JP2602613Y2 - 工作物の保持具 - Google Patents

工作物の保持具

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JP2602613Y2
JP2602613Y2 JP1993028597U JP2859793U JP2602613Y2 JP 2602613 Y2 JP2602613 Y2 JP 2602613Y2 JP 1993028597 U JP1993028597 U JP 1993028597U JP 2859793 U JP2859793 U JP 2859793U JP 2602613 Y2 JP2602613 Y2 JP 2602613Y2
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敏也 佐藤
仁 馬渕
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、工作物を機械加工す
る際に使用される、工作物の保持具に関するものであ
る。
【0002】
【従来技術及び考案が解決しようとする課題】従来、工
作物の保持具としては、例えば、実開昭61ー1348
34号公報に示されるものがあった。この保持具は、図
6に示されるように、保持具本体1の支持部材挿入穴2
内に、スプリング3を介して、上下動自在に支持部材4
が配置されている。そして、保持具本体1の側面には、
支持部材挿入穴2に対して直交状態で貫通するネジ孔7
が形成されており、かつ、このネジ孔7には、押圧体5
が螺合している。この押圧体5の先端部には、平坦な当
接面6aを備えた球体6が、取り付けられており、この
球体6を支持部材4の側面に形成された斜面部10に当
接させることにより、支持部材4を支持するとともに、
その支持部材4の上面側で工作物を保持するようにして
いた。
【0003】しかしながら、押圧体5の先端の球体6
が、支持部材4の軸心に対して直交するようにその支持
部材4を押圧するため、この押圧体5の押圧力(矢印1
2)は、図7に示されるように、斜面部10と直交する
方向の力(矢印13)と斜面部10に沿う方向の力(矢
印14)とに分散される。
【0004】そのため、斜面部10と球体6の当接面6
aとの間の摩擦力に関しては、押圧体5の押圧力12の
分散された力(矢印13)のみが作用するので、斜面部
10と球体6の当接面6aとの間の摩擦力が小さくな
り、刃物による切削抵抗が大きいような場合において
は、工作物を確実に保持できないおそれがあった。ま
た、支持部材4の上部側からかかる力に対して、図7に
示されるように、球体6の下部15と押圧体5の先端部
とが相互に接触する箇所Pに応力が集中し、押圧体5の
先端部が破壊されやすくなるという問題があった。
【0005】この考案は、上記した欠陥を解決するため
に案出されたものであり、その目的とするところは、斜
面部と押圧部材の先端部との間で十分な摩擦力が働くよ
うにして、工作物を確実に保持できる、工作物の保持具
を提供することにある。
【0006】また、他の目的とするところは、支持部材
の上部側からかかる力に対して、押圧部材の先端部に取
り付けた球体の下部とその押圧部材の先端部とが相互に
接触する箇所に応力が集中しなくなり、押圧部材の先端
部の破壊を防ぐことができる、工作物の保持具を提供す
ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この考案に係る工作物の
保持具は、前記目的を達成するために、次の構成からな
る。すなわち、上面から底面に向かって形成される支持
部材挿入穴と、側面よりこの支持部材挿入穴に向かって
延びるように形成され、その支持部材挿入穴に通じるネ
ジ孔とを備える保持具本体と、この保持具本体の上面側
に配置される工作物を当接支持するため、前記支持部材
挿入穴内に上下動自在に配置される支持部材と、前記ネ
ジ孔に螺合されるとともに、先端部を前記支持部材の側
面に当接させる押圧部材と、その支持部材挿入穴内の底
部側と前記支持部材の下面側との間に配置され、前記
持部材を上方へ付勢する付勢部材とを備える。そして、
前記支持部材の側面に、下方に行くに従い切込みが軸心
方向に深くなるような斜面部を形成するとともに、前記
ネジ孔を、前記支持部材挿入穴に向かって下方から上方
へと上向きに延ばして、前記斜面部に対して直交位置す
るように形成することにより、前記押圧部材が前記斜面
部に直交して、その斜面部を押圧できるようにしたこと
を特徴とする。
【0008】前記押圧部材の先端部には、平坦な当接面
が形成された球体が、回動自在に取り付けられているの
が望ましい。
【0009】前記保持具本体の下部には、その側面より
前記支持部材挿入穴に向かって延びるように形成され、
その支持部材挿入穴と連通する通気用の孔が設けられて
いるのが望ましい。
【0010】
【作用】工作物の保持具本体の支持部材挿入穴内に、付
勢部材を介して、上下動自在に支持部材が配置され、押
圧部材の先端部が、保持具本体のネジ孔を介して支持部
材の側面に当接して押圧することにより、支持部材の上
面側で工作物が保持される。その際、押圧部材が、前記
ネジ孔に沿って斜面部に直交して、その押圧部材の先端
部が前記支持部材の側面に当接する。それにより、押圧
部材の押圧力が分散されず、斜面部と押圧部材の先端部
との間の摩擦力が小さくならない。
【0011】また、押圧部材の先端部に回動自在に取り
付けられた球体の当接面を、前記斜面部に密着させ、し
かも、球体の当接面は、斜面部と直交しながらその斜面
部を押圧することにより、支持部材の上部側から力がか
かっても、球体の下部と押圧部材の先端部とが相互に接
触する箇所に応力が集中しなくなる。
【0012】また、保持具本体の下部には、その側面よ
り前記支持部材挿入穴に向かって延びるように形成さ
れ、その支持部材挿入穴と連通する通気用の孔が設けら
れているので、支持部材挿入穴内の底部側と支持部材の
下面側との間にある空気が、保持具本体の外部との間で
通気する。
【0013】
【実施例】以下、この考案にかかる工作物の保持具の一
実施例を図面に基づいて説明する。
【0014】工作物の保持具16は、図1乃至図4に示
されるように、保持具本体17と、工作物Kに当接して
支持する支持部材18と、押圧部材としての六角穴付き
ボルト19と、設置面Sに形成されたネジ孔S1に螺合
して、保持具本体17をその設置面Sに固定させるため
の固定用ボルト20とを備えている。
【0015】保持具本体17は、例えば、直方体形状で
あり、その上面21から底面22に向かって、例えば、
円筒形状の支持部材挿入穴23が形成されている。ま
た、保持具本体17の短辺側の側面17aには、前記支
持部材挿入穴23に向かって下方から上方へと上向きに
延びるネジ孔24が形成され、支持部材挿入穴23に通
じるが、このネジ孔24は、後述する斜面部25に対し
て直交位置するように形成されている(図1参照)。ま
た、保持具本体17の支持部材挿入穴23の側方には、
上面21から底面22にかけて、座ぐり孔K1及びこの
座ぐり孔K1と連通するネジ孔K2が形成されており、
固定用ボルト20を挿入することができるようになって
いる。
【0016】また、前記支持部材挿入穴23の内側に
は、前記支持部材挿入穴23内を上下動自在となるよう
に、前記支持部材18が挿入配置されており、この支持
部材18は、例えば、円柱状の支持部材本体26と、外
周部がネジ切りされるとともに上部先端が尖った軸部2
7と、この軸部27に嵌まる六角ナット28とを備えて
いる。そして、この支持部材本体26の上面26aから
底面26bに向かって形成されるネジ孔26cに、軸部
27が螺合された状態で、この軸部27に、六角ナット
28が締め付けられている。そして、軸部27の先端
は、保持具本体17の上面側に配置される工作物Kに当
接して支持するが、軸部27が六角ナット28を介して
ネジ孔26cに対して回転すると、上下方向に移動して
軸部27の高さ調整ができる。
