JP2005046942A - 工作物の支持装置及び保持方法 - Google Patents

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JP2005046942A JP2003204803A JP2003204803A JP2005046942A JP 2005046942 A JP2005046942 A JP 2005046942A JP 2003204803 A JP2003204803 A JP 2003204803A JP 2003204803 A JP2003204803 A JP 2003204803A JP 2005046942 A JP2005046942 A JP 2005046942A
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Taizo Murakami
泰三 村上
Katsuhiko Yokoi
勝彦 横井
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Abstract

【課題】ビビリ振動のない高精度の加工ができ、切削条件を上げることができることから生産性を向上させることのできる工作物の支持装置及び保持方法を提供する。
【解決手段】工作物Aの加工時に該工作物Aを支持する支持装置3であって、支持装置本体30と、該支持装置本体30の一端から突出する突出部材32と、該突出部材32の一端を前記突出する方向へ付勢する付勢手段33と、前記突出部材32の他端に設けられ工作物Aを支持するために該工作物Aに当接する支持部材31と、前記突出部材32を固定する固定部材34とを有し、前記支持部材31に傾斜部31aを設け、該傾斜部31aで工作物Aを支持するようにした。
【選択図】図6

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、工作物を機械加工する際に使用する、工作物の支持装置及び工作物の保持方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来は、図8に示すように工作物Aを加工する場合には工作台1に設置されたクランプ装置2によって工作物Aを固定し、さらに支持装置3によって下方から工作物Aの下面を支持するものが知られている(例えば、特許文献1及び2参照。)。これによって、工作物Aの撓みを防止し、切削加工時のビビリ振動発生による精度不良をある程度低減させることができるようになった。
【0003】
【特許文献1】特開平8−71876号公報
【0004】
【特許文献2】実用新案登録第2602613号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上記従来の技術では支持装置3が工作物Aの平面に対して垂直方向から工作物Aを押圧するものであるため、垂直方向からの力に対しては対応することができるものの、切削加工時に生じる平面方向からの力に対しては対応できず、これに対応するための支持装置3を別途、工作台に設置する必要があった。即ち、加工時に発生する2方向の力に対してそれぞれ支持装置を必要とした。
【0006】
本発明は上記点に鑑み、必要最小限の支持装置によって撓みの少ない精度のよい加工を行うことができ、加工時に受ける力によるワークの振動を無くすことができることから、ビビリ振動のない高精度の加工ができ、さらに、切削条件を上げることができることから生産性を向上させることのできる工作物の支持装置及び保持方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、工作物の加工時に該工作物を支持する支持装置であって、支持装置本体と、該支持装置本体の一端から突出する突出部材と、該突出部材の一端を前記突出する方向へ付勢する付勢手段と、前記突出部材の他端に設けられ工作物を支持するために該工作物に当接する支持部材と、前記突出部材を固定する固定部材とを有し、前記支持部材に傾斜部を設け、該傾斜部で工作物を支持するようにしたことに特徴を有する。
【0008】
この支持装置によって工作物を支持するには、付勢手段によって突出部材が工作物の設置されている方向へと突出した状態で、突出部材の先端に設けられた支持部材を工作物に当接し、その位置で突出部材を固定部材によって固定する。このとき、付勢手段が設けられているので、支持装置による押圧によって工作物が変形しない力で該工作物は支持される。
【0009】
本支持装置は、支持部材に傾斜部が設けられており、この傾斜部によって工作物を支持することから、切削加工時に工作物に加わる上下方向及び左右方向の力に対して一台で対応することができるものである。
