JP2589647Y2 - 転造盤 - Google Patents

転造盤

Info

Publication number
JP2589647Y2
JP2589647Y2 JP1993058279U JP5827993U JP2589647Y2 JP 2589647 Y2 JP2589647 Y2 JP 2589647Y2 JP 1993058279 U JP1993058279 U JP 1993058279U JP 5827993 U JP5827993 U JP 5827993U JP 2589647 Y2 JP2589647 Y2 JP 2589647Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rolling
rolled round
rolled
positioning
pair
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1993058279U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0726041U (ja
Inventor
祐助 松田
紘 浅沼
Original Assignee
株式会社ツガミ
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社ツガミ filed Critical 株式会社ツガミ
Priority to JP1993058279U priority Critical patent/JP2589647Y2/ja
Publication of JPH0726041U publication Critical patent/JPH0726041U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2589647Y2 publication Critical patent/JP2589647Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、一対の転造丸形ダイス
を用いて、ねじ、スプライン、セレーション等を転造す
る転造盤に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、転造盤は、図9、図10に示すよ
うに、右主軸台1及び左主軸台2と、各主軸台1、2に
互いに平行に配列された一対の主軸3、4と、該一対の
主軸3、4のそれぞれに取り付けられた一対の転造丸形
ダイス5、6と、各主軸3、4の回転を転造丸形ダイス
5、6に伝達するために軸線方向に設けられたキー7
と、各転造丸形ダイス5、6の軸線方向の位置を規制す
るよう、各主軸3、4の外周に取り付けられたスペーサ
8、9と、各主軸3、4の先端部分に取り付けられた軸
受内輪10と、軸受内輪10の端部を押して締め付ける
ように設けられた締付台11及びボルト12等を備えて
おり、一対の主軸3、4が同期回転し、且つ右主軸台1
と左主軸台2が相対的に接近することにより、一対の転
造丸形ダイス5、6の間にはさんだワークWに対して転
造加工を行っている。
【0003】ここで、一対の転造丸形ダイス5、6はワ
ークWに対して左右から同時に食い込んで転造を行って
いるため、良好な転造を行うには一対の転造丸形ダイス
5、6の位相関係を正確に調整しておく必要がある。例
えば、図9、図10に示すようにワークWに対して1条
ねじを、ワークWの直径の4倍の直径の転造丸形ダイス
5、6によって転造する場合、各転造丸形ダイス5、6
の外周面には転造用凹凸条5a、6aとして4条ねじを
形成しているが、その際左右の転造丸形ダイス5、6の
4条ねじの位相を正確に所定の関係に調整する必要があ
る。すなわち、左右の転造丸形ダイス5、6を主軸3、
4に直角な平面で切った断面(例えば、図9のB−B矢
視断面)において、図10に示すように、一方の転造丸
形ダイス5における4条ねじの各ねじ山位置a、b、
c、dと他方の転造丸形ダイス6における4条ねじの各
ねじ山位置a′、b′、c′、d′とは、位相が正確に
180°ずれた状態となるように(従って、図10にお
いて転造丸形ダイス5のねじ山位置aが主軸3、4の中
心線を通る水平な直線X−X上に位置した時、同時に他
方の転造丸形ダイス6のねじ山位置a′もその水平な直
