JP6209338B2 - 内燃機関のシリンダヘッドカバー - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関のシリンダヘッドカバーの構造に関する。
周知のように、内燃機関のシリンダヘッド上面に取り付けられるシリンダヘッドカバーは、薄肉なカバー部の周縁部である開口端縁にカバー部の肉厚よりも厚肉で且つ幅広となったフランジ部を有し、このフランジ部と一体に略円筒状のボルトボス部が複数箇所に設けられた構成となっている。そして、上記フランジ部とシリンダヘッドとの間にガスケットを介して、複数のボルトにより締付固定されている。なお、最近のシリンダヘッドカバーは、例えばガラス繊維強化ポリアミド樹脂等の樹脂材料製のものが主流を占めている。
また、上記フランジ部は、ボルトボス部においてボルト締付力を直接受けることになるとともに、多くの場合にガスケット受容溝を形成する必要があることから、その断面形状や肉厚をある程度大きくする必要があるが、過度の厚肉化や重量増加を回避しつつそのフランジ部の強度向上を目的として、フランジ部そのものの形状を工夫したものが特許文献1として本出願人により提案されている。
特開2007−154812号公報
しかしながら、特許文献1に記載された技術では、フランジ部のうち隣接するボルトボス部同士の間においてボルト軸方向での高さを徐変させているものであることから、フランジ部の強度向上の上では相応の効果が期待できても、フランジ部の断面形状の縮小化や大幅な薄肉化を図る上では必ずしも十分ではなく、フランジ部のさらなる薄肉化とともにシリンダヘッドカバー全体の軽量化を図る上ではなおも改善の余地を残している。
また、既存のシリンダヘッドカバーの構造を前提に、フランジ部の断面形状の縮小化や薄肉化を図った場合、シリンダヘッドカバーの形状の特殊性として、成形品全体への流動状態の樹脂材料の延伸または伸展は相対的に厚肉のフランジ部に大きく依存しているため、フランジ部の断面形状の縮小化や薄肉化によりショートショット(充填不足)等の成形不良が発生しやすくなり、所期の目的を達成することができなくなる。なお、ショートショットとは、溶融状態の樹脂材料が成形品(金型キャビティ)の隅々まで満遍なく行き渡らない現象である。
本発明はこのような課題に着目してなされたものであり、シリンダヘッドカバーの形状にわずかな改良を加えるだけで、成形不良を招くことなくフランジ部の断面形状の縮小化と薄肉化が可能であり、さらにはシリンダヘッドカバー全体の軽量化にも寄与できるようにしたシリンダヘッドカバーの構造を提供するものである。
本発明は、複数のボルトボス部を含む幅広形状のフランジ部がカバー部の周縁部に形成されているとともに、上記カバー部の幅方向中央部に長手方向に沿って複数のプラグホールが形成された繊維強化樹脂材料製で且つ略矩形状をなす内燃機関のシリンダヘッドカバーであって、
記プラグホールを避けるかたちで該プラグホールの両側に、上記カバー部の長手方向の全長にわたって連続した樹脂材料流れ用の一対の厚肉ビード部を備えており、
この厚肉ビード部は、カバー部一般部よりも厚肉でカバー部内面側ないし外面側に向かって凸形状をなし、かつ内面ないし外面からの高さに比較して幅が広い幅広形状をなし、
さらに、上記厚肉ビード部は、該厚肉ビード部に交差するカバー部の幅方向に沿った補強用のリブよりも幅が広い、ことを特徴とする。
上記厚肉ビード部は、請求項2に記載のように、例えば少なくともその一部がカバー部内面側に向かって凸形状のものとする。
この場合において、上記厚肉ビード部はシリンダヘッドカバーの平面投影形状内において屈曲していても良い。また、請求項3に記載のように、上記カバー部内面側に向かって凸形状の厚肉ビード部が長手方向の途中で上記カバー部外面側に向かって凸形状のものとなるように、長手方向での連続性を保ちながら上記厚肉ビード部の突出方向が長手方向の途中で反転していても良い。
さらに、請求項4に記載のように、上記カバー部内面側には補強用のリブが突出形成されていて、上記カバー部内面側に向かって凸形状の厚肉ビード部は当該厚肉ビード部から分岐するかたちで上記補強用のリブと連続していても良い。
したがって、少なくもと請求項1に記載の発明では、フランジ部の断面形状の縮小化とともに可能な限りフランジ部を薄肉化した場合、そのフランジ部の断面形状の縮小化と薄肉化に伴って、成形段階での溶融状態の樹脂材料の流れが悪くなったとしても、代わって相対的に厚肉の厚肉ビード部が溶融状態の樹脂材料の流れを助長するはたらきをすることになる。そのため、ショートショット等の成形不良の発生を招くことなく、フランジ部の断面形状の縮小化と薄肉化を図ることが可能となる。
本発明によれば、厚肉ビード部が成形時における溶融状態の樹脂材料の延伸または伸展を助長するはたらきをするため、ショートショット等の成形不良を招くことなく、フランジ部の断面形状の縮小化とともに薄肉化を図ることができる。また、フランジ部とともにカバー部までも薄肉化することが可能であり、シリンダヘッドカバー全体の軽量化を図ることができる。さらに、相対的に厚肉の厚肉ビード部が長手方向に形成されていることにより、その厚肉ビード部によるシリンダヘッドカバーの補強効果も期待でき、剛性および機械的強度も向上する。
請求項3に記載の発明によれば、カバー部内面側に向かって凸形状の厚肉ビード部が長手方向の途中でカバー部外面側に向かって凸形状のものとなるように、厚肉ビード部の突出方向が長手方向の途中で反転していて、厚肉ビード部がカバー部外面側に向かって凸形状となっている部位では、カバー部内面側に向かって突出するものがないため、シリンダヘッドカバー内に収容されている例えばカムシャフト等の動弁系の部品との干渉を無理なく回避できる。
請求項4に記載の発明によれば、カバー部内面側には補強用のリブが突出形成されていて、カバー部内面側に向かって凸形状の厚肉ビード部が当該厚肉ビード部から分岐するかたちで補強用のリブと連続しているため、成形時における溶融状態の樹脂材料の延伸または伸展を一段と助長することができ、成形性が向上する。
本発明の第1の実施の形態を示す図で、シリンダヘッドカバーを上側(外側)から見た斜視図。 図1のシリンダヘッドカバーを下側(内側)から見た斜視図。 図1のA−A線に沿った拡大断面図。 図1の要部拡大図。 図2の要部拡大図。 参考例として従来のシリンダヘッドカバーの構造を示す図で、図3と同等部位の断面図。 本発明の第2の実施の形態を示す図で、シリンダヘッドカバーを上側(外側)から見た斜視図。 図7のシリンダヘッドカバーを下側(内側)から見た斜視図。 図7のB−B線に沿って切断した半断面図。 図7のB−B線から外れた位置で切断した全断面図。
図1〜5は本発明を実施するためのより具体的な第1の形態を示し、特に図1はシリンダヘッドカバーを上側(外側)から見た斜視図を、図2は図1のシリンダヘッドカバーを下側(内側)から見た斜視図をそれぞれ示している。また、図3は図1のA−A線に沿った拡大断面図を示している。
図1,2に示すように、シリンダヘッドカバー1は、短辺に比べて長辺が十分に長い略矩形の変形深皿状のものであって、例えばガラス繊維強化ポリアミド樹脂(例えばナイロン66(登録商標))等の耐熱性のある熱可塑性の樹脂材料にて一体成形されたものである。シリンダヘッドカバー1は、大きく分けて、機関動弁系を含む図示外のシリンダヘッドの上面全体を覆うカバー部2と、そのカバー部2の開口端縁側の全周に設けられた幅広形状のフランジ部3とから構成される。
フランジ部3は、カバー部2周縁部である開口端縁、すなわち相手側となるシリンダヘッドとの突き合わせ部に、略円筒状の複数のボルトボス部4を含むもそれ以外の部位では幅寸法W1のものとして全周にわたって形成されている。各ボルトボス部4にはシリンダヘッドに対してシリンダヘッドカバーを締結固定するための取付ボルトが挿入される。また、フランジ部3にはシリンダヘッドとの間に介装される図示外のガスケットを受容するためのガスケット受容溝5が形成されている。なお、図4に拡大して示すように、カバー部2の外面側とフランジ部3とのなす外隅部には、補強を目的として、フランジ部3の長手方向に沿って多数の縦壁状のリブ6が突出形成されている。
図3に示すように、カバー部2の短辺(幅方向)のほぼ中央部には内側に向かって陥没した中央壁部7が長手方向(長辺方向)沿って延在していて、図1,2に示すように、その中央壁部7の長手方向に沿って複数(機関気筒数分)の点火栓取付部としてのプラグホール8が所定のピッチで形成されているほか、一方の長辺側に偏倚した位置にはオイル注入口としてのオイルフィラー9が突出形成されている。そして、図1〜3から明らかなように、カバー部2のうち中央壁部7の両側のドーム状の膨出部9a,9bの内部空間が動弁系の主要素であるカムシャフトを収容するためのカムシャフト収容空間となっている。
図2のほか同図の要部を拡大した図5に示すように、カバー部2の内面側には、そのカバー部2の内面側とフランジ部3とのなす内隅部にフランジ部3の長手方向に沿って多数の補強用のリブ10が突出形成されていて、さらにカバー部2の内面側と中央壁部7の壁面とのなす内隅部にも多数の補強用のリブ11が突出形成されている。なお、図2に示すように、カバー部12の内面には上記リブ10,11以外にも幾つかの類似のリブ等が突出形成されている。
そして、図2,3および図5に示すように、カバー部2の内面側であって且つそれぞれの膨出部9a,9bの中央部に相当する位置には、当該カバー部2の一般部(図3のカバー部2のうちリブ11等が設定されていない部位を指す。)よりも厚肉で内面側に向かって凸形状をなす比較的幅広の厚肉ビード部12a,12bがカバー部2の長手方向(長辺方向)全長にわたってベルト状に形成されている。この厚肉ビード部12a,12bは、図3の断面においてリブ11等の設定部位を除きカバー部2のどの部位よりも最も厚肉のものとなっている。言い換えるならば、幅寸法W1の幅広形状のフランジ部3においても、肉厚t2そのものはカバー部2の肉厚t1とほぼ同じ大きさのものとなっている。さらに、厚肉ビード部12a,12bがほぼ均一の厚みのものとしてカバー部2の長手方向に延在していることは先に述べたとおりであるが、図5に示すように、厚肉ビード部12a,12bは長手方向の途中において針状リブ13をもって枝分かれ若しくは分岐するかたちで位置的に近接している補強用の各リブ10,11とも連続している。
なお、図2,5では厚肉ビード部12a,12bがシリンダヘッドカバー1の長手方向に直線状に延在しているが、長手方向での連続性さえ確保できれば途中で屈曲していいても良い。また、図3,5に示されたガスケット受容溝5は図2では図示省略してある。
したがって、このように構成されたシリンダヘッドカバー1を例えば射出成形法にて成形する場合には、互いに対向する短辺のうちいずれか一方側のフランジ部3に近接する位置をゲート部(例えばサイドゲート)として溶融状態の樹脂材料が射出され、射出された樹脂材料が長手方向(長辺方向)に延伸または伸展するかたちで樹脂材料が流れて、その樹脂材材料が成形品領域の隅々まで満遍なく行き渡ることでシリンダヘッドカバー1が所定の三次元形状に成形される。なお、上記ゲート部の位置は一例にすぎず、必ずしもその位置に限定されるものではない。
この場合において、シリンダヘッドカバー1の内面側において最も厚肉の二本の厚肉ビード部12a,12bがシリンダヘッドカバー1の長手方向に延在していることから、この厚肉ビード部12a,12bの存在によって特にシリンダヘッドカバー1の長手方向での樹脂材料の延伸または伸展が促進されて、同方向での樹脂材料の流動性が良好なものとなり、フランジ部3の断面形状やその肉厚t2とともにカバー部2の肉厚t1を従来よりも小さくしたとしても、ショートショット等の成形不良を招くことなしにシリンダヘッドカバー1を所定形状に精度良く成形することが可能となる。
