JP2602586B2 - 立体自動倉庫 - Google Patents

立体自動倉庫

Info

Publication number
JP2602586B2
JP2602586B2 JP11774091A JP11774091A JP2602586B2 JP 2602586 B2 JP2602586 B2 JP 2602586B2 JP 11774091 A JP11774091 A JP 11774091A JP 11774091 A JP11774091 A JP 11774091A JP 2602586 B2 JP2602586 B2 JP 2602586B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
conveyor
conveyor device
elevator
storage
storage room
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP11774091A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH04347277A (ja
Inventor
信太郎 安藤
茂敏 岡崎
良司 池本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Zosen Corp
Original Assignee
Hitachi Zosen Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Zosen Corp filed Critical Hitachi Zosen Corp
Priority to JP11774091A priority Critical patent/JP2602586B2/ja
Publication of JPH04347277A publication Critical patent/JPH04347277A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2602586B2 publication Critical patent/JP2602586B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数の階にわたって荷
や車を収納可能な立体自動倉庫に関する。
【0002】
【従来の技術】立体自動倉庫のうちたとえば立体駐車場
には、複数の駐車階にそれぞれ複数の駐車室を備えたも
のがある。この形式の立体駐車場には、パレット上に車
を載せて入出庫口と駐車室との間をエレベーター装置お
よび横行台車を介して搬入出するものがある。しかし、
このパレットを使用する形式では、空パレットの搬送に
無駄が生じている。そのため、搬入出装置やエレベータ
ー装置の昇降台、横行台車、駐車室に走行輪を下方から
支持するスラットコンベヤをそれぞれ設けたものが提案
されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記スラット
コンベヤを設けたものは、互いのスラットコンベヤを接
近させた状態で車の受渡しを行うため、その受渡しにス
プロケット径により段差が生じ、自動車の受渡し位置に
ずれが生じるという問題があった。また、両スラットコ
ンベヤに駆動装置が必要であるが、特に多数階にある駐
車室のスラットコンベヤに駆動装置を付加すると、各駐
車階層間高さがパレット式より高くなって、駐車空間容
量が減少するという問題が生じる。特に地下式にした場
合には、地下の掘削深さが増大して掘削費用が増大した
り、駐車台数が減少するという問題があった。
【0004】本発明は、上記問題点を解決できる立体自
動倉庫を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに本発明の自動倉庫の第1の手段は、複数の保管階に
わたって昇降台を昇降して荷を搬送可能なエレベーター
装置と、保管階にそれぞれ配設された複数の保管室と、
この保管室に沿って移動可能に配設されて前記エレベー
ター装置と保管室との間で荷を受渡し可能な横行台車と
を具備した立体倉庫設備において、エレベーター装置の
昇降台と保管室と横行台車にそれぞれ荷を下方から支持
して入出庫側に移送自在に配設されたコンベヤ装置を、
移送方向と直交する方向に所定間隔毎に複数列の可動体
が配置された多条コンベヤ装置で構成し、少なくとも前
記横行台車の多条コンベヤ装置にコンベヤ駆動装置を設
けて駆動式多条コンベヤ装置とするとともに、前記保管
