JPH1158901A

JPH1158901A - 熱記録装置

Info

Publication number: JPH1158901A
Application number: JP22520097A
Authority: JP
Inventors: Mitsuru Sawano; 充沢野
Original assignee: Fuji Photo Film Co Ltd
Current assignee: Fujifilm Holdings Corp
Priority date: 1997-08-21
Filing date: 1997-08-21
Publication date: 1999-03-02

Abstract

(57)【要約】【課題】サーマルヘッドに付着した汚れ等をムラなく
確実に除去し、転写画像トラブルを確実に防止する。【解決手段】サーマルヘッド１３は、所定の記録位置
から所定の離間位置に、必要に応じて変位可能である。
サーマルヘッド１３の図中右端部近傍には、クリーニン
グテープ駆動装置１７が設けられる。クリーニングテー
プ駆動装置１７は、外周面に巻回されたクリーニングテ
ープ１８を、サーマルヘッド１３及びプラテンローラ１
４間に向けて繰り出し、サーマルヘッドをクリーニング
し、クリーニング後は繰り出されたクリーニングテープ
１８を巻き戻す。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、熱を与えて記録す
るための記録ヘッドを用いて、記録媒体に記録を行なう
熱記録装置に関し、詳しくはサーマルヘッドのクリーニ
ングを行うための熱記録装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、熱転写記録装置として、記録媒体
に密着されたインクリボンに、サーマルヘッドによって
プラテンローラ上で所要の熱を加えることにより、記録
媒体にインクリボンのインクを転写させるものがある。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上述した従来の熱転写
記録装置では、サーマルヘッドに汚れ等が付着すると、
記録用紙の転写画像に縦スジ又は縦ムラが生じたり、イ
ンク濃度が低下する等の画像トラブルが発生する。この
ため、サーマルヘッドに汚れ等が付着した場合には、人
手による拭き取りで除去していた。したがって、サーマ
ルヘッドの汚れ等の除去に多大の労力と時間を要すると
いう問題があった。また、人手による拭き取り力のバラ
ツキ等によって、拭きムラが生じると、汚れ等が十分に
除去できないという問題があった。

【０００４】本発明は、サーマルヘッドに付着した汚れ
等を、ムラなく確実に除去することができ、これにより
転写画像トラブルを確実に防止することができる熱転写
記録装置を提供することを目的としている。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、記
録媒体に部分的に熱を与えることにより熱を与えた部分
の記録が可能な記録装置において、記録ヘッド近傍に設
けられる巻回されたクリーニングテープを、該記録ヘッ
ド及びプラテンローラ間に向けて繰り出し、かつ繰り出
されたクリーニングテープを巻き戻すクリーニングテー
プ駆動装置を備えることにより達成される。

【０００６】本発明の上記目的は、また、記録媒体に接
触して移動されるインクリボンに所要の熱をプラテンロ
ーラに近接する所定の記録位置で加えることにより、記
録媒体にインクリボンのインクを転写させるとともに、
前記記録位置から所定の離間位置に変位可能なサーマル
ヘッドを有する熱転写記録装置に用いられる前記インク
リボンのサーマルヘッド側の面の一部をクリーニングテ
ープとすることにより達成される。

【０００７】本発明に係る熱転写記録装置において、サ
ーマルヘッドは、記録用紙に接触して移動されるインク
リボンに、プラテンローラに近接する所定の記録位置に
おいて、所要の熱を加えることにより、記録用紙にイン
クリボンのインクを転写させる。クリーニングテープ駆
動装置は、サーマルヘッドが記録位置から離間位置に変
位された状態で、巻回されたクリーニングテープを、サ
ーマルヘッド及びプラテンローラ間に向けて繰り出す。
次に、サーマルヘッドが記録位置に戻される。この状態
で、クリーニングテープ駆動装置から繰り出されたクリ
ーニングテープは、インクリボンとともに移動され、サ
ーマルヘッドのクリーニングを行う。またクリーニング
テープ駆動装置は、サーマルヘッドのクリーニング終了
後、サーマルヘッドが再び記録位置から離間位置に変位
された状態で、繰り出されたクリーニングテープを巻き
戻す。

