JP2604828Y2 - 簡易型排煙脱硫装置 - Google Patents
簡易型排煙脱硫装置Info
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- JP2604828Y2 JP2604828Y2 JP1993014687U JP1468793U JP2604828Y2 JP 2604828 Y2 JP2604828 Y2 JP 2604828Y2 JP 1993014687 U JP1993014687 U JP 1993014687U JP 1468793 U JP1468793 U JP 1468793U JP 2604828 Y2 JP2604828 Y2 JP 2604828Y2
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本考案は、簡易型排煙脱硫装置に
関するものである。
関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、吸収剤として石灰（石灰石、消石
灰又は生石灰）を用い石膏を回収するようにした湿式の
排煙脱硫装置は、一般に図２に示されるように、下部に
形成された液溜り部１の吸収液２を、循環ポンプ３の作
動により、上部に配設されたスプレーノズル４から噴霧
して循環させ、外部から供給される排ガスを前記スプレ
ーノズル４から噴霧された吸収液２と接触せしめた後排
出させる吸収塔５の前記液溜り部１に、酸化用の空気を
吹き込む圧縮機６を接続すると共に、液溜り部１内の吸
収液２を攪拌する攪拌機７を設け、後述するオーバフロ
ー受槽２５から供給される液２３とサイロ８から供給さ
れる石灰９を混練して吸収剤スラリー１０を生成し且つ
該吸収剤スラリー１０を前記吸収塔５の液溜り部１に供
給するための吸収剤スラリーピット１１を設け、前記吸
収塔５内で循環される吸収液２の一部が供給され且つ前
記吸収塔５の液溜り部１へ中和剤供給部１２ａから供給
されるカセイソーダ等の中和剤１２の一部が供給され前
記吸収液２と中和剤１２を混合攪拌する中和タンク１３
を設け、該中和タンク１３から抽出された液１４を濃縮
せしめるシックナ１５を設け、該シックナ１５で濃縮さ
れた液１６が供給され該液１６を攪拌する脱水機供給タ
ンク１７を設け、該脱水機供給タンク１７から抽出され
る液１６を脱水し石膏１９を生成するための脱水機２０
を設け、該脱水機２０で分離された水２１の一部を前記
シックナ１５へ供給するための濾液ピット２２を設け、
更に、前記シックナ１５から上澄みの液２３が供給され
該液２３の一部を前記吸収塔５の液溜り部１と吸収剤ス
ラリーピット１１へ供給し且つ残りを排水処理装置２４
へ送るためのオーバフロー受槽２５を設けてなる構成を
有している。
灰又は生石灰）を用い石膏を回収するようにした湿式の
排煙脱硫装置は、一般に図２に示されるように、下部に
形成された液溜り部１の吸収液２を、循環ポンプ３の作
動により、上部に配設されたスプレーノズル４から噴霧
して循環させ、外部から供給される排ガスを前記スプレ
ーノズル４から噴霧された吸収液２と接触せしめた後排
出させる吸収塔５の前記液溜り部１に、酸化用の空気を
吹き込む圧縮機６を接続すると共に、液溜り部１内の吸
収液２を攪拌する攪拌機７を設け、後述するオーバフロ
ー受槽２５から供給される液２３とサイロ８から供給さ
れる石灰９を混練して吸収剤スラリー１０を生成し且つ
該吸収剤スラリー１０を前記吸収塔５の液溜り部１に供
給するための吸収剤スラリーピット１１を設け、前記吸
収塔５内で循環される吸収液２の一部が供給され且つ前
記吸収塔５の液溜り部１へ中和剤供給部１２ａから供給
されるカセイソーダ等の中和剤１２の一部が供給され前
記吸収液２と中和剤１２を混合攪拌する中和タンク１３
を設け、該中和タンク１３から抽出された液１４を濃縮