室の多条コンベヤ装置を遊転式多条コンベヤ装置とし、
前記横行台車の駆動式多条コンベヤ装置に対して、エレ
ベーター装置の昇降台および保管室の多条コンベヤ装置
の入出庫側端部をそれぞれ位相をずらしてオーバーラッ
プ可能に構成し、前記横行台車の駆動式多条コンベヤ装
置をエレベーター装置の昇降台および保管室の多条コン
ベヤ装置側にそれぞれ突出して先端部を互いにオーバー
ラップさせるコンベヤ出退装置を設けるとともに、横行
台車に駆動式多条コンベヤ装置の入出庫側端部を昇降台
および保管室の多条コンベヤ装置の荷支持レベルの上下
に昇降可能なコンベヤ昇降装置を設けたものである。
【0006】また、第2の手段は、複数の保管階にわた
って昇降台を昇降して荷を搬送可能なエレベーター装置
と、保管階にそれぞれ配設されて前記昇降台との間で荷
を受渡し可能な複数の保管室とを具備した立体倉庫設備
において、エレベーター装置の昇降台と保管室にそれぞ
れ荷を下方から支持して入出庫側に移送可能に配設され
たコンベヤ装置を、移送方向と直交する方向に所定間隔
毎に複数列の可動体が配置された多条コンベヤ装置で構
成し、前記昇降台の多条コンベヤ装置にコンベヤ駆動装
置を設けて駆動式多条コンベヤ装置とするとともに、前
記保管室の多条コンベヤ装置を遊転式多条コンベヤ装置
とし、前記昇降台の駆動式多条コンベヤ装置に対して保
管室の多条コンベヤ装置の入出庫側端部をそれぞれ位相
をずらしてオーバーラップ可能に構成し、前記昇降台の
駆動式多条コンベヤ装置を保管室の多条コンベヤ装置側
にそれぞれ突出して先端部を互いにオーバーラップさせ
るコンベヤ出退装置を設けるとともに、昇降台に駆動式
多条コンベヤ装置の入出庫側端部を保管室の多条コンベ
ヤ装置の荷支持レベルの上下に昇降可能なコンベヤ昇降
装置を設けたものである。
【0007】
【作用】上記第1の手段の構成において、荷を横行台車
から昇降台に、または横行台車から保管室に搬入する時
には、横行台車の多条コンベヤ装置の保管室(または昇
降台)側の端部を荷支持レベルと同じか少し上位置さ
せておき、横行台車のコンベヤ出退装置を駆動して駆動
式多条コンベヤ装置の端部昇降台または保管室の多条
コンベヤ装置の端部にオーバーラップさせる。次に横行
台車のコンベヤ駆動装置により駆動式多条コンベヤ装置
を駆動して、荷を横行台車の多条コンベヤ装置から昇降
台の多条コンベヤ装置または保管室の多条コンベヤ装置
上に移送する。また荷を保管室から横行台車に、または
昇降台から横行台車に搬出する時は、横行台車のコンベ
ヤ昇降装置により、駆動式多条コンベヤ装置の保管室
(または昇降台)側の端部を、保管室または昇降台の多
条コンベヤ装置の荷支持レベルより下げた状態で、コン
ベヤ出退装置を駆動して多条コンベヤ装置の突出移動さ
せ、駆動式多条コンベヤ装置の端部を多条コンベヤ装置
の保管室または昇降台の多条コンベヤ装置の端部にオー
バーラップさせて荷の底面下方に位置させる。そしてコ
ンベヤ昇降装置により駆動式多条コンベヤ装置の端部を
荷支持レベルと同じか少し上まで上昇させて、保管室ま
たは昇降台の多条コンベヤ装置上に支持された荷の底部
に当接させる。次にコンベヤ駆動装置により駆動式多条
コンベヤ装置を駆動して、荷を保管室または昇降台の多
条コンベヤ装置から横行台車の駆動式多条コンベヤ装置
に移送する。
【0008】また第2の手段の構成において、荷を昇降
台から保管室に搬入する時には、昇降台の多条コンベヤ
装置の保管室の端部を荷支持レベルと同じか少し上に位
置させておき、昇降台のコンベヤ出退装置を駆動して駆
動式多条コンベヤ装置の端部を昇降台の多条コンベヤ装
置の端部にオーバーラップさせる。次に昇降台のコンベ
ヤ駆動装置により駆動式多条コンベヤ装置を駆動して、
荷を昇降台の駆動式多条コンベヤ装置から保管室の遊転
式多条コンベヤ装置に移送する。 また荷を保管室から昇
降台に搬出する時は、昇降台のコンベヤ昇降装置によ
り、駆動式多条コンベヤ装置の保管室側の端部を、保管
室の多条コンベヤ装置の荷支持レベルより下げた状態
で、コンベヤ出退装置を駆動して駆動式多条コンベヤ装
置の端部を突出移動させ、その端部を保管室の多条コン
ベヤ装置の端部にオーバーラップさせて荷の底面下方に
位置させる。そしてコンベヤ昇降装置により駆動式多条
コンベヤ装置の端部を荷支持レベルと同じか少し上まで
上昇させて、荷の底部に当接させる。次に駆動式多条コ
ンベヤ装置を駆動して、荷を保管室または昇降台の多条
コンベヤ装置から横行台車の駆動式多条コンベヤ装置に
移送する。
【0009】たがって、多条コンベヤ装置の端部を噛
