JP2607295B2 - 直流モータの速度制御回路 - Google Patents
直流モータの速度制御回路Info
- Publication number
- JP2607295B2 JP2607295B2 JP2002746A JP274690A JP2607295B2 JP 2607295 B2 JP2607295 B2 JP 2607295B2 JP 2002746 A JP2002746 A JP 2002746A JP 274690 A JP274690 A JP 274690A JP 2607295 B2 JP2607295 B2 JP 2607295B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- terminal
- motor
- voltage
- power supply
- control
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H02—GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
- H02P—CONTROL OR REGULATION OF ELECTRIC MOTORS, ELECTRIC GENERATORS OR DYNAMO-ELECTRIC CONVERTERS; CONTROLLING TRANSFORMERS, REACTORS OR CHOKE COILS
- H02P5/00—Arrangements specially adapted for regulating or controlling the speed or torque of two or more electric motors
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Power Engineering (AREA)
- Control Of Direct Current Motors (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、制御用ICを用いた直流モータの速度制御回
路に関する。
路に関する。
(従来の技術) 機械式のガバナを速度制御用ICに代え、これにより速
度制御を行うようにした直流モータがあり、この種のモ
ータを電子ガバナモータと称している。特開昭56−2539
2号公報、実開昭56−40491号公報等に記載されている技
術はこの種のモータに関するものである。
度制御を行うようにした直流モータがあり、この種のモ
ータを電子ガバナモータと称している。特開昭56−2539
2号公報、実開昭56−40491号公報等に記載されている技
術はこの種のモータに関するものである。
第2図は上記従来の技術を示しており、符号1で示す
直流モータ制御用ICは4個の端子を有してい
る。第1の端子は基準端子、第2の端子はモータの
逆起電圧の等価電圧を検出する検出端子、第3の端子
は出力端子、第4の端子は接地端子である。上記制御
用IC1は各端子に対して次のような内部回路を
有している。第1の端子と第4の端子との間には分
流トランジスタQ1のコレクタ、エミッタ間が順方向にか
つ抵抗R1を介して接続されている。また、第3の端子
と第4の端子との間には複数の駆動トランジスタQ2,
Q3,……Qnのコレクタ、エミッタ間が順方向にかつそれ
ぞれ抵抗R2,R3,……Rnを介して並列に接続されてい
る。これら駆動トランジスタQ2,Q3,……Qnおよび分流
トランジスタQ1の制御入力端子即ちベースは共通に誤差
検出回路1aの出力端子に接続されている。分流トランジ
スタQ1と駆動トランジスタQ2,Q3,……Qnによって電流
ミラー回路が構成されている。誤差検出回路1aは例えば
差動増幅回路により構成されている。第1の端子およ
び第2の端子とこの各端子に対応した誤差検出回
路1aの二つの入力端子との線路間には基準電圧源1bが設
けられている。ただし、誤差検出回路1aに対しては、基
準電圧源1bによる基準電圧Vrefが抵抗R5,R6で分圧され
て入力される。上記誤差検出回路1aは、第2の端子の
電圧と上記基準電圧とを比較することによって第2の端
子の電圧を検出する。
直流モータ制御用ICは4個の端子を有してい
る。第1の端子は基準端子、第2の端子はモータの