【0017】また、支持部材挿入穴23内の底部側と支
持部材18の下面側との間には、支持部材18を上方へ
付勢する付勢部材、例えば、スプリング30が配置され
ている。すなわち、支持部材本体26の底面26bから
上面26aに向かって形成される穴26eには、スプリ
ング30の上端が嵌め込まれる一方、支持部材挿入穴2
3内の底面側に形成された小径の穴23aには、スプリ
ング30の下端が嵌め込まれる。それにより、スプリン
グ30は、支持部材挿入穴23の長手方向に伸縮自在に
取り付けられる。
【0018】前記ネジ孔24内には、締付け用の六角穴
付きボルト19が螺合される。そして、この六角穴付き
ボルト19の頭部側に、六角レンチの先端(図示せず)
を嵌め込んで回転させることにより、その軸方向に移動
させるようになっている。また、六角穴付きボルト19
の先端部32には、図5に明示されるように、球面凹部
32aが設けられ、この球面凹部32aには、平坦な当
接面33aを形成した球体33が回動自在に取り付けら
れている。
【0019】また、前記支持部材本体26の側面には、
下方に行くに従い切込みが軸心方向に深くなるような斜
面部25が形成されている。これは、下方に行くに従い
切込みが軸心方向に深くなるような斜面部25が形成さ
れていると、仮に支持部材18の側面が鉛直面となって
いる場合に比べて、斜面部25と球体33の当接面33
aとの間の摩擦抵抗が大きいからである。従って、斜面
部25と球体33の当接面33aとの間の摩擦抵抗のみ
を考慮すれば、斜面部25と鉛直面Rとの間で形成する
開き角度L(図4参照)は、できるだけ大きい方が望ま
しいが、この場合、開き角度Lは、次に述べる理由によ
り約7〜9度程度であることが望ましい。
【0020】すなわち、ネジ孔24と水平面Fとの間で
形成する開き角度M(図1参照)が、斜面部25と球体
33の当接面33aとの間の摩擦力及び六角穴付きボル
ト19の先端部の破壊防止(後述)を考慮して、前記開
き角度Lと一致する必要があるが、六角穴付きボルト1
9の頭部側が斜め下方を向いているので、開き角度Mが
約9度程度を越えると、その六角穴34に六角レンチの
先端を嵌め合わせて、六角穴付きボルト19を回転させ
る際の作業性が悪くなるため、保持具本体17の高さを
取る必要が生じ、保持具全体のコンパクト化に障害が生
じるからである。また、開き角度Lが7度程度以下であ
ると、既述した通り、斜面部25と球体33の当接面3
3aとの間の摩擦抵抗が小さく、その間で滑りが生じや
すくなる。従って、開き角度Mは、作業性並びにコンパ
クト化を考慮して、約9度程度以下が望ましく、また、
開き角度Lは、摩擦抵抗を考慮して約7度程度以上が望
ましいため、これら開き角度M及び開き角度Lは、約7
〜9度程度であることが望ましい。
【0021】また、斜面部25の下端には、斜面部25
と直交する別の斜面部39が形成されている。支持部材
18が上限位置付近にあって六角穴付きボルト19を回
転させて前方に進ませる際に、この斜面部39に沿うよ
うに、この斜面部39と水平面Fとの間で形成する開き
角度N(図4参照)も、前記開き角度Mと一致している
ことが望ましい。
【0022】また、前記保持具本体17の下部には、図
3に示されるように、その長辺側の側面17bよりこの
支持部材挿入穴23に向かって延びるように、通気用の
孔35が形成されており、この孔35は、穴23aを介
して支持部材挿入穴23と連通する。そして、支持部材
挿入穴23内の底部側と支持部材18の下面側との間に
ある空気が、保持具本体17の外部との間で通気する
が、この理由は、支持部材挿入穴23内の底部側と支持
部材18の下面側との間にある空気が、仮に外部と通気
しないと、支持部材18が下方に沈み込んだ際に、その
支持部材18が支持部材挿入穴23に密着して、上下の
自由な動きが阻害されるおそれが生じるからである。ま
た、保持具本体17の長辺側の側面17bには、前記支
持部材挿入穴23に向かって延びるように、孔37が形
成されて支持部材挿入穴23と連通するが、この孔37