み合わした状態で荷を移載することができるので、荷を
極めてスムーズに乗り移して荷の受渡し位置のずれを防
止することができる。しかも、多数ある保管室のコンベ
ヤ装置側にコンベヤ駆動装置がなくても、荷の移載時に
駆動式多条コンベヤ装置の端部が荷の底部に当接してい
る範囲で荷を搬送移動することができ、また保管室のコ
ンベヤ装置を遊転式コンベヤ装置とすることで、その厚
みを小さくして保管室の高さを低くすることができ、空
間を有効に利用することができる。
【0010】
【実施例】以下、本発明に係る自動倉庫の一例である立
体駐車場の第1実施例を図1〜図15に基づいて説明す
る。
【0011】図1,図2において、1は地上の建屋内に
設けられた立体駐車場(地下空間でもよい)で、その建
屋内における各駐車階2の中央空間部3には、所定方向
に沿って左右一対の案内レール4が配設されるととも
に、この案内レール4上を走行自在な横行台車5が設け
られている。また、各駐車階2の中央空間部3の両側に
は、走行方向に沿って駐車棚6がそれぞれ設けられてお
り、これら各駐車棚6は複数個の保管室である駐車室7
に区分けされるとともに任意の駐車室7の一つが自動車
用エレベーター装置8の昇降台9の昇降空間とされる。
【0012】そして、前記横行台車5と、昇降空間を省
いた各駐車室7に対応する駐車棚6と、エレベーター装
置8の昇降台9には、それぞれ自動車Aを受渡し自在な
コンベヤ装置11〜13が配設されており、このコンベ
ヤ装置は移送方向と直交する方向に所定間隔毎に複数列
の可動体が配置された多条コンベヤ装置で構成されてい
る。そして、前記横行台車5およびエレベーター装置8
の昇降台9のコンベヤ装置11,13は、コンベヤ駆動
装置14,15を有する駆動式多条コンベヤ装置11,
13(多条のフラットトップ付チェーンコンベヤ装置)
に構成されるとともに、前記駐車室7のコンベヤ装置1
2は駆動装置のない遊転式多条コンベヤ装置12(多条
のホイールコンベヤ装置)に構成されている。
【0013】また、前記横行台車5の駆動式多条コンベ
ヤ装置11の駐車棚6側端部は、エレベーター装置8の
昇降台9および駐車室7の多条コンベヤ装置12,13
の中央空間部3側の端部に対して、それぞれ位相をずら
してオーバーラップ可能に構成されている。さらに、前
記横行台車5の駆動式多条コンベヤ装置11には、駐車
室7およびエレベーター装置8の昇降台9の多条コンベ
ヤ装置12,13側にそれぞれ突出して先端部をオーバ
ーラップ可能なコンベヤ出退装置16が設けられるとと
もに、横行台車5の駆動式多条コンベヤ装置11の両端
部に、駐車室7の多条コンベヤ装置12の荷支持レベル
および横行台車5に対向して停止された昇降台9の多条
コンベヤ装置13の荷支持レベルの上下に昇降可能なコ
ンベヤ昇降装置17がそれぞれ設けられている。
【0014】まず、横行台車5の詳細を図2〜図5を参
照して説明する。21は中央空間部3に設けられた空間
部フレームで、この空間部フレーム21上に案内レール
4が敷設され、案内レール4上に横行台車5の台車フレ
ーム22が浮き上がり防止機構(図示せず)付走行車輪
23を介して移動自在に支持されている。そして横行台
車5に正逆転可能な走行駆動モーター24が配設され、
この走行駆動モーター24の出力軸に一方の走行車輪2
3の車軸25が連動連結されて、横行台車5が矢印B,
C方向に走行駆動される。
【0015】前記台車フレーム22は平面視が矩形状に
形成されるとともに、走行方向と直交する方向の縦桁2
2a上に一対のシフト用レール27が敷設され、シフト
フレーム28が前記シフト用レール27上にリニヤモー
ションベヤリング等を介して駐車室7側および昇降台9
側の矢印D,E方向に出退自在に支持されている。そし
て、台車フレーム22には、このシフトフレーム28を
出退用レール27に沿って対向する駐車室7側あるいは
エレベーター装置8の昇降台9側に出退するコンベヤ出
退装置16が配設される。このコンベヤ出退装置16
は、台車フレーム22の左右端中央部にそれぞれシフト
用スプロケット29,30が配設され、両端がシフトフ
レーム28に連結されたシフト用チェーン31が前記シ
フト用スプロケット29,30に巻張されている。そし
て一方のシフト用スプロケット29に正逆転可能なシフ
ト用モーター32が連結されて、シフトフレーム28を
矢印D,E方向に出退駆動することができる。
【0016】またこのシフトフレーム28は、中央部の
固定フレーム28aと、固定フレーム28a両端部の駐
車室7側および昇降台9側にそれぞれ上下方向に揺動自
