JP2603656B2 - 弾球遊技機 - Google Patents

弾球遊技機

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JP2603656B2
JP2603656B2 JP62272626A JP27262687A JP2603656B2 JP 2603656 B2 JP2603656 B2 JP 2603656B2 JP 62272626 A JP62272626 A JP 62272626A JP 27262687 A JP27262687 A JP 27262687A JP 2603656 B2 JP2603656 B2 JP 2603656B2
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吉平 新山
広司 伊東
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株式会社ソフィア
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、内部の入賞空間内に一般入賞口と継続入
賞口とを有する変動入賞装置と、継続入賞口への入賞に
基づいて特別遊技状態を起生させ特別遊技状態中におけ
る継続入賞口への再入賞に基づいて特別遊技状態を再度
最初から起生させる駆動制御手段とを備えた弾球遊技機
に関する。
[産業上の利用分野] 従来、例えば、特開昭62−207479号の公開公報に示さ
れるように、遊技領域の特定の入賞口に遊技球が入賞し
たときに開閉部材(可動部材)が1回又は2回開閉し、
その開閉時に内部の入賞空間中に流入した遊技球がその
入賞空間中の下部中央の特別入賞口(継続入賞口)に入
賞すると、特別遊技状態(例えば、開閉部材が所定回数
開閉する遊技サイクル)が発生し、特別遊技状態毎にそ
の入賞空間中に流入する遊技球が前記特別入賞口に入賞
することを条件にその特別遊技状態が所定回数まで繰り
返し行われる変動入賞装置を有するパチンコ遊技機など
の弾球遊技機が知られている。
この種の弾球遊技機においては、同公開公報に示され
るように、変動入賞装置の入賞空間内に、その内部に流
入した遊技球の特別入賞口への入賞確率を変えさせる入
賞確率変換部材が設置されている。
[発明が解決しようとす課題] しかし、従来の変動入賞装置の入賞確率変動部材は単
独であったため、入賞空間中に流入した遊技球がその入
賞確率変動部材の動きによって与えられる移動方向の変
化は単純で、特別入賞口(継続入賞口)への入賞にそれ
ほど期待感を持たせるものとはいえず、遊技における興
趣はあまり得られないという問題点があった。
この発明は上記問題点を解決するためになされたもの
で、入賞空間中に流入した遊技球の移動方向により複雑
な動きを与えて継続入賞口への入賞により多くの期待感
を持たせることによって、遊技に対する興趣をより高め
られるようにした弾球遊技機を提供することを目的とす
る。
[課題を解決するための手段] この発明に係る弾球遊技機は、上記課題を解決するた
め、 入賞空間(21)内に、通常の入賞利益を付与可能な一
般入賞口(27)と特別な入賞利益を付与可能な継続入賞
口(特別入賞口26)とを有し、遊技者にとって不利な第
1状態と遊技者にとって有利な第2状態とに変換可能な
変動入賞装置(10)と、 前記継続入賞口に入賞した打球を検出する継続入賞検
出手段(特別入賞検出手段26a)と、 前記継続入賞検出手段からの検出信号により前記変動入
賞装置を予め定めた規定に基づく第2状態に変換する特
別遊技状態を起生させるとともに、該規定に基づく第2
状態に変換中に打球が前記継続入賞口へ再入賞すること
に基づいて、前記特別遊技状態を再度最初から起生させ
る駆動制御手段(例えば、コンピュータシステム200
等)と、 を有する弾球遊技機において、 前記変動入賞装置には、 前記入賞空間内に配設され、前記入賞空間内に受け入
れた打球の前記継続入賞口への入賞確率を変換可能な第
1の入賞確率変換部材(例えば、変動部材30)と、 前記継続入賞口の上流側に配設され、前記入賞空間内
に受け入れた打球の前記継続入賞口への入賞確率を変換
可能な第2の入賞確率変換部材と(例えば、打球誘導部
材50)と、 を有して、 前記第1の入賞確率変換部材を駆動させる第1の電気
的駆動源(例えば、モータ35)と、 前記第2の入賞確率変換部材を駆動可能な第2の電気
的駆動源(例えば、ソレノイド)と、 を具備し、 前記第1の入賞確率変換部材と第2の入賞確率変換部
材との相互作用によって前記入賞空間内の打球が前記継
続入賞口へ入賞する確率に変化を与える構成とした。
[作用] この発明によれば、変動入賞装置の入賞空間内に流入
した打球が第1の入賞確率変換部材と第2の入賞確率変
換部材との相互作用によって、入賞空間内の継続入賞口
へ至るまでの過程でその移動に複雑な変化を与えられる
ことにより、継続入賞口へ入賞する確率に変化が与えら
れ、多くの期待感を持たせられるようになって、その結
果、継続入賞口への入賞により多くの入賞利益を得るこ
とができ、遊技に対する興趣がより高められる。
[第1実施例] 第1図は、この発明が適用されたパチンコ遊技機の遊
技盤1の構成例を示すもので、その前面には、遊技機の
下部に設けられた打球発射装置(図示省略)によって発
射された打球を遊技盤1の上方部まで案内するガイドレ
ール3が配設されている。このガイドレール3と遊技盤
1前面のガラス板とによって囲まれた空間に遊技領域2
が形成されている。
この遊技領域2の中央には、上端に天入賞口11を有す
る変動入賞装置10が設置され、その直下には2回開き用
の特定入賞口4が、また、その左右の斜め下方には1回
開き用の特定入賞口5,5がそれぞれ設けられている。
また、変動入賞装置10の左右位置には、風車と呼ばれ
る打球方向変換部材6と一般入賞装置7が設置されてい
る。
また、遊技領域2の下方側左右位置にはチューリップ
式の一般入賞装置8が設置され、遊技領域2の適宜位置
にはそれぞれ障害釘9が植設されている。
そして、前記変動入賞装置10の外殻を構成する基枠20
内にはその前面側が開口した入賞空間21が設けられ、そ
の左右上部には打球流入口22,22が設けられている。こ
れら打球流入口22,22には、それぞれ可動部材23,23が回
動自在に取り付けられている。これら可動部材23,23
が、前記特定入賞口5への打球の入賞時に、第1図に示
す垂直状態から第2図に示すやや上向き水平状態まで、
1回(例えば、0.4秒間)又は2回(例えば、0.8秒間×
2回)回動して開き、入賞空間21中に打球を受け入れな
い第1状態から打球を受け入れ易い第2状態に変換す
る。
また、前記入賞空間21中の前記左右の打球流入口22−
22間に、円盤形をした第1の入賞確率変換部材としての
変動部材30が昇降動作可能に設置されている。入賞空間
21中の上部には、可変表示装置40が若干奥に引込んだ状
態で設置され、その前面側は透明窓20f(第5図
(A))により覆われている。
入賞空間21中の底部には手前側が低くなるように緩傾
斜した流下案内傾斜部20aが設けられ、その手前側中央
部の円弧状凹部20d中に一対の第2の入賞確率変換部材
としての打球誘導部材50,50が開閉動作可能に設置され
ている。
また、入賞空間21中の手前側下部中央には特別入賞口
(継続入賞口)26が設けられ、その左右両側には一般入
賞口27,27が設けられている。
そして、前記特定入賞口4および5,5の各流路にはそ
の中に流入した打球を検出する特定入賞検出器4a,5a,5a
が、また、前記特別入賞口26の流路にはその中に流入し
た打球を検出する特別入賞検出器(継続入賞検出手段)
26aが、さらにこの特別入賞口26と前記一般入賞口27,27
の集合流路にはそれらの中へ流入した打球を検出する入
賞検出器29がそれぞれ設置されている。
また、遊技盤1前面のガラス板によって覆われた左上
方隅部には7セグメント型表示器からなる入賞個数表示
器400が設置されている。
上記のように概略構成されたパチンコ遊技機はそれに
設置されたコンピュータシステム等の制御手段(後述)
によって概ね次のように制御される。
図外の電源スイッチ操作によりパチンコ遊技機に電気
が供給されると、変動入賞装置10中に設置された可変表
示装置40の表示が3つとも停止した状態で一定の数字表
示を行なう。変動入賞装置10の左右の可動部材23,23
は、垂直上向き状態にあって、変動入賞装置10の入賞空
間21中に打球を受け入れない第1状態を維持している。
そして、図示省略の打球発射装置によって、遊技領域
2内に打球が発射され、打球が特定入賞口4又は5中に
入賞すると、それが特定入賞口4又は5中に設置された
特定入賞検出機4a又は5aに検出される。その検出信号に
基づいて、変動入賞装置10の左右の可動部材23,23が動
力源としてのソレノイド(後述)の作動により、2回
(特定入賞口4に入賞したとき)又は1回(特定入賞口
5に入賞したとき)回動され、それに伴って、変動入賞
装置10内の入賞空間21中に打球が流入し得る第2状態に
変換する。このときには、変動部材30は未だ停止状態を
維持している。
その第2状態に変換したときに、打球が入賞空間21中
に流入してくると、その打球は可動部材23,23や変動部
材30に誘導されて流下底板20a等の上へ落下し、しかる
後その流下底板20a上を手前方向へ転動し、特別入賞口2
6又は一般入賞口27中に入賞する。
そして、偶発的に特別入賞口26中に入賞すると、それ
が特別入賞口26中に設置された特別入賞検出器26aに検
出され、その検出に基づいて大当りと呼ばれる第1の特
別遊技態様が発生する。
一方、特別入賞口26中に入賞できずにその左右いずれ
かの一般入賞口27中に入賞した場合には、可動部材23,2
3が再び垂直状態に戻って、入賞空間21中に打球を受け
入れない第1状態を維持する。と同時に、その一般入賞
口27への入賞に起因して別遊技装置として例示する可変
表示装置40の表示変化が開始され、一定時間経過するか
図示省略のストップボタンを押したときに停止する。そ
の停止した可変表示装置40の数字表示が例えば「5,5,
5」又は「7,7,7」のぞろ目になったときは第2の特別遊
技態様が発生するようになっている。
一方、特定入賞口4又は5への入賞により可動部材2
3,23が開いたときに、入賞空間21中の特別入賞口26と一
般入賞口27とにそれぞれ入賞し、その一般入賞口26への
入賞により可変表示装置40が作動されその作動結果によ
り第2の特別遊技態様の要件が成立したときには、先ず
第1の特別遊技態様の処理がなされた後、第2の特別遊
技態様の処理がなされる。
ここに、第1および第2の特別遊技態様の内容につい
て説明しておく。
第1の特別遊技態様とは、遊技者に多くの賞球獲得の
チャンスを与える遊技態様で、例えば、可動部材23,23
の18回の開閉動作を1サイクル(ただし、18回の開閉動
作の終了前に入賞口26,27中に10個の打球が入賞したと
きは、その時点までを1サイクル)とし、各サイクル中
において、特別入賞口26中に打球が入賞することを継続
