JP2606087B2 - 熱転写記録装置 - Google Patents

熱転写記録装置

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JP2606087B2
JP2606087B2 JP5192951A JP19295193A JP2606087B2 JP 2606087 B2 JP2606087 B2 JP 2606087B2 JP 5192951 A JP5192951 A JP 5192951A JP 19295193 A JP19295193 A JP 19295193A JP 2606087 B2 JP2606087 B2 JP 2606087B2
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ink supporting
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剛伸 下田
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NEC Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、熱転写記録装置に係
り、とくに熱溶融性インクが層状に付されたインク支持
テープを走行させ、熱転写型印字ヘッド(サーマルヘッ
ド)によってインク層を溶融し転写する構造の熱転写記
録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、熱転写記録装置は、インク支
持テープの厚さが数μm〜10数μmと非常に薄い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この従来例における熱
転写記録装置は、上述したようにインク支持テープの厚
さが数μm〜10数μmと非常に薄いため、塗布された
インク層に亀裂が発生し易いという不都合があった。
【0004】また、インク支持テープには、所定の張力
が常時付されており、このため亀裂が発生するとインク
支持テープの破断事故が発生し、装置内を汚したり、イ
ンク支持体の走行系にあるローラに巻き付いたりして、
装置が正常に機能しないという不都合が生じる。
【0005】
【発明の目的】本発明は、かかる従来例の有する不都合
を改善し、とくにインク支持テープの破断事故を有効に
防止すると共に、これによって装置の信頼性向上を図っ
た熱転写記録装置を提供することを、その目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明では、熱溶融性イ
ンクが層状に付されたインク支持テープと、このインク
支持テープに走行力を付勢するテープ走行駆動手段と、
インク支持テープの熱溶融性インク層を局部的に加熱し
溶融インクを記録用紙に転写せしめる熱転写型印字ヘッ
ド(サーマルヘッド)と、この熱転写型印字ヘッドの下
流側に装備され記録用紙をインク支持テープから剥離す
る用紙剥離手段と、前述したテープ走行駆動手段を駆動
制御すると共に熱転写型印字ヘッドの印字動作を駆動制
御する主制御部を備えている。又、前述したインク支持
テープの走行路の所定箇所に当該インク支持テープの亀
裂を検知する亀裂検知センサを装備する。そして、この
亀裂検知センサからの情報に基づいてテープ走行駆動手
段の稼働を停止制御する機能と、熱転写型印字ヘッドか
らインク支持テープを離間させる機能とを備えている、
という構成を採っている。ここで、前述したインク支持
テープを、エンドレス型のインク支持テープとすると共
に、このインク支持テープの走行時における前記熱転写
型印字ヘッドの下流側に前記インク支持テープ用のイン
ク補給手段を装備するように構成してもよい。本発明
は、これによって前述した目的を達成しようとするもの
である。
【0007】
【作 用】インク支持テープ走行時に亀裂検知センサに
よってインク支持テープの亀裂が検出されると、直ちに
主制御部が作動し、一旦テープ走行駆動手段の稼働が停
止されて、サーマルヘッドとプラテンローラとの押し付
け力が解除されると共にインク支持テープが熱転写型印
字ヘッドから離間され、その後、インク支持テープが巻
き取りローラへ巻き取られる。これによって、インク支
持テープの破断が防止される。ここで、亀裂検知センサ
でインク支持テープの破断が検出されると、上述したよ
うに各部が機能することから、これにより、インク支持
テープがローラに巻き付いたり,或いは装置内を汚した
りするのが有効に防止される。
【0008】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1に基づいて説
明する。
【0009】この図1に示す実施例は、熱溶融性インク
が層状に付されたインク支持テープ1と、このインク支
持テープ1に走行力を付勢するテープ走行駆動手段とし
ての巻き取りローラ3と、インク支持テープ1の熱溶融
性インク層を局部的に加熱し溶融インクを記録用紙4に
転写せしめるサーマルヘッド5と、このサーマルヘッド
5の下流側に装備され記録用紙4をインク支持テープ1
から剥離する用紙剥離手段としての剥離プレート7とを
備えている。この図1において、符号6はプラテンを示
し、符号2は前述したインク支持テープ1を送り出すテ
ープ供給ローラを示す。
【0010】更に、インク支持テープ1の走行路の所定
箇所に、該インク支持テープ1の亀裂を検知する光セン
サ等の亀裂検知センサ9が装備されている。そして、こ
の亀裂検知センサ9からの情報に基づいて、テープ走行
駆動手段の稼働を停止制御する主制御部30が設けられ
ている。亀裂検知センサ9は、サーマルヘッド5の上流
側に装備されている。また、主制御部は、亀裂検知セン
サ9からの情報に基づいて、インク支持テープをサーマ
ルヘッド5から離間させる機能も併せ持っている。
【0011】これを更に詳述すると、インク支持テープ
1は、インク支持体の負荷によって所定の張力を保ちな
がら当該テープ供給ローラ2から送り出され、巻き取り
ローラ3へ巻き取られる。この巻き取りローラ3は、テ
ープ走行駆動手段20によって走行力が付勢されるよう
になっている。
【0012】インク支持テープ1の熱溶融インク層は、
図1においてインク支持テープ1の下面側に塗布されて
いる。
【0013】また、サーマルヘッド5は、その加熱部が
プラテン側の記録用紙4に所定の押圧力で押し付けられ
るようになっている。符号5Aは、そのサーマルヘッド
押圧手段を示す。記録用紙4はプラテンローラ6によっ
てインク支持テープ1と共に搬送される。そして、サー
マルヘッド5の加熱部が局部的に加熱することにより、
インク支持テープ1の熱溶融性インクが記録用紙4に転
写される。その後、インク支持テープ1と記録用紙4
は、同速度で走行し剥離プレート7によって剥離され、
インク支持テープ1はテープ巻き取りローラ3へ巻き取
られ、また記録用紙4は記録用紙排出ガイド8に案内さ
れて排出される。
【0014】インク支持テープ1の走行路には、前述し
たように、サーマルヘッド5の上流側にインク支持体1
の亀裂を検出する亀裂検知センサ9が装備されている。
そして、この亀裂検知センサ9でインク支持テープ1の
亀裂が検出されると、直ちに前述した主制御部30が作
動し、テープ走行駆動手段の稼働が停止されると共に、
サーマルヘッド5とプラテンローラ6との押し付け力が
解除され、その後インク支持テープ1が巻き取りローラ
3へ巻き取られる。これによって、インク支持テープ1
の破断が防止される。
【0015】ここで、亀裂検知センサ9でインク支持テ
ープ1の破断が検出されると、上述したように、サーマ
ルヘッド5に対するプラテンローラ6の押し付け力が付
されたままでのインク支持テープ1の走行がなくなるこ
とから、これにより、インク支持テープ1がローラに巻
き付いたり,或いは装置内を汚したりするのが有効に防
止される。
【0016】次に、他の実施例を図2に基づいて説明す
る。
【0017】この図2に示す実施例は、インク支持テー
プ1としてエンドレスのインク支持テープ1Aを装備し
た点に特長を有する。このエンドレスのインク支持テー
プ1Aは、フィードローラ10により走行力が付され
る。また、符号12は従動ローラを示し、符号11はエ
ンドレスのインク支持テープ1A用のテンションローラ
を示す。
【0018】また、インク支持テープ1にインクを補給
するインク補給手段13が、前述したサーマルヘッド5
とフィードローラ10との間に配設されている。符号1
3Aはインク補給ローラを示す。このインク補給手段1
3は、剥離プレート7の下側にあって、インク支持テー
プ1に当接し、当該インク支持テープ1上の不足した熱
溶融性インクを補充し再塗工を行う。
【0019】そして、インク支持テープ1Aの亀裂が検
出されると、前述した図1の場合と同様に主制御部30
が作動し、インク支持テープ1Aの走行が停止制御さ
れ、アラーム表示手段が駆動制御される。これにより、
インク支持テープ1Aの交換のタイミングを予め知るこ
とができ、装置内の汚れ或いはインクの飛散等による印
字品質の劣化を有効に防止することができる。
【0020】
【発明の効果】本発明は以上のように構成され機能する
ので、これによると、インク支持テープの走行路に当該
インク支持テープの亀裂を検出する手段を装備したの
で、インク支持テープの亀裂や破断の発生を予め検知す
ることが可能となり、これにより、インク支持テープの
交換のタイミングを予め知ることができ、装置内の汚れ
或いはインクの飛散等による印字品質の劣化を有効に防
止することができ、インク支持テープがローラに巻き付
く等の復旧不可能な不具合の発生を予め有効に防止し得
るという従来にない優れた熱転写記録装置を提供するこ
とができる。
【0021】また、亀裂が検出された場合にインク支持
テープを駆動するテープ走行駆動手段の稼働が停止され
ると共に、熱転写型印字ヘッドからインク支持テープが
離間されるので、インク支持テープの破断が有効に防止
される、という優れた効果を生じる。このことにより、
亀裂部分を巻き取った後に印字作業を再開させることも
可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す構成図である。
【図2】本発明の他の実施例を示す構成図である。
【図3】図1及び図2の各部の動作制御系を示す説明図
である。
【符号の説明】
1,1A インク支持テープ 2 テープ供給ローラ 3 巻き取りローラ 4 記録用紙 5 サーマルヘッド 6 プラテン 7 剥離部材としての剥離プレート 9 亀裂検知センサ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱溶融性インクが層状に付されたインク
    支持テープと、このインク支持テープに走行力を付勢す
    るテープ走行駆動手段と、前記インク支持テープの熱溶
    融性インク層を局部的に加熱し溶融インクを記録用紙に
    転写せしめる熱転写型印字ヘッドと、この熱転写型印字
    ヘッドの下流側に装備され前記記録用紙をインク支持テ
    ープから剥離する用紙剥離手段とを有し、前記テープ走
    行駆動手段を駆動制御すると共に前記熱転写型印字ヘッ
    ドの印字動作を駆動制御する主制御部を装備した熱転写
    記録装置において、 前記インク支持テープの走行路の所定箇所に、当該イン
    ク支持テープの亀裂を検知する亀裂検知センサを装備
    し、前記主制御部が、 前記亀裂検知センサからの情報に基づ
    いて前記テープ走行駆動手段の稼働を停止制御する機能
    と、前記熱転写型印字ヘッドからインク支持テープを離
    間させる機能とを備えていることを特徴とした熱転写記
    録装置。
  2. 【請求項2】 前記インク支持テープを、エンドレス型
    のインク支持テープとすると共に、このインク支持テー
    プの走行時における前記熱転写型印字ヘッドの下流側に
    前記インク支持テープ用のインク補給手段を装備したこ
    とを特徴とする請求項1記載の熱転写記録装置。
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