線X−X上に位置するように)、位相調整をしておく必
要がある。もし、この位相が狂っていると、良好なねじ
を転造できず、不良製品となる。
【0004】ところで、従来は、転造丸形ダイス5、6
の製造に当たって外周の転造用凹凸条と内周のキー溝と
の間の位相関係には考慮が払われておらず、従って、キ
ー溝の位置とねじ山位置a、b等の関係は、転造丸形ダ
イス毎に異なっている。そこで、図10に示す状態とな
るように、左右の転造丸形ダイス5、6の位相を調整す
るため、主軸3、4の一方は駆動源から切り離して位相
を調整しうる構成となっており、各主軸3、4に転造丸
形ダイス5、6を取り付けた際に主軸3、4間の位相を
変化させ、試し転造を行って最適な位相を見つけ出すと
いう方法によって位相調整を行っていた。また、ねじを
転造する場合には、一対の転造丸形ダイス5、6の軸線
方向の位置を調整することによっても、左右の転造丸形
ダイス5、6の転造用ねじの位相を変化させることがで
きるので、主軸3、4の一方は軸線方向に微小量移動可
能としており、左右の転造丸形ダイス5、6間の小さい
位相誤差は、転造中に転造によって主軸に作用するスラ
スト力によって一方の主軸が軸線方向に移動することに
よって自動的に吸収しうるように、従って、左右の転造
用ねじの微小な位相誤差は自動調整しうる構成となって
いた。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】しかし、かかる従来の
転造盤では、転造丸形ダイスに回転を伝達するため主軸
に軸線方向のキーを設けているので、転造丸形ダイスを
主軸に取り付けるには、転造丸形ダイスのキー溝に主軸
のキーを通しながら主軸に沿って転造丸形ダイスを摺動
させねばならず、キー溝とキーとの間隙がきわめて小さ
いためこの作業がきわめて難しいという問題があった。
また、転造丸形ダイスを主軸に取り付けた後、主軸の面
倒な位相調整を必要とし、段取りに時間がかかると共に
位相調整に熟練を要するという問題もあり、この問題が
主軸に対する転造丸形ダイスの自動交換を行う場合のネ
ックとなっていた。。
【0006】転造丸形ダイスを主軸に取り付けた後の主
軸の位相調整を不必要とするには、転造丸形ダイスを製
造する際に、数値制御工作機械を用い、キー溝に対して
所定の位相となるように転造用凹凸条を形成しておけば
良いと考えられる。ところが、転造丸形ダイスに対して
キー溝とキーとの係合によって回転を伝達する構成で
は、キー溝とキーとの係合部にガタが生じており、この
ガタによって転造丸形ダイスの製造時にキー溝と転造用
凹凸条との間の位相関係に誤差が生じ、また、この転造
丸形ダイスを転造盤の主軸に取り付けた際にもキー溝と
キーとの間のガタによって主軸と転造丸形ダイスとの間
の位相に誤差が生じ、結局、精密な転造ができないとい
う問題が生じた。
【0007】なお、主軸3、4の一方が軸線方向に移動
可能となっているので、ねじ転造の場合には、少量の位
相誤差であれば吸収可能であり、従って、主軸間の位相
調整は不要であるが、スプラインやセレーションを転造
する場合には、転造時に主軸にスラスト力が作用せず、
自動的に位相調整することができない。このため、キー
溝を基準として転造用凹凸条を形成しておいても、主軸
に転造丸形ダイスを取り付けた後、主軸間の面倒な位相
調整を行わねばならなかった。
【0008】本考案はかかる従来の問題点を解決せんと
するもので、主軸に対する転造丸形ダイスの取り付け、
取り外しが容易で、且つ主軸間の位相調整を省略するこ
との可能な転造盤を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべくな
された本考案は、平行に配列された一対の主軸と、該一
対の主軸のそれぞれに取り付けられた一対の転造丸形ダ
イスとを有する転造盤において、前記一対の主軸のそれ
ぞれが、前記転造丸形ダイスの端面に対向する端面を有
するフランジ部材を備えており、該フランジ部材と前記
転造丸形ダイスの互いに対向する端面には、互いに嵌合
する断面台形状の位置決め溝及び位置決め突起が複数
個、放射方向に形成されており、更に、各転造丸形ダイ
スの外周に形成されている転造用凹凸条は端面に形成さ
れている位置決め溝又は位置決め突起を基準として所定
の位相に形成されていることを特徴とする転造盤を要旨
