JP2601872Y2 - 浸水対策を施した立体駐車装置 - Google Patents

浸水対策を施した立体駐車装置

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JP2601872Y2
JP2601872Y2 JP1993065702U JP6570293U JP2601872Y2 JP 2601872 Y2 JP2601872 Y2 JP 2601872Y2 JP 1993065702 U JP1993065702 U JP 1993065702U JP 6570293 U JP6570293 U JP 6570293U JP 2601872 Y2 JP2601872 Y2 JP 2601872Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は立体駐車装置に関す
る。特に、浸水対策が施されるとともに、現場設置作業
が確実で容易な立体駐車装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】駐車装置の一形態として、例えば、図5
に示すように、車両載置用のパレット51a,51b,
51cを等間隔で複数段(図示例では上中下三段)に連
結してなる昇降体51を、屋外に設けた地下格納部52
内に昇降自在に配設してなる構成のものが知られている
(特公昭62−40496号公報等参照)。
【0003】この種の駐車装置は、前記昇降体51を構
成する一番上のパレット51aの上面が地面Sと面一と
なっている状態をホームポジション(車両格納状態)と
している。そして、前記地下格納部52の側壁に沿って
立設された四本の支柱53,53,54,54に沿って
前記昇降体51が昇降し、それぞれのパレット51a,
51b,51cの上面が地面と面一となるように前記昇
降体51を昇降及び停止させて各パレット51a,51
b,51c上への車両Cの入庫及び各パレット51a,
51b,51c上からの車両Cの出庫を行うものであ
る。
【0004】前記のような構成の駐車装置においては、
前記各段のパレット51a,51b,51cの上面が地
面Sと面一となるように正確に昇降体51を停止させる
必要がある。このため、リミットスイッチ55a,55
b,55cを設けていた。これらのリミットスイッチ5
5a,55b,55cは、そのスイッチレバーが前記昇
降体51に接触した瞬間に、前記昇降体51の昇降駆動
用電動モータ56の作動を停止せしめるものである。
【0005】従来、前記各リミットスイッチは、いずれ
も、前記昇降体51を構成するパレット51a,51
b,51cの内、一番下のパレット51cに当接して作
動するようになっており、前記昇降体51がホームポジ
ションに位置している状態において各パレットの側方の
前記支柱54にそれぞれ設けられていた。
【0006】例えば、図5の例では、前記昇降体51が
上中下三段のパレット51a,51b,51cから構成
されているため、前記リミットスイッチ55a,55
b,55cは、前記地下格納部52の最上部と深さ方向
中間部と最下部との三箇所にぞれぞれ配置せしめられて
いた。もちろん、上下に隣接するリミットスイッチ同士
の間隔は、前記昇降体のパレット同士の間隔と一致して
いる。
【0007】そして、一番上のリミットスイッチ55a
は、下段パレット51c上に車両Cを入庫する場合に上
昇してきた下段パレット51cと接触して前記昇降体5
1の上昇を停止せしめるものであり、真ん中のリミット
スイッチ55bは、中段パレット51b上に車両Cを入
庫する場合に、上昇又は下降してきた下段パレット51
cと接触して前記昇降体51の上昇又は下降を停止せし
めるものであり、一番下のリミットスイッチ55cは、
上昇していた昇降体51をホームポジションに戻す場合
に前記下段パレット51cと接触して前記昇降体51の
下降を停止せしめるものであった。
【0008】具体的には、例えば、前記下段パレット5
1c上に車両Cを入庫させたい駐車装置利用者が該下段
パレット51cを地面Sと同一高さまで移動させるべく
所定の操作ボタン(駐車装置の入出庫口付近に設けられ
た操作盤上に配設されている)を押すと、前記モータ5
6が作動して、前記下段パレット51cが地面Sと面一
となるまで前記昇降体51が上昇する。そして、下段パ
レット51cが地面Sと面一となった瞬間に、該下段パ
レット51cが地下格納部52の最上部にあるリミット
スイッチ55aのスイッチレバーに接触して前記モータ