【０００８】本発明に係る熱転写記録装置においては、
記録用紙に接触して移動されるインクリボンに、サーマ
ルヘッドによってプラテンローラ上で所要の熱を加える
ことにより、記録用紙にインクリボンのインクを転写す
る。インクリボンが記録用紙に接触して移動される際、
インクリボンのサーマルヘッド側の面の一部であるクリ
ーニングテープによって、サーマルヘッドのクリーニン
グが行われる。

【０００９】

【発明の実施の形態】以下図示実施形態により、本発明
を説明する。図１は、本発明の第１実施形態である熱転
写記録装置の記録中の状態を示す概略側面図である。ま
た図２は、図１の熱転写記録装置におけるクリーニング
テープ繰り出し状態を示す概略側面図であり、図３は、
図１の熱転写記録装置のクリーニング中の状態を示す概
略側面図であり、図４は、図１の装置におけるクリーニ
ングテープ巻き戻し状態を示す概略側面図である。

【００１０】これらの図において、熱転写記録装置１０
は、所定の熱転写位置Ａにおいて、記録用紙１１に密着
されたインクリボン１２に、サーマルヘッド１３によっ
てプラテンローラ１４上で所要の熱を加える。これによ
り、記録用紙１１にインクリボン１２のインク（図示し
ない）を転写させる。また熱転写記録装置１０は、所定
の剥離位置Ｂにおいて、剥離バー１５によってインクリ
ボン１２を記録用紙１１から剥離させる。

【００１１】インクリボン１２は、図示しないトナー供
給側ローラからガイドローラ１６に案内されつつ熱転写
位置Ａに供給される。またインクリボン１２は、サーマ
ルヘッド１３による記録用紙１１へのインク転写後、図
１中上面に当接される剥離バー１５によって、剥離位置
Ｂにおいて記録用紙１１から剥離され、図示しないトナ
ー巻取り側ローラに巻き取られる。

【００１２】ガイドローラ１６は、サーマルヘッド１３
の図１中右斜め下方に設けられる。剥離バー１５は、熱
転写位置Ａの下流側の剥離位置Ｂに設けられる。剥離バ
ー１５は、剥離位置Ｂにおいて、インクリボン１２の図
１中上面に図１中上方から所定の角度を以て当接するこ
とにより、インクリボン１２を記録用紙１１から剥離さ
せる。

【００１３】記録用紙１１は、図示しないピンチローラ
及びキャプスタンローラによって挟持され、各ローラの
回転に伴って、図１中左方に所定の搬送経路に沿って所
定の方向（搬送方向Ｃ）に搬送される。ピンチローラ及
びキャプスタンローラはそれぞれ、例えば熱転写位置Ａ
より搬送方向Ｃ下流側に、記録用紙１１を挟んで対向し
て設けられる。

【００１４】サーマルヘッド１３は、プラテンローラ１
４に近接する所定の記録位置（図１及び図３に示すヘッ
ドダウン状態）において、記録用紙１１に密着されて記
録用紙１１とともに図１中左方に移動されるインクリボ
ン１２に、所要の熱を加える。これにより、インクリボ
ン１２のインクが記録用紙１１に転写される。サーマル
ヘッド１３は、前記記録位置から所定の離間位置（図２
に示すヘッドアップ状態）に、必要に応じて変位可能で
ある。

【００１５】サーマルヘッド１３の図１中右端部近傍に
は、クリーニングテープ駆動装置１７が設けられる。ク
リーニングテープ駆動装置１７は、外周面に巻回された
クリーニングテープ１８を、サーマルヘッド１３及びプ
ラテンローラ１４間に向けて繰り出し、かつ繰り出され
たクリーニングテープ１８を巻き戻す。クリーニングテ
ープ１８としては、例えば、富士写真フイルム（株）製
のラッピングテープＡＸ４０００が適している。これは
１００μｍ程度の厚みのＰＥＴでできているため剛性が
あり、したがって片側だけで繰り出すことが可能だから
である。

