JP2604360Y2 - 手摺の連続継手装置 - Google Patents

手摺の連続継手装置

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JP2604360Y2
JP2604360Y2 JP1993044553U JP4455393U JP2604360Y2 JP 2604360 Y2 JP2604360 Y2 JP 2604360Y2 JP 1993044553 U JP1993044553 U JP 1993044553U JP 4455393 U JP4455393 U JP 4455393U JP 2604360 Y2 JP2604360 Y2 JP 2604360Y2
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Japan
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handrail
handrail member
universal joint
connecting sleeve
fixed
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JP1993044553U
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Inventor
憲二 岩瀬
Original Assignee
株式会社日本アルミ
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、たとえば身体障害者用
集合住宅の階段部に設けられる手摺に好適に実施するこ
とができる手摺の連続継手装置に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば病院、学校、保養所などの建物
の階段部には通行者の歩行動作を補助するため、あるい
は安全のために、手摺が設けられ、この手摺は階段の勾
配、踊り場の壁面の形状などによって上下方向および左
右方向に任意の角度で屈曲しており、その角度も建物の
構造によって様々である。これらの各種の角度に対応す
るには、予め現地で実測などを行い、工場などで各取付
位置の角度に合わせて手摺の継手を準備する必要がある
ため、継手の種類がむやみに多くなってしまい、製造作
業に多大な手間と労力とを有し、製造コストが増大し、
長い時間を要してしまうという問題がある。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】したがって本考案の目
的は、継手の種類を増加することなしに任意の角度で取
付けることができ、製造および組立て時の手間、労力、
コストおよび時間を削減することができる手摺の連続継
手装置を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案は、予め定める第
1方向に一直線状に延び、固定位置に固定される第1手
摺部材と、前記第1方向とは異なる第2方向に一直線状
に延び、固定位置に固定される第2手摺部材と、第1お
よび第2手摺部材に両端部がそれぞれ連結され、任意な
方向に屈曲自在な自在継手とを含み、前記自在継手は、
第1手摺り部材の端部に装着される第1の連結スリーブ
と、第2手摺部材の端部に装着される第2の連結スリー
ブと、各連結スリーブに両端部がそれぞれ装着される可
撓性管体と、各手摺部材の各端部およびこれらの端部に
対向する可撓性管体の各端部間にわたって内挿され、各
手摺部材の各端部の内周面上に支持される第1押さえ部
および可撓性管体の各端部の内周面上に支持される第2
押さえ部を有する押さえ金具と、各連結スリーブおよび
各手摺部材の各端部を挿通して、前記押さえ金具に螺着
されるボルトとを含むことを特徴とする手摺の連続継手
装置である。
【0005】
【作用】本考案に従えば、第1手摺部材は予め定める第
1方向に向けて一直線状に延び、また第2手摺部材は前
記第1方向とは異なる第2方向に向けて一直線状に延び
る。これらの第1および第2手摺部材は建物の壁などの
固定位置に固定される。これらの第1および第2手摺部
材には、任意な方向に屈曲自在な自在継手の両端部がそ
れぞれ連結され、これによって第1および第2手摺部材
の角度に拘わらず、希望する方向に自在継手を屈曲させ
て第1および第2手摺部材を連続的に連結することがで
きる。したがってむやみに多くの種類の継手を準備する
必要がなくなり、製造時の手間、労力、コストおよび時
間を削減することが可能となる。また上記の第1手摺部
材と第2手摺部材とは、各端部に外挿される連結スリー
ブと押さえ金具とによって、ボルトを連結スリーブおよ
び手摺部材の各端部を挿通して押さえ金具に螺着するこ
とによって、連結スリーブの端部と手摺部材の端部とが
内側から押さえ金具の各押さえ部によって押さえられ、
このようにして各手摺部材と自在継手とが連結された状
態では、各手摺部材、連結スリーブおよび自在継手の各
外面上の各段差を少なくして、この段差に指が引っ掛か
