JP2605109Y2 - 低圧鋳造装置用スト−ク管取付構造 - Google Patents
低圧鋳造装置用スト−ク管取付構造Info
- Publication number
- JP2605109Y2 JP2605109Y2 JP1993036805U JP3680593U JP2605109Y2 JP 2605109 Y2 JP2605109 Y2 JP 2605109Y2 JP 1993036805 U JP1993036805 U JP 1993036805U JP 3680593 U JP3680593 U JP 3680593U JP 2605109 Y2 JP2605109 Y2 JP 2605109Y2
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- Japan
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- hole
- furnace
- furnace lid
- annular
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、保持炉内の溶湯を圧縮
空気の圧力によりスト−ク管を介して金型へ給湯して鋳
造を行う低圧鋳造装置のスト−ク管取付構造に関する。
空気の圧力によりスト−ク管を介して金型へ給湯して鋳
造を行う低圧鋳造装置のスト−ク管取付構造に関する。
【0002】
【従来技術と問題点】銅合金鋳物の低圧鋳造は、一般に
注湯手段として密閉された容器(以下炉と呼ぶ)内の溶
湯面に比較的小さい正圧力をガス体により加え、溶湯中
に挿入した給湯管(以下スト−クと呼ぶ)を通して、重
力と反対方向に溶湯を押し上げスト−ク上部に設置され
た鋳型に注湯する方法が採用されている。従来の低圧鋳
造用の炉は、図2に示すようにスト−ク1の圧着頭部2
の下面と、上炉壁3上面に取り付けられた炉蓋4との間
の隙間から加圧時のエア−漏れを防ぐためシ−ル材5を
前記蓋4の外側上部に接着固定していた。しかし、この
構造では、圧着頭部2の下面がシ−ル材5の上面とのみ
接触しているで溶湯の注湯時に、前記スト−ク1の上面
へ金型を圧着する際の圧縮力がシ−ル材5へ全て加えら
れる。従って、量産性を必要とする短時間のサイクルで
注湯を繰り返す場合には、金型の圧着を繰り返し行うの
で前記シ−ル材5が繰り返し圧縮荷重を受けることによ
って短期間で劣化してしまい金型を前記スト−ク1の圧
着頭部2の上面へ圧着する前にある程度炉内圧を高く
し、溶湯を前記スト−ク1内へ押上げ金型へ注湯する時
の湯面高さを一定にする制御を行う場合には前記劣化し
たシ−ル材5からエア−が漏れるので炉内圧力を一定に
保てず湯面高さを一定に制御することが難しいという問
題があった。本考案は上記のような問題点に鑑みてなさ
れたもので、スト−クの圧着頭部と炉蓋の間にいれるシ
−ル材の寿命を延ばし、また、金型をスト−クの圧着頭
部上面へ圧着する前の加圧時のエア−漏れを防ぎ、ひい
てはスト−ク内の湯面高さ及び炉内圧の精度を向上させ
ることを目的とする。
注湯手段として密閉された容器(以下炉と呼ぶ)内の溶
湯面に比較的小さい正圧力をガス体により加え、溶湯中
に挿入した給湯管(以下スト−クと呼ぶ)を通して、重
力と反対方向に溶湯を押し上げスト−ク上部に設置され
た鋳型に注湯する方法が採用されている。従来の低圧鋳
造用の炉は、図2に示すようにスト−ク1の圧着頭部2
の下面と、上炉壁3上面に取り付けられた炉蓋4との間
の隙間から加圧時のエア−漏れを防ぐためシ−ル材5を
前記蓋4の外側上部に接着固定していた。しかし、この
構造では、圧着頭部2の下面がシ−ル材5の上面とのみ
接触しているで溶湯の注湯時に、前記スト−ク1の上面
へ金型を圧着する際の圧縮力がシ−ル材5へ全て加えら
れる。従って、量産性を必要とする短時間のサイクルで
注湯を繰り返す場合には、金型の圧着を繰り返し行うの
で前記シ−ル材5が繰り返し圧縮荷重を受けることによ
って短期間で劣化してしまい金型を前記スト−ク1の圧
着頭部2の上面へ圧着する前にある程度炉内圧を高く
し、溶湯を前記スト−ク1内へ押上げ金型へ注湯する時
の湯面高さを一定にする制御を行う場合には前記劣化し
たシ−ル材5からエア−が漏れるので炉内圧力を一定に
保てず湯面高さを一定に制御することが難しいという問
題があった。本考案は上記のような問題点に鑑みてなさ
れたもので、スト−クの圧着頭部と炉蓋の間にいれるシ