とする。
【0010】
【作用】上記構成の転造盤では、転造丸形ダイスを主軸
に取り付けると、その転造丸形ダイスと主軸側のフラン
ジ部材の互いに対向する端面に形成している位置決め溝
及び位置決め突起が互いに嵌合する。この位置決め溝及
び位置決め突起は断面が台形状であるのでガタなく係合
し、これにより、主軸と転造丸形ダイスとの間がガタな
く駆動連結されることとなり、精密な転造が可能とな
る。また、転造丸形ダイスの外周に形成されている転造
用凹凸条は端面の位置決め溝又は位置決め突起を基準と
して所定の位相に形成されているので、その転造丸形ダ
イスを一対の主軸に取り付けるのみで、左右に配置され
る一対の転造丸形ダイスの位相が所定の関係となり、位
相調整が不要となる。更に、主軸には軸線方向のキーを
設けていないので、主軸に転造丸形ダイスを通す作業が
容易となり、自動化が可能となる。
【0011】
【実施例】以下、本考案の好適な実施例を説明する。図
1は本考案の一実施例による転造盤の要部の概略平面
図、図2はその転造盤における転造丸形ダイス周辺を示
す概略断面図、図3は図1の転造盤を矢印A−A方向に
見た概略断面図であり、図9、図10に示す従来例と同
一又は同様な部品には同一符号を付けて示している。図
1〜図3において、1は右主軸台、2は左主軸台であ
り、それぞれが互いに平行になるように配列された一対
の主軸3、4を保持している。右主軸台1と左主軸台2
の一方は他方に対して接近及び離間するように移動可能
に構成され且つその移動を行うための駆動機構(図示せ
ず)が設けられている。一対の主軸3、4には両者を、
図3に矢印で示す方向に同期回転させるための回転駆動
機構(図示せず)が接続されている。また、一対の主軸
3、4の一方は、ねじ転造中における位相の自動調整の
ため、軸線方向に移動可能となっている。
【0012】各主軸3、4には、フランジ部材15が焼
嵌め、溶接等によって固着されており、その端面に対向
するように、転造丸形ダイス5、6が装着されている。
各主軸3、4の外周には更に、スペーサ9と軸受内輪1
0が取り付けられ、各主軸3、4の先端に取り付けられ
た締付台11及びボルト12によって締め付けられてい
る。かくして、転造丸形ダイス5、6はそれぞれ、フラ
ンジ部材15に押し付けられて固定されている。
【0013】フランジ部材15と転造丸形ダイス5、6
の互いに対向する端面には、図4、図5に示すように、
互いに嵌合する断面台形状の位置決め溝16及び位置決
め突起17が形成されている。なお、本実施例では位置
決め溝16が転造丸形ダイス5、6に形成され、位置決
め突起17がフランジ部材15に形成されているが、こ
れは逆にしてもよい。この位置決め溝16及び位置決め
突起17は、転造丸形ダイス5、6及びフランジ部材1
5の端面にそれぞれ、複数個、好ましくは3個以上が放
射方向に形成されるものであり、本実施例では図4
(a)から良く分かるように4個が90°ピッチで形成
されている。転造丸形ダイス5、6の外周にはそれぞ
れ、転造用凹凸条(本実施例では4条ねじ)5a、6a
が形成されている。この転造用凹凸条5a、6aは、端
面に形成されている位置決め溝16を基準として所定の
位相に形成されている。このように転造用凹凸条の位相
を所定位置に設定した転造丸形ダイス5、6は、数値制
御工作機械を用いて転造用凹凸条を加工することにより
得ることができる。すなわち、数値制御工作機械のワー
ク支持軸に、転造用凹凸条加工前の転造丸形ダイスを端
面の位置決め溝16を利用して位置決めして取り付け、
数値制御による加工を行うことによって得ることができ
る。
【0014】一方、一対の主軸3、4は、それに固定し
ているフランジ部材15の端面の位置決め突起17が所
定の位相となるように、予め位相調整が行われている。
なお、一対の主軸3、4には従来設けていたキーは設け
られていない。
【0015】次に、上記構成の転造盤の動作を説明す
る。主軸3、4に対して転造丸形ダイス5、6を装着す
るには、単に主軸3、4に転造丸形ダイス5、6を通
し、その端面の位置決め溝16にフランジ部材15の端
面の位置決め突起17を嵌合させ、次いで、主軸3、4
にスペーサ9と軸受内輪10を嵌合し、各主軸3、4の
先端に締付台11を取り付け、ボルト12によって締め
付ければよい。これにより、転造丸形ダイス5、6はそ