せしめるシックナ１５を設け、該シックナ１５で濃縮さ
れた液１６が供給され該液１６を攪拌する脱水機供給タ
ンク１７を設け、該脱水機供給タンク１７から抽出され
る液１６を脱水し石膏１９を生成するための脱水機２０
を設け、該脱水機２０で分離された水２１の一部を前記
シックナ１５へ供給するための濾液ピット２２を設け、
更に、前記シックナ１５から上澄みの液２３が供給され
該液２３の一部を前記吸収塔５の液溜り部１と吸収剤ス
ラリーピット１１へ供給し且つ残りを排水処理装置２４
へ送るためのオーバフロー受槽２５を設けてなる構成を
有している。
【０００３】尚、図２中、１８は補給水供給部１８ａか
ら吸収塔５へ適宜補給される補給水である。
ら吸収塔５へ適宜補給される補給水である。
【０００４】前述の如き排煙脱硫装置の場合、吸収液２
が循環ポンプ３の作動により循環しており、吸収塔５に
送り込まれた排ガスは、スプレーノズル４から噴霧され
る吸収液２と接触することにより、硫黄酸化物が吸収除
去された後、外部へ排出される。
が循環ポンプ３の作動により循環しており、吸収塔５に
送り込まれた排ガスは、スプレーノズル４から噴霧され
る吸収液２と接触することにより、硫黄酸化物が吸収除
去された後、外部へ排出される。
【０００５】一方、前記排ガスから硫黄酸化物を吸収し
た吸収液２には、圧縮機６から酸化用空気が吹き込まれ
て石膏が生成され、該石膏を含んだ吸収液２の一部は、
吸収塔５から中和タンク１３へ供給され、該中和タンク
１３において中和剤１２と混合攪拌され、該混合攪拌さ
れた液１４がシックナ１５へ送られ、該シックナ１５に
おいて濃縮され、該濃縮された液１６が脱水機供給タン
ク１７を経て脱水機２０へ送られ、該脱水機２０におい
て水分が除去され石膏１９が回収される。
た吸収液２には、圧縮機６から酸化用空気が吹き込まれ
て石膏が生成され、該石膏を含んだ吸収液２の一部は、
吸収塔５から中和タンク１３へ供給され、該中和タンク
１３において中和剤１２と混合攪拌され、該混合攪拌さ
れた液１４がシックナ１５へ送られ、該シックナ１５に
おいて濃縮され、該濃縮された液１６が脱水機供給タン
ク１７を経て脱水機２０へ送られ、該脱水機２０におい
て水分が除去され石膏１９が回収される。
【０００６】前記脱水機２０で分離された水２１は、濾
液ピット２２を経て前記シックナ１５へ戻され、又、該
シックナ１５における前記液１４の濃縮時に出る上澄み
の液２３は、オーバフロー受槽２５を経て前記吸収塔５
の液溜り部１と吸収剤スラリーピット１１へ供給される
と共に、排水処理装置２４へ送られる。
液ピット２２を経て前記シックナ１５へ戻され、又、該
シックナ１５における前記液１４の濃縮時に出る上澄み
の液２３は、オーバフロー受槽２５を経て前記吸収塔５
の液溜り部１と吸収剤スラリーピット１１へ供給される
と共に、排水処理装置２４へ送られる。
【０００７】前記吸収剤スラリーピット１１へ供給され
た液２３は、該吸収剤スラリーピット１１においてサイ
ロ８から供給される石灰９と混合され、吸収剤スラリー
１０として前記吸収塔５の液溜り部１に供給される。
た液２３は、該吸収剤スラリーピット１１においてサイ
ロ８から供給される石灰９と混合され、吸収剤スラリー
１０として前記吸収塔５の液溜り部１に供給される。
【０００８】前記排水処理装置２４へ送られた液２３
は、排水処理装置２４の硝化菌等の作用により、有害な
窒素化合物が分解された後、外部へ排出される。
は、排水処理装置２４の硝化菌等の作用により、有害な
窒素化合物が分解された後、外部へ排出される。
【０００９】
【考案が解決しようとする課題】前述の如き従来の排煙
脱硫装置では、９０〜９５％という高い脱硫効率が得ら
れる反面、大型の吸収塔５を必要とすることから、コス
トアップは避けられないというのが現状であり、特に開
発途上国等では資金面から排煙脱硫装置の設置が困難と
