JP2606759Y2 - 液体吐出器 - Google Patents

液体吐出器

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JP2606759Y2
JP2606759Y2 JP1993037286U JP3728693U JP2606759Y2 JP 2606759 Y2 JP2606759 Y2 JP 2606759Y2 JP 1993037286 U JP1993037286 U JP 1993037286U JP 3728693 U JP3728693 U JP 3728693U JP 2606759 Y2 JP2606759 Y2 JP 2606759Y2
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孝之 後藤
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Yoshino Kogyosho Co Ltd
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Yoshino Kogyosho Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本案は液体を霧として、又泡とし
て、更には液体をそのまま水鉄砲状に吐出できるよう設
けた液体吐出器に係る。
【0002】
【従来の技術】容器体口頸部への装着筒を有して該装着
筒からシリンダを垂下し、該シリンダ内底部に吸込み弁
を有するシリンダ部材と、上記シリンダ内へ嵌合させた
筒状ピストンからシリンダ上方へステムを起立し、該ス
テム上端にノズル付きの押下げヘッドを嵌着して、上記
筒状ピストンからノズルまでの吐出路一部に吐出弁を有
する、上記シリンダに対して上方付勢された作動部材
と、上記ステムを挿通させてシリンダの上端部へ嵌着さ
せた案内筒とを有して、該案内筒の上部内面に雌ねじ
を、上記ステム上部を嵌着させて押下げヘッドから垂下
するステム嵌合筒外面に雄ねじを、それぞれ付形し、付
勢に抗し作動部材を押下げてそれ等雌雄のねじを螺合さ
せた液体吐出器が多用されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】上記液体吐出器は、容
器体装着状態で、作動部材の上下動で容器体内液体をシ
リンダ内へ吸上げ、又シリンダ内液体をノズルから吐出
するが、その作動部材上部はシリンダから上方へ出す
るため、輸送時等の包装が嵩ばることとなり、そのため
作動部材押下げ状態で、シリンダ上端に嵌着させた案内
筒に螺合できるようにしている。
【0004】しかし上記液体吐出器を、例えば風呂場
等、湯や水がはね易い場所で使うと案内筒上面に付着し
た湯等がその内面に設けた雌ねじ溝を通って容器体内へ
入り易く、そのため容器体内の収納液体が稀釈化する欠
点があった。
【0005】本案は上記液体吐出器において、案内筒上
壁のステム挿通孔周縁部から防水筒を起立してそのステ
ム挿通孔から容器体内へ上記飛散水等が入らないように
すると共に、併せて案内筒上壁をテーパ状とし、かつそ
の上面ヘ放射状に複数の溝を穿設することで案内筒上壁
に付着した水等がその溝を通って上壁外縁から滴下する
よう設けたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】容器体口頸部への装着筒
3を有して該装着筒からシリンダ4を垂下し、該シリン
ダ内底部に吸込み弁5を有するシリンダ部材1と、上記
シリンダ内へ嵌合させた筒状ピストン9からシリンダ上
方へステム10を起立し、該ステム上端にノズル11付きの
押下げヘッド12を嵌着して、上記筒状ピストンからノズ
ルまでの吐出路一部に吐出弁15を有する、上記シリンダ
に対して上方付勢された作動部材8と、上記ステム10を
挿通させてシリンダ4の上端部へ嵌着させた案内筒20と
を有して、該案内筒の上部内面に雌ねじを、上記ステム
上部を嵌着させて押下げヘッドから垂下するステム嵌合
筒外面に雄ねじを、それぞれ付形し、付勢に抗し作動部
材を押下げてそれ等雌雄のねじを螺合させた液体吐出器
において、上記案内筒のステム挿通孔上端周縁部から
ねじの先端円よりも大内径の防水筒26を起立すると共
に、案内筒上壁22をテーパ状に形成し、かつ該上壁上面
の防水筒26下端部から上壁外縁へ放射状に、複数の溝27
を穿設した。
【0007】
【作用】ステム挿通孔周縁部から防水筒26を起立するか
ら、飛散水等が案内筒20のステム挿通孔を通って容器体
内へ入り難く、又案内筒20の上壁22上面へ付着した水等
は、その上壁がテーパ状で、かつ放射状の溝27を複数有
するから、その溝を通って上壁外縁から滴下する。
【0008】
