JP2603984Y2 - 合成樹脂製のシリンダヘッドカバー - Google Patents

合成樹脂製のシリンダヘッドカバー

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JP2603984Y2
JP2603984Y2 JP1993020566U JP2056693U JP2603984Y2 JP 2603984 Y2 JP2603984 Y2 JP 2603984Y2 JP 1993020566 U JP1993020566 U JP 1993020566U JP 2056693 U JP2056693 U JP 2056693U JP 2603984 Y2 JP2603984 Y2 JP 2603984Y2
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卓郎 深浦
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株式会社テネックス
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は産業車両や建設車両等
のエンジンに使用するのに適した合成樹脂製のシリンダ
ヘッドカバーに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に車両用のエンジンでは、シリンダ
ヘッドの上に配設されるロッカアーム,弁棒及びカムシ
ャフト等からなる動弁機構が塵埃で汚染するのを防ぐ意
味合いから、シリンダヘッドの上に長方形箱状のヘッド
カバーが施されており、そして、最近ではエンジンの軽
量化のためにヘッドカバーはナイロン等の合成樹脂で作
られている。
【0003】この場合、乗用車等の小型車両用のエンジ
ンに対するシリンダヘッドカバーは、寸法的に小さなた
め、成形加工時における反りの発生が比較的に少なく、
カバー内面に反りを抑えるための補強を兼ねたリブを特
に設けなくても余り問題はないが、産業車両や建設車両
等の大型車両用のエンジンに対するシリンダヘッドカバ
ーでは、反りの問題を考慮しなければならず、図4,図
5のように長方形の深い箱状をなし、下側周縁部に所要
数のねじ止め用の張出しフランジ2を設けたカバー本体
1の内面に、高さが3mm程度で長手方向及び幅方向に
上壁から両側の端壁又は側壁にわたる補強用のリブ3
a,3bをそれぞれ所定の間隔に設けるのが普通であ
る。4は上壁に設けたエンジンに潤滑油を供給するため
の通孔である。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】上記合成樹脂製のシリ
ンダヘッドカバーは図6のように固定金型Aのキャビテ
ィA中に可動金型BのコアBを嵌め合わせ、両金型
間の空所に固定金型中央部のノズル口nから溶融樹脂を
射出充填して成形されるが、大型車両向けのシリンダヘ
ッドカバーは小型車両向けのもの(長さ約60cm,幅
15〜20cm)に比べ、寸法的に倍程度の大きさにな
り、射出成形時に四つの角隅末端部(フランジ部)に対
する溶融樹脂の到達時間がかかって樹脂の流動性が悪く
なり、かつ角隅末端部においては長手方向の流れのもの
と幅方向の流れのものが図7のようにぶつかり合う状態
になり、いわば固まり具合の異なった樹脂がくっつき合
うことになってボイドが発生し易く、強度的に弱くなっ
てしまう。
【0005】そこで、この考案は合成樹脂製のシリンダ
ヘッドカバーとして、成形時における角隅末端部に対す
る樹脂材料の流動性の向上を図ると共に四隅部分の強度
を高めることを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題のもとにこの考
案は、合成樹脂製のシリンダヘッドカバーとして、長方
形の箱状をなすカバー本体の内面に、長手方向と幅方向
の第1の補強用リブをそれぞれ複数、間隔をおいて上壁
と両側の端壁又は側壁にわたって設ける一方、カバー本
体の四隅部分の内面には、各角隅から斜め方向に所要の
長さ上壁の内面に沿って突き出ると共に各角隅の高さ方
向の内面に沿う短かな第2の補強用リブ と、各角隅の近
傍の壁部から長手方向又は幅方向に向かって所要の長さ
上壁の内面に沿って突き出ると共に片側の端壁又は側壁
の内面に沿う短かな第2の補強用リブの三つの方向の第
2補強用リブ又はそれらのうちの二つの方向の第2補強
用リブ或は一つの方向だけの第2補強用リブをそれぞれ
形成したことを特徴としている。
【0007】
【実施例】以下図1ないし図3を参照してこの考案の実
施例につき説明する。11は合成樹脂製のカバー本体
で、長方形の深い箱状をなし、下側開放端の周縁部には
エンジンのシリンダヘッドにねじ止めされる張出しフラ
ンジ12が所要数、間隔をおいて設けられており、上壁
11aの一つの角隅に対する内側部分にはエンジンに対
し潤滑油を供給するための通孔14が形成され、カバー
本体11の内面には、高さが3mm程度の長手方向及び
幅方向の第1の補強用リブ13a,13bが複数、適宜
の間隔をおいて、上壁11aと両側の端壁11b又は側
壁11cにわたつて設けられている。
【0008】そして、この考案では上記全長又は全幅に
わたる長い第1の補強用リブ13a,13bとは別に、
カバー本体11の四隅部分の内面には、同じく3mm程
度の高さで、各角隅から斜め方向に所要の長さ上壁11
aの内面に沿って突き出ると共に各角隅の高さ方向の内
面に沿う短かな第2の補強用リブ13cと、各角隅の近
傍の位置における壁部から長手方向又は幅方向に向かっ
て所要の長さ上壁11aの内面に沿って突き出ると共に
片側の端壁11b又は側壁11cの内面に沿う短かな第
2の補強用リブ13cがそれぞれ形成されている。
【0009】このため、カバー本体11の成形に当た
り、可動金型のコアの表面には長手方向,幅方向の第1
の補強用リブ形成用の流路が形成される他に、四隅部分
には上記第2の補強用リブ形成用の流路が設けられるの
で、射出成形時においてカバー本体11の四つの角隅末
端部に対する溶融樹脂の流れ込みが早く円滑になり、ボ
イドの発生が防がれ、カバー本体11の四隅部分の強度
が向上する。
【0010】なお、図示の例では、カバー本体11の四
隅部分の内面に、各角隅から斜め方向に上壁11aの内
面に沿って突き出る第2の補強用リブ13cと、各角隅
の近傍の壁部から上壁11aの内面に沿って長手方向又
は幅方向に向かって突き出る第2の補強用リブ13cの
三つを設けたものを示したが、カバー本体の形体、大き
さ等によりそれらのうちの二つの方向の第2補強用リブ
又は一つの方向だけの第2補強用リブを設けるようにし
てもよい。
【0011】
【考案の効果】以上のようにこの考案では、合成樹脂製
のシリンダヘッドカバーとして、長方形の箱状をなすカ
バー本体の内面に、長手方向と幅方向の第1の補強用リ
ブをそれぞれ複数、間隔をおいて上壁と両側の端壁又は
側壁にわたって設ける一方、カバー本体の四隅部分の内
面には、各角隅から斜め方向に所要の長さ上壁の内面に
沿って突き出ると共に各角隅の高さ方向の内面に沿う短
かな第2の補強用リブと、各角隅の近傍の壁部から長手
方向又は幅方向に向かって所要の長さ上壁の内面に沿っ
て突き出ると共に片側の端壁又は側壁の内面に沿う短か
な第2の補強用リブの三つの方向の第2補強用リブ又は
それらのうちの二つの方向の第2補強用リブ或は一つの
方向だけの第2補強用リブをそれぞれ形成したので、
れまで、剛性の足りなかったカバー本体の四隅部分の強
度を向上させることができ、そして、カバー本体の成形
時において、角隅末端部に対する樹脂材料の流れ込みを
早く円滑に行わせることができ、亀裂の原因となるボイ
ドの発生を防ぐことができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案のシリンダヘッドカバーを示し、図2
のX−X線に沿った断面図。
【図2】このシリンダヘッドカバーの下面図。
【図3】図2のY−Y線に沿った断面図。
【図4】従来のシリンダヘッドカバーの断面図。
【図5】従来のシリンダヘッドカバーの下面図。
【図6】成形状態を示す断面図。
【図7】角隅部分における樹脂材料の流れ状態の説明
図。
【符号の説明】
11 カバー本体 11a 上壁 11b 端壁 11c 側壁 12 フランジ 13a 第1補
強用リブ 13b 第1補強用リブ 13c 第2補
強用リブ 14 通孔

