JP2682598B2 - 弾球遊技機 - Google Patents

弾球遊技機

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JP2682598B2
JP2682598B2 JP62328942A JP32894287A JP2682598B2 JP 2682598 B2 JP2682598 B2 JP 2682598B2 JP 62328942 A JP62328942 A JP 62328942A JP 32894287 A JP32894287 A JP 32894287A JP 2682598 B2 JP2682598 B2 JP 2682598B2
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吉平 新山
広司 伊東
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株式会社ソフイア
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【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、内部に一般入賞口と継続入賞口(特別入
賞口)とを有し、かつ、可動部材を有する変動入賞装置
の前記可動部材が、前記継続入賞口への打球の入賞に起
因して遊技者にとって不利な状態と有利な状態とに変換
するサイクル遊技を行う特別遊技状態が発生し、該特別
遊技状態の各サイクル遊技中における前記継続入賞口へ
の再入賞に基づき、更新によって前記特別遊技状態のサ
イクル遊技を予め定められた最大限回数まで継続可能と
した弾球遊技機に関する。 [従来の技術] 従来、遊技領域中に、特定入賞口と、内部に一般入賞
口及び継続入賞口を有するとともに前記内部への打球の
受け入れ状態が遊技者にとって不利な第1状態(例え
ば、閉状態)と遊技者にとって有利な第2状態(例え
ば、開状態)とに変換可能な可動部材を有する変動入賞
装置とが設置され、前記特定入賞口への打球の入賞に基
づいて前記可動部材が前記第1状態と前記第2状態とに
1回又は2回変換動作を行っている間に、内部に飛び込
んだ球が継続入賞口に入賞した場合に、遊技者に有利と
なる特別遊技状態のサイクル遊技が行われ、各サイクル
遊技中に継続入賞口に打球が再入賞することを条件とし
て、予め定められた最大限回数までサイクル遊技が繰り
返し行われる弾球遊技機が知られている。 この種の弾球遊技機においては、従来、例えば、特開
昭64−46491号に示されるように、一旦発生した特別遊
技状態のサイクル遊技を継続させ易くするため、変動入
賞装置の入賞空間中に、特別遊技状態のサイクル中、特
別入賞口への入賞確率を高める誘導部材等を設けている
ものがあった。 [発明が解決しようとする課題] しかし、上記従来の弾球遊技機、例えば、特開昭64−
46491号に示される弾球遊技機においては、特別遊技状
態の全てのサイクル遊技中において、前記誘導部材が継
続入賞口へ打球の誘導を行っていたので、発生しにくい
特別遊技状態であっても、一旦発生してしまえば、特別
遊技状態のサイクル遊技の継続がなされ易く、そのた
め、その間は、遊技者が遊技上の技量を発揮し得る機会
も少なく、遊技上の緊張感に欠けて興趣が失われるとい
う問題点があった。 また、特別遊技状態が一旦発生した場合に、その特別
遊技状態のサイクル遊技が予め定められた最大限回数ま
で継続する確率が高くなると、その分、賞球排出数も増
えて遊技店側の不利益も増大するので、遊技店側では釘
等の調整によって特別遊技状態の発生を抑えようとする
が、それでは、特別遊技状態の発生回数が減って遊技上
の興趣に欠けるという問題点が生ずる。 この発明は、上記問題点を解決するためになされたも
ので、特別遊技状態のサイクル遊技の継続可能性を適度
に抑えることによって、特別遊技状態時において遊技者
に遊技上の緊張感を与えるとともに、遊技店と遊技者と
の利益バランスを保った上で、特別遊技状態の発生回数
を比較的多くして遊技上の興趣を高める遊技機を提供す
ることを目的とする。 [課題を解決するための手段] この発明に係る弾球遊技機は、上記課題を解決するた
め、 内部(入賞空間52)に一般入賞口(57)と接続入賞口
(56)とを有するとともに、前記内部への打球の受け入
れ状態が遊技者にとって不利な第1状態と遊技者にとっ
て有利な第2状態とに変換可能な可動部材(53)を有す
る変動入賞装置(5)と、 上記継続入賞口へ入賞した打球を検出する継続入賞検
出手段(特別入賞検出器56a)と、 上記継続入賞検出手段からの検出信号に起因して上記
変動入賞装置を予め定められた規定に基づく第2状態へ
変換するサイクル遊技を更新により複数回繰り返し継続
が可能な特別遊技状態を起生させるとともに、該規定に
基づくサイクル遊技の実行中に打球が上記継続入賞口へ
再入賞することを継続条件として、次回のサイクル遊技
に更新させる制御を行う制御手段(例えば、コンピュー
タシステム200、300)と、 上記変動入賞装置内に配設され、上記サイクル遊技中
に受け入れた打球に対して上記継続入賞口への入賞確率
に変化を与える誘導部材(例えば、60、阻止部材160)
と、 を備えた弾球遊技機(例えば、パチンコ遊技機)におい
て、 上記制御手段は、サイクル遊技の最大継続可能回数が
予め設定されている上記特別遊技状態起生中の所定回の
サイクル遊技における上記継続入賞口への入賞確率を他
の回のサイクル遊技における上記継続入賞口への入賞確
率と異ならせてサイクル遊技の更新確率を変化させるよ
うに上記誘導部材の作動状態を制御する誘導部材駆動制
御手段(例えば、ソレノイド駆動手段222、誘導部材作
動用ソレノイド195)を具備した構成とした。 上記誘導部材駆動制御手段は、上記サイクル遊技の継
続回数の進行度合いに応じて上記継続入賞口への入賞確
率を段階的に高めるように上記誘導部材を作動させるよ
うにしてもよい。 [作用] この発明によれば、誘導部材駆動制御手段により誘導
部材の作動状態を制御して、特別遊技状態起生中の所定
回のサイクル遊技の更新確率を他の回のサイクル遊技に
おける継続入賞口への入賞確率と異ならせたので、所定
回のサイクル遊技と他の回のサイクル遊技とでサイクル
遊技の更新確率が変化することとなり、その結果、特別
遊技状態のサイクル遊技の継続回数によって更新の期待
感が変化して、次回のサイクル遊技を更新することがで
きるか否かの緊張感と期待感に変化が生ずるとともに、
サイクル遊技の継続回数に応じて遊技者の技量を発揮さ
せる機会が生ずることとなって、興趣に富んだ弾球遊技
機となる。 [第1実施例] 第1図はこの発明に係る弾球遊技機といて例示するパ
チンコ遊技機の遊技盤1の構成例を示すもので、その前
面には、遊技機の下部に設けられた打球発射装置(図示
省略)によって発射された打球を遊技盤1の上方部まで
案内するガイドレール3が配設されている。このガイド
レール3と遊技盤1前面のガラス板とによって囲まれた
空間内に遊技領域2が設けられている。 この遊技領域2の中央には、上端に天入賞口50を有
し、左右に一般入賞口51b,51bを有する変動入賞装置5
が設置されている。この変動入賞装置5の直下位置には
チューリップ型の2回開き用特定入賞口11が、また、そ
の左右の斜め下方には1回開き用特定入賞口12,12がそ
れぞれ設置されている。 また、変動入賞装置5の左右位置には、風車と呼ばれ
る打球方向変換部材13が複数設置されている。 また、遊技領域2の下方側左右位置にはそれぞれチュ
ーリップ式の一般入賞装置15が設置され、遊技領域2の
適宜位置にはそれぞれ障害釘16が植設されている。 そして、前記変動入賞装置5の外殻を構成する基枠51
内はその前面側が開口した入賞空間52となっており、そ
の左右上部には打球流入口51a,51aが設けられている。
これら打球流入口51a,51aには、それぞれ可動部材53,53
が回動自在に取り付けられている。これら可動部材53,5
3が前記特定入賞口11,12への打球の入賞時に、遊技者に
とって不利な第1状態(符号イを付して示す「ハ」の字
状に閉じた状態)から遊技者にとって有利な第2状態
(符号ロを付して示す逆「ハ」の字状にやや開いた状
態)にまで、2回(例えば、0.8秒間×2回)又は1回
(例えば0.4秒間)変換する予備遊技を行う。 また、前記入賞空間52中の前記左右の打球流入口51a,
51a間に、流下案内棚54が後方側が下がるように緩傾斜
した状態で取り付けられている。入賞空間52中の奥部に
は、飛行機を模した装飾部材55が、流下案内棚54の後方
へ打球の通過が可能な間隔を隔てた状態で設置されてい
る。 また、入賞空間52中の底部には、案内底面51cがその
手前側が下がるように傾斜した状態に設けられている。 この案内底面51cの手前側に位置する入賞空間52中の
底部中央には、上端開口の特別入賞口(V入賞口;継続
入賞口)56が設けられ、その左右両側には上端開口の一
般入賞口57,57が設けられている。 また、変動入賞装置5の上部側中央の前面側には、特
別遊技態様のサイクル遊技の継続回数を表示する継続回
数表示ランプ19が設置されている。 また、変動入賞装置5の下部側前面の左右位置には風
車と呼ばれる打球方向変換部材17,17が回転自在に取り
付けられている。 また、前記特定入賞口11,12,12中に各流路には、その
中に流入した打球を検出する特定入賞検出器11a,12a,12
aとしての検出スイッチSW2,SW1,SW1がまた、前記特別入
賞口56の流路にはその中に流入した打球を検出する特別
入賞検出器(継続入賞検出手段)56aとしての検出スイ
ッチSW3が、さらにこの特別入賞口56と前記一般入賞口5
7,57の集合流路にはそれらの中に流入した打球を検出す
る入賞検出器59としての検出スイッチSW4がそれぞれ設
置されている。 上記のように概略構成されたパチンコ遊技機はそれに
設置されたコンピュータシステム等の制御手段(後述)
によって概ね次のように制御される。 図外の電源スイッチ操作によりパチンコ遊技機に電気
が供給されると、変動入賞装置5に設置された継続回数
表示ランプ19が全て同時に又は流れるように点滅を開始
する。変動入層装置5の左右の可動部材53,53は、入賞