【実施例】まず従来知られている液体吐出器の構造につ
いて説明する。1はシリンダ部材で、容器体2の口頸部
外面へ螺合させる装着筒3を有して、該装着筒からシリ
ンダ4を垂下し、該シリンダ内底部に吸込み弁5を設け
ている。上記装着筒はシリンダ4と一体成形することも
あり、シリンダ4の上端内周部からは装着筒6を起立す
る。又シリンダ下端からは液体吸上げパイプ7を垂設す
る。
【0009】上記シリンダ内からは作動部材8を起立す
る。該部材はシリンダ内へ嵌合させた筒状ピストン9を
下部に有してシリンダ上方へステム10を起立し、該ステ
ム上端部外面にノズル11付きの押下げヘッド12から垂下
するステム嵌合筒13を嵌着させている。該嵌合筒下部外
面には雄ねじ14を付設する。該作動部材はピストンから
ノズル11までの吐出路一部に吐出弁15を有する。図示の
吐出弁15はピストン9を筒状として該ピストンをステム
10の下部外面に周設した溝内へ一定ストロークで上下動
可能に嵌合させ、かつその溝下方のステム部分へ弁孔16
を穿設したもので、その筒状ピストンに対してステムが
上昇した状態でその弁孔16は閉塞され、又作動部材押下
げにより上記溝が筒状ピストンに対し下降することで弁
孔16が開くよう設けてある。又該作動部材はコイルスプ
リング17で上方へ付勢されている。
【0010】20は既述シリンダ4の上端部内面へ嵌着さ
れた、作動部材8の案内筒で、ステム10を挿通させてい
る。該案内筒は既述嵌着筒6外面へ装着させた筒部21を
案内筒上壁22の下面から、又外筒23を上壁外周から、そ
れぞれ垂下し、案内筒20内面に既述雄ねじ14を螺合させ
る雌ねじ24を有する。
【0011】本案にあっては案内筒20のステム挿通孔上
端周縁部から雄ねじの先端よりも大内径の防水筒26を起
立すると共に、上壁22をテーパ状に形成し、かつ該上壁
上面の防水筒26下端部から上壁外縁へ放射状に、複数の
溝27を穿設した。溝27は外筒23外面へ連続させて縦設す
るとよい。
【0012】
【考案の効果】本案は既述構成とするもので、シリンダ
4内から、ステム10上端にノズル付き押下げヘッド12を
嵌着させた作動部材8を上方付勢させて起立する液体吐
出器において、上記ステムを挿通させてシリンダ上端に
嵌合させた案内筒20の内面に雌ねじ24を設けると共に、
ステム挿通孔上端内周縁から、上記押下げヘッドから垂
下させたステム嵌合筒外面の雄ねじ14の先端円よりも大
内径の防水筒26を起立したから、液体吐出器不使用時に
は作動部材8を押下げ、上記雄ねじを案内筒の雌ねじ24
に螺合させた状態を保持できると共に、上記螺合を螺脱
して作動部材8を起立させた状態では、防水筒6がステ
ム挿通孔を通って容器体内へ入ることを防止することと
なり、又案内筒上壁22をテーパ状とし、かつその上面へ
放射状に複数の溝27を穿設したから、その上壁上面へ付
着した飛散水等はその溝を通って上壁外周から流下する
こととなってその上壁上面に水滴が付着したままとなる
ことがなく、よってその上壁上面へ付着した水滴等が、
容器体を持上げかつ傾けた際等にも誤って容器体内へ入
ることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本案液体吐出器の半断面図である。
【符号の説明】
8 作動部材 20 案内筒 22 上壁 26 防水筒 27 溝

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】容器体口頸部への装着筒3を有して該装着
    筒からシリンダ4を垂下し、該シリンダ内底部に吸込み
    弁5を有するシリンダ部材1と、上記シリンダ内へ嵌合
    させた筒状ピストン9からシリンダ上方へステム10を起
    立し、該ステム上端にノズル11付きの押下げヘッド12を
    嵌着して、上記筒状ピストンからノズルまでの吐出路一
    部に吐出弁15を有する、上記シリンダに対して上方付勢
    された作動部材8と、上記ステム10を挿通させてシリン
    ダ4の上端部へ嵌着させた案内筒20とを有して、該案内
    筒の上部内面に雌ねじを、上記ステム上部を嵌着させて
    押下げヘッドから垂下するステム嵌合筒外面に雄ねじ
    を、それぞれ付形し、付勢に抗し作動部材を押下げてそ
    れ等雌雄のねじを螺合させた液体吐出器において、上記
    案内筒のステム挿通孔上端周縁部から雄ねじの先端円よ
    りも大内径の防水筒26を起立すると共に、案内筒上壁22
    をテーパ状に形成し、かつ該上壁上面の防水筒26下端部
    から上壁外縁へ放射状に、複数の溝27を穿設したことを
    特徴とする液体吐出器。
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