JP2607367Y2 - 自在継手装置 - Google Patents

自在継手装置

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JP2607367Y2
JP2607367Y2 JP1993074504U JP7450493U JP2607367Y2 JP 2607367 Y2 JP2607367 Y2 JP 2607367Y2 JP 1993074504 U JP1993074504 U JP 1993074504U JP 7450493 U JP7450493 U JP 7450493U JP 2607367 Y2 JP2607367 Y2 JP 2607367Y2
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retaining ring
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ball
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尚夫 井上
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、自動車用スティダン
パー,排煙用スティダンパー等の使用に適する抜け止め
構造を持ったボールジョイントタイプの自在継手装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来のボールジョイントタイプの自在継
手装置としては、例えば、図5に示すようなものが開発
されている。これは、ボール取付部材1に設けられたシ
ート部2内に、ボールジョイント軸部材3端の球体たる
ボール4を嵌め込み、このボール4をシート部2内の環
状溝5に入れた抜け止めリング6により抜けないように
取り付けたものである。また、上記シート部2内には環
状溝5に連続するように、この環状溝5よりも内方に大
径な環状溝7が連設されている。さらに、上記抜け止め
リング6は、圧縮操作可能なように、合口隙間が比較的
大きい弾性リングから構成されている。かかる自在継手
装置では、まず、抜け止めリング6を圧縮して小径化
し、これをシート部2の開口部から内部に挿入して、上
記環状溝5内に嵌合しておく。続いて、上記ボールジョ
イント軸部材3の先端のボール4をシート部2の開口部
から内部に押し込む。すると、そのボール4は、抜け止
めリング6の頭を付けて、これを大径な環状溝7内に押
し込み、この大径な環状溝7内で抜け止めリング6がボ
ール4で押圧されて拡径する。このため、この拡径した
抜け止めリング6内を上記ボール4が通過し、シート部
2内にボール4が保持される。この時抜け止めリング6
は自己の収縮力で縮径して環状溝5内に復帰する。そし
て、このボール4を持ったボールジョイント軸部材3ま
たはボール取付部材1のいずれかに引張り方向の力が作
用した場合には、上記抜け止めリング6は環状溝5内に
嵌り込んで縮径されており且つこの環状溝5内では拡径
できない為、ボール4はこの抜け止めリング6によって
拘束され、外方への離脱が防止されることとなる。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来の自在継手装置にあっては、抜け止めリング6に比
較的大きな合口隙間が設けられており、リング溝5内に
抜け止めリング6を挿入する際に予め該抜け止めリング
6の縮径操作を要するので、シート部2へのボール4の
圧入操作に熟練を要すると共に、作業性が悪い。
【0004】この考案は、上記のような従来の問題点に
着目してなされたものであり、球体や抜け止めリングの
ボール取付部材への挿入ないしは嵌め込みが容易で迅速
に行える自在継手装置を得ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本考案の手段は、板状のブラケットと、抜け止めリ
ングと、シート部材と、軸部材に結合した球体とからな
り、ブラケットは当該ブラケットをそれぞれ横方向に貫
通する取付孔とリング溝とを有し、リング溝は取付孔に
連続すると共に当該取付孔の内径より大きい内径を備え
た第1の環状溝と、第1の環状溝に連続すると共に第1
の環状溝の内径より大きい内径を備えた第2の環状溝と
からなり、抜け止めリングは微少な隙間からなる合口隙
間を有し、シート部材は上記取付孔に対応する半球面状
のシート面と前後端部に形成したチャンネル溝とを有
し、上記抜け止めリングは上記第1の環状溝内に挿入さ
れ、上記シート部材は上記ブラケットの前後側縁部に上
記チャンネル溝を介して嵌合し、上記球体は上記取付孔
と上記抜け止めリングを貫通して上記シート面内に収容
されていることを特徴とするものである。
【0006】
【作用】この考案における自在継手装置では、抜け止め
リングが、リング溝内に圧縮操作されることなく挿入さ
れ、又シート部材が簡単にブラケットに着脱できる。球
体が取付孔方向の力を受けた際には第1の環状溝内に復
帰している抜け止めリングで球体が係止されて抜け止め
リングからの脱抜を確実に防止する。
【0007】
【実施例】以下、この考案の一実施例を図について説明
する。本考案に係る自在継手装置は図1乃至図4に示す
ように、板状のブラケット11と、抜け止めリング16
と、シート部材17と、軸部材15に結合した球体たる
ボール14とからなっている。ブラケット11端部近傍
に横方向に向けて形成した取付孔12と、この取付孔1
2に連続すると共に当該取付孔12の内径より大きい内
径を備えたリング溝13とを有している。リング溝13
は取付孔に連続する第1の環状溝aと、第1の環状溝a
に連続すると共に第1の環状溝aの内径より大きい内径
を備えた第2の環状溝bとからなっている。取付孔12
とリング溝13とはブラケット11を横方向に貫通して
いる。抜け止めリング16は端部が接触していて隙間が
零になっている程度の微少隙間又は端部間が極く僅か開
いている程度の微少隙間からなる合口隙間を備えたリン
グからなっている。シート部材17は上記取付孔12に
