JP2602151Y2 - 袋用の易開封包材 - Google Patents

袋用の易開封包材

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JP2602151Y2
JP2602151Y2 JP1993051774U JP5177493U JP2602151Y2 JP 2602151 Y2 JP2602151 Y2 JP 2602151Y2 JP 1993051774 U JP1993051774 U JP 1993051774U JP 5177493 U JP5177493 U JP 5177493U JP 2602151 Y2 JP2602151 Y2 JP 2602151Y2
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JP
Japan
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film
bag
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roughened
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緑子 三竿
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Toppan Inc
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、開封を容易にした袋用
の包材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、実開昭63−147451号公
報、特開昭61−142159号公報に記載されている
ように、プラスチックフィルムを基材フィルムとした包
材から袋を形成し、袋のシール部や折り畳み部にあたる
基材フィルムの一部には、予め凹部や貫通孔をあけた粗
面加工部が設けてあり、この部分から開封を開始する
(一旦破れると開封開始部を過ぎても強制的に破ること
ができる)袋が提案されている。この袋は開封開始し易
く、開封位置が限定されないという特徴があり有益なも
のである。
【0003】袋用の包材は、一般に、基材フィルムとシ
ーラントフィルムと必要により補助フィルムとの積層フ
ィルムになっている。基材フィルムは、ポリプロピレン
フィルム,ポリエチレンテレフタレートフィルム等のプ
ラスチックフィルムであり、袋の開封しやすさは、基材
フィルムに左右されるものである。
【0004】シーラントフィルムは、熱シール性を有す
るポリエチレン等のシーラント樹脂を押し出しフィルム
化させて基材フィルムに積層させたものである。この積
層フィルムのシーラントフィルム面同士を重ねて熱シー
ルさせて袋にする。シーラントフィルムはフィルムの厚
みを薄くする又は引き裂き強度の弱いものを選定して、
引き裂きに影響のないようにする。
【0005】又、補助フィルムは、要求品質により用ら
れるものであり、例えばバリア性を要求されるものにつ
いてはアルミニューム箔等のバリア性フィルムを基材フ
ィルムとシーラントフィルムとの間に介在させることが
行われる。シーラントフィルムも引き裂きに影響を与え
ないものを選定する。基材フィルムと補助フィルムと
で、互いに接着性がない場合には、例えば基材フィルム
がPETで、補助フィルムがアルミニューム箔のような
場合には、接着剤樹脂層を設けて接着させることが行わ
れる。通常接着剤樹脂層はポリエチレン等の樹脂を押し
出しフィルム化させて設けるが、ウレタン樹脂等の溶液
を塗布することもある。
【0006】前記粗面加工部を有する開封性袋は、通
常、予め基材フィルムに粗面加工部を設けておいてか
ら、シーラントフィルムや接着剤樹脂層を積層させるも
のである。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】ところが、予め片面に
貫通孔又は凹部を有する粗面加工部を設けた基材フィル
ムに、シーラントフィルムや接着剤樹脂層を積層させる
と、基材フィルムの裏面に粗面加工部を設けた時には、
シーラントフィルムや接着剤樹脂層が粗面加工部の貫通
孔や凹部に入り込む、基材フィルムの表面に粗面加工部
を設けた時には、貫通孔に入り込むので、引き裂き強度
が上がり、引き裂き憎くなるという問題点がある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記問題点を解決するた
めに、本考案は、基材フィルムとシーラントフィルムを
積層させた袋用の包材において、基材フィルムの片面の
一部に、貫通孔又は貫通孔と凹部による粗面加工部を形
成して、少なくとも該粗面加工部をシーラントフィルム
側より保護インキで保護したことを特徴とする袋用の包
材である。
【0009】本考案は又、順に基材フィルムと接着剤樹
脂層と補助フィルムとシーラントフィルムとを積層させ
た袋用の包材において、基材フィルムの片面の一部に貫
通孔又は貫通孔と凹部によるによる粗面加工部を形成し
て、少なくとも該粗面加工部を接着剤樹脂層側より保護
インキで保護したことを特徴とする袋用の包材である。
【0010】貫通孔や凹部を有する粗面加工部を形成す
る方法は、例えば金属ロールの表面に何らかの手段で先
端の尖った孔あけ材を並べて敷設させ、孔あけロールを
フィルム状の被加工材の表面に回転させて接触させるも
のである。金属ロールの一部に孔あけ材を並べて敷設し
たものは、被加工材には粗面加工部が部分的に形成され
ることになる。
【0011】保護インキは、通常の柄、文字印刷の印刷
インキと区別する為のものであり、、インキの樹脂分に
対して顔料10〜40%混合されている。顔料の代わり
に炭酸カルシューム、シリカ等の無機質充填材を使用す
ることができる。保護印刷インキは、皮膜強度が弱く、
引き裂き開封するにあたり殆ど影響を与えない。
【0012】
【作用】基材フィルムに設けた貫通孔又は貫通孔と凹部
によるによる粗面加工部にシーラントフィルム側又は接