条件として、例えば最高8サイクルまでその動作が行な
われるものとし、各サイクル中に打球の特別入賞口26へ
の入賞が行なわれると、たとえサイクル途中であっても
直ちにその時点でそのサイクルを終了させて次のサイク
ルを開始させるとするものである。
この第1の特別遊技態様の各サイクルの序盤(後述)
においては打球誘導部材50,50が第1図に示す如く閉じ
た状態に停止していて、特別入賞口26中への打球の入賞
のチャンスが少なくなっているが、中盤(後述)および
終盤(後述)においては、打球誘導部材50,50が開いて
その間に誘導路が形成されることにより、特別入賞口26
中への打球の入賞のチャンスが増えるようになってい
る。そうすることにより、各サイクルの継続時間を長く
し、しかも第1の特別遊技態様のサイクル更新の可能
性、即ち継続可能性を高めている。
一方、第2の特別遊技態様とは、第1の特別遊技態様
と別の態様で遊技者に多くの賞球獲得のチャンスを与え
る遊技態様で、例えば、左右の可動部材23,23は逆
「ハ」の字状に一定時間(例えば、30秒間、又は打球が
10個入賞するまでの時間)開いて、入賞空間21を、その
中に打球が流入し得る状態に開放することをいい、この
特別遊技態様は特別入賞口26への入賞を条件として例え
ば最高10回まで繰り返される。
次に、第2図〜第8図に基づいて、上記変動入賞装置
10の構成およびその動作等につき詳しく説明する。
変動入賞装置10は、その前側を構成する枠ユニット20
A、その上部後側に取り付けられた可変表示装置ユニッ
ト40A、前記枠ユニット20Aの後部に取り付けられた後部
ユニット60A、さらにその直後に取り付けられた入賞確
率変更部材ユニット55A、前記後部ユニット60Aの左右両
側に取り付けられたランプユニット90A,90A、前記後部
ユニット60Aの後部に一定間隔へだてて取り付けられた
作動ユニット65A等、複数のユニットを構成単位として
組立られることにより、組立およびそのメンテナンスが
容易にされている。
それら各ユニット20A,60A,55A,90A,40A,65Aは次のよ
うに構成されている。
前記枠ユニット20Aは変動入賞装置10の前側を構成す
るもので、その主体をなす基枠20の手前側寄りの周囲に
は取付板部20bがフランジ状に形成されている。この取
付板部20bが遊技盤1の遊技領域2内の盤面1a(第6
図)に設けられた取付用開口部1b(第6図)の前面側に
密着状態に取り付けられている。このように取り付けら
れた状態で、変動入賞装置10はその前側部分が遊技領域
2内に突出し後側部分が遊技盤1の盤面1aの裏側に突出
した状態となっている。
前記基枠20の上端中央でかつ取付板部20bより手前側
へ突出した部分には、第2図に示すように前記天入賞口
11が設けられ、この天入賞口11中に流入した打球は取付
板部20bを裏側に設けられた流出樋11aを介して遊技盤1
の裏側へ導かれるようになっている。
また、基枠20中には、第3図に示すように、前記入賞
空間21が設けられ、該入賞空間21の左右両側部には入賞
空間21と連通する副入賞空間21a,21aが左右に膨出した
状態で設けられている。そして、入賞空間21中の底部に
は手前側が低くなるように緩傾斜した前記流下案内傾斜
部20aが設けられている。この流下案内傾斜部20aの手前
側中央には円弧状凹部20dが設けられ、該円弧状部20dの
下に設けられた差込空間20e中を通して打球案内部材50,
50の先端部が設置されるようになっている。また、前記
副入賞空間21a,21a中の底部には前記流下案内傾斜部20a
側が低くなるように緩傾斜した副流下案内傾斜部20c,20
cが設けられている。
また、入賞空間21a中の手前側下部中央には特別入賞
口26が設けられ、その両側には一般入賞口27,27が設け
られている。
また、基枠20の前面側上部の左右位置には打球流入口
22,22が切欠き状に設けられ、これら打球流入口22,22に
は翼状の可動部材23,23がそれぞれ回転軸23a,23aに固定
された状態で回動自在に設置されている。これら可動部
材23,23は、第2図および第3図に示すように、入賞空
間21中に打球を誘導する主流片部23bと副入賞空間21a中
に打球を誘導する副流片部23cとをそれぞれ具えてい
る。
なお、第3図には前方から見て左側の可動部材23のみ
図示してある。そして、前記副流片部23cは、第3図に
示すように主流片部23bに対し斜めの折線23dを折曲中心
としてやや後方に上向きに折曲した形をし、入賞空間21
中に入り込んだ状態に配置されている。そうすることに
より、可動部材23,23が逆「ハ」の字状に開いて主流片
部23bがやや水平上向きになったときには、副流片部23c
はその副入賞空間21a側が下がった状態に緩傾斜するの
で、主流片部23b上を転動して副流片部23c上に至った打
球は変動部材30が上昇して可動片23,23より上方に現わ
れる変動部材30外周の打球誘導部31a(後述)に沿って
副入賞空間21a中の副流下案内傾斜部20c上に落下するよ
うに導かれる。それ以外で可動部材23,23が打球を受入
れ易い第2状態(傾斜角:ゼロ)へ移行途中或いは、打
球を受入れない第1状態(最大傾斜角:略90度)復帰途
中に可動部材23,23上に至った打球は流下案内傾斜部20a
上へ落下する場合が多くなる。なお、可動部材23,23が
逆「ハ」の字状に開いて主流片部23cがやや水平上向き
となったときでも変動部材30の外周の打球誘導部31a
(後述)が可動部材23,23上に現われていないときには
変動部材30の手前側先端傾斜部を介して流下案内傾斜部
20aの手前側部分上に落下することが多い。
上記変動部材30の動作によって、可動部材23,23によ
り受入れた打球が、流下案内傾斜部20a上及び手前側部
分と、副入賞空間21a中の副流下案内傾斜部20c上との何
れかに落下するように流下経路が変化し、この落下位置
が特別入賞口26への入賞確率の変化の要員ともなる。特
に、変動部材30は第1の電気的駆動源としてのモータ35
によってアナログ的な滑らかな昇降動作が与えられるの
で、流下案内傾斜部20a側と副流下案内傾斜部20c側に誘
導される状態の中間状態も存在することとなり、どちら
に打球が流下するか微妙な状態が作られて遊技の興趣が
高められる。
また、前記可動部材23,23の上方に位置する基枠20の
上部前面側の左右位置には透光性の枠体によって覆われ
た特別遊技態様表示部28,28が設けられている。
上記のように構成された枠ユニット20Aの特別遊技態
様表示部28,28間の基枠20の上部でやや奥側に引込んだ
位置には、前記可変表示装置ユニット40Aが設置されて
いる。この可変表示装置ユニット40Aは、例えば第3図
に示すように、その前面側に横に一列に並べて設置され
た3つの7セグメント型表示部41,42,43からなる可変表
示装置40と、その両側に設置された特別遊技態様表示ラ
ンプ44,44とを備えている。これら表示部41,42,43およ
び表示ランプ44,44が、基枠2上部の背面側に設けられ
た透孔20e,20f,20fをそれぞれ介して入賞空間21中の上
部および特別遊技態様表示部28,28中に至っている。
前記7セグメント型表示部41,42,43は、特定入賞検出
器4又は5中に打球が入賞して可動部材23,23が開いた
ときに入賞空間21中の一般入賞口27中に打球が入賞し、
それが入賞検出器29により検出されたときその検出信号
に基づき後述のコンピュータシステムにより一定時間
(その時間内に図示省略のストップボタンが押されたと
きはそのときまでの時間)別個独立してランダムに表示
が変化された後、その表示の変化がストップされるよう
になっている。また、前記表示ランプ44,44は特別遊技
態様時に点滅されるようになっている。
また、前記後部ユニット60Aは前記枠ユニット20Aを構
成する基枠20の背後にその入賞空間21の後部側を閉塞す
る形で取り付けられている。この後部ユニット60Aは、
前記円盤形をした変動部材30と、これを支持する第1支
持部材60とから構成されている。
そして、前記変動部材30は、第3図に示すように、半
円形をしその外周側部が透光部31b(第5図(A),
(B))でかつその上の外周縁部が打球誘導部31aとな
りその先端の一部が手前側に突出した円盤状の上枠31
と、該上枠31の下側凹部内に回転自在に支持された円板
状の歯車32とから構成されている。そして、前記上枠31
の後端が、第3図に示すように前記第1支持部材60の中
央に設けられた開口部61の左右両側の軸受62,62に回動
自在に横架された支軸63に固定されることにより、その
前端側が昇降自在となっている。前記支軸63の中間部分
は角軸部63aとなり、その中央後端部に後述のカム38
(第5図)と係合する係合突起63bが設けられている。
そしてその支軸63の角軸部63aの両側が第1支持部材60
の背面側に設けられたストッパ61a,61aに回動範囲を規
制されることにより、変動部材30の前端側が所定角度以
下に下がらないようになっている。
ところで、前記上枠31内には特別遊技態様表示用ラン
プ64a(第6図)が複数設置されている。これらランプ6
4aは支持枠64を介して前記支軸63の角軸部63aに取り付
けられ、変動部材30と一体的に動くとともにそのランプ
64aの光が上枠31外周の前記透光部31bを介して外部から
視認できるようになっている。
一方、前記円板状の歯車32の下側には第5図(A),
(B)に示すように、特別遊技態様表示用ランプが透光
性の半球形カバー33に覆われた状態で同心円状に分散し
て複数個設置されている。そして、歯車32の後半部が第
1支持部材60の開口部61を介して後方へ突出している。
また、前記打球案内部材ユニット55Aは、第3図に示
すように、第2支持部材55と、該支持部材55上に開閉自
在に支持された一対の打球誘導部材50,50と、前記支持
部材55に摺動自在に支持された図示省略のソレノイドの
動力を受けて前記一対の打球誘導部材50,50を開かせる
スライド部材56等とから構成されている。この打球案内
部材ユニット55Aの、第2支持部材55が前記第1支持部
材60の下部の裏側に一体的に設置されることにより、打
球誘導部材50,50の先端側が前記枠ユニット20Aを構成す
る基枠20下部の透孔20eを介してその前方の円弧状凹部2
0d中に至っている。
より詳しく説明すると、前記第2支持部材55の前側に
相互に一定間隔隔てて立設された軸51,51に前記打球誘
導部材50,51の基端部がそれぞれ回動自在に支持される
ことにより、打球誘導部材50,50の先端側が相互に開閉
自在となっている。
また、この支持部材55の後端部に立設された支持片55
aの左右前側には、第7図に示すように、支持ピン55b,5
5bがそれぞれ水平前向きに突設されている。これらピン
55b,55bに長孔56a,56a部分を外嵌されることにより、ス
ライド部材56が前記支持片55aの前面に摺接しながら打
球案内部材50,50に対して直交する水平方向に移動自在
に設けられている。また、前記支持片55aには第7図に
示すように長孔状の逃げ孔55cが、また、スライド部材5
