JP2604249Y2 - 郵送用容器セット - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本考案は郵送用容器セットに関す
る。

【０００２】

【従来の技術】従来化粧液などの見本配付にあたって
は、通常、製品容器と略相似形の小形容器が用いられ、
これに化粧液を少量収納して、単独或いは見本ケースに
まとめて配付することが一般に知られている。この様な
見本容器はダイレクトメールなど直接郵送による広告宣
伝の時代になっても郵送法規上の制約や、見本容器の大
きさ、強度等の関係で定型封筒使用による郵送は全く行
われていなかった。

【０００３】この様な背景から、容器の大きさ、形状、
耐荷重性、蓋密閉度等を考慮して郵送が可能に構成した
ボトル容器が提案され、また、これら容器のより良好な
郵送を目的として、例えば、ボトル形状にくり抜いた発
泡ウレタンを台紙の一部に固定した保持部を設け、そこ
にボトルを保持させたものが提案されている。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】しかしながら、これら
は台紙とは別に発泡ウレタン製の保持部を形成しなけれ
ばならず、製造上の面倒があり、また、コストも高くな
る。また、これらはボトル容器のみの郵送を目的とした
ものでありその他の容器の郵送には考慮が払われていな
い。見本配付に使用される化粧品等として液状のものだ
けでなくゼリー状，粉末状等の種々の形態のものがある
が、これらばボトル容器の収納利用が不便なものも多
い。

【０００５】本考案はこの様な郵送可能な形態のボトル
容器と、袋容器とを一緒に郵送出来、しかも各容器の着
脱にも手間をとらず、更に、安価に製造出来る郵送用容
器セットを提案するものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本考案郵送用容器セット
は上記課題を解決するため、ボトル容器３の正面輪郭形
状をなす窓孔５を間隔をあけて一対穿設するとともに、
その中央部に袋容器４を係止させる切り溝６を穿設し、
且つ、所定の大きさを有する台紙２と、窓孔５に側周面
前後方向中央部を当接係止させるとともに、キャップ3B
先端部を窓孔５上端縁部に凹凸係合手段を介して係合さ
せたボトル容器３と、切り溝６に対角部分を挿入係止さ
せて装着した扁平矩形袋状をなす袋容器４とから構成し
た。

【０００７】

【作用】台紙２に各ボトル容器５及び各袋容器４を装着
したものを、封筒等に収納して郵送する。

【０００８】

【実施例】以下、本考案の実施例を図面を参照して説明
する。

【０００９】図１〜図４は本考案の一実施例を示すもの
で、図中１は郵送用容器セットを示す。該セット１は、
台紙２と、一対のボトル容器３，３と、一対の袋容器
４，４とから構成している。

【００１０】台紙２は、定型の封筒に入る大きさの矩形
板状をなし、紙，合成樹脂等より形成されたもので、下
部左右に、各ボトル容器３を装着するための窓孔５，５
を穿設するとともに、各窓孔５間に各袋容器４を装着す
るための二対の切り溝６，６，６，６を穿設している。
上記各窓孔５は、ボトル容器３の正面輪郭形状をなし、
上端部より凹凸係合手段の一方を構成する矩形状嵌合片
７を垂設している。また、この台紙２の上部余白には、
説明書き等を施している。

【００１１】ボトル容器３は上端部が中心側へ傾斜縮径
する正面視六角形状をなす扁平筒状の胴部８上端より口
頚部９を起立した容器体3Aと、該容器体3Aの口頚部９に
周壁10を螺着させて着脱自在に装着したキャップ3Bとか
ら構成している。上記ボトル容器胴部８の底壁8aは、図
２に示す如く、前後方向中央部が上方へ若干凹んでお
り、台紙２に嵌合させた際に、その凹みが台紙に当接係
止される如く構成している。また、上記キャップ3Bは、
その頂壁11周縁部より円筒部12を立設し、この円筒部12
を上記嵌合片７両側に嵌合させて係止する如く構成して
いる。

