JP2604861B2 - 人造大理石およびその製造方法 - Google Patents

人造大理石およびその製造方法

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  • Laminated Bodies (AREA)
  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は浴槽、洗面台、台所天板などに使用される人
造大理石およびその製造方法に関するものである。
(従来技術とその問題点) 人造大理石として、半透明の未硬化樹脂液中に 天然石、金属、その他無機物の粉末を混入したり(特
開昭55−126564号、同59−66426号、同59−230007
号)、ポリプロピレン等の熱可塑性樹脂の薄状物を分
散させたシートモールドコンパウンドを、圧縮成形によ
り成形して石目模様を出す方法(特開昭59−108036号)
が提案されている。
しかしながら、前者においては天然石などの無機物は
未硬化樹脂との攪拌が困難で、比重により沈澱し、模様
ムラになりやすい。また、粉砕品は形状が球状となりや
すく、重量が増大する原因となる。他方、後者において
は熱可塑性樹脂などの薄片状物を分散させるものは強度
保持のため、シートモールドコンパウンド(SMC)の圧
縮成形を採用するものであり、圧縮工程で薄片状物が表
面に対して平行に並びやすく、また、圧縮成形時の樹脂
流れにより部分的にフレークがリッチになりやすい等、
大理石が外観とはぼど遠い様相を呈する場合があるなど
の問題がある。
(発明が解決しようとする課題) 上記従来の問題点に鑑み、後者の熱可塑性樹脂混入形
式を採用し、その圧縮成形方法の欠点を解消すべく、注
入成形法を採用すると強度および耐熱性を低下させる。
そこで、本発明は強度および耐熱性を損なうことなく、
しかも十分な石目模様を現出させることのできる人造大
理石およびその製造方法を提供すること課題とする。
(課題を解決するための手段) 本発明は、強度保持材として裏面にガラス繊維強化層
を形成する一方、表面材として石目模様に深みを与える
クリアゲルコート層を形成し、この両者の間に母材を不
飽和ポリエステル樹脂を使用し、石目模様材として同系
統の飽和ポリエステルフィルムをフレーク状にして使用
すると上記課題を達成することができることに着目して
なされたもので、 表面材としてクリアゲルコート層、中間層としてレジ
ンコンクリート層および裏面強化材としてガラス繊維強
化層を積層してなり、一方の型に形成した上記クリアゲ
ルコート層と他方の型に形成した上記ガラス繊維強化層
との間に透明もしくは半透明の不飽和ポリエステルの未
硬化液100重量部に厚さ5〜20μmのポリエステルフィ
ルムの0.5〜5mmサイズ着色破砕片5〜15重量部混合分散
してなる樹脂混合物を注入成形して上記レジンコンクリ
ート層を形成してなる人造大理石にある。
本発明に係る人造大理石を製造するにあたっては、所
定形状の金型、例えば雄型7の型面にクリアゲルコート
層3を形成する一方、上記雄型に対応する雌型6の型面
にガラス繊維強化プラスチック層4を形成し、両型を型
合わせし、その両層の間のキャビティに着色した飽和ポ
リエステルフィルムフレークFを所定量混合した不飽和
ポリエステル樹脂未硬化液を注型し、中間層としてフレ
ーク混入したレジンコンクリート層5を形成する方法を
使用するのが好ましい。
(発明の作用および効果) 本発明のおいては第1図に示すように中間層のフレー
ク混入であるレジンコンクリート層5は注入成形法で形
成されるため、フレークが一定方向に揃った形態で分散
することがなく、ランダムであるため、石目模様外観を
呈するに好都合である。しかも、その上にクリアゲルコ
ート層が形成されているため、石目模様を該クリアゲル
コート層を介して見ることになる結果、クリアゲルコー
ト層で光の屈折が起こり、深みのある外観を呈すること
になる。
このような注入成形法によるものはSMC(シートモー
ルドコンパウンド)の圧縮成形法に比して強度および耐
久性に劣るが、本発明では裏面にガラス繊維強化層を形
成してあるので、注入成形法による強度低下を十分に補
強することができる。
本発明において、母材として不飽和ポリエステル樹脂
を使用すると、通常支持板として使用される繊維強化層
が不飽和ポリエステル樹脂にガラス繊維を分散させて製
造される関係上、接着性に優れるので好ましい。
石目模様材は飽和ポリエステルフィルムの破砕片を使
用すると、入手容易であるとともに、他のフィルムに比
べ、耐熱性に優れ(ちなみに、飽和ポリエステルが融点
254℃であるのに対し、ポリエチレンが125〜135℃、塩
ビ75〜105℃である)、その上、母材とのなじみがよい
からである。しかもフィルムであると、重量当たりの面
積が大であるから、少量で石目効果が大きく、上記母材
とのなじみがよいこととの相乗効果により強度および耐
熱性が低下することはない。
上記フィルムの厚みは5〜20μmが適当である。厚み
5μm未満では着色、破砕などの取り扱いに不都合であ
る一方、20μmを越えると面積当たりの重量が増加し過
ぎて好ましくないからである。また、破砕片のサイズは
石目効果上0.5〜5mm程度が好ましい。0.5mm未満では石
目調の外観が得られず、5mmを越えると、均一分散が困
難となり、不自然な外観となるからである。
上記フィルムの破砕片は顔料、例えばカーボンブラッ
ク(黒)、ベンガラ(赤)、チタン(白)その他有機顔
料を例えば、真空蒸着させることにより自由に着色する
ことができる。
不飽和ポリエステル樹脂に対する飽和ポリエステルフ
ィルムの充填量は不飽和ポリエステル樹脂の未硬化液10
0重量部に対し5〜15重量部が適当である。配合量はプ
ィルム破砕片のサイズにもよるが、5mm程度の大きいも
のでも5重量部未満では石目の見栄えが良くない一方、
0.5mm程度の小さいものでも15重量部を越えると強度が
低下し、またコスト高の原因となるからである。
以下、本発明を実施例に基づき、詳細に説明すること
にする。
(実施例1) 上記配合組成物を調整し、第1図に示す構成の浴槽を
第2図に示す注型方法により製造し、下記第1表に示す
試験を行った。
第2図(イ)に示すように、雌型6の内面空所61、61
にABS樹脂製脚部2をセットし、不飽和ポリエステル樹
脂をガラスマットとともに、ハンド・レイ・アップ法に
て積層して厚さ1〜2mmの裏面層としてガラス繊維強化
プラスチック層4を形成する。他方、第2図(ロ)に示
すように、別途用意した雄型7の表面に、ビスフェノー
ル系ポリエステル樹脂のゲルコートを塗布して厚さ0.3
〜0.5mmのクリヤーゲルコート層3を形成して硬化させ
る。
その後、第2図(ハ)に示すように、雌型6と雄型7
とを重ね合わせ、裏面層4とクリヤーゲルコート層3と
の間の空所に上記組成の不飽和ポリエステル樹脂混合物
をバスタブの排水孔を形成する注入口71から注入し、硬
化させてレジンコンクリート層5を形成する。
全体が硬化した後、型開きして第2図(ニ)に示すバ
スタブ1を取り出す。
(実施例2) 石目フレークとして2mmサイズのものを8重量部添加
混合する以外は実施例1と同様にして第1図に示す構造
の浴槽を製造した。
(実施例3) 石目フレークとして1mmサイズのものを9重量部添加
混合する以外は実施例1と同様にして第1図に示す構造
の浴槽を製造した。
(比較例1) 石目フレークのものを混合しない以外は実施例1と同
様にして第1図に示す構造の浴槽を製造した。その試験
結果を第1表に示す。
(比較例2) 石目フレークに代え、不飽和ポリエステル硬化物の粉
砕物10重量部を混合する以外は実施例1と同様にして第
1図に示す構造の浴槽を製造した。その試験結果を第1
表に示す。
実施例1のものは比較例1の無添加のものよりやや物
性は落ちるが、比較例2の不飽和ポリエステル硬化物の
粉砕物混合の場合より優れた効果が得られることがわか
る。
なお、不飽和ポリエステルの硬化物粉砕物に代え、ポ
リプロピレンおよび無機物粉を混入した場合は比較例2
より物性がさらに悪くなることが見い出されている。
以上の説明で明らかなように、本発明によれば、透明
もしくは半透明の不飽和ポリエステルの未硬化液100重
量部に厚さ5〜20μmのポリエステルフィルムの0.5〜5
mmサイズ着色破砕片(石目フレーク)5〜15重量部混合
分散して人造大理石を構成するので、沈降することなく
均一に分散混合が可能で、少量で大きな石目硬化を発揮
させることができる。また、少量でかつ母材とのなじみ
がよいので、充填剤混入による強度低下および耐熱、耐
煮沸性を最小限度に抑制することができる。
【図面の簡単な説明】 第1図は本発明に係る人造大理石が浴槽に使用される場
合の断面構成図、第2図(イ)〜(ニ)はその製造工程
を示す断面説明図である。 1……バスタブ、2……脚部、3……クリアゲルコート
層 4……繊維強化プラスチック層 5……フレーク混入レジンコンクリート層 6……雌型 7……雄型