56が停止され、前記昇降体51が停止するようになっ
ていた。そのようにして前記昇降体51が最も高い位置
で停止した状態が図5に示されている。
【0009】また、図5に示した状態から前記昇降体5
1をホームポジションに戻す場合には、駐車装置利用者
が所定の操作ボタンを押すと、前記昇降体51が下降
し、前記地下格納部52の最下部のリミットスイッチ5
5cのスイッチレバーに前記下段パレット51cが接触
し、その瞬間に前記モータ56が停止して前記昇降体5
1が停止するようになっていた。
【0010】
【考案が解決しようとする課題】ところで、前記のよう
な駐車装置では、その構成上の特徴から、前記地下格納
部52内に雨水が入り込みやすかった。
【0011】そこで、従来、前記地下格納部52の底面
52aの中央部に窪み57を設け、地下格納部52の底
面52aを前記窪み57に向ってわずかに下方傾斜する
ようにすり鉢状に構成していた。そして、前記窪み57
の中に排水ポンプ58を設置していた。このようにすれ
ば、前記窪み57に雨水が集まり、前記排水ポンプ58
によって窪み57内の水を地下格納部52の外へ排出す
ることができた。
【0012】地下格納部52内に流れ込む雨水の量が正
常な範囲内であるときには、前記のような排水方法で十
分対処でき、地下格納部52内に雨水が溜ってしまうこ
とはなかった。
【0013】しかし、集中豪雨などで排水ポンプ58の
排水能力を超える量の水が流れ込むと、地下格納部52
内に大量の水が溜ってしまっていた。このため、地下格
納部52内に設けられた前記リミットスイッチ(特に一
番下のリミットスイッチ55c)が浸水して故障し、水
を取り除いた後でも駐車装置が使用できない場合があっ
た。
【0014】本考案は前記のような事情に鑑みてなされ
たもので、その課題とするところは、地下格納部内に水
が溜った場合でも、前記リミットスイッチが浸水しにく
く、水害に強い立体駐車装置とするにはどのようにすれ
ばよいか、という点にある。
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本考案に係る立体駐車装置は、車両載置用のパレッ
トを複数段に連結してなる昇降体を地下格納部内に設
け、各パレットの上面が地面と面一となるように前記昇
降体を停止させて各パレット上への車両の入庫及び各パ
レット上からの車両の出庫を行う立体駐車装置におい
て、前記各パレットの上面が地面と面一となったときに
地面と面一となったパレットにそれぞれ接触して開閉し
前記昇降体を停止せしめるリミットスイッチをそのスイ
ッチレバーが前記昇降体の昇降路内に突き出るようにし
て地上にそれぞれ設け、前記各パレットには他のパレッ
トに対応する前記スイッチレバーとの接触を避ける切欠
部をそれぞれ設けたものである。
【0015】さらに、前記地下格納部の上部に前記昇降
体の昇降の基礎となる梁部材を設け、この梁部材には前
記昇降体の昇降駆動部及び前記各リミットスイッチその
他の電装部品が地面より上となるようにあらかじめ組み
込まれている構成とすることもできる。
【0016】
【作用】本考案によれば、前記昇降体が昇降し、各パレ
ットが地面と面一となったときに、地面と面一となった
パレットが前記リミットスイッチのスイッチレバーと接
触して前記昇降体の昇降が停止せしめられる。
【0017】前記各パレットには、他のパレットに対応
するリミットスイッチのスイッチレバーとの接触を避け
るように切欠部が設けられているので、各リミットスイ
ッチは対応するパレットへのみ接触し、他のパレットに
接触することはない。
【0018】そして、前記各リミットスイッチはいずれ
も地上に設けられているので、地下格納部内に雨水が溜
った場合でも、従来のもののように浸水するおそれはな
い。
【0019】さらに、前記地下格納部の上部に前記昇降
体の昇降の基礎となる梁部材を設け、前記昇降体の昇降
駆動部及び前記各リミットスイッチその他の電装部品が
地面より上となるように前記梁部材にあらかじめ組み込
まれている構成としたものでは、駐車装置設置現場にお
いて地下格納部を形成し、この地下格納部の上に前記梁
部材を設置するだけで駐車装置の基礎部分ができ上が
る。
【0020】
【実施例】本考案に係る立体駐車装置の一実施例を図面
に基づいて説明すると、まず、地表面を掘削して直方体
形状の地下格納部1が設けられる。この地下格納部1の
底部には、従来通り、その広さ方向中央部に窪み2が設