には、ネジ38が差し込まれるとともに、支持部材本体
26の側面26fに形成される溝26gにも嵌め込ま
れ、支持部材18の回転を防止するとともに、支持部材
18の上下動の上限及び下限を規制する。
【0023】次に、このような構成からなる保持具16
の使用法について説明する。
【0024】最初、保持具本体17の支持部材挿入穴2
3内に、スプリング30が挿入されるとともに、このス
プリング30上に載置されるように支持部材18が挿入
された状態で、六角穴付きボルト19がネジ孔24に緩
く締め付けられている。
【0025】次に、設置面S上には、工作物Kを保持す
るための、複数の支持具(図示せず)が配置され、この
支持具の周囲等の設置面S上には、保持具16が固定用
ボルト20及びネジ孔S1を介して、適宜の個数だけ取
り付けられる。そして、工作物Kがその支持具及び保持
具16上に配置される。
【0026】そして、保持具本体17の支持部材挿入穴
23内を、スプリング30を介して、支持部材18は、
上下動自在となるので、工作物Kが載せられた支持部材
18は、ある程度沈み込んだ位置でバランスがとれる。
その状態で、六角穴付きボルト19を締め付けると、そ
の六角穴付きボルト19の先端部の球体33の当接面3
3aが、支持部材18の斜面部25に当接して押圧する
ことにより、支持部材18の上面側で工作物Kが所望の
高さで保持される。その際、六角穴付きボルト19の先
端部の球体33は、回動自在であるため、仮に斜面部2
5の面に精度が無くても、球体33の当接面33aは、
斜面部25の面になじんで密着する。
【0027】また、六角穴付きボルト19が、前記ネジ
孔24に沿って下方から上方へ向かいながら斜面部25
に直交して、球体33に形成された当接面33aが前記
支持部材18の斜面部25と当接するので、図5に示さ
れるように、この六角穴付きボルト19の押圧力(矢印
42)は、分散することなく斜面部25と直交する方向
の力のみとなる。従って、従来の装置で発生した、図7
に示される斜面部10に沿う方向の力(矢印14)は、
この実施例では生じない。そのため、斜面部25と球体
33の当接面33aとの間の摩擦力に関しては、六角穴
付きボルト19の押圧力(矢印42)が作用するので、
斜面部25と球体33の当接面33aとの間で十分な摩
擦力が保たれ、工作物Kを確実に保持する。また、支持
部材18の上部側からかかる力は、図5に示されるよう
に、球体33の下部33bの周面に分散され、球体33
の下部と六角穴付きボルト19の先端部とが相互に接触
する箇所Qに応力が集中しなくなり、六角穴付きボルト
19の先端部の破壊が防止される。
【0028】尚、本考案は、上述した実施例に限定され
るわけではなく、例えば、保持具本体17、支持部材1
8、支持部材挿入穴23、支持部材本体26などの形状
を変更したり、押圧部材として六角穴付きボルト以外の
部材を代用するなど、その他種々の変更が可能である。
また、通気用の孔35は、他の手段などにより支持部材
18が支持部材挿入穴23内に密着することを適宜に防
止すれば、無くてもよいし、また、押圧部材としてのボ
ルト19の先端部に取り付けた球体6を省略するなど、
押圧部材の具体的構造を変更してもよい。また、設置面
Sは、通常、治具プレート、マシンテーブル等の上面で
あるが、必ずしもこれに限定されないし、更に、設置面
Sへの固定方法も上記実施例以外の方法を採用してもよ
い。
【0029】
【考案の効果】以上、詳述したところから明らかなよう
に、この考案にかかる工作物の保持具によれば、次の効
果がある。
【0030】請求項1に記載された工作物の保持具によ
れば、下方に行くに従い切込みが軸心方向に深くなるよ
うな斜面部を支持部材の側面に形成するとともに、押圧
部材が螺合されるネジ孔が、支持部材挿入穴に向かって
下方から上方へと上向きに延び、前記斜面部に対して直
交位置するように形成されているので、押圧部材が、前
記斜面部と直交しながらその斜面部を押圧することがで