空間52内への流入口51a,51aを閉じた状態(符号イを付
して示す)を維持している。 そして、図示省略の打球発射装置によって、遊技領域
2内に打球が発射され、その打球が特定入賞口11又は12
中に入賞すると、それが特定入賞口11,12中に設置され
た特定入賞検出器11a又は12aに検出される。その検出信
号に基づいて、変動入賞装置5の左右の可動部材53,53
が2回又は1回逆「ハ」字状にやや開いた状態(符号ロ
を付して示す)に変換して入賞空間52中に打球が流入し
得る状態となる。 その開いた状態に変換したときに、打球が入賞空間52
中に流入してくると、その打球は先ず流下案内棚54を奥
方向に転動した後、案内底面51c上に落下し、今度は手
前方向へ転動して、特別入賞口56又は一般入賞口57中に
入賞する。 結果的に特別入賞口56中に入賞できなかった場合に
は、可動部材53,53が再び「ハ」の字状に起立した状態
に戻って、入賞空間52中に打球を受け入れない第1状態
(符号イを付して示す)を維持する。その場合にも、一
般入賞口57,57中に入賞した打球の個数と対応する回数
分の賞品球排出処理が図示省略の商品球処理装置によっ
て行なわれる。 特定入賞口11,12中に打球が入賞するごとに上記動作
が繰り返され、偶発的に打球が特別入賞口56中に入賞す
ると、それが特別入賞口56中に設置された特別入賞検出
器56aに検出され、その検出信号に基づいて特別遊技態
様(特別遊技状態)が発生される。 ここに、特別遊技態様とは、通常の遊技得に比べ多く
の賞品球獲得のチャンスを遊技者に与える特別な利益状
態であって、その利益状態は、特別遊技態様の各サイク
ル遊技中に打球が特別な入賞口(特別入賞口56)中に入
賞することを条件としてサイクル遊技の更新がなされ
る。この実施例における特別遊技態様は、例えば、可動
部材53,53の18回の開閉動作を1サイクル遊技(ただ
し、18回の開閉動作の終了前に入賞口56,57中に合計10
個の打球が入賞したときには、その時点までを1サイク
ル遊技)とし、各回のサイクル遊技中において、特別入
賞口56中に打球が入賞することを継続条件(更新条件)
として、最高10回継続するまでその動作が行なわれ、各
回のサイクル遊技途中で打球の特別入賞口56中への入賞
が行なわれると、それが記憶されていて、その回のサイ
クル遊技が完了した後、次回のサイクル遊技が開始され
るようになっている。 そして、この特別遊技態様が発生したときには、変動
入賞装置5の継続回数表示ランプ19が一旦全部消灯され
た後、そのサイクル遊技の継続回数がその継続回数表示
ランプ19の点灯個数となって表示されるようになってい
る。 かくして、特別遊技態様が終了されると、通常の遊技
状態(一般の遊技状態)に戻るようになっている。 次の、第2図〜第7図に基づき、上記変動入賞装置5
の構成について詳しく説明する。 変動入賞装置5の基枠51の手前側寄りの周囲には、第
2図および第3図に示すように、取付板部51dがフラン
ジ状に形成されている。この取付板部51dが遊技盤1の
遊技領域2内の盤面に設けられた取付用開口部の前面側
に密着状態に取り付けられている。このように取り付け
られた状態で、変動入賞装置5はその前側部分が遊技領
域2内に突出し後側部分が遊技盤1の盤面の裏側に突出
した状態となっている。 前記基枠51の中央には、第2図および第3図に示すよ
うに、その前面側が開口した入賞空間52が設けられてい
る。この入賞空間52の上縁部には遊技領域2中を流下す
る打球が入賞空間52中に直接飛び込むのを防止する鎧部
51eが手前側へ突出した状態で設けられ、その上側に天
入賞口50が設けられている。前記鎧部51eの前面側には
前飾板51fが取り付けられている。 また、前記入賞空間52中の中ほどの高さ位置には、流
下案内棚54が、その手前側部を前記鎧部51eと同程度手
前方向に突出させるとともにその後部側を入賞空間52中
の奥部へ入り込ませた状態で設置されている。この流下
案内棚54は後方側が下がるように緩傾斜している。 この流下案内棚54と前記鎧部51eとの間にできた打球
流入口51a,51aには、それぞれ可動部材53,53が回転軸53
a,53aを軸心として回動自在に取り付けられている。 これら可動部材53,53は、常時は第1図に示すように
「ハ」の字状に起立して入賞空間52中への打球流入口51
a,51aを閉じた状態(符号イを付して示す)にある。そ
して、前記特定入賞口11,12中に打球が入賞したときに
は、その閉じた状態(符号イを付して示す)から逆
「ハ」の字状にやや開いた状態(符号ロを付して示す)
にまで2回(例えば、0.8秒間×2回)又は1回(例え
ば、0.4秒間×1回)変換(回動)される。また、特別
遊技態様が発生して行われる1回目と2回目のサイクル
遊技中は、例えば、一定時間間隔(例えば0.8秒間隔)
で前記可動部材53,53が閉じた状態(符号イを付して示
す)からやや開いた状態(符号ロを付して示す)へ回動
変換する。サイクル遊技の3回目の継続以降は前記可動
部材53,53が同じ一定時間間隔で閉じた状態(符号イを
付して示す)から遊技者にとって有利な第2状態(例え
ば、符号ハを付して示す可動部材53,53が略水平上向き
状態まで回動して完全に開いた状態)に移行するように
なっている。 また、入賞空間52中の奥部には、例えば飛行機を模し
た装飾部材55が、流下案内棚54の後方へ打球の通過が可
能な間隔を隔てた状態で設置されている。この装飾部材
55の翼を模した両端部は、入賞空間52の左右の側壁52a,
52aに設けられた開口部52b,52b(打球は通れない)を介
して、入賞空間52の左右外側に隣接された収容空間52g,
52g中に至っている。収容空間52g,52gの前面側が透明部
材によって覆われ、収容空間52g,52g中に収容された装
飾部材55の左右両端部が見えるようになっている。 変動入賞装置5の入賞空間52中の下部には、全体とし
て手前が低くなるように傾斜した案内底部51cが設けら
れている。この案内底部51cは第6図に示すように一段
高くなった奥側の上流底部51caと下流側の下流底部51cc
とを備え、上流底部51caと下流底部51ccとの間には、上
流底部51ca上に至った打球を下流底部51cc上に流下させ
る流下案内部51cbが設けられている。流下案内部51cbは
先端部に打球を流下させる傾斜部を有する多数の垂直板
状片から構成されている。また、上流底部51caには左右
対象にスリット状の透孔51cd,51cdが形成されており、
これら透孔51cd,51cdを介して上流底部51ca上に誘導部
材60,60が適宜出没されるようになっている。これら誘
導部材60,60はそれぞれ中央寄り部分が手前方向に近づ
くような「ハ」の字状配置となっており、誘導部材60,6
0が上流底部51ca上へ突出した状態にあるときには、そ
れら誘導部材60,60の上流から流下する打球はそれら誘
導部材60,60に案内されそれらの間を通って案内底部51c
の中央寄りに集められることとなる。 また、この案内底部51cの手前側で入賞空間52中の下
部中央には特別入賞口56が設けられ、その左右には一般
入賞口57,57が設けられている。これら特別入賞口56お
よび一般入賞口57,57の手前側には第2図に示すように
前飾り板58が取り付けられている。 また、変動入賞装置5の左右両端部には一般入賞口51
b,51bが設けられ、下側の左右両端寄りには風車と呼ば
れる打球方向変換部材17,17が回転自在に取り付けられ
ている。 第4図には、前記可動部材53,53の駆動機構を示す。 変動入賞装置5を構成する基枠51の背部にソレノイド
取付板71が取り付けられ、該ソレノイド取付板71の背面
側に固定板72を介して左右一対の開閉用ソレノイド73,7
3が設置されている。これら開閉用ソレノイド73,73は圧
縮スプリング74,74によって常時伸長方向への復帰力を
与えられた作動ロッド75,75を備えている。 これら作動ロッド75,75の下端部には第5図に示すよ
うに上端部に横長孔76aを有する作動部材76,76が取り付
けられている。 一方、前記可動部材53,53が固定された回転軸53a,53a
が基枠51に設けられた軸受部を介して基枠51の背面側に
至っている。それら可動部材53,53の後端部には、それ
ぞれクランク軸77,77が固定されている。 これらクランク軸77,77が前記開閉用ソレノイド73,73
の作動ロッド75,75に取り付けられた作動部材76,76上端
の横長孔76a,76a中に嵌挿されている。 また、基枠51の背面側の左右位置には前記一対の可動
部材53,53の回動角度を規制する角度規制ソレノイド80,
80が設置されている。これら角度規制ソレノイド80,80
は圧縮スプリング81,81により上昇して伸びる方向への
復帰力を付与された作動ロッド82,82を備え、それらの
先端部には係合片83,83が固定されている。 これら角度規制ソレノイド80,80と前記開閉用ソレノ
イド73,73との間には、それぞれピン85,85を軸心として
回動自在な更新確率変更手段としての角度規制部材84,8
4が設置されている。これら角度規制部材84,84は前片側
に比べて後片側が重く後片側が下がる方向への自重回動
復帰力を備えている。そして、これら角度規制部材84,8
4の前片部分が角度規制ソレノイド80,80の作動ロッド8
2,82に固定された係合片83,83の下面に接触状態にあ
る。一方、角度規制部材84,84の後片部分は、ソレノイ
ド取付板71および固定板72にそれぞれ設けられた透孔板
71a,71aおよび72a,72aを介して固定板72,72の裏側に出
没可能な状態となっている。これら角度規制部材84,84
が後片側を上昇させる方向に回動して、それらの後片部
分がソレノイド取付板71および固定板72,72の透孔部71
a,71aおよび72a,72aを介して固定板72の裏側へ突出した
ときには、それら後片部分が開閉用ソレノイド73,73の
ロッド75,75に固定された作動部材76,76の下端前面側に
突設された規制部材受部75a,75aと係合し得る状態とな
って作動部材76,76の一定高さ位置以上の上昇を阻止す
る。 そして、上記のように構成された可動部材53,53の駆
動機構は次のように動作する。 開閉用ソレノイド73,73が消磁状態にあって作動ロッ