6の長孔56a−56a間には前記逃け孔55cより短い長孔状の
係合孔56bが設けられている。
一方、前記一対の打球誘導部材50,50のうちの一方の
基部には係合片50aが突設され、該係合片50aが前記スラ
イド部材56の係合孔56bおよび支持片55aの逃げ孔55c中
に挿通されている。そして、打球誘導部材50,50のそれ
ぞれの基部の対向部に設けられた係合突起50bが相互に
係合するとともに、打球誘導部材50,50間に張設された
引張ばね52により打球誘導部材50,50相互が閉じる方向
に引張られて常時は閉じた状態になっている。
そして、特別遊技態様時の後半には、図示省略の第2
の電気的駆動源としてのソレノイドが作動され、該ソレ
ノイドによりスライド部材56が第7図中右方向へ移動さ
れる。これに伴い、係合片50aがスライド部材56の係合
孔56bの一方の縁に当たって第7図中時計方向へ回動さ
れることとなる。そのため、係合片50aが付いている側
の打球誘導片50の先端側が時計方向へ、また、それに伴
う係合突起50b,50bどうしの接触によりもう一方の打球
誘導片50が反時計方向へそれぞれ引張ばね52の力に抗し
て回動されることとなる。その結果、第7図に2点鎖線
で示す如く開き、その先端部どうしの開きが特別入賞口
26の幅と略同じ程度となり、その開いた部分によって三
角形の誘導路ができ、その誘導路により打球が特別入賞
口26中に入賞し易くなる。
ところで、第2支持部材55の前寄り左右位置には逆U
字状の支持環57,57が形成され、該支持環57,57を第2支
持部材60の裏側の下部両側に設けられた支柱60b,60bに
通して、第2支持部材55を第1支持部材60の下部裏側に
密着させた状態でねじ等により固定されている。
なお、第1支持部材60の下端部には打球案内部材50,5
0を前方に通すための切欠き60cが設けられている。
また、前記作動ユニット65Aは、前記枠ユニット20Aに
組み込まれた可動部材23,23や第1指示部材60に組み込
まれた変動部材30を作動させる動力を供給するもので、
第2図に示すように、後部ユニット60Aの後部に取り付
け付けられている。
より詳しく説明すると、この作動ユニット65Aは、第
8図に示す如く、前記後部ユニット60Aを構成する第1
支柱部材60の後部に突設された軸受筒60aおよび支柱60b
(第3図)を介して、第1支持部材60の後方へ一定間隔
へだてて取り付けられる第2支持部材65を備え、該第2
支持部材65に、次に説明する如く、ソレノイド71やモー
タ35等の各種作動用部品が取り付けられることにより構
成されている。
即ち、第2支持部材65の後側には、第8図に示す如
く、左右一対のソレノイド71が設置されている。これら
ソレノイド71は、第4図に示すように、それぞれ伸縮自
在(昇降自在)の作動ロッド72を備え、各作動ロッド7
2,72の下端には、後述するようにして前記可動部材23,2
3を開閉させるL字状の作動板73,73が取り付けられてい
る。また、各作動ロッド72,72にはそれら作動ロッド72,
72を伸長方向に復帰させる圧縮スプリング74がそれぞれ
嵌装され、各作動ロッド72,72の下端と第2支持部材65
の下端との間には復帰力を増強させるテンションスプリ
ング75が張設されている。
そして、前記ソレノイド71,71が励磁されると、スプ
リング74,75の力に抗して作動ロッド72が上昇する方向
に縮み、ソレノイド71,71が消磁されると自重およびス
プリング74,75の力により作動ロッド72,72が延びる方向
に下降するようになっている。
一方、第2支持部材65の前面側にはそれぞれ所定間隔
へだてて下板65a、中板65bおよび上板65cがそれぞれ突
設されている。そして、前記下板65aには、前記後部ユ
ニット60Aを構成する変動部材30に作動用動力を付与す
るモータ35が設置されている。また、中板65bには、軸
部36aを介して前記モータ35の駆動軸35aに直結された駆
動歯車36と、該駆動歯車36と噛合し前記変動部材30の歯
車32に回転力を付与する中間歯車34が回転自在に設置さ
れている。また、上板65cには、前記中間歯車34が固定
された回転軸34aの上端部が回転自在に支持され、この
回転軸34aの中板65bと上板65cとの間に位置する部分に
は前記後部ユニット60Aの変動部材30に作用力(回動
力)を付与するカム38が固定されている。また、前記駆
動歯車36の軸部36aの上端は中板65b上に突出し、その突
出した上端部に第5図(A)および第6図に示すように
検知片39が突設されている。一方、第2支持部材65の前
側中央部で前記検知片39が通過し得る位置には検知片39
を検知して変動部材30が定位置に至った状態でモータ35
を止めるための信号を作り出すコ字状のセンサー100が
設置されている。
このように構成された作動ユニット65Aにより、前記
枠ユニット20Aの可動部材23,23および変動部材30がそれ
ぞれ次に述べるように動力を受けて作動されるようにな
っている。
先ず第1に、前記枠ユニット20Aの可動部材23,23は作
動ユニット65Aのソレノイド71,71により次の如くして作
動される。
即ち、可動部材23,23が固定された回転軸23a,23aは、
前記後部ユニット60Aを構成する第1支持部材60の軸受
筒60a,60a中を通って後方に至り、それぞれの回転軸23
a,23aの後端部には、第4図および第6図に示すよう
に、クランク軸61,61が固定されている。これらクラン
ク軸61,61が、変動入賞装置10の背部に設置された一対
のソレノイド71,71のロッド72,72に取り付けられた作動
板73,73の透孔73a,73a中に挿通されている。前記作動ユ
ニット65Aのソレノイド71,71は、常時は、消磁状態にあ
ってそれらの各ロッド72,72が第4図の左半部に示すよ
うに下降復帰していて、作動板73,73およびクランク軸6
1,61を介して左右の可動部材23,23は垂直状態、即ち、
変動入賞装置10の打球流入口22,22を閉じ入賞空間中へ
打球を受け入れない第1状態を維持している。そして、
特定入賞口5中に打球が入賞するか、特別遊技態様が発
生するかして左右のソレノイド71,71が励磁されると、
第4図の右半部に示すようにスプリング74,75の力に抗
して上昇して縮むことにより、作動板73,73およびクラ
ンク軸61,61を介して左右の可動部材23,23が、略水平上
向きの逆「ハ」の字状に開いて入賞空間21中へ打球の受
け入れが可能な第2状態となる。
次いで第2に、前記後部ユニット60Aの変動部材30は
制御手段による制御の下で作動ユニット65Aのモータ35
により次の如くして作動される。
即ち、変動部材30が固定された支軸63の係合突起63b
上に作動ユニット65Aのカム38の下側カム面が接触して
いて、特別遊技態様時の各サイクルの中盤以降にモータ
35が作動されてカム38が回転される。このカム38の回転
に伴い、係合突起63bを介して変動部材30が上下方向に
回動される。この回動に伴い、変動部材30の打球誘導部
31aは、第5図(B)に示す如く、略水平な逆「ハ」の
字状に開いた可動部材23の上面よりわずかに上方に突出
した定常位置(同図に実線で示す)から鎖線で示す上限
位置まで昇降を繰り返す。この昇降に伴い、変動部材30
の先端側が水平又は下降した状態となったときは、可動
部材23上に至った打球は打球誘導部31aに沿って変動部
材30の先端傾斜部(手前側が低くなっている)上に至
り、そこから流下案内傾斜部20a上及び手前部分へ落下
する。一方、変動部材30の先端側が上昇した状態となっ
たときは、可動部材23上に至った打球は変動部材30の先
端部の側部および打球誘導部31aに沿って副入賞空間21a
中に導かれて副流下案内傾斜部20c上に落下する。
上記流下案内傾斜部20a上に落下する打球は、変動部
材30の先端側が可動部材3,23の間であり、特別入賞口26
の上方に位置するために、流下案内傾斜部20aの手前部
分に落下すると特別入賞口26へ入賞する確率が低く、流
下案内傾斜部20a上に落下した打球及び、副入賞空間21a
中の副流下案内傾斜部20c上に落下して、流下案内傾斜
部20aに至った打球は、特別入賞口26への入賞確率が高
くなる。
他方、変動部材30の歯車32は作動ユニット65Aの中間
歯車34と噛合していて特別遊技態様時にモータ35が作動
されるとそれに伴って回転される。このとき、その下面
側の半球形カバー33中のランプが点滅しているので、よ
り一層特別遊技態様の表示効果が高められることとな
る。
また、前記ランプユニット90A(第3図においてもう
一方のランプユニット90Aの図示は省略)は後部ユニッ
ト60Aを構成する第1支持部材60の左右両端裏側に取り
付けられている。これらランプユニット90Aは、第1支
持部材60に取り付けられるランプ基板90に前方を向いた
ランプ91,92と内方を向いたランプ93とが取り付けられ
ることにより構成されている。
そして、これらのうち、前方を向いたランプ91,92は
それぞれ後部ユニット60Aの第1支持部材60の左右位置
の透孔60d,60eを介して第1支持部材60の前面側に取り
付けられた透光性の窓枠60h,60h(第6図)中に至って
いる。前記窓枠60h,60hは、第6図に示すように、前記
枠ユニット20Aを構成する基枠20の副入賞空間21a,21a中
に配置されている。一方、内方を向いたランプ93,93は
透光性の第1支持部材60の裏側に配置されている。これ
らランプ91,92,93が特別遊技態様発生時に点滅されるこ
とにより、特別遊技態様時の装飾的表示効果をより有効
ならしめている。
上記のように構成された変動入賞装置10は次のように
動作する。
先ず最初に電源スイッチ(図示省略)がオン(ON)さ
れたときには、可変表示装置40の可変表示部41,42,43は
任意の数字を表示した状態で停止していて、可動材23,2
3は閉じ、変動部材30は停止し、特別遊技態様を表示す
るランプ44,91,92,64a等は全て消灯している。
そして、特定入賞口4又は5中に打球が入賞すると、
ソレノイド71,71が作動して可動部材23,23が2回又は1
回開閉される。その開閉は、駆動制御手段としてのコン
ピュータシステム200に接続されたタイマ222,220によ
り、2回の場合0.8秒間隔で2回オープンされ、1回の
場合0.8秒間1回オープンされる。
そのとき、打球が入賞空間21中に飛び込んで特別入賞
口26中に流入すると、前記第1の特別遊技態様が発生す
る。
この第1の特別遊技態様が発生すると、一定の準備期
間を経た後、特別遊技態様を表示するランプ44,91,92,9
4a等が点滅を開始するとともに可動部材23,23が前述し
た如く18回の開閉を1サイクルとして最高8サイクルま
での開閉動作を開始する。ただし、サイクルの更新は各
サイクル中に特別入賞口26中に打球が入賞することが継
続要件とされる。
この第1の特別遊技態様が開始された初期において
は、検知片39がセンサー100中に位置していて、変動部
材30は定位置(第5図(B))に停止している。そのた
め、可動部材23上に至った打球は若干前下がりになって
いる変動部材30の先端傾斜部上を介して打球流下案内傾
斜部20aへ落下しその傾斜部20aに沿って特別入賞口26又
は一般入賞口27方向に転動する。しかし、当初において
は、打球流下案内傾斜部20a手前側の円弧状凹部20d中の
打球誘導部材50,50が第7図に実線で示す如く閉じてい
る。そのため、特別入賞口26中への打球の入賞確率は低
くなっている。
そして、可動部材23,23が所定回数以上動作された各
サイクルの中盤以降は、図示省略のソレノイドが一定時
間間隔で励磁されて打球誘導部材50,50が開閉するその
開いたときに打球誘導部材50,50間に打球誘導ができ、
その打球誘導溝によって打球が特別入賞口26中に導かれ
易くなる。このようにして第1の特別遊技態様の継続条
件が満たされ易くなる。
一方、特定入賞口4又は5中に打球が飛び込んで可動
部材23,23が2回又は1回開いたときに打球が入賞空間2
1中に飛び込んで一般入賞口27中に入賞したときは別遊
技装置としての可変表示装置40の可変表示部41,42,43の
表示がランダムに変化され、一定時間経過するか図示省
略のストップボタンを押した時点でその表示の変化が停
止されて一定の数字を表示する。その数字表示が「5,5,
5」又は「7,7,7」のいずれかであるときには前記第2の
特別遊技態様が発生される。
この第2の特別遊技態様が発生したときも、一定の準
備期間を経た後、特別遊技態様を表示するランプ44,91,
92,64a等が点滅を開始するとともにソレノイド71,71が
一定時間(例えば、30秒間又は打球が10個入賞する迄)
例示されて可動部材23,23が略水平な逆「ハ」の字状に
開いて入賞空間21中に打球が流入し易い状態となる。
ただし、第1の特別遊技態様が発生しているときに一
般入賞口24中に打球が入賞しても別遊技装置としての可
変表示装置40は作動せず、第2の特別遊技態様は発生し
ない。
次に、第9図に示すブロック図に基づいて、上記のよ
うに形成されたパチンコ遊技機の制御を行なう制御シス
テムの一実施例について説明する。
この制御システムにおいては、コントローラとしての
コンピュータシステム200の入力側に特定入賞検出器4a,
5a,5aとしての検出スイッチSW2,SW1,SW1がそれぞれSRフ
リップフロップ205,201,202およびワンショット回路20
6,203,204を介して接続されるとともに、特別入賞検出
器26aとしての検出スイッチSW3がSRフリップフロップ20
7を介して接続され、前記Sフリップフロップ207の出力
部にはワンショット回路208を介して特別入賞口26中へ
の打球の入賞数をカウントするカウンタ209が接続され
ている。
また、コンピュータシステム200の入力側に入賞空間2
1中の一般入賞口27中への入賞個数、および特別入賞口2
6と一般入賞口27中への合算入賞個数を検出する入賞個
数検出器29の検出スイッチSW4がDCフリップフロップ26
1、ワンショット回路262、アンド回路263及びカウンタ2
64を介する経路と、DCフリップフロップ265、ワンショ
ット回路266、アンド回路267およびカウンタ268を介す
る経路の2経路で接続されている。そして、前記カウン
タ268の出力側にはデコーダ410を介して前記7セグメン
ト型入賞個数記憶表示器400が接続されている。この表
示器400にカウンタ268によるカウント個数が表示される
ようになっている。また、コンピュータシステム200の
入力側にストップボタンのストップスイッチSW(図示省
略)がDCフリップフロップ260を介して接続されてい
る。また、前記DCフリップフロップ260,261、および265
のクロック端子Cにスキャナ269が接続されている。
一方、コンピュータシステム200の出力側に、特別遊
技態様を表示するランプ44,91,92,64a等を点滅させる特
別遊技態様表示部210と変動入賞装置10の可動部材23,23
駆動用のソレノイド71,71を作動させるソレノイド駆動
部211とが接続されている。
また、別遊技装置としての可変表示装置40を構成する
7セグメント型表示部41,42,43が、それぞれ、SRフリッ
プフロップ271,272,273、乱数発生器274,275,276および
デコーダ277,278,279を介して接続されている。また、
各SRフリップフロップ271,272,273のQ出力はコンピュ
ータシステム200に入力されることにより作動確率がな
され、乱数発生器274,275,276の出力側がデコーダ240を
介してコンピュータシステム200に接続されている。
そして、前記特定入賞検出器4a又は5aから検出信号が
SRフリップフロップ205(又は201,202)およびワンショ
ット回路206(又は203,204)を介してコンピュータシス
テム200に入力されると、コンピュータシステム200から
ソレノイド駆動部211へ出力信号が送られ、その出力信
号に基づいてソレノイド71,71が励磁され、もって、変
動入賞装置10の可動部材23,23が略水平な逆「ハ」の字
状に2回又は1回開く。この場合、コンピュータシステ
ム200に接続された開閉時間設定タイマ220,222によりソ
レノイド71,71の励磁時間が1回につき例えば0.8秒間と
され、可動部材23,23の開いている時間も1回につき0.8
秒間とされる。なお、特定入賞検出器4a又は5aから前述
の如くしてワンショットの検出信号がコンピュータシス
テム200に送られた後に、コンピュータシステム200から
SRフリップフロップ205,201,202にリセット信号が送ら
れてSRフリップフロップ205,201,202がもとのリセット
状態に戻される。
そして、前記の如く可動部材23,23が開いたときに変
動入賞装置10の入賞空間21中に飛び込んだ打球が特別入
賞口26中に入賞すると、第1の特別遊技態様が発生す
る。その場合、特別入賞口26中への打球の入賞により第
1の特別遊技態様が発生される有効時間は、コンピュー
タシステム200に接続された有効時間設定タイマ221によ
り例えば4秒間とされている。つまり、特定入賞検出器
4a又は5aがオンされてから4秒以内に特別入賞検出器26
aがオンされたときにのみ第1の特別遊技態様が発生す
る。
かくして、第1の特別遊技態様が発生するとコンピュ
ータシステム200から特別遊技発生表示部210へ出力信号
が出されて特別遊技態様表示用のランプ44,91,92,64a等
が点滅される。その点滅周期はコンピュータシステム20
0に接続された発振器290により0.25秒とされていると同
時に、プログラムとしてコンピュータシステム200に記
憶されている第1の特別遊技態様の制御手段(後述)に
従ってソレノイド駆動部211に出力信号が送られてソレ
ノイド71,71が作動されることにより可動部材23,23が開
閉される。
この第1の特別遊技態様が実行されているときに特別
入賞口26中に打球が入賞しそれが特別入賞検出器26aに
より検出されると、この検出信号がSRフリップフロップ
207を介してコンピュータシステム200に送られて第1の
特別遊技態様のサイクルが更新される。その場合、SRフ
リップフロップ207のQ出力の立ち上がりエッジでワン
ショット回路208が発生するパルスによってカウンタ209
が歩進される。つまり、このカウンタ209により、第1
の特別遊技態様時における特別入賞口26中への打球の入
賞球数が計数され、そのカウント個数がサイクルの更新
数として図示省略のサイクル数表示部に最高「8」まで
表示される。第1の特別遊技態様終了時には、このカウ
ンタ209によるカウント個数がクリアされる。なお、コ
ンピュータシステム200には、第1の特別遊技態様時の
可動部材23,23のオープン時間、即ちソレノイド71,71の
1回当たり励磁時間を設定するタイマ225が接続されて
いる。
この第1の特別遊技態様時には、1サイクルごとのソ
レノイド71の動作回数および入賞口26,27への入賞個数
が図示省略のカウンタによりカウントされていて、その
動作回数が10回を越えるかその入賞個数が5個を越える
と、コンピュータシステム200からの指令でドライバ
(図示省略)を介してソレノイド(図示省略)に電流が
供給されて作動し、それにより、一対の打球案内部材5
0,50が開き、それらの間に打球誘導路が形成されて、特
別入賞口26への打球の入賞確率が高くなるようになって
いる。
一方、特定入賞口4又は5中に打球が入賞して可動部
材23,23が2回又は1回開いたときに入賞空間21中に打
球が飛び込んで一般入賞口27中に入賞すると、特別遊技
態様が発生していないときにはコンピュータシステム20
0によりアンド回路267がハイレベルの電位状態に維持さ
れる一方、アンド回路263がローレベルに維持されてい
て、入賞検出器29からDCフリップフロップ265およびワ
ンショット回路208を介してカウンタ268に入力されて
「+1」カウントアップされる。その信号さらにコンピ
ュータシステム200に入力されると、コンピュータシス
テム200からそれぞれSRフリップフロップ271,272,273、
乱数発生器274,275,276、デコーダ277,278,279を介して
可変表示部41,42,43に出力信号が送られて可変表示部4
1,42,43の表示がランダムに一定時間ずつ変化される。
これら可変表示部41,42,43の表示の変化が継続される時
間は、コンピュータシステム200に接続されたタイマ223
により例えば5秒間とされている。ただし、この5秒が
経過する以前にストップボタンが押されると、そのスト
ップボタン信号がDCフリップフロップ260を介してコン
ピュータシステム200に入力され、コンピュータシステ
ム200からストップ信号がSRフリップフロップ271,272,2
73のR入力部に入力され、その時点で可変表示部41,42,
43の表示の変化が停止される。
しかして、可変表示部41,42,43の表示の変化が停止さ
れると、その停止したときの数字表示がデコーダ240を
介してコンピュータシステム200に読み取られ、その表
示が例えば「5,5,5」又は「7,7,7」のぞろ目となってい
るときには第2の特別遊技態様が発生され、その以外の
ときには第2の特別遊技態様は発生されないこととな
る。なお、可変表示装置40はカウンタ268によってカウ
ントされた記憶個数分の回数だけ作動され、その作動ご
とに、カウンタ268によるカウント個数が減ぜられ、そ
れに伴って入賞個数記憶表示器400の数字表示もその減
ぜられた数字表示に変化される。
第2の特別遊技態様が発生されると、コンピュータシ
ステム200から特別遊技発生表示部210へ出力信号が出さ
れて特別遊技態様表示用のランプ44,91,92,64a等が点滅
される。その点滅周期はコンピュータシステム200に接
続された発振器291により、0.5秒間とされ、第1の特別
遊技態様の場合(0.25秒)と識別できるようになってい
ると同時に、コンピュータシステム200に記憶されてい
る第2の特別遊技態様処理の手順(後述)に従ってソレ
ノイド駆動部211へ作動指令が出されてソレノイド71,71