きる。従って、斜面部と押圧部材の先端部との間で、十
分な摩擦力が働き、工作物は、確実に保持される。
【0031】また、請求項2に記載された工作物の保持
具によれば、押圧部材の先端部に取り付られた球体の当
接面を、前記斜面部に密着させることができ、しかも、
球体の当接面は、斜面部と直交しながらその斜面部を押
圧することにより、支持部材の上部側から力がかかって
も、球体の下部と押圧部材の先端部とが相互に接触する
箇所に応力が集中しなくなり、押圧部材の先端部の破壊
が防止される。
【0032】また、請求項3に記載された工作物の保持
具によれば、保持具本体の下部には、その側面より前記
支持部材挿入穴に向かって延びるように形成され、その
支持部材挿入穴と連通する通気用の孔が設けられている
ので、支持部材挿入穴内の底部側と支持部材の下面側と
の間にある空気が、外部との間で通気し、支持部材の上
下の自由な動きを常に確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案に係る工作物の保持具の一実施例を示
す断面図である。
【図2】おなじく平面図である。
【図3】図2におけるAーA線の断面図である。
【図4】この実施例の工作物の保持具を構成する支持部
材の側面図である。
【図5】この実施例の工作物の保持具の押圧力の作用を
説明する図である。
【図6】従来の工作物の保持具を示す断面図である。
【図7】従来の工作物の保持具の押圧力の作用を説明す
る図である。
【符号の説明】
16 保持具 17 保持具本体 17a
側面 18 支持部材 19 六角穴付きボルト(押圧部
材) 21 上面 22 底面 23 支
持部材挿入穴 24 ネジ孔 25 斜面部 30 ス
プリング(付勢部材) 33a 当接面 33 球体 35 通
気用の孔 K 工作物
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭61−134834(JP,U) 実開 平1−117838(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23Q 3/02

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上面から底面に向かって形成される支持
    部材挿入穴と、側面よりその支持部材挿入穴に向かって
    延びるように形成され、その支持部材挿入穴に通じるネ
    ジ孔とを備える保持具本体と、 この保持具本体の上面側に配置される工作物を当接支持
    するため、前記支持部材挿入穴内に上下動自在に配置さ
    れる支持部材と、 前記ネジ孔に螺合されるとともに、先端部を前記支持部
    材の側面に当接する押圧部材と、 その支持部材挿入穴内の底部側と前記支持部材の下面側
    との間に配置され、前記支持部材を上方へ付勢する付勢
    部材とを備える工作物の保持具において、 前記支持部材の側面に、下方に行くに従い切込みが軸心
    方向に深くなるような斜面部を形成するとともに、前記
    ネジ孔を、前記支持部材挿入穴に向かって下方から上方
    へと上向きに延ばして、前記斜面部に対して直交位置す
    るように形成することにより、前記押圧部材が前記斜面
    部に直交して、その斜面部を押圧できるようにしたこと
    を特徴とする工作物の保持具。
  2. 【請求項2】 前記押圧部材の先端部には、平坦な当接
    面が形成された球体が、回動自在に取り付けられている
    ことを特徴とする請求項1に記載の工作物の保持具。
  3. 【請求項3】 前記保持具本体の下部には、その側面よ
    り前記支持部材挿入穴に向かって延びるように形成さ
    れ、その支持部材挿入穴と連通する通気用の孔が設けら
    れていることを特徴とする請求項1または2のいずれか
    に記載の工作物の保持具。
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