ド75,75が下降復帰しているときには、作動部材76,76、
クランク軸77,77、および回転軸53a,53aを介して可動部
材53,53は、第1図および第3図に示すように「ハ」の
字状に起立して入賞空間52中への流入路51a,51aを閉じ
た状態にある。 そして、開閉用ソレノイド73,73が励磁されると、作
動ロッド75,75が上昇し、作動部材76,76、クランク軸7
7,77および回転軸53a,53aを介して可動部材53,53が回動
して開く。 その場合に、角度規制ソレノイド80,80が消磁されて
いて、作動ロッド82,82が上昇復帰された状態にあれ
ば、更新確率変更手段としての角度規制部材84,84は自
重によりそれらの後片側が下降する方向に回動復帰して
いてそれら後片は固定板72,72の裏側へ突出していない
状態にあるので、作動部材76,76は角度規制部材84,84に
よって上昇規制されることなく上限位置まで上昇する。
従って、このときには、可動部材53,53は、第1図およ
び第3図に示すように略水平上向き状態まで回動して開
いて第3状態(符号ハを付して示す)に移行し、入賞空
間52中に打球が流入し易くなり、その分特別入賞口56中
に入賞する確率が高くなる。 一方、その場合に、角度規制ソレノイド80,80が励磁
されていて、作動ロッド82,82が下降された状態にあれ
ば、更新確率変更手段としての角度規制部材84,84がそ
の作動ロッド82,82の係合片83,83によってそれらの前側
を押し下げられることにより、後片側が上昇されて、第
4図に鎖線で示すように、固定板72,72の裏側に突出さ
れた状態となっている。従って、このときには、これら
更新確率変更手段としての角度規制部材84,84の後片
に、開閉用ソレノイド73,73の作動ロッド75,75の下端に
固定された作動部材76,76の規制部材受部75a,75aがそれ
らの上昇時に接触することによって一定高さ位置でそれ
以上の上昇を阻止される。従って、このときには、可動
部材53,53が回動して逆「ハ」の字状にやや開いた第2
状態(符号ロを付して示す)となり、前記第3状態と比
べて入賞空間52中に打球が流入しにくくなり、その分特
別入賞口56中に入賞する確率が低くなる。 第7図には、変動入賞装置5の入賞空間52中下部に設
けられた案内底部51cの上流底部51ca上に更新確率変更
手段としての前記誘導部材60,60を出没させる駆動機構
を示す。 誘導部材60,60は、案内底部51cの下方に、その中間部
をピン61,61によって支持された状態で回動自在に設置
されている。そして、これら誘導部材60,60の上方へ向
けてL字状に屈曲した先端部が案内底部51cの上流底部5
1caに設けられた透孔51cd,51cd中に臨まされている。こ
れら誘導部材60,60の後方に誘導部材作動用ソレノイド6
5,65が設置され、これらソレノイド65,65の作動ロッド6
7,67に取り付けられたL字状制御レバー68,68の先端下
部が誘導部材60,60の後端部上に接触配置されている。 このように構成された駆動機構は次のように動作する
ことによって更新確率変更手段としての誘導部材60,60
の先端を案内底部51cの上流底部51ca上に出没させる。 すなわち、ソレノイド65,65が消磁状態にあるときに
は、圧縮スプリング66,66により作動ロッド67,67が上昇
復帰された状態にあっては、制御レバー68,68が上昇さ
れた状態にある。そして、誘導部材60,60は自重によっ
てそれら先端側が下降して上流底部51caの透孔51cd,51c
d中に没した状態にある。 この状態で、ソレノイド65,65が励磁されると、圧縮
スプリング66,66の力に抗して作動ロッド67,67が縮んで
下降し、制御レバー68,68が下降される。そして、誘導
部材60,60の後端側が制御レバー68,68によって押し下げ
られる。このため、誘導部材60,60はそれら先端側が上
昇する方向に回動されて先端部が透孔51cd,51cdを介し
て上流底部51ca上に突出され、その誘導部材60,60の先
端部によって、案内底部51c上に至った打球が案内され
ることにより特別入賞口56中に入賞する確率が高められ
る。 次に、第8図に示すブロック図に基づいて、上記のよ
うに構成されたパチンコ遊技機の制御を行なう制御手段
の一実施例について説明する。 この実施例では、変動入賞装置5等の制御を制御手段
としてのコンピュータシステム200を用いて行なうよう
になっている。 コンピュータシステム200には、上記実施例における
特定入賞検出器12a,12a,11aとしての特定入賞検出スイ
ッチSW1,SW1,SW2、特別入賞検出器56aとしての検出スイ
ッチSW3、および入賞個数検出器59としての検出スイッ
チSW4からの検出信号がそれぞれ入賞検出手段210,211,2
12,213を介して入力されるようになっている。 コンピュータシステム200は中央処理装置(CPU)20
1、読出し専用メモリたるROM202、随時読出し書込み可
能なメモリたるRAM203、およびタイマ204等を備えてい
る。 これらのうち、ROM202には、変動入賞装置5などの制
御を行なうため、通常遊技時および特別遊技態様時にお
ける変動入賞装置5等の制御順序その他の固定データが
記憶されている。 一方、RAM203には、特定入賞検出器12a,12a,11aや特
別入賞検出器56aなどからの検出信号の回数等が一時的
に記憶されるようになっている。 コンピュータシステム200の出力側には、それぞれソ
レノイド駆動手段220,221,222、照明部材駆動手段223、
およびアンプ224等を介して開閉用ソレノイド73,73、角
度規制ソレノイド80、誘導部材作動用ソレノイド195、
継続回数表示ランプ19、およびスピーカ230等が接続さ
れている。 ソレノイド駆動手段220はコンピュータシステム200と
開閉ソレノイド73,73とで制御手段を構成し、ソレノイ
ド駆動手段222はコンピュータシステム200と誘導部材作
動用ソレノイド65とで誘導部材60の作動状態を制御する
誘導駆動制御手段を構成する。 そして、先ず、電源スイッチ(図示省略)がオンされ
てパチンコ遊技機に電気が供給されると、コンピュータ
システム200から照明部材駆動手段223を介して点滅表示
指令信号等が出て継続回数表示ランプ19が点滅されるな
どの制御が行なわれる。 この状態で、特定入賞口12又は11に打球が入賞する
と、特定入賞検出器12a又は11aとしての検出スイッチSW
1又はSW2から検出信号がコンピュータシステム200に入
力され、その入力信号に基づくコンピュータシステム20
0からの指令信号で、先ずソレノイド駆動手段221を介し
て電流が供給されることにより角度規制ソレノイド80が
作動され、次いでソレノイド駆動手段220を介して電流
が供給されることにより開閉用ソレノイド73,73が作動
されることとなって、可動部材53,53が角度規制部材84
によって回動角度規制を受けて回動に、入賞空間52への
流入口51a,51aを閉じた状態(符号イを付して示す)
(第1図)から逆「ハ」の字状にやや開いた状態(符号
ロを付して示す)(第1図)に1回又は2回開かれて後
閉じる。また、このときには、未だ、誘導部材作動用ソ
レノイド65が消磁されたままで、更新確率変更手段とし
ての誘導部材60の先端は上流底部51caの透孔51cd,51cd
中に没したままで特別入賞口56中への打球の入賞確率が
低くなっている。 このようにして、可動部材53,53が開かれているとき
に、変動入賞装置5の入賞空間52内に飛び込んだ打球が
特別入賞口56中に入賞して検出スイッチSW3がオンされ
ると、その検出信号が特別入賞検出手段212を介してコ
ンピュータシステム200に入力されて特別遊技態様が発
生される。 特別遊技態様が発生されると、コンピュータシステム
200のROM202内の固定記憶データによる特別遊技態様の
実行制御手順に従い、アンプ224を介してスピーカ230に
指令信号が出されて特別遊技態様の発生を知らせる音声
が発せられるとともに、ソレノイド駆動手段220を介し
て開閉用ソレノイド73,73にオン・オフ指令信号が出さ
れて開閉用ソレノイド73,73が作動されることにより、
可動部材53,53が開閉されて上述した特別遊技態様の制
御動作が実行される。 ここで実行される特別遊技態様の制御手順としては、
例えば可動部材53,53を開閉させる開閉用ソレノイド73,
73の18回のオン・オフ動作をサイクル遊技の1回(ただ
し、18回のオン・オフ動作の終了時に入賞口56,57中に
打球が10個入賞することによって入賞個数検出器59とし
ての検出スイッチSW4から入賞検出手段213を介してコン
ピュータシステム200に送られてくる検出信号のカウン
ト数が「10」になったときにはその時点までをサイクル
遊技の1回)とし、各回のサイクル遊技中に特別入賞口
56中に打球が入賞して特別入賞検出器56aとしての検出
スイッチSW3がオンされてその検出信号が入賞検出手段2
12を介してコンピュータシステム200に入力されること
を条件として、最高10回継続までその作動が行なわれる
こととなる。その場合に、各回のサイクル遊技途中で打
球が特別入賞口56中へ入賞することにより入賞検出器56
aとしての検出スイッチSW3がオンされ、その検出信号が
入賞検出手段212を介してコンピュータシステム200に入
力されたときには、それがRAM203に一旦記憶され、その
回のサイクル遊技が完了した後に次の回(次回)のサイ
クル遊技が開始されるようになっている。 そして、上述の如く特別遊技態様が発生されたときに
は、コンピュータシステム200から照明部材駆動手段223
を介して継続回数表示ランプ19等に消灯指令が出されて
一旦全て消灯された後、そのサイクル遊技の継続回数分
と対応する個数分だけ継続回数表示ランプ19が点灯され
る。 この実施例の場合、特に、上記角度規制ソレノイド8
0,80が、特別遊技態様の序盤(例えば、第1回目と第2
回目のサイクル遊技の期間中)にのみ開閉用ソレノイド
73,73の励磁時に励磁され、第3回目以後は励磁されな
いように制御される。そうすることにより、可動部材5
3,53が特別遊技態様の序盤(例えば、第1回目と第2回
目のサイクル遊技)の期間中においてはやや開いた状態
(符号ロを付して示す)まで、第3回目のサイクル遊技