れぞれ、フランジ部材15に押し付けられて固定され、
且つ位置決め溝16及び位置決め突起17の嵌合によっ
て転造丸形ダイス5、6は各主軸3、4に対して所定の
位相で固定される。
【0016】ここで、各転造丸形ダイス5、6の外周の
転造用凹凸条5a、6aは端面の位置決め溝16を基準
として所定の位相に形成されているので、その転造丸形
ダイス5、6を一対の主軸3、4に上記の要領で取り付
けるのみで、左右に配置される一対の転造丸形ダイス
5、6の転造用凹凸条5a、6aの位相が所定の関係
に、すなわち、図3に示すように、一方の転造丸形ダイ
ス5における4条ねじの各ねじ山位置a、b、c、dと
他方の転造丸形ダイス6における4条ねじの各ねじ山位
置a′、b′、c′、d′との位相が正確に180°ず
れた状態となる関係になり、従来行っていた主軸3、4
の位相調整は不要である。また、位置決め溝16及び位
置決め突起17は断面が台形状であるのでガタなく係合
し、これにより、主軸と転造丸形ダイスとの間がガタな
く駆動連結される。更に、実施例のように放射方向に設
けられた4個の位置決め溝16を位置決め突起17に嵌
合させることにより、転造丸形ダイス5、6の中心軸線
をフランジ部材15の中心軸線即ち主軸3、4の中心軸
線に正確に一致させることができる。このため、精密な
転造が可能となる。また、4個の位置決め溝16と位置
決め突起17との嵌合により、転造丸形ダイス5、6の
主軸3、4に対する正確な芯合わせができるため、転造
丸形ダイス5、6と主軸3、4との嵌合をゆるくしても
転造の精度を低下させることがなく、この嵌合をゆるく
することにより、主軸への転造丸形ダイスの装着動作が
容易となる。更に、主軸3、4には、軸線方向のキーを
設けていないので、主軸に転造丸形ダイスを通す作業が
容易となり、自動化が可能となる。なお、位置決め溝1
6と位置決め突起17との嵌合による転造丸形ダイス
5、6の主軸3、4に対する芯合わせを行うには、放射
状に形成する位置決め溝16及び位置決め突起17の個
数を3個以上としておけばよい。
【0017】転造動作は従来と同様に行われる。すなわ
ち、一対の主軸3、4が同期回転し、且つ右主軸台1と
左主軸台2が相対的に接近することにより、一対の転造
丸形ダイス5、6の間にはさんだワークWに対して転造
加工を行う。この際、前記したように、主軸と転造丸形
ダイスとの間がガタなく駆動連結されており、且つ転造
丸形ダイスの中心軸線が主軸の中心軸線に正確に一致し
ているので、極めて高精度の転造が行われる。なお、転
造丸形ダイスを台形状の位置決め溝16と位置決め突起
17との嵌合で固定する場合、軸線方向の位置に誤差が
生じる恐れがあり、図示実施例のようにねじを転造する
場合、一対の転造丸形ダイス5、6の軸線方向の位置に
誤差が生じると、左右の転造丸形ダイス5、6の転造用
ねじの位相が狂うことになる。しかしながら、一方の主
軸3又は4は軸線方向に移動可能となっているので、転
造中に作用するスラスト力によって一方の主軸が自動的
に軸線方向に移動して、左右の転造用ねじの位相を調整
するので、何ら問題はない。
【0018】なお、上記実施例では、転造丸形ダイス
5、6の一方の端面のみに位置決め溝16を形成し、そ
の位置決め溝16を主軸3、4に固定されたフランジ部
材15の端面に形成された位置決め突起17に嵌合させ
る構成としているが、本考案はこの構成に限らず、図6
に示すように、転造丸形ダイス5の両側に位置決め溝1
6、16Aを形成し、片側の位置決め溝16は主軸3に
固定されたフランジ部材15の端面の位置決め突起17
に嵌合させ、反対側の位置決め溝16Aは主軸3に着脱
可能に設けられたフランジ部材15Aの端面の位置決め
突起17Aに嵌合させる構成としてもよい。
【0019】更に、上記実施例の転造丸形ダイスでは、
転造用凹凸条として4条ねじを設けており、端面に形成
する位置決め溝16として4条ねじに対応して等ピッチ
で形成された4個の位置決め溝を用いている。このよう
にねじの条数と位置決め溝の個数を一致させておくと、
その位置決め溝16をフランジ部材15の位置決め突起
17に嵌合させる際、4個の内のどの位置決め溝16を
どの位置決め突起17に嵌合させても、転造丸形ダイス
外周のねじを主軸に対して所定の位相とすることがで