【００１２】この様に構成したボトル容器３は、その側
周面前後方向中央部を上記窓孔周縁に嵌合させるととも
に、円筒部12を嵌合片７両側の溝に嵌合係止して装着
し、一旦嵌合すると簡単には抜け出さない様構成してい
る。尚、この際、図４に示す如く台紙２を若干屈曲させ
ると装着し易い。

【００１３】袋容器４は扁平矩形状をなし、例えば、周
囲を融着，接着等適宜固着手段によりシールして内部に
ペースト状，粉末状，顆粒状等の内容物を収納して構成
している。そして、その対角部分を各々切り溝６に挿通
係止して台紙２に固定している。

【００１４】図５及び図６は本考案の他の実施例を示す
もので、本実施例では、上記実施例における嵌合片７及
び円筒部12よりなる凹凸係合手段に代えて、キャップ3B
上面に挟持部13を突設し、この挟持部13を窓孔５上端部
に嵌合させることにより凹凸係合手段を構成している。
この挟持部13は、円筒状の周壁13a 両側に台紙２の厚み
より幅広の切り溝13b ，13b を縦設し、更に、周壁13a
内面中央前後より係止突部13c ，13c を突設して構成し
ている。

【００１５】そして、ボトル容器３装着の際には、最初
容器３を図６の二点鎖線で示す台紙２に対する傾斜状態
で窓孔５内に挿入した後、図６の実線で示す台紙２の状
態に容器３を若干回動させて容器側周縁部を窓孔５に嵌
合させることが出来、ボトル容器３装着がより容易に行
える。

【００１６】尚、上記各部材は特に断りのない限り合成
樹脂により形成する。

【００１７】

【考案の効果】以上説明した如く本考案では、台紙に窓
孔及び切り溝を設けてボトル容器及び袋容器を装着させ
る様にしたので、製造が容易でしかも安価に製造できる
利点があるとともに、ボトル容器と袋容器とを同時に郵
送することが出来るため、液状のサンプルのみならず、
ペースト状，粉末状，顆粒状等のサンプルを同時に郵送
出来る便利がある。

【００１８】また、ボトル容器はその正面輪郭形状をな
す窓孔に側周縁部を嵌合させるだけで装着することが出
来、しかも、そのキャップ先端部を窓孔上端縁部に凹凸
係合手段を介して係合させる様構成したので、簡単に装
着することが出来るとともに、一旦装着すると不用意に
外れることがない。また、袋容器は切り溝に対角部分を
それぞれ挿入係止させるだけで簡単に装着することが出
来る

【００１９】また、一対のボトル容器用の窓孔中央に袋
容器を係止させる切り溝を穿設しているので、一旦装着
すると不用意に外れることがないボトル容器の間に肉薄
な袋容器が存在し、郵送の際に各ボトル容器に保護され
て外力で袋容器が切り溝から外れる等の不都合を極力防
止できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の一実施例を示す斜視図である。

【図２】同実施例の要部縦断面図である。

【図３】同実施例の台紙を示す正面図である。

【図４】同実施例のボトル容器の装着状態を示す斜視図
である。

【図５】本考案の他の実施例を示す要部斜視図である。

【図６】同実施例のキャップ係合部分の説明図である。

【符号の説明】

２…台紙，３…ボトル容器，3B…キャップ，４…袋容
器，５…窓孔，６…切り溝

Claims (1)

(57)【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ボトル容器３の正面輪郭形状をなす窓孔
   ５を間隔をあけて一対穿設するとともに、その中央部に
   袋容器４を係止させる切り溝６を穿設し、且つ、所定の
   大きさを有する台紙２と、窓孔５に側周面前後方向中央
   部を当接係止させるとともに、キャップ3B先端部を窓孔
   ５上端縁部に凹凸係合手段を介して係合させたボトル容
   器３と、切り溝６に対角部分を挿入係止させて装着した
   扁平矩形袋状をなす袋容器４とからなることを特徴とす
   る郵送用容器セット。