以降においては完全に開いた状態になるまでまで開くよ
うになっている。 また、特別遊技態様の中盤、例えば、3回目〜5回目
の各回のサイクル遊技の後半および終盤、例えば、6回
目〜10回目の各回のサイクル遊技中においては、誘導部
材作動用ソレノイド65が適宜励磁されて、更新確率変更
手段としての誘導部材60の先端が上流底部51cの透孔51
c,51cd中から上方へ適宜突出して、上流底部51ca上の打
球を特別入賞口56方向に誘導するようになる。 このようにして、特別遊技態様の序盤(例えば1回目
と2回目)の各回のサイクル遊技時には、入賞空間52中
に打球が流入しにくくサイクル遊技の継続要件(更新条
件)が満たされにくいが、それを過ぎると、入賞空間52
中に打球が流入し易く継続要件(更新条件)が満たされ
易くなる。 第9図には、コンピュータシステム200によって制御
される通常遊技時における可動部材53,53、更新確率変
更手段としての角度規制部材84および誘導部材60等の動
作時期のタイミングチャートの一例を示す。 通常の遊技時に、特定入賞口12中に打球が入賞して入
賞検出器12aとしての検出スイッチSW1がオンされると、
その時点から一定時間(例えば、0.6秒)後に先ず角度
規制ソレノイド80が励磁されることにより角度規制部材
84がその後部側が上昇する方向に回動され、それにより
さらに一定時間(例えば0.2秒)経過後に開閉用ソレノ
イド73,73が励磁されることにより可動部材53,53がその
回動された状態にある角度規制部材84によって回動角度
を規制されることによりやや開いた状態(符号ロを付し
て示す)に一定時間(例えば0.4秒)開かれた後、コン
ピュータシステム200からのリセット信号を受けて開閉
用ソレノイド73,73が消磁されることによって開閉動作5
3,53が閉じた状態(符号イを付して示す)に戻る。この
ときのリセット信号によって同時に誘導部材作動用ソレ
ノイド65も消磁されることにより角度規制部材84もその
後片側が下がる方向に回動復帰される。 また、特定入賞口11中に打球が入賞して入賞検出器11
aとしての検出スイッチSW2がオンされると、特定入賞口
12中に打球が入賞したときと同様の動作が2回繰り返さ
れる。ただし、このときの可動部材53,53の開時間は例
えば0.8秒間とする。また、リセット信号は2回目の動
作の終了時期にのみ発せられる。 この通常の遊技時においては、誘導部材作動用ソレノ
イド65,65は励磁されず、誘導部材60は上流底部51caの
透孔51cd,51cd中に没したままである。 また、入賞個数検出器59としての検出スイッチSW4
らの検出信号はカウントされない。 このように通常遊技時においては、特定入賞口12,11
中に打球が入賞しても、可動部材53,53の開角は小さく
入賞空間52中へ打球の流入確率が比較的低いだけでな
く、誘導部材60が上流底部51caの透孔51cd,51cd中に没
したままで案内されないので、特別入賞口56中への打球
の入賞確率も低い。そのため、特別遊技状態の発生確率
は低くなっている。 第10図には、コンピュータシステム200によって制御
される特別遊技態様の序盤(例えば、第1回目のサイク
ル遊技および第2回目のサイクル遊技中)における可動
部材53,53、更新確率変更手段としての角度規制部材84
および誘導部材60等の動作時期のタイミングチャートを
示す。 特定入賞口12,11中に打球が入賞することによって可
動部材53,53が開いたときに入賞空間52中に飛び込んだ
打球が特別入賞口56中に入賞して特別入賞検出器56aと
しての検出スイッチSW3がオンされて特別遊技態様が発
生されると、一定の準備期間(例えば、2秒間)を経た
後、開閉用ソレノイド73,73がオン・オフされることに
より可動部材53,53が所定時間間隔で開閉される。この
実施例では、各サイクル遊技の前半(第1回目〜第9回
目の開閉まで)は可動部材53,53の開時間と閉時間は共
に0.8秒間で、各サイクル遊技の後半(第9回目の開閉
終了以後)はそれぞれ開時間が0.8秒間、閉時間が0.4秒
間となり、後半に移ったことを明確に視認し得る。 これら開閉用ソレノイド73,73がオン・オフされて可
動部材53,53が開閉動作される所定時間前(例えば、0.2
秒間)から開閉動作終了に至るまでの開角度規制ソレノ
イド80が励磁されることにより、更新確率変更手段とし
ての角度規制部材84が回動してその角度規制部材84によ
り開角を制限され、可動部材53,53は閉じた状態(符号
イを付して示す)(第1図)と逆「ハ」の字状にやや開
いた状態(符号ロを付して示す)(第1図)との範囲で
開閉する。このため、入賞空間52中への打球の流入確率
は低く、その分、特別入賞口56中に入りにくくなってい
る。 可動部材53,53は閉じた状態(符号イを付して示す)
(第1図)とやや開いた状態(符号ロを付して示す)
(第1図)との範囲で1回のサイクル遊技につき18回開
閉される。しかし、その18回の開閉が終了する以前に一
般入賞口57中に打球が入賞しその入賞ごとに入賞個数検
出器59としての検出スイッチSW4がオンされ、その検出
信号が10回に達するとその立ち下がりエッジに基づいて
コンピュータシステム200からリセット信号が発せら
れ、その立ち下がりエッジによって開閉用ソレノイド7
3,73が消磁されて可動部材53,53が閉じた第1状態(符
号イを付して示す)(第1図)に戻されて、その回のサ
イクル遊技が終了する。また、それと同時に角度規制ソ
レノイド80も消磁されて角度規制部材84がその後片側が
下降した元の状態に復帰される。 第1回目のサイクル遊技中に特別入賞口56中へ打球が
入賞することを条件として行なわれる第2回目のサイク
ル遊技も、上記第1回目のサイクル遊技が終了した後、
一定の準備期間(例えば、2秒間)を経てから第1回目
のサイクル遊技と同様の動作タイミングによって行なわ
れる。 これら第1回目のサイクル遊技、第2回目のサイクル
遊技中とも、誘導部材作動用ソレノイド65は消磁された
ままで、更新確率変更手段としての誘導部材6の先端は
上流底部51caの透孔51cd,51cd中に没した状態に維持さ
れている。そのため、入賞空間中に流入して案内底部51
c上に至った打球はなかなか特別入賞口56中に入賞しに
くく、サイクル遊技の継続(更新)の条件が満たされに
くくなっている。 このように、序盤において、入賞空間52中に打球が流
入しにくいだけでなく、流入したとしてもその打球が特
別入賞口56中に入賞しにくい状態となっていて、サイク
ル遊技の継続(更新)の条件が満たされにくくなってい
る。 第11図にはコンピュータシステムによって制御される
特別遊技態様の中盤(例えば、第3回目のサイクル遊技
から第5回目のサイクル遊技中)における可動部材53,5
3、更新確率変更手段としての角度規制部材84および誘
導部材60等の動作時期のタイミングチャートの一例を示
す。 特別遊技態様の前サイクルの終了時から一定の準備期
間(例えば、2秒間)経過後、開閉用ソレノイド73,73
がオン・オフされることにより可動部材53,53が所定時
間間隔で開閉される。この実施例ではサイクル遊技中の
第1回目〜第9回目の可動部材53,53の開時間は0.8秒間
ずつ、閉時間は0.7秒間ずつで、第9回目の開閉終了以
後はそれぞれ開時間が0.8秒間ずつ、閉時間が0.4秒4間
ずつとなる。 この第3回目のサイクル遊技から第5回目のサイクル
遊技まで開閉用ソレノイド73,73がオン・オフされて可
動部材53,53が開閉動作されているときには、角度規制
ソレノイド80は励磁されず更新確率変更手段としての角
度規制部材84が復帰した状態となっており、可動部材5
3,53は角度規制部材84によって開角を制限されることな
く、可動部材53,53は閉じた状態(符号イを付して示
す)(第1図)と略水平上向きに完全に開いた状態(符
号ハを付して示す)(第1図)との範囲で開閉する。こ
のため、このときには第1回目のサイクル遊技、第2回
目のサイクル遊技のときよりも、打球が入賞空間52中に
飛び込む確率が高くなり、その分特別入賞口56中に打球
が入賞して特別遊技態様の継続要件が満たされる確率が
高くなる。 さらに、可動部材53,53の第10回目の開閉開始の時点
からそのサイクル遊技の終了時点まで誘導部材作動用ソ
レノイド65が所定時間間隔でオン・オフされて誘導部材
60が回動され、それに伴って更新確率変更手段としての
誘導部材60の先端が透孔51cdを介して上流底部51ca上に
出没する。かくして、サイクル遊技における可動部材5
3,53の第10回目の開閉開始時点以後は更新確率変更手段
としての誘導部材60の先端が一定時間ごとに上流底部51
ca上に突出し、その突出した誘導部材60の先端によって
上流底部51ca上に流下した打球が上流底部51caの中央に
集められ、より一層特別入賞口56中に入賞し易くなり、
その分特別遊技態様の継続可能性が高くなる。 特別遊技態様の中盤においては、このように、序盤に
比べてより特別入賞口56中に入賞し易く継続条件が満た
され易くなる。 この中盤(第3回目のサイクル遊技から第5回目のサ
イクル遊技の間)の各サイクル遊技においても一般入賞
口57中に打球が入賞するごとに検出信号がオンされ、可
動部材53,53の18回の開閉が終了する以前にその検出信
号が10回に達すると、上記第1回目のサイクル遊技、第
2回目のサイクル遊技のときと同様、コンピュータシス
テム200からリセット信号が発せられて開閉用ソレノイ
ド73,73が消磁されることにより可動部材53,53が閉じた
状態(符号イを付して示す)(第1図)に戻される。 第12図には、コンピュータシステム200によって制御
される特別遊技態様の終盤(例えば、第6回目のサイク
ル遊技から第10回目のサイクル遊技まで)の可動部材5
3,53、更新確率変更手段としての角度規制部材84および
誘導部材60等の動作時期のタイミングチャートを示す。 特別遊技態様の前の回(前回)のサイクル遊技が終了
してから一定の準備期間(例えば、2秒間)経過後、開
閉用ソレノイド73,73がオン・オフされることにより可
動部材53,53が所定時間間隔で開閉される。この実施例
では各回のサイクル遊技共第1回目〜第9回目の開閉ま
では可動部材53,53の開時間は0.8秒間ずつ、閉時間は0.
7秒間ずつで、第9回目の開閉終了以後はそれぞれ開時
間が0.8秒間ずつ、閉時間が0.4秒間ずつとなる。 この第6回目のサイクル遊技から第10回目のサイクル
までは、前記第3回目のサイクル遊技から第5回目のサ
イクル遊技のときと同様、角度規制ソレノイド80は励磁
されず更新確率変更手段としての角度規制部材84が復帰
した状態となっているので、可動部材53,53は角度規制
部材84によって開角を制限されることなく、可動部材5
3,53は閉じた第1状態(符号イを付して示す)(第1
図)と略水平上向きに完全に開いた状態(符号ハを付し
て示す)(第1図)との範囲で開閉する。このように、
前記第3回目のサイクル遊技から第5回目のサイクル遊
技のときと同様、打球が入賞空間52中に飛び込む確率が
高く、その分特別入賞口56中に打球が入賞して特別遊技
態様の継続要件が満たされる確率も高い。 また、この終盤(第6回目のサイクル遊技から第10回
目のサイクルの間)は各回のサイクル遊技における可動
部材53,53の第1回目の開閉時から最終の開閉時までず
っと、誘導部材作動用ソレノイド65が所定時間間隔でオ
ン・オフを繰り返されることにより、更新確率変更手段
としての誘導部材60が回動されて、その誘導部材60の先
端が所定時間ごとに上流底部51ca上に突出し、その突出
した誘導部材60の先端によって上流底部51ca上に流下し
た打球が上流底部51ca上の中央に集められて、特別入賞
口56中に入賞し易く、特別遊技態様の継続可能性が高
い。 そればかりでなく、特に、この特別遊技態様の終盤
(第6回目のサイクル遊技から第10回目のサイクル遊技
の間)は、誘導部材作動用ソレノイド65の1回当りの励
磁時間も上記中盤(第3回目のサイクル遊技から第5回
目のサイクル遊技まで)と比べて長く(例えば、1.5秒
間)、それだけ更新確率変更手段としての誘導部材60の
先端が上流底部51ca上に突出する時間も長く、上流底部
51ca上に流下した打球が上流底部51ca上の中央に集めら
れて特別入賞口56中に入賞して特別遊技態様が継続され
る可能性が高くなる。 特別遊技態様の終盤は、このように、特に特別入賞口
56中へ入賞して特別遊技態様のサイクル遊技が継続され
る確率が高くなる。 この特別遊技態様の終盤(例えば、第6回目のサイク
ル遊技から第10回目のサイクル遊技の間)においても一
搬入賞口57中に打球が入賞するごとに検出信号がオンさ
れ、各サイクル遊技における可動部材53,53の18回の開
閉が終了する以前にその検出信号が10回に達すると、上
記第1回目のサイクル遊技から第5回目のサイクル遊技
のときと同様、コンピュータシステム200からリセット
信号が発せられて開閉用ソレノイド73,73が消磁される
ことにより可動部材53,53が閉じた状態(符号イを付し
て示す)(第1図)に戻される。 この実施例のパチンコ遊技機によれば、通常の遊技時
において特定入賞口11,12中に打球が入賞して可動部材5
3,53が回動して開くときには角度規制部材84に規制され
て逆「ハ」の字状にやや開いた状態(符号ロを付して示
す)(第1図)までと開角が小さく、入賞空間52中に打
球が飛び込んで特別入賞口56中に入賞して特別遊技態様
が発生する確率が低くなっている。 また、特別遊技態様が発生したときでもその序盤(例
えば、第1回目のサイクル遊技と第2回目のサイクル遊
技のとき)は、可動部材53,53の開角は更新確率変更手
段としての角度規制部材84に妨げられてやや開いた状態
(符号ロを付して示す)(第1図)までと小さく、その
ため、打球が入賞空間52中に飛び込んで特別入賞口56中
に入賞して特別遊技態様のサイクル遊技が継続(更新)
される確率は低い。 しかし、中盤(例えば、第3回目のサイクル遊技から
第5回目のサイクル遊技)に至ると、可動部材53,53の
開角は更新確率変更手段としての角度規制部材84に妨げ
られることなく略水平上向きに完全に開いた状態(符号
ハを付して示す)(第1図)までと大きくなって入賞空
間52中へ打球が飛び込んで特別入賞口56中へ入賞するこ
とによって特別遊技態様のサイクル遊技が継続される確
率が高くなる。それだけでなく、この第3回目のサイク
ル遊技から第5回目のサイクル遊技の間における各回の
サイクル遊技における可動部材53,53の第10回目の開閉
時から更新確率変更手段としての誘導部材60の先端が一
定時間ごとに上流底部51ca上に突出し、その突出した誘
導部材60の先端によって、上流底部51ca上に流下した打
球が上流底部51ca上の中央に集められ、特別入賞口56中
へ入賞して特別遊技態様が継続される確率がより一層高
まる。 さらに、特別遊技状態の終盤(例えば、第6回目のサ
イクル遊技から第10回目のサイクル遊技)に至ると、特
別遊技状態の中盤(第3回目のサイクル遊技から第5回
目のサイクル遊技)のときと同様、可動部材53,53の開
角が更新確率変更手段としての角度規制部材84に妨げら
れることなく略水平上向きに完全に開いた状態(符号ハ
を付して示す)(第1図)までと大きく入賞空間52中へ
打球が飛び込み易く特別入賞口56中へ入賞して特別遊技
態様が継続される確率が高い。そればかりでなく、この
特別遊技状態の終盤(第6回目のサイクル遊技から第10
回目のサイクル遊技)においては、各回のサイクル遊技
における可動部材53,53の第1回目の開閉時から更新確
率変更手段としての誘導部材60の先端が一定時間ごとに
上流底部51ca上に突出し、その突出した誘導部材60の先
端によって、上流底部51ca上に流下した打球が上流底部
51ca上の中央に集められ、特別入賞口56中へ入賞して特
別遊技態様の継続性の確率が高まる。そして、しかも、
その誘導部材60の先端が上流底部51ca上に突出する一回
当りの時間が長くなるので、上記特別遊技状態の中盤
(第3回目のサイクル遊技から第5回目のサイクル遊
技)のときよりも多く特別入賞口56に入賞する確率が高
まり特別遊技態様のサイクル遊技が継続される可能性が
高くなる。 このように、本実施例によれば、特別遊技態様の発生
確率は低く、特別遊技態様が発生した場合においてもそ
の序盤においては特別遊技態様のサイクル遊技の継続要
件を満たされる可能性は低いが、その序盤における特別
遊技態様のサイクル遊技の継続条件がクリアできて中
盤、終盤に至れば、段階的に変動入賞装置内への打球の
流入確率と特別入賞口56中に打球が入賞して特別遊技態
様のサイクル遊技の継続可能性が高まるので、遊技者に
とって、特別遊技態様の発生時と特別遊技態様の序盤さ
え辛抱すれば、後が楽になって賞球獲得数が増えるとい
う期待に満ちた遊技を楽しめるようになる。 遊技店側にとっても、特別遊技態様の発生確率と特別
遊技態様のサイクル遊技の継続確率が遊技者との間でト
ータル的な利益バランスがとれるように設定されていれ
ば、不利益になることはない。 なお、上記実施例では、更新確率変更手段としての角
度規制部材84若しくは誘導部材60を制御することによ
り、序盤には特別入賞口56中に打球が入賞しにくく、終
盤に至るに従って段階的に特別入賞口56中に打球が入賞
しやすくなるように説明したが、これに限定されるもの
ではない。例えば、同様に更新確率変更手段としての角
度規制部材84若しくは誘導部材60を制御することによ
り、序盤には特別入賞口56中に打球が入賞しやすく、終
盤に至るに従って段階的に特別入賞口56中に打球が入賞
しにくくしてもよい。また、特定のサイクル遊技におい
てのみ更新確率変更手段としての角度制御部材84若しく
は誘導部材60を制御してそのサイクル遊技にのみ特別入
賞口56中に打球が入賞しやすくなるようにしてもよく、
このように更新確率変更手段による制御の仕方如何によ
って特別入賞口56中への入賞の難易を自由に変更するこ
とが可能である。 また遊技者にとって不利な第1状態から遊技者にとっ
て有利な第2状態に変換する特別遊技の1回のサイクル
遊技中に変動入賞装置の羽根(可動部材)が1回以上開
閉するタイプの第2種の遊技機について説明したが、1
回のサイクル遊技中に変動入賞装置の開閉扉が1回しか
開かないタイプの第1種の遊技機に適用してもよい。 また、更新確率変更手段の例として角度規制部材84と
誘導部材60を示したが、それらに限定せず、どのような
ものを用いてもよい。 また、誘導部材60は上記したものに限定せず、流下打
球を特別入賞口56の上流領域に誘導しうるものであれ
ば、どのようなものであってもよい。 [第2実施例] 本発明に係る弾球遊技機として例示する、この実施例
におけるパチンコ遊技機は、上記第1実施例におけるパ
チンコ遊技機に対し、変動入賞装置とその制御装置の部
分のみ異なるだけなので、これらの部分のみ取り出して
説明することとし、これらの部分を説明する上で、他の
部分を用いたい場合には、第1実施例で用いた図面およ
び符号をそのまま引用して説明する。 この実施例における変動入賞装置100は、第1実施例
の変動入賞装置5のときと同様、遊技盤1の中央に設け
られた取付用開口部に、後部側が盤面裏側に嵌入し前部
側が盤面表側の遊技領域2内に突出した状態になるよう
に設置されている。 そして、変動入賞装置100の基枠101の前面側上端には
天入賞口150が設けられ、その直下には打球の流入空間
(内部空間)110が設けられている。 この流入空間110の左右の流入口111,111には、第13図
および第14図に示すように、下端を回動軸112a,112aに
よって基枠101に固定された軸受109,109に回動自在に支
持されることにより、流入口111,111を開閉する可動部
材112,112が設置されている。前記回動軸112a,112aは第
1実施例と同様ソレノイド等の駆動手段(図示省略)に
よって回動される。 基枠101前面の中央部には前面側と上端および下端開
口の円形枠120が突設され、該円形枠120内に回転体130
が設置されている。回転体130は、第14図に示すよう
に、基枠101の裏側に設置されたモータ190の駆動軸191
に固定されていて常時ゆっくり時計方向に回転されるよ
うになっている。 この回転体130の外周部には等角度間隔(この実施例
では90度間隔)に入賞案内部131および132が交互に設け
られている。それらのうち、一方の入賞案内部131の背
面側は第18図に示すように閉塞され、他方の入賞案内部
132の背面側は第17図に示すように貫通状態になってい
る。 また、円形枠120内の上部中央で回転体130の裏側に位
置する部分には一般入賞口102が設けられ、前記流入空
間110の下部中央から円形枠120の上端開口部に至る流路
103には入賞個数検出器104としての検出スイッチSW4
設置されている。 また、円形枠120の下方に位置する基枠101前面側の下
部には前面側および上端側開口のコ字状案内枠140が突
設されている。このコ字状案内枠140内の下部中央には
継続入賞口として例示する特別入賞口141が、また、そ
の左右位置には一般入賞口142,142がそれぞれ設けられ
ている。 また、前記特別入賞口141の直上で前記円形枠120の下
端開口部の直下に位置する部分には基枠101を前面側か
ら奥方向に貫通する案内孔105が設けられている。この
案内孔105中には、該案内孔105中から手前方向へ出没し
て打球が特別入賞口141中に流入するのを邪魔する特別
入賞阻止部材160が設置されている。誘導部材として例
示するこの特別入賞阻止部材160は基枠101の裏側に設置
された阻止部材作動用ソレノイド195の作動ロッド196に
固定されており、ソレノイド195の消磁時には特別入賞
阻止部材160が案内孔105から特別入賞口141を塞ぐ位置
まで突出し、励磁時には引込むようになっている。 また、前記流入空間110内には、変動入賞装置100内に
流入した打球の個数を表示する7セグメント側の入賞個
数表示器170が設置され、基枠101の前面側中央の左右位
置には、特別遊技態様のサイクル遊技の継続回数を表示
する継続回数表示ランプ106が5個ずつ設置されてい
る。 さらに、前記特別入賞口141中の流路には該特別入賞
口141中に入賞した打球を検出する継続入賞検出手段と
して例示する検出器107としての検出スイッチSW3が設置
されている。 上記のように構成されたパチンコ遊技機はそれに設置
されたコンピュータシステム等の制御手段(後述)によ
って概ね次のように制御される。 図外の電源スイッチ操作によりパチンコ遊技機に電気
が供給されると、変動入賞装置100に設置された継続回
数表示ランプ106が例えば全て同時に又は流れるように
又は左右交互に点滅を開始する。また、回転体130は常
時時計方向へゆっくり回転し、特別入賞阻止部材160は
一定時間間隔で案内孔105中から特別入賞口141上へ出没
している。また、変動入賞装置100の左右の可動部材11
2,112は流入空間110内への流入口111,111を閉じた状態
(第13図に示す状態)を維持している。 そして、図示省略の打球発射装置によって、遊技領域
2内に打球が発射され、その打球が特定入賞口11又は12
中に入賞すると、それが特定入賞口11、12中に設置され
た特定入賞検出器11a又は12aに検出される。その検出信
号に基づいて、変動入賞装置100の左右の可動部材112,1
12が2回又は1回逆「ハ]の字状に大きく開いた状態に
変換して流入空間110中に打球が流入し得る状態とな
る。 その開いたときに、打球が流入空間110中に流入して
くると、その打球は流路103を介して回転体130上に摺接
するに至る。そして、回転体130の入賞案内部131又132
と出会うのを待って、その出会った入賞案内部131又は1
32中に入る。その場合、打球が回転体130の厚み方向に
貫通状態の入賞案内部132中に入ったときには、第15図
および第17図に示すように入賞案内部132と一般入賞口1
02とが連通状態にあるので、その打球はそのまま一般入
賞口102中に流入し、一般入賞球として扱われる。 一方、打球が背面側を閉塞された状態にある入賞案内
部131中に入ったときには、第18図に示すように入賞案
内部131と一般入賞口102とは非連通状態にあるので、そ
の打球は一般入賞口102中に流入することなく、第16図
に示すように入賞案内部131中に保持された状態で、円
形枠120の下端開口部に至り、その時点で入賞案内部131
中から脱して下方へ落下する。その落下時に特別入賞阻
止部材160が特別入賞口141上に突出した状態にあれば、
その打球はその阻止部材160に妨げられて特別入賞口141
中に流入できないことが多く、左右いずれかの一般入賞
口142中に流入し、その流入した打球は一般の入賞球と
して扱われる。 しかし、その打球の落下時に運良く特別入賞阻止部材
160が案内孔105中に引込んだ状態にあれば、その打球は
比較的高い確率をもって特別入賞口141中に流入する。 このようにして、打球が特別入賞口141中に流入する
と、特別入賞検出器107としての検出スイッチSW3がオン
され、その検出信号が後述のコンピュータシステムに入
力されることにより特別遊技態様が発生する。 ここに、特別遊技態様とは、第1実施例のときと同
様、一般遊技時に比べて大きな利益を遊技者に与える遊
技態様で、この実施例では、可動部材112,112の18回の
開閉動作をサイクル遊技の1回(ただし、18回の開閉動
作の終了前に変動入賞装置100の流入空間110中に10個の
打球が入賞したときは、その時点までを1回のサイクル
遊技)とし、各回のサイクル遊技中に特別入賞口141に
打球が入賞することを条件として、例えば、最高10回ま
でサイクル遊技が継続して行われる。その場合に、各回
のサイクル遊技途中で特別入賞口141中に打球が入賞し
たときには、それが記憶されていて、そのサイクル遊技
が完了した後、次の回(次回)のサイクル遊技が開始さ
れる。 第19図および第20図には、上記回転体130の回転位置
を検出する検出機構が示されている。 すなわち、第20図に示すように、モータ190の駆動軸1
91には相互に180゜の位相差のある一対の遮光片401,401
を備えた遮光部材400が取り付けられている。この遮光
部材400の前記一対の遮光片401,401はモータ190の駆動
軸191に取り付けられた前記回転体130の各入賞部131,13
1の真裏に位置している。 一方、前記モータ190の駆動軸191の近傍位置には、駆
動軸191と一体に回転する遮光部材400の遮光片401,401
が所定位置に至ったことを検出する検出器としてのフォ
トセンサ192が設置されている。 このフォトセンサ192の位置に遮光部材400の遮光片40
1,401のいずれか一方が出会ったとき、それがフォトセ
ンサ192に検出されることにより回転体130の入賞案内部
131,131のいずれか一方が特別入賞口141上に至ったこと
が検出される。 この検出に基づき、前記特別入賞阻止部材160に出没
タイミングが制御され、特別入賞口141への入賞確率が
変更されるようになっている。その制御タイミングにつ
いては後述する。 次に、第21図に示すブロック図に基づいて、上記のよ
うに構成されたパチンコ遊技機の制御を行う制御手段の
一実施例について説明する。 この実施例では変動入賞装置100等の制御を制御手段
としてのコンピュータシステム300を用いて行うように
なっている。 コンピュータシステム300は内部にCPU(中央処理装
置)301、読出し専用メモリたるROM302、随時読出し書
込み可能なメモリたるRAM303およびタイマ304を有して
いる。これらのうち、ROM302は、変動入賞装置100など
の制御を行うため、通常遊技態様時の制御手順、特別遊
技態様時の制御手順、その他の固定データが記憶されて
いる。 このコンピュータシステム300の入力側には、特定入
賞検出器11a,12aとしての検出スイッチSW2,SW1、特別入
賞検出器107としての検出スイッチSW3、入賞個数検出器
104としての検出スイッチSW4およびモータ190の回転制
御タイミングを検出するフォトセンサ(SW)192等が、
それぞれ入賞検出手段310,311,312,313、および回転検
出手段314を介して接続されている。 一方、コンピュータシステム300の出力側には、可動
部材112を駆動させる開閉用ソレノイド73、特別入賞阻
止部材160を駆動させる阻止部材作動用ソレノイド195、
回転体130を回転させるモータ190、継続回数表示ランプ
106、およびスピーカ330等が、それぞれソレノイド駆動
手段320,321、モータ駆動手段322、照明部材駆動手段32
3、およびアンプ324等を介して接続されている。 そして、先ず、電源スイッチ(図示省略)がオンされ
てパチンコ遊技機に電気が供給されると、コンピュータ
システム300から照明部材駆動手段323を介して点滅表示
指令信号等が出て継続回数表示ランプ106が点滅される
などの制御が行われる。また、モータ駆動手段322を介
して駆動指令信号が出てモータ190が駆動されることに
より、回転体130が所定速度で回転される。また、ソレ
ノイド駆動手段321を介して駆動指令信号が出て阻止部
材作動用ソレノイド195が駆動されることにより、阻止
部材160が案内孔105を介して特別入賞口141上に所定時
間間隔で出没動作される。 この状態で、特定入賞口12又は11に打球が入賞する
と、特定入賞検出器12a又は11aからその検出信号が入賞
検出手段310又は311を介してコンピュータシステム300
に入力され、その入力信号に基づくコンピュータシステ
ム300からの指令信号で、先ずソレノイド駆動手段321を
介して電流が供給されることにより開閉用ソレノイド7
3,73が作動されることとなって、可動部材112,112が回
動され、流入空間110への流入口111,111を閉じた状態か
ら逆「ハ」の字状に開いた状態に1回又は2回開かれて
後閉じる。 このようにして、可動部材112,112が開かれていると
きに、変動入賞装置100の流入空間110内に飛び込んだ打
球が回転体130に案内されて運良く特別入賞口141中に入
賞して検出スイッチSW3がオンされると、その検出信号
が特別入賞検出手段312を介してコンピュータシステム3
00に入力されて特別遊技態様が発生される。 特別遊技態様が発生されると、コンピュータシステム
300のROM302内の固定記憶データによる特別遊技態様の
実行制御手順に従い、アンプ324を介してスピーカ330に
指令信号が出されて特別遊技態様の発生を知らせる音声
が発せられるとともに、ソレノイド駆動手段320に開閉
用ソレノイド73,73のオン・オフ指令信号が出されて開
閉用ソレノイド73,73が作動されることにより、可動部
材112,112が開閉されて上述した特別遊技態様の制御動
作が実行される。 ここで実行される特別遊技態様の制御手順としては、
可動部材112,112を開閉させる開閉用ソレノイド73,73の
18回のオン・オフ動作をサイクル遊技の1回(ただし、
18回のオン・オフ動作の終了前に流入空間110中に打球
が10個入賞することによって入賞個数検出器104として
の検出スイッチSW4から入賞検出手段313を介してコンピ
ュータシステム300に送られてくる検出信号のカウント
数が「10」になったときにはその時点までをサイクル遊
技の1回)とし、各回のサイクル遊技中に特別入賞口14
1中に打球が入賞して特別入賞検出器107としての検出ス
イッチSW3がオンされてその検出信号が入賞検出手段312
を介してコンピュータシステム300に入力されることを
条件として、継続回数最高で10回までそのサイクル遊技
が行われることとなる。その場合に、各回のサイクル遊
技途中で打球が特別入賞口141中へ入賞することにより
入賞検出器107としての検出スイッチSW3がオンされ、そ
の検出信号が入賞検出手段312を介してコンピュータシ
ステム300に入力されたときには、それがRAMに一旦記憶
され、その回のサイクル遊技が完了した後、次の回のサ
イクル遊技が開始されるようになっている。 そして、上記の如く特別遊技態様が発生されたときに
は、コンピュータシステム300から照明部材駆動手段323
を介して継続回数表示ランプ106等に消灯命令が出され
て一旦全て消灯された後、そのサイクルの継続回数と対
応する個数分だけ継続回数表示ランプ106が点灯され
る。 ところで、回転体130の入賞案内部131の回転位置を検
出するフォトセンサ(SW)192からの検出信号が常時コ
ンピュータシステム300に入力されていて、その入力信
号に基づき、阻止部材作動用ソレノイド195の作動タイ
ミングが制御され、一般遊技時および特別遊技態様の序
盤においては回転体130の入賞案内部131によって特別入
賞口141上に導かれた打球が特別入賞口141中に入賞しに
くく、中盤、終盤には入賞し易くなるようになってい
る。 第22図(A),(B)には、特別遊技態様が発生した
後の制御手順によって実行される特別遊技態様の制御手
順の一例を示す。 この制御を行えるようにするため、制御手段としての
コンピュータシステム300内には、予め特別な遊技態様
のサイクル遊技の継続回数をカウントするカウンタ、流
入空間110中への打球の入賞個数をカウントする入賞個
数カウンタ、ソレノイド73,73の作動回数、即ち、可動
部材112,112の開閉回数をカウントする開閉回数カウン
タ、継続条件の成立を識別するフラグ、回転体130の回
転周期を設定する第1タイマ、阻止部材作動用ソレノイ
ド195の動作開始タイミングを設定する第2タイマ等を
用意しておく。 特別な遊技態様の発生時における制御をコンピュータ
システム300が開始すると、先ず継続回数カウンタなど
の各種カウンタをリセットしたり阻止部材作動用ソレノ
イド195がオフにしたりするなどの初期設定を行う。 そして、次のステップR12において継続回数カウンタ
が「2」以下、即ち、特別遊技態様が未だ第1又は第2
回目のサイクル遊技であるか否か判定される。 そして、未だ第1又は第2回目のサイクル遊技である
ときには次のステップR14でモータ190のフォトセンサ
(SW)192がオンされるのを待ってからステップR16に移
行して第1タイマが1.5秒間にセットされる。そして、
次のステップR18でその第1タイマがタイムオーバーさ
れるを待ってから次のステップR20で開閉用ソレノイド7
3,73が0.8秒間隔で0.8秒間ずつオンされて可動部材112,
112が開閉される。と同時に、阻止部材作動用ソレノイ
ド195が0.8秒間隔で0.7秒間ずつオンされるように作動
されてから、ステップR38(第22図(B))に移行す
る。 一方、前記ステップR12において、特別遊技態様のサ
イクル遊技が第3回目以降であるときには、ステップR2
4に移行しモータ190のフォトセンサ(SW)192がオンさ
れるのを待ってから、ステップR26に移行する。そし
て、そのステップR26で第1タイマが1.5秒間にセットさ
れるとともに、その次のステップR28で第2タイマが1.8
秒間にセットされ、次のステップR30に移行する。 そして、ステップR30で第1タイマがタイムオーバー
するのを待ってからステップR32で開閉用ソレノイドが
0.8秒間隔で0.8秒間ずつオンされて可能部材112,112が
開閉される。そして、次のステップR34で第2タイマが
タイムオーバーするのを待ってから阻止部材作動用ソレ
ノイド195が0.8秒間隔で0.7秒間オンされてから、ステ
ップR38(第22図(B))に移行する。 ステップR38では、特別遊技態様のサイクル中に特別
入賞口141中に打球が入賞して特別入賞検出器107として
の検出スイッチSW3がオンされたか否か、即ち、特別遊
技態様の継続条件が満たされたか否か判定される。そし
て、検出スイッチSW3がオン(ON)されて、継続条件が
満たされたと判定されると、ステップR40に移行する。 ステップR40では、継続条件の成立を識別するフラグ
が未だ「0」のままであるか否か判定される。そして、
フラグが「0」でなく既に継続条件が成立したものと識
別されていればそのままステップR48へ、一方、フラグ
が「0」で未だ継続条件が成立したと識別されていない
からステップR42に移行する。ただし、最初にステップR
40へきたときには、初期設定によりフラグが「0」にな
っているため、必ずステップR40からステップR42へ移行
する。 そして、ステップR42で、継続回数カウンタを「+
1」カウントアップしてから次のステップR44に移行す
る。 ステップR44では、継続回数カウンタが継続回数の上
限である「10」になっているか否かが判定される。そし
て、「10」になっていれば、次の回のサイクル遊技の継
続をさせる必要がないので、そのままステップR48へ移
行する。しかし、未だ「10」に達していないならば、ス
テップR46で継続条件の成立を示すフラグを「1」にセ
ットしてからステップR48に移行する。 ステップR48では、開放状態にある変動入賞装置100の
流入空間110中に打球が入賞することにより、入賞個数
検出器104としての検出スイッチSW4がオン(ON)となっ
たか否か判定される。そして、オンとなっていれば、ス
テップR50に移行して入賞個数カウンタを「+1」カウ
ントアップし、しかる後、ステップR52に移行する。一
方、開放中の流入空間110中に打球が流入しないで検出
スイッチSW4がオン(ON)となっていない場合は、入賞
個数カウンタのカウントアップがなされず、そのままス
テップR52に移行する。 ステップR52では、1回のサイクル遊技の特別遊技態
様中に変動入賞装置100の入賞空間110中に打球が10個流
入して入賞個数カウンタが上限の「10」に達しているか
否かが判定される。そして、「10」に達していなけれ
ば、次のステップR54に移行して可動部材112,112のタイ
マカウンタがタイムオーバーしたか否か、つまり、可動
部材112,112の開閉回数が18回に達したか否かが判定さ
れる。 その判定の結果、入賞個数カウンタが「10」に達せ
ず、かつタイマカウンタがタイムオーバーしていないと
判定された場合には、上記ステップR38に戻って、ステ
ップR38〜R54までのループが繰り返される。 その結果、ステップR52で入賞個数カウンタが「10」
に達したと判定されるか、又はステップR54でタイマカ
ウンタがタイムオーバーしたと判定されると、ステップ
R56に移行して開閉用ソレノイド73,73がオフされて可動
部材112,112が流入空間を閉じた状態に停止され、さら
に次のステップR58で阻止部材作動用ソレノイド195がオ
フされて阻止部材160が停止される。 しかる後、ステップR60に移行して継続条件の成立を
示すフラグが「0」であるか否か、つまり、次の回のサ
イクル遊技の継続条件が満たされていないか否かが判定
される。そして、そのフラグが「0」でないとき、即
ち、ステップR38で継続条件の成立が検出されてステッ
プR46でフラグが「1」にセットされているときには、
ステップR60からステップR4(第22図(A))のところ
に戻って、上記と同様に継続回数カウンタ以外のカウン
タやフラグのリセット等(ステップR4〜R10)を行って
から次の回のサイクル遊技が繰り返される(ステップR4
〜R60)。 このように、各回のサイクル遊技中に継続条件が成立
すれば、最大10回まで上記特別遊技のサイクル遊技を繰
り返して行うことができる。 しかして、次の回のサイクル遊技の継続の条件が成立
せず、フラグが「0」のままであることが、ステップR6
0のところで判定されると、次の回のサイクル遊技へ移
行が中止されてその時点で特別遊技態様が完全に終了す
ることとなる。 第23図には、通常の遊技時(一般の遊技時)において
コンピュータシステム300により制御される可動部材11
2,112、阻止部材160、および回転体130の動作時期のタ
イミングチャートを例示してある。 同図において、阻止部材作動用ソレノイド195が1秒
間隔で1秒間ずつオンされることにより阻止部材160が
特別入賞口141上に出没し、モータ190が1回転当り3秒
間で回転されることにより回転体130が半周期当り1.5秒
間で回転されている。 この状態で、打球が1回開き用特定入賞口12中に入賞
して特定入賞検出器12aとしての検出スイッチSW1がオン
されると、そのオンのときから0.8秒後に開閉用ソレノ
イド73,73が0.5秒間励磁されて可動部材112,112が0.5秒
間開かれたとき、つまりそのオン(励磁開始)のときか
ら1.3秒経過したときにコンピュータシステム300からリ
セット信号が出されそのリセット信号の立上りエッジで
開閉用ソレノイド73,73が消磁されて可動部材112,112が
閉じられる。つまり、特別入賞口12中が打球が入賞して
から0.8秒間に0.5秒間だけ1回可動部材112,112が開か
れて流入空間110中への打球の流入が可能となる。 また、打球が2回開き用特定入賞口11中に入賞して特
定入賞検出器11aとしての検出スイッチSW2がオンされる
と、そのオンのときから0.8秒後に開閉用ソレノイド73,
73が0.8秒間隔で0.8秒間ずつ励磁されて可動部材112,11
2が0.8秒間ずつ開かれたとき、つまりそのオンのときか
ら3.2秒経過したときにコンピュータシステム300からリ
セット信号が出されそのリセット信号の立上りエッジで
開閉用ソレノイド73,73が消磁されて可動部材112,112が
閉じられる。つまり、特別入賞口11中に打球が入賞して
から0.8秒後に0.8秒間隔で0.8秒間ずつ2回可動部材11
2,112が開かれて流入空間110中への打球の流入が可能と
なる。 この通常の遊技時においては、上記の如くモータ190
が半回転されて回転体130の入賞案内部131が特別入賞口
141上に至る周期と阻止部材作動用ソレノイド195が励磁
されることにより阻止部材160が透孔105中に没して特別
入賞口141上を開放する周期とが比較的相違(0.5秒相
違)していて、回転体130の入賞案内部131が下方に来た
ときと阻止部材160が突出して特別入賞口141への入賞を
阻止するときとが一致することが多く、比較的特別入賞
口141に入賞しにくくなっている。 第24図には、特別遊技態様の第1回目および第2回目
のサイクル遊技においてコンピュータシステム300によ
り制御される可動部材112,112、阻止部材160、および回
転体130の動作時期のタイミングチャートを例示してあ
る。 同図において、特別入賞口141に打球が入賞して特定
入賞検出器107としての検出スイッチSW3がオンされる
(又は第1回目のサイクル遊技が終了される)と、その
オンされた後(又は第1回目のサイクル遊技が終了され
た後)最初にモータ190のフォトセンサ(SW)192による
検出信号が立ち上がったとき、つまり、回転体130の入
賞案内部131が特別入賞口141上に至ったときから1.5秒
経過後に開閉用ソレノイド73,73が0.8秒間隔で0.8秒間
ずつ励磁されて可動部材112,112が0.8秒間ずつ開かれ
る。一方、阻止部材作動用ソレノイド195もその検出信
号の立上りのとき、つまり、回転体130の入賞案内部131
が特別入賞口141上に至ったときから1.5秒経過後に0.8
秒間隔で0.7秒間ずつ励磁され、それによって、阻止部
材160が0.8秒間隔で0.7秒間ずつ特別入賞口141上に突出
される。 特別遊技態様のサイクル遊技は可動部材112,112が18
回開閉されるか、又は流入空間110中に打球が10個流入
して入賞個数検出器104としての検出スイッチSW4が10回
オンされるとその10回目の検出信号の立下がりエッジで
コンピュータシステム300から図示省略のリセット信号
が出されそのリセット信号の立上がりエッジで開閉用ソ
レノイド73,73が消磁されて可動部材112,112が閉じる。
と同時に、そのリセット信号の立上りエッジで阻止部材
作動用ソレノイド195が一旦消磁されることにより阻止
部材160が透孔105中に没した状態に停止される。 この第1回目および第2回目のサイクル遊技において
は、モータ190のフォトセンサ(SW)192の検出信号が発
生しているとき、即ち、回転体130の入賞案内部131が特
別入賞口141上にあるときは、必ず阻止部材作動用ソレ
ノイドノイド195が励磁されて阻止部材160が特別入賞口
141上に突出しているので、流入空間110中に流入し回転
体130の入賞案内部131に案内されて特別入賞口141上に
至った打球は阻止部材160に邪魔されて特別入賞口141中
に入賞しにくくなっている。 そして、これら第1回目、第2回目のサイクル遊技中
に特別入賞口141中に打球が入賞すると、その第1回目
又は第2回目のサイクル遊技の終了後、所定時間経過後
に次の回のサイクル遊技へ移行される。 第25図には、特別の遊技態様のサイクル遊技の第3回
目から終了に至るまでのコンピュータシステム300によ
って制御される可動部材112,112、阻止部材160、および
回転体130の動作時期のタイミングチャートを例示して
ある。 同図において、特別遊技態様の前の回のサイクル遊技
が終了されると、その終了後最初にモータ190のフォト
センサ(SW)192による検出信号が立ち上がったとき、
つまり、回転体130の入賞案内部131が特別入賞口141上
に至ったときから1.5秒経過後に開閉用ソレノイド73,73
が0.8秒間隔で0.8秒間ずつ励磁されて可動部材112,112
が0.8秒間ずつ開かれる。一方、阻止部材作動用ソレノ
イド195はその最初の検出信号の立上りのとき、つま
り、回転体130の入賞案内部131が特別入賞口141上最初
に至ったときから、1.8秒経過後に0.8秒間隔で0.7秒間
ずつ励磁され、それによって、阻止部材160が0.8秒間隔
で0.7秒間ずつ特別入賞口141上に突出される。 特別遊技態様の各回のサイクル遊技においては、可動
部材112,112が18回開閉されるか、又は流入空間110中に
打球が10個流入して入賞個数検出器104としての検出ス
イッチSW4が10回オンされると、その10回目の検出信号
の立下がりエッジでコンピュータシステム300から図示
省略のリセット信号が出されそのリセット信号の立上り
エッジで開閉用ソレノイド73,73が消磁されて可動部材1
12,112が閉じられる。と同時に、そのリセット信号の立
上りエッジで阻止部材作動用ソレノイド195が一旦消磁
されることにより阻止部材160が透孔105中に没した状態
に停止される。 また、この第3回目以降の各回のサイクル遊技におい
ては、モータ190のフォトセンサ(SW)192の検出信号が
発生しているとき、即ち、回転体130の入賞案内部131が
特別入賞口141上にあるときには、必ず阻止部材作動用
ソレノイド195が消磁されて透孔105中に没しているの
で、流入空間110中に流入し回転体130の入賞案内部131
に案内されて特別入賞口141上に至った打球は阻止部材1
60にほとんど邪魔されることなく特別入賞口141中に入
賞し易くなっている。 そして、これら第3回目以降の各回のサイクル遊技に
おいて特別入賞口141中に打球が入賞すると、その回の
サイクル遊技が終了した後、上記と同様所定時間経過し
てから次の回のサイクル遊技へ移行され、最高10回まで
継続される。 この実施例では、上記のように、回転体130の入賞案
内部131が特別入賞口141上に至るタイミングと特別入賞
口141上に阻止部材160が突出するタイミングとをコンピ
ュータ制御することにより、特別遊技態様が発生した序
盤(例えば、第1回目のサイクル遊技、第2回目のサイ
クル遊技)においては特別入賞口141中に打球が入りに
くい状態にしてサイクル遊技の継続(更新)の確率を低
くする一方で、それが過ぎると(例えば、第3回目のサ
イクル遊技以降)特別入賞口141中に打球が入り易くな
るようにし、もって、サイクル遊技の更新の確率が段階
的に変化するようにしてあるので、特別な遊技時におい
ても遊技が単調とならず、興味深いものとなる。 なお、回転体130の入賞案内部131が特別入賞口141上
に至るタイミングと特別入賞口141に阻止部材160が突出
するタイミングとをコンピュータ制御等により変更させ
れば、特別遊技態様の各回のサイクル遊技中における特
別入賞口141中への入賞確率を色々変更させることがで
き、それに伴って、サイクル遊技の更新確率が色々に変
化される。 [発明の効果] この発明によれば、誘導部材駆動制御手段により誘導
部材の作動状態を制御して、特別遊技状態起生中の所定
回のサイクル遊技において他の回のサイクル遊技におけ
る継続入賞口への入賞確率と異ならせたので、所定回の
サイクル遊技と他の回のサイクル遊技とでサイクル遊技
の更新確率が変化することとなり、その結果、特別遊技
状態のサイクル遊技の継続回数によって更新の期待感が
変化して、次回のサイクル遊技を更新することができる
か否かの緊張感と期待感に変化か生ずるとともに、サイ
クル遊技の継続回数に応じて遊技者の技量を発揮させる
機会が生ずることとなって、興趣に富んだ弾球遊技機と
なり、遊技店と遊技者との利益バランスを保った上で、
特別遊技状態の発生回数を比較的多くすることができる
弾球遊技を提供することができる。
【図面の簡単な説明】 第1図〜第12図は本発明の弾球遊技機としてのパチンコ
遊技機の第1実施例を示すもので、それらのうち、 第1図はパチンコ遊技機の遊技盤を示す正面図、 第2図は変動入賞装置の斜視図、 第3図は変動入賞装置の正面図、 第4図は可動部材の駆動機構を示す右側側面図、 第5図は可動部材の駆動機構を示す部分背面図、 第6図は変動入賞装置の入賞空間内部を示す部分斜視
図、 第7図は誘導部材の作動機構を示す部分縦断右側面図、 第8図はパチンコ遊技機の制御システムを示すブロック
図、 第9図は通常遊技時のタイミングチャート、 第10図は特別遊技態様時序盤のタイミングチャート、 第11図は特別遊技態様時中盤のタイミングチャート、 第12図は特別遊技態様終盤のタイミングチャート、 また、第13図〜第25図は本発明のパチンコ遊技機の第2
実施例を示すもので、それらのうち、 第13図は変動入賞装置の正面図、 第14図は変動入賞装置の作動機構を示す部分斜視図、 第15図は回転体およびその周囲部分の正面図、 第16図は遊技球が回転体によって導かれる状態を示す回
転体およびその周囲部分の正面図、 第17図は回転体の一方の入賞案内部が回転体裏側の一般
入賞口と出会った状態を示す回転体およびその取付け部
分の縦断側面図、 第18図は回転体の他方の入賞案内部が回転体裏側の一般
入賞口と出会った状態を示す回転体およびその取付け部
分の縦断側面図、 第19図は回転体の正面図、 第20図はモータの駆動軸に取り付けられた遮光部材およ
び該遮光部材を検出するフォトセンサを示す縦断正面
図、 第21図はパチンコ遊技機の制御システムを示すブロック
図、 第22図(A)は特別遊技態様の制御手順を示すフローチ
ャート、 第22図(B)は第22図(A)の特別遊技態様の制御手順
の続きを示すフローチャート、 第23図は通常遊技時のタイミングチャート、 第24図は特別遊技態様時序盤のタイミングチャート、 第25図は特別遊技態様時の中盤および終盤のタイミング
チャートである。 1……遊技盤、5,100……変動入賞装置、11,12……特定
入賞口、52……入賞空間(内部空間)、56,141……特別
入賞口(継続入賞口)、57,142……一般入賞口、60……
誘導部材、73……開閉ソレノイド、110……流入空間
(内部空間)、160……阻止部材(誘導部材)、195……
阻止部材作動用ソレノイド、195……阻止部材作動用ソ
レノイド(誘導部材駆動制御手段)、200,300……コン
ピュータシステム(制御手段、誘導部材駆動制御手
段)、220……ソレノイド駆動手段、223……ソレノイド
駆動手段、321……ソレノイド駆動手段。

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.内部に一般入賞口と接続入賞口とを有するととも
    に、前記内部への打球の受け入れ状態が遊技者にとって
    不利な第1状態と遊技者にとって有利な第2状態とに変
    換可能な可動部材を有する変動入賞装置と、 上記継続入賞口へ入賞した打球を検出する継続入賞検出
    手段と、 上記継続入賞検出手段からの検出信号に起因して上記変
    動入賞装置を予め定められた規定に基づく第2状態へ変
    換するサイクル遊技を更新により複数回繰り返し継続が
    可能な特別遊技状態を起生させるとともに、該規定に基
    づくサイクル遊技の実行中に打球が上記継続入賞口へ再
    入賞することを継続条件として、次回のサイクル遊技に
    更新させる制御を行う制御手段と、 上記変動入賞装置内に配設され、上記サイクル遊技中に
    受け入れた打球に対して上記継続入賞口への入賞確率に
    変化を与える誘導部材と、 を備えた弾球遊技機において、 上記制御手段は、サイクル遊技の最大継続可能回数が予
    め設定されている上記特別遊技状態起生中の所定回のサ
    イクル遊技における上記継続入賞口への入賞確率を他の
    回のサイクル遊技における上記継続入賞口への入賞確率
    と異ならせてサイクル遊技の更新確率を変化させるよう
    に上記誘導部材の作動状態を制御する誘導部材駆動制御
    手段を具備したことを特徴とする弾球遊技機。 2.上記誘導部材駆動制御手段は、上記サイクル遊技の
    継続回数の進行度合いに応じて上記継続入賞口への入賞
    確率を段階的に高めるように上記誘導部材を作動させる
    ようにしたことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載
    の弾球遊技機。
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