JP2606409Y2 - 波板状屋根葺材の重層葺用金具 - Google Patents

波板状屋根葺材の重層葺用金具

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JP2606409Y2
JP2606409Y2 JP1993029373U JP2937393U JP2606409Y2 JP 2606409 Y2 JP2606409 Y2 JP 2606409Y2 JP 1993029373 U JP1993029373 U JP 1993029373U JP 2937393 U JP2937393 U JP 2937393U JP 2606409 Y2 JP2606409 Y2 JP 2606409Y2
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春子 本田
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株式会社本田板金
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、波板状屋根葺材が経年
劣化して葺替を要する状態になった時に、既設の旧屋根
葺材は撤去せずに、その上に新屋根葺材を葺き重ねる工
法に用いる、波板状屋根葺材の重層葺用金具に関する。
【0002】
【従来の技術】古くなった波板状屋根葺材の葺替時に、
旧屋根葺材を撤去してから新屋根葺材を葺く方法による
と、葺替工事中は建物を使えなくなるばかりか、建物内
に置かれた品物を、工事中の落下物や降雨から守る手だ
ても必要になる。又、屋根葺材を固定していた多数本の
錆付いたボルト・ナットを取外す作業や、撤去後の後片
付け作業にも多くの手間・暇が掛かる。その為、葺替に
要する直接、間接の経費が著しく嵩むことになる。そこ
で、図7に示した様に、旧屋根葺材51は撤去せずに、
その上に新屋根葺材52を重ねて葺く為に、旧屋根葺材
51の上に、複数列の重層葺用梁53を、棟方向に所定
間隔を隔てて並列状に取付け、この重層葺用梁53の上
に新屋根葺材52を葺く重層葺工法が考えられている。
54は旧屋根葺材51の取付ボルト、55は屋根の梁で
ある。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】然し乍ら、この重層葺
工法によると、重層葺用梁53が規格品でないこともあ
って、その取付けにかなりの時間を要する。又、新屋根
葺材52を、多数本の取付ボルト54を使って重層葺用
梁53に固定させる作業は、この梁の下側が旧屋根葺材
51で覆い隠されているだけに、元来手間の掛かるこの
作業は益々厄介になる。そこで本考案の目的は、経年劣
化した波板状屋根葺材を葺替える時に、既設の旧屋根葺
材は撤去せずにその上に新屋根葺材を葺き重ねる工法
を、より簡単・迅速に行える様にする為の波板状屋根葺
材の重層葺用金具を提供するにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成する為
の、本考案による波板状屋根葺材の重層葺用金具は、波
板状屋根葺材が経年劣化して葺き替えを要する状態にな
った時に、既設の旧屋根葺材は撤去せずに、その上に新
屋根葺材を葺き重ねる工法に於いて、新屋根葺材の取付
部材となるものであって、所定幅の金属帯板を、旧屋根
葺材51の波打形状と同じ形状に折曲して本体1とし、
該本体1の各山部分には、旧屋根葺材51の山部分の上
面に突出している取付ボルト54を避ける突部1Aを設
け、該突部1Aの上面には、新屋根葺材52を固定させ
る固定用ボルト2を突設し、且つ、前記本体1の谷部分
には、ボルト4や釘等を挿通させるボルト孔3を設ける
構成とした。
【0005】
【作用】既設の旧屋根葺材51は撤去せずにその儘にし
て置く。多数本の重層葺用金具を、その山部分と谷部分
が、旧屋根葺材51の山部分と谷部分の上に夫々重合さ
れる様にして、棟と平行方向に所定間隔を隔てて並列状
に跨座させる。そして、本体1の谷部分に設けたボルト
孔3によって、各重層葺用金具を屋根の構造材に固定さ