在に取り付けられた揺動フレーム28bとからなり、固
定フレーム28aおよび揺動フレーム28bには、自動
車Aの左右のタイヤa1,a2をそれぞれ下方から支持
して移送可能な一対の第1駆動式多条コンベヤ装置11
aおよび第2駆動式多条コンベヤ装置11b,11cが
それぞれ設けられている。すなわち、前記第1駆動式多
条コンベヤ装置11aは、シフトフレーム28の固定フ
レーム28a両端部に横行台車5の移動方向と平行な駆
動軸34と第1受動軸35が回転自在に取り付けられ、
駆動軸34および第1従動軸35に長さ方向一定間隔毎
に それぞれ固定された複数(図面では9個)の第1駆
動スプロケット36および第1受動スプロケット37に
第1フラットトップ付チェーン38が巻張されている。
【0017】すなわち、前記第1駆動式多条コンベヤ装
置11aは、シフトフレーム28の固定フレーム28a
両端部に横行台車5の移動方向と平行な駆動軸34と第
1受動軸35が回転自在に取り付けられ、駆動軸34お
よび第1従動軸35に長さ方向一定間隔毎に それぞれ
固定された複数(図面では9個)の第1駆動スプロケッ
ト36および第1受動スプロケット37に第1フラット
トップ付チェーン38が巻張されている。
【0018】また、前記揺動フレーム28bは駆動軸3
4および第1受動軸35を中心に矢印F,G示す上下方
向に回動自在に支持されている。そして、第2駆動式多
条コンベヤ装置11b,11bは、揺動フレーム28b
の先端部間に駆動軸34に平行な第2受動短軸39がそ
れぞれ回転自在に取り付けられ、駆動軸34の第1駆動
スプロケット36間および第1受動軸35の第1受動ス
プロケット37間に取り付けられた複数(図面では8
個)の第2駆動スプロケット40と、第2受動短軸39
にそれぞれ取り付けられた第2受動スプロケット41に
第2フラットトップ付チェーン42が巻張されている。
上記フラットトップ付チェーン38,42はそれぞれ図
6,図7に示すように、各チェーンリンク43の上面に
タイヤa1,a2を支持する平面ブロック44がそれぞ
れ取り付けられ、直線部ではチェーンリンク43の連結
部に設けられたローラー45がスライドレール46に案
内支持されている。
【0019】さらに、コンベヤ駆動装置14は、移載用
モーター51の出力軸に伝動スプロケット52,53お
よび伝動チェーン54を介して前記駆動軸34に連動連
結され、この移載用モーター51を駆動することによ
り、駆動軸34を介して第1および第2フラットトップ
付チェーン38,42とをそれぞれ駆動して横行台車5
上の自動車Aを矢印D,E方向に移送することができ
る。
【0020】前記コンベヤ昇降装置17は、固定フレー
ム28aと揺動フレーム28bとの間にブラケットを介
して昇降シリンダー装置55が連結され、この昇降シリ
ンダー装置55により揺動フレーム28bを駆動軸34
または第1従動軸35を中心に矢印F,G方向で示す上
下方向に回動させることができる。
【0021】前記駐車室7に配設された遊転式多条コン
ベヤ装置12は、図2,図6,図8,図9に示すよう
に、前記第2フラットトップ付チェーン42と同一ピッ
チで複数列(図面では9本)配列されたホイールコンベ
ヤ61が2組左右のタイヤa1,a2をそれぞれ下方か
ら支持して移送自在に配設されている。このホイールコ
ンベヤは61は、溝形フレーム62に一定ピッチ毎に遊
転ローラー63が配設されて構成されている。また、こ
の遊転式多条コンベヤ装置12の外側部には、それぞれ
タイヤa1,a2の外側面を案内するガイド用コンベヤ
装置64が配設され、このガイド用コンベヤ装置64も
一列のホイールコンベヤで構成されている。そして自動
車Aの移送方向前方のタイヤa1,a2に当接して移動
となるストッパー65が設けられている。
【0022】前記エレベーター装置8において、昇降駆
動装置70により昇降される昇降台9には、前述したよ
うにコンベヤ駆動装置15を有する駆動式多条コンベヤ
装置13が設けられており、図10,図11に示すよう
に、この駆動式多条コンベヤ装置13は、昇降台9の中
央空間部3と反対側に横行台車5の移動方向と平行な駆
動軸71回転自在に配設されるとともに、中央空間部
3側に横行台車5の移動方向と平行な同一軸心上に複数
の受動短軸72が回転自在に配設され、駆動軸71に横
行台車5の第2フラットトップ付チェーン42と同一ピ
ッチで固定された複数(図面では9個)の駆動スプロケ
ット73と、従動短軸72にそれぞれ固定された受動ス
プロケット74との間にそれぞれフラットトップ付チェ
ーン75が巻張されている。