なって大気汚染が懸念されており、低価格の排煙脱硫装
置の開発が望まれていた。
脱硫装置では、９０〜９５％という高い脱硫効率が得ら
れる反面、大型の吸収塔５を必要とすることから、コス
トアップは避けられないというのが現状であり、特に開
発途上国等では資金面から排煙脱硫装置の設置が困難と
なって大気汚染が懸念されており、低価格の排煙脱硫装
置の開発が望まれていた。
【００１０】本考案は、斯かる実情に鑑み、安価で且つ
大気汚染防止に役立つ簡易型排煙脱硫装置を提供しよう
とするものである。
大気汚染防止に役立つ簡易型排煙脱硫装置を提供しよう
とするものである。
【００１１】
【課題を解決するための手段】本考案は、水平方向に延
びる入側排ガスダクト２６ａと出側排ガスダクト２６ｂ
との間に吸収液２の液溜り部４０を形成し、該液溜り部
４０に下端部が浸り且つ両幅端部が排ガスダクト２６の
両側壁部に接する仕切板３５を、その上端と前記排ガス
ダクト２６の天井部との間に排ガスが通過可能となるよ
う設けると共に、該仕切板３５の上下流側に、上端が仕
切板３５の上端より僅かに低く位置し且つ吸収液２と冷
却水との流路３８，３９を形成する板状のダウンカマー
３６，３７を配設し、該ダウンカマー３６の上流側に、
上端部及び両幅端部が入側排ガスダクト２６ａの天井部
及び両側壁部に接し且つ下端が前記ダウンカマー３６の
上端より所要量低く位置する枠板３２を設け、該枠板３
２の下端と前記ダウンカマー３６との間に多孔板２８ａ
を取り付け、又、ダウンカマー３７の下流側に、上端部
及び両幅端部が出側排ガスダクト２６ｂの天井部及び両
側壁部に接し且つ下端が前記ダウンカマー３７の上端よ
り所要量低く位置する枠板３３を設け、該枠板３３の下
端と前記ダウンカマー３７との間に多孔板２８ｂを取り
付け、前記入、出側排ガスダクト２６ａ，２６ｂの天井
部及び側壁部と、前記枠板３２，３３と、前記多孔板２
８ａ，２８ｂとによって画成される空間３４を、前記液
溜り部４０上に形成し、前記枠板３２と入側排ガスダク
ト２６ａの側壁部とダウンカマー３６によって囲まれる
多孔板２８ａ上の空間に、前記液溜り部４０の吸収液２
を供給可能とし、前記液溜り部４０に酸化用空気を吹き
込む圧縮機６を接続し、更に、前記枠板３３と出側排ガ
スダクト２６ｂの側壁部とダウンカマー３７によって囲
まれる多孔板２８ｂ上の空間に、排ガスから前記吸収液
２のミストを切るための冷却水を供給可能として、気液
接触部２７を構成したことを特徴とする簡易型排煙脱硫
装置にかかるものである。
びる入側排ガスダクト２６ａと出側排ガスダクト２６ｂ
との間に吸収液２の液溜り部４０を形成し、該液溜り部
４０に下端部が浸り且つ両幅端部が排ガスダクト２６の
両側壁部に接する仕切板３５を、その上端と前記排ガス
ダクト２６の天井部との間に排ガスが通過可能となるよ
う設けると共に、該仕切板３５の上下流側に、上端が仕
切板３５の上端より僅かに低く位置し且つ吸収液２と冷
却水との流路３８，３９を形成する板状のダウンカマー
３６，３７を配設し、該ダウンカマー３６の上流側に、
上端部及び両幅端部が入側排ガスダクト２６ａの天井部
及び両側壁部に接し且つ下端が前記ダウンカマー３６の
上端より所要量低く位置する枠板３２を設け、該枠板３
２の下端と前記ダウンカマー３６との間に多孔板２８ａ
を取り付け、又、ダウンカマー３７の下流側に、上端部
及び両幅端部が出側排ガスダクト２６ｂの天井部及び両
側壁部に接し且つ下端が前記ダウンカマー３７の上端よ
り所要量低く位置する枠板３３を設け、該枠板３３の下
端と前記ダウンカマー３７との間に多孔板２８ｂを取り
付け、前記入、出側排ガスダクト２６ａ，２６ｂの天井
部及び側壁部と、前記枠板３２，３３と、前記多孔板２
８ａ，２８ｂとによって画成される空間３４を、前記液
溜り部４０上に形成し、前記枠板３２と入側排ガスダク
