JP2600882B2

JP2600882B2 - コーヒー抽出器

Info

Publication number: JP2600882B2
Application number: JP1012303A
Authority: JP
Inventors: 哲郎青木; 利男中村; 英夫小幡; 隆男神庭
Original assignee: Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Current assignee: Panasonic Holdings Corp
Priority date: 1989-01-20
Filing date: 1989-01-20
Publication date: 1997-04-16
Anticipated expiration: 2012-04-16
Also published as: JPH02193615A

Description

【発明の詳細な説明】産業上の利用分野本発明は、コーヒー粉に熱湯を注いでコーヒー液を抽
出するとともに、冷水を滴下してコーヒー液を抽出する
コーヒー沸し器に関するものである。

従来の技術従来のこの種のコーヒー沸し器においては、第９図に
示すように、水容器１より加熱パイプ２に導かれた水が
ヒーター３により加熱され、そしてこの時、発生する蒸
気の圧力により水管４内の水を押し上げ、抽出器５に収
容したコーヒー粉６に吐出させることによりコーヒー液
の抽出を行う、いわゆるドリップ式と、第10図に示すよ
うに、水容器７に収容した水を調整弁８により調整しな
がら濾過容器９に収容したコーヒー粉10に滴下させてコ
ーヒー液の抽出を行う、いわゆる水出し式があった。

発明が解決しようとする課題このような従来の方法では、使用者は２種類のコーヒ
ー抽出器を購入する必要があり、さらにコーヒー豆を粉
砕するための、いわゆるコーヒーミルも必要とし、また
収納スペースにおいても、実用的ではなく、しかも従来
の水出し抽出の方法では、滴下水温が季節により異な
り、そのため、特に水温が低いと、コーヒー粉の濡れが
悪くなり、濃度の薄いコーヒー液になるという問題があ
った。

本発明はこのような課題に鑑み、水出しコーヒー液の
抽出時に滴下水を加熱するヒーターを設けることによ
り、従来のドリップ式のコーヒー液の抽出も可能とし、
さらにコーヒーミルを一体に備えることにより、１つの
切換つまみで、簡単に選択できる安価で、かつ簡便をコ
ーヒー沸し器を提供することを目的とするものである。

課題を解決するための手段上記目的を達成するために本発明のコーヒー抽出器
は、水を収容する水容器と、この水容器と連設した流路
切換装置と、この流路切換装置に連設した滴下装置と、
この滴下装置より滴下した水を加熱する加熱板より濾過
器に至る第１の流路と、前記加熱板を加熱する第１のヒ
ーターと、この第１のヒーターに直列に第１の自動温度
調節器を接続してなる第１の回路と、加熱パイプと、こ
の加熱パイプの一端を逆止弁を介して前記流路切換装置
に接続し、かつ他端が前記濾過器に至る第２の流路と、
前記加熱パイプを加熱する第２のヒーターとこの第２の
ヒーターに直列に第２の自動温度調節器を接続してなる
第２の回路と、モーターを有するコーヒー豆のミル装置
と、前記モーターの通電を制御するスイッチＡを直列に
接続してなる第３の回路と、前記第１および第２の流
路、および第１〜第３の回路を選択する切換つまみとを
備え、この切換つまみにより、水出し，ドリップ，ミル
を任意に選択できるようにしたものである。

作用上記構成によれば、第１の流路と第２の流路の切換え
に応じて、第１の回路および第２の回路が選択され、か
つ前記流路が選択されない時には、第３の回路であるモ
ーターの通電が可能となるもので、これらを１つの切換
つまみにより任意に操作できるものである。

実施例以下、本発明の一実施例を添付図面に基づいて説明す
る。第１図〜第８図において、水容器21は機体22の上方
に配置され、かつ底部には排水口23を設け、さらにこの
排水口23には流路切換装置24が連接して設けられてい
る。前記流路切換装置24は、上面に凸部25および切欠き
部26を有する円板27と、この円板27の切欠き部26に嵌挿
され、かつ上下動自在に装着された２つの可動軸28Aお
よび28Bと、この可動軸28A,28Bの各々に装備された可動
シール弁A29,可動シール弁B30および押しばね31A,31B
（図示せず）で構成されており、さらにこの円板27は、
回転軸32により回転自在に支持されている。33,34は流
路切換装置24のケースを示したもので、溶着等により接
合されている。36は機体21より突出する切換つまみで、
この切換つまみ36を回転させると、この切換つまみ36に
挿入支持された歯車A37,歯車B38（図示せず）を介し
て、前記円板27に固着され歯車C39に回転が伝達され
る。

