JP2601816Y2 - クランクシャフト加工機の同期装置 - Google Patents

クランクシャフト加工機の同期装置

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JP2601816Y2
JP2601816Y2 JP1992048050U JP4805092U JP2601816Y2 JP 2601816 Y2 JP2601816 Y2 JP 2601816Y2 JP 1992048050 U JP1992048050 U JP 1992048050U JP 4805092 U JP4805092 U JP 4805092U JP 2601816 Y2 JP2601816 Y2 JP 2601816Y2
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shaft
spline
key
hollow shaft
housing
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正則 狭間
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Komatsu Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案はクランクシャフトミラ
や、クランクシャフト旋削機械のようなクランクシャ
フト加工機の同期装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来クランクシャフトなどを加工するク
ランクシャフトミラーや、クランクシャフト旋削機械の
ようなクランクシャフト加工機においては、図1に示す
ようにベッドa上に一対のワークヘッドbが設置されて
いて、これらワークヘッドbに設けられたスピンドルc
の対向端にワークdの両端をクランプするチャックjが
取付けられている。上記各ワークヘッドbにはスピンド
ルcを回転駆動する駆動軸eが設けられていて、これら
駆動軸eの間は継手fを介して同期軸gにより連動され
ており、これによって左右のスピンドルcが同期回転さ
れるようになっている。また左右スピンドルcの別の同
期方法としては、図2及び図3に示すように、各ワーク
ヘッドbの下部に駆動軸eを貫通するように設けて、駆
動軸eとスピンドルcへ動力を伝達する歯車機構の初段
ギヤhの間をキーiにより結合することにより、左右ス
ピンドルcを同期回転させるようにしたものもある。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかし前者の駆動軸e
の間を同期軸gにより連動させるようにしたものでは、
ワークdの長さが変ってワークヘッドbの間隔を変えた
場合、これに合せて同期軸gも交換しなければならない
ため、予め長さの異なる複数種の同期軸gを用意しなけ
ればならず、経費が嵩むと共に、同期軸gを交換するの
に多くの時間を要して作業能率が悪いなどの不具合があ
った。また後者のキーiを使用したものでは、キーiと
キー溝間の隙間によりバックラッシュが発生して、左右
スピンドルc間を完全に同期させることができないなど
の不具合があった。この考案はかかる不具合を改善する
ためになされたもので、種々の長さのワークに対応で
き、しかもバックラッシュを発生することもないクラン
クシャフト加工機の同期装置を提供することを目的とす
るものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】この考案は上記目的を達
成するために、ベッド上に移動自在に設けられた複数基
のワークヘッドにスピンドルと、スピンドルを駆動する
駆動軸をそれぞれ設けると共に、上記スピンドルの対向
端にワークをクランプするチャックを設けたクランクシ
ャフト加工機において、上記各駆動軸の間をスプライン
軸と、このスプライン軸にスプライン係合された中空軸
及び中空軸に回転自在に取付けられ、かつ上記スプライ
ン軸にスプライン係合されたハウジングを介して連結す
と共に、上記ハウジングと中空軸の間に、上記中空軸
に係合されたキーと、このキーに形成された傾斜面に当
接され、かつ上記キーに螺挿された調整ねじを締め込む
とにより、上記中空軸とハウジングを相対回転させ
て、スプライン軸のバックラッシュを除去するバックラ
ッシュ除去機構と、バックラッシュ除去後中空軸とハウ
ジングの間を固定する固着具を設けたものである。
【0005】
【作 用】上記構成により、クランクシャフトをミー
リング加工する際、駆動軸に過大な負荷変動が作用して
も、各駆動軸間にバックラッシュが発生することがない
ので、左右スピンドル間に同期ずれが発生することがな
いと共に、カッタの刃先にビビリが発生することがない
ので、精度の高い加工が可能になる。
【0006】
【実 施 例】この考案の一実施例を図4以下に示す図
面を参照して詳述する。図4はクランクシャフト加工機
の正面図、図5は同側面図、図6は同期装置の拡大断面
図、図7は図6のX−X線に沿う断面図を示す。これら
図において1はクランクシャフト加工機のベッドで、こ
のベッド1上に一対のワークヘッド2が接離方向に移動
自在に設置されている。これらワークヘッド2にはスピ
ンドル3が回転自在に支承されていて、これらスピンド
ル3の対向端にワーク(図示せず)をクランプするチャ
ック4が取付けられている。
【0007】また上記ワークヘッド2の下部には、スピ
ンドル3と平行するよう駆動軸5がそれぞれ回転自在に
支承されていて、一方の駆動軸5はベッド1の後面に取
付けられた電動機6にベルトなどの動力伝達手段7を介
して接続されていると共に、各駆動軸5の間は同期装置
10により互に連動されている。
【0008】一方上記同期装置10は図6及び図7に示
すように、一方の駆動軸5にリング11を介して一端が
結合されたスプライン軸12を有している。このスプラ
イン軸12の他端は小径となっていて、この小径部12
aにスプライン12bが形成されており、このスプライ
ン12bにハウジング13の端板部13aがスプライン
係合されている。上記ハウジング13は筒状部13bと
上記端板13aよりなり、筒状部13bが、スプライン
軸12にスプライン係合された中空軸14の一端に回転
自在に取付けられている。
【0009】上記中空軸14は、他方の駆動軸5が設け
られたワークヘッド2より突設された支持筒16に外周
部が軸受け17を介して回転自在に支承されていると共