ト２６ａの側壁部とダウンカマー３６によって囲まれる
多孔板２８ａ上の空間に、前記液溜り部４０の吸収液２
を供給可能とし、前記液溜り部４０に酸化用空気を吹き
込む圧縮機６を接続し、更に、前記枠板３３と出側排ガ
スダクト２６ｂの側壁部とダウンカマー３７によって囲
まれる多孔板２８ｂ上の空間に、排ガスから前記吸収液
２のミストを切るための冷却水を供給可能として、気液
接触部２７を構成したことを特徴とする簡易型排煙脱硫
装置にかかるものである。
【００１２】
【作用】上述の如く排ガスダクト２６途中に気液接触部
２７を形成するようにすれば、排ガスダクト２６を流れ
る排ガスは、気液接触部２７を通過する際、吸収液２と
接触して硫黄酸化物が吸収除去され、一方、前記排ガス
と接触し硫黄酸化物を吸収した吸収液２には酸化用空気
が吹き込まれて石膏が生成され、これにより、排ガスに
対する脱硫が大型の吸収塔を設けることなく行われる。
２７を形成するようにすれば、排ガスダクト２６を流れ
る排ガスは、気液接触部２７を通過する際、吸収液２と
接触して硫黄酸化物が吸収除去され、一方、前記排ガス
と接触し硫黄酸化物を吸収した吸収液２には酸化用空気
が吹き込まれて石膏が生成され、これにより、排ガスに
対する脱硫が大型の吸収塔を設けることなく行われる。
【００１３】
【実施例】以下、図面に基づいて本考案の実施例を説明
する。
する。
【００１４】図１は本考案の一実施例であって、図中、
図２と同一の符号を付した部分は同一物を表わしてお
り、吸収剤スラリー１０の供給系統並びに石膏１９の回
収系統といった基本的な構成は図２に示す従来のものと
同様であるが、本一実施例の特徴とするところは、図１
に示す如く、入側排ガスダクト２６ａと出側排ガスダク
ト２６ｂとの間に吸収液２の液溜り部４０を形成し、該
液溜り部４０に下端部が浸り且つ両幅端部が排ガスダク
ト２６の両側壁部に接する仕切板３５を、その上端と前
記排ガスダクト２６の天井部との間に排ガスが通過可能
となるよう設けると共に、該仕切板３５の上下流側に、
上端が仕切板３５の上端より僅かに低く位置し且つ後述
する多孔板２８ａ，２８ｂ上の吸収液２と冷却水とを夫
々液溜り部４０へ導く流路３８，３９を形成する板状の
ダウンカマー３６，３７を配設し、該ダウンカマー３６
の上流側に、上端部及び両幅端部が入側排ガスダクト２
６ａの天井部及び両側壁部に接し且つ下端が前記ダウン
カマー３６の上端より所要量低く位置する枠板３２を設
け、該枠板３２の下端と前記ダウンカマー３６の上端部
との間に、所要面積を有する多孔板２８ａを取り付け、
又、ダウンカマー３７の下流側に、上端部及び両幅端部
が出側排ガスダクト２６ｂの天井部及び両側壁部に接し
且つ下端が前記ダウンカマー３７の上端より所要量低く
位置する枠板３３を設け、該枠板３３の下端と前記ダウ
ンカマー３７の上端部との間に、所要面積を有する多孔
板２８ｂを取り付け、前記入、出側排ガスダクト２６
ａ，２６ｂの天井部及び側壁部と、前記枠板３２，３３
と、前記多孔板２８ａ，２８ｂとによって画成される空
間３４を、前記液溜り部４０上に形成し、前記枠板３２
と入 側排ガスダクト２６ａの側壁部とダウンカマー３６
の上端縁部によって囲まれる多孔板２８ａ上の空間に、
前記液溜り部４０の吸収液２を循環ポンプ３の作動によ
り供給可能とし、前記液溜り部４０に酸化用空気を吹き
込む圧縮機６を接続し、更に、前記枠板３３と出側排ガ
スダクト２６ｂの側壁部とダウンカマー３７の上端縁部
によって囲まれる多孔板２８ｂ上の空間に、排ガスから
前記吸収液２のミストを切るための冷却水を供給可能と
して、気液接触部２７を構成した点にある。 尚、前記排
ガスダクト２６ａ中には排ガスを湿潤するため冷却水を
一部分岐して噴霧するスプレーノズル３０を設けてあ
る。
図２と同一の符号を付した部分は同一物を表わしてお