一方、前記２つの可動軸28A,29Aは押しばね31A,31Bに
より、常に下方に付勢されているため、通常は、この可
動軸28A,29Aに装備した可動シール弁A29および可動シー
ル弁B30は、各々の通水口A40および通水口B41（図示せ
ず）を閉塞しているものである。ここで前記切換つまみ
36を回転させると、円板27が回転し、そしてこの円板27
の上面に設けた凸部25上に、可動軸28Aまたは28Bの上部
が乗り上げ、その結果、通水口A40または通水口B41から
可動シール弁A29,B30は開放されるため、水容器21から
の水がいずれかの通水口に流入する。前記通水口A40は
滴下装置43と接続されている。この滴下装置43は、中央
部に貫通孔44を有し、かつこの貫通孔44と直角方向に、
小孔45を有する弁46が挿入され、弁ケース47に支持され
ている。前記弁46を滴下調整つまみ48で回転させること
により滴下速度が調整される。

また前記滴下装置43の下部には第１のヒーター49（本
発明では巻線抵抗器）と第１の自動温度調節器50（本発
明ではサーマルリードスイッチ）を、アルミニウム板等
よりなる加熱板51で構成し、この加熱板51には傾斜面52
よりなる凹部53を設け、この傾斜面53上で、前記した滴
下装置43より滴下する水を受け、最下部に設けた滴下口
54より濾過器55に滴下する「第１の流路」が形成され
る。

一方、通水口B41には、第２図に示す上パイプ56,逆止
弁ケースに内蔵した逆止弁57および下パイプ58より、加
熱パイプ59に接続され、そしてパイプB60を介して吐出
口61につながる「第２の流路」が形成され、そして前記
吐出口61の下部に濾過器55が設置されている。また前記
加熱パイプ59の近傍には、第２のヒーター62が一体に成
型され、さらに第２のヒーター62の近傍に第２の自動温
度調節器63が装備されている。

64はミル装置で、このミル装置64には整流子モーター
64aが内蔵され、かつこのモーター軸に直結したカッタ
ー65が粉容器66および粉容器蓋67内に収容されている。
また前記粉容器蓋67には押しボタン68が配設されてお
り、この押しボタン68を押圧すると、連結軸68′によ
り、スイッチA69を閉路して、モーター64aに電圧が印加
される。

第８図はこれらの電気回路図を示したもので、第１の
ヒーター49と第１の自動温度調節器50が直列に接続され
た第１の回路と、第２のヒーター62と第２の自動温度調
節器63が直接に接続された第２の回路と、前記第１の回
路，第２の回路を断電するとともに、モーター64aとス
イッチA69よりなる第３の回路とを備えている。

70,71は、第１のヒーター49,第２のヒーター62の近傍
に設けた温度ヒューズ、73,74は前記第１のヒーター49
および第２のヒーター62への通電を表示するランプとラ
ンプ抵抗、73′,74′はモーター64aへの通電を表示する
ランプとランプ抵抗である。

前記した第１〜第３の切換えは、切換つまみ36の下面
に設けた突起部75,75′によって、スイッチB76,スイッ
チC77のレバーが押圧されて切換えられる。78は濾過器5
5より抽出されたコーヒー液を貯蔵するガラス容器であ
る。

