JP2593807Y2 - 郵送用容器セット - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本考案は郵送用容器セットに関す
る。

【０００２】

【従来の技術】

【考案が解決しようとする課題】従来化粧液などの見本
配付にあたっては、通常、製品容器と略相似形の小形容
器が用いられ、これに化粧液を小量収納して、単独或い
は見本ケースにまとめて配付することが一般に知られて
いる。この様な見本容器はダイレクトメールなど直接郵
送による広告宣伝の時代になっても郵送法規上の制約
や、見本容器の大きさ，強度等の関係で定型封筒使用に
よる郵送は全く行われていなかった。

【０００３】この様な背景から、容器の大きさ、形状、
耐荷重性、蓋密閉度等を考慮して郵送が可能に構成した
ボトル容器が提案され、また、これら容器のより良好な
郵送を目的として、例えば、ボトル形状にくり抜いた発
泡ウレタンを台紙の一部に固定した保持部を設け、そこ
にボトルを保持させたものが提案されている。

【０００４】しかしながら、これらは台紙とは別に発泡
ウレタン製の保持部を形成しなければならず、製造上の
面倒があり、また、コストも高くなる。また、これらは
ボトル容器のみの郵送を目的としたものでありその他の
容器の郵送には考慮が払われていない。見本配付に使用
される化粧品等として液状のものだけでなくゼリー状，
粉末状等の種々の形態のものがあるが、これらはボトル
容器の収納利用が不便なものも多い。

【０００５】本考案はこの様な郵送可能な形態のボトル
容器と、袋容器とを一緒に郵送出来、しかも各容器の着
脱にも手間をとらず、更に、安価に製造出来る郵送用容
器セットを提案するものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本考案の郵送用容器セッ
トは上記課題を解決するため、周壁６上端縁より頂壁５
を延設した下端面開口の中空板状をなすとともに、頂壁
５にボトル容器収納部７及び袋容器収納部８を設けてな
る所定大きさの基台２と、上記ボトル容器収納部７に収
納嵌合させるとともに、扁平筒状胴部18より口頚部を起
立した容器体3Aに着脱自在にキャップ3Bを装着させて構
成したボトル容器３と、上記袋容器収納部８に収納載置
させた扁平状の袋容器４とからなり、上記ボトル容器収
納部７は、ボトル容器の正面輪郭形状をなす開口部９周
縁より、ボトル容器３側周縁を嵌合係止する弾性嵌合枠
10を下方へ垂設して構成し、上記袋容器収納部８は、基
台頂壁５に凹設した収納凹部12と、基台頂壁５側端部に
ヒンジ13を介して一端を連結するとともに、上記収納凹
部12上端開口を閉塞する蓋板14とから構成した。

【０００７】

【作用】基台２に各ボトル容器３及び袋容器４を装着し
たものを、封筒等に収納して郵送する。

【０００８】

【実施例】以下、本考案の実施例を図面を参照して説明
する。

【０００９】図１〜図３は本考案の一実施例を示すもの
で、図中１は郵送用容器セットを示す。該セット１は、
基台２と、ボトル容器３と、袋容器４とから構成してい
る。尚、図１では説明の便宜上ボトル容器３及び袋容器
４をそれぞれ一つずつ取り外した状態を示している。

【００１０】基台２は、定形の封筒に入る大きさをなす
合成樹脂等より形成されたもので、縦長矩形状の頂壁５
周縁より短周壁６を垂設した下端面開口の中空板状をな
している。また、頂壁５には一対のボトル容器収納部７
及び一対の袋容器収納部８を各々形成している。

【００１１】上記ボトル容器収納部７は、ボトル容器３
の正面輪郭形状をなす開口部９を頂壁５に穿設し、該開
口部９周縁部より下方へ、ボトル容器の側周縁形状をな
す弾性嵌合枠10を垂設して構成している。また、嵌合枠
10の上下縁に、嵌合させたボトル容器３の不用意な抜け
出しを防止するための突条11を突設している。

【００１２】上記袋容器収納部８は、基台頂壁５に凹設
した横長矩形状をなす収納凹部12と、基台頂壁５側縁に
薄肉ヒンジ13を介して一体に連結するとともに、上記凹
部12上端開口を閉塞する蓋板14とから構成している。