【００１６】クリーニングテープ駆動装置１７は、サー
マルヘッド１３が離間位置にある状態において、図２中
時計方向への回転に伴って、このクリーニングテープ１
８の剛性によってサーマルヘッド１３及びプラテンロー
ラ１４間に向けて繰り出す。また、クリーニングテープ
駆動装置１７はサーマルヘッド１３が記録位置にある状
態において、インクリボン１２とともに図３中左方に所
定量（例えば１ｃｍ程度）移動されるクリーニングテー
プ１８を、図中時計方向への回転に伴って繰り出し、ク
リーニングを行わせる。クリーニング中はもちろん受像
紙へのプリントは行わない。ここで、インクリボンとク
リーニングテープを所定量の振幅で往復させてもよい。
また、クリーニング中にサーマルヘッド１３のヒーター
に通電してある程度暖めた状態にしてもよい。クリーニ
ングが終了すると、図４のように、クリーニングテープ
駆動装置１７はサーマルヘッド１３が離間位置にある状
態において、図中反時計方向への回転に伴って、繰り出
されたクリーニングテープ１８を巻き戻す。

【００１７】本実施形態の作用を説明する。記録中は、クリーニングテープ１８は巻回状態にあ
る。（図１）サーマルヘッド１３のクリーニングが必要となった
とき、記録していない状態（サーマルヘッド１３を記録
位置から離間位置に変位させた状態）にして、、この状
態で、クリーニングテープ１８はクリーニングテープ駆
動装置１７からサーマルヘッド１３及びプラテンローラ
１４間に向けて繰り出される。（図２）サーマルヘッド１３を離間位置から記録位置に戻
し、インクリボン１２を移動させ同時にクリーニングテ
ープ駆動装置１７の繰り出し動作をさせると、インクリ
ボン１２との摩擦によって動作がスムーズになって繰り
出されたクリーニングテープ１８はインクリボン１２と
ともに図３中で左方に所定量（例えば１ｃｍ程度）移動
する。このクリーニングテープ１８の移動により、サー
マルヘッド１３のクリーニングが行われる。（図３）こ
のとき、所定の振幅でクリーニングテープを往復させる
と、さらに効果があがる。また、サーマルヘッド１３上
の記録用ヒーターに通電して発熱させると、サーマルヘ
ッド１３への固着物が暖められることによりある程度軟
化するため、クリーニング効果が向上することがある。
（付着物材質による。）サーマルヘッド１３のクリーニング終了後、サーマ
ルヘッド１３を再び離間位置に変位させ、繰り出された
クリーニングテープ１８をクリーニングテープ駆動装置
１７によって巻き戻す。（図４）なおクリーニングテープ１８が汚損された場合には、ク
リーニングテープ駆動装置１７から繰り出させ、又はク
リーニングテープ駆動装置１７ごと、新品と交換する。

【００１８】図５は、本発明の第２実施形態である熱転
写記録装置の記録中の状態を示す概略側面図であり、図
６は、図５の熱転写記録装置のインクリボンのサーマル
ヘッド側の面を示す斜視図である。

【００１９】本実施形態においては、第１実施形態（図
１参照）のようなクリーニングテープ駆動装置１７は設
けられておらず、インクリボン２０のサーマルヘッド１
３側の面の一部がクリーニングテープ２１となってい
る。すなわち、図６に示すように、インクリボン２０の
リーダーテープ２２の裏面（サーマルヘッド側）が、ク
リーニングテープ２１となっており、リーダーテープ２
２が熱転写記録位置Ａを通過する度に、サーマルヘッド
１３のクリーニングが行われる。また、往復させてもよ
い。その他の構成及び作用は、上記第１実施形態と同様
である。

【００２０】以上のように上記第１実施形態によれば、
サーマルヘッド１３のクリーニングを行う際、サーマル
ヘッド１３が記録位置から離間位置に変位されるととも
に、クリーニングテープ駆動装置１７が、巻回されたク
リーニングテープ１８をサーマルヘッド１３及びプラテ
ンローラ１４間に向けて繰り出す。繰り出されたクリー
ニングテープ１８は、サーマルヘッド１３が離間位置か
ら記録位置に戻された状態で、インクリボン１２ととも
に所定量移動され、サーマルヘッド１３のクリーニング
を行う。したがって、サーマルヘッド１３に付着した汚
れ等を、クリーニングテープ１８によってムラなく確実
に除去することができる。これにより、省力化を図るこ
とができるとともに、転写画像トラブルを確実に防止す
ることができる。