上記構成において、次にその動作を説明する。まず、
水容器21に水を入れ、切換つまみ36を右方向に回転させ
ると、前述した第１の流路が形成されるとともに、第１
の回路に通電されるようにしている。そして第１の流路
において、滴下調整つまみ48で調整されて、滴下した水
は、加熱板51の傾斜面52に滴下する。この時、加熱板51
は、第１のヒーター49および第１の自動温度調節器50に
より一定の温度に加熱されているため、滴下水は、前記
傾斜面52から滴下口54に至るまでに昇温し、常に一定温
度の水滴が濾過器55に供給されるものである。そして昇
温した滴下水は、濾過器50内に内蔵したコーヒー粉中を
通過する間にコーヒー成分を抽出し、ガラス容器78に貯
えられる。本発明では、滴下水温が常に30〜45℃の範囲
に調整されるので、これにより、周囲温度やコーヒーの
種類にかかわらず、一定の濃度で美味しいコーヒー液が
抽出されるものである。すなわち、これにおいては、水
出しのコーヒー液抽出が行われる。

次に切換つまみ36を左方向に回転させると、前述と同
様の作用により第２の流路が形成されるとともに、第２
の回路に通電される。このとき、加熱パイプ59に流入し
た水は第１のヒーター49により加熱されるため、この加
熱により発生する蒸気の圧力によって沸騰水が逆止弁57
の作用により、パイプB60を介して吐出口61より濾過器5
5に吐出される。すなわち、これにおいては、ドリップ
のコーヒー液抽出が行われる。

次に切換つまみ36を中央にセットしたときは、第１お
よび第２の回路へは断電され、第３の回路に電圧が印加
される。また第１の流路および第２の流路はいずれも閉
塞された状態となる。ここで押しボタン68を押圧するこ
とにより、モーター64aが駆動してカッター65が回転
し、コーヒ豆の粉砕（ミル）が行われる。

発明の効果上記実施例の説明から明らかなように本発明によれ
ば、２種類の抽出手段、すなわち、水出し，ドリップの
切換えと、ミル用モーターへの切換えを１つの操作つま
みで可能としたため、その操作は極めて簡単で、収納ス
ペースも取らず、非常に実用的なコーヒー抽出器が得ら
れるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示すコーヒー抽出器の正面
図、第２図は同コーヒー抽出器の縦断面図、第３図は同
コーヒー抽出器の側断面図、第４図は同コーヒー抽出器
の要部の拡大断面図、第５図a,bは同コーヒー抽出器に
おける流路切換装置部の平面図、第６図は同コーヒー抽
出器における切換つまみ部の断面図、第７図は同コーヒ
ー抽出器におけるミル装置の縦断面図、第８図は同コー
ヒー抽出器の電気回路図、第９図は従来のドリップ式の
コーヒー抽出器を示す縦断面図、第10図は従来の水出し
式のコーヒー抽出器を示す縦断面図である。 21……水容器、24……流路切換装置、36……切換つま
み、43……滴下装置、49……第１のヒーター、50……第
１の自動温度調節器、51……加熱板、55……濾過器、57
……逆止弁、59……加熱パイプ、62……第２のヒータ
ー、63……第２の自動温度調節器、64a……モーター、6
9……スイッチＡ。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁶ 識別記号庁内整理番号ＦＩ技術表示箇所Ａ４７Ｊ 31/46 Ａ４７Ｊ 31/46

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】水を収容する水容器と、この水容器と連設
した流路切換装置と、この流路切換装置に連設した滴下
装置と、この滴下装置より滴下した水を加熱する加熱板
より濾過器に至る第１の流路と、前記加熱板を加熱する
第１のヒーターと、この第１のヒーターに直列に第１の
自動温度調節器を接続してなる第１の回路と、加熱パイ
プと、この加熱パイプの一端を逆止弁を介して前記流路
切換装置に接続し、かつ他端が前記濾過器に至る第２の
流路と、前記加熱パイプを加熱する第２のヒーターと、
この第２のヒーターに直列に第２の自動温度調節器を接
続してなる第２の回路と、モーターを有するコーヒー豆
のミル装置と、前記モーターの通電を制御するスイッチ
Ａを直列に接続してなる第３の回路と、前記第１および
第２の流路、および第１〜第３の回路を選択する切換つ
まみとを備え、この切換つまみにより、水出し，ドリッ
プ，ミルを任意に選択できるようにしたコーヒー抽出
器。