逆起電圧の等価電圧を検出する検出端子、第3の端子
は出力端子、第4の端子は接地端子である。上記制御
用IC1は各端子に対して次のような内部回路を
有している。第1の端子と第4の端子との間には分
流トランジスタQ1のコレクタ、エミッタ間が順方向にか
つ抵抗R1を介して接続されている。また、第3の端子
と第4の端子との間には複数の駆動トランジスタQ2,
Q3,……Qnのコレクタ、エミッタ間が順方向にかつそれ
ぞれ抵抗R2,R3,……Rnを介して並列に接続されてい
る。これら駆動トランジスタQ2,Q3,……Qnおよび分流
トランジスタQ1の制御入力端子即ちベースは共通に誤差
検出回路1aの出力端子に接続されている。分流トランジ
スタQ1と駆動トランジスタQ2,Q3,……Qnによって電流
ミラー回路が構成されている。誤差検出回路1aは例えば
差動増幅回路により構成されている。第1の端子およ
び第2の端子とこの各端子に対応した誤差検出回
路1aの二つの入力端子との線路間には基準電圧源1bが設
けられている。ただし、誤差検出回路1aに対しては、基
準電圧源1bによる基準電圧Vrefが抵抗R5,R6で分圧され
て入力される。上記誤差検出回路1aは、第2の端子の
電圧と上記基準電圧とを比較することによって第2の端
子の電圧を検出する。
上記のように構成された直流モータ制御用IC1に対し
ては、次のような外部回路が接続されている。第3の端
子と電源端子Voの間には直流モータMが接続されてい
る。直流モータMの両端子間には抵抗Rt,Ra,Rbが直列に
接続されている。抵抗Ra,Rbは分圧回路を構成してお
り、この分圧回路が第1の端子と第3の端子との間
に接続され、この分圧回路の分圧点が第2の端子に接
続されている。第4の端子は接地されている。上記直
流モータMは、回転駆動によって駆動コイルに逆起電圧
が発生するため、等価的に逆起電圧源Eoと内部抵抗Roと
の直列接続で表すことができる。このように回路構成さ
れることにより、第3の端子に流れる負荷電流Iaに比
例した電流が第1の端子に流れるようになっている。
ては、次のような外部回路が接続されている。第3の端
子と電源端子Voの間には直流モータMが接続されてい
る。直流モータMの両端子間には抵抗Rt,Ra,Rbが直列に
接続されている。抵抗Ra,Rbは分圧回路を構成してお
り、この分圧回路が第1の端子と第3の端子との間
に接続され、この分圧回路の分圧点が第2の端子に接
続されている。第4の端子は接地されている。上記直
流モータMは、回転駆動によって駆動コイルに逆起電圧
が発生するため、等価的に逆起電圧源Eoと内部抵抗Roと
の直列接続で表すことができる。このように回路構成さ
れることにより、第3の端子に流れる負荷電流Iaに比
例した電流が第1の端子に流れるようになっている。
いま、電源端子Voを電源のプラス側に、接地端子GND
を電源のマイナス側に接続すると、モータMに電源が供
給されてそのロータが回転駆動され、モータMの回転速
度に応じた逆起電圧Eoがモータ端子A−C間に誘起され
る。この逆起電圧Eoに応じた電圧が制御用IC1の第1の
端子と第3の端子との間に現われる。この電圧は抵
抗Ra,Rbで分圧され、この分圧値が誤差検出回路1aの一
方の端子に入力される。誤差検出回路1aでは上記逆起電
圧Eoに応じた分圧値と基準電圧Vref(正確には基準電圧
Vrefに応じた電圧)とを比較し、その誤差を速度誤差信
号として出力する。この速度誤差信号によって分流トラ
ンジスタQ1および駆動トランジスタQ2,Q3,……Qnが駆
動され、モータMに流れる電流Iaが制御されてモータM
の回転速度が制御される。
を電源のマイナス側に接続すると、モータMに電源が供
給されてそのロータが回転駆動され、モータMの回転速
度に応じた逆起電圧Eoがモータ端子A−C間に誘起され
る。この逆起電圧Eoに応じた電圧が制御用IC1の第1の
端子と第3の端子との間に現われる。この電圧は抵
抗Ra,Rbで分圧され、この分圧値が誤差検出回路1aの一
方の端子に入力される。誤差検出回路1aでは上記逆起電
圧Eoに応じた分圧値と基準電圧Vref(正確には基準電圧
Vrefに応じた電圧)とを比較し、その誤差を速度誤差信
号として出力する。この速度誤差信号によって分流トラ
ンジスタQ1および駆動トランジスタQ2,Q3,……Qnが駆
動され、モータMに流れる電流Iaが制御されてモータM
の回転速度が制御される。
