JP2601187Y2 - インキ供給装置 - Google Patents

インキ供給装置

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JP2601187Y2
JP2601187Y2 JP1991002643U JP264391U JP2601187Y2 JP 2601187 Y2 JP2601187 Y2 JP 2601187Y2 JP 1991002643 U JP1991002643 U JP 1991002643U JP 264391 U JP264391 U JP 264391U JP 2601187 Y2 JP2601187 Y2 JP 2601187Y2
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ink
roller
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blade
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正浩 杉原
鈴村  洋
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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  • Inking, Control Or Cleaning Of Printing Machines (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は印刷機械のインキ供給装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】図5に従来のインキ供給装置の一例(イ
ンキつぼ方式)を示す。インキ元ローラ3とブレード2
の間に溜められたインキ12は、インキ元ローラ3の回
転に伴いインキ元ローラ3とブレード2先端の間の隙間
から吐出され、インキ元ローラ3上にインキ膜を形成す
る。
【0003】インキ元ローラ3上に形成されるインキ膜
の膜厚は、インキ元ローラ3とブレード2先端の間の隙
間量によって制御される。上記の隙間の調整は、ブレー
ド2裏面に接触させた作動ネジ付軸7を、つまみ10で
直接回転させるか、又はモータ9の回転を駆動ギア8
a,8bを介して軸7に伝達する事によって、前後進さ
せ、これによってブレード2を回転軸2aを中心として
回動させその回動位置を設定することにより行う。上記
説明から明らかなように、作動ネジ付軸7およびつまみ
10、あるいは作動ネジ付軸7、つまみ10、モータ9
および駆動ギア8a,8b等により、インキ元ローラ3
とブレード2先端との間の初期隙間量を調整するための
隙間量調整機構が構成されている。
【0004】インキ元ローラ3上に形成されたインキ膜
は、インキ元ローラ3とインキ練りローラ5の間を交互
に接触しながら往復する呼出しローラ13を介してイン
キ練りローラ5表面上へ移送され、版等を経て印刷紙面
上へ転移される。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】前述の従来技術には次
のような問題点がある。作動ネジ付軸7,駆動ギア8
a,8b,モータ9の制御精度,及びインキ元ローラ
3,ブレード2先端の加工精度等の限界により、1μm
もしくはそれ以上高精度となるオーダでのインキ元ロー
ラ3とブレード2先端の間の隙間制御が困難である。こ
のため、インキ元ローラ3の周速をインキ練りローラ5
(版ローラ周速とほぼ等速)の周速の数分の1〜数十分
の1程度と低く設定し、呼出しローラ13は接触してい
るローラにつれ廻りする様にしてある。これによってイ
ンキ元ローラ3上のインキ膜は呼出しローラ13を介し
てインキ練りローラ5に転移する際、インキ練りローラ
5の周速とインキ元ローラ3の周速差に応じて延ばさ
れ、1μm オーダの薄膜となる。
【0006】しかしながら、上記の様な呼出しローラ1
3を介したインキ転移の場合、呼出しローラ13からイ
ンキ練りローラ5へのインキ供給が間欠的となる、ま
た、両ローラが衝突した際に衝撃振動が発生するなどの
理由により、インキ練りローラ5上のインキ膜厚が周方
向に不均一となり、印刷品質に悪影響を与える。本考案
は、上記の問題点を解消するため、呼出しローラを使用
せずに、インキ練りローラ上に薄くて均一なインキ膜を
形成するインキ供給装置を提供することを目的とするも
のである。
【0007】
【課題を解決するための手段】呼出しローラを廃し、イ
ンキをインキ元ローラ3からインキ練りローラ5へ直
接,連続的に供給する。この場合、インキ練りローラ5
とインキ元ローラ3の周速差を大きく設定して、インキ
練りローラ5上に供給されるインキ膜厚制御精度を向上
させようとすれば、周速差に応じて必要動力が増加し、
また発熱によってインキが変質することになる。
【0008】そこで、インキ元ローラ上に供給されるイ
ンキ膜厚の精度を向上させる為、図1に示すように、ブ
レード2の先端に水晶板または圧電性セラミツクス板等
の圧電性材料板1を配設する。またこれに電圧を印加す
る電源6及び印加電圧を制御するボリユーム4を接続す
る。
【0009】
【作用】ブレード2の先端に配設した水晶板または圧電
性セラミツクス板等の圧電性材料板1に電源6を接続す
ると、板1は電源電圧に応じた歪みを生じる。この歪み
によって、インキ元ローラ3との間に隙間を形成させ
る。隙間量を制御するため、圧電性セラミツクス板など
の圧電性材料板1と電源との間にボリユーム4を接続す
る。このボリユーム調整によって圧電性セラミツクス板
