている。
【0026】ところで、前記挿通孔31とワイヤ案内管
34、及びそのワイヤ案内管34に接続されるガイドチ
ューブ35の接続部分とは一直線に配設され、さらに、
これらを結ぶ中心線は挿通孔31からワイヤ案内管34
側へ遠ざかるに従い、挿入部2の中心線X1に近づく向
きに傾斜されている。このため、ガイドチューブ35の
挿通孔31側の端部も中心線X1に近づく方向に傾斜さ
れている。
【0027】先端構成部7の開口部22側の端面7bに
は、最大角度に起上させたときに起上台28の回動先端
面28aが当接する調整ねじ38がねじ込まれている。
この調整ねじ38のねじ込み量、つまり、先端構成部7
の端面7bからの突出量Cを増減すれば、起上台28の
起上角度の上限を調整することができるようになってい
る。
【0028】さて、図9に示す構成は、鉗子起上用の操
作ワイヤ周辺の構成例であって、前記図1に示す例とは
異なる例を示している。前記操作ワイヤは、より線のも
のであるが、本例の操作ワイヤ61は、伸び率の小さな
金属で形成された芯線61aと、この芯線61aを覆う
被覆層61bとからなる二層構造となっている。前記被
覆層61bは素材が超弾性合金であり、表面が平滑に形
成されていると共に、曲げ易く伸び率の小さなものであ
る。前記操作ワイヤは開口部22の部分で外部に露出し
ているので、操作ワイヤがより線の場合、体腔内の汚物
が付着した際には、より線の目に汚物が詰まって洗浄し
にくかったが、前記操作ワイヤ61では表面が滑らかな
ので洗浄し易くなっている。また、操作ワイヤ61は、
仮にガイドチューブ35内に汚物が入った場合でも、よ
り線のものより比較的洗浄がし易い。尚、符号62は、
前記保護シース37を巻回している密巻きコイルであ
る。
【0029】次に、チャンネル12の構造を説明する。
チャンネル12の内層41はフッ素樹脂からなり、少な
くとも湾曲部6に相当する外周には、底部の断面形状が
円弧状の溝42が螺旋状に形成されている。そして、こ
の溝42には、ばね性のある材料によって形成された補
強材としてのコイル43の素線が溝42に沿って、この
溝42と密着するように巻き付けられ、その両端は接着
で固定されている。さらに、チャンネル12が屈曲した
際に、コイル43と溝42の密着がずれないように、内
層41とコイル43を固着剤としての弾性接着剤44に
て固定している。
【0030】また、前記チャンネル12は、先端構成部
7に対しパイプ45を介して接続されている。その接続
部詳細を図7に示す。前記チャンネル12は、コイル4
3を弾性接着剤44にて組み付けた内層41をパイプ4
5に押し込んで被覆すると共に、接着剤で固定する。こ
の際、コイル43の端部を固定している接着部が、パイ
プ45により拡げられると剥離を発生させ易いので、剥
離を発生させないようにパイプ45の端部と、コイル4
3の端部が少しすきま(図7中、L1)があくような位
置まで押し込んで固定する。
【0031】尚、螺旋状に形成した溝42の端部とコイ
ル43の端部との位置関係は、外形が太くならないよう
に、一致させて巻くか、あるいは溝42の途中からコイ
ル43を巻くようにする。パイプ45の端部の強度を補
強するために内層41をパイプ45に押し込んで装着し
た後、パイプ45の端部近傍の内層41外周に接着剤を
塗布してもよい。
【0032】尚また、湾曲部6における処置具の挿通性
を向上させるために、パイプ45の内径(図7に示すd
1)より、内層41の内径(図7に示すd2)を大きくし
ても良い。こうすれば、パイプ45への組付けも容易に
なる。
【0033】さらに、前記内層41の外周には、延伸P
TFEシリコンチューブ等からなる外層46を被覆して
いる。外層46の一端部は、内層41をパイプ45に被
覆した部分であり、内層41に接着等で固定している。
あるいは、前記外層46の一端部は、糸巻き等で補強か
つ固定しても良い。
【0034】外層46の他端部は、溝42の全長を覆う
ように形成されている。あるいは、前記外層46の他端
部(手元側端部)は、溝42の他端部近傍まで覆うよう
にしてもよいし、他の内蔵物との摺動で外層46端部が
めくれないように、他の内蔵物の保護チューブ後端より
手元側、つまり挿入部2に対する内臓物の占める割合で
ある充填率の下がった所でもよいし、内層41の全長を
覆うようにしてもよい。また、チャンネル12にダメー
ジを与えるワイヤ受け40と接触する部分を被覆してさ
えいれば、外層46の他端部は、どこに位置してもよ
い。外層46の手元側端部は固定されておらず、内層4
1と摺動可能である。
【0035】尚、前記外層46としてシリコンゴムのよ
うな伸縮自在の素材を用いた場合は、その端部を固定し
てもよい。あるいは前記外層46には、酸化モリブデン
のような固体潤滑剤を塗布し、滑りを向上させてもよ