このように、第2図に示す従来例によれば、いわゆる
電子ガバナモータとして所定の作用効果を奏する。しか
し、上記従来例によれば、モータMには電源が直接供給
されるのに対してモータ制御用IC1には抵抗Rtを介して
電源が供給されるため、モータ制御用IC1には電源電圧V
ccよりも抵抗Rtによる電圧降下分だけ低い電圧が供給さ
れることになり、制御用IC1では電源電圧Vccをフルに利
用できないという問題がある。
電子ガバナモータとして所定の作用効果を奏する。しか
し、上記従来例によれば、モータMには電源が直接供給
されるのに対してモータ制御用IC1には抵抗Rtを介して
電源が供給されるため、モータ制御用IC1には電源電圧V
ccよりも抵抗Rtによる電圧降下分だけ低い電圧が供給さ
れることになり、制御用IC1では電源電圧Vccをフルに利
用できないという問題がある。
そこで第3図に示すように、モータ制御用IC1に電源
供給端子として第5の端子を付加し、この端子を直
接電源に接続することにより、モータMに供給する電源
電圧Vccと同じ電圧を制御用IC1にも供給するようにした
直流モータの速度制御回路も提案されている。
供給端子として第5の端子を付加し、この端子を直
接電源に接続することにより、モータMに供給する電源
電圧Vccと同じ電圧を制御用IC1にも供給するようにした
直流モータの速度制御回路も提案されている。
(発明が解決しようとする課題) 第3図に示すような制御用IC1を含む速度制御回路は
直流モータ本体内に内蔵され、直流モータ本体からは、
電源のプラス側に接続すべき電源端子Voと、電源のマイ
ナス側に接続すべき接地端子GNDが引き出されているだ
けである。しかるに、モータMを電源に接続するに当た
っては、誤って逆向きに接続されることがありうる。第
3図に示す従来例において、仮りに、誤って上記端子Vo
と端子GNDとが電源に対して逆向きに接続されたとする
と、制御用IC1の各端子に流れる電流は各抵抗Rt,
Ra,Rb,Roに流れることになり、これら各抵抗が制限抵抗
となって電流はある程度制限されるが、制御用IC1の第
5の端子は電源のプラス側に直接接続されているた
め、接地端子GNDから制御用IC1内のPN接合を順方向に流
れた電流が第5の端子に流れ、この電流が制御用IC1
内のPN接合に対して過大電流となって制御用IC1が破壊
するという問題がある。
直流モータ本体内に内蔵され、直流モータ本体からは、
電源のプラス側に接続すべき電源端子Voと、電源のマイ
ナス側に接続すべき接地端子GNDが引き出されているだ
けである。しかるに、モータMを電源に接続するに当た
っては、誤って逆向きに接続されることがありうる。第
3図に示す従来例において、仮りに、誤って上記端子Vo
と端子GNDとが電源に対して逆向きに接続されたとする
と、制御用IC1の各端子に流れる電流は各抵抗Rt,
Ra,Rb,Roに流れることになり、これら各抵抗が制限抵抗
となって電流はある程度制限されるが、制御用IC1の第
5の端子は電源のプラス側に直接接続されているた
め、接地端子GNDから制御用IC1内のPN接合を順方向に流
れた電流が第5の端子に流れ、この電流が制御用IC1
内のPN接合に対して過大電流となって制御用IC1が破壊
するという問題がある。
本発明は、かかる従来技術の問題点を解消するために
なされたもので、5個のピンを有するモータ制御用ICを
用いたものにおいて、仮りに電源を誤って逆向きに接続
したとしても制御用ICの破壊を防止することができる直
流モータの速度制御回路を提供することを目的とする。
なされたもので、5個のピンを有するモータ制御用ICを
用いたものにおいて、仮りに電源を誤って逆向きに接続
したとしても制御用ICの破壊を防止することができる直
流モータの速度制御回路を提供することを目的とする。
本発明はまた、回転制御の温度特性を補正することが
できる直流モータの速度制御回路を提供することを目的
とする。
できる直流モータの速度制御回路を提供することを目的
とする。
(課題を解決するための手段) 本発明は、第1および第2の端子とこの各端子に対応
した誤差検出回路の二つの入力端子との線路間に基準電
圧源を設け、第3の端子と接地された第4の端子との間
に駆動トランジスタを接続し、第5の端子から誤差検出
回路に電源電圧を印加し、第1の端子と第4の端子との
間に分流トランジスタを設け、第3の端子に流れる負荷