等の圧電性材料板1に作用する電圧を制御し、板1の歪
み量を制御してインキ元ローラ3との間の隙間量を、高
精度で制御する。
【0010】この様にしてインキ元ローラ3とブレード
2先端の間の隙間量を圧電性材料板1を用いて高精度に
制御できるため、インキ元ローラ上に高精度で制御され
た薄膜を形成する事が可能となる。さらにインキ元ロー
ラ3とインキ練りローラ5の間の周速差を小さくする事
が出来るため、両ローラ表面がスリツプする事により生
じる発熱及び動力増加の恐れをなくす事ができる。
【0011】
【実施例】本考案の実施例を図1乃至図4について説明
する。1は圧電性材料板,2はブレード,3はインキ元
ローラ,4はボリユーム,5はインキ練りローラ,6は
電源,7は作動ネジ付軸,8a,8bは駆動ギア,9は
モータ,10はつまみ,11は軸支持ネジ台,12はイ
ンキ,14は光学式変位計,15は位相変換器,16は
アンプである。
【0012】印刷機の起動時等,大量のインキを供給す
る必要がある時,及び供給インキ膜厚を大巾に変更する
必要がある場合の、インキ元ローラ3と圧電性材料板1
を装着したブレード2先端との間の隙間量調整方法は、
従来の方式と同様、ブレード2を機械的に回転させる事
によって行う。印刷機上のローラ群表面上のインキ膜厚
が安定し、稼動状態に達した後は、ブレード2を全閉状
態にし、ブレード2先端に装着した水晶板,圧電性セラ
ミツクス等の圧電性材料板1に電源6を接続して電圧を
印加し、板1を歪ませてインキ元ローラ3との間に隙間
を生じさせる。このようにして、インキ元ローラ3の回
転に伴って、インキ元ローラ3とブレード2の先端との
間の隙間量に応じたインキ膜がインキ元ローラ3上に吐
出される。
【0013】印刷機稼動中,印刷濃度調整,絵柄又は画
線率の変更等によるインキ吐出量調整が必要となった場
合には、ボリユーム4を調節して、圧電性材料板1に印
加する電圧を制御する事により、板1の歪み量を変え、
インキ元ローラ3との間の隙間量を調整する。なお、図
4に示す様に、インキ元ローラ3表面のふれ(偏心)量
を光学式変位計14等を用いて検出し、ローラ表面のふ
れ量に応じた電圧を圧電性材料板1に印加して、ローラ
偏心に伴う隙間変化を低減させる方法等も考えられる。
【0014】圧電性材料板1及びブレード2は、図3に
示すように、巾方向に数個ないし数十個に分割されてお
り、印刷物の絵柄(画線率)に応じて巾方向に供給膜厚
を変化する事ができる。
【0015】
【考案の効果】本考案によるインキ供給装置は、印刷機
のインキローラ群にインキを供給するインキ元装置にお
いて、インキ元ローラに当接するブレード先端部に装着
された圧電性材料板と、前記圧電性材料板に電圧調整部
材を介して電圧を印加する電源とを具え、前記圧電性材
料板に対する印加電圧を調節して同圧電性材料板と前記
インキ元ローラの間の隙間制御を行うようにしたもので
あるから、圧電性材料板そのものがインキメータリング
ブレード部材となっているため、インキ供給量を高精度
に制御できると共に、圧電性材料をインキメータリング
ブレードの根幹部に装着されたものに比し圧電性材料の
高精度制御分解能が要求されず制御が容易となり、更に
圧電性材料板に圧電性セラミックスを用いれば、従来の
金属ブレードに比べ耐摩耗性が向上する等の効果を有す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例の構成を示す側面図である。
【図2】図1におけるブレード先端部の拡大図である。
【図3】分割された圧電性材料板の斜視図である。
【図4】インキ元ローラのローラ偏心自動修正装置を併
設した本考案の実施例の構成を示す側面図である。
【図5】従来の呼出し方式のインキ供給装置の構成を示
す側面図である。
【符号の説明】
1 圧電性材料板 2 ブレード 3 インキ元ローラ 4 ボリユーム 6 電源

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印刷機のインキローラ群にインキを供給
    するインキ供給装置において、インキ練りローラと接触
    するインキ元ローラ側に先端部が向くように回動自在に
    支持されたブレードと、前記ブレードの先端部に装着さ
    れた圧電性材料板と、前記ブレードの回動位置を設定す
    ることにより前記インキ元ローラと前記圧電性材料板の
    間の初期隙間量を調整するための隙間量調整機構と、
    記圧電性材料板に電圧調整部材を介して電圧を印加する
    電源とを具え、前記圧電性材料板に対する印加電圧を調
    節して同圧電性材料板と前記インキ元ローラの間の隙間
    制御を行うことを特徴とするインキ供給装置。
  2. 【請求項2】 前記圧電性材料板は圧電性セラミックス
    板である請求項1記載のインキ供給装置。
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JPH0496346U JPH0496346U (ja) 1992-08-20
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS633955A (ja) * 1986-06-24 1988-01-08 Toshiba Mach Co Ltd 印刷機におけるインキ出し装置
JPH0229337A (ja) * 1988-07-19 1990-01-31 Hitachi Seiko Ltd インキつぼブレード調整装置

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