−ル材の寿命を延ばし、また、金型をスト−クの圧着頭
部上面へ圧着する前の加圧時のエア−漏れを防ぎ、ひい
てはスト−ク内の湯面高さ及び炉内圧の精度を向上させ
ることを目的とする。
【0003】
【問題解決のための手段】上記目的を達成するために本
考案における低圧鋳造装置スト−ク管取付構造は貫通口
を設けた上炉壁の上部に、その中央部に貫通穴を設けた
環状炉蓋を該貫通口を被って密着固定し、該環状炉蓋の
貫通穴内周上端部に断面L字状の環状切り欠き部を形成
し、該環状切り欠き部に、その上面が該炉蓋の上面より
も若干突出する厚さの環状シ−ル材を密着固定し、金型
への圧着頭部の下端外周に水平に張り出すフランジ部を
形成したスト−クを、前記炉蓋の貫通穴に挿入して該圧
着頭部の下面を前記環状シ−ル材を圧縮させて炉蓋に当
接させ、前記フランジ部を止め金具を介して炉蓋に固定
したことを特徴とする。
考案における低圧鋳造装置スト−ク管取付構造は貫通口
を設けた上炉壁の上部に、その中央部に貫通穴を設けた
環状炉蓋を該貫通口を被って密着固定し、該環状炉蓋の
貫通穴内周上端部に断面L字状の環状切り欠き部を形成
し、該環状切り欠き部に、その上面が該炉蓋の上面より
も若干突出する厚さの環状シ−ル材を密着固定し、金型
への圧着頭部の下端外周に水平に張り出すフランジ部を
形成したスト−クを、前記炉蓋の貫通穴に挿入して該圧
着頭部の下面を前記環状シ−ル材を圧縮させて炉蓋に当
接させ、前記フランジ部を止め金具を介して炉蓋に固定
したことを特徴とする。
【0004】
【作用】本考案は上記のような解決手段を採用すること
により、スト−クの圧着頭部に設けたフランジと炉蓋の
間に介在されたシ−ル材の寿命を延ばすことができると
共に加圧時のエア−漏れを防ぎひいては炉内圧及びスト
−ク内湯面高さの精度を向上させることができる。
により、スト−クの圧着頭部に設けたフランジと炉蓋の
間に介在されたシ−ル材の寿命を延ばすことができると
共に加圧時のエア−漏れを防ぎひいては炉内圧及びスト
−ク内湯面高さの精度を向上させることができる。
【0005】
【実施例】以下本考案の実施例を図面に基づいて説明す
る。図1において、注湯用の溶湯を入れておくための炉
の上炉壁6に適当な大きさの貫通口Oが開けられてお
り、該貫通口Oより小さい貫通穴Sを有する環状炉蓋7
が前記炉壁6の外側上面にお互い同志の中心が一致する
位置に取り付けられている。該炉蓋7は貫通穴S内面上
端の全周にわたって断面がL字状の環状切り欠き部8を
有しており、該環状切り欠き部8にはその上面が炉蓋7
の上面よりも若干上方に突出する厚さの環状シ−ル材9
が該切り欠き部8の全周にわたって密着固定されてい
る。また、スト−ク10は圧着頭部10Aの下面を前記
環状シ−ル材9を圧縮させて前記炉蓋7の上面に当接さ
れており、該スト−ク10の圧着頭部10Aの下端外周
には水平に張り出すフランジ部11が構成されており、
該フランジ部11は止め金具12を介して前記炉蓋7に
固定されている。尚、前記スト−ク10は該圧着頭部1
0Aを下方に押えながら締め付けることによって固定さ
れる。これによって、前記シ−ル材9は前記炉蓋7の上
面の高さまで押しつぶされるので前記スト−ク10の圧
着頭部10A下面は該シ−ル材9と該炉蓋7の双方の上
面に接するようになる。従って注湯時に金型を前記スト
−ク10の圧着頭部10A上面に圧着させる場合でも、
その圧縮力は殆ど前記炉蓋7の上面に吸収されるので、
シ−ル材9に加えられる繰り返し圧縮力は大幅に減少す
ることとなる。
る。図1において、注湯用の溶湯を入れておくための炉
の上炉壁6に適当な大きさの貫通口Oが開けられてお
り、該貫通口Oより小さい貫通穴Sを有する環状炉蓋7
が前記炉壁6の外側上面にお互い同志の中心が一致する
位置に取り付けられている。該炉蓋7は貫通穴S内面上
端の全周にわたって断面がL字状の環状切り欠き部8を
有しており、該環状切り欠き部8にはその上面が炉蓋7
の上面よりも若干上方に突出する厚さの環状シ−ル材9
が該切り欠き部8の全周にわたって密着固定されてい
る。また、スト−ク10は圧着頭部10Aの下面を前記
環状シ−ル材9を圧縮させて前記炉蓋7の上面に当接さ
れており、該スト−ク10の圧着頭部10Aの下端外周
には水平に張り出すフランジ部11が構成されており、
該フランジ部11は止め金具12を介して前記炉蓋7に
固定されている。尚、前記スト−ク10は該圧着頭部1
0Aを下方に押えながら締め付けることによって固定さ
れる。これによって、前記シ−ル材9は前記炉蓋7の上
