JP2603483B2 - 車載用高度計兼用晴雨計 - Google Patents

車載用高度計兼用晴雨計

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JP2603483B2
JP2603483B2 JP62252279A JP25227987A JP2603483B2 JP 2603483 B2 JP2603483 B2 JP 2603483B2 JP 62252279 A JP62252279 A JP 62252279A JP 25227987 A JP25227987 A JP 25227987A JP 2603483 B2 JP2603483 B2 JP 2603483B2
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良久 廣安
康雄 斎藤
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株式会社ワイエヌエス
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は自動車等走行乗り物に搭載する車載用高度計
兼用晴雨計に関するものである。
[従来の技術] 従来、気圧の変化によるダイヤフラムの変形を指針の
回転に変えて、その回転角度により、気圧を求め、天気
を判断予測するアネロイド型晴雨計が存在する。また同
じ原理で高度を求める高度計も存在する。
さらに、気圧に応じ電気信号を送出する圧力センサー
と、その圧力センサーの送出するアナログ電気信号をデ
ジタル電気信号に変換するためのA/D変換器と前記デジ
タル電気信号を用いて測定位置のそれぞれ気圧および高
度を算出するための気圧演算手段および高度演算手段
と、前記気圧演算手段の出力にもとづき気圧の昇降を判
定するための気圧状態判定手段と、前記高度演算手段お
よび気圧演算手段のそれぞれ出力である高度および気圧
ならびに気圧の昇降の別を同一画面上に切換表示を可能
にしたモード切換手段とを備えた高度計兼用気圧計が存
在する。
[発明が解決しようとする問題点] ダイヤフラムの変形を利用した晴雨計あるいは高度計
は機械的接点を備えているため、自動車等の振動衝撃を
伴なう乗物に搭載すると、その振動・衝撃によつて接点
が傷損破壊し、指示が不正確となつたり、まつたく作動
しなくなつたりすることがある。
また気圧に応じ電気信号を送出する圧力センサーを組
み込み、同一画面上に高度および圧力を切換表示可能に
した高度計兼用気圧計は振動衝撃による問題は解消され
たが、車の停車・走行を区別せずに気圧を測定し高度お
よび気圧ならびに気圧の昇降の別を同一画面上に切換表
示するようにしてあるため、高度の変化を伴なう場合高
度変化による気圧の変化と天気変化による気圧の変化と
が合算された気圧の変化を表示することになり、この表
示を天気の変化の判断に用いることは危険である。この
ため、平坦地を走行し始めるとき、手動操作により気圧
測定始点を変えるようにしたものもあるが、手動操作を
しなかつたり、緩やかな傾斜地を走行するときには誤つ
た判断をしてしまう恐れがある。また天気の変化の表示
が極めて簡単であるため、この表示のみでは正確に天気
の変化を予測判断することが困難である。
[問題点を解決するための手段] 図面を参考に説明する。以上の問題点を解決するため
の本発明に係る車載用高度計兼用晴雨計は、気圧に応じ
電気信号を送出する圧力センサー1と、その圧力センサ
ー1の送出するアナログ信号をデジタル電気信号に変換
するためのA/D変換器2と、前記デジタル電気信号にも
とづいて測定位置のそれぞれ気圧および高度を算出する
ための気圧演算手段3および高度演算手段4とを備えた
車載用高度計兼用晴雨計であつて、車の停車・走行を判
定するための車走行状態判定手段5と時間経過をカウン
トするための時計手段6と、前記気圧演算手段3、車走
行状態判別手段5および時計手段6のそれぞれ出力にも
とづき停車中の気圧の経時変化パターンを算出し基準パ
ターンと比較して天気を判定予測するための天気判定予
測手段7と、前記高度演算手段4および天気判定予測手
段7のそれぞれ出力である高度および天気判定予測を表
示器8の同一画面上に表示する如く構成し、更に車走行
中の天気判断予測の表示は出発後一定時間以内に限定す
る手段を備えたものである。
[作用] 本発明により、同一圧力センサー1の送出するアナロ
グ信号にもとづいて、停車中は停車位置の高度および天
気判定予測を表示器8の同一画面8aにモード切換手段9
によつて切換表示させることが可能であり、走行中は主
として表示器8に走行位置の高度をリアルタイムに表示
させることが可能であり、必要に応じてモード切換手段
9によつて画面8aを切変ることにより、出発時の最新の
天気判定予測を表示させることができる。また、車走行
中の天気判定予測の表示は出発後一定時間以内に限定
し、その後は抹消させるようにしている。
[実施例] 画面により本発明の実施例について説明する。第1図
は本発明の車載用高度計兼用晴雨計の実施例を示すブロ
ツク構成図である。1は気圧に応じ電気信号を送出する
圧力センサー、2はその圧力センサー1の送出するアナ
ログ電気信号をデジタル電気信号に変換するA/D変換
器、3および4は前記デジタル電気信号を用いて測定位
置のそれぞれ気圧および高度を算出するための気圧算出
手段および高度算出手段である。5は車両の速度を検出
する車速センサー5aと、その車速センサー5aの送出する
アナログ電気信号をデジタル電気信号に変換するA/D変
換器5bとそのA/D変換器5bよりのデジタル電気信号にも
とづいて車の停車・走行を判定するための車走行状態判
定補助手段5cとより構成する車走行状態判定手段であ
る。6は時間経過をカウントするための時計手段、7は
前記気圧演算手段3、車走行状態判定手段5および時計
手段6のそれぞれ出力にもとづき停車中の気圧の経時変
化パターンを算出し基準パターンと比較して天気を判定
予測するための天気予測手段、8は前記高度演算手段4
および天気判定予測手段7のそれぞれ出力である高度お
よび天気判定予測を表示器8の同一画面8a上に切換表示
するためのモード切換手段である。圧力センサー1は、
広範囲の気圧を精度よく電気信号に変換するための例え
ば拡散型半導体圧力センサーあるいは振動型圧力センサ
ー等より構成されており、表示器8はLCD,FLTあるいはL
EDの表示素子より構成されている。また気圧演算手段
3、高度演算手段4、車走行判定補助手段5cおよび天気
判定予測手段7はマイクロコンピユーター内に構成され
ている。
第2図および第3図は表示器8の表示画面8aであつ
て、第2図はモード切換手段9のモード切換スイツチ9a
を高度表示画面に切換えたもので、高度をメートル表示
した表示画面8aを、また第3図は同様に天気判定予測表
示画面に切換えたもので、現時点から今後天気が雨から
曇へ移行すると判定予測し、図案化した表示画面8aをそ
れぞれ示したものである。
第4図は天気を判定予測の作動およびその表示と高度
の表示をフローチヤートにして示したものである。
本発明は気圧演算手段3、車走行状態判定手段5およ
び時計手段6のそれぞれ出力にもとづいて、停車中過去
一定時間毎に採取した一連の気圧データを天気判定予測
手段7に気圧の経時変化パターンとして記憶させておく
と共に、その気圧の経時変化パターンを予め記憶させて
おいた複数の気圧経時変化基準パターン(第5図A〜
I)と照合させ、その時点の天気およびその後の天気の
変化を判定予測させた上、表示器の表示画面8aに第3図
に示すように表示させる。
過去一定時間毎に採取した一連の気圧データは次々と
最新データを組み入れ、最古のデータは抹消させるよう
にしてある。
なお、停車時間が短かく、天気を判定予測する上に必
要な一連の気圧データが完備されていない場合、完備さ
れるまでの時間は新しいデータを採取させながら、待機
させるようにしてある。他方必要に応じてモード切換手
段9のモード切換スイツチ9aを押すことにより、高度を
表示させることも可能である。
走行中は高度変化および水平方向の位置変化により、
気圧が変化するため、一連の気圧データを一定時間毎に
採取しても、そのデータにもとづいてその時点の天気お
よびその後の天気を判定予測することは誤まつた結果を
与えるおそれがあるので、その間は主として、表示器8
の画面8aは第2図に示すように高度表示に切換えてお
く。しかし、発車後一定時間後までは、発車前の天気判
定予測を切換え表示できるよう天気判定予測手段7に最
新の判定予測結果を残しておくが、誤りを避けるため一
定時間以後はそれを抹消させるようにしてある。
第5図により複数の気圧経時変化基準パターンについ
て説明する。第5図の座標軸の縦軸は気圧を、横軸は時
間をそれぞれ示しており、Aは気圧が上昇後間もなく、
下降し、天気が下り坂であること、Bは気圧が上昇し、
暫時その気圧が維持され、晴天が続くこと。Cは気圧が
上昇中であり、天気が曇より晴天へ変化すること、Dは
気圧が低い状態から上昇しようとしており、雨があがる
こと、Eは気圧が一定状態に維持され、同一の天候が続
くこと、Fは気圧が下降から上昇に転じ、雨があがるこ
と、Gは気圧が下降し、低い状態が暫時維持され、雨が
続くこと、Hは気圧が降下し、雨に変わること、および
Iは気圧が一定値から降下し始めて天候が悪くなること
を示している。
以上の気圧経時変化基準パターンは全国12ケ所につい
ての気象台の気象観測日原簿に記録したデータを統計的
に整理し、解析した結果にもとづいて作成したものであ
る。
なお、前述した車速センサー5aとA/D変換器5bに代
え、スピードメーターケーブに連結した回転する永久磁
石円板によつてリードスイツチをオン・オフする回数を
変化させて、デジタル電気信号を発生させるようにする
ことも出来る。
[発明の効果] 以上説明したように本発明による乗り物用高度計兼用
晴雨計は、圧力センサー1とA/D変換器2と気圧演算手
段3と高度演算手段4とを備えた上に、さらに車走行状
態判定手段5と計時手段6と天気判定予測手段7と高度
および天気判定予測の表示器8とその表示器8の画面8a
のモード切換手段9とを設けることによつて、ダイヤフ
ラムを用いた晴雨計あるいは高度計のように車の振動・
衝撃による損傷・破壊の問題が解消され、しかも同一圧
力センサーにより地上気圧および高度データを共に検出
することができるようになり、さらに天気の判定予測手
段が極めて合理的になり、かつその表示が明解になり、
停車中の天気判定予測の信頼性が一段と向上する。
その上、停車中や車発車後一定時間までは、停車時の
最新の天気の判定予測を画面に表示でき、走行時の天気
の概略の判定予測も可能となり、更に出発後一定時間内
に天気判定予測表示を限定することにより長時間走行中
の誤つた天気予測を避けることが出来る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例のブロツク構成図、第2図なら
びに第3図は表示画面の正面図、第4図は天気判定予測
の作用およびその表示と高度の表示の関連を示すフロー
チヤート図、第5図は基準の気圧経時変化パターン図で
ある。 1……圧力センサ 2……A/D変換器 3……気圧演算手段 4……高度演算手段 5……車走行状態判定手段 5a……車速センサー 5b……A/D変換器 5c……車走行状態判定補助手段 6……時計手段 7……天気判定予測手段 8……表示器 8a……表示画面 9……モード切換手段 9a……モード切換スイツチ A〜I……気圧経時変化基準パターン

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】気圧に応じ電気信号を送出する圧力センサ
    ーと、その圧力センサーの送出するアナログ電気信号を
    デジタル電気信号に変換するためのA/D変換器と、前記
    デジタル電気信号にもとづいて測定位置のそれぞれ気圧
    および高度を算出するための気圧演算手段および高度演
    算手段とを備えた車載用高度計兼用晴雨計であつて、 車の停車・走行を判定するための車走行状態判定手段と
    時間経過をカウントするための時計手段と、前記気圧演
    算手段、車走行状態判定手段および時計手段のそれぞれ
    出力にもとづき停車中の気圧の経時変化パターンを算出
    し基準パターンと比較して天気を判定予測するための天
    気判定予測手段と、 前記高度演算手段および天気判定予測手段のそれぞれ出
    力である高度および天気判定予測を表示器の同一画面上
    に表示する如く構成し、更に車走行中の天気判定予測の
    表示は出発後一定時間以内に限定する手段を備えてなる
    車載用高度計兼用晴雨計。
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