り、吸収剤スラリー１０の供給系統並びに石膏１９の回
収系統といった基本的な構成は図２に示す従来のものと
同様であるが、本一実施例の特徴とするところは、図１
に示す如く、入側排ガスダクト２６ａと出側排ガスダク
ト２６ｂとの間に吸収液２の液溜り部４０を形成し、該
液溜り部４０に下端部が浸り且つ両幅端部が排ガスダク
ト２６の両側壁部に接する仕切板３５を、その上端と前
記排ガスダクト２６の天井部との間に排ガスが通過可能
となるよう設けると共に、該仕切板３５の上下流側に、
上端が仕切板３５の上端より僅かに低く位置し且つ後述
する多孔板２８ａ，２８ｂ上の吸収液２と冷却水とを夫
々液溜り部４０へ導く流路３８，３９を形成する板状の
ダウンカマー３６，３７を配設し、該ダウンカマー３６
の上流側に、上端部及び両幅端部が入側排ガスダクト２
６ａの天井部及び両側壁部に接し且つ下端が前記ダウン
カマー３６の上端より所要量低く位置する枠板３２を設
け、該枠板３２の下端と前記ダウンカマー３６の上端部
との間に、所要面積を有する多孔板２８ａを取り付け、
又、ダウンカマー３７の下流側に、上端部及び両幅端部
が出側排ガスダクト２６ｂの天井部及び両側壁部に接し
且つ下端が前記ダウンカマー３７の上端より所要量低く
位置する枠板３３を設け、該枠板３３の下端と前記ダウ
ンカマー３７の上端部との間に、所要面積を有する多孔
板２８ｂを取り付け、前記入、出側排ガスダクト２６
ａ，２６ｂの天井部及び側壁部と、前記枠板３２，３３
と、前記多孔板２８ａ，２８ｂとによって画成される空
間３４を、前記液溜り部４０上に形成し、前記枠板３２
と入 側排ガスダクト２６ａの側壁部とダウンカマー３６
の上端縁部によって囲まれる多孔板２８ａ上の空間に、
前記液溜り部４０の吸収液２を循環ポンプ３の作動によ
り供給可能とし、前記液溜り部４０に酸化用空気を吹き
込む圧縮機６を接続し、更に、前記枠板３３と出側排ガ
スダクト２６ｂの側壁部とダウンカマー３７の上端縁部
によって囲まれる多孔板２８ｂ上の空間に、排ガスから
前記吸収液２のミストを切るための冷却水を供給可能と
して、気液接触部２７を構成した点にある。 尚、前記排
ガスダクト２６ａ中には排ガスを湿潤するため冷却水を
一部分岐して噴霧するスプレーノズル３０を設けてあ
る。
【００１５】本一実施例においては、入側排ガスダクト
２６ａを流れてきた排ガスは、気液接触部２７におい
て、所要面積を有する多孔板２８を通過する際にガス流
速が減速された状態で、多孔板２８ａ上の吸収液２と接
触して硫黄酸化物が吸収除去されて空間３４内に流入
し、硫黄酸化物が吸収除去されて空間３４内に流入した
排ガスは、多孔板２８ｂ上の冷却水の層と多孔板２８ｂ
とを通過し、このとき前記冷却水により前記吸収液２の
ミストが切られ、出側排ガスダクト２６ｂを流れて外部
へ排出される。ここで、前記多孔板２８ａ，２８ｂの面
積については、排ガスのガス流速が所望の値となるよう
に適宜設定すればよく、又、図１中二点鎖線で示すよう
に排ガスダクト２６の天井部を上方に突出させて空間３
４の容積を若干大きくすることにより、排ガスのガス流
速の減速率を大きくすることも可能であり、更に又、多
孔板２８ａ，２８ｂを完全に水平ではなく若干傾斜させ
ることにより、抵抗の違いを利用して排ガスの偏流を防
止することも可能である。
２６ａを流れてきた排ガスは、気液接触部２７におい
て、所要面積を有する多孔板２８を通過する際にガス流
速が減速された状態で、多孔板２８ａ上の吸収液２と接
触して硫黄酸化物が吸収除去されて空間３４内に流入
し、硫黄酸化物が吸収除去されて空間３４内に流入した
排ガスは、多孔板２８ｂ上の冷却水の層と多孔板２８ｂ
とを通過し、このとき前記冷却水により前記吸収液２の
ミストが切られ、出側排ガスダクト２６ｂを流れて外部
へ排出される。ここで、前記多孔板２８ａ，２８ｂの面