面の高さまで押しつぶされるので前記スト−ク10の圧
着頭部10A下面は該シ−ル材9と該炉蓋7の双方の上
面に接するようになる。従って注湯時に金型を前記スト
−ク10の圧着頭部10A上面に圧着させる場合でも、
その圧縮力は殆ど前記炉蓋7の上面に吸収されるので、
シ−ル材9に加えられる繰り返し圧縮力は大幅に減少す
ることとなる。
【0007】
【考案の効果】本考案は上記の説明から明らかなよう
に、圧着頭部の下端外周に水平に張り出すフランジ部を
設けたスト−クと上炉壁との間に、貫通穴内面を断面が
L字状に全周にわたって切り欠かれると共に、その切り
欠き深さより若干厚いシ−ル材を該切り欠き部に密着固
定した炉蓋を取り付けるようにしたからシ−ル材の寿命
を延ばし、炉内圧の精度を向上させ、連続注湯する場合
のスト−ク内湯面高さ精度を向上させることが可能とな
る。
に、圧着頭部の下端外周に水平に張り出すフランジ部を
設けたスト−クと上炉壁との間に、貫通穴内面を断面が
L字状に全周にわたって切り欠かれると共に、その切り
欠き深さより若干厚いシ−ル材を該切り欠き部に密着固
定した炉蓋を取り付けるようにしたからシ−ル材の寿命
を延ばし、炉内圧の精度を向上させ、連続注湯する場合
のスト−ク内湯面高さ精度を向上させることが可能とな
る。
【図1】本考案の実施例を示す要部断面図である。
【図2】従来の例を示す要部断面図である。
6 上炉壁 7 環状炉蓋 8 環状切り欠き部 9 環状シ−ル材 10 スト−ク 10A 圧着頭部 11 フランジ部 12 止め金具
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 平2−33236(JP,U) 実開 平2−127355(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B22D 18/04 B22D 35/04
Claims (1)
- 【請求項1】 貫通口Oを設けた上炉壁6の上部に、そ
の中央部に貫通穴Sを設けた環状炉蓋7を該貫通口Oを
被って密着固定し、該環状炉蓋7の貫通穴S内周上端部
に断面L字状の環状切り欠き部8を形成し、該環状切り
欠き部8に、その上面が該炉蓋7の上面よりも若干突出
する厚さの環状シ−ル材9を密着固定し、金型への圧着
頭部10Aの下端外周に水平に張り出すフランジ部11
を形成したスト−ク10を、前記炉蓋7の貫通穴Sに挿
入して該圧着頭部10Aの下面を前記環状シ−ル材9を
圧縮させて炉蓋7に当接させ、前記フランジ部11を止
め金具12を介して炉蓋7に固定したことを特徴とする
低圧鋳造装置用スト−ク管取付構造
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993036805U JP2605109Y2 (ja) | 1993-06-11 | 1993-06-11 | 低圧鋳造装置用スト−ク管取付構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993036805U JP2605109Y2 (ja) | 1993-06-11 | 1993-06-11 | 低圧鋳造装置用スト−ク管取付構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH073855U JPH073855U (ja) | 1995-01-20 |
JP2605109Y2 true JP2605109Y2 (ja) | 2000-06-26 |
Family
ID=12480005
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1993036805U Expired - Fee Related JP2605109Y2 (ja) | 1993-06-11 | 1993-06-11 | 低圧鋳造装置用スト−ク管取付構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2605109Y2 (ja) |
-
1993
- 1993-06-11 JP JP1993036805U patent/JP2605109Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH073855U (ja) | 1995-01-20 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |