JP2606342Y2 - 配線用グロメット - Google Patents

配線用グロメット

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JP2606342Y2
JP2606342Y2 JP1993063326U JP6332693U JP2606342Y2 JP 2606342 Y2 JP2606342 Y2 JP 2606342Y2 JP 1993063326 U JP1993063326 U JP 1993063326U JP 6332693 U JP6332693 U JP 6332693U JP 2606342 Y2 JP2606342 Y2 JP 2606342Y2
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JP
Japan
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insertion hole
flange
grommet
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wire harness
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哲基 木村
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Hino Motors Ltd
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Hino Motors Ltd
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  • Installation Of Indoor Wiring (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はパネルに設けられた挿通
孔に装着され、その中を挿通するワイヤハーネスを固定
し、保護する配線用グロメットに関する。更に詳しくは
所定の間隔をあけて配設された2枚のパネルの挿通孔に
装着される配線用グロメットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】車両には電気機器を接続するためのワイ
ヤハーネスが配線される。例えばパワーウインドを装備
した車両では、ドア内部に設けた電動機器によってドア
ガラスを昇降動作させるため、ワイヤハーネスはドア内
部の電動機器とドア室内側に設けられるスイッチ及びバ
ッテリなどの間に接続される。このワイヤハーネスはフ
ランジ等に設けられた挿通孔を挿通して配線される。こ
の際ワイヤハーネスは挿通孔からの保護、防水、防塵、
防音等を目的としてグロメットにより保護される。
【0003】従来このグロメットはパネルへ装着される
部分とワイヤハーネスを挟持する部分とを有し、耐久
性、作業性等が要求される。これらの点を満たすグロメ
ットが例えば実開平1−131227号公報、実公平4
−14815号公報等に開示されている。前者のグロメ
ットは両端にパネルの挿通孔に嵌合固定されるフランジ
状の取付け部を有し、その間を一体に連結する蛇腹状の
筒部を有し、この蛇腹状筒部は螺旋状の山部と谷部を連
続した形状に形成される。このような構成のグロメット
は長期使用の繰返し応力による疲労破壊を防止する。ま
た後者のグロメットは、パネルに当接するフランジ部の
内周面にリング溝が設けられ、そのリング溝に硬質のリ
ングが装着される。このような構成のグロメットはフラ
ンジの変形を無くし、外力によるパネルからの脱落を防
止する。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかし、前者のグロメ
ットはドアのヒンジ近傍と車体間のように2つのパネル
の間隔が大きく変化する箇所に使用するには適している
が、2つのパネルの間隔が一定している箇所に使用する
には過剰な品質になり、割高であった。またワイヤハー
ネスを把持する箇所を有していないため、ワイヤハーネ
スの引き回し作業と、このグロメット取付け作業を別に
行わなければならなかった。更にパネルへの取付けはグ
ロメットの両端に設けられているフランジのパネル嵌合
固定用狭窄部により取付けられることから、作業者がフ
ランジ部を外力により弾性変形させ挿通孔に挿入した後
グロメットの復元力により取付けるという作業が両フラ
ンジともに必要であった。
【0005】また後者のグロメットは取付けるパネルが
複数の場合にはシール性を良くするために必ずパネルの
数だけグロメットを使用する必要があり、部品点数の増