着剤樹脂層側から保護インキで保護したので、シーラン
トフィルム又は接着剤樹脂はラミネートした時に貫通孔
又は凹部に入りにくくなっており引き裂き強度が上がる
ことはない。
【0013】一方、粗面加工部に保護インキを施さない
袋用の包材では、図3のように、接着剤樹脂層16が、
粗面加工部14の貫通孔12に入り込み、基材フィルム
11と直接接触して一体化するので、引き裂き強度が上
がり開封し憎くなる。
【0014】
【実施例】本考案の実施例を図を使用して詳細に説明す
る。
【0015】<実施例1> 基材フィルム11として、巻取り状の厚さ12μmのポ
リエステルフィルム(東洋紡(株)製、E5100)を
用い、この裏面に印刷柄(図示せず)を設けた。この印
刷フィルムの表面に、前記した孔あけロールで、径が5
0〜100μm程度の貫通孔12の集まりである粗面加
工部14を帯状に設けた。
【0016】次に基材フィルム11の裏面、粗面加工部
14に対応する部分を、保護インキ15で印刷して保護
した。別に比較例として、保護インキで印刷しないもの
を残しておいた。
【0017】次に、基材フィルム11の保護インキ15
を設けたものにおける保護インキ側と、比較例における
基材フィルム11の粗面加工部14を施された反対側と
を、それぞれエキストルーダーにて、接着剤樹脂層16
として15μm厚にポリエチレンを押し出して、補助フ
ィルム17としてバルア性フィルムである厚み7μmの
アルミニューム箔を貼り合わせた。更にアルミニューム
箔と、シーラントフィルム18としてエキストルーダー
にて20μm厚にポリエチレン樹脂を押し出して積層し
た。このようにして袋用の包材10と比較例の袋用の包
材30とを作成した。
【0018】両袋用の包材の引き裂き強度を測定した結
果を表1に示す。
【0019】
【表1】
【0020】表1のように、袋用の包材10は、引き裂
き強度が平均180(gf)で、引き裂きが容易であっ
たが、比較例の袋用の包材30は、引き裂き強度が平均
300(gf)で引き裂き強度が上がっており、引き裂
きがかなり困難であった。
【0021】袋用の包材10を図4のように、点線部4
1をカットして長方形のシートとして、シーラントフィ
ルム18側を内側にして、2本の折り曲げ部42、4
2’をそれぞれ折り曲げ、シール部43を熱シールして
図5のような袋50を作成した。
【0022】袋の横側の粗面加工部14が開封開始部と
なり、この部分の任意の部分から袋の底部に平行に開封
したが、簡単に開封できた。
【0023】<実施例2> 実施例1における、基材フィルム11の裏面、粗面加工
部14に対応する部分を、保護インキ15で印刷して保
護したものに、保護インキ15側にシーラントフィルム
18としてエキストルーダーにて20μm厚にポリエチ
レン樹脂を押し出して積層した。このようにして袋用の
包材60を作成した。
【0024】袋用の包材60を図4のように、点線部4
4をカットして長方形のシートとして、シーラントフィ
ルム18側を内側にして、折り曲げ部45から折り曲
げ,粗面加工部14同士を重ねてシール部46を熱シー
ルして図7のような袋70を作成した。
【0025】袋の横側の粗面加工部14が開封開始部と
なり、この部分の任意の部分から袋の底部に平行に開封
したが、簡単に開封できた。
【0026】
【考案の効果】凹部や貫通孔を有する粗面加工部を保護
インキで印刷して、シーラントフィルム又は接着剤樹脂
層との間に保護インキを設けてあるので、引き裂き強度
が上がらず、開封の容易な袋が得られた。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、実施例1における袋用の包材の断面図
である。
【図2】図2は、図1における袋用の包材の粗面加工部
の平面図である。
【図3】図3は、実施例1における比較例の袋用の包材
の断面図である。
【図4】図4は、実施例1、実施例2における袋用の包
材の平面図である。
【図5】図5は、実施例1における袋用の包材から作成
された袋の斜視図である。
【図6】図6は、実施例2における袋用の包材の断面図
である。
【図7】図7は、実施例2における袋用の包材から作成
された袋の斜視図である。
【符号の説明】
10、60…袋用の包材 11…基材フィルム 12…貫通孔 14…粗面加工部 15…保護インキ 16…接着樹脂層 17…補助フィルム 18…シーラントフィルム 30…比較例の袋用の包材 41、44…点線部 42、42’、45…折り線 43、46…シール部 50、70…袋

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】基材フィルムとシーラントフィルムを積層
    させた袋用の包材において、基材フィルムの片面の一部
    に、貫通孔又は貫通孔と凹部による粗面加工部を形成し
    て、少なくとも該粗面加工部をシーラントフィルム側よ
    り保護インキで保護したことを特徴とする袋用の包材。
  2. 【請求項2】順に基材フィルムと接着剤樹脂層と補助フ
    ィルムとシーラントフィルムとを積層させた袋用の包材
    において、基材フィルムの片面の一部に貫通孔又は貫通
    孔と凹部によるによる粗面加工部を形成して、少なくと
    も該粗面加工部を接着剤樹脂層側より保護インキで保護
    したことを特徴とする袋用の包材。
JP1993051774U 1993-09-24 1993-09-24 袋用の易開封包材 Expired - Lifetime JP2602151Y2 (ja)

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JPH0721572U JPH0721572U (ja) 1995-04-18
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JP5845700B2 (ja) * 2011-08-05 2016-01-20 凸版印刷株式会社 詰替え容器

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