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成樹脂からなり長方形の箱状をなすカ
    バー本体11の内面に、長手方向と幅方向の第1の補強
    用リブ13a,13bをそれぞれ複数、間隔をおいて上
    壁11aと両側の端壁11b又は側壁11cにわたって
    設ける一方、カバー本体11の四隅部分の内面には、各
    角隅から斜め方向に所要の長さ上壁11aの内面に沿っ
    て突き出ると共に各角隅の高さ方向の内面に沿う短かな
    第2の補強用リブ13cと、各角隅の近傍の壁部から長
    手方向又は幅方向に向かって所要の長さ上壁11aの内
    面に沿って突き出ると共に片側の端壁11b又は側壁1
    1cの内面に沿う短かな第2の補強用リブ13cの三つ
    の方向の第2補強用リブ又はそれらのうちの二つの方向
    の第2補強用リブ或は一つの方向だけの第2補強用リブ
    をそれぞれ形成してなる合成樹脂製のシリンダヘッドカ
    バー。
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JP4578363B2 (ja) * 2005-09-15 2010-11-10 Udトラックス株式会社 エンジンのロッカカバー
JP4960763B2 (ja) * 2007-05-16 2012-06-27 本田技研工業株式会社 内燃機関のヘッドカバー
JP6209338B2 (ja) * 2013-02-27 2017-10-04 株式会社マーレ フィルターシステムズ 内燃機関のシリンダヘッドカバー
JP6733253B2 (ja) * 2016-03-25 2020-07-29 アイシン精機株式会社 樹脂製シリンダヘッドカバー

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