加及び工数の増加を来していた。例えば図4に示すよう
に所定の間隔をあけて設けられたパネル6a,6bにワ
イヤハーネス7を挿通するときは、これらのパネル6
a,6bに配設された挿通孔1、2の径をそれぞれ変
え、挿通孔1,2のそれぞれの径に対応する2種類のグ
ロメット3,4を用意し、それぞれワイヤハーネス7に
装着する。次いでそのワイヤハーネス7を大径の挿通孔
1より小径の挿通孔2に貫通させた後、小型のグロメッ
ト4を小径の挿通孔2に引き込み嵌合させ、大型のグロ
メット3を大径の挿通孔1に押し込み嵌合させるという
部品点数の多い複雑な作業を必要としていた。
【0006】本考案の目的は、所定の間隔をあけて設け
られたパネルにワイヤハーネスを挿通する場合に単一の
部品でシール性良く取付けられ、かつワンタッチで装着
できる作業性の良い配線用グロメットを提供することに
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本考案の構成を、実施例に対応する図1を用いて説明
する。本考案は、所定の間隔をあけて配設されワイヤハ
ーネス挿通用の第1及び第2挿通孔12,15をそれぞ
れ有する第1及び第2パネル11a,11bに両端が係
止され、両挿通孔12,15に挿通されるワイヤハーネ
ス19を被覆する配線用グロメット10である。その特
徴ある構成は、第1パネル11aの外面に当接した状態
で第1挿通孔12に係止する第1フランジ13が一端に
設けられ、第1挿通孔12から挿通したときに少なくと
も第2挿通孔15を弾性変形して挿通可能に形成され第
2挿通孔15を挿通して第2パネル11bの外面に当接
した状態で第2挿通孔15に係止する第2フランジ16
が他端に設けられ、第1フランジ13と第2フランジ1
6の間に所定の間隔まで伸長可能な蛇腹状の筒部17が
設けられ、第2フランジ16に連続してハーネス把持部
18が設けられ、第2フランジ16がその外径が第2挿
通孔15より大径であってその内径が第2挿通孔15よ
り小径の円錐台形状に形成されたところにある。
【0008】
【作用】グロメット10のハーネス把持部18にワイヤ
ハーネス19を把持させた後、この把持部側からワイヤ
ハーネス19を第1パネル11aの第1挿通孔12及び
第2パネル11bの第2挿通孔15にこの順に通すと、
第2フランジ16は弾性変形して少なくとも第2挿通孔
15を通過する。このとき第2フランジ16に連動して
第1挿通孔12を筒部17が通過し、第1フランジ13
が第1パネル11aの外面に当接することによって係止
される。またこの状態でワイヤハーネス19を引く動作
を止めると第2フランジ16は筒部17の復元力により
今まで引張っていた方向と逆方向の力を受け、第2フラ
ンジ16が第2パネル11bの外面に当接した状態で係
止される。
【0009】
【実施例】次に本考案の一実施例を図面に基づいて詳し
く説明する。図1〜図3に示すように、キャブオーバ型
トラックのドア20の下部には側方視界を確認するため
の小窓21が設けられる。この小窓21の窓枠を形成す
るアウタパネル22とインナパネル11の接合部にはウ
エザストリップ23が設けられ、窓ガラス24がこのウ
エザストリップ23により固定される。
【0010】このドア20の内部には図示しないパワー
ウインド用モータ、パワードアロック用アクチュエータ
等の電動機器に接続するための多くの電線を束ねて絶縁
テープで巻回されたワイヤハーネス19が配線される。
このワイヤハーネス19はドア20のヒンジ(図示せ
ず)近傍の断面略コの字状に形成されたインナパネル1
1a及び11bを挿通する。インナパネル11a及び1
1bには第1挿通孔12及び第2挿通孔15がそれぞれ
設けられる。ワイヤハーネス19はこのインナパネル1
1a,11bの挿通部分でグロメット10により被覆さ
れる。図1の符号26はドアトリムである。
【0011】図1に詳しく示すように、このグロメット
10の一端にはパネル11aの外面に当接した状態でパ
ネル11aに設けられた第1挿通孔12に係止する第1
フランジ13が設けられ、その他端には第2挿通孔15
を挿通してパネル11bの外面に当接した状態でこの第
2挿通孔15に係止する第2フランジ16が設けられ
る。第2フランジ16は、その外径が第2挿通孔15よ
り大径であってその内径が第2挿通孔15より小径の円
錐台形状に形成され、第1挿通孔12から挿通したとき
に弾性変形して第2挿通孔15を挿通可能に形成され
る。第1フランジ13にはワイヤハーネス19を通す孔
13aが設けられる。更にこの第1フランジ13と第2
フランジ16の間に上記所定の間隔まで伸長可能な蛇腹
状の筒部17が設けられ、第2フランジ16に連続して