が作動されることにより、可動部材23,23が略水平な逆
「ハ」の字状に一定時間開きっぱなしとなる。その開い
ている時間はコンピュータシステム200に接続されたオ
ープンタイマ224によって規制され、例えば30秒間とさ
れる。ただし、この第2の特別遊技態様時に特別入賞口
26および一般入賞口24中に入賞した打球は全て入賞検出
器29により検出されている。この特別遊技態様時にはコ
ンピュータシステム200からアンド回路263へハイレベル
信号が出力される一方、アンド回路267はローレベルに
保たれていて、その検出信号がその都度DCフリップフロ
ップ261、ワンショット回路262、アンド回路263を介し
てカウンタ264に入力されてカウントされる。そのカウ
ント個数が10個となれば可動部材23,23の開放時間の30
秒が経過する以前にコンピュータシステム200からソレ
ノイド駆動部211へ終了指令が出て可動部材23,23が閉じ
られ、もって、第2の特別遊技態様が終了する。終了す
ると、コンピュータシステム200からカウンタ264にリセ
ット信号が出て、カウンタ264がリセットされる。
なお、この第2の特別遊技態様は1回(1サイクル)
の開放時間を30秒間(その時間内に10個打球が入賞した
ときはそのときまでの時間)とし、各サイクル中に特別
入賞口26中に打球が入賞することを条件として最高10サ
イクルまで継続される。
また、コンピュータシステム200には、第1遊技カウ
ンタ280と第2遊技カウンタ281が接続されている。これ
ら第1遊技カウンタ280および第2遊技カウンタ281はア
ップダウンタイプのカウンタであり、第1遊技カウンタ
280は特別遊技態様の発生回数を計数し、第2遊技カウ
ンタ281は第2の特別遊技態様の発生回数を計数する。
その場合、カウンタ280,281の加算及び減算入力は共に
コンピュータシステム200から加えられ、コンピュータ
システム200は第1及び第2の特別遊技態様が発生する
たびに、それぞれ個々のカウンタ280,281を加算し、第
1および第2の特別遊技態様の処理をするときに減算す
る。
モータ35もこの制御システム200によって回転停止の
制御がなされるが、図9のブロック図中では図示を省略
している。
第10図には、第1又は第2の特別遊技態様が発生する
までの通常(一般)の遊技態様において、コンピュータ
システム200によって実行される変動入賞装置10の制御
手順の一例を示す。
一般の遊技処理が開始されると、ステップR2におい
て、第1遊技カウンタ280が「1」以上であるか否か、
即ち、未処理の第1の特別遊技態様が残っているか否か
判定され、残っていれば、ステップR4に移行して変動入
層装置10の可動部材23,23が停止しているか否か判定さ
れ、停止していれば、さらにステップR6に移行して第1
の特別遊技態様が発生される。
一方、前記ステップR2で第1遊技カウンタ280が
「1」以上でないと判定されたとき、即ち未処理の第1
の特別遊技態様が残っていないと判定されたときや前記
ステップR4で変動入賞装置10の可動部材23,23が停止し
ていないと判定されたときは、ステップR8に移行する。
ステップR8では、第2遊技カウンタ281が「1」以上
であるか否か、即ち、未処理の第2の特別遊技態様が残
っているか否か判定され、残っていれば、ステップR10
に移行して変動入賞装置10の可動部材23,23が停止して
いるか否か判定され、停止していれば、さらにステップ
R12に移行して第2の特別遊技態様が発生される。
一方、前記ステップR8で第2遊技カウンタ281が
「1」以上でないと判定されたとき、即ち未処理の第2
の特別遊技態様が残っていないと判定されたときや前記
ステップR10で変動入賞装置10の可動部材23,23が停止し
ていないと判定されたときは、ステップR14に移行す
る。
ただし、最初の一般遊技処理開始時には、ステップR
2,R8で第1遊技カウンタ280、第2遊技カウンタ281のう
ちいずれも「1」以上になっていることはありえないの
で、ステップR2,R8からステップR4,R10に移行すること
なく、直接ステップR14に移行する。
ステップR14では、1回開き用特定入賞口5中に打球
が入賞してその入賞検出器5aの検出スイッチSW1がオン
となったか否か判定され、オンとなっているときにはス
テップR16に移行して変動入賞装置10の可動部材23,23が
停止しているか否か判定され、停止していなければ、そ
のままステップR24に移行する。一方、変動入賞装置10
の可動部材23,23が停止していれば、ステップR18に移行
して変動入賞装置10の可動部材23,23を開かせるととも
に、次のステップR20,R22でそれぞれタイマ220,221を起
動させることにより前記可動部材23,23の開時間を0.8秒
間に設定し、かつ、特別入賞口26への有効入賞時間(4
秒間)を設定してからステップR24に移行する。
ステップR24では、2回開き用特定入賞口4中に打球
が入賞してその入賞検出器4aの検出スイッチSW2がオン
となったか否か判定され、オンとなっているときにはス
テップR26に移行して変動入賞装置10の可動部材23,23が
停止しているか否か判定され、停止していなければ、そ
のままステップR34,R36に移行する。一方、変動入賞装
置10の可動部材23,23が停止していれば、ステップR28に
移行して変動入賞装置10の可動部材23,23を開閉させる
とともに、次のステップR30,R32でそれぞれタイマ222,2
21を起動させることにより前記可動部材23,23の開閉時
間間隔を0.8秒間に設定し、かつ、特別入賞口26への有
効入賞時間(4秒間)を設定してからステップR34,R36
に移行する。
ステップR34,R36では、それぞれ、変動入賞装置10の
可動部材23,23の1回開き用タイマ220又は2回開き用タ
イマ222がタイムオーバーしたか否か判定される。そし
て、オーバーしていないときはそのまま直ちに、オーバ
ーしていればステップR38に移行して変動入賞装置10の
可動部材23,23を閉じた状態に停止させた上で、それぞ
れステップR40に移行する。
ステップR40では、特別入賞口26中に打球が入賞して
特別入賞検出器26aの入賞検出スイッチSW3がオンとなっ
たか否か判定され、それがオンとならなければそのまま
ステップR44に移行する。一方、オンとなったときは、
ステップR42に移行してタイマ221がタイムオーバーして
いるか否か、換言すれば特別入賞口26への有効入賞時間
(4秒間)が経過しているか否か判定され、有効入賞時
間が経過しているときはステップR44へ、経過していな
いときにはステップR43で第1遊技カウンタ280を「+
1」カウントアップさせた上でステップR44へ移行す
る。
ステップR44では、一般入賞口27中に打球が入賞して
入賞検出器29の検出スイッチSW4がオンとなったか否か
判定され、それがオンとならなければそのままステップ
R46へ移行する。一方、オンとなったときには、ステッ
プR45でカウンタ268を「+1」カウントアップさせた上
でステップR46へ移行する。
ステップR46では、特別入賞口4,5中へ打球が入賞して
可動部材23,23が開いたときに一般入賞口27中に入賞し
た打球をカウントするカウンタ268のカウント記憶個数
が「1」以上であるか否か、可変表示装置40の作動未処
理分が残っているか否か判定され、作動未処理分がなけ
ればそのままステップR56,R60を通過してステップR2へ
リターンし、再びステップR2以下のルーチンが実行され
る。
一方、上記ステップ46で、カウンタ268のカウント記
憶個数が「1」以上、即ち可変表示装置40の作動未処理
分が残っていると判定されたときはステップR48に移行
する。
そして、ステップR48で可変表示装置40が停止してい
るか判定され、停止していないと判定されたときはその
ままステップR56,R60に移行する。一方、ステップR48で
可変表示装置40が停止していると判定されたときは、ス
テップR50に移行して可変表示装置40を作動、即ち可変
表示させるとともにステップR52に移行してタイマ223を
起動させることにより可変表示装置40の作動時間を5秒
間に設定する。そして、さらにステップR54に移行して
カウンタ268を「1」カウントダウンさせた上でステッ
プR56,R60へ移行する。
そして、ステップR56,R60において、ストップボタン
スイッチSWがオンされるか、タイマ223による可変表示
装置40の可変表示作動時間(5秒間)が経過したか否か
判定され、そのいずれでもに場合は、ステップR2にリタ
ーンしてステップR2以下のステップが実行され、いずれ
である場合には、ステップR62に移行して可変表示装置4
0の可変表示が停止される。ただし、上記ステップ56か
らステップR62に移行する経過において、ステップR58で
可変表示装置40の可変表示が停止していると判定された
ときには、ステップR60を通過してステップR2にリター
ンし、ステップR2以下のステップが実行される。
ステップR64では、上記可変表示装置40の作動結果と
して数字表示が「5,5,5」、「7,7,7」等のぞろ目となる
ことによりデコーダ240がオンとなった場合は、ステッ
プR66にて第1遊技カウンタ280を「+1」カウントアッ
プさせた上でステップR2にルターンしてステップR2以下
のステップが実行される。しかし、上記ステップR64で
可変表示装置40の作動結果としての数字表示が不揃いで
デコーダ240がオンとならなかった場合は、そのままス
テップR2にリターンし、ステップR2以下のステップが実
行される。
第11図には、コンピュータシステム200によって実行
される第1の特別入賞態様の制御手順を一例を示す。
第1の特別遊技態様が発生すると、先ずステップR100
においてタイマ225が起動されるとともに変動入賞装置1
0の入賞口26,27中に入賞した打球の個数をカウントする
カウンタ264をクリアさせ、かつ、次のステップR102で
前記タイマ225に合わせて変動入賞装置10の可動部材23,
23開閉用のソレノイド71,71をオン・オフさせることに
より可動部材23,23を例えば0.8秒間隔で開閉させ、次の
ステップR104に移行する。
ステップR104では、特別入賞口26中に打球が入賞して
特別入賞検出器26aの検出スイッチSW3が「オン」になっ
たか否か判定される。そして、「オン」となっていれ
ば、ステップR106に移行して特別入賞口26への入賞個数
をカウントするカウンタ209が「8」に達したか否か、
即ち第1の特別入賞遊技態様のサイクル更新が8回に達
したか否か判定され、8回に達していなければ、次のス
テップR108で特別入賞検出器26aの検出スイッチSW3の検
出状態を保持するフリップフロップ207をリセットさせ
た上で再びステップR100に戻ってステップR100以下のス
テップが実行される。
一方、前記ステップR104で特別入検出器26aの検出ス
イッチSW4が「オン」とならない場合には、ステップR11
0,R112に移行し、可動部材23,23が18回開閉するか、入
賞口26,27中への打球の入賞個数が10個となってカウン