けられ、この窪み2内には、侵入してきた雨水を地下格
納部1の外へ排出するための排水ポンプ3が配置され
る。
【0021】次に、前記地下格納部1の上部に、二本の
梁部材4,5が互いに平行となるように配設される。こ
れらの梁部材4,5は、地下格納部1を上から見て前後
長さ方向に延び、前記地下格納部1の左右両側壁が地表
面と交差して形成された左右長手端縁に沿ってそれぞれ
固定されている。
【0022】前記梁部材4,5は、後述するように、昇
降体6の昇降の基礎となるものである。したがって、鋼
製角パイプを用いて頑丈に構成されている。
【0023】前記地下格納部1の内部には、上中下三段
構成の昇降体6が配設される。この昇降体6は、それぞ
れ車両Cを載置し得る広さを有する長方形の上段パレッ
ト7、中段パレット8及び下段パレット9を、それらの
前後長さ方向に見て左右両側部においてそれぞれ二か所
ずつ、適当長さの連結柱10で上下に車両Cの高さ以上
の等間隔を開けて連結してなるものである。
【0024】前記各梁部材4,5の側部には、前記昇降
体6が昇降する際に前記連結柱10が通過するための凹
部11がそれぞれ切欠形成されている。
【0025】さらに、下段パレット9の前部及び後部の
下面の左右両側対向位置にそれぞれ前側吊上げ用スプロ
ケット12,12及び後側吊上げ用スプロケット13,
13が軸支される。これら前側吊上げ用スプロケット1
2,12及び後側吊上げ用スプロケット13,13に
は、それぞれ吊上げチェーン14,15が互いに平行に
巻き掛けられる。
【0026】そして、該各吊上げチェーン14,15の
各一端14a,15a側が前記梁部材(図示例では符号
5のもの)にそれぞれ止着され、各他端14b,15b
側が巻上げ自在に構成される。
【0027】すなわち、図2に示すように、前記梁部材
の内の一方のもの(図示例では4のもの)には、駆動軸
16が回転自在に支持されている。この駆動軸16は、
その両端を軸受け17,17で支持され、この軸受け1
7,17は、前記梁部材4の前後両端側の裏面から下方
へ向けてそれぞれ設けられたブラケット18,18に固
着されている。そして、前記駆動軸16は、前記地下格
納部1の前後長さにほぼ対応する長さで、前記梁部材4
の軸方向と平行に延びている。
【0028】なお、前記駆動軸16は、前記梁部材4を
工場で製造する際に、あらかじめ梁部材4に組み付けら
れる。
【0029】前記駆動軸16の前後適位置には、巻上げ
スプロケット19,20がそれぞれ固着されている。こ
の巻上げスプロケット19,20には、前記吊上げチェ
ーン14,15の他端14b,15b側がそれぞれ巻き
掛けられる。
【0030】また、前記一方の梁部材4には、前記駆動
軸16に回転駆動力を付与する動力源としての減速機付
き電動モータ21が取り付けられている。このモータ2
1は、前記一方の梁部材4の上に枕部材22を介して設
置され、箱状のモータカバー23で覆われている。前記
モータ21も、前記駆動軸16と同様に、梁部材4に対
して工場であらかじめ組み付けられる。
【0031】そして、前記モータ21を正逆回転させる
ことにより、前記昇降体6を水平状態を常に維持したま
ま昇降させることができる。
【0032】前記一方の梁部材4には、複数のリミット
スイッチ24,25,26が取り付けられている。これ
らのリミットスイッチ24,25,26は、いずれも、
そのスイッチレバー27,28,29が昇降体6の昇降
路内に突き出るようにして、前記梁部材4に対してその
長さ方向に並べて設けられている。前記各リミットスイ
ッチ24,25,26は、担当するパレットがそれぞれ
あらかじめ定められており、担当するパレットに前記各
スイッチレバー27,28,29が接触することによっ
て接点が開閉されるものである。前記各リミットスイッ
チ24,25,26は、いずれも前記モータ21の作動
のための電気回路を構成しており、接点の開閉によって
前記モータ21の作動が制御されるようになっている。
【0033】前記各リミットスイッチ24,25,26
は、前記各パレット7,8,9の上面が地面Sと面一と
なった状態(すなわち、車両Cの入庫又は出庫状態)で
前記昇降体6を停止せしめるためのものである。
【0034】前記リミットスイッチは、前記昇降体6を
構成するパレットの数に対応して設けられる。図示例で
は、前記各パレット7,8,9を二つづつのリミットス
イッチがそれぞれ担当するように、合計六つのリミット
スイッチが設けられている。
【0035】前記リミットスイッチ24,25,26