その結果として、図3に示すように、相対的に幅広のフランジ部3の肉厚t2もカバー部2の肉厚t1と同等程度まで薄肉化することができるとともに、フランジ部3の幅寸法W1を含む断面形状も縮小化することができ、さらにはカバー部2の肉厚t1も薄肉化することができる。なお、成形品であるシリンダヘッドカバー1の一部となった厚肉ビード部12a,12bは補強のためのビード部として機能することになり、シリンダヘッドカバー1の剛性向上と機械的強度の向上に寄与することになる。
図6は参考例として従来のシリンダヘッドカバー100の断面図を示していて、カバー部102の開口端面に付帯する幅広にフランジ部103のうちガスケット受容溝105以外の部分ではその幅寸法でもあるところの肉厚t4が相対的に厚肉で断面形状も比較的大きく、カバー部2の肉厚t3とフランジ部103との肉厚t4との関係はt4≫t3となっている。そして、成形時において、シリンダヘッドカバー100の長手方向、すなわち図6の紙面と直交する方向での溶融状態の樹脂材料の流動性は、相対的に厚肉のフランジ部103に依存しているものと推測される。
本発明者が実験を行ったところ、図6に示したシリンダヘッドカバー100の構造において、フランジ部103の幅寸法を含む断面形状および肉厚t4を図3のものと同程度まで縮小化したところ、樹脂材料の流動性が低下し、長手方向での樹脂材料の延伸または伸展が不十分となり、成形不良であるショートショットが発生した。これはフランジ部103での幅寸法を含む断面形状および肉厚t4の縮小化により、成形品であるシリンダヘッドカバー100の長手方向に溶融状態の樹脂材料が流れにくくなったことが原因と推測される。このことは、先に「発明が解決しようとする課題」として記載しているとおりである。
これに対して、図3の本実施の形態では、フランジ部3の幅寸法W1を含む断面形状および肉厚t2の縮小化とともに、二本の厚肉ビード部12a,12bを設定しているため、フランジ部3の幅寸法W1および肉厚t2を縮小化しても、代わって二本の厚肉ビード部12a,12bが長手方向での溶融状態の樹脂材料の延伸または伸展を促進して、同方向での樹脂材料の流動性が良好なものとなり、成形品質の向上に寄与している。その上、本実施の形態では、図6のものと比べカバー部2の肉厚t1そのものも0.5mmだけさらに薄肉化されている。その結果として、フランジ部3の幅寸法W1を含む断面形状および肉厚t2の縮小化とともに、カバー部2の薄肉化も図られており、必要な強度を保ちながらシリンダヘッドカバー1全体の軽量化を達成することができる。本発明者の試算では、図3の構造では図6のものと比べて約20%軽量化できることが判明した。
図7〜10は本発明に係るシリンダヘッドカバー1の第2の実施の形態を示す図で、図1〜5と共通する部分には同一符号を付してある。
図7,8に示すシリンダヘッドカバー1では、カバー部2のうち一方のカムシャフト収容空間となる膨出部9bの外面側に、閉ループ状のビード部15が形成されているとともに、そのビード部15の内側空間に所定距離隔てて二つの矩形状の開口部16a,16bが形成されている。ビード部15には事後的に図示外の別のカバー部材がかぶせられた上で振動溶着等により接合される。これにより、公知のオイルミストセパレータが形成され、上記の開口部16a,16bはオイルミストセパレータでの処理対象となるブローバイガスの流入口および流出口として機能することになる。
また、図7,8のほか図9,10に示すように、上記の開口部16a,16bに近接するようにして、シリンダヘッドカバー1の長手方向に沿って厚肉ビード部22が形成されている。この厚肉ビード部22は先に説明した図1〜3に記載のものと同形状であるものの、図9,10に示すように、その突出方向が長手方向の途中でカバー部2の内面側と外面側とで反転している。
ここで、図9は図7に示された厚肉ビード部22を通るB−B線に沿って切断した半断面図を示していて、図10は同じく図7において厚肉ビード部22を外れた位置で切断した全断面図を示している。