るという不具合を防ぎ、違和感がなく、階段の利用者が
手摺りを把持することができ、安全性を向上することが
できる。
【0006】
【実施例】図1は、本考案の一実施例の手摺の連続継手
装置1を示す斜視図である。たとえば病院、学校および
保養所などの建物2には、下層階段3とこの下層階段3
に踊り場4を介して逆向きに連なる上層階段23とが設
けられ、下層階段3と上層階段23との間には仕切り壁
5が設けられる。仕切り壁5の前記下層階段3に臨む固
定位置としての壁面6には相互に間隔をあけて複数のブ
ラケット7が固定され、各ブラケット7には水平面に対
して下方に角度θ1を成す予め定める第1方向Aに沿っ
て一直線状に延びる第1手摺部材8が固定される。
【0007】また仕切り壁5の前記上層階段23に臨む
固定位置としての壁面9には、相互に間隔をあけて複数
のブラケット10が固定され、各ブラケット10には水
平面に対して角度θ2を成す予め定める第2方向Bに一
直線状に延びる第2手摺部材11が固定される。第1手
摺部材8の端部8aと第2手摺部材11の端部11aと
には、大略的にU字状に屈曲した自在継手12が長さL
1にわたって接続され、これによって各端部8a,11
aが連結される。
【0008】図2は、自在継手12の具体的構成を示す
拡大断面図である。前記自在継手12は、第1手摺部材
8の端部8aに装着される大略的に直円筒状の連結スリ
ーブ13と、第2手摺部材11の端部11aに装着され
る大略的に直円筒状の連結スリーブ14と、各連結スリ
ーブ13,14に両端部15a,15bがそれぞれ装着
され、任意の方向に屈曲自在な可撓性管体16と、管体
16の各端部15a,15bを各スリーブ13,14に
それぞれ固定するための押さえ金具17とを有する。
【0009】各連結スリーブ13,14は金属製であっ
て、第1および第2手摺部材8,9の各端部8a,11
aが装着される第1内周面18と、第1内周面18に同
軸に連なり、管体16の各端部15a,15bがそれぞ
れ装着される第2内周面19と、第1および第2内周面
18,19に連なり、各連結スリーブ13,14の各軸
線に垂直な平面内で周方向に延びる環状の段差面20と
が形成される。管体16の各端部15a,15bが各連
結スリーブ13,14に装着された状態では、各端部1
5a,15bの外周面が前記第2内周面19に周方向全
周にわたってほぼぴったりと接触し、各端部15a,1
5bの端面21が前記段差面20に当接して位置決めさ
れる。この状態で、各連結スリーブ13,14には前記
第1内周面18が形成される厚肉部25に予め装着され
た皿ねじボルト26を締付けることによって管体16が
抜止めされる。
【0010】前記管体16は、図3にその一部が拡大し
て示されるように、複数の略S字状断面を有するステン
レス板27を軸線方向に伸縮自在に係合させて連結した
構成を有する。このような管体16を用いることによっ
て、高い柔軟性と機械的強度とを達成することができ、
50〜700mm程度の最小内側曲げ半径で希望する方
向へ屈曲させることができる。
【0011】図4は、図2の切断面線IV−IVから見
た拡大断面図である。前記第2手摺部材11は、軸直角
断面がC字状であって、下方に開口29が形成される周
壁30と、周壁30の前記開口29を挟んで対向する各
端部から半径方向内方に突出する一対の係合部31a,
31bと、周壁30の内周面から半径方向内方に延び、
中央に抜止め片32が摺動自在に嵌まり込む溝33を有
する支持部34とが形成される。
【0012】前記押さえ金具17は、図5に示されるよ
うに、大略的にT字状であって、前記係合部31a,3
1b間の間隔L2よりも大きい幅L3を有する第1押さ
え部35と、第1押さえ部35に一体的に連なって管軸
方向(図5の左右方向)に延びる延在部36と、延在部
36の先端部でほぼ直角に屈曲して延びる第2押さえ部
37とを有する。前記第1押さえ部35には、前記皿ね
じボルト26の軸部が螺合するねじ孔38が形成され
る。第1押さえ部35の長手方向(図5の上下方向)両
端部は、係合部31a,31bによって支持され、前記
皿ねじ26が締付けられるにつれて第2押さえ部37が
管体16の内周面を押圧し(図2参照)、これによって
各連結スリーブ13,14と管体16とが相互に抜止め
される。このようにして手摺外面と連結スリーブ、自在
継手の外面との段差を最小限に抑さえ、握りやすく、指
等が引掛りにくくしている。
【0013】図6は、ブラケット7による第1手摺部材
8の仕切り壁5への取付構造を示す断面図である。仕切
り壁5にはアンカー40が埋込まれて抜止めされ、この
アンカー40にはブラケット7の基部41をその厚み方
向に挿通してボルト42が螺着され、ブラケット7が仕
切り壁5に固定される。ブラケット7は、前記基部41
の下端部に斜め上方に屈曲して連なる張出し部43と、
張出し部43の一端部から上方に屈曲して立上がる立上
り部44と、立上り部44の上端部に連なり、第1手摺
部材8の開口29内に嵌まり込んで開口29を塞ぐ蓋部
45と、蓋部45に連なって上方に延びる取付部47
と、取付部47にビス48によって固定され、管軸方向