【0010】
請求項2の発明は、突出部材の先端に設けられた支持部材は前記突出部材に対して着脱可能に設けられていることに特徴を有する。
【0011】
したがって、支持部材が工作物との摩擦によって磨耗した場合には、支持部材のみを交換すれば足り、経済的である。
【0012】
請求項3の発明は、工作物の加工時に該工作物を支持する支持装置であって、シリンダと、空気圧又は油圧によって該シリンダ内を摺動するピストンと、該ピストンに一端が固定されたピストンロッドと、該ピストンロッドの他端に設けられ工作物を支持するために該工作物に当接する支持部材と、前記ピストンロッドを固定する固定部材とを有し、前記支持部材に傾斜部を設け、該傾斜部で工作物を支持するようにしたことに特徴を有する。
【0013】
この支持装置によって工作物を支持するには、空気圧又は油圧によってシリンダ内をピストン運動させることによって、ピストンに一端が固定されたピストンロッドの先端に設けられた支持部材を工作物に当接し、その位置でピストンロッドを固定部材によって固定する。このとき、空気圧又は油圧の圧力がさらに工作物に加わることはなく、支持装置による押圧によって工作物が変形しない力で該工作物は支持される。
【0014】
本支持装置は、支持部材に傾斜部が設けられており、この傾斜部によって工作物を支持することから、切削加工時に工作物に加わる上下方向及び左右方向の力に対して一台で対応することができるものである。
【0015】
請求項4の発明は、ピストンロッドの先端に設けられた支持部材は前記ピストンロッドに対して着脱可能に設けられていることに特徴を有する。
【0016】
したがって、支持部材が工作物との摩擦によって磨耗した場合には、支持部材のみを交換すれば足り、経済的である
請求項5の発明は、支持部材が円錐形状に形成され、該円錐形状の傾斜面で工作物を支持することに特徴を有する。
【0017】
したがって、支持部材が円錐形状であれば、傾斜面で工作物を支持することは容易であり、作業時間の短縮につながるものである。
【0018】
請求項6の発明は、工作物の保持方法であって、工作台に工作物を載置し、該工作物を前記工作台に設置された複数のクランプ装置によって基準面高さを同一にして固定する工程と、
支持装置本体と、該支持装置本体の一端から突出する突出部材と、該突出部材の一端を前記突出する方向へ付勢する付勢手段と、前記突出部材の他端に設けられ工作物を支持するために該工作物に当接する支持部材と、前記突出部材を固定する固定部材とを有し、前記支持部材に傾斜部を設けた支持装置によって、工作物の加工箇所に対応して該工作物を上下方向又は左右方向から前記支持部材の傾斜部で支持する工程とを有することに特徴を有する。
【0019】
したがって、複数クランプ装置によって工作物の基準面高さを同一にして固定することができ、支持装置によって切削加工時のビビリ振動を防止することができることから、工作物にネジ穴等を穿設したい場合に精密な切削加工を行うことができる工作物の保持方法である。
【0020】
請求項7の発明は、工作物の保持方法であって、工作台に工作物を載置し、該工作物を前記工作台に設置された複数のクランプ装置によって基準面高さを同一にして固定する工程と、
工作物の加工時に該工作物を支持する支持装置であって、シリンダと、空気圧又は油圧によって該シリンダ内を摺動するピストンと、該ピストンに一端が固定されたピストンロッドと、該ピストンロッドの他端に設けられ工作物を支持するために該工作物に当接する支持部材と、前記ピストンロッドを固定する固定部材とを有し、前記支持部材に傾斜部を設けた支持装置によって、工作物の加工箇所に対応して該工作物を上下方向又は左右方向から前記支持部材の傾斜部で支持する工程とを有することに特徴を有する。
【0021】
したがって、複数クランプ装置によって工作物の基準面高さを同一にして固定することができ、支持装置によって切削加工時のビビリ振動を防止することができることから、工作物にネジ穴等を穿設したい場合に精密な切削加工を行うことができる工作物の保持方法である。
【0022】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は本発明が使用される工作物の一例を示す斜視図である。この図に示す工作物Aは家庭用ミシンに使用されるアルミニウム製の下台であり、略コ字状となるように予めダイカスト成形されているものである。この工作物Aに複数の部材を組み付けることができるように、複数のネジ穴を穿設する等の切削加工が行われるのであるが、ネジ穴は僅かなずれによって部材が組み付けられなくなる等の不具合を生じさせるため、精密加工が要求される。