【0023】そして、コンベヤ駆動装置15は、入出庫
用モーター76の出力軸が伝動スプロケット77,78
および伝動チェーン79を介して前記駆動軸71に連動
連結され、この入出庫用モーター76を駆動することに
より、駆動軸71を介してフラットトップ付チェーン7
5をそれぞれ駆動して昇降台9上の自動車Aを矢印D,
E方向に移送し、横行台車5との間で受渡しすることが
できる。
【0024】次に上記構成における自動車Aの入出庫作
業を説明する。入庫作業は、立体駐車場1の入出庫階に
入場させた自動車Aを自動車用エレベーター装置8の昇
降台9に乗せ、左右のタイヤa1,a2を駆動式多条コ
ンベヤ装置13の所定位置に停止させて、運転者を下ろ
す。そして、エレベーター装置8を駆動して昇降台を所
定の駐車階2まで昇降させ、停止する。この駐車階2で
は、横行台車5が昇降台9に対向するように停止してお
り、横行台車5に設けたコンベヤ出退装置16とコンベ
ヤ昇降装置17とコンベヤ駆動装置14により、昇降台
9上の自動車Aを横行台車5上に乗り移らせた後、横行
台車5を案内レール4に沿って目的とする駐車室7に対
向する位置まで移動させ停止する。そして、コンベヤ出
退装置16とコンベヤ昇降装置17とコンベヤ駆動装置
14を作動して横行台車5上の自動車Aを駐車室7に移
載する。自動車Aの出庫作業は上記と逆になる。
【0025】ここで、移載作業の基本となる横行台車5
から駐車室7への自動車の入庫動作を図12〜図14を
参照して説明する。
【0026】(1)自動車Aの左右のタイヤa1,a2
を第1駆動式多条コンベヤ装置11aに支持する横行台
車5を、空の駐車室7の前方所定位置に停止する。(図
12)
【0027】(2)コンベヤ出退装置16のシフト用モ
ーター32を駆動してシフトフレーム28を矢印D方向
に突出移動させ、第2駆動式多条コンベヤ装置11bの
駐車室7側端部を駐車室7の遊転式多条コンベヤ装置1
2の先端部に所定量オーバーラップさせる。この時、両
多条コンベヤ装置11b,12のタイヤ支持レベルは、
同一レベルか、第2駆動式多条コンベヤ装置11bの方
が遊転式多条コンベヤ装置12より少し上方となるよう
に位置させておく。この状態からコンベヤ駆動装置14
の移載用モーター51を駆動して第1,第2駆動式多条
コンベヤ装置11a,11bを駆動し、自動車Aのタイ
ヤa1,a2を第1駆動式多条コンベヤ装置11aから
第2駆動式多条コンベヤ装置11bを介して遊転式多条
コンベヤ装置12上に送り込む。(図13)
【0028】(3)自動車Aが駐車室7にほぼ送り込ま
れると、前方のタイヤa1,a2がストッパー65に当
たり、この負荷を検出してコンベヤ駆動装置14の移載
用モーター51が停止される。(図14)
【0029】(4)そして、コンベヤ昇降装置17の昇
降用シリンダー装置55を収縮して揺動フレーム28b
を下方に回動させ、後方のタイヤa1,a2の荷重を第
2駆動式多条コンベヤ装置11bから遊転式多条コンベ
ヤ装置12に受け渡す。そして、シフト用モーター32
を逆転駆動してシフトフレーム28を矢印E方向に後退
移動し元の位置に戻す。(図15)
【0030】また、出庫動作は、 (5)空の横行台車5を自動車Aを収容した駐車室7の
前方所定位置に停止させ、コンベヤ昇降装置17の昇降
用シリンダー装置55を収縮して揺動フレーム28b
下方に回動させ、第2駆動式多条コンベヤ装置11bの
駐車室7側端部を遊転式多条コンベヤ装置12のタイヤ
支持レベルより低く位置させる。
【0031】(6)コンベヤ出退装置16のシフト用モ
ーター32を駆動してシフトフレーム28を矢印D方向
に突出移動させ、第2駆動式多条コンベヤ装置11bの
駐車室7側端部を駐車室7の遊転式多条コンベヤ装置1
2の先端部に所定量オーバーラップさせる。そして昇降
用シリンダー装置55を伸展して揺動フレーム28b
上方に回動させ、遊転式多条コンベヤ装置12に支持さ
れた後方のタイヤa1,a2を第2駆動式多条コンベヤ
装置11bに受け取る。
【0032】(7)コンベヤ駆動装置14の移載用モー
ター51を逆転駆動して第1,第2駆動式多条コンベヤ
装置11a,11bを駆動し、自動車Aの後方のタイヤ
a1,a2を遊転式多条コンベヤ装置12上から第2駆
動式多条コンベヤ装置11bを介して第1駆動式多条コ
ンベヤ装置11aに乗り移らせ、さらに前方のタイヤa
1,a2も遊転式多条コンベヤ装置12上から第2駆動
式多条コンベヤ装置11bを介して第1駆動式多条コン
ベヤ装置11aに乗り移らせる。
【0033】(8)シフト用モーター32を逆転駆動し
てシフトフレーム28を矢印E方向に後退移動し元の位