積については、排ガスのガス流速が所望の値となるよう
に適宜設定すればよく、又、図１中二点鎖線で示すよう
に排ガスダクト２６の天井部を上方に突出させて空間３
４の容積を若干大きくすることにより、排ガスのガス流
速の減速率を大きくすることも可能であり、更に又、多
孔板２８ａ，２８ｂを完全に水平ではなく若干傾斜させ
ることにより、抵抗の違いを利用して排ガスの偏流を防
止することも可能である。
【００１６】一方、前記排ガスと接触し硫黄酸化物を吸
収した吸収液２は、多孔板２８ａの各孔からはほとんど
流下せずダウンカマー３６の上端縁部をオーバフローす
る形で流路３８を経て液溜り部４０に集められると共
に、排ガスから前記吸収液２のミストを除去した冷却水
は、多孔板２８ｂの各孔から滴下し且つダウンカマー３
７の上端縁部をオーバフローする形で流路３９を経て液
溜り部４０に集められ、該液溜り部４０において吸収液
２に圧縮機６から酸化用空気が吹き込まれて石膏１９が
生成され最終的に脱水機２０を経て回収される。
収した吸収液２は、多孔板２８ａの各孔からはほとんど
流下せずダウンカマー３６の上端縁部をオーバフローす
る形で流路３８を経て液溜り部４０に集められると共
に、排ガスから前記吸収液２のミストを除去した冷却水
は、多孔板２８ｂの各孔から滴下し且つダウンカマー３
７の上端縁部をオーバフローする形で流路３９を経て液
溜り部４０に集められ、該液溜り部４０において吸収液
２に圧縮機６から酸化用空気が吹き込まれて石膏１９が
生成され最終的に脱水機２０を経て回収される。
【００１７】尚、上記一実施例における簡易型排煙脱硫
装置の脱硫効率は、およそ５０〜７０％となるが、大気
汚染の防止には実用上充分効果を発揮する。
装置の脱硫効率は、およそ５０〜７０％となるが、大気
汚染の防止には実用上充分効果を発揮する。
【００１８】こうして、費用のかさむ大型の吸収塔を設
ける必要がなくなって設置面積も少なくて済み、装置の
低価格化が可能となり、資金面等の問題から従来設置が
困難とされていた国等へも装置を配備することができ、
大気汚染防止に役立つ。
ける必要がなくなって設置面積も少なくて済み、装置の
低価格化が可能となり、資金面等の問題から従来設置が
困難とされていた国等へも装置を配備することができ、
大気汚染防止に役立つ。
【００１９】尚、本考案の簡易型排煙脱硫装置は、上述
の実施例にのみ限定されるものではなく、本考案の要旨
を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは
勿論である。
の実施例にのみ限定されるものではなく、本考案の要旨
を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは
勿論である。
【００２０】
【考案の効果】以上説明したように、本考案の請求項１
記載の簡易型排煙脱硫装置によれば、装置の低価格化が
可能となり、資金面等の問題から従来設置が困難とされ
ていた国等へも装置を配備することができ、大気汚染防
止に役立つという優れた効果を奏し得る。
記載の簡易型排煙脱硫装置によれば、装置の低価格化が
可能となり、資金面等の問題から従来設置が困難とされ
ていた国等へも装置を配備することができ、大気汚染防
止に役立つという優れた効果を奏し得る。
【図１】本考案の一実施例の概要図である。
【図２】従来例の概要図である。
２ 吸収液 ６ 圧縮機 ９ 石灰 ２６ 排ガスダクト ２６ａ 入側排ガスダクト ２６ｂ 出側排ガスダクト ２７ 気液接触部 ２８ａ 多孔板 ２８ｂ 多孔板 ３０ スプレーノズル ３２ 枠板 ３３ 枠板 ３４ 空間 ３５ 仕切板 ３６ ダウンカマー ３７ ダウンカマー ３８ 流路 ３９ 流路 ４０ 液溜り部 ４１ 吸収液供給部 ４２ 空気供給部
Claims (1)
- 【請求項１】 水平方向に延びる入側排ガスダクト２６