【0023】
したがって、複数のネジ穴を穿設する等の切削加工時には以下に述べるように、工作物を工作台に載置してクランプ装置及び支持装置によって、固定及び支持を行う必要があるのである。
【0024】
図2は工作物を工作台に載置した状態を示す平面図であり、図3が正面図である。
【0025】
この図に示すように、工作物Aには様々な形状に対応して切削加工が施されるものであるが、精密加工を行うためには、先ず工作物Aの基準面高さを同一にして固定する必要がある。ここで必要となるのが、クランプ装置2,2,2である。このクランプ装置2,2,2によって工作物Aの端部の所定の3箇所を固定することによって、工作物Aの基準面高さが同一となって固定されるのである。
【0026】
ここで、クランプ装置2,2,2は一端が工作台1に固定されているものであり、クランプ部2a及び2bによって工作物Aの所定箇所が上方向及び下方向から挟持されることによって、固定されるものである。
【0027】
また、工作台1の端部には支持装置3が取付けられている。この支持装置3は切削加工される工作物Aの位置に対応して工作台1の複数箇所に取付けることができるものである。
【0028】
工作物Aの位置に対応する位置としては、できる限り切削加工位置の近傍で、他の物体との干渉を回避できる位置とされる。
【0029】
何故ならば、工作物Aの切削加工箇所が上述したクランプ装置2によって固定される位置から離れた箇所の場合には、切削加工時に受ける力により大きなモーメントが発生し、これによって工作物Aが撓みやすくなり、ビビリ振動をも生じさせるので、精度の良い切削加工を行うことができないからである。
【0030】
この場合に、切削速度を落とす等して、加工条件を下げて工作物の切削加工を行うことで、精度の良い切削加工を行うことは可能であるが、その分、生産性が悪くなるという問題が生じる。
【0031】
したがって、支持装置3を工作物Aの切削加工位置の近傍に取り付けて、工作物Aを支持することによって、切削加工時に受ける力により工作物Aが撓むことや、ビビリ振動を生じさせることを防ぐことができるのである。
【0032】
尚、工場等で量産品を切削加工する場合には、予め切削加工の手順が決められており、複数の工作台1,1,…に流れ作業順序に従って工作物Aが次々と送られて行くものである。したがって、工作物1にはクランプ装置及び支持装置が予め決められた所定の位置に固定されているものであり、一つの工作台で工作物Aに全ての切削加工を施す場合と違って支持装置を切削加工位置の近傍に移動して取り付ける等の作業を行う必要はない。
【0033】
図4は本発明における支持装置の第1の実施形態を示す正面図であり、図5はこの支持装置の一部断面図である。
【0034】
この支持装置3aは、工作台1に下端部がボルトで固定されているものである。そして、シリンダ20内には空気圧によって摺動するピストン21が設置されており、ピストン21とシリンダ20との間には気密を保つためにOリング21aが設けられている。
【0035】
尚、シリンダ20には空気を供給又は排気するためのポート20a,20bが設けられている。
【0036】
また、ピストン21に一端が固定されたピストンロッド22の他端をシリンダ20から外方に突出させている。このピストンロッド22の他端には工作物Aを支持するために、この工作物Aに当接する支持部材31が設けられている。
【0037】
さらに、ピストンロッド22を固定する部材として、ピストンロッド22の下方には先端にくさび形状部23aを設けた固定部材23が設置されている。この固定部材23も空気圧によって上下動するものであり、規制部材23bによって、所定位置で上下方向の動きが規制されるのである。
【0038】
ここで、支持部材31は上部が円錐形状をし、その下部にネジ切りがされたボルトが取付けられた構成となっているものであり、ピストンロッド22に対して着脱可能に設けられているものである。
【0039】
次に、支持装置3aによる工作物の支持手順について説明する。まず最初に、エアを抜くことによって支持装置3aのピストンロッド22を固定する固定部材23をピストンロッド22と接触しない位置としておき、ピストンロッド22が付勢手段である空気圧によって移動可能な状態として、工作台1の所定位置に支持装置3aを固定しておく。
【0040】
そして、上述したクランプ装置2によって工作台1の所定位置に工作物Aを固定する。ポート20bからエアを送ることによって、ピストンロッド22が移動を始める。工作物Aの角部が支持装置3aの支持部材31に設けられた傾斜部31aに当接して、ピストンロッド22の移動が停止する。