筒部17の内部にハーネス把持部18が設けられる。ハ
ーネス把持部18は管状に形成されその内径はワイヤハ
ーネス19の外径に相当する。ここで第1フランジ13
は上記所定の間隔まで蛇腹状の筒部17を伸長しても第
1挿通孔12から変形して脱落しない程度に厚く形成さ
れ、第2フランジ16は伸長された筒部17の復元力で
は第2挿通孔15から脱落しない程度の厚さに形成さ
れ、全体がゴム、軟質なプラスチック等の弾性体で一体
的に形成される。
【0012】このように構成された配線用グロメットの
使用方法を説明する。ワイヤハーネス19を図1に示す
ような所定の間隔をあけて配設されたパネル11a,1
1bに通してドア20内部に配線するには、先ずワイヤ
ハーネス19をハーネス把持部18に挿通して位置決め
した後、ワイヤハーネス19をグロメット10のハーネ
ス把持部18側からパネル11aの第1挿通孔12及び
パネル11bの第2挿通孔15にこの順に通す。このと
き第2フランジ16は弾性変形により両挿通孔12,1
5を通過し、同時に第2フランジ16に連動して第1挿
通孔12を筒部17が通過し第1フランジ13が第1パ
ネル11aの外面に当接することによって係止される。
またこの状態でワイヤハーネス19を引く動作を止める
と第2フランジ16は蛇腹状の筒部17の復元力により
今まで引張っていた方向と逆方向の力を受ける。すると
第2フランジ16が第2パネル11bの外面に当接した
状態で係止される。
【0013】
【考案の効果】以上述べたように、本考案によれば、蛇
腹状の筒部の両側にフランジを設けたことから、所定の
間隔をあけて設けられたパネルにワイヤハーネスを挿通
する場合に単一の部品で済む。また装着するときにはワ
イヤハーネスを両挿通孔に通した後、ハーネス把持部側
からワイヤハーネスを引くだけで取付けられ、作業性が
良い。更に蛇腹状の筒部の復元力から両フランジがパネ
の外面にしっかりと当接し、ワイヤハーネスの保護、
防水等の面でシール性が良好で信頼性の高いグロメット
が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案実施例配線用グロメットの取付け状態を
示す図3のA−A線断面図。
【図2】そのグロメットの半断面図。
【図3】そのグロメットの取付け状態のドアの図。
【図4】図1に対応する従来例の配線用グロメット。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01B 17/56 - 17/58 B60R 16/02 622 H02G 3/22 F16L 5/02

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の間隔をあけて配設されワイヤハー
    ネス挿通用の第1及び第2挿通孔(12,15)をそれぞれ有
    する第1及び第2パネル(11a,11b)に両端が係止され、
    前記両挿通孔(12,15)に挿通されるワイヤハーネス(19)
    を被覆する配線用グロメット(10)であって、 前記第1パネル(11a)の外面に当接した状態で前記第1
    挿通孔(12)に係止する第1フランジ(13)が一端に設けら
    れ、 前記第1挿通孔(12)から挿通したときに少なくとも前記
    第2挿通孔(15)を弾性変形して挿通可能に形成され前記
    第2挿通孔(15)を挿通して前記第2パネル(11b)の外面
    に当接した状態で前記第2挿通孔(15)に係止する第2フ
    ランジ(16)が他端に設けられ、 前記第1フランジ(13)と前記第2フランジ(16)の間に前
    記所定の間隔まで伸長可能な蛇腹状の筒部(17)が設けら
    れ、 前記第2フランジ(16)に連続してハーネス把持部(18)が
    設けられ 前記第2フランジ(16)がその外径が前記第2挿通孔(15)
    より大径であってその内径が前記第2挿通孔(15)より小
    径の円錐台形状に形成された ことを特徴とする配線用グ
    ロメット。
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JP4689362B2 (ja) * 2005-06-17 2011-05-25 本田技研工業株式会社 ケーブル挿通部のシール構造
DE202008010051U1 (de) * 2008-07-25 2009-12-03 Kiekert Ag Antriebseinheit für ein Kraftfahrzeug-Aggregat

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