置に戻す。
【0034】また,エレベーター装置8の昇降台9と横
行台車5との自動車Aの受渡しも上記とほぼ同様の動作
で行うが、自動車Aの移送時すなわち移載用モーター5
1の駆動時にコンベヤ駆動装置14の入出庫用モーター
76を同期駆動させる。
【0035】次に立体駐車場の第2実施例を図16〜図
19に基づいて説明する。この立体駐車場100 は比較的
小型のもので、第1の実施例の横行台車を省略し、エレ
ベーター装置の昇降台を各駐車室に対向させる為にスラ
イド可能に構成して、昇降台から直接駐車室に自動車を
受渡しするようにしたものである。ここで第1実施例と
同一の部材には同一の符号を付して説明は省略する。
【0036】駐車棚6間の中央空間部3には、昇降駆動
装置102 により昇降台101 を昇降自在に支持する自動車
用エレベーター装置103 が配設される。この昇降台101
は、平面視が矩形枠体状に形成された昇降フレーム104
と、この昇降フレーム104 上に駐車室7の配列方向にス
ライド自在に支持されたスライドフレーム105 と、この
スライドフレーム105 上に駐車室7側に出退自在に配置
されたシフトフレーム106 とで構成され、シフトフレー
ム105 上には自動車Aを移送可能に支持する駆動式多条
コンベヤ装置107 が配設されている。
【0037】以下昇降台101 の詳細を説明する。昇降台
101 の昇降フレーム104 の両端部に支柱部104aが立設さ
れ、この支柱部104aが中央空間部3の駐車室7の配列方
向の両端中央部に立設されたガイド柱108 に昇降自在に
案内されている。また、昇降台の横桁104b上にはスライ
ドレール109 が敷設され、このスライドレール109 上に
リニアモーションベヤリングを介してスライドフレーム
105 が駐車室7の配列方向に沿う矢印H,I方向にスラ
イド自在に支持されるとともに、昇降フレーム104 には
このスライドフレーム105をスライドさせるスライド駆
動装置110 が設けられる。このスライド駆動装置110
は、昇降フレーム104 の両端側に配設されたスライド用
スプロケット111,111に、両端部がスライドフレーム105
に連結されたスライド用チェーン112 が巻張され、一
方のスライド用スプロケット111 に正逆転可能なスライ
ド用モーター113 の出力軸が連動連結されて構成され、
このスライド用モーター113 によりスライドフレーム10
5 を矢印H,I方向にスライドさせて、駐車室7に対応
する位置に停止することができる。
【0038】前記スライドフレーム105 は平面視が矩形
状に形成されるとともに、スライド方向と直交する方向
の縦桁106a上に一対のシフト用レール114 が敷設され、
シフトフレーム106 が前記シフト用レール114 上にリニ
ヤモーションベヤリング等を介して駐車室7側の矢印
J,K方向に出退自在に支持されている。そして、スラ
イドフレーム105 には、このシフトフレーム106 を出退
用レール114 に沿って対向する駐車室7側に出退させる
コンベヤ出退装置115 が配設される。このコンベヤ出退
装置115 は、スライドフレーム105 の駐車室7側中央部
にそれぞれシフト用スプロケット116,116 が配設され、
両端がシフトフレーム106 に連結されたシフト用チェー
ン117 が前記シフト用スプロケット116,116 に巻張され
ている。そして一方のシフト用スプロケット116 に正逆
転可能なシフト用モーター118 の出力軸が連結されて、
シフトフレーム106 を矢印J,K方向に出退駆動するこ
とができる。
【0039】シフトフレーム106 に設けられた前記駆動
式多条コンベヤ装置107 は、第1実施例の横行台車5に
設けられた駆動式多条コンベヤ装置11(多条のフラッ
トトップ付チェーンコンベヤ装置)と同一構成であると
ともに、自動車Aの受渡し動作も横行台車5と駐車室7
のものと同一であるため、説明は省略する。
【0040】
【発明の効果】以上に述べたごとく本発明によれば、保
管室に荷を搬入出する側の昇降台または横行台車にコン
ベヤ駆動装置付の駆動式多条コンベヤ装置を設け、保管
室側に前記駆動式多条コンベヤ装置の保管室側端部に対
して位相をずらしてオーバーラップ可能な遊転式多条コ
ンベヤ装置を設けたので、多条コンベヤ装置の端部同士
を噛み合わした状態で荷を移載することができて荷を極
めてスムーズに位置ずれすることなく乗り移すことがで
きる。しかも、保管室のコンベヤ装置に駆動装置がなく
ても、駆動式多条コンベヤ装置の入出庫側端部が荷の底