ａと出側排ガスダクト２６ｂとの間に吸収液２の液溜り
部４０を形成し、該液溜り部４０に下端部が浸り且つ両
幅端部が排ガスダクト２６の両側壁部に接する仕切板３
５を、その上端と前記排ガスダクト２６の天井部との間
に排ガスが通過可能となるよう設けると共に、該仕切板
３５の上下流側に、上端が仕切板３５の上端より僅かに
低く位置し且つ吸収液２と冷却水との流路３８，３９を
形成する板状のダウンカマー３６，３７を配設し、該ダ
ウンカマー３６の上流側に、上端部及び両幅端部が入側
排ガスダクト２６ａの天井部及び両側壁部に接し且つ下
端が前記ダウンカマー３６の上端より所要量低く位置す
る枠板３２を設け、該枠板３２の下端と前記ダウンカマ
ー３６との間に多孔板２８ａを取り付け、又、ダウンカ
マー３７の下流側に、上端部及び両幅端部が出側排ガス
ダクト２６ｂの天井部及び両側壁部に接し且つ下端が前
記ダウンカマー３７の上端より所要量低く位置する枠板
３３を設け、該枠板３３の下端と前記ダウンカマー３７
との間に多孔板２８ｂを取り付け、前記入、出側排ガス
ダクト２６ａ，２６ｂの天井部及び側壁部と、前記枠板
３２，３３と、前記多孔板２８ａ，２８ｂとによって画
成される空間３４を、前記液溜り部４０上に形成し、前
記枠板３２と入側排ガスダクト２６ａの側壁部とダウン
カマー３６によって囲まれる多孔板２８ａ上の空間に、
前記液溜り部４０の吸収液２を供給可能とし、前記液溜
り部４０に酸化用空気を吹き込む圧縮機６を接続し、更
に、前記枠板３３と出側排ガスダクト２６ｂの側壁部と
ダウンカマー３７によって囲まれる多孔板２８ｂ上の空
間に、排ガスから前記吸収液２のミストを切るための冷
却水を供給可能として、気液接触部２７を構成したこと
を特徴とする簡易型排煙脱硫装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1993014687U JP2604828Y2 (ja) | 1993-03-04 | 1993-03-04 | 簡易型排煙脱硫装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1993014687U JP2604828Y2 (ja) | 1993-03-04 | 1993-03-04 | 簡易型排煙脱硫装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0670821U JPH0670821U (ja) | 1994-10-04 |
| JP2604828Y2 true JP2604828Y2 (ja) | 2000-06-05 |
Family
ID=11868120
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1993014687U Expired - Fee Related JP2604828Y2 (ja) | 1993-03-04 | 1993-03-04 | 簡易型排煙脱硫装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2604828Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN117619133B (zh) * | 2024-01-25 | 2024-04-26 | 山东力净环保科技有限公司 | 一种烟道脱硫用脱硫剂喷射装置 |
-
1993
- 1993-03-04 JP JP1993014687U patent/JP2604828Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0670821U (ja) | 1994-10-04 |
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