JP2002127002A - 平面用バニシング工具 - Google Patents

平面用バニシング工具

Info

Publication number
JP2002127002A
JP2002127002A JP2000323774A JP2000323774A JP2002127002A JP 2002127002 A JP2002127002 A JP 2002127002A JP 2000323774 A JP2000323774 A JP 2000323774A JP 2000323774 A JP2000323774 A JP 2000323774A JP 2002127002 A JP2002127002 A JP 2002127002A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
work
frame
shank
roller
burnishing tool
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000323774A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3713194B2 (ja
Inventor
Shinichi Oketa
槇一 桶田
Hideaki Okajima
英昭 岡島
Hiroki Watabe
弘樹 渡部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sugino Machine Ltd
Original Assignee
Sugino Machine Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sugino Machine Ltd filed Critical Sugino Machine Ltd
Priority to JP2000323774A priority Critical patent/JP3713194B2/ja
Publication of JP2002127002A publication Critical patent/JP2002127002A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3713194B2 publication Critical patent/JP3713194B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ワークの表面の転圧加工中に、ワークに対し
て相対的に移動させた場合でも加工不良が発生せずに所
望の面粗さが得られる平面用バニシング工具を提供す
る。 【解決手段】 駆動機構に装着可能なシャンク2と、シ
ャンク2の先端にワークの平面を回転しながら転圧する
ローラ6を支持するフレーム5を備え、フレーム5は、
シャンク2に固定されたスペーサ19と、ローラ6をワ
ークに向けて押圧するテーパ面15を有するマンドレル
3とにより、シャンク2の中心軸Cに対して直角な方向
に遊動可能に支持されており、フレーム5の遊動により
ローラ6とテーパ面15の接触位置が変わるように構成
した平面用バニシング工具1とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ワークの表面の平
面部分に接触して転圧加工を行うための平面用ローラバ
ニシング工具に関する。
【0002】
【従来の技術】ワークの表面の仕上げ加工を行う手段と
しては、ローラをワークの表面の微小な凹凸に押圧して
わずかに塑性変形させることで平面粗さを減少させる転
圧加工があげられる。この転圧加工は、旋盤等の工作機
械にバニシング工具を装着することにより、研削仕上げ
やラップ仕上げに比べて、簡便に短時間で精度の高い仕
上げ加工ができるというメリットを有している。ここ
で、ワークの表面のうちの平面部分にローラを押し当て
て転圧加工を行うバニシング工具を、特に平面用バニシ
ング工具という。この平面用バニシング工具は、工作機
械の回転運動や直進運動可能な駆動機構の主軸に固定可
能なシャンクにスプリングを介して円盤状のフレームを
連結し、このフレームに放射状に形成した溝とマンドレ
ルとでローラを支持する構成を有している。ローラはマ
ンドレルによりワークの表面のうちの平面部分(以下、
単に表面と称する)に向けて押圧されており、ローラを
ワークの表面に当接させた状態でシャンクを回転させる
と、ローラが回転(自転)しながら、フレームの中心に