【0041】
そこで、固定部材23後部にエアを送ることによって、この固定部材23の先端のくさび形状部23aの一部がピストンロッド22の側部に当接してピストンロッド22が支持装置本体20に固定され、支持装置3aが最小限の力によって工作物Aを支持するのである。
【0042】
したがって、上述した第1の実施形態と同様にして、切削加工時には工作物に図面上、X方向及びY方向に力が加わることとなるが、本発明においては、工作物の角部を支持装置3aの支持部材31に設けられた傾斜部31aで支持することにしたものであるから、X方向及びY方向の両方向に各々支持装置3a,3aを設ける必要がないという利点があると共に、支持部材31に設けられた傾斜部31aによってX方向及びY方向の両方向に力が分散されることとなるので、工作物に必要以上の力が加わらないという利点もある。
【0043】
さらに、支持部材31を円錐形状としたことから、工作物をどの方向から当接しても傾斜部31aで支持することができるという利点がある。
【0044】
また、支持部材31はピストンロッド22に対して着脱可能に設けられているものであるから、工作物との摩擦によって支持部材31が磨耗した場合でも新しい支持部材と交換すればよいという利点もある。
【0045】
図6は本発明における支持装置の第2の実施形態を示す説明図である。
【0046】
先ず、この図に示すように工作物Aは工作台1に取り付けられたクランプ装置2によって、上下方向から固定されるのである。
【0047】
次に、工作物Aの角部が工作台1に取り付けられた支持装置3の支持部材31の傾斜部31aによって支持されるのである。
【0048】
ここで、支持装置3は、突出部材32の一端を収容する収容部30aが設けられている支持装置本体30の下部がボルトによって工作台1に固定されているものである。
【0049】
そして、支持装置本体30の一端からは突出部材32が突出しており、この突出部材32の一端を突出する方向へ付勢する付勢手段33(一例としてバネ)と、突出部材32の他端に設けられ工作物Aを支持するために工作物Aに当接する支持部材31と、突出部材32を固定する固定部材34とを有するものである。
【0050】
尚、突出部材32には規制部材32aが設けられており、この規制部材32aは長穴32bによって上下方向の動きが規制されるのである。
【0051】
また、支持部材31は円錐形状をしており、突出部材32に対して着脱可能に設けられているものである。
【0052】
次に、支持装置31による工作物の支持手順について説明する。まず最初に、支持装置3の突出部材32を固定する固定部材34を緩くしておき、突出部材32が付勢手段33であるバネによって上下動可能な状態として、工作台1の所定位置に支持装置3を固定しておく。
【0053】
規制部材32aを長穴32bに沿うようにして、突出部材32を押すと付勢手段33が押し縮められる。長穴32bの端で突出部材32を回転させると、規制部材32aが長穴32bに沿うように回転し、そこで突出部材32bが固定される。
【0054】
そして、上述したクランプ装置2によって工作台1の所定位置に工作物Aを固定する。突出部材32を回転し、突出部材32が上下動可能な位置まで規制部材32aを長穴32bに沿うように回転させる。すると、工作物Aの角部が支持装置3の支持部材31に設けられた傾斜部31aに当接して、突出部材32の上下動が停止する。
【0055】
そこで、固定部材34を締付けることによって、この固定部材34の先端が突出部材32の側部に当接して突出部材32が支持装置本体30に固定され、支持装置3が最小限の力によって工作物Aを支持するのである。
【0056】
したがって、上述した第1の実施形態と同様にして、切削加工時には工作物Aに図面上、X方向及びY方向に力が加わることとなるが、本発明においては、工作物Aの角部を支持装置3の支持部材31に設けられた傾斜部31aで支持することにしたものであるから、X方向及びY方向の両方向に各々支持装置3,3を設ける必要がないという利点があると共に、支持部材31に設けられた傾斜部31aによってX方向及びY方向の両方向に力が分散されることとなるので、工作物Aに必要以上の力が加わらないという利点もある。
【0057】
さらに、支持部材31を円錐形状としたことから、工作物Aをどの方向から当接しても傾斜部31aで支持することができるという利点がある。
【0058】
また、支持部材31は突出部材32に対して着脱可能に設けられているものであるから、工作物Aとの摩擦によって支持部材31が磨耗した場合でも新しい支持部材31と交換すればよいという利点もある。