き、好ましい。しかしながら、ねじの条数と位置決め溝
の個数とは必ずしも一致させる必要はなく、それぞれ適
宜変更可能である。例えば、図4に示すように等ピッチ
で4個の位置決め溝16を形成した場合において、外周
のねじの条数は任意に変更可能である。ただし、4以外
の条数のねじを形成した場合には、転造丸形ダイスの各
位置決め溝16をフランジ部材15の所定の位置決め突
起17に嵌合させなければ、ねじの主軸に対する位相が
狂うこととなるので、転造丸形ダイス及びフランジ部材
に位置合わせ用のマークを付しておくことが好ましい。
また、位置決め溝16は必ずしも等ピッチに形成する必
要はなく、例えば、図7に示すように、十字状に形成さ
れた4個の位置決め溝16に加えて、補助の位置決め溝
16′を形成したり、図8に示すように、異なるピッチ
で3個の位置決め溝16を形成してもよい。このような
配列を採用すると、転造丸形ダイスとフランジ部材と
は、回転方向の1ヶ所でしか、両者の位置決め溝16と
位置決め突起とが嵌合せず、従って、常に、転造丸形ダ
イスをフランジ部材に対して(すなわち主軸に対して)
所定の位相位置に固定することができ、好ましい。
【0020】なお、以上に転造丸形ダイスでねじを転造
する場合を例にとって説明したが、本考案はこの場合に
限らず、スプライン或いはセレーションの転造にも適用
しうることは言うまでもない。
【0021】
【考案の効果】以上に説明したように、本考案の転造盤
は、主軸に対する転造丸形ダイスの固定を、転造丸形ダ
イスと主軸側のフランジ部材の互いに対向する端面に形
成した断面台形状の位置決め溝及び位置決め突起の嵌合
によって行う構成としているので、転造丸形ダイスを主
軸に対してガタ付くことなく固定でき、高精度での転造
を行うことができ、しかも、転造丸形ダイスの外周に形
成されている転造用凹凸条を端面の位置決め溝又は位置
決め突起を基準として所定の位相に形成しているので、
その転造丸形ダイスを一対の主軸に取り付けるのみで、
左右に配置される一対の転造丸形ダイスの転造用凹凸条
の位相を所定の関係とすることができ、位相調整が不要
となり、更に、主軸には軸線方向のキーを設けていない
ので、主軸に転造丸形ダイスを通す作業が容易となる等
の効果を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例による転造盤の要部の概略平
面図
【図2】図1の転造盤における転造丸形ダイス周辺を示
す概略断面図
【図3】図1の転造盤を矢印A−A方向に見た概略断面
【図4】(a)は上記実施例に用いる転造丸形ダイスの
概略正面図 (b)はその転造丸形ダイスの概略側面図
【図5】上記実施例において転造丸形ダイスとフランジ
部材との位置決め溝及び位置決め突起の嵌合状態を示す
概略側面図
【図6】本考案の他の実施例における図2と同一部分の
概略断面図
【図7】本考案の他の実施例における転造丸形ダイスの
概略正面図
【図8】本考案の更に他の実施例における転造丸形ダイ
スの概略正面図
【図9】従来の転造盤の要部の概略平面図
【図10】図9の転造盤を矢印B−B方向に見た概略断
面図
【符号の説明】
1 右主軸台 2 左主軸台 3、4 主軸 5、6 転造丸形ダイス 5a、6a 転造用凹凸条 7 キー 8、9 スペーサ 10 軸受内輪 11 締付台 15 フランジ部材 16 位置決め溝 17 位置決め突起
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B21H 1/00 B21H 3/00 B21H 3/04

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平行に配列された一対の主軸と、該一対
    の主軸のそれぞれに取り付けられた一対の転造丸形ダイ
    スとを有する転造盤において、前記一対の主軸のそれぞ
    れが、前記転造丸形ダイスの端面に対向する端面を有す
    るフランジ部材を備えており、該フランジ部材と前記転
    造丸形ダイスの互いに対向する端面には、互いに嵌合す
    る断面台形状の位置決め溝及び位置決め突起が複数個、
    放射方向に形成されており、更に、各転造丸形ダイスの
    外周に形成されている転造用凹凸条は端面に形成されて
    いる位置決め溝又は位置決め突起を基準として所定の位