タ264が「10」になるまでステップR104に戻って可動部
材23,23の開閉が繰り返される。そして、可動部材23,23
の開閉が18回に達するか、カウンタ264が「10」になっ
た時点で、ステップR114へ移行してカウンタ264をクリ
アし、さらに次のステップR116で変動入賞装置10の可動
部材23,23開閉用ソレノイド71,71をオフにして可動部材
23,23を閉じさせる。
そして、次のステップR118でカウンタ209をクリアし
た後、さらに次のステップR120で第1遊技カウンタ280
を「1」カウントダウンさせて第1の特別入賞遊技態様
を終了させる。
第12図には、コンピュータシステム200によって実行
される第2の特別遊技態様の制御手順の一例を示す。
第2の特別遊技態様が発生すると、先ずステップR130
でオープンタイマ223が起動されると共に変動入賞装置1
0の入賞口26,27中に入賞した打球の個数をカウントする
カウンタ264をクリアさせ、かつ、次のステップR132で
変動入賞装置10の可動部材23,23開閉用ソレノイド71,71
をオンにさせて可動部材23,23を略水平な逆「ハ」の字
状に開かせてから、ステップR134,R136に移行する。
そして、しばらくの間可動部材23,23が開いた状態に
維持され、タイマ223がタイムオーバー(例えば、30秒
経過)するか、カウンタ264が「10」になるのを待って
次のステップR138に移行する(ステップR134,R136)。
そして、ステップR138でカウンタ264をクリアし、次
のステップR140で変動入賞装置10の可動部材23,23開閉
用のソレノイド71,71をオフにして可動部材23,23を閉じ
てから、さらに次のステップR142に移行する。
ステップR142では特別入賞口26に打球が入賞して特別
入賞検出器26aの検出スイッチSW3がオンとなったか否か
判定される。そして、検出スイッチSW3がオンとなって
いなければ、ステップR148に移行して第2の特別遊技態
様のサイクル継続数をカウントするカウンタ209をクリ
アさせた後、次のステップR150で第2遊技カウンタ281
を「1」カウントダウンさせて第2の特別遊技態様を終
了する。一方、前記ステップR142で検出スイッチSW3
オンとなっていると判定されると、ステップR144に移行
する。
ステップR144では特別入賞口26のカウンタ209が「1
0」になってしまったか否か判定される。そして、「1
0」になっていなければ、ステップR146に移行して特別
入賞検出スイッチTSW3のオン状態を保持するフリップフ
ロップ207をリセットした後、再びステップR130に戻っ
て、ステップR130以下のステップを繰り返す。しかし、
前記ステップR144でカウンタ209が既に「10」になって
いればステップR148に移行してカウンタ209をクリア
し、しかる後ステップR150で第2遊戯カウンタ281を
「1」カウントダウンさせて第2の特別遊戯態様を終了
する。
第13図は第1の特別遊戯態様が発生した場合における
可動部材23,23、変動部材30、および打球誘導部材50,50
の動作時期を示すタイミングチャートである。
同図において、第1の特別遊戯態様が発生すると、ソ
レノイド71,71がタイマ222によって定められた時間間隔
(0.8秒間隔)で最高18回までの開閉動作(1サイク
ル)を始める。この第1の特別遊技態様の各サイクル
を、ソレノイド71,71が作動することにより可動部材23,
23が開閉動作を開始して5回目に開き始めるまでを序
盤、5回目を開き始めて11回目が閉じるまでを中盤、11
回目が閉じて18回目が閉じるまでを終盤というように区
分けして考えると、序盤、中盤、終盤に移行する過程
で、段階的に、打球が特別入賞口26中に入る確率が高く
なるようにしてある。そうすることにより、各サイクル
の初期には打球が特別入賞口26に入賞して直ぐにサイク
ル更新が行なわれる確率を低くする一方、終期に近づく
に連れて打球が特別入賞口26中に入賞してサイクル更新
が行なわれる確率を高くし、もって各サイクルの継続時
間を長く、しかもサイクル更新が行なわれ易くして第1
の特別遊技態様の継続性が高められている。
より具体的に説明すると、第1の特別遊技態様の各サ
イクルが開始されてソレノイド71,71が作動されること
により可動部材23,23が5回目に開閉を開始するまで
は、モータ35は駆動せず、従って変動部材30は定位置に
停止していて、検知片39がセンサー100中に位置し、セ
ンサー100を検出信号はハイレベルになっている。この
とき、その打球誘導部31aは第5図(B)に実線で示す
如く低い位置にある。そのため、可動部材23,23上に至
った打球は、打球誘導部31aによって副入賞空間21a,21a
方向へ導かれることなく、変動部材30の先端方向に流れ
て入賞空間21中の流下案内傾斜部20a上に落下するか、
或いは、入賞口26,27中に直接入賞する。しかし、この
ときには、未だ、ソレノイド(図示省略)も非作動状態
にあって打球誘導部材50,50が閉じた状態に停止して特
別入賞口26中に打球が入賞しにくい状態となっている。
そうすることによって、打球が特別入賞口26中に直ぐに
入賞してサイクルの初期にそのサイクルが更新されにく
いようになっている。
また、この序盤においては、変動部材30が定位置の状
態でモータ35が停止していて検出片39はセンサー100中
にあり、センサー100による検出信号はハイレベル状態
を保っている。
第1の特別遊技態様の各サイクル中、ソレノイド71,7
1が作動することにより可動部材23,23が5回目の開閉を
開始する立ち上がりエッジでモータ35の作動が開始され
て変動部材30が昇降を開始する。また、検知片39も回転
し始める。そして、ソレノイド71,71が消磁されて可動
部材23,23が6回目の開閉を終了した時点から11回目の
開閉を開始する時点まで、ソレノイド(図示省略)が励
磁されることにより打球誘導部材50,50が5回にわたっ
て可動部材23,23の開閉動作時間と同一の時間ピッチを
もって開閉される。この場合、可動部材23,23の開閉動
作と打球誘導部材50,50の開閉動作は丁度逆、即ち、可
動部材23,23が閉じているときに打球誘導部材50,50が開
き、可動部材23,23が開いているときに打球誘導部材50,
50が閉じるようになっている。このように開く時期がず
れることにより、可動部材23,23が開いて入賞空間21に
至った打球が流下案内傾斜部20aの円弧状凹部20d中に至
る際に、丁度打球誘導部材50,50が開き、その開いた打
球誘導部材50,50が形成される打球誘導溝に導かれた打
球が特別入賞口26中に入賞し易くなる。
第1の特別遊技態様のサイクル中、ソレノイド71,71
が作動されることにより可動部材23,23が11回目の開閉
を終了する時点から打球誘導部材50,50の開閉周期が中
盤と比べて倍となり、打球誘導部材50,50が開く時期と
変動部材30が上昇して最高点に達する時期とが半分同期
するようになる。このようにして、各サイクルの終盤時
には、中盤に比べてさらに特別入賞口26中への打球の入
賞確率が高くなり、その結果サイクルの更新確率が高く
なって第2の特別遊技態様の継続の可能性が高まる。
可動部材23,23の18回の開閉が終了し、検知片39がセ
ンサー100中に戻って、変動部材30が定位置に復帰した
ときに、制御手段によってモータ35が停止される。
また、第14図は第2の特別遊技態様が発生した場合に
おける可動部材23,23、変動部材30、および打球誘導部
材50,50の動作時期を示すタイミングチャートである。
同図において、第2の特別遊技態様が発生してソレノ
イド71,71が例示されて可動部材23,23が30秒間開いてい
る間に、変動入賞装置10の入賞空間21中に飛び込んで入
賞口26,27中に入賞した打球が入賞検出器29のカウンタ2
64によって「5個」のカウントがなされると、その立ち
下がりエッジによりモータ35が駆動されて変動部材30が
昇降動作されるとともに、ソレノイド(図示省略)が励
磁されて打球誘導部材50,50が開くことにより、特別入
賞口26中に打球が入賞し易くなって、第2の特別遊技態
様の継続条件が満たされ易くなるようになっている。
この実施例に係るパチンコ遊技機によれば、変動入層
装置10の入賞空間を開閉する可動部材23,23の開閉時間
を変えることによって1つの変動入賞装置10で異種の特
別遊技態様が行なわれるようになり、その結果、遊技者
は1台のパチコ遊技機で2種類の特別遊技態様を楽しめ
るようになる。また、特定入賞口26中への入賞によって
可動部材23,23が開いたときに特別入賞口26中へ打球が
入賞できず第1の特別遊技態様の発生を期待できない場
合でも一般入賞口27中への入賞により別遊技装置として
の可変表示装置40が作動し、その作動結果如何によって
第2の特別遊技態様の発生が得られるという期待感が生
まれ、パチンコ遊技に対する興趣が増す。
第1の入賞確率変換部材及び第2の入賞確率変換部材
は上記実施例のものに限定せず、変動入賞装置10の入賞
空間21内に流入した打球が特別入賞口(継続入賞口)26
に至るまでの経過で、第1の入賞確率変換部材と第2の
入賞確率変換部材との相互作用により、その打球に複雑
な動きを与えられるものであれば、どのような形式のも
のであってもよい。
[第2実施例] 第15図〜第19図に、この発明の第2実施例に係るパチ
ンコ遊技機の構成例を示す。
これらのうち、第15図には、この発明が適用されたパ
チンコ遊技機の遊技盤1の構成例を示すもので、上記第
1実施例と同様、その前面に設置されたガイドレール3
と遊技盤1前面のガラス板とによって囲まれた空間には
遊技領域2が形成されている。
この遊技領域2の中央に上記第1実施例の場合と異な
る変動入賞装置300が設置されている他、その周囲に第
1実施例の場合と同様に2回開き用特定入賞口4、1回
目開き用特定入賞口5,5、打球方向変換部材6、一般入
賞口7、チューリップ式の一般入賞装置がそれぞれ設置
され、遊技領域2の適宜位置にそれぞれ障害釘9が植設
されている。
そして、前記変動入賞装置300の外殻を構成する基枠3
20内には、その前面側開口部を透明板301によって覆わ
れた入賞空間321が設けられ、その上部中央には入賞空
間321中への打球流入開口部322が設けられている。この
打球流入用開口部322の下部には奥側が低くなるように
緩傾斜した打球流下用案内棚325が設置されている。こ
の案内棚325の手前側端は前記入賞空間321の前面側開口
部を覆う透明板301より手前側に突出している。この突
出部分の左右側でかつ打球流入開口部322の左右両側位
置には、入賞空間321中への打球流入を制御する可動部
材323,323が回動自在に取り付けられている。これら可
動部材323,323上には、可動部材323,323の閉塞時に遊技
領域2中からの打球が入賞空間321中に流入するのを阻
止する鎧部310が可動部材323,323の幅と略同じ位手前側
に突出した状態に設けられている。この鎧部310の上側
に天入賞口311が設けられている。