対して円運動(公転)する。これにより、ローラの円運
動の軌跡に沿ってワークの表面が転圧加工される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ワーク
の加工面が大きい場合は、平面用バニシング工具をワー
クに対して相対的に平行移動させる必要があるが、平面
用バニシング工具をワークに対して相対的に平行移動さ
せると、移動方向の前側のローラで転圧加工されたワー
クの表面部分が、移動方向の後側のローラで重複して転
圧加工されることになる。ここで、平行移動の過程にお
いてワークの表面が重複して転圧加工されると、ワーク
の表面に微妙な盛り上がりや窪みが発生することがあ
り、ワークの面粗さを低下させる原因となっていた。従
って、本発明の解決する課題は、平面用バニシング工具
をワークに対して相対的に移動させながらワークの表面
を転圧加工する際に、平面用バニシング工具の移動に起
因する加工不良を無くすことで所望の面粗さを得ること
ができる平面用バニシング工具を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決する本
発明の請求項1に係る発明は、駆動機構に装着可能なシ
ャンクを有し、シャンクの先端にワークの平面を回転し
ながら転圧する転圧手段を支持するフレームを備えた平
面用バニシング工具において、フレームは、シャンクに
固定されるスペーサと、転圧手段をワークに向けて押圧
する押圧部を有するマンドレルとにより、シャンクの中
心軸に対して直角な方向に遊動可能に支持されており、
押圧部は傾斜を有していることを特徴とする平面用バニ
シング工具とした。
【0005】このような構成によれば、フレームがシャ
ンクに対して遊動可能に構成されているので、平面用バ
ニシング工具がワークに対して平行移動すると、シャン
クの中心軸に対してフレームが移動方向の後側に相対的
に移動する。このとき、マンドレルの押圧部が傾斜を有
しているので、移動方向の前後に位置する転圧手段とマ
ンドレルの押圧部との接触状況が変わる。つまり、移動
方向の前側の転圧手段にかかる押圧力が増大するので、
この転圧手段の転圧力が増大する。一方、移動方向の後
側の転圧手段にかかる押圧力が減少するので、この転圧
手段による転圧力は減少する。これにより、ワークの平
面への転圧加工は実質的に前側のローラのみにより行わ
れ、ワークの表面は重複して転圧加工されないので、ワ
ークの表面の盛り上がりや窪みの発生を防止できる。ま
た、このような平面用バニシング工具は、シャンクを介
して工作機械の主軸のストロークや押圧量を直接的にフ
レームおよびローラに及ぼすことができるので、ワーク
の表面の転圧量を精度良く制御することができる。な
お、「遊動可能」とは、ある部材(フレーム)が、外部
からの力を受けた場合に、その力の向きと同一の方向に
移動可能であることを意味している。
【0006】また、本発明の請求項2に係る発明は、請
求項1に記載の平面用バニシング工具において、転圧手
段が、フレームに形成された溝に挿入されたテーパ付き
ローラまたはボールであることとした。
【0007】このような構成によれば、平面用バニシン
グ工具の平行移動時に、移動方向の前後に位置する転圧
手段とマンドレルの押圧部との接触状況を容易に、か
つ、大きく変化させることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面を参考
にして説明する。図1(a)の側面の一部破断側面図、
(b)の底面図、および図2の分解図に示すように、平
面用バニシング工具1は、中心軸Cに沿って配置され
た、細長のシャンク2と、リング状のマンドレル3と、
放射状の溝4を有する円盤状のフレーム5から構成され
ている。また、この溝4には、押圧部であるテーパを有
するローラ6が挿入されている。
【0009】次に、この平面用バニシング工具1の各構
成要素について以下に説明する。なお、以下の説明にお
いて上側とは図1(a)の上側を、下側とは図1(a)
の下側を意味するものとする。まず、シャンク2は、中
心軸Cに沿って貫通穴7を有する本体部8と、本体部8
の下方において本体部8から円周方向に突出するフラン
ジ部9とから構成されている。本体部8の上端部8a
は、図示しない工作機械からのクーラント供給管を貫通
穴7に固定するための結合溝10を有している。また、
本体部8の下端8b(先端)には、ネジ溝11が形成さ
れている。さらに、フランジ部9の下面9aには、等間
隔に複数のネジ穴12が形成されており、このネジ穴1
2にはノックピン13がねじ込まれている。
【0010】また、マンドレル3は、円筒状の部材であ
り、その下面は、下向きに凸形状となる押圧部であるテ
ーパ面15を形成しており、テーパ面15の外周部は、
段差部16を有している。そして、マンドレル3の上面
には、ノックピン13の突出位置に対応する位置に凹部
14が形成されている。マンドレル3は、この凹部14
にノックピン13を挿入することでシャンク2に対する
回転を防止すると共に、マンドレル3の側部を係止する
筒状のロックカバー17をシャンク2のフランジ部9の
側面にねじ込むことでフランジ部9に固定されている。
【0011】図2に示すように、フレーム5は、円盤状
の部材であり、中心位置に円形の開口部17を有してお
り、フレーム5の周縁部分は、上方に向けて壁部18が
立設している。また、フレーム5は開口部17を中心と
して放射状に細長の溝4が形成されており、この溝4に
ローラ6が挿入される。
【0012】ここで、フレーム5の開口部17の周辺部
は、下側からスペーサ19により支えられるようにして
シャンク2の本体部8に支持される。スペーサ19は、
下端に鍔20を有する筒状部材であり、シャンク2の本
体部8の下端部8bに皿ネジ22により固定される。こ
れにより、図1に示すようにフレーム5の開口部17の
縁に形成された突出部21は、スペーサ19の鍔20に
より下側から支えられることになる。このように構成す
ることで、工作機械の主軸のストローク量および押圧力
を直接、フレーム5およびローラ6に伝えることができ
るので、ワークWの表面の転圧量を正確に制御すること
ができる。
【0013】なお、開口部17の内径はスペーサ19の
円筒部の外径よりも大きいので、開口部17の突出部2
1の内径とスペーサ19の円筒部の外径の間には、図3
に示すような隙間23aが形成されている。また、開口
部17の外径とスペーサの鍔20の外形との間にも、ほ
ぼ同じ隙間23bが形成されている。
【0014】また、図2に示すようにフレーム5の壁部
18は、上面18aと内面18bを有し、マンドレル3
の段差部16は下面16aと側面16bを有しており、
図3に示すようにフレーム5は、上面18aを下面16
aに当接させることでマンドレル3に支持されている。
ここで、フレーム5の壁部18の内面18bとマンドレ
ル3の段差部16の側面16bとの間にも、前記とほぼ
同様な隙間24a(図3参照)が形成されている。
【0015】従って、フレーム5は、中心部がスペーサ
19により上向きに支えられ、周縁部がマンドレル3の
段差部16により下向きに押さえ付けられるので、中心
軸Cの方向には遊びはほとんどない。一方、中心軸Cに
垂直な方向(図1の左右方向)にはそれぞれ隙間23
a,23b,24aがあるので、フレーム5はこの方向
には移動が可能である。つまり、フレーム5は、中心軸
Cに垂直な方向に遊動可能となっている。
【0016】ローラ6は、フレーム5の半径方向(開口
部17から壁部18に向かう方向)に径が大きくなるよ
うなテーパを有しており、その両端部は、ワークWの表
面ととの噛み込みを防止するために面取り加工が施され
ている。なお、ローラ6は、下部または側部がフレーム
5の溝4の縁に線接触することで落下が防止され、ロー
ラ6の上部がマンドレル3のテーパ面15と線接触する
ことで、ワークWの表面側に押圧されている。
【0017】また、この平面用バニシング工具1は、本
体部8の上端部8a側の結合溝10からクーラントを貫
通穴7に供給することでワークWの表面にクーラントを
供給しながら転圧加工をすることができる。図1に示す
ように、本体部8の下端部8bのネジ溝11には、貫通
穴7から本体部8の外周面に貫通するように形成された
連絡穴25が形成されている。さらに、本体部8の外面
には、連絡穴25に連なるように下向きに縦溝26が刻
まれている。従って、クーラントは、本体部8の下端部
8bの皿ネジ22の端面位置まで貫通穴7内を流動し、
連絡穴25および縦溝26を通って、フレーム5に流れ
落ちる。そして、フレーム5とマンドレル3のテーパ面
15との間から、フレーム5の溝4を通って、ワークW
の表面に噴出する。
【0018】次に、この平面用バニシング工具1を用い
てワークWの表面に転圧加工を行う手順について説明す
る。なお、ここでは平面用バニシング工具1がワークW
に対して平行移動するものとして説明するが、平面用バ
ニシング工具1を固定し、ワークWを載置したテーブル
を平行移動させるか、その両者を平行移動するように構
成しても良い。
【0019】まず、平面用バニシング工具1のシャンク