電流に比例した電流が第1の端子に流れるように構成
し、かつ第1および第3の端子の間に発生する電圧に対
応した電圧を第2の端子に加え、この電圧と基準電圧と
を誤差検出回路によって検出し、誤差検出回路の出力信
号を上記分流および駆動トランジスタの制御入力端子に
加える直流モータ制御用ICを備え、電源端子と第3の端
子との間に直流モータを接続し、第5の端子と第1の端
子との間に抵抗を接続し、第1の端子と第3の端子との
間に分圧回路を接続し、この分圧回路の分圧点を第2の
端子に接続し、電源端子と第5の端子との間にダイオー
ドを接続したことを特徴とする。
した誤差検出回路の二つの入力端子との線路間に基準電
圧源を設け、第3の端子と接地された第4の端子との間
に駆動トランジスタを接続し、第5の端子から誤差検出
回路に電源電圧を印加し、第1の端子と第4の端子との
間に分流トランジスタを設け、第3の端子に流れる負荷
電流に比例した電流が第1の端子に流れるように構成
し、かつ第1および第3の端子の間に発生する電圧に対
応した電圧を第2の端子に加え、この電圧と基準電圧と
を誤差検出回路によって検出し、誤差検出回路の出力信
号を上記分流および駆動トランジスタの制御入力端子に
加える直流モータ制御用ICを備え、電源端子と第3の端
子との間に直流モータを接続し、第5の端子と第1の端
子との間に抵抗を接続し、第1の端子と第3の端子との
間に分圧回路を接続し、この分圧回路の分圧点を第2の
端子に接続し、電源端子と第5の端子との間にダイオー
ドを接続したことを特徴とする。
(作用) モータ制御用ICを有するモータの端子を誤って電源に
逆向きに接続したとしても、誤差検出回路に電源電圧を
印加するためのモータ制御用ICの第5の端子と電源端子
との間に接続したダイオードが電流を遮断し、モータ制
御用IC1の破壊を防止する。
逆向きに接続したとしても、誤差検出回路に電源電圧を
印加するためのモータ制御用ICの第5の端子と電源端子
との間に接続したダイオードが電流を遮断し、モータ制
御用IC1の破壊を防止する。
直流モータの駆動マグネットの磁束は温度変化に応じ
て変化するが、この磁束変化は、モータ制御用ICの第5
の端子と電源端子との間に接続したダイオードの温度変
化による電圧降下の変化によって相殺され、回転速度の
温度変化が抑制される。
て変化するが、この磁束変化は、モータ制御用ICの第5
の端子と電源端子との間に接続したダイオードの温度変
化による電圧降下の変化によって相殺され、回転速度の
温度変化が抑制される。
(実施例) 以下、第1図を参照しながら本発明にかかる直流モー
タの速度制御回路の実施例について説明する。ただし、
第1図に示す実施例は、第2図、第3図に示す従来例に
回路部品を付加した形になっているので、構成の説明に
関しては付加された部分を重点的に説明し、第2図の従
来例と共通の構成部分については共通の符号を附し、重
複した説明は避けることにする。
タの速度制御回路の実施例について説明する。ただし、
第1図に示す実施例は、第2図、第3図に示す従来例に
回路部品を付加した形になっているので、構成の説明に
関しては付加された部分を重点的に説明し、第2図の従
来例と共通の構成部分については共通の符号を附し、重
複した説明は避けることにする。
第1図において、モータ制御用IC1は第1ないし第4
の端子に加えて第5の端子を有しており、こ
の第5の端子を介して誤差検出回路1aに電源電圧Vcc
を印加するようになっている。また、第5の端子と第
1の端子との間に抵抗Rtが接続され、電源のプラス側
に接続されるべき電源端子Voと上記第5の端子との間
にダイオード2が接続されている。ダイオード2は電源
端子Voから第5の端子に向かって順方向となってい
る。その他の構成は第2図の従来例と同じである。
の端子に加えて第5の端子を有しており、こ
の第5の端子を介して誤差検出回路1aに電源電圧Vcc
を印加するようになっている。また、第5の端子と第
1の端子との間に抵抗Rtが接続され、電源のプラス側
に接続されるべき電源端子Voと上記第5の端子との間
にダイオード2が接続されている。ダイオード2は電源
端子Voから第5の端子に向かって順方向となってい
る。その他の構成は第2図の従来例と同じである。
いま、電源端子Voを電源のプラス側に、接地端子GND
を電源のマイナス側に接続すると、第2図の従来例につ