せる。然る後、新屋根葺材52を、図5に示した様に、
重層葺用金具の整列群の上に架け渡す様にして葺き進め
乍ら、本体1の突部1Aに設た固定用ボルト2によっ
て、新屋根葺材52を重層葺用金具に固定させれば、屋
根の重層葺作業は完了する。重層葺用金具の山部分には
突部1Aを設けてあるので、葺き進める時に、旧屋根葺
材51の取付ボルト54と干渉しなくて済む。
【0006】
【実施例】以下に、図1乃至図5を参照し乍ら、本考案
の一実施例を説明する。図4,5に示した様に、この実
施例の重層葺用金具Aは、金属製の波打状屋根葺材(旧
屋根葺材)51が経年劣化して来た時に、この旧屋根葺
材51を撤去せずに、その上に新屋根葺材52を葺き重
ねる為に作られている。
【0007】そこで先ず、旧屋根葺材51の取付構造を
図4,5によって説明する。屋根の梁55の上面には、
金属帯板製で旧屋根葺材51に倣った波打状に屈曲した
取付金具60を予め溶接して置く。そして、旧屋根葺材
51は、この取付金具60の上に跨がらせる様に被せた
うえ、取付ボルト54によってこの取付金具60に固定
させている。
【0008】重層葺用金具Aの本体1は、図1〜図3に
示した様に、所定幅の金属帯板を旧屋根葺材51の波打
形状に倣う形状に折曲させた形態を備えている。本体1
の長さは、施工し易い寸法、例えば90cm、180c
m等の寸法に設定している。
【0009】上記の様に、旧屋根葺材51の各山部分の
上面には、この屋根葺材を屋根の梁構造材53に固定さ
せる取付ボルト54が突出している。そこで、本体1の
各山部分には、この取付ボルト54を避ける為の突部1
Aを設けている。各突部1Aの上面1bには、新屋根葺
材52の取付用の固定用ボルト2を突設している。この
固定用ボルト2は、上面1bに設けた貫孔に下側から挿
通させた状態でカシメ止めするか、溶接する等してこの
上面1bに固着させている。
【0010】本体1の各谷部分1cには、ボルト孔3を
設けている。このボルト孔3は、図4に示した様に、旧
屋根葺材51の上に載せた重層葺用金具Aを、屋根の構
造材55に固定させるボルト4や釘の挿通孔となるもの
である。この場合の梁55は、H型鋼やC型鋼等であ
る。更に、必要に応じて、本体1の各斜面部分1dに釘
孔5を設けて置き、この釘孔5に挿通させた釘やボルト
を、図示を省いた屋根の構造部材に打付け又は螺止させ
る様にしてもよい。
【0011】次に、上記構成の作用を説明する。先ず、
劣化し始めた旧屋根葺材51の上、図4,5に示した様
に、多数本の重層葺用金具Aを、屋根の棟と平行方向に
所定間隔を隔てて並列状に跨座させる。この並列間隔
は、専用のスケール等を使って正確に設定して置く。本
体1の山部分には突部1Aを設けてあるので、重層葺用
金具Aを跨座させる際に、旧屋根葺材51の上面に突出
している各取付ボルト54が、重層葺用金具Aと干渉す
るのを避けられる。そして、本体1の各谷部分のボルト
孔3に挿通させたボルト4を梁55に螺止すれば、各重
層葺用金具Aは梁55に固定される。
【0012】然る後、図5に示した様に、新屋根葺材5
2を、並列状に配置された多数本の重層葺用金具A,A
間に跨がらせる様にして葺き重ねる。新屋根葺材52の
山部分には、予め、重層葺用金具Aの並列間隔に対応し
た間隔でボルト孔を明けて置くことによって、此等のボ
ルト孔には、本体1の山部分に突設した固定用ボルト2
が夫々挿通される。最後に、各固定用ボルト2にナット
を螺着して締結すれば、新屋根葺材52の葺上作業は、
簡単・迅速に完了する。
【0013】図6は、本考案の他の実施例を示してい
る。上記実施例との相異点は、本体1の斜面部分1d
に、図示の様に新屋根葺材52の斜面部分を弾力的に受
止める膨出部1Bを形成させた処にある。これによっ
て、強風時に新屋根葺材52が煽られて揺動する恐れが
無くなる。或は、膨出部1Bを設ける代わりに、新屋根
葺材52の形状を、重層葺を終えた状態で、その谷部分
が重層葺用金具Aの谷部分1cの上に載る様に設定して
もよい。
【0014】尚、重層葺用金具Aの形状は勿論図示に限
られず、本体1の波打形状及び突部1Aの形状は、旧屋
根葺材51の波打形状に合わせて適宜に変更すればよ
