JP2604504Y2 - 成形型 - Google Patents

成形型

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JP2604504Y2
JP2604504Y2 JP1993032317U JP3231793U JP2604504Y2 JP 2604504 Y2 JP2604504 Y2 JP 2604504Y2 JP 1993032317 U JP1993032317 U JP 1993032317U JP 3231793 U JP3231793 U JP 3231793U JP 2604504 Y2 JP2604504 Y2 JP 2604504Y2
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JP
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mold
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molding
split mold
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範雄 白岩
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Nok Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、成形型の改良に関する
ものである
【0002】
【従来の技術】例えば、図3および図4に示す成形品2
1を成形する場合、従来は、図5に示す成形型1が使用
されている。
【0003】図3および図4の成形品21は、ガスケッ
トであって、プレート22の上面にシール材であるゴム
23を加硫接着している。図5の成形型1は、互いに接
合する下型2と上型3を有しており、下型2の上面に設
けた凹部4にプレート22をセットし、型締めし、上型
3の下面に設けたキャビティ5にゴム23を充填し、こ
のゴム23を加硫成形するのと同時にプレート22に接
着している。
【0004】しかしながらこの成形型1においては、ゴ
ム23がキャビティ5の内壁に付着し易いことから、型
開きしたときに必ずと言って良い程、成形品21全体が
上型3に付着する。したがってこの成形型1には、離型
が困難であって加硫作業の効率が良くない問題がある。
【0005】そこで、型開きしたときに成形品21が下
型2に付くように、従来は、以下の方法が採られてい
る。 A)図5に示したように、下型2に磁石6を埋設し、こ
の磁石6の磁力によってプレート22を吸着する。 B)図6に示すように、上型3の下面にガイド部材8を
もって押圧部材7を吊り下げ、この押圧部材7をガイド
部材8をガイドとして昇降自在にするとともにスプリン
グ9によって下方へ向けて弾性付勢し、スプリング9に
バックアップされたこの押圧部材7によってプレート2
2を下型2に押し付ける。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】しかしながらこのA案
およびB案にはそれぞれ、以下の問題がある。 A)磁石6の磁力によってプレート22を吸着するから
には、プレート22は磁性体でなければならない。した
がってA案には、プレート22がステンレスまたは樹脂
等の非磁性体であるときに、この案を利用することがで
きない問題がある。また下型2に磁石6を埋設すると、
加硫成形時に発生する熱によって磁石6の磁力が急速に
低下する問題があり、磁石6とプレート22の間に隙間
があると吸着力が極端に小さくなって用を成さなくなる
虞がある。 B)型開きしたときに成形品21を下型2に付けるとい
う所期の目的はこれを略完全に達成することができる
が、エア抜き作動時に、スプリング9の弾性が型開き力
として作用するために、プレート22上面の本来露出す
べき部分に対してゴム回りが発生してしまう。この種の
ガスケットは取付けの相手方にボルトを使って取り付け
られるが、ゴム回りがあると経時的に締付けトルクが低
下してシール性が悪化してしまう。またゴム回りを取り
除く仕上げ作業を行なうことは頗る厄介である。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案は以上の点に鑑
み、上記従来技術にみられる問題を解消すべく案出され
たものであって、この目的を達成するため、プレートの
一面にゴムを加硫接着した成形品を成形する成形型であ
って、成形の開始に際して前記プレートを一方の分割型
にセットするとともに成形後の型開き時に前記成形品を
前記一方の分割型に付着させるようにした成形型であっ
て、前記一方の分割型と、型締め時に前記一方の分割型
にセットされた前記プレートの一面に突き当てられて前
記プレートの一面側に前記ゴム成形用のキャビティを形
成する他方の分割型と、前記一方の分割型に設けられ、
型開き方向と直交する方向にスライド自在とされ、前記
プレートに係合する位置と前記プレートを開放する位置
との間を往復動自在とされた係合部材と、前記他方の分
割型に設けられ、型締め時に前記係合部材を前記プレー
トに係合する位置の方へスライドさせる傾斜面と、前記
一方の分割型に設けられ、型開き時に前記係合部材を前
記プレートを開放する位置の方へスライドさせるスプリ
ングとを有することを特徴とする成形型を提供するもの
である
【0008】
【作用】上記構成を有する本考案の成形型においては、
分割型が型締めしてゆく過程において、係合部材が傾斜
面に押されて成形品に係合する位置の方へスライドする
とともに、分割型が型開きしてゆく過程において、係合
部材がスプリングに押されて成形品を開放する位置の方
へスライドする。スプリングはその弾性を型開きの方向
と直交する方向に向けており、よってこの弾性が型開き
力として作用することがない。
【0009】
【実施例】つぎに本考案の実施例を図面にしたがって説
明すると、当該成形型1は上記従来例と同様に、図3お
よび図4に示した成形品21、すなわちガスケットを成
形するものである。また図1に示すように、互いに接合
する下型2と上型3を有しており、下型2の上面にプレ
ート22をセットする凹部4が設けられるとともに上型
3の下面にゴム23を充填するキャビティ5が設けられ
ている。
【0010】下型2の上面に設けられた段部に当て嵌め
られるようにして係合部材10が設けられており、この
係合部材10は型開きの方向(図上上下方向)と直交す
る方向(図上左右方向)にスライド自在であるととも
に、図1に示した、プレート22に係合する位置と、図
2に示す、プレート22を開放する位置の間で往復動自
在となっている。係合部材10はその一部に設けた突部
11によってプレート22に係合するものである。上型
3の下面に下方に向けてピン12が立てられており、こ
のピン12の下端の係合部材10側に、型締め時に係合
部材10をプレート22に係合する位置の方へスライド
させる傾斜面13が設けられている。また下型2と係合
部材10の間に、横向きに、型開き時に係合部材10を
プレート22を開放する位置の方へスライドさせるスプ
リング15が設けられている。
【0011】上記構成の成形型1においては、下型2と
上型3が型締めしてゆく過程(図2→図1)において、
係合部材10が傾斜面13に押されてプレート22に係
合する位置の方へスライドするとともに、下型2と上型
3が型開きしてゆく過程(図1→図2)において、係合
部材10がスプリング15に押されてプレート22を開
放する位置の方へスライドする。したがって、型開きが
始まってから係合部材10がプレート22から完全に外
れる迄の間に所要の時間があり、この間にキャビティ5
の内壁からゴム23が引き剥されるために、プレート2
2の材質がどのようなものであっても、成形品21が上
型3に付着するのを防止し、成形品21を確実に下型2
に残すことができる。またスプリング15がその弾性を
型開きの方向と直交する方向に向けて、この弾性が型開
き力として作用することがないために、上記従来技術の
B案のようにゴム回りが発生するのを防止することがで
きる。
【0012】尚、上記した、型開きが始まってから係合
部材10がプレート22から完全に外れる迄の間の時間
は、その長短を、傾斜面13の傾斜角度を変えたり、ピ
ン12の中腹に設けられるストレート面14の長さを変
えたりすることによって調節することが可能である。型
開きが終了した後、成形品21は突上げピン16によっ
て離型せしめられる。
【0013】
【考案の効果】本考案は、以下の効果を奏する。すなわ
ち、上記したように本考案の形成型は、プレートの一面
にゴムを加硫接着した成形品を成形する成形型であっ
て、成形の開始に際して前記プレートを一方の分割型に
セットするとともに成形後の型開き時に前記成形品を前
記一方の分割型に付着させるようにした成形型であっ
て、前記一方の分割型と、型締め時に前記一方の分割型
にセットされた前記プレートの一面に突き当てられて前
記プレートの一面側に前記ゴム成形用のキャビティを形
成する他方の分割型と、前記一方の分割型に設けられ、
型開き方向と直交する方向にスライド自在とされ、前記
プレートに係合する位置と前記プレートを開放する位置
との間を往復動自在とされた係合部材と、前記他方の分
割型に設けられ、型締め時に前記係合部材を前記プレー
トに係合する位置の方へスライドさせる傾斜面と、前記
一方の分割型に設けられ、型開き時に前記係合部材を前
記プレートを開放する位置の方へスライドさせるスプリ
ングとを有しているために、プレートの材質がどのよう
なものであっても、成形品が他方の分割型に付着するの
を防止し、成形品を確実に一方の分割型に残すことがで
きる。また、スプリングを型開きの方向と直交する方向
に向けて、このスプリングの弾性が型開き力として作用
することがないようにしたために、従来技術のようにゴ
ム回りが発生するのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例に係る成形型の型締め状態を示
す要部断面図
【図2】同成形型の型開き状態を示す要部断面図
【図3】成形品の平面図
【図4】図3におけるA−A線断面図
【図5】従来例に係る成形型の要部断面図
【図6】他の従来例に係る成形型の要部断面図
【符号の説明】
1 成形型 2 下型 3 上型 4 凹部 5 キャビティ 10 係合部材 11 突部 12 ピン 13 傾斜面 14 ストレート面 15 スプリング 16 突上げピン 21 成形品 22 プレート 23 ゴム
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−225019(JP,A) 特開 昭54−96561(JP,A) 特開 昭54−77664(JP,A) 特開 平5−253978(JP,A) 特開 昭63−172623(JP,A) 特開 平4−319417(JP,A) 実開 昭63−31908(JP,U) 実開 平2−108012(JP,U) 実開 昭63−145619(JP,U) 実開 昭52−33669(JP,U) 実開 昭52−30763(JP,U) 実開 平1−85007(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 33/12 - 33/14 B29C 33/44