いて説明した動作と同様に、モータMのロータが回転駆
動され、モータMの回転速度に応じてモータ端子A−C
間に誘起される逆起電圧Eoに基づいて速度制御動作が行
われ、回転速度を一定に制御する。ここで、モータMに
流れる負荷電流をIa、抵抗Rtの電流をIt、抵抗Raの電流
をIs、分流トランジスタQ1に流れる電流をIk、基準電圧
Vrefを得るための一定の電流をIr、駆動トランジスタ
Q2,Q3,……Qnに流れる電流をIoとし、モータMの等価
内部抵抗値をRo、モータMの逆起電圧をEo、基準電圧源
1bの基準電圧をVref、モータMの端子電圧をVoとする。
モータ制御用IC1では、分流トランジスタQ1と駆動トラ
ンジスタQ2,Q3,……Qnでなる電流ミラー回路により、
電流Ikは常に電流Iaの1/Kとなる。ただし、Kは比例定
数である。また、 Ia=KIt、 Is=Vref/Ra となる。モータMにかかる電圧Vmを求めると、 Vm=RtIt+(Ra+Rb)Is+RtIr+Vx Vm=Vref{1+(Rb/Ra)}+RtIr+Vx+Rt(Ia/K) …
…(1) Vm=Va+Rt(Ia/K) ……(2) ただし、Vx:ダイオード2による電圧降下となる。
(1)式の右辺第1項、第2項は、抵抗Ra,Rb,Rtの値が
与えられれば、電源電圧Voの変化や、負荷トルクの変化
による負荷電流Iaの変化などにかかわりなく一定値をと
り、右辺第4項は負荷電流Iaに比例して変化する。そこ
で、(1)式の右辺第1項ないし第3項を電圧源Vaとみ
なすと(2)式のように表すことができ、この電圧源Va
に抵抗(−Rt/K)が直列に接続されたものと等価にな
る。
を電源のマイナス側に接続すると、第2図の従来例につ
いて説明した動作と同様に、モータMのロータが回転駆
動され、モータMの回転速度に応じてモータ端子A−C
間に誘起される逆起電圧Eoに基づいて速度制御動作が行
われ、回転速度を一定に制御する。ここで、モータMに
流れる負荷電流をIa、抵抗Rtの電流をIt、抵抗Raの電流
をIs、分流トランジスタQ1に流れる電流をIk、基準電圧
Vrefを得るための一定の電流をIr、駆動トランジスタ
Q2,Q3,……Qnに流れる電流をIoとし、モータMの等価
内部抵抗値をRo、モータMの逆起電圧をEo、基準電圧源
1bの基準電圧をVref、モータMの端子電圧をVoとする。
モータ制御用IC1では、分流トランジスタQ1と駆動トラ
ンジスタQ2,Q3,……Qnでなる電流ミラー回路により、
電流Ikは常に電流Iaの1/Kとなる。ただし、Kは比例定
数である。また、 Ia=KIt、 Is=Vref/Ra となる。モータMにかかる電圧Vmを求めると、 Vm=RtIt+(Ra+Rb)Is+RtIr+Vx Vm=Vref{1+(Rb/Ra)}+RtIr+Vx+Rt(Ia/K) …
…(1) Vm=Va+Rt(Ia/K) ……(2) ただし、Vx:ダイオード2による電圧降下となる。
(1)式の右辺第1項、第2項は、抵抗Ra,Rb,Rtの値が
与えられれば、電源電圧Voの変化や、負荷トルクの変化
による負荷電流Iaの変化などにかかわりなく一定値をと
り、右辺第4項は負荷電流Iaに比例して変化する。そこ
で、(1)式の右辺第1項ないし第3項を電圧源Vaとみ
なすと(2)式のように表すことができ、この電圧源Va
に抵抗(−Rt/K)が直列に接続されたものと等価にな
る。
一方、モータMについて考えると、モータMの両端子
間電圧VACは、 VAC=Eo+RoIa ……(3) であり、 VAC=Vm ……(4) であるから、 Va+(Rt/K)Ia=Eo+RoIa ……(5) の関係になる。従って、モータMの逆起電圧Eaは、 Eo=Va+{(Rt/K)−Ro}Ia ……(6) で表される。抵抗Rtを調節して Rt=KRa ……(7) に選ぶと、Eo=Vaとなり、モータMはその逆起電圧Eaが
常に一定電圧Vaとなるような回転速度で駆動される。即
ち、モータMは負荷トルクなどに影響されることなく、
常に一定の回転速度となるように制御される。
間電圧VACは、 VAC=Eo+RoIa ……(3) であり、 VAC=Vm ……(4) であるから、 Va+(Rt/K)Ia=Eo+RoIa ……(5) の関係になる。従って、モータMの逆起電圧Eaは、 Eo=Va+{(Rt/K)−Ro}Ia ……(6) で表される。抵抗Rtを調節して Rt=KRa ……(7) に選ぶと、Eo=Vaとなり、モータMはその逆起電圧Eaが