対応する半球面状のシート面と上記ブラケット11の前
後側縁部20,20に嵌合するチャンネル溝18,18
とを有している。これにより、抜け止めリング16を第
1の環状溝a内に取付孔12と反対方向から挿入させ、
次いでシート部材17をチャンネル溝18を介してブラ
ケットの前後側縁部20に嵌合させ、更に球体たるボー
ル14を取付孔12より抜け止めリング16を第2の環
状溝b内に押し込みながら拡径させ、更にこれを貫通し
て球面シート内に回転自在に収容させている。以下、更
に詳しく述べる。図1は自在継手装置の縦断正面図、図
2は、同じく横断面図、図3は、右側面図であり、同図
において、11は、取付孔12およびこの取付孔12に
連通するリング溝13を有する板状ブラケット、14
は、取付孔12を有した上記ブラケット11の上記リン
グ溝13側に挿入される球体たるボールである。また、
15は、上記ボール14に一体に設けられ、該ボール1
4よりも径小のボールジョイント軸部材、16は、微少
の隙間からなる合口隙間Gを備えた抜け止めリングであ
る。この抜け止めリング16の外径は第1の環状溝aの
内径とほぼ同一に形成され、拡径した時は第2の環状溝
bの内径とほぼ同一となる。17は、シート部材であ
る。
【0008】このシート部材17は、図2に示すよう
に、前後の端部に下方が開放されているチャンネル溝1
8を形成するようにU字状のフランジ部19が設けら
れ、このチャンネル溝18内に、ブラケット11前後の
直線状側縁部20が摺動して嵌合されている。なお、上
記フランジ部19の上端は、上記嵌合状態において、ブ
ラケット11の上端に当接することにより、シート部材
17のブラケット11に対する嵌合量を規制している。
また、この嵌合状態が安定するように周知のホールド手
段、例えば凹所に爪を着脱自在に嵌合する構造を採用す
ることは任意である。
【0009】かかる自在継手装置は、次のようにして組
み付けられる。即ち、抜け止めリング16をリング溝1
3における第1の環状溝a内に図1において左方向から
挿入する。次に、チャンネル溝18を介してブラケット
11の側縁部20に沿って摺動して嵌合させ、これによ
りシート部材17がその内側のシート面を取付孔12に
対向させた状態でブラケット11に嵌合される。この状
態でボール14を取付孔12より挿入し、抜け止めリン
グ16を第2の環状溝b側に押し込んで拡径させながら
侵入してシート面内に収容される。ボール14が抜け止
めリング16を貫通すると自己収縮力で抜け止めリング
16は第1の環状溝a側に復帰する。最後にシート部材
17をブラケット11に対して、上記爪と凹所による嵌
合,溶接,カシメなどにて結着する。ボール14を組付
けた後に例えば、ボール14が抜け方向、言いかえれば
取付孔12方向に引張り込まれた時、ボール14の外面
で抜け止めリング16は第1の環状溝aの端面に押し付
けられ拡径が阻止される。この為ボール14は抜け止め
リング16で規制されてそれ以上抜け出ることは無い。
【0010】この実施例ではブラケット11やシート部
材17としては、高価な成形品などを用いる必要がな
く、板材からのプレス成形品やモール成形品により、簡
単かつ安価に得られ、組み付けが容易,迅速となる。
【0011】
【考案の効果】以上のように、この考案によれば、次の
効果がある。 (1) 抜け止めリングの合口隙間が小さく、当該抜け止め
リングを縮径操作しなくてもそのまま抜け止めリングの
ブラケットへの挿入が容易で迅速に行えるため組立性が
向上する。 (2) チャンネル溝を介してシート部材をブラケットに嵌
合させているから、シート部材を簡単且つスピーディに
着脱できる。 (3) 更に、ブラケットが板状であることからプレス成形
が可能で重量の低減が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例による自在継手装置の拡大
縦断正面図である。
【図2】図1における自在継手装置の拡大横断面図であ
る。
【図3】図1における自在継手装置の底面図である。
【図4】抜け止めリングの側面図である。
【図5】従来の自在継手装置を示す縦断正面図である。
【符号の説明】
11 ブラケット 12 取付孔 13 リング溝 14 球体たるボール 15 軸部材 16 抜け止めリング 17 シート部材 18 チャンネル溝 20 側縁部 G 合口隙間 a 第1の環状溝 b 第2の環状溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭49−45260(JP,A) 特開 昭59−69518(JP,A) 特開 昭62−209215(JP,A) 実開 昭58−63421(JP,U) 実開 昭61−38315(JP,U) 特公 昭36−20071(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16C 11/06

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 板状のブラケットと、抜け止めリング
    と、シート部材と、軸部材に結合した球体とからなり、
    ブラケットは当該ブラケットをそれぞれ横方向に貫通す
    る取付孔とリング溝とを有し、リング溝は取付孔に連続
    すると共に当該取付孔の内径より大きい内径を備えた第
    1の環状溝と、第1の環状溝に連続すると共に第1の環
    状溝の内径より大きい内径を備えた第2の環状溝とから
    なり、抜け止めリングは微少な隙間からなる合口隙間を
    有し、シート部材は上記取付孔に対応する半球面状のシ
    ート面と前後端部に形成したチャンネル溝とを有し、上
    記抜け止めリングは上記第1の環状溝内に挿入され、上
    記シート部材は上記ブラケットの前後側縁部に上記チャ
    ンネル溝を介して嵌合し、上記球体は上記取付孔と上記
    抜け止めリングを貫通して上記シート面内に収容されて
    いることを特徴とする自在継手装置。
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