2に好適なツールホルダを介して、例えば、フライス盤
やマシニングセンタ等の工作機械の駆動機構の主軸に固
定する。これにより、平面用バニシング工具1の中心軸
Cは、平面用バニシング工具1の回転軸となる。次に、
図3に示すように、工作機械を操作し、平面用バニシン
グ工具1のローラ6をワークWの表面に当接させる。そ
して、フレーム5の溝4とローラ6との隙間からクーラ
ントを供給しつつ、工作機械の主軸を回転させて、平面
用バニシング工具を中心軸Cに対して矢印Aの方向に回
転させる。これにより各ローラ6は、矢印aの向きに自
転しながら、中心軸Cを中心として矢印Aの向きに公転
する。ここで、主軸のストローク量でローラ6がワーク
Wの表面を転圧加工する転圧量が適切な値(例えば、
0.02〜0.05mm)となるように制御すること
で、ワークWの表面の凸部が所定の転圧量だけ塑性変形
し、ワークWの表面が環状に鏡面仕上げされる。
【0020】この状態で所定時間、ワークWの表面の転
圧加工を行ったら、平面用バニシング工具1を図4の矢
印Bの方向に平行移動させる。このとき、主にワークW
の表面とローラ6との間に生じる摩擦力により、フレー
ム5には主軸の進行方向とは逆向きの力がかかる。ここ
で、前記のようにフレーム5は中心軸Cに対して垂直な
方向に遊動可能に構成されているため、フレーム5の位
置が、図4に示すように、中心軸Cの位置に対して後方
に所定量dだけずれる。この所定量dは、前記の隙間2
3a,23b,24aの幅により決まるものであり、フ
レーム5が所定量dだけ後方に移動すると、図2に示し
た左側の壁部18の内面18bとマンドレル3の左側の
段差部16の側面16bが当接し、フレームの開口部1
7の左側とスペーサ19の左側とが当接する。つまり、
図4の左側の隙間23a,23b,24aがなくなり、
その分だけ図中の右側の隙間23a,23b,24aが
大きくなる。
【0021】ここで、この平面用バニシング工具1のマ
ンドレル3はローラ6を押圧する押圧部がテーパ面15
であるため、フレーム5の位置が中心軸Cの位置に対し
て後方にずれると、進行方向の前側、後側の位置するロ
ーラ6a,6bのそれぞれとマンドレル3のテーパ面1
5との接触状態が変化する。進行方向の後側のローラ6
aは、マンドレル3のテーパ面15の高い位置でテーパ
面15と線接触することになるので、そのぶんだけロー
ラ6aがワークWの表面側に押圧される力が小さくな
る。従って、ローラ6aがワークWの表面を転圧する力
が小さくなるので、ローラ6aによるワークWの表面の
転圧は実質的に行われなくなる。
【0022】一方、進行方向の前側のローラ6bは、マ
ンドレル3のテーパ面15の低い位置でテーパ面15と
線接触することになるので、そのぶんだけローラ6a
は、ワークWの表面に強く押圧されることになる。従っ
て、ローラ6aがワークWの表面を転圧する力が大きく
なる。従って、平面用バニシング工具1の平行移動時
に、実質的に進行方向の前側のローラ6bのみによりワ
ークWの表面の転圧加工が行われる。よって、後側のロ
ーラ6aによってワークWの表面が重複して転圧加工さ
れることがないので、ワークWの表面の盛り上がりや、
窪みの発生を防止できる。
【0023】このとき、主軸の平行移動時にフレーム5
にかかっていた進行方向後向きの力が消えるので、フレ
ーム5の位置は、図3に示す位置に戻り、工作機械の主
軸とフレーム5の中心とが一致する。従って、この位置
において、ワークWの表面の転圧加工を行い、以降、前
記の動作を繰り返して、ワークWの残りの領域について
も鏡面仕上げを行う。なお、転圧加工の加工幅が平面用
バニシング工具1の有効加工径よりも大きい場合は、加
工面を二回以上重ね合わせるようにして転圧加工するこ
とが望ましい。
【0024】このような平面用バニシング工具1は、フ
レーム5を中心軸Cに対して垂直な方向に遊動可能に構
成すると共に、ローラ6の押圧部にテーパ面15を用い
ることで、平面用バニシング工具1の平行移動時にロー
ラ6によるワークWの表面の転圧力を容易に制御するこ
とができる。従って、広範囲の転圧加工を精度良く、迅
速に行うことができる。
【0025】次に、本発明の別の実施の形態を図を用い
て説明する。なお、図5(a)、(b)において図1と
同じ構成要素について同一の符号を付して、その説明を
省略する。図5(a)に示すように、この平面用バニシ
ング工具51は、フレーム55の開口部17を中心とし
て複数の丸穴54を形成し、各丸穴54に転圧手段であ
る球形のボール56を挿入している。転圧手段をボール