常に一定電圧Vaとなるような回転速度で駆動される。即
ち、モータMは負荷トルクなどに影響されることなく、
常に一定の回転速度となるように制御される。
このようにして、電源端子Voと制御用IC1の第5の端
子との間にダイオード2を挿入した場合も、直流モー
タMの速度制御回路を構成することができる。
子との間にダイオード2を挿入した場合も、直流モー
タMの速度制御回路を構成することができる。
さて、第1図に示す実施例において、電源端子Voと端
子GNDを電源に対して誤って逆向きに接続したとする。
仮りに、電源端子Voと制御用IC1の第5の端子との間
にダイオード2が挿入されていないとすれば、第3図の
従来例について説明したように、制御用IC1内のPN接合
に過大電流が流れ、IC1を破壊する結果となる。しか
し、第1図に示す実施例によれば、電源端子Voと制御用
IC1の第5の端子との間に挿入されたダイオード2
が、上記第5の端子に過大電流が流れるのを防止する
とともに、第1および第2の端子から第5の端子
に電流が流れるのを防止し、よって、制御用IC1が破壊
するのを未然に防止することができる。
子GNDを電源に対して誤って逆向きに接続したとする。
仮りに、電源端子Voと制御用IC1の第5の端子との間
にダイオード2が挿入されていないとすれば、第3図の
従来例について説明したように、制御用IC1内のPN接合
に過大電流が流れ、IC1を破壊する結果となる。しか
し、第1図に示す実施例によれば、電源端子Voと制御用
IC1の第5の端子との間に挿入されたダイオード2
が、上記第5の端子に過大電流が流れるのを防止する
とともに、第1および第2の端子から第5の端子
に電流が流れるのを防止し、よって、制御用IC1が破壊
するのを未然に防止することができる。
ところで、抵抗Rt,Ra,Rbとして、通常、温度変化に対
して抵抗値の変化が少ない炭素皮膜抵抗を用い、モータ
電流の温度変化に伴う回転速度の変化を極力抑制するよ
うに配慮している。
して抵抗値の変化が少ない炭素皮膜抵抗を用い、モータ
電流の温度変化に伴う回転速度の変化を極力抑制するよ
うに配慮している。
しかしながら、モータの駆動マグネットには温度特性
があり、温度変化によって磁束が変化する。一方、制御
用IC1の基準電圧温度特性は通常0に設定されているの
で、制御用IC1の温度特性は無視することができる。従
って、駆動マグネットの温度特性がモータの回転速度変
動の要因となる。
があり、温度変化によって磁束が変化する。一方、制御
用IC1の基準電圧温度特性は通常0に設定されているの
で、制御用IC1の温度特性は無視することができる。従
って、駆動マグネットの温度特性がモータの回転速度変
動の要因となる。
しかるに、第1図に示す実施例によれば、ダイオード
2が、温度変化に伴う回転速度変動の補償機能を果たし
ている。即ち、前述の制御式(1)において、モータM
の端子電圧Vmはダイオード2の電圧降下Vxが変化すれば
その分変化することになる。ダイオード2の電圧降下Vx
は温度変化に伴って略−2〔mV/℃〕の変化を示す。一
方、モータMのマグネットの磁束の温度変化は、一般に
用いられるフェライトマグネットの場合、−0.18〔%/
℃〕である。従って、ダイオード2の電圧降下Vxの温度
変化と駆動マグネットの磁束の温度変化とが相殺され、
回転速度の温度変化が抑制されることになる。
2が、温度変化に伴う回転速度変動の補償機能を果たし
ている。即ち、前述の制御式(1)において、モータM
の端子電圧Vmはダイオード2の電圧降下Vxが変化すれば
その分変化することになる。ダイオード2の電圧降下Vx
は温度変化に伴って略−2〔mV/℃〕の変化を示す。一
方、モータMのマグネットの磁束の温度変化は、一般に
用いられるフェライトマグネットの場合、−0.18〔%/
℃〕である。従って、ダイオード2の電圧降下Vxの温度
変化と駆動マグネットの磁束の温度変化とが相殺され、
回転速度の温度変化が抑制されることになる。
このように、第1図に示す実施例によれば、電源端子
Voと、モータ制御用IC1内の誤差検出回路1aに電源電圧
を印加するための第5の端子との間にダイオード2を接
続したことにより、誤って電源を逆向きに接続したとし
ても制御用IC1に過大電流が流れることがなく、制御用I
