JP3054584U - 薬剤吸引具のための包装用容器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 外部から収納した物品の視認が容易な透明な
樹脂シートで形成され、薬剤吸引具を収納する凹所と、
印刷物を保持し得る平坦部とを備え、ヒンジ連結された
容器本体と蓋体とを、互いに嵌合するダボ突起とダボ凹
部とにより、閉蓋するようにした包装用容器を提供する
ことを課題とする。 【解決手段】 パイプ状の薬剤吸引具を収納する収納空
間と、表示シートを収納、保持する平坦な表示シート収
納部とを有し、蓋体と本体とがヒンジ状に連結され、互
いに嵌合するダボ突起とダボ凹部とを蓋体と本体に形成
し、透明な樹脂成型品からなり、本体と蓋体には印刷が
施されていないことを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する分野】

この考案は、禁煙パイプと称せられる薬剤吸引具のための包装用容器に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、メントール等の清涼感を得ることが出来る薬剤をタバコの吸引に代って吸 引可能とした、禁煙パイプと称せられる薬剤吸引具は公知である。かかる薬剤吸 引具を店頭において陳列、販売するための包装用容器は、通常薬剤の漏出による 匂いの発散を防止するために、アルミ製のパック材が用いられている。しかしな がら、アルミ製のパック材は高価であると共に、透視性が悪いために収納された 物品の視認性に欠ける欠点があり好ましくなかった。又、外部からの視認性が悪 いために、容器自体に収納した物品の表示や効能等を印刷しなければならず、容 器のコストが上昇するという問題もあった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

この考案は、外部から収納した物品の視認が容易な透明な樹脂シートで形成され 、薬剤吸引具を収納する凹所と、印刷物を保持し得る平坦部とを備え、ヒンジ連 結された容器本体と蓋体とを、互いに嵌合するダボ突起とダボ凹部とにより、閉 蓋するようにした包装用容器を提供することを課題とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記課題を解決するためにこの考案が採った手段は、パイプ状の薬剤吸引具を収 納する収納空間と、表示シートを収納、保持する平坦な表示シート収納部とを有 し、蓋体と本体とがヒンジ状に連結され、互いに嵌合するダボ突起とダボ凹部と を蓋体と本体に形成し、透明な樹脂成型品からなり、本体と蓋体には印刷が施さ れていないことを特徴とする。

【０００５】 又、薬剤吸引具を収納する空間が、蓋体と本体に位置を整合して形成された凹所 からなり、蓋体と本体とが接合されるとき断面がほぼ円形の空間となることを特 徴とする。

【０００６】 更に、表示シート収納部が、本体を若干蓋体側に突出させた突出平坦部と、蓋体 を若干応接させた凹設平坦部とによって形成され、両平坦部の間の空間に表示シ ートを収納し、両平坦部で狭持するようにしたことを特徴とする。

【０００７】

【考案の実施の形態】

この考案の好ましい実施の形態を、以下に詳細に説明する。図において、(１)は この考案にかかる包装用容器を示し、図２に示されるように容器本体(２)と該容 器本体(２)の一側にヒンジ状に屈曲自在に連結された蓋体(３)とからなる。容器 本体(２)と蓋体(３)には、位置を整合して薬剤吸引具(６)及びキャップ(７)を収 納するための凹所(４)(５)が凹設され、本体と蓋体が接合されるとき、断面ほぼ 円形の収納空間(８)が作出される。又、容器本体の一側隅には、収納した物品名 、商標、効能、注意書き等を印刷した表示シート(９)を収納して狭持するための 表示シート収納部(10)が形成される。該表示シート収納部(10)は、本体(２)側を 蓋体(３)側に突出させた突出平坦部(11)と、該突出平坦部(11)を受け入れる凹設 平坦部(12)とから成り、両平坦部(11)(12)の間の空間が表示シート収納部(10)と なり、該空間に表示シート(９)が収納され、狭持される。容器本体(２)と蓋体( ３)は、例えば透明なポリエチレンテレフタレート樹脂の射出成形品として形成 され、収納された薬剤吸引具(６)、キャップ(７)や表示シート(９)を外部から明 確に視認することが可能であり、本体や蓋体自体には何らの印刷も施されていな い。ダボ突起とダボ凹部は、前記と逆にダボ突起を蓋体に、ダボ凹部を本体に形 成しても良いことは勿論である。

【０００８】 本体と蓋体の連結部に近接して、本包装用容器(１)を陳列用バーに吊り下げるた めの吊下孔(13)が形成される。本体(２)と蓋体(３)とには両者を接合して閉止す るために、互いに嵌合するダボ突起(14)とダボ凹部(15)が、位置を整合して形成 される。図示の実施例においては、本体(２)側にダボ突起(14)が、蓋体(３)側に ダボ凹部(15)が形成されているが、逆にダボ突起を蓋体に、ダボ凹部を本体に形 成しても良いことは勿論である。図示の実施例において、ダボ突起とダボ凹部は ヒンジ側の両側部と、周辺部に合計７カ所形成されているが、これに限られない ことは勿論であり、これより多くても少なくても良い。要するに、ダボ突起とダ ボ凹部との嵌合によって、本体と蓋体が確実に接合され閉止状態が維持されるよ うになっていればよい。開封に際しては、ダボ突起とダボ凹部の嵌合を外すよう にして蓋体を本体から分離すれば良く、容器の開封を簡単に行うことが出来る。

【０００９】

【考案の効果】

この考案によれば、容器の閉止と開封を簡単に行うことが出来、収納された薬剤 吸引具を外部から明確に視認することが出来、且つ容器内に所要の名称や商標、 効能、注意書き等を印刷した表示シートを収納、保持してあるので、容器には印 刷を施す必要がない。この結果、容器のコストを低下させ安価に提供することが 出来る。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案にかかる容器の外観斜視図

【図２】開封した状態を示す斜視図

【図３】容器の平面図

【図４】同側面図

【図５】図３Ａ−Ａ’線断面図

【図６】図３Ｂ−Ｂ’線断面図

【図７】図３Ｃ−Ｃ’線断面図

【図８】図３Ｄ−Ｄ’線断面図

【符号の説明】

(１)包装用容器 (２)容器本体 (３)蓋体 (４)凹所 (５)凹所 (６)薬剤吸引具 (７)キャップ (８)収納空間 (９)表示シート (10)表示シート収納部 (11)突出平坦部 (12)凹設平坦部 (13)吊下孔 (14)ダボ突起 (15)ダボ凹部

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】パイプ状の薬剤吸引具を収納する収納空間
   と、表示シートを収納、保持する平坦な表示シート収納
   部とを有し、蓋体と本体とがヒンジ状に連結され、互い
   に嵌合するダボ突起とダボ凹部とを蓋体と本体に形成
   し、透明な樹脂成型品からなり、本体と蓋体には印刷が
   施されていないことを特徴とする薬剤吸引具のための包
   装用容器。
2. 【請求項２】薬剤吸引具を収納する空間が、蓋体と本体
   に位置を整合して形成された凹所からなり、蓋体と本体
   とが接合されるとき断面がほぼ円形の空間となることを
   特徴とする請求項１記載の包装用容器。
3. 【請求項３】表示シート収納部が、本体を若干蓋体側に
   突出させた突出平坦部と、蓋体を若干凹設させた凹設平
   坦部とによって形成され、両平坦部の間の空間に表示シ
   ートを収納し、両平坦部で狭持するようにしたことを特
   徴とする請求項１又は２記載の包装用容器。