56にすることで、ローラ6を用いた場合に比べて、同
一面積のフレーム5,55内に配置できる転圧手段の数
を増加させることができる。また、ボール56は転がり
に方向性がないため、ワークWの表面との間のスリップ
が少なくなるので、ワークWに対して平面用バニシング
工具51を高速回転させることが可能となる。さらに、
このボール56をワークWの表面に向けて押圧するマン
ドレル53の押圧部65は、曲面形状を有しており、押
圧部65とボール56とが点接触をするように配置され
ている。
【0026】ここで、フレーム55の開口部67は、突
出部61においてスペーサ59の鍔70に下側から支持
されている。なお、突出部61とスペーサ59の内筒部
との間には隙間73aが、開口部67と鍔70との間に
は隙間73bがそれぞれ形成されている。また、フレー
ム55の周縁部に立設する壁部68の内面68bとマン
ドレル53の段差部の側面66bとの間にも隙間74a
が形成されている。
【0027】図5(b)に示すように、この平面用バニ
シング工具51がワークWの表面に対して矢印Bの方向
に平行移動すると、スペーサ59とマンドレル53によ
り中心軸Cに垂直な方向に遊動可能に支持されているフ
レーム55は、図中の左側の壁部68の内面68bとマ
ンドレル53の側面66bとが当接するまで後方に移動
する。また、このとき、フレーム55の開口部67の左
側とスペーサ59の左側とが当接する。一方、図中の右
側に位置する隙間73a,73b,74aが非平行移動
時に比べて大きくなる。
【0028】これにより、マンドレル53の押圧部65
とボール56との接触位置が変化する。すなわち、進行
方向の後側のボール56aは、押圧部65の曲線形状に
沿って高い位置で押圧されることになるので、ボール5
6aのワークWの表面に対する転圧力が減少する。一方
で、進行方向の前側のボール56bは、押圧部65の曲
線形状に沿って低い位置で押圧されることになるので、
ボール56bのワークWの表面に対する転圧力が増大す
る。このようにマンドレル53の押圧部65とボール5
6との接触位置が変化することで、平面用バニシング工
具51の進行方前側のボール56bによってのみ転圧加
工が行われることになるので、ワークの表面は重複加工
されないようになる。従って、ワークWの表面の盛り上
がりや窪み発生を防止できる。
【0029】
【発明の効果】本発明は、フレームをシャンクの中心軸
に対して直角な方向に遊動可能に支持すると共に、転圧
手段をワークに向けて押圧する押圧部が傾斜を有する平
面用バニシング工具とした。従って、平面用バニシング
工具をワークに対して相対的に平行移動させた際に、移
動方向の前後に位置する転圧手段とマンドレルの押圧部
との接触状況を容易に制御することができるので、転圧
手段がワークの表面に及ぼす転圧力の増減を容易に制御
することができる。これにより、簡単な構成で、平行移
動の重複した転圧加工を防止できるので、ワークの表面
に窪みや盛り上がりが発生しない。よって、ワークの表
面の仕上げ加工を迅速に、かつ、精度良く行うことがで
きる。特に、転圧手段をテーパ付きローラまたはボール
とすると、平面用バニシング工具をワークに対して相対
的に平行移動させた時に、転圧手段とマンドレルの押圧
部との接触状況を容易に、かつ、大きく変化させること
ができる。従って、簡単な構成でワークの表面の仕上げ
加工をさらに精度良く行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の平面用バニシング工具の実施の形態
を示す、(a)一部破断側面図、(b)底面図である。
【図2】 平面用バニシング工具の下部の分解図であ
る。
【図3】 平面用バニシング工具でワークの表面に転圧
加工を行っている状態を示す説明図である。
【図4】 平面用バニシング工具をワークの表面に対し
て平行移動させた状態を示す説明図である。
【図5】 本発明の別の実施の形態における、(a)転
圧加工時、(b)平行移動時の平面用バニシング工具を
示す説明図である。
【符号の説明】
1,51 平面用バニシング工具 2 シャンク 3,53 マンドレル 4,54 溝 5,55 フレーム 6,56 ローラ (転圧手段) 8 本体部 15 テーパ面 (押圧部) 19,59 スペーサ 23a,23b,24a,73a,73b,74a,
隙間 56 ボール (転圧手段) 65 押圧部
フロントページの続き (72)発明者 渡部 弘樹 富山県魚津市本江2410 株式会社スギノマ シン内 Fターム(参考) 3C058 AA01 AA09 CB01