C1を保護することができる。また、ダイオード2の電圧
降下Vxの温度変化と駆動マグネットの磁束の温度変化と
が相殺され、回転速度の温度変化が抑制されるという効
果もある。
Voと、モータ制御用IC1内の誤差検出回路1aに電源電圧
を印加するための第5の端子との間にダイオード2を接
続したことにより、誤って電源を逆向きに接続したとし
ても制御用IC1に過大電流が流れることがなく、制御用I
C1を保護することができる。また、ダイオード2の電圧
降下Vxの温度変化と駆動マグネットの磁束の温度変化と
が相殺され、回転速度の温度変化が抑制されるという効
果もある。
なお、誤差検出回路への電源供給回路内にダイオード
を挿入したものの例として実開昭62−88489号公報記載
のものがある。しかし、この従来例における上記ダイオ
ードは、モータ制御用IC内に挿入されていて、上記本発
明の実施例にみられるような温度補償機能はない。
を挿入したものの例として実開昭62−88489号公報記載
のものがある。しかし、この従来例における上記ダイオ
ードは、モータ制御用IC内に挿入されていて、上記本発
明の実施例にみられるような温度補償機能はない。
(発明の効果) 本発明によれば、電源端子と、モータ制御用IC内の誤
差検出回路に電源電圧を印加するための第5の端子との
間にダイオードを接続したことにより、誤って電源を逆
向きに接続したとしても制御用ICに過大電流が流れるこ
とがなく、制御用ICを保護することができる。また、ダ
イオードの電圧降下の温度変化と駆動マグネットの磁束
の温度変化とが相殺され、回転速度の温度変化が抑制さ
れるという効果もある。
差検出回路に電源電圧を印加するための第5の端子との
間にダイオードを接続したことにより、誤って電源を逆
向きに接続したとしても制御用ICに過大電流が流れるこ
とがなく、制御用ICを保護することができる。また、ダ
イオードの電圧降下の温度変化と駆動マグネットの磁束
の温度変化とが相殺され、回転速度の温度変化が抑制さ
れるという効果もある。
第1図は本発明にかかる直流モータの速度制御回路の実
施例を示す回路図、第2図は従来の直流モータの速度制
御回路の例を示す回路図、第3図は従来の直流モータの
速度制御回路の別の例を示す回路図である。 1…モータ制御用IC、1a…誤差検出回路、1b…基準電圧
源、2…ダイオード、M…モータ、Q1…分流トランジス
タ、Q2,Q3,Qn…駆動トランジスタ、Vcc…電源電圧、Vo
…電源端子、Ia…負荷電流、Rt…抵抗、Ra,Rb…分圧抵
抗。
施例を示す回路図、第2図は従来の直流モータの速度制
御回路の例を示す回路図、第3図は従来の直流モータの
速度制御回路の別の例を示す回路図である。 1…モータ制御用IC、1a…誤差検出回路、1b…基準電圧
源、2…ダイオード、M…モータ、Q1…分流トランジス
タ、Q2,Q3,Qn…駆動トランジスタ、Vcc…電源電圧、Vo
…電源端子、Ia…負荷電流、Rt…抵抗、Ra,Rb…分圧抵
抗。
Claims (1)
- 【請求項1】第1および第2の端子とこの各端子に対応
した誤差検出回路の二つの入力端子との線路間に基準電
圧源を設け、第3の端子と接地された第4の端子との間
に駆動トランジスタを接続し、第5の端子から上記誤差
検出回路に電源電圧を印加し、第1の端子と第4の端子
との間に分流トランジスタを設け、第3の端子に流れる
負荷電流に比例した電流が第1の端子に流れるように構
成し、かつ第1および第3の端子の間に発生する電圧に
対応した電圧を第2の端子に加え、この電圧と上記基準
電圧とを上記誤差検出回路によって検出し、この誤差検
出回路の出力信号を上記分流および駆動トランジスタの
制御入力端子に加える直流モータ制御用ICを備え、 電源端子と上記第3の端子との間に直流モータを接続
し、 上記第5の端子と第1の端子との間に抵抗を接続し、 上記第1の端子と第3の端子との間に分圧回路を接続
し、 この分圧回路の分圧点を上記第2の端子に接続し、 上記電源端子と上記第5の端子との間にダイオードを接
続したことを特徴とする直流モータの速度制御回路。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002746A JP2607295B2 (ja) | 1990-01-10 | 1990-01-10 | 直流モータの速度制御回路 |