に、中空軸14の他端はリング18を介して他方の駆動
軸5に結合されている。また上記ハウジング13の外周
部には、互に対向する位置に一対のバックラッシュ除去
機構20と、ハウジング13と中空軸14の間を結合す
る固着具21が設けられている。
【0010】上記バックラッシュ除去機構20は、中空
軸14の外周面に形成されたキー溝14a内に嵌合され
たキー20aを有している。上記キー20aには中空軸
14の円周方向に傾斜面20bが形成されていて、これ
ら傾斜面20bにクサビ状の調整キー20cの傾斜面2
0dが当接されている。上記調整キー20cには調整ね
じ22がハウジング13の外周部より貫通されていて、
これら調整ねじ22の先端は中空軸14の外周部に螺挿
されている。なお図中23はスプライン軸12のスプラ
イン12bに切粉などが付着するのを防止するカバーを
示す。
【0011】次に作用を説明すると、ワークの長さに応
じて各ワークヘッド2の間隔を調整する場合は、バック
ラッシュ除去機構20の調整ネジ22及び固着具21を
緩めて行う。各ワークヘッド2間の間隔調整が終了した
ら、バックラッシュ調整機構20の調整ねじ22を締め
込む。これによって調整キー20cがキー溝14a内の
キー20aを押圧して中空軸14とハウジング13間を
相対回転させるため、スプライン軸12のスプライン
2bと中空軸14のスプラインとの間に生じているバッ
クラッシュを除去することができる。バックラッシュの
除去が終了したら固着具21を締め付けてハウジング1
3を中空軸14へ強固に固定することにより、左右駆動
軸5をバックラッシュのない状態で連動することができ
るため、左右スピンドル3の完全同期が可能になる。
【0012】
【考案の効果】この考案は以上詳述したように、左右ス
ピンドルの駆動軸の間をスプライン軸及びこれにスプラ
イン係合された中空軸により連動させるとと共に、上記
中空軸に回転自在に取付けられ、かつスプライン軸にス
プライン係合されたハウジングと中空軸の間に、上記中
空軸に係合されたキーと、このキーに形成された傾斜面
に当接され、かつ上記キーに螺挿された調整ねじを締め
込むことにより、上記中空軸とハウジングを相対回転さ
せて、スプライン軸のバックラッシュを除去するバック
ラッシュ除去機構と、バックラッシュ除去後中空軸とハ
ウジングの間を固定する固着具を設けたもので、スプラ
イン軸と中空軸間のバックラッシュ除去後、固着具によ
り中空軸とハウジングの間を固着具により強固に固定す
るようにしたことから、クランクシャフトのミーリング
加工中に過大な負荷変動が駆動軸に作用しても、カッタ
の刃先にビビリが発生することがないので精度の高い加
工が可能になると共に、カッタのチップが早期に磨耗し
たり、欠損することがないので、チップを交換する頻度
を少なくでき、これによって機械の稼動率が上がるため
生産性も向上する。またビビリによる振動が少なくなる
ことから、加工中の騒音を少なくでき、これによって作
業環境の改善も図れるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のクランクシャフト加工機の同期装置を示
す説明図である。
【図2】従来のクランクシャフト加工機の同期装置を示
す説明図である。
【図3】従来の同期装置の拡大図である。
【図4】この考案の一実施例になるクランクシャフト加
工機の正面図である。
【図5】この考案の一実施例になるクランクシャフト加
工機の側面図である。
【図6】この考案の一実施例になる同期装置の拡大断面
図である。
【図7】図6のX−X線に沿う断面図である。
【符号の説明】
1…ヘッド、2…ワークヘッド、3…スピンドル、4…
チャック、5…駆動軸、12…スプライン軸、12b…
スプライン、13…ハウジング、14…中空軸、20…
バックラッシュ除去機構。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベッド1上に移動自在に設けられた複数
    基のワークヘッド2にスピンドル3と、スピンドル3を
    駆動する駆動軸5をそれぞれ設けると共に、上記スピン
    ドル3の対向端にワークをクランプするチャック4を設
    けたクランクシャフト加工機において、上記各駆動軸5
    の間をスプライン軸12と、このスプライン軸12に
    プライン係合された中空軸14及び中空軸14に回転自
    在に取付けられ、かつ上記スプライン軸12にスプライ
    ン係合されたハウジング13を介して連結すると共に、
    上記ハウジング13と中空軸14の間に、上記中空軸1
    4に係合されたキー20aと、このキー20aに形成さ
    れた傾斜面20bに当接され、かつ上記キー20aに螺
    挿された調整ねじ22を締め込むことにより、上記中空
    軸14とハウジング13を相対回転させて、スプライン
    軸12のバックラッシュを除去するクサビ状の調整キー
    20cよりなるバックラッシュ除去機構20と、バック
    ラッシュ除去後中空軸14とハウジング13の間を固定
    する固着具21を設けてなるクランクシャフト加工機の
    同期装置。
JP1992048050U 1992-07-09 1992-07-09 クランクシャフト加工機の同期装置 Expired - Lifetime JP2601816Y2 (ja)

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JPH069801U JPH069801U (ja) 1994-02-08
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5351702B2 (ja) * 2009-10-14 2013-11-27 株式会社三井三池製作所 リクレーマ
JP5588051B2 (ja) * 2013-07-05 2014-09-10 株式会社三井三池製作所 リクレーマ

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JPH0192002A (ja) * 1987-10-02 1989-04-11 Tsugami Corp 背面加工旋盤
JPH0410123U (ja) * 1990-05-16 1992-01-28

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