    相に形成されていることを特徴とする転造盤。
JP1993058279U 1993-10-01 1993-10-01 転造盤 Expired - Lifetime JP2589647Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1993058279U JP2589647Y2 (ja) 1993-10-01 1993-10-01 転造盤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1993058279U JP2589647Y2 (ja) 1993-10-01 1993-10-01 転造盤

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0726041U JPH0726041U (ja) 1995-05-16
JP2589647Y2 true JP2589647Y2 (ja) 1999-02-03

Family

ID=13079755

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1993058279U Expired - Lifetime JP2589647Y2 (ja) 1993-10-01 1993-10-01 転造盤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2589647Y2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1248390C (zh) 1999-04-20 2006-03-29 三菱电机株式会社 旋转/直动变换电动机用电动机轴及其制造方法
JP4763252B2 (ja) * 2004-05-13 2011-08-31 株式会社ツガミ 転造ダイスおよびこれを備えた転造装置
JP6155877B2 (ja) * 2013-06-14 2017-07-05 株式会社ジェイテクト ねじの転造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0726041U (ja) 1995-05-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6085626A (en) Rapid adjustment rotary dies
JP2589647Y2 (ja) 転造盤
JP2741479B2 (ja) 高精度緩み止めナット
US2362364A (en) Method of serrating metallic bodies
JP2001030167A (ja) 偏心研削用治具
JP3948541B2 (ja) カムシャフト加工機の位相位置決め装置
JPS6331859Y2 (ja)
JPS6195811A (ja) 外面加工装置
JP2601816Y2 (ja) クランクシャフト加工機の同期装置
US3937111A (en) Adjustable live center adapter
JPS6032458Y2 (ja) 歯車列の噛合い調整装置
JPH01252302A (ja) 開先カッタ
JPS608912Y2 (ja) 倣い加工装置
JPH024103Y2 (ja)
KR200301065Y1 (ko) 압연롤의 쵸크 고정장치
JPH0314250Y2 (ja)
JPH0750003Y2 (ja) ロール幅調整装置
JPH0730242Y2 (ja) 工作機械における油圧式予圧装置付単列型コロ軸受を使用した主軸受装置
JP2521490Y2 (ja) ローラ装置
RU1801727C (ru) Устройство дл установки детали
JPS61248955A (ja) リニアドライブユニツト
JPH01109016A (ja) 金属薄板切断装置
JPS5830644Y2 (ja) 面取り用カツタ−
JPH072103Y2 (ja) 転造機における転造工具の取付構造
JPS6334813Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R323531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term