KR1019900022067A KR930007596B1 (ko) | 1990-01-10 | 1990-12-28 | 직류모터의 속도제어회로 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002746A JP2607295B2 (ja) | 1990-01-10 | 1990-01-10 | 直流モータの速度制御回路 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03207286A JPH03207286A (ja) | 1991-09-10 |
JP2607295B2 true JP2607295B2 (ja) | 1997-05-07 |
Family
ID=11537918
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002746A Expired - Lifetime JP2607295B2 (ja) | 1990-01-10 | 1990-01-10 | 直流モータの速度制御回路 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2607295B2 (ja) |
KR (1) | KR930007596B1 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS608559Y2 (ja) * | 1978-12-20 | 1985-03-26 | 松下電器産業株式会社 | 小型直流モ−タの速度制御装置 |
JPS6288489U (ja) * | 1985-11-20 | 1987-06-05 |
-
1990
- 1990-01-10 JP JP2002746A patent/JP2607295B2/ja not_active Expired - Lifetime
- 1990-12-28 KR KR1019900022067A patent/KR930007596B1/ko not_active IP Right Cessation
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03207286A (ja) | 1991-09-10 |
KR930007596B1 (ko) | 1993-08-13 |
KR910015103A (ko) | 1991-08-31 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2607295B2 (ja) | 直流モータの速度制御回路 | |
JP2607296B2 (ja) | 直流モータの速度制御回路 | |
JPS63186576A (ja) | モータ速度制御装置 | |
JP3054478B2 (ja) | モータ駆動回路 | |
JPH0241276B2 (ja) | ||
KR930005382Y1 (ko) | 직류모터의 속도제어회로 | |
JP2520272Y2 (ja) | 直流モータの回転速度制御装置 | |
JPS6341839Y2 (ja) | ||
JPS632888Y2 (ja) | ||
JP2571582B2 (ja) | 直流モータの速度制御装置 | |
JPS6130473Y2 (ja) | ||
JPS645996Y2 (ja) | ||
JP2586059Y2 (ja) | 直流モータの速度制御回路 | |
JPH0122400Y2 (ja) | ||
JPS6033717A (ja) | カレントミラ−回路 | |
JP2858755B2 (ja) | 増幅回路 | |
JPH084390B2 (ja) | 電子ガバナ | |
JP2623869B2 (ja) | 電流制限回路付きの直流モータの速度制御装置 | |
JPH088785B2 (ja) | 電子ガバナ | |
JPH02146983A (ja) | モータ駆動回路 | |
JPH03218290A (ja) | 直流モータ回転速度制御回路 | |
JPH0230047B2 (ja) | Kikanzofukukairo | |
JPH1080184A (ja) | 可逆直流電動機制御用回路装置 | |
JPH0595198U (ja) | 直流モータの速度制御装置 | |
JPS63305795A (ja) | ステッピングモ−タ駆動回路 |