は、ぞれぞれ二つづつの、上段パレット検知用リミット
スイッチ24(24a,24b)、中段パレット検知用
リミットスイッチ25(25a,25b)及び下段パレ
ット検知用リミットスイッチ(26)26a,26bと
から構成されている。二つ存在する前記上段パレット検
知用リミットスイッチ24a,24bは、それらのスイ
ッチレバー27が上下にずれるように互いに上下位置を
若干ずらされて配置されている。下段パレット検知用リ
ミットスイッチ26a,26bも同様である(図2及び
図3参照)。
【0036】なお、図示例では、昇降体6が三つのパレ
ット7,8,9より構成されているので、これに対応す
るように、最低三つのリミットスイッチを設ればよい
が、前記昇降体6のオーバーランを防止するとともに、
各パレット7,8,9を検知するリミットスイッチのう
ちの一方が故障した場合でも前記昇降体6を定位置で停
止させることができるように、それぞれ二つづつのリミ
ットスイッチを各パレット7,8,9に割り当てたので
ある。
【0037】前記上段パレット検知用リミットスイッチ
24は、前記昇降体6が下降途上にあるときに、前記上
段パレット7と接触して、該上段パレット7の上面が地
面Sと面一となった瞬間に前記昇降体6の下降作動を停
止せしめるものである。したがって、前記上段パレット
検知用リミットスイッチ24のスイッチレバー27は、
下方へのみ振れるようになっている。
【0038】また、前記中段パレット検知用リミットス
イッチ25は、前記昇降体6が上昇途上又は下降途上に
あるときに、前記中段パレット8と接触して、該中段パ
レット8の上面が地面Sと面一となった瞬間に前記昇降
体6の上昇作動又は下降作動を停止せしめるものであ
る。したがって、前記中段パレット検知用リミットスイ
ッチ25のスイッチレバー28は、上下両方向に振れる
ようになっている。
【0039】さらに、前記下段パレット検知用リミット
スイッチ26は、前記昇降体6が上昇途上にあるとき
に、前記下段パレット9と接触して、該下段パレット9
が地面Sと面一となった瞬間に前記昇降体6の上昇作動
を停止せしめるものである。したがって、前記下段パレ
ット検知用リミットスイッチ26のスイッチレバー29
は、上方へのみ振れるようになっている。
【0040】前記各リミットスイッチ24,25,26
は、前記駆動軸16及び前記モータ21とともに、工場
であらかじめ前記梁部材4に対して組み付けられてお
り、前記モータ21との間の配線もすでに工場において
終了している。したがって、駐車装置設置現場において
は、運搬されてきた梁部材4(前記駆動軸16及び前記
モータ21等からなる昇降駆動部並びに前記各リミット
スイッチ24,25,26、昇降体6の図示しない落下
防止装置、その他の電装部品が工場においてすでに組み
付けられた状態のもの)を前記地下格納部1の上部に据
え付けて固定するだけでよい。よって、現場作業を簡易
・迅速に行うことができる。
【0041】前記各パレット7,8,9には、他のパレ
ットに接触して反応するリミットスイッチとの接触を防
止するために、それぞれ切欠部が形成されている。具体
的には、図4(a)(b)(c)に示すように、上段パ
レット7には、中段パレット8及び下段パレット9に接
触して開閉すべきリミットスイッチ25,26のスイッ
チレバー28,29との接触を避けるように二つの切欠
部30,31が設けられ、中段パレット8には、上段パ
レット7及び下段パレット9に接触して開閉すべきリミ
ットスイッチ24,26のスイッチレバー27,29と
の接触を避けるように二つの切欠部32,33が設けら
れ、さらに、下段パレット9には、上段パレット7及び
中段パレット8に接触して開閉すべきリミットスイッチ
24,25のスイッチレバー27,28との接触を避け
るように二つの切欠部34,35が設けられている。
【0042】前記各切欠部30〜35は、前記各パレッ
ト7,8,9の長さ方向左右両側部に沿って折曲げ形成
されているサイドフレーム36(図3参照)を切除して
形成されている。なお、図示例では、いずれのパレット
7,8,9に形成される切欠部30〜35も、前記サイ
ドフレーム36の側面36a及び上面36bを切り欠い
たものとして示されているが、前記上段パレット7に設
けられる切欠部30,31に限っては、前記サイドフレ
ーム36の側面36aのみを切り欠いて設けることが望
ましい。前記昇降体6がホームポジションにある場合
に、地面Sと面一となって人目に触れる前記上段パレッ