より詳しくは、図9,10に示すように、同図の右端部では厚肉ビード部22aが図2,3と同様にカバー部2の縦壁部の内面側に向かって凸形状のものとなっているものの、図7の開口部16bの近傍では厚肉ビード部22の突出方向が反転していて、カバー部2の外面側に向かって凸形状の厚肉ビード部22bなっている。そして、図7の開口部16aの近傍から先では厚肉ビード部22の突出方向が再度反転していて、カバー部2の内面側に向かって凸形状の厚肉ビード部22cとなっている。さらに、図9,10の左端において、カバー部2のうち縦壁部に相当する部分でも同様に厚肉ビード部22の突出方向が再度反転していて、カバー部2の外面側に向かって凸形状の厚肉ビード部22dとなっている。このようにカバー部2の長手方向の途中で厚肉ビード部22の突出方向が幾度か反転してはいても、その連続性は確保されている。
なお、カバー部2のうち、もう一方の膨出部9aに相当する部分では、図8に示すように、図2,3と同様にカバー部2の内面側に向かって凸形状となる連続した厚肉ビード部12が形成されている。また、図8に示すように、カバー部2の内面側に格子状に形成された補強用のリブ17は厚肉ビード部12,22に近接する位置で当該厚肉ビード部12,22と連続している。
したがって、この第2の実施の形態によれば、先の第1の実施の形態と同様の効果が得られることはもちろんのこと、図9,10に示すように、特にカムシャフト収容空部となる膨出部9a相当する部分で厚肉ビード部22(22b)が外面側に向かって凸形状となっていると、内面側に必要以上に突出するものが存在しないことになる。そのため、例えばカムシャフトを主要素とする動弁系の一部がシリンダヘッドカバー1のカバー部2に近接する場合に、その干渉を回避する上で有利となる。
1…シリンダヘッドカバー
2…カバー部
3…フランジ部
4…ボルトボス部
8…プラグホール
10…リブ
11…リブ
12…厚肉ビード部
17…リブ
22(22a,22b,22c,22d)…厚肉ビード部
t1…カバー部の肉厚
t2…フランジ部の肉厚
W1…フランジ部の幅寸法

Claims (4)

  1. 複数のボルトボス部を含む幅広形状のフランジ部がカバー部の周縁部に形成されているとともに、上記カバー部の幅方向中央部に長手方向に沿って複数のプラグホールが形成された繊維強化樹脂材料製で且つ略矩形状をなす内燃機関のシリンダヘッドカバーであって、
    記プラグホールを避けるかたちで該プラグホールの両側に、上記カバー部の長手方向の全長にわたって連続した樹脂材料流れ用の一対の厚肉ビード部を備えており、
    この厚肉ビード部は、カバー部一般部よりも厚肉でカバー部内面側ないし外面側に向かって凸形状をなし、かつ内面ないし外面からの高さに比較して幅が広い幅広形状をなし、
    さらに、上記厚肉ビード部は、該厚肉ビード部に交差するカバー部の幅方向に沿った補強用のリブよりも幅が広い、ことを特徴とする内燃機関のシリンダヘッドカバー。
  2. 上記厚肉ビード部は少なくともその一部がカバー部内面側に向かって凸形状のものであることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関のシリンダヘッドカバー。
  3. 上記カバー部内面側に向かって凸形状の厚肉ビード部が長手方向の途中で上記カバー部外面側に向かって凸形状のものとなるように、長手方向での連続性を保ちながら上記厚肉ビード部の突出方向が長手方向の途中で反転していることを特徴とする請求項2に記載の内燃機関のシリンダヘッドカバー。
  4. 上記カバー部内面側には上記補強用のリブが突出形成されていて、上記カバー部内面側に向かって凸形状の厚肉ビード部は当該厚肉ビード部から分岐するかたちで上記補強用のリブと連続していることを特徴とする請求項2または3に記載の内燃機関のシリンダヘッドカバー。
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