い。又、本体1には、その長手方向に適宜の補強用リブ
を設けてもよい。更には、突部1Aの上面1bには、固
定用ボルト2を設ける代わりに、新屋根葺材52の固定
用ボルトを螺合させる螺孔を設けてもよい。そして、新
・旧両屋根葺材51,52の間に生じた隙間に、断熱材
を充填することも出来る。
【0015】上記実施例では、重層葺用金具Aを屋根の
葺替工事の為に使っているが、その他に、断熱・遮音性
の優れた工場や倉庫等を新築する時に、最初から重層葺
にする為に使ってもよい。その場合に、建物の壁体も、
重層葺用金具Aを使って二重張構造にすることが出来
る。
【0016】
【考案の効果】以上の説明によって明らかな様に、波板
状屋根葺材が経年劣化して葺き替えを要する状態になっ
た時に、既設の旧屋根葺材は撤去せずに、その上に新屋
根葺材を葺き重ねる工法に用いる本考案による重層葺用
金具は、以下に列挙した如き実用上の様々の優れた効果
を奏する。 (a) 旧屋根葺材の撤去を要しないので、屋根の葺替
工事中も建物を使えるし、建物内に置かれた品物を、工
事中の落下物や降雨から守る手だても不要になる。 (b) 重層葺用金具は、様々の種類の波打状屋根葺材
の夫々に適合する様に作られた規格品なので、その取付
作業は簡単・迅速に行える。 (c) 新屋根葺材を構造材に取付ける固定用ボルト
は、重層葺用金具の所定箇所に予め固着されているの
で、新屋根葺材の取付作業も容易・迅速に行える。 (d) 又、下側の旧屋根葺材が、新屋根葺材の取付作
業を邪魔する不都合も生じない。 (e) 重層葺用金具を使って屋根を葺き替えれば、新
・旧両屋根葺材の間に生じた空気層が、建物の断熱・遮
音性の向上に大きく寄与する。又、屋根裏の結露防止に
も役立つ。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示すもので、重層葺用金具
の正面図である。
【図2】同上、平面図である。
【図3】同上、斜視図である。
【図4】同上、重層葺用金具を使って、旧屋根葺材の上
に新屋根葺材を葺き重ねた状態を示す部分縦断面図であ
る。
【図5】同上、図4の状態を示す部分斜視図である。
【図6】他の実施例の重層葺用金具を示す、部分正面図
である。
【図7】従来例を示す、図4相当図である。
【符号の説明】
A 重層葺用金具 1 本体 1A 突部 1B 膨出部 1b 突部の上面 1c 谷部分 1d 斜面部分 2 固定用ボルト 3 ボルト孔 4 ボルト 5 釘孔 51 旧屋根葺材 52 新屋根葺材 53 重層葺用梁 54 取付ボルト 55 梁 60 取付金具

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 波板状屋根葺材が経年劣化して葺き替え
    を要する状態になった時に、既設の旧屋根葺材は撤去せ
    ずに、その上に新屋根葺材を葺き重ねる工法に於いて、
    新屋根葺材の取付部材となるものであって、 所定幅の金属帯板を、旧屋根葺材51の波打形状と同じ
    形状に折曲して本体1とし、 該本体1の各山部分には、旧屋根葺材51の山部分の上
    面に突出している取付ボルト54を避ける突部1Aを設
    け、 該突部1Aの上面には、新屋根葺材52を固定させる固
    定用ボルト2を突設し、 且つ、前記本体1の谷部分には、ボルト4や釘等を挿通
    させるボルト孔3を設けたことを特徴とする波板状屋根
    葺材の重層葺用金具。
JP1993029373U 1993-06-02 1993-06-02 波板状屋根葺材の重層葺用金具 Expired - Lifetime JP2606409Y2 (ja)

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JPS6240326U (ja) * 1985-08-29 1987-03-10
JP6253151B2 (ja) * 2014-05-20 2017-12-27 Jfe鋼板株式会社 折板屋根の補強方法および補強構造

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