ト7の外観意匠を整える観点からである。
【0043】図中、符号37は、前記各リミットスイッ
チ24,25,26及び前記モータ21の作動を制御す
る制御盤である。
【0044】前記のように構成される本実施例に係る立
体駐車装置は次のように作動する。
【0045】いま、前記昇降体6が完全に下降し終わ
り、前記地下格納部1内に完全に納まっているとする。
すなわち、図1に示した状態である。このとき、前記上
段パレット7の上面が地面Sと面一となっており、該上
段パレット7の上には、地面Sを自走してきた車両Cが
自由に入庫できる。この状態が前記昇降体6のホームポ
ジションである。
【0046】ここで、駐車したい車両Cが一台やってき
たとする。この車両Cの運転手は、前記上段パレット7
上にはすでに車両Cが駐車されているので、中段パレッ
ト上に車両Cを駐車させようとする。この場合、運転手
は、前記駐車装置付近の車両Cの入出庫の邪魔にならな
い適位置に設けられた操作盤上に配設された操作スイッ
チ(図示せず)の内、中段パレット呼び寄せ用のスイッ
チボタンを押す。
【0047】すると、前記モータ21が正転方向に作動
して前記駆動軸16が回転し、前記吊上げチェーン1
4,15が均等に巻き取られて前記昇降体6が上昇す
る。
【0048】そして、前記中段パレット8が地面Sと面
一となった瞬間に、中段パレット検知用リミットスイッ
チ25のスイッチレバー28に前記中段パレット8が下
から接触する。その結果、前記リミットスイッチ25の
接点が例えば開かれて前記モータ21の作動が停止さ
れ、前記昇降体6の上昇が停止させられる。
【0049】ここで、前記中段パレット8には、上段パ
レット検知用リミットスイッチ24及び下段パレット検
知用リミットスイッチ26の各スイッチレバー27,2
9との接触を避けるように前記切欠部32,33が設け
られているので、前記昇降体6の上昇作動時に前記上段
パレット検知用リミットスイッチ24及び前記下段パレ
ット検知用リミットスイッチ26が前記中段パレット8
に接触して作動することはない(図4(b)参照)。
【0050】前記運転手は、地面Sと面一となって止ま
った中段パレット8上に車両Cを乗り入れて駐車装置の
外へ出て、昇降体6をホームポジションに戻すためのス
イッチボタンを押す。これにより前記モータ21が逆回
転して前記吊上げチェーン14,15が均等に巻き解か
れる。そして、昇降体6は下降し、上段パレット7の上
面が地面Sと面一となった瞬間に、上段パレット検知用
リミットスイッチ24のスイッチレバー27に前記上段
パレット7が上から接触する。その結果、前記リミット
スイッチ24の接点が例えば開かれて前記モータ21の
作動が停止され、前記昇降体6の下降が停止させられて
ホームポジションに復帰する。
【0051】このとき、前記上段パレット7には、前記
中段パレット検知用リミットスイッチ25及び前記下段
パレット検知用リミットスイッチ26との接触を避ける
ための切欠部がそれぞれ設けられているので、下降して
きた前記上段パレットに前記各リミットスイッチが接触
して反応することはない(図4(a)参照)。
【0052】次に、さらにもう一台の車両Cがやってき
たとする。この車両Cの運転手は、前記上段パレット7
上及び中段パレット8上にはすでに車両Cが駐車されて
いるので、開いている下段パレット9上に車両Cを駐車
させようとする。この場合、運転手は、下段パレット呼
び寄せ用のスイッチボタンを押す。
【0053】すると、前記モータ21が正転方向に作動
して前記駆動軸16が回転し、前記吊上げチェーン1
4,15が均等に巻き取られて前記昇降体が上昇する。
【0054】そして、前記下段パレット9の上面が地面
Sと面一となった瞬間に、下段パレット検知用リミット
スイッチ26のスイッチレバー29に前記下段パレット
9が下から接触する。その結果、前記リミットスイッチ
26の接点が例えば開かれて前記モータ21が停止さ
れ、前記昇降体6の上昇が停止させられる。
【0055】ここで、前記のように、前記各パレット
7,8,9には、他のパレットに対応するリミットスイ
ッチのスイッチレバーとの接触を避ける切欠部30〜3
5がそれぞれ設けられているので、前記昇降体6の上昇
作動時に、前記下段パレット9が下段パレット検知用リ
ミットスイッチ26に接触して反応する前に、いずれか
のリミットスイッチが作動するようなことはない。
【0056】前記運転手は、地面Sと面一となって止ま
った下段パレット9上に車両Cを乗り入れて駐車装置の