【００２１】また上記第２実施形態によれば、インクリ
ボン２０のリーダーテープ２２の裏面（サーマルヘッド
１３側）をクリーニングテープ２１としたので、インク
リボン２０のリーダーテープ２２が熱転写記録位置Ａを
通過する度に、サーマルヘッド１３に付着した汚れ等
を、クリーニングテープ２１によってムラなく確実に除
去することができる。これにより、省力化を図ることが
できるとともに、転写画像トラブルを確実に防止するこ
とができる。

【００２２】以上の第１実施例は、熱転写型の場合を例
示したが、インクリボンを使用しない直接感熱記録装置
にも適用できる。その場合は、インクリボン及び同駆動
装置が存在せず、クリーニングテープ繰り出し時に動作
をスムーズにするためには、プラテンローラをクリーニ
ングテープとほぼ同一速度で回してもよい。

【００２３】また、上記装置においてはサーマルヘッド
を使用しているが、レーザー等を使用した光熱記録ヘッ
ドのカバーガラス等、記録媒体面に露出した表面のクリ
ーニングにも適用できる。画像記録プリンターだけでな
く、記録内容がデジタルデーターであるテープ、デイス
ク、カード等にも適用できる。

【００２４】

【発明の効果】以上のように本発明によれば、サーマル
ヘッドが、所定の記録位置から所定の離間位置に変位可
能であり、かつ、サーマルヘッド近傍に設けられたクリ
ーニングテープ駆動装置が、巻回されたクリーニングテ
ープを、サーマルヘッド及びプラテンローラ間に向けて
繰り出し、又は繰り出されたクリーニングテープを巻き
戻す。したがって、サーマルヘッドに付着した汚れ等
を、クリーニングテープによってムラなく確実に除去す
ることができる。これにより、省力化を図ることができ
るとともに、転写画像トラブルを確実に防止することが
できる。また本発明によれば、インクリボンのサーマル
ヘッド側の面の一部をクリーニングテープとしたので、
インクリボンが記録用紙に接触して移動されるのに伴っ
て、サーマルヘッドに付着した汚れ等を、クリーニング
テープによってムラなく確実に除去することができる。
これにより、省力化を図ることができるとともに、転写
画像トラブルを確実に防止することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１実施形態である熱転写記録装置の
記録中の状態を示す概略側面図である。

【図２】図１の装置におけるクリーニングテープ繰り出
し状態を示す概略側面図。

【図３】図１の装置におけるクリーニング中の状態を示
す概略側面図である。

【図４】図１の装置におけるクリーニングテープ巻き戻
し状態を示す概略側面図。

【図５】本発明の第２実施形態である熱転写記録装置の
記録中の状態を示す概略側面図である。

【図６】図５の熱転写記録装置に使用されるインクリボ
ンのサーマルヘッド側の面を示す斜視図である。

【符号の説明】

１０熱転写記録装置１１記録用紙１２インクリボン１３サーマルヘッド１４プラテンローラ１５剥離バー１７クリーニングテープ駆動装置１８クリーニングテープ２０インクリボン２１クリーニングテープ２２インクリボンの一部（リーダーテープ）Ａ熱転写記録位置Ｂ剥離位置Ｃ記録用紙の搬送方向

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】記録媒体に部分的に熱を与えることによ
り熱を与えた部分の記録が可能な記録装置において、記録ヘッド近傍に設けられる巻回されたクリーニングテ
ープを、該記録ヘッド及びプラテンローラ間に向けて繰
り出し、かつ繰り出されたクリーニングテープを巻き戻
すクリーニングテープ駆動装置を備えたことを特徴とす
る熱転写記録装置。
【請求項２】記録媒体に接触して移動されるインクリ
ボンに所要の熱をプラテンローラに近接する所定の記録
位置で加えることにより、記録媒体にインクリボンのイ
ンクを転写させるとともに、前記記録位置から所定の離
間位置に変位可能なサーマルヘッドを有する熱転写記録
装置に用いられる前記インクリボンのサーマルヘッド側
の面の一部をクリーニングテープとしたことを特徴とす
るインクリボン。
【請求項３】記録媒体に接触して移動されるインクリ
ボンにサーマルヘッドによってプラテンローラ上で所要
の熱を加えることにより、記録媒体にインクリボンのイ
ンクを転写させる熱転写記録装置において、前記インクリボンとして請求項２記載のインクリボンを
用いたことを特徴とする熱転写記録装置。