に延びる取付片49とを有する。取付片49にはビス5
0が挿通され、前記抜止め片32に螺着される。こうし
てブラケット7に第1手摺部材8が取付けられる。な
お、もう一方の第2手摺部材11もまた、上述した第1
手摺部材8と同様な構成によって前記ブラケット10を
介して仕切り壁5に固定されるため重複を避けて説明は
省略する。
【0014】
【0015】
【0016】
【0017】図7は、本考案のさらに他の実施例の自在
継手12aを示す断面図である。なお、本実施例は図2
に示される実施例に類似し、対応する部分には同一の参
照符を付す。図2に示される実施例では、略S字状の帯
鋼27を複数連結して伸縮自在に構成される可撓性管体
16を用いるようにしたけれども、本実施例ではステン
レス鋼製の引張コイルばね65が用いられる。この引張
コイルばね65内には、屈曲させた際に各条間に生じる
隙間などの発生による指詰めやゴミなどの侵入を防ぐた
めに、熱可塑性樹脂から成る補強パイプ66が挿入され
る。この補強パイプ66は、たとえば60℃程度の温度
で軟化するものが好ましく、たとえば湯などをかけるこ
とによって希望する角度に屈曲させた後、常温で硬化さ
せることができる。
【0018】以上のようにして、第1手摺部材8と第2
手摺部材11とを任意の方向、たとえばU字状、L字状
および上下方向への曲げが加わった方向に自在に屈曲さ
せて、第1および第2手摺部材間に連続的にかつ角度の
相違によってむやみに多くの種類の自在継手を準備する
ことなしに現場で施工することができる。
【0019】
【考案の効果】以上のように本考案によれば、任意の方
向に屈曲自在な自在継手によって相互に方向の異なる第
1手摺部材と第2手摺部材とを連続的に連結することが
できるので、前記先行技術に関連して述べたように、各
角度に応じてむやみに多くの種類を準備する必要がなく
なり、これによって製造上の手間、労力時間およびコス
トを格段に削減することができ、利便性を向上すること
ができる。また上記の第1手摺部材と第2手摺部材と
は、各端部に外挿される連結スリーブと押さえ金具とに
よって、ボルトを連結スリーブおよび手摺部材の各端部
を挿通して押さえ金具に螺着することによって、連結ス
リーブの端部と手摺部材の端部とが内側から押さえ金具
の各押さえ部によって押さえられた状態で連結されるの
で、このようにして各手摺部材と自在継手とが連結され
た状態では、各手摺部材、連結スリーブおよび自在継手
の各外面上の各段差を少なくして、この段差に指が引っ
掛かるという不具合を防ぎ、違和感なくむしろ安心感を
持って階段の利用者が手摺りを把持することができ、安
全性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例の手摺の連続継手装置1を示
す斜視図である。
【図2】図1に示される自在継手12の具体的構成を示
す断面図である。
【図3】自在継手手段12を構成する可撓性管体6の具
体的構成を示す一部の拡大断面図である。
【図4】図2の切断面線VI−VIから見た拡大断面図
である。
【図5】押さえ金具17を示す図である。
【図6】第1手摺部材8およびブラケット7の仕切り壁
5への取付状態を示す断面図である。
【図7】本考案のさらに他の実施例の自在継手12aを
示す断面図である。
【符号の説明】
1 連続継手装置 2 建物 3 下層階段 4 踊り場 5 仕切り壁 6,9 壁面 7,10 ブラケット 8 第1手摺部材 11 第2手摺部材 12,12a 自在継手 13,14 連結スリーブ 15a,15b 両端部 16 管体 17 押さえ金具 23 上層階段

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 予め定める第1方向に一直線状に延び、
    固定位置に固定される第1手摺部材と、 前記第1方向とは異なる第2方向に一直線状に延び、固
    定位置に固定される第2手摺部材と、 第1および第2手摺部材に両端部がそれぞれ連結され、
    任意な方向に屈曲自在な自在継手とを含み、 前記自在継手は、第1手摺り部材の端部に装着される第
    1の連結スリーブと、 第2手摺部材の端部に装着される第2の連結スリーブ
    と、 各連結スリーブに両端部がそれぞれ装着される可撓性管
    体と、 各手摺部材の各端部およびこれらの端部に対向する可撓
    性管体の各端部間にわたって内挿され、各手摺部材の各
    端部の内周面上に支持される第1押さえ部および可撓性
    管体の各端部の内周面上に支持される第2押さえ部を有
    する押さえ金具と、 各連結スリーブおよび各手摺部材の各端部を挿通して、
    前記押さえ金具に螺着されるボルトとを含むことを特徴
    とする手摺の連続継手装置。
JP1993044553U 1993-08-16 1993-08-16 手摺の連続継手装置 Expired - Lifetime JP2604360Y2 (ja)

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