そして、可動部材323,323が、特定入賞口4又は5へ
の打球の入賞時に、第1図に実線で示す垂直に閉じた状
態から鎖線で示す略水平上向きの逆「ハ」の字状に開い
た状態まで、2回(例えば、0.8秒間×2回)又は1回
(例えば0.8秒間×1回)回動して開き、入賞空間321中
に打球を受け入れない第1状態から打球を受け入れ易い
第2状態に変換する。
また、前記入賞空間321中の前記打球流下用案内棚325
より奥部には、ロボットの如き外観をし顎と足の部分が
動く変動部材330が設置されている。
入賞空間321中の底部には手前側が低くなるように緩
傾斜した流下案内傾斜部320aが設けられている。また、
入賞空間321中の手前側下部中央には特別入賞口326が設
けられ、その左右両側には一般入賞口327,327が設けら
れている。
また変動入賞装置300の下部には、その前面側に設け
られた入賞用開口部351に透明な開閉扉352が開閉可能に
取り付けられることにより構成されたいわゆるアタッカ
ー形式の入賞装置350が一体に設けられている。この入
賞装置350の入賞用開口部351中には、可変表示装置360
が設置されていて、その数字表示が前記透明な開閉扉35
2越しに見れるようになっている。
さらにこの入賞装置350の左右斜上方に位置する変動
入賞装置300の前面側左右位置には打球案内部材361,361
が突設されている。これら打球案内部材361,361の上端
部は相互に対向する側が低くなるように緩傾斜した打球
流下用案内面362,362となっている。
そして、前記2回開き用特定入賞口4および1回開き
用特定入賞口5,5の各流路にはその中に流入した打球を
検出する特定入賞検出器4aおよび5a,5aが、また、前記
特別入賞口326の流路にはその中に流入した打球を検出
する特別入賞検出器326aが、さらにこの特別入賞口326
と前記一般入賞口327,327の集合流路にはそれらの中へ
流入した打球を検出する入賞検出器29がそれぞれ設置さ
れている。
また、遊技盤1前面のガラス板によって覆われる左上
方隅部には7セグメント型表示器からなる入賞個数表示
器400が設置されている。
上記のように既略構成されたパチンコ遊技機はそれに
設置されたコンピュータシステム等の制御手段(図示省
略)によって既ね次のように制御される。
図外の電源スイッチ操作によりパチンコ遊技機に電気
が供給されると、変動入賞装置300中に設置された別遊
技装置としての可変表示装置360の可変表示部361,361が
2つとも停止した状態で一定の数字表示を行なう。変動
入賞装置300の左右の可動部材323,323は、垂直上向き状
態にあって、変動入賞装置300の入賞空間321中に打球を
受け入れない第1状態を維持している。
そして、図示省略の打球発射装置によって、遊技領域
2内に打球が発射され、その打球が特定入賞口4又は5
中に入賞すると、それが特定入賞口4,5中に設置された
特定入賞検出器4a又は5aに検出される。その検出信号に
基づいて、変動入賞装置300の左右の可動部材323,323が
動力源としてのソレノイド(後述)の作動により、2回
又は1回回動され、それに伴って、変動入賞装置300内
の入賞空間321中に打球が流入し得る第2状態に変換す
る。このときには変動部材330の顎及び足は停止し口及
び足が開いた状態を維持している。
その第2状態に変換したときに、打球が入賞空間321
中に流入してくると、その打球は可動部材323,323に誘
導されて案内棚325上に至った後、該案内棚325上を奥方
向へ流下して流下案内傾斜部320a上に落下する。そし
て、さらにこの流下案内傾斜部320a上を手前方向に流下
して一般入賞口327又は特別入賞口326中に入賞する。
そして、偶発的に特別入賞口326中に入賞すると、そ
れが特別入賞口326中に設置された特別入賞検出器326a
に検出され、その検出に基づいて大当りと呼ばれる第1
の特別遊技態様が発生する。
一方、特別入賞口326中に入できずにその左右のいず
れかの一般入賞口327中に入賞した場合には、可動部材3
23,323が再び垂直状態に戻って、打球を受け入れない第
1状態を維持する。と同時に、その一般入賞口327への
入賞に起因して別遊技装置として例示する可変表示装置
360の表示変化が開始され、一定時間経過するか図示省
略のストップボタンを押したときに停止する。その停止
した可変表示装置360の数字表示が例えば「5,5」又は
「7,7」のぞろ目になったときは第2の特別遊技態様が
発生するようになっている。なお、一般入賞口327中に
入賞した打球の個数は入賞個数表示器400に表示されて
いて、変数分だけ可変表示装置360が作動され。入賞個
数表示器400の数字表示が「0」になるまで続けられ
る。
ここに、第1および第2の特別遊技態様の内容につい
て説明しておく。
第1の特別遊技態様とは、可変部材323,323の18回の
開閉動作を1サイクル(ただし、18回の開閉動作の終了
前に327中に10個の打球が入賞したときは、その時点ま
でを1サイクル)とし、各サイクル中において、特定入
賞口326中に打球が入賞することを継続条件として、例
えば最高8サイクルまでその動作が行なわれるものと
し、各サイクル中に打球の特別入賞口326への入賞が行
なわれると、たとえサイクル途中のであっても直ちにそ
の時点でそのサイクルを終了させて次のサイクルを開始
させるとするものである。
この第1の特別遊技態様の各サイクルの前半において
は打球誘導部材としての変動部材330の足部333,333(後
述)が第1図に示す如く開いた状態に停止していて、特
別入賞口326中への打球の入賞のチャンスが少なくなっ
ているが、後半(例えば、可動部材323,323が10回開閉
されるか、或いは入賞空間321中に打球が5個入賞した
後)は、打球誘導部材としての足部333,333が開閉して
その間に打球を特別入賞口326方向へ導くことにより、
特別入賞口326中への打球の入賞のチャンスが増えるよ
うになっている。そうすることにより、各サイクルの継
続時間を長くし、しかも第2の特別遊技態様の継続可能
性を高めている。
なお、第1の特別遊技態様の各サイクルの前半におい
ては、後述するように変動部材330の口が開いた状態に
止まっているとともに、足が「ハ」の字状に開いた状態
に止まっていて特別入賞口326中への打球の入賞のチャ
ンスが少なくなっているが、後半(例えば、可動部材32
3,323が10回開閉されるか、或いは入賞空間321中に打球
が5個入賞した後)は、変動部材330の口が開閉すると
ともに、足が開閉して特別入賞326への打球の入賞のチ
ャンスが増えるようになっている。そうすることによ
り、各サイクルの継続時間を長くし、しかも第2の特別
遊技態様の継続可能性を高めている。
一方、第2の特別遊技態様とは、前記アタッカー形式
の入賞装置350の開閉扉352が一定時間(例えば、15秒
間、又は打球が10個入賞するまでの時間)開いていて入
賞用開口部351中に打球が流入し得る状態に開放するこ
とをいい、この特別遊技態様は入賞用開口部351中に流
入した打球がその中の所定部分を通過することをサイク
ル更新(継続)条件として最高10回まで繰り返される。
次に、第16図〜第19図に基づいて、上記変動入賞装置
300およびそれと一体のアタッカー形式の入賞装置350に
ついてさらに詳しく説明する。
変動入賞装置300の外殻を構成する基枠320の手前側寄
りの周囲には取付板部320bがフランジ状に形成されてい
る。この取付板部320bが遊技盤1の遊技領域2内の盤面
に設けられた取付用開口部の前面側に密着状態に取付け
られている。このような取り付けられた状態で、変動入
層装置300はその前側部分が遊技領域2内に突出し後側
部分が遊技盤1の盤面の裏側に突出した状態となってい
る。
前記基枠320の上端中央には前記鎧部310が取付板部32
0bより手前側へ突出させて設けられており、該鎧部310
の上側に形成された凹部310a内には天入賞口311が設け
られている。この天入賞口311中に流入した打球は取付
板部320bの裏側に設けられた流出樋311aを介して遊技盤
1の裏側へ導かれるようになっている。
また、基枠320中には、第16図に示すように、前記入
賞空間321が設けられ、該入賞空間321の左右両側部に
は、入賞空間321と連通する副入賞空間321a,321aが左右
に膨出した状態で設けられている。これら副入賞空間32
1a,321a中の底部には、入賞空間321中の底部に設けられ
た前記流下案内領域部320a側が低くなるように緩傾斜し
た副流下案内傾斜部320c,320cが設けられている。
また、前面開口部を透明板301によって覆われた入賞
空間321a中の手前側下部中央には特別入賞口326が設け
られ、その両側には一般入賞口327,327が設けられてい
る。
また、変動入賞装置300内の入賞空間321の前面開口部
を覆う前記透明板301の中央上部には入賞空間321中への
打球流入用開口部322が設けられている。この打球流入
用開口部322の下部には奥側が低くなるように緩傾斜し
た打球流下用案内棚325が設置されている。この案内棚3
25の手前側端は前記入賞空間321の前面側開口部を覆う
透明板301より手前側に突出している。この突出部分の
左右両側位置でかつ打球流入用開口部322の左右両側位
置には、入賞空間321中への打球の流入を制御する可動
部材323,323が回動自在に取付けられている。
これら可動部材323,323を回動自在に支持する回動軸3
24,324は変動入賞装置300内の両側に設けられた軸受32
8,328中を介して後方側へ至り、それら後部突出端にそ
れぞれクランク軸329,329が取付けられている。
一方、変動入賞装置300の背面側には、上記第1実施
例と同様左右一対のソレノイド71,71が設置されてい
る。これらソレノイド71,71は第1実施例と天地が逆に
なっているが、第1実施例と同様各ロッド72,72にそれ
ぞれ圧縮スプリング74とエンションスプリング75が取り
付けられるとともに作動至73が取り付けられている。こ
れら作動板73に水平に設けられた長孔(図示省略)中に
前記クランク軸329,329が挿通されている。
そして、前記ソレノイド71,71が消磁状態にあるとき
には、圧縮スプリング74とテンションスプリング75の力
により作動ロッド72が延びる方向に上昇していて可動部
材323,323が垂直上向きになって閉じている。一方、ソ
レノイド71,71が励磁されると、スプリング74,75の力に
抗して作動ロッド72が下降する方向に縮んで可動部材32
3,323が略水平な逆「ハ」の字状に開いた状態となる。
また、入賞空間321中の奥部には、ロボットの外観を
した変動部材330が設置されている。この変動部材330の
顎部は、変動部材330の頭部330aの後側にピン332を介し
て回動自在に取り付けられた回動部材331によって構成
されることにより、開閉自在に設けられている。一方、
打球誘導部材としての両足部333,333は、変動部材330の
胴体部330bの下部に回動自在に取り付けれらた左右一対
の回動軸334(第17図)に固定されることにより、それ