い。
【0036】本実施例ではコイル43、及び弾性接着剤
44を組み付けた内層41の外形よりも、外層46の内
径の方が大きく形成しているが、前記内層41の外径よ
り前記外層46の内径を小さくしても良い。
【0037】本実施例では内層41をパイプ45に組み
付けた後、外層46を被覆しているが、外層46を被覆
した後、パイプ45に被覆してもよい。
【0038】また、本実施例ではコイル43を内層41
に固定した後、パイプ45に被覆しているが、パイプ4
5に被覆した後にコイル43を固定してもよい。つま
り、内層41をパイプ45に被覆した後に内層41に溝
42の加工をしてもよいし、溝42の加工をした後、内
層41をパイプ45に被覆してコイル43を巻いてもよ
いし、あるいはコイル43を巻いた後、パイプ45に被
覆してコイル43の一端部を固定してもよい。この様に
形成することにより、内層41をパイプ45に被覆する
際に、コイル43を固定している接着剤が応力を受けて
剥離するのを防止できる。尚、この場合、パイプ45に
内層41、及び外層46を被覆した後、パイプ45を先
端構成部7に固定した方が作業が容易である。前記パイ
プ45を先端構成部7に固定する作業中に加える熱が、
パイプ45と内層41の固定等に悪影響を加えないよう
にするために、パイプ45と先端構成部7の固定用接着
剤は硬化温度が低いものを選択するのが望ましい。
【0039】前記構成で、内視鏡1の湾曲部6を湾曲さ
せると、湾曲内側と外側とでは湾曲部6の長さが変化す
るので、それに応じて内蔵された内蔵物は前後に摺動す
る。前記内視鏡1の挿入部2の内部空間に対し内蔵物の
占める割合(充填率)は、かなり高いので、摺動時に内
蔵物同志はお互いにこすれ合う。また、ワイヤ受け40
と他の内臓物との間でもこすれが発生する。しかし、本
実施例のチャンネル12は外層46を摺動可能に被覆し
ているので、コイル43がワイヤ受け40に引っかかっ
て無理な力が加わることを防止できる。また、弾性接着
剤44と外層46とは別体なので、外層46がワイヤ受
け40から受ける応力は、外層46の摺動により解放さ
れ、直接弾性接着剤44に加わる負荷を減らすことがで
きる。従って、本実施例では、弾性接着剤44の剥離に
よるコイル43の溝42からの浮きを防止することがで
きる。これにより、本実施例では、チャンネル12の座
屈を防ぎ、チャンネル12の耐性を向上させことができ
る。
【0040】尚、本実施例は、前記図示例の光学式ファ
イバー内視鏡だけでなく、電子内視鏡にも適用できるこ
とは云うまでもない。また、前記内層41には溝42を
設けず、この内層41外周に直接コイル43を巻いても
よい。あるいは、前記コイル43に代えて、帯材を巻回
してもよいし、網管でもよい。
【0041】
【発明の効果】本発明の内視鏡のチャンネルは、コイル
固着剤の剥離によるコイルの浮きを防止すると共に、チ
ャンネルの座屈を防ぎ、チャンネルの耐性を向上させる
ことができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は内視鏡挿入先端側の縦断側面図。
【図2】図2は内視鏡の全体的な構成図。
【図3】図3は図1のD方向矢視図。
【図4】図4は挿入部の横断面図。
【図5】図5は内視鏡先端部における光学系等を含む縦
断側面図。
【図6】図6は内視鏡湾曲部の横断面図。
【図7】図7はチャンネル先端側端部の詳細を示す縦断
側面図。
【図8】図8は起上台及び操作ワイヤの連結部の構成を
示す図。
【図9】図9は操作ワイヤの他の構成を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1…内視鏡 6…湾曲部 8…湾曲駒 12…チャンネル 40…ワイヤ受け 41…内層 42…溝 43…コイル 44…弾性接着剤 46…外層

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内視鏡の湾曲部を含む挿入部内に収納さ
    れたチューブと、前記チューブ外周のうち少なくとも前
    記湾曲部に相当する部分を含む外周を螺旋状に巻回する
    補強材とを有し、この補強材を前記チューブに対して固
    着剤により固定している内視鏡のチャンネルにおいて、 前記補強材及び固着剤のうち、少なくとも前記湾曲部を
    湾曲操作するワイヤを挿通するワイヤ受けと接触する部
    分は、前記固着剤と別体の被覆材により被覆すると共
    に、この被覆材は少なくとも前記ワイヤ受けと接触する
    部分において、前記補強材及び固着剤に対して摺動可能
    に構成していることを特徴とする内視鏡のチャンネル。
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