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プレート(22)の一面にゴム(23)
    を加硫接着した成形品(21)を成形する成形型であっ
    て、成形の開始に際して前記プレート(22)を一方の
    分割型(2)にセットするとともに成形後の型開き時に
    前記成形品(21)を前記一方の分割型(2)に付着さ
    せるようにした成形型であって、 前記一方の分割型(2)と、 型締め時に前記一方の分割型(2)にセットされた前記
    プレート(22)の一面に突き当てられて前記プレート
    (22)の一面側に前記ゴム(23)成形用のキャビテ
    ィ(5)を形成する他方の分割型(3)と、 前記一方の分割型(2)に設けられ、型開き方向と直交
    する方向にスライド自在とされ、前記プレート(22)
    に係合する位置と前記プレート(22)を開放する位置
    との間を往復動自在とされた係合部材(10)と、 前記他方の分割型(3)に設けられ、型締め時に前記係
    合部材(10)を前記プレート(22)に係合する位置
    の方へスライドさせる傾斜面(13)と、 前記一方の分割型(2)に設けられ、型開き時に前記係
    合部材(10)を前記プレート(22)を開放する位置
    の方へスライドさせるスプリング(15)とを有するこ
    とを特徴とする 成形型。
JP1993032317U 1993-05-25 1993-05-25 成形型 Expired - Lifetime JP2604504Y2 (ja)

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JPH0686908U JPH0686908U (ja) 1994-12-20
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