外へ出て、昇降体6をホームポジションに戻すためのス
イッチボタンを押す。これにより前記モータ21が逆回
転して前記吊上げチェーン14,15が均等に巻き解か
れる。そして、昇降体6は下降し、上段パレット7が地
面Sと面一となった瞬間に、上段パレット検知用リミッ
トスイッチ24のスイッチレバー27に前記上段パレッ
ト7が接触する。その結果、前記リミットスイッチ24
の接点が例えば開かれて前記モータ21の作動が停止さ
れ、前記昇降体6の下降が停止させられてホームポジシ
ョンに復帰する。
【0057】ここで、前記切欠部が存在するので、前記
昇降体の下降作動時に、前記上段パレットが前記上段パ
レット検知用リミットスイッチに接触して反応する前
に、いずれかのリミットスイッチが作動することはな
い。
【0058】以上のように構成される立体駐車装置にお
いて、降雨等により前記地下格納部1内に雨水が侵入す
ると、その雨水は前記地下格納部1の底部に設けられた
窪み2内に溜り、該窪み2内に設けられた排水ポンプ3
によって地下格納部1の外へ強制的に排出される。
【0059】そして、集中豪雨等により前記排水ポンプ
3の排水処理能力を超える量の雨水が侵入して地下格納
部1内に溜った場合でも、前記各リミットスイッチをは
じめとする諸電装部品は、すべて地上の梁部材4に組み
つけられているため、雨水によってそれら電装部品が損
傷するおそれはない。よって、従来のものに比べて、水
害に強い。
【0060】なお、以上には、前記昇降体が三枚のパレ
ットからなる駐車装置を取り上げて説明したが、本考案
の適用範囲は、これに限るものでないことは勿論であ
る。
【0061】
【考案の効果】以上のように構成される本考案に係る立
体駐車装置によれば、集中豪雨等により地下格納部内に
大量の雨水が侵入し万一地下格納部内に水が溜っても、
電気系統部分が浸水するおそれがないので、水害に強
い。
【0062】さらに、請求項2に係る考案によれば、駐
車装置設置現場において地下格納部を形成し、この地下
格納部の上に、昇降体の昇降駆動部及び各リミットスイ
ッチその他の電装部品が地面より上となるようにあらか
じめ組み込まれている梁部材を設置するだけで駐車装置
の基礎部分ができ上がるので、細かな配線作業等を現場
で行う手間が省け、駐車装置の設置作業を簡易且つ正確
・迅速に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る立体駐車装置の一実施例を示す斜
視図である。
【図2】図1に示した立体駐車装置における、昇降体の
昇降駆動部等が組み込まれた梁部材の側面図である。
【図3】図1に示した立体駐車装置における、リミット
スイッチ部分の要部斜視図である。
【図4】図1に示した立体駐車装置における、各リミッ
トスイッチと各パレットとの相互関係を簡略化して示し
た平面図である。
【図5】従来例を示す正面図である。
【符号の説明】
1 地下格納部 6 昇降体 7,8,9 パレット 24,25,26 リミットスイッチ 27,28,29 スイッチレバー 30〜35 切欠部 C 車両 S 地面

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両載置用のパレットを複数段に連結し
    てなる昇降体を地下格納部内に設け、各パレットの上面
    が地面と面一となるように前記昇降体を停止させて各パ
    レット上への車両の入庫及び各パレット上からの車両の
    出庫を行う立体駐車装置において、前記各パレットの上
    面が地面と面一となったときに地面と面一となったパレ
    ットにそれぞれ接触して開閉し前記昇降体を停止せしめ
    るリミットスイッチをそのスイッチレバーが前記昇降体
    の昇降路内に突き出るようにして地上にそれぞれ設け、
    前記各パレットには他のパレットに対応する前記スイッ
    チレバーとの接触を避ける切欠部をそれぞれ設けてなる
    浸水対策を施した立体駐車装置。
  2. 【請求項2】 前記地下格納部の上部に前記昇降体の昇
    降の基礎となる梁部材を設け、この梁部材には前記昇降
    体の昇降駆動部及び前記各リミットスイッチその他の電
    装部品が地面より上となるようにあらかじめ組み込まれ
    ている、請求項1記載の浸水対策を施した立体駐車装
    置。
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