【0059】
尚、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、種々の実施形態をとることができることは言うまでもない。例えば上記第2の実施形態では、ピストン21は空気圧によってシリンダ内を摺動させているが、油圧によって摺動させることもできるものである。
【0060】
また、上記第1及び第2の実施形態では支持部材31を円錐形状としたもので説明しているがこれに限定されるものではなく、工作物Aを傾斜部で支持することができるものであればよい。
【0061】
したがって、図7(a)に示すように、傾斜部31bを三面有するものや、(b)に示すように、傾斜部31cを一面有するもの、(c)に示すように傾斜部31dを二面有するもの、更には傾斜部31b,31c,31dが平面でははなく湾曲面、例えば凹面や凸面とする等、種々の形態の支持部材を適用することができるのである。
【0062】
また、支持部材31の表面にチタンコーティングや、焼入れを行えば、傾斜部を硬くすることができる。反対に支持部材31の表面にフッ素樹脂をコーティングすれば工作物の当接部分を保護することができる。
【0063】
【発明の効果】
請求項1の発明は、支持部材に傾斜部を設け、該傾斜部で工作物を支持するようにしたことに特徴を有するので、従来の支持装置では支持部材の先端点に工作物が接触してこの工作物を支持していたものであったから、工作物を上下方向及び左右方向から支持したい場合には2つの支持装置を必要とするものであったのに対し、本発明では支持部材の傾斜部で工作物を支持することによって上下方向及び左右方向を1つの支持装置で支持することができる。また、工作物の切削加工時に加わる力が支持部材の傾斜部によって分散されることとなるので、工作物に必要以上の力が加わることがない。
【0064】
請求項2の発明は、突出部材の先端に設けられた支持部材は前記突出部材に対して着脱可能に設けられていることに特徴を有するので、支持部材が工作物との摩擦によって磨耗した場合でも新しい支持部材と交換すればよいものである。
【0065】
請求項3の発明は、工作物の加工時に該工作物を支持する支持装置であって、シリンダと、空気圧又は油圧によって該シリンダ内を摺動するピストンと、該ピストンに一端が固定されたピストンロッドと、該ピストンロッドの他端に設けられ工作物を支持するために該工作物に当接する支持部材と、前記ピストンロッドを固定する固定部材とを有し、前記支持部材に傾斜部を設け、該傾斜部で工作物を支持するようにしたことに特徴を有するので、請求項1の発明と同様の効果を奏することができると共に、ピストンロッドの上下動は空気圧又は油圧によることから工作物に余計な力が加わることがない。
【0066】
請求項4の発明は、ピストンロッドの先端に設けられた支持部材は前記ピストンロッドに対して着脱可能に設けられていることに特徴を有するので、支持部材が工作物との摩擦によって磨耗した場合でも新しい支持部材と交換すればよいものである。
【0067】
請求項5の発明は、支持部材が円錐形状に形成され、該円錐形状の傾斜面で工作物を支持することに特徴を有するので、円錐形状であれば、どの方向からも工作物を傾斜面で支持することが可能となる。
【0068】
請求項6の発明は、工作物の保持方法であって、工作台に工作物を載置し、該工作物を前記工作台に設置された複数のクランプ装置によって基準面高さを同一にして固定する工程と、
支持装置本体と、該支持装置本体の一端から突出する突出部材と、該突出部材の一端を前記突出する方向へ付勢する付勢手段と、前記突出部材の他端に設けられ工作物を支持するために該工作物に当接する支持部材と、前記突出部材を固定する固定部材とを有し、前記支持部材に傾斜部を設けた支持装置によって、工作物の加工箇所に対応して該工作物を上下方向又は左右方向から前記支持部材の傾斜部で支持する工程とを有することに特徴を有するので、クランプ装置による工作物の固定と支持装置による工作物の上下方向及び左右方向からの支持によって撓みの少ない精度のよい加工を行うことができ、加工時に受ける力によるワークの振動を無くすことができることから、ビビリ振動のない高精度の加工ができ、さらに、切削条件を上げることができることから生産性を向上させることのできる工作物の保持方法である。
【0069】
請求項7の発明は、工作物の保持方法であって、工作台に工作物を載置し、該工作物を前記工作台に設置された複数のクランプ装置によって基準面高さを同一にして固定する工程と、
工作物の加工時に該工作物を支持する支持装置であって、シリンダと、空気圧又は油圧によって該シリンダ内を摺動するピストンと、該ピストンに一端が固定されたピストンロッドと、該ピストンロッドの他端に設けられ工作物を支持するために該工作物に当接する支持部材と、前記ピストンロッドを固定する固定部材とを有し、前記支持部材に傾斜部を設けた支持装置によって、工作物の加工箇所に対応して該工作物を上下方向又は左右方向から前記支持部材の傾斜部で支持する工程とを有することに特徴を有するので、上記請求項6の発明と同様の効果を奏することができると共に、ピストンロッドの上下動は空気圧又は油圧によることから工作物に余計な力が加わることがないという効果を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が利用される工作物の一例を示す斜視図である。
【図2】本発明が利用される工作台の全体を示す平面図である。
【図3】本発明が利用される工作台の全体を示す正面図である。
【図4】本発明の第1の実施形態を示す正面図である。
【図5】本発明の第1の実施形態で示した支持装置の一部断面図である。
【図6】本発明の第2の実施形態を示す正面図である。
【図7】本発明に使用する支持部材の形態を示す説明図である。
【図8】従来の工作物のサポート方法を示す正面図である。
【符号の説明】
A 工作物
1 工作台
2 クランプ装置
3 支持装置
20 支持装置本体
21 ピストン
22 ピストンロッド
23,34 固定部材
30 支持部材本体
31 支持部材
31a 傾斜部
32 突出部材
33 付勢手段

Claims (7)

  1. 工作物の加工時に該工作物を支持する支持装置であって、支持装置本体と、該支持装置本体の一端から突出する突出部材と、該突出部材の一端を前記突出する方向へ付勢する付勢手段と、前記突出部材の他端に設けられ工作物を支持するために該工作物に当接する支持部材と、前記突出部材を固定する固定部材とを有し、前記支持部材に傾斜部を設け、該傾斜部で工作物を支持するようにしたことを特徴とする工作物の支持装置。
  2. 突出部材の先端に設けられた支持部材は前記突出部材に対して着脱可能に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の工作物の支持装置。
  3. 工作物の加工時に該工作物を支持する支持装置であって、シリンダと、空気圧又は油圧によって該シリンダ内を摺動するピストンと、該ピストンに一端が固定されたピストンロッドと、該ピストンロッドの他端に設けられ工作物を支持するために該工作物に当接する支持部材と、前記ピストンロッドを固定する固定部材とを有し、前記支持部材に傾斜部を設け、該傾斜部で工作物を支持するようにしたことを特徴とする工作物の支持装置。
  4. ピストンロッドの先端に設けられた支持部材は前記ピストンロッドに対して着脱可能に設けられていることを特徴とする請求項3に記載の工作物の支持装置。
  5. 支持部材が円錐形状に形成され、該円錐形状の傾斜面で工作物を支持することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の工作物の支持装置。
  6. 工作物の保持方法であって、工作台に工作物を載置し、該工作物を前記工作台に設置された複数のクランプ装置によって基準面高さを同一にして固定する工程と、
    支持装置本体と、該支持装置本体の一端から突出する突出部材と、該突出部材の一端を前記突出する方向へ付勢する付勢手段と、前記突出部材の他端に設けられ工作物を支持するために該工作物に当接する支持部材と、前記突出部材を固定する固定部材とを有し、前記支持部材に傾斜部を設けた支持装置によって、工作物の加工箇所に対応して該工作物を上下方向又は左右方向から前記支持部材の傾斜部で支持する工程とを有することを特徴とする工作物の保持方法。
  7. 工作物の保持方法であって、工作台に工作物を載置し、該工作物を前記工作台に設置された複数のクランプ装置によって基準面高さを同一にして固定する工程と、
    工作物の加工時に該工作物を支持する支持装置であって、シリンダと、空気圧又は油圧によって該シリンダ内を摺動するピストンと、該ピストンに一端が固定されたピストンロッドと、該ピストンロッドの他端に設けられ工作物を支持するために該工作物に当接する支持部材と、前記ピストンロッドを固定する固定部材とを有し、前記支持部材に傾斜部を設けた支持装置によって、工作物の加工箇所に対応して該工作物を上下方向又は左右方向から前記支持部材の傾斜部で支持する工程とを有することを特徴とする工作物の保持方法。
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