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動機構に装着可能なシャンクを有し、
    前記シャンクの先端にワークの平面を回転しながら転圧
    する転圧手段を支持するフレームを備えた平面用バニシ
    ング工具において、 前記フレームは、前記シャンクに固定されるスペーサ
    と、前記転圧手段を前記ワークに向けて押圧する押圧部
    を有するマンドレルとにより、前記シャンクの中心軸に
    対して直角な方向に遊動可能に支持されており、前記押
    圧部は傾斜を有していることを特徴とする平面用バニシ
    ング工具。
  2. 【請求項2】 前記転圧手段は、前記フレームに形成さ
    れた溝に挿入されたテーパ付きローラまたはボールであ
    ることを特徴とする請求項1に記載の平面用バニシング
    工具。
JP2000323774A 2000-10-24 2000-10-24 平面用バニシング工具 Expired - Lifetime JP3713194B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000323774A JP3713194B2 (ja) 2000-10-24 2000-10-24 平面用バニシング工具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000323774A JP3713194B2 (ja) 2000-10-24 2000-10-24 平面用バニシング工具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002127002A true JP2002127002A (ja) 2002-05-08
JP3713194B2 JP3713194B2 (ja) 2005-11-02

Family

ID=18801404

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000323774A Expired - Lifetime JP3713194B2 (ja) 2000-10-24 2000-10-24 平面用バニシング工具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3713194B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010099788A (ja) * 2008-10-24 2010-05-06 Sugino Mach Ltd 平面用ディンプル成形工具
EP3305469A1 (en) * 2012-05-11 2018-04-11 YKK Corporation Device for polishing slide fastener element, and slide fastener element
CN108176949A (zh) * 2018-02-23 2018-06-19 中国科学院金属研究所 一种板材表面微纳米化的机械多重扭碾装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010099788A (ja) * 2008-10-24 2010-05-06 Sugino Mach Ltd 平面用ディンプル成形工具
EP3305469A1 (en) * 2012-05-11 2018-04-11 YKK Corporation Device for polishing slide fastener element, and slide fastener element
CN108176949A (zh) * 2018-02-23 2018-06-19 中国科学院金属研究所 一种板材表面微纳米化的机械多重扭碾装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3713194B2 (ja) 2005-11-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2791924B2 (ja) スリーブ軸受加工方法
WO2016088614A1 (ja) 複合加工工具及びこれを用いた加工方法
KR20120074256A (ko) 딤플 성형용 버니싱 공구
JP2002127002A (ja) 平面用バニシング工具
JP4330277B2 (ja) 回転型ガイドブッシュ
JP2002283203A (ja) 面取り加工兼用荒摺り複合砥石および光学素子の加工方法
JP2001162410A (ja) ワーク固定装置
JPH10244340A (ja) 管用テーパーねじ転造用ヘッド
JPH0819901A (ja) パイプの端部加工装置
JP2000052244A (ja) ローラバニシング工具
JP4056327B2 (ja) バニシング装置、バニシング装置を搭載した自動旋盤及び自動旋盤によるバニシング方法
KR20200023039A (ko) 타공플레이트 고정지그
JP4051054B2 (ja) コーナr面加工用のローラバニシングツール
JP3348750B2 (ja) 曲面板の孔の裏面加工装置及び方法
JPH0713966Y2 (ja) バニシング加工具
JPH0647653Y2 (ja) 内周加工用ボ−ルバニシング工具
JPH1177469A (ja) カムシャフト加工機の位相位置決め装置
JPH03178725A (ja) フローティングホルダ
JP2827209B2 (ja) 円筒体の切断加工法
JPH0796452A (ja) 弾性体ローラの研削方法とその装置
JP3906437B2 (ja) 印刷機構の金属軸の製造方法及びその製造装置
KR200202542Y1 (ko) 미세조절이 가능한 호닝 툴
JP6495798B2 (ja) バニシング加工方法並びにローラ及びローラバニシング工具
JPH09300101A (ja) 切削装置
JPS58102610A (ja) 加工機構

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040519

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050808

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050810

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050819

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 3713194

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110826

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110826

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140826

Year of fee payment: 9

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term