【００１３】蓋板14は、ヒンジ13に連続する回動基部14
a と、上記収納凹部12上端開口に嵌合して閉塞する閉塞
部14b とから構成しており、蓋板14を閉じた際に、その
回動基部14a が基台頂壁５の側縁から収納凹部12に至る
部分に凹設した嵌合溝15に嵌合するとともに、閉塞部14
b が収納凹部12上端開口縁に嵌合する如く構成してい
る。その際、収納凹部12の蓋板14連結部と反対側に設け
た段部16に蓋板閉塞部14b 先端が載置されて蓋板14上面
が基台頂壁15上面と同一面となる如く構成している。ま
た、段部16に連続して指掛け用の凹部17を形成し、開蓋
を容易に構成している。

【００１４】ボトル容器３は、横断面楕円筒状をなす胴
部18上端より口頚部を起立した合成樹脂製の容器体3A
と、上記口頚部に着脱自在に螺合させた円筒状の合成樹
脂製キャップ3Bとから構成している。そして、上記開口
部９上方より押し込んで、その側周縁を嵌合枠10に嵌合
させて基台２に装着している。

【００１５】袋容器４は、合成樹脂の単独シート、合成
樹脂相互の積層シート、合成樹脂と金属薄膜との積層シ
ート、合成樹脂と紙との積層シート、或いはこれらの複
合シート等を用いて製袋されたもので、例えば、周囲を
融着、接着等適宜固着手段によりシールして内部にペー
スト状，粉末状，顆粒状等の内容物を収納して構成して
いる。そして、上記収納凹部12内に収納載置して基台２
に装着している。

【００１６】

【考案の効果】以上説明した如く本考案郵送用容器セッ
トは、下端面開口の中空板状をなすとともに、頂壁にボ
トル容器収納部及び袋容器収納部を設けてなる基台に、
ボトル容器と袋容器とを装着させる如く構成したので、
ボトル容器と袋容器とを同時に郵送することが出来、液
状のサンプルのみならず、ペースト状，粉末状，顆粒状
等のサンプルを同時に郵送出来る便利がある。

【００１７】また、基台は構造が極めて簡単でしかも合
成樹脂の一体成形が可能であるため、製造が容易でしか
も安価に製造出来る利点がある。

【００１８】また、各容器の装着に当たり、ボトル容器
はその収納部上方より押し込めば良く、また、袋容器も
その収納凹部内に載置して蓋板を閉めれば良いため、装
着操作が簡単で、郵送作業の簡便化を図れる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案の一実施例を示す斜視図である。

【図２】 同実施例のＡ−Ａ線に沿う略断面図である。

【図３】 同実施例のＢ−Ｂ線に沿う略断面図である。

【符号の説明】 ２…基台，３…ボトル容器，3A…容器体，3B…キャッ
プ，４…袋容器，５…基台頂壁，６…基台周壁，７…ボ
トル容器収納部，８…袋容器収納部，９…開口部，10…
弾性嵌合枠，12…収納凹部，13…ヒンジ，14…蓋板，

Claims (1)

(57)【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 周壁６上端縁より頂壁５を延設した下端
   面開口の中空板状をなすとともに、頂壁５にボトル容器
   収納部７及び袋容器収納部８を設けてなる所定大きさの
   基台２と、上記ボトル容器収納部７に収納嵌合させると
   ともに、扁平筒状胴部18より口頚部を起立した容器体3A
   に着脱自在にキャップ3Bを装着させて構成したボトル容
   器３と、上記袋容器収納部８に収納載置させた扁平状の
   袋容器４とからなり、上記ボトル容器収納部７は、ボト
   ル容器の正面輪郭形状をなす開口部９周縁より、ボトル
   容器３側周縁を嵌合係止する弾性嵌合枠10を下方へ垂設
   して構成し、上記袋容器収納部８は、基台頂壁５に凹設
   した収納凹部12と、基台頂壁５側端部にヒンジ13を介し
   て一端を連結するとともに、上記収納凹部12上端開口を
   閉塞する蓋板14とから構成したことを特徴とする郵送用
   容器セット。