部に当接する範囲で荷を搬入出移送することができ、保
管室のコンベヤ装置を極めて簡単な構造の遊転式多条コ
ンベヤ装置にすることができて、保管室の高さも低くで
き、全体の収納スペースを有効に利用することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る立体駐車場の第1実施例を示す切
欠き斜視図である。
【図2】同駐車階の部分平面図である。
【図3】同横行台車の平面図である。
【図4】同横行台車の正面図である。
【図5】同横行台車の側面図である。
【図6】同フラットトップ付チェーンの拡大横断面図で
ある。
【図7】同フラットトップ付チェーンの拡大側面図であ
る。
【図8】同ホイールチェーンの部分拡大側面図である。
【図9】同遊転式多条コンベヤ装置の正面図である。
【図10】同自動車用エレベーター装置の昇降台の平面図
である。
【図11】図10に示すH部の横断面図である。
【図12】同入庫動作を説明する横行台車と駐車室の側面
図である。
【図13】同入庫動作を説明する横行台車と駐車室の側面
図である。
【図14】同入庫動作を説明する横行台車と駐車室の側面
図である。
【図15】同入庫動作を説明する横行台車と駐車室の側面
図である。
【図16】本発明に係る立体駐車場の第2実施例を示す切
欠き斜視図である。
【図17】同昇降台の平面図である。
【図18】同昇降台の正面図である。
【図19】同昇降台の側面図である。
【符号の説明】
1 立体駐車場 2 駐車階 3 中央空間部 4 案内レール 5 横行台車 6 駐車棚 7 駐車室 8 エレベーター装置 9 昇降台 11 駆動式多条コンベヤ装置 11a 第1駆動式多条コンベヤ装置 11b 第2駆動式多条コンベヤ装置 12 遊転式多事用コンベヤ装置 13 駆動式多条コンベヤ装置 14 コンベヤ駆動装置 15 コンベヤ駆動装置 16 コンベヤ出退装置 17 コンベヤ昇降装置 23 走行用車輪 24 走行駆動モーター 28 シフトフレーム 28a 固定フレーム 28b 揺動フレーム 31 シフト用チェーン 32 シフト用モーター 38 第1フラットトップ付チェーン 42 第2フラットトップ付チェーン 51 移載用モーター 55 昇降用シリンダー装置 61 ホイールコンベヤ 75 フラットトップ付チェーン 76 入出庫用モーター 100 立体駐車場 101 昇降台 103 エレベーター装置 104 昇降フレーム 105 スライドフレーム 106 シフトフレーム 107 駆動式多条コンベヤ装置

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の保管階にわたって昇降台を昇降し
    て荷を搬送可能なエレベーター装置と、保管階にそれぞ
    れ配設された複数の保管室と、この保管室に沿って移動
    可能に配設されて前記エレベーター装置と保管室との間
    で荷を受渡し可能な横行台車とを具備した立体倉庫設備
    において、エレベーター装置の昇降台と保管室と横行台
    車にそれぞれ荷を下方から支持して入出庫側に移送可能
    に配設されたコンベヤ装置を、移送方向と直交する方向
    に所定間隔毎に複数列の可動体が配置された多条コンベ
    ヤ装置で構成し、少なくとも前記横行台車の多条コンベ
    ヤ装置にコンベヤ駆動装置を設けて駆動式多条コンベヤ
    装置とするとともに、前記保管室の多条コンベヤ装置を
    遊転式多条コンベヤ装置とし、前記横行台車の駆動式多
    条コンベヤ装置に対して、エレベーター装置の昇降台お
    よび保管室の多条コンベヤ装置の入出庫側端部をそれぞ
    れ位相をずらしてオーバーラップ可能に構成し、前記横
    行台車の駆動式多条コンベヤ装置をエレベーター装置の
    昇降台および保管室の多条コンベヤ装置側にそれぞれ突
    出して先端部を互いにオーバーラップさせるコンベヤ出
    退装置を設けるとともに、横行台車に駆動式多条コンベ
    ヤ装置の入出庫側端部を昇降台および保管室の多条コン
    ベヤ装置の荷支持レベルの上下に昇降可能なコンベヤ昇
    降装置を設けたことを特徴とする立体自動倉庫。
  2. 【請求項2】 複数の保管階にわたって昇降台を昇降し
    て荷を搬送可能なエレベーター装置と、保管階にそれぞ
    れ配設されて前記昇降台との間で荷を受渡し可能な複数
    の保管室とを具備した立体倉庫設備において、エレベー
    ター装置の昇降台と保管室にそれぞれ荷を下方から支持
    して入出庫側に移送可能に配設されたコンベヤ装置を、