らの足先側が相互に開閉自在となっている。
この変動部材330が設置された入賞空間部321の裏側に
は、この変動部材330の顎部材としての前記回動部材331
および打球誘導部材としての両足部333,333を開閉動作
させる動力を付与するソレノイド340が設置されてい
る。このソレノイド340の作動ロッド341には、該作動ロ
ッド341に伸長復帰力を付与する圧縮コイルスプリング3
42が装着されている。
また、前記作動ロッド341の先端に固定された駆動部
材343の上端部には上向きの係合片344が、また前端部に
前向きの両歯ラック345がそれぞれ取り付けられてい
る。
また、入賞空間部321の背面側で、前記顎部材として
の回動部材331と作動ロッド341先端の係合片344との間
には、中間部をピン346によって回動自在に軸支された
作動片347が設置されている。一方、変動部材330の両足
部333,333をそれぞれ支持する前記各回転軸334,334の下
端にはそれぞれ歯車335,335が固定されていて、これら
歯車335は前記ラック345と噛合している。
そして、第1の特別遊技態様の各サイクルの後半(例
えば、可動部材323,323が10回開閉されるか、或いは入
賞空間321中に打球が5個入賞した後)に、ソレノイド3
40が周期的に励磁されることにより作動ロッド341が伸
縮する。その伸縮に伴って回動部材347が適宜回動さ
れ、その回動に伴って回動部材347の上端接触部347aが
適宜回動部材331の後端屈曲部に当たって顎部としての
回動部材331を回動させて顎部を開閉させる。一方、作
動ロッド341の伸縮に伴うラック345の前後動により、そ
れと噛合する歯車335,335が回動され、それに伴って足
部333,333相互が丙運動を行なう。この開閉運動に伴
い、流下案内傾斜部320a上の両足部333,333間に至った
打球が流下案内傾斜部320a上の中央に集められ、その結
果特別入賞口326中に入賞し易くなる。
このようにして、第1の特別遊技態様の各サイクルの
前半は比較的特別入賞口326中に入賞しにくく後半は入
賞し易くなる。その結果、第1の特別遊技態様の各サイ
クルの継続時間が長くしかも第1の特別遊技態様の継続
可能性が高くなり、遊技者にとって第1の特別遊技態様
時における賞球獲得のチャンスが増える。
また、上記のように構成された変動入賞装置300の下
部にはアタッカー形式の入賞装置350が一体に設けられ
ている。
この入賞装置350は、変動入賞装置300の前面側下部中
央に設けられた入賞用開口部351と、この入賞用開口部3
51に開閉可能に取り付けられた透明な開閉扉352とから
構成されている。そして、前記入賞用開口部351の内壁
の裏側には前記可変表示装置360が設置されている。こ
の可変表示装置360の前面側表示部は、入賞用開口部351
の内壁に設けられた開口窓351aおよび前記透明な開閉扉
352を介して入賞装置350の前方側から視認し得るように
なっている。
この変動入賞装置300の各構成部分についてさらに詳
しく説明すると、前記入賞用開口部351は変動入賞装置3
00の前面側下部に凹室状に受けられ、その内部の奥壁に
前記開口窓351aが、また下部に前記入賞検出器29方向へ
の流出口(図示省略)がそれぞれ設けられている。
また、前記透明な開閉窓352は、その下端部両側を前
記入賞用開口部351の下部両側に回動自在に軸支される
ことにより、入賞用開口部351を開閉可能に設けられて
いる。この開閉扉352の前面側左右両側には、扇形のス
トッパ片352a,352aが突設されるとともに各ストッパ片3
52a,352a突出端には開閉扉351に開く方向への回動力を
付与するウェイト352b,352bが埋設されている。これら
ウェイト352b,352bの埋設されたストッパ片352a,352aの
重みによって上端側が手前側方向へ倒れる方向に回動し
て開閉扉325が開き、その上側がやや斜め上方を向いた
状態でストッパ片352a,352aの端面が変動入賞装置300の
取付板311の下部前面側に接触して止まるようになって
いる。
この開閉扉352を閉じさせる機構として、開閉扉352の
裏側下部には係合片352cが突設されている。一方、入賞
開口部351の裏側には、先端部が前記係合片352cと接触
する係止レバー373がピン372を軸心として回動自在に設
置されるとともに、この係止レバー373を回動させるソ
レノイド370が設置されている。そして、ソレノイド370
は、常時(通常の遊技態様時および第1の遊技態様時)
においては、消磁状態にあって、作動ロッド374が縮ん
だ状態にある。このときには、作動ロッド374によって
係止レバー373はその自由端が下がる方向へ回動され、
それに伴いそれと接触する係合片352cが下がる方向へ回
動され、もって、開閉扉352はその自由端側が上がる方
向に回動されて入賞用開口部351を閉じた状態に復帰し
ている。
また、入賞用開口部351の奥側の裏面側に設けられた
開口窓351aの裏側には可変表示装置360が設置されてい
る。この可変表示装置360はその前面側に2個の7セグ
メント型可変表示部361,361を備えている。
この可変表示部361,361の数字表示は、スタート入賞
口4への打球の入賞によって、それぞれ独立してランダ
ムに変化され、その結果、それらの数字表示が「5,5」
または「7,7」のぞろ目になったときに第2の特別遊技
態様が発生される。この第2の特別遊技態様の発生によ
り、前記ソレノイド370が励磁されてその作動ロッド374
が伸びる。すると、その伸びた作動ロッド374により、
係止レバー373がその先端側が上昇する方向に回動さ
れ、それに伴い、ストッパ片352a,352aおよびそれらに
埋設されたウェイト352b,352bにより自由端側が前方へ
倒れる方向へ回動され、前述のごとくしてその自由端側
がやや上向きになった状態に係止される。
この開いた状態が例えば30秒間継続されるか、あるい
はその開いた状態にある入賞口部351中に打球が10個入
賞すると、ソレノイド370が再び消磁され、前述のごと
くして開閉扉352が閉じる。第2の特別遊技態様時に、
この開閉扉352の開放は1回限りとしてもよいし、その
開放中にその中に流入する打球が入賞開口部351中の特
定の部分に入賞することを条件として、複数回繰り返さ
せるようにしてもよい。
また、変動入賞装置300の各部には第1の特別遊技態
様や第2の特別遊技態様の表示を行なわせる表示ランプ
315等が設置されている。
この実施例における変動入賞装置300の上記作動部等
の制御は図示省略の制御手段によって行なわれる。
そして、この実施例では、上記第1実施例と同様の効
果が得られる他、第1の特別遊技態様を行なわせる入賞
装置と第2の特別入賞態様を行なわせる入賞装置はそれ
ぞれ別個の部分であり、両者の遊技態様が明確に区別さ
れる。
また、第1の特別遊技態様においては、各サイクルの
後半時にロボットのごとき外観をした変動部材330の足
部333,333が開閉動作を行ない、その動作によって流下
底板320a上の足部333,333間に至った打球が特別入賞口3
26中に導かれ易くなり、第1の特別遊技態様が継続され
易くなる。
[発明の効果] この発明によれば、変動入賞装置の入賞空間内に流入
した打球が第1の入賞確率変換部材と第2の入賞確率変
換部材との相互作用によって、入賞空間の継続入賞口へ
至るまでの過程でその移動に複雑な変化を与えられるこ
とにより、継続入賞口へ入賞する確率に変化が与えら
れ、多くの期待感を持たせられるようになって、その結
果、継続入賞口への入賞により多くの入賞利益を得るこ
とができ、遊技に対する興趣がより高められる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第14図は本発明のパチンコ遊技機の第1実施例
を示すもので、それらのうち、 第1図はパチンコ遊技機の遊技盤を示す正面図、 第2図は変動入賞装置の斜視図、 第3図は変動入賞装置の分解斜視図、 第4図は作動ユニットの説明図、 第5図(A)は変動入賞装置の主要部の縦断側面図、 第5図(B)は変動部材の動作説明図、 第6図は変動入賞装置の平断面図、 第7図は入賞確率変更部材ユニットの平断面図、 第8図は作動ユニットの一部分解斜視図、 第9図はパチンコ遊技機の制御システムを示すブロック
図、 第10図は一般遊技処理の制御手順を示すフローチャー
ト、 第11図は第1の特別遊技態様処理の制御手順を示すブロ
ック図、 第12図は第2の特別遊技態様処理の制御手順を示すブロ
ック図、 第13図は第1の特別遊技態様のタイミングチャート、 第14図は第2の特別遊技態様のタイミングチャート、 また、第15図〜第19図はこの発明に係るパチンコ遊技機
の第2実施例を示すもので、それらのうち、 第15図はパチンコ遊技機の遊技盤を示す正面図、 第16図は変動入賞装置の斜視図、 第17図は変動入賞装置の縦断側面図、 第18図は両足が開いた状態にある変動部材の斜視図、 第19図は両足が閉じた状態にある変動部材の斜視図であ
る。 10……変動入賞装置、21……入賞空間、26……特別入賞
口(継続入賞口)、26a……特別入賞検出器(継続入賞
検出手段)、27……一般入賞口、30……変動部材(第1
の入賞確率変換部材)、35……モータ(第1の電気的駆
動源)、200……コンピュータシステム(駆動制御手
段)。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入賞空間内に、通常の入賞利益を付与可能
    な一般入賞口と特別な入賞利益を付与可能な継続入賞口
    とを有し、遊技者にとって不利な第1状態と遊技者にと
    って有利な第2状態とに変換可能な変動入賞装置と、 前記継続入賞口に入賞した打球を検出する継続入賞検出
    手段と、 前記継続入賞検出手段からの検出信号により前記変動入
    賞装置を予め定めた規定に基づく第2状態に変換する特
    別遊技状態を起生させるとともに、該規定に基づく第2
    状態に変換中に打球が前記継続入賞口へ再入賞すること
    に基づいて、前記特別遊技状態を再度最初から起生させ
    る駆動制御手段と、 を有する弾球遊技機において、 前記変動入賞装置には、 前記入賞空間内に配設され、前記入賞空間内に受け入れ
    た打球の前記継続入賞口への入賞確率を変換可能な第1
    の入賞確率変換部材と、 前記継続入賞口の上流側に配設され、前記入賞空間内に
    受け入れた打球の前記継続入賞口への入賞確率を変換可
    能な第2の入賞確率変換部材と、 を有して、 前記第1の入賞確率変換部材を駆動させる第1の電気的
    駆動源と、 前記第2の入賞確率変換部材を駆動可能な第2の電気的
    駆動源と、 を具備し、 前記第1の入賞確率変換部材と第2の入賞確率変換部材
    との相互作用によって前記入賞空間内の打球が前記継続
    入賞口へ入賞する確率に変化を与えるようにしたことを
    特徴とする弾球遊技機。
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