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】表面材としてクリアゲルコート層、中間層
    としてレジンコンクリート層および裏面強化材としてガ
    ラス繊維強化層を積層してなり、一方の型に形成した上
    記クリアゲルコート層と他方の型に形成した上記ガラス
    繊維強化層との間に透明もしくは半透明の不飽和ポリエ
    ステルの未硬化液100重量部に厚さ5〜20μmのポリエ
    ステルフィルムの0.5〜5mmサイズ着色破砕片5〜15重量
    部混合分散してなる樹脂混合物を注入成形して上記レジ
    ンコンクリート層を形成してなることを特徴とする人造
    大理石。
  2. 【請求項2】所定形状の金型7の型面にクリアゲルコー
    ト層3を形成する一方、上記金型に対応する金型6の型
    面にガラス繊維強化プラスチック層4を形成し、両型を
    型合わせし、その両層の間のキャビティに、透明もしく
    は半透明の不飽和ポリエステルの未硬化液100重量部に
    厚さ5〜20μmのポリエステルフィルムの0.5〜5mmサイ
    ズ着色破砕片5〜15重量部混合分散してなる樹脂混合物
    を注入成形し、中間層としてフレーク混入したレジンコ
    ンクリート層5を形成することを特徴とする人造大理石
    の製造方法。
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