    移送方向と直交する方向に所定間隔毎に複数列の可動体
    が配置された多条コンベヤ装置で構成し、前記昇降台の
    多条コンベヤ装置にコンベヤ駆動装置を設けて駆動式多
    条コンベヤ装置とするとともに、前記保管室の多条コン
    ベヤ装置を遊転式多条コンベヤ装置とし、前記昇降台の
    駆動式多条コンベヤ装置に対して保管室の多条コンベヤ
    装置の入出庫側端部をそれぞれ位相をずらしてオーバー
    ラップ可能に構成し、前記昇降台の駆動式多条コンベヤ
    装置を保管室の多条コンベヤ装置側にそれぞれ突出して
    先端部を互いにオーバーラップさせるコンベヤ出退装置
    を設けるとともに、昇降台に駆動式多条コンベヤ装置の
    入出庫側端部を保管室の多条コンベヤ装置の荷支持レベ
    ルの上下に昇降可能なコンベヤ昇降装置を設けたことを
    特徴とする立体自動倉庫。
JP11774091A 1991-05-23 1991-05-23 立体自動倉庫 Expired - Fee Related JP2602586B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11774091A JP2602586B2 (ja) 1991-05-23 1991-05-23 立体自動倉庫

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11774091A JP2602586B2 (ja) 1991-05-23 1991-05-23 立体自動倉庫

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04347277A JPH04347277A (ja) 1992-12-02
JP2602586B2 true JP2602586B2 (ja) 1997-04-23

Family

ID=14719131

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11774091A Expired - Fee Related JP2602586B2 (ja) 1991-05-23 1991-05-23 立体自動倉庫

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2602586B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5677161B2 (ja) 2011-03-28 2015-02-25 株式会社東芝 充放電判定装置及びプログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JPH04347277A (ja) 1992-12-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2974930B2 (ja) 格納システム
CN107740620B (zh) 巷道堆垛立体车库
JP3363058B2 (ja) 格納場における格納物方向転換装置
JP3529280B2 (ja) フォーク式立体駐車設備
JPH04129907A (ja) 自動倉庫システムおよび自動倉庫
US4194864A (en) Three-dimensional automatic warehouse equipment
JP2602586B2 (ja) 立体自動倉庫
JP4727069B2 (ja) 自動倉庫及びその移載装置
JP3216400B2 (ja) 立体駐車装置
JP2564481Y2 (ja) 地下埋設式立体駐車装置
JP2945873B2 (ja) 機械式立体駐車場
JPH06156630A (ja) 自動倉庫
JPH1046857A (ja) 地下立体駐車装置
JPH084345A (ja) 機械式立体駐車装置
CN218113859U (zh) 立体仓库系统
JP3118475B2 (ja) 駐艇装置
JPH04203176A (ja) 駐車装置
JP3122441B1 (ja) 昇降装置
JPH0242994B2 (ja)
JP3069716B2 (ja) 立体駐車装置における車両搬送用の台車
JPH042284Y2 (ja)
JPH036754Y2 (ja)
JPH0565773A (ja) 駐車装置
JP2909369B2 (ja) 格納システム
JP2935160B2 (ja) 機械式駐車装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees