JP2600158Y2 - 燃焼装置の排出装置 - Google Patents

燃焼装置の排出装置

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JP2600158Y2
JP2600158Y2 JP1993006522U JP652293U JP2600158Y2 JP 2600158 Y2 JP2600158 Y2 JP 2600158Y2 JP 1993006522 U JP1993006522 U JP 1993006522U JP 652293 U JP652293 U JP 652293U JP 2600158 Y2 JP2600158 Y2 JP 2600158Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、燃焼装置に設けられ
る排出装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば給湯器では燃焼ガスを燃焼して
熱交換器を通る水を加熱して温水に変えるようにしてい
る。この際に生じる排気をたとえば図22に示すような
排出装置を介して給湯器の外部へ出すようになってい
る。この従来の排出装置は、排気口カバー1、エルボ型
の排気通路部2、センサ3およびセンサカバー4とから
主として構成されている。ここで、排気は矢印で示すよ
うに排気カバー1、排気通路部2を通り、センサカバー
4のところを通って外部に排出される。センサ3は排気
のたとえばCO濃度を検出する。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかし、センサ3とセ
ンサカバー4を排気通路部2の箇所に設けることは、ス
ペースの制約があって組込みが困難であるばかりでな
く、排気の放出を行う際に抵抗が生じるために排気通路
部2から効率良く排気を出すことが難しく、燃焼が悪く
なる。
【0004】また、センサ3をHで示すかなり高い位置
のところに設定する必要がある。なぜなら、排気を排気
通路部2で混合して濃度を均一にした後でセンサ3によ
りたとえばCO濃度を検知しなければならないからであ
る。したがって排気装置の高さ方向の寸法を小さくする
ことができない。さらに、たとえばCO濃度を検知する
センサ3は、流速の速い排気流の影響をうけて出力値が
変化しやすいため、排気流の影響を受けにくいようにし
て正確な検知を行うことが好ましい。さらに、排気装置
の高さ方向の寸法を小さくしてコンパクト化した場合
に、どのようにして燃焼排気の排気抵抗を軽減して巧み
に排出をおこなうかという問題もある。
【0005】この考案は、上述した課題に鑑み、排気を
効率良く行いながら燃焼状態を正確に検出でき、小型化
の図れる燃焼装置の排出装置を提供することを第1の目
的とする。また、本考案の第2の目的は、燃焼状態を正
確に検出できるようにし、かつ排出装置を小型化した場
合に、排気抵抗を軽減して効率よく排気することができ
る排気装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的は、請求
項1の考案にあっては、排気通路に燃焼ガスの排気を検
出するセンサを有する燃焼装置の排出装置であって、前
記排気通路が、燃焼部から上昇した燃焼ガスをこの上昇
方向と直交する方向に向けて燃焼装置の一端側に導びい
た後に、この燃焼ガスの進路を逆方向に屈曲して、前記
排気口カバーの他端側まで導く屈曲部を備えた第1排気
通路と、この第1排気通路の終端に対して接続された第
2排気通路とを備え、前記第1排気通路部の後段部に、
前記燃焼ガスの排気を検出するセンサを設けた燃焼装置
の排出装置により、達成される。
【0007】また、請求項2の考案は、前記排気通路
に、センサが設けられた領域の近傍で、センサの上流側
に、衝立状の突片を設けることを特徴とする。
【0008】また、請求項3の考案は、前記センサが内
部に排気を導くことができる緩衝室に収容されているこ
とを特徴とする
【0009】また、請求項4の考案は、前記排気通路の
屈曲部が、たとえば、L字状もしくはU字状に屈曲して
いることを特徴とする
【0010】さらに、請求項5の考案は、前記センサ
は、COセンサであることを特徴とする
【0011】また、請求項6の考案は、前記緩衝室が、
ひとつ以上の穴により排気通路と連通していることを特
徴とする
【0012】本考案の第2の目的は、排気通路と燃焼室
とを分岐する分岐部の少なくとも一部が排気の一部を通
すように構成されることにより、達成される。そして、
この分岐部には、たとえば通気穴が形成されている。そ
して、この分岐壁の通気穴は、たとえばパンチングメタ
ルにより形成することができる。
【0013】上記請求項1の構成によれば、燃焼部から
上昇した燃焼ガスの進路を曲げて、器具の一端部まで導
き、その後これを逆方向に曲げて、さらに器具の他端部
までもってくるようにしたので、この第1排気通路にお
いて、屈曲した通路を排気が通過するために排気流に乱
れが生じ、そのため排気流が攪拌混合されて、排気成分
の濃度むらが均一化されて、燃焼ガスは、センサに到達
するまでに十分攪拌混合される。また、屈曲した領域の
隅部分は排気流が減速し、均一化した排気濃度で、かつ
流速の緩やかな排気流がセンサに触れることになる。
かも、燃焼ガスは、燃焼部からの上昇方向と直交する方
向に屈曲されながら導かれるから、器具の縦方向に移動
しながら攪拌するのではなく、器具の一端から他端に至
る間に攪拌されるようになっており、その分器具の高さ
方向にサイズを小さくできる。
【0014】一方、燃焼室と排気通路とを分岐する分岐
部を排気の一部が通過できる構成とすることにより、排
気抵抗の少ない排出装置を実現できる。
【0015】
【実施例】以下、この考案の好適な実施例を添付図面等
に基づいて詳細に説明する。尚、以下に述べる実施例
は、この考案の好適な具体例であるから、技術的に好ま
しい種々の限定が付されているが、この考案の範囲は、
以下の説明において特にこの考案を限定する旨の記載が
ない限り、これらの態様に限られるものではない。
【0016】実施例1 図1は、この考案の排出装置の好適な実施例を備えた燃
焼装置の一例として給湯器を示している。この給湯器
は、室内設置型の給湯器であり、室内の空気を吸気部1
0から吸い込み、排気を排気装置12を介して室外へ強
制的に排出するようになっている。
【0017】排気装置12は給湯器の本体14の上部に
設けられている。この本体14は水供給路16、温水排
出路18、熱交換器20、1つもしくは2以上のバーナ
ユニット22、ガス供給路24を有している。そして、
燃焼ガスがガス供給路24を介してバーナユニット22
に送られて燃焼し、この燃焼による熱で水が熱交換器2
0において温水となり、温水は温水排出路18から排出
される。
【0018】ここで、この燃焼の際に生じる排気は、排
気装置12を介して外部に強制的に排出される。図2は
図1の排出装置12を拡大して示している。排出装置1
2は、排気口カバー30,緩衝室であるセンサチャンバ
ー32,センサ34を有する。
【0019】排気口カバー30は、たとえば略L字型も
しくは略U字型に屈曲して形成された第1排気通路部3
6,垂直方向に向いた第2排気通路部38を有する。セ
ンサチャンバー32は、本実施例の場合、第1排気通路
部36と第2排気通路部38の中間領域40に関連して
排気口カバー30から外部にやや突出して設けられてい
る。このセンサチャンバー32は図2と図3に示すよう
に直方体の空間32aを有し、奥の取付板42にはセン
サ34が取付けられている。そして、中間領域40とセ
ンサチャンバー32の空間32aは、穴44により通じ
ている。
【0020】このようにセンサチャンバー32とセンサ
34を、略U字型もしくは略L字型の第1排気通路部3
6の後段のところで高さhで示す比較的低い位置に設け
ることができるのは、次の理由による。すなわち、矢印
Aで示すように濃度の不均一な排気が上昇してくると、
この排気は第1排気通路部36において集められて排気
の流れる方向が変わり、排気流が攪拌混合され、排気濃
度が均一化される。そして、この均一化された排気が穴
44を介してその流速もしくは流量が低減されて矢印B
で示すようにセンサチャンバー32の空間32aに適当
な流量もしくは流速で入り込めるからである。
【0021】排気の濃度は図22に示した従来例におい
ては高い位置でしか均一化できなかったのに比べて、図
2の実施例では低い位置にある第1排気通路部36で排
気濃度の均一化が図れ、しかもセンサチャンバー32の
空間32aに適当な流量もしくは流速で送り込める。ま
た、図22に示す従来例では、センサ3を高さHで示
す比較的高い位置に設定しなければならなかったが、図
2の実施例では高さHの約半分の高さであるhの位置に
センサ34を設定できる。これにより、排出装置12の
高さ方向の小型化を図る際にセンサ34の設定位置が障
害にならない。そして穴44の大きさを適切に設定する
ことで、一般に穴の面積を小さくするほどセンサチャン
バー32の空間32aでの排気の流速が安定する。そし
て、排気の流速の安定によりセンサ3のCO濃度の計測
を安定して行うことができる。
【0022】また、穴44は、好ましくは図3と図4に
示すように縦長の長方形を呈するように壁46に形成さ
れている。そして、穴44は、図4に示す以外の形状,
たとえば図5,図6,図7に示す形状であってもよい。
すなわち、図5に示す穴144は、横長の長方形であ
る。図6に示す穴244は、円形である。さらに図7に
示す穴344は、多数形成されていて、たとえばパンチ
ングメタル346が好適に採用できる。
【0023】図8は、CO濃度に対するセンサ出力の関
係を示しており、それぞれ、図4の穴の形状に対応した
データである。図8において、4つのモード1ーSS,
1ーLL,2ーSS,2ーLLが示されている。1ーS
Sは図1のバーナユニット22が1つの場合でかつファ
ンの回転数が最小の場合を示す。1ーLLはバーナユニ
ット22が1つの場合でかつファンの回転数が最大の場
合を示す。2ーSSは図1のバーナユニット22が2つ
ある場合でかつファンの回転数が最小の場合である。2
ーLLはバーナユニット22が2つある場合でかつファ
ンの回転数が最大の場合を示す。
【0024】図において、図4の穴44に対応する図8
のセンサ出力ーCO濃度特性では、4つのモードにおい
てほぼ同じようにCO濃度が測定できバラツキが少な
い。
【0025】実施例2 図9はこの考案の給湯器の排出装置の好ましい実施例2
を示している。この実施例の排出装置112と図2の実
施例1の排出装置12とで異なるのは、緩衝室(センサ
チャンバー)132の形状である。
【0026】センサチャンバー132は、排気口カバー
130の第1排出通路部136と第2排出通路部138
の中間領域140の箇所に設けられ、斜めになった壁1
46に穴444が形成されている。このように構成する
ことで、センサチャンバー132とセンサ34が外部に
突出しないという利点が得られる。
【0027】実施例3 ところで、この考案の排出装置において、センサを収容
する緩衝室(センサチャンバー)は必ずしも必要でな
い。図10に示すように、本考案の排出装置の第3の実
施例212では、排気口カバー230の第1排出通路部
236と第2排出通路部238の中間領域240はほぼ
L字状に屈曲されている。そして、この屈曲領域240
の隅の箇所にセンサ34を配置する。
【0028】これにより、燃焼による排気は第1排出通
路236を通り、第2排出通路238に至る過程で、屈
曲部240を通過する際、隅部では排気流が減速され流
速が安定して排気の濃度が均一化される。したがって、
センサ34は、この実施例においてもたとえばCO濃度
等を安定して検出できる。
【0029】実施例4 図11は本考案の排出装置の第4の実施例の要部を示す
概略図である。図において、排出装置312にあって
は、排気口カバー330の第1排出通路部336と第2
排出通路部338の中間領域340はほぼL字状に屈曲
されている点は上記実施例3と同じである。そして、こ
の屈曲領域340付近にセンサ34を配置し、このセン
サ34より上流側に衝立状の突片332が立設されてい
る。
【0030】これにより、燃焼による排気は第1排出通
路336を通り、第2排出通路338に入る前に、衝立
状突片332にあたり、その流速が調整されるととも
に、排気の攪拌混合が促進される。このため、屈曲部3
40付近のセンサ34に至る際には排気の流速が安定し
て排気の濃度が均一化される。したがって、センサ34
は、この実施例においてもたとえばCO濃度等を安定し
て検出できる。
【0031】実施例5 図12は本考案の排出装置の実施例5を概略的に示して
いる。図示するように、この排出装置412では、排気
口カバー430の第1排出通路部436と第2排出通路
部438の中間領域440はほぼL字状に屈曲されてい
る。
【0032】そして、この屈曲領域440の内側に緩衝
室446が設けられている。つまり、実施例1では排気
通路の外側に突出するように形成された緩衝室(センサ
チャンバー)が、この実施例では内部に設けられている
ものである。この緩衝室446の第1排出通路側には穴
446aが、第2排出通路側には446bが形成されて
いる。しかも、緩衝室446内にはセンサ34が配置さ
れている。
【0033】これにより、燃焼による排気は第1排出通
路436を通り、緩衝室の穴446aを通り、緩衝室4
46内を抜けて穴446bを通って第2排出通路438
へとぬける。このため、緩衝室446内に流れ込む排気
の流速は調整されて、排気濃度が均一化される。したが
って、この実施例においてもセンサ34は、たとえばC
O濃度等を安定して検出できる。なお、緩衝室446の
穴は図示のように形成する場合に限られない。たとえば
第1排気通路436側に複数設けてもよいし、あるいは
第1排気通路436側に比較的おおきな穴をひとつ設け
るようにしてもよい。
【0034】実施例6 図13および図14は、この考案の第6の実施例を示し
ている。この排気装置(排出装置)512において、図
2の実施例(実施例1)と同一の符号を付した箇所の構
成は同一である。この実施例では、第1排気通路36お
よび第2排気通路38でなる排気通路と、燃焼室23と
を隔てる分岐部である分岐壁531には、燃焼室23か
らの排気の一部を矢印で示すように通過させる通気穴5
34が形成されている。
【0035】すなわち、この分岐壁531が、燃焼室2
3からの排気を必要以上に遮ってしまうと、排気抵抗が
大きくなり、排気の効率が悪くなる。このため、燃焼室
23からの排気の一部を迂回させることなく、そのまま
上昇させて通過させ、排気通路36もしくは38に通す
ようにして、排気抵抗が大きくならないようにしてい
る。
【0036】そして、この実施例6の場合、分岐壁53
1は、図14の底面図に示されているようにパンチング
メタルにより形成されている。これにより、燃焼室23
からの排気の一部を分岐壁531のパンチングメタルに
形成された穴を通して通過させるようになっている。こ
のように構成することによって、排気を効率よく排出で
きるため、次のように排気濃度を均一化させることがで
きる。
【0037】図16は、この排気濃度を、一酸化炭素
と、二酸化炭素とにわけてグラフ化したものであり、図
の上側が一酸化炭素濃度,下側が二酸化炭素濃度を示し
ている。そして、図16の横軸のAないしKは、図13
に示すように排気装置(排出装置)512内の燃焼室上
部において、そのの長手方向に沿って特定したAないし
Kの箇所に対応している。さらに、装置の奥行き方向に
したがって、図14および図15に示すようにP1,P
2,P3の各位置で、上記AないしKの箇所における各
排気濃度を計測したもので、図中,実線が装置の前部P
1に、鎖線が中部P2に、点線が後部P3にそれぞれ対
応している。
【0038】この実施例6では、一酸化炭素濃度が約4
00ppm以下,二酸化炭素濃度は8.5パーセント以
下で、燃焼室上部の全体にわたってほぼ均一な燃焼が行
われていることがわかる。また、この実施例6の排気装
置では、燃焼部に空気を送るファン(図示せず)の回転
数が毎分3900回転の際に、図15に示す排気筒55
0の先端(トップ)付近の一酸化炭素が200ppm,
二酸化炭素が7.5パーセントであることが本考案者等
の実験により確認されている。このように、燃焼排気の
排気抵抗を効率よく抑えて、燃焼排気の良好な排出が行
われるようになっている。
【0039】実施例7 図17は本考案のさらに他の実施例である実施例7を示
している。図において、排出装置612は、分岐壁63
1が図示するように装置の前部632と後部633とに
分離されて、これらの間には鉄板の隔壁644が設けら
れている。ここで、前部分岐壁632と、後部分岐壁6
3とは、それぞれ図示するようにパンチングメタルに
て形成されており、このため各分岐壁632と633と
には、それぞれ多数の通気穴632aと633aとが形
成されている。
【0040】これにより、燃焼室における燃焼により生
じた燃焼排気は、これら各通気穴632a,633aを
通過することにより、大きな排気抵抗を受けないで排気
通路36,38側へ導かれる。しかも、分離壁の634
の箇所が通気孔のない鉄板で形成されているから、燃焼
室からの燃焼排気が直接センサ34に達することが有効
に防止されて、排気はこのセンサに達するまでにその濃
度が均一化され、加えて排気抵抗が大きくならない構成
となっている。このため、図18に示すように、一酸化
炭素も二酸化炭素も燃焼室上部において、装置の長手方
向に沿って、一定の略均一な濃度分布を示している。こ
の点、装置前部P1,中部P2,後部P3において、排
気濃度にそれほど差がなく、装置中部P2のG点におい
て一酸化炭素濃度は一番高いが、それでも400ppm
程度である。
【0041】そして、この実施例7の排気装置612で
は、燃焼部に空気を送るファン(図示せず)の回転数を
毎分4100回転に設定すると、図15に示す排気筒5
50の先端(トップ)付近の一酸化炭素が200pp
m,二酸化炭素が7.5パーセントとなり、実施例6と
同様の結果が得られることが本考案者等の実験により確
認されている。このように、実施例7においても、燃焼
排気の排気抵抗を効率よく抑えて、燃焼排気の良好な排
出が行われていることがわかる。
【0042】実施例8 図19は本考案のさらに他の実施例である実施例8を示
している。図において、排出装置712は、分岐壁73
1が図示するように装置の前部732と後部733とに
分離されて、これらは鉄板の隔壁により形成されてい
る。また、前部分離壁732と後部分離壁733との間
には、パンチングメタルにより形成された中部隔壁73
4が設けられており、このため、この中部隔壁734に
は多数の通気穴734aが形成されている。
【0043】これにより、燃焼室における燃焼により生
じた燃焼排気は、これら各通気穴734aを通過するこ
とにより、大きな排気抵抗を受けないで排気通路36,
38側へ導かれる。このため、図20に示すように、一
酸化炭素も二酸化炭素も燃焼室上部において、装置の長
手方向に沿って、略均一な濃度分布を示している。
【0044】ところで、装置中部(P1)では、とくに
一酸化炭素濃度においてやや高い数値を示していること
が図20から読み取れる。これは、装置中部(P1)に
パンチングメタル部734を設定したため、燃焼室から
の排気がやや混合されないまま、センサ34に達するた
めと考えられる。このため、特にJ点で一酸化炭素濃度
がやや高い値を示している。
【0045】しかしながら、この実施例8の排気装置7
14においても、燃焼部に空気を送るファン(図示せ
ず)の回転数を毎分3900回転に設定して、図15に
示す排気筒550の先端(トップ)付近にて測定をおこ
なったところ、一酸化炭素が200ppm,二酸化炭素
が7.5パーセントとなり、実施例6,7と同様に満足
できる結果を得られた。このように、実施例8において
も、燃焼排気の排気抵抗を効率よく抑えて、燃焼排気の
良好な排出を行うことができたものである。
【0046】なお、図21は実施例6ないし実施例8の
ように燃焼室と排気通路との分岐部に燃焼排気を通す機
構を設けない場合の燃焼室上部の排気の濃度分布を測定
してこれを示した図である。図示されているように、一
酸化炭素および二酸化炭素の濃度分布がこれらの実施例
と比較して不均一であることは明らかであり、この傾向
は一酸化炭素の場合に特に顕著である。
【0047】したがって、実施例6ないし8のように燃
焼室と排気通路との間の分岐部に排気を一部通す構成と
することにより、排気抵抗が軽減され、燃焼排気を良好
に排出して、その排気濃度も一定水準以下のものとする
ことができる。
【0048】ところで、この考案は上述の実施例に限定
されない。実施例1と2で示したセンサは、限界電流型
のO2 や接触燃焼式のCOセンサの他にO2 センサ,C
2センサなどが採用できる。本考案の燃焼装置の排出
装置は、給湯器の他に、給湯器付き風呂釜,,風呂釜な
どにも適用できることはもちろんである。
【0049】
【考案の効果】以上述べたように、請求項1ないし6の
考案によれば、排気を効率良く行いながら燃焼状態を正
確に検出でき、しかも、排出装置の高さ方向の寸法を従
来の高さ方向の寸法に比べて小さくできるから、排出装
置の小型化が図れる。そして、請求項7ないし9の考案
によれば、燃焼状態を正確に検出できるようにし、かつ
排出装置を小型化するとともに、排気抵抗を軽減して効
率よく排気することができる排気装置を提供することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の排出装置の実施例1を備えた燃焼装
置としての給湯器を示す図。
【図2】図1の排出装置の要部拡大図。
【図3】図2のXーX線における断面図。
【図4】図2に示す穴の形状を示す図。
【図5】図2に示す穴の他の形状を示す図。
【図6】図2に示す穴の他の形状を示す図。
【図7】図2に示す穴の他の形状を示す図。
【図8】図4に示す穴の形状の場合におけるセンサ出力
とCO濃度の関係を示す図。
【図9】本考案の第2実施例を示す概略図。
【図10】本考案の第3実施例を示す概略図。
【図11】本考案の第4実施例を示す概略図。
【図12】本考案の第5実施例を示す概略図。
【図13】本考案の第6実施例を示す概略図。
【図14】図13の排出装置の概略底面図。
【図15】図13の排出装置の概略斜視図。
【図16】図13の排出装置の燃焼室上部の排気濃度の
分布を示す図。
【図17】本考案の第7の実施例を示す概略図。
【図18】図17の排出装置の燃焼室上部の排気濃度の
分布を示す図。
【図19】本考案の第8の実施例を示す概略図。
【図20】図19の排出装置の燃焼室上部の排気濃度の
分布を示す図。
【図21】排出装置の分岐部に排気の通過する構造を備
えない場合の燃焼室上部の排気濃度の分布を示す図。
【図22】従来の燃焼装置の排出装置の一例を示す図。
【符号の説明】
10 本体 12 排出装置 23 燃焼室 30 排気口カバー 32 センサチャンバー 34 センサ 36 第1排出通路 44 穴 531 分岐壁(分岐部) 534 通気穴
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 近藤 正登 神奈川県大和市深見台3丁目4番地 株 式会社ガスター内 (72)考案者 石黒 敬二 神奈川県大和市深見台3丁目4番地 株 式会社ガスター内 (56)参考文献 特開 昭62−17519(JP,A) 実開 平3−30051(JP,U) 実公 平3−25031(JP,Y2) 実公 平2−20614(JP,Y2) 実公 平1−41013(JP,Y2) 実公 平2−38217(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F23N 5/00 F23L 17/00 F23N 5/24 107

Claims (9)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 排気通路に燃焼ガスの排気を検出するセ
    ンサを有する燃焼装置の排出装置であって、 前記排気通路が、 燃焼部から上昇した燃焼ガスをこの上昇方向と直交する
    方向に向けて燃焼装置の一端側に導びいた後に、この燃
    焼ガスの進路を逆方向に屈曲して、前記排気口カバーの
    他端側まで導く屈曲部を備えた第1排気通路と、 この第1排気通路の終端に対して接続された第2排気通
    路とを備え、 前記第1排気通路部の後段部に、前記燃焼ガスの排気を
    検出するセンサを設けた ことを特徴とする、燃焼装置の
    排出装置。
  2. 【請求項2】 前記排気通路には、センサが設けられた
    領域の近傍で、センサの上流側に、衝立状の突片が設け
    られていることを特徴とする、請求項1に記載の燃焼装
    置の排出装置。
  3. 【請求項3】 前記センサが内部に排気を導くことがで
    きる緩衝室に収容されていることを特徴とする、請求項
    1に記載の燃焼装置の排出装置。
  4. 【請求項4】 前記排気通路の屈曲部は、L字状もしく
    はU字状に屈曲していることを特徴とする、請求項1に
    記載の燃焼装置の排出装置。
  5. 【請求項5】 前記センサはCOセンサであることを特
    徴とする、請求項1に記載の燃焼装置の排出装置。
  6. 【請求項6】 前記緩衝室は、ひとつ以上の穴により排
    気通路と連通していることを特徴とする、請求項3に記
    載の燃焼装置の排出装置。
  7. 【請求項7】 燃焼装置の排気通路を屈曲させて形成
    し、 この排気通路と燃焼室とを分岐する分岐部の少なくとも
    一部が排気の一部を通すように構成されていることを特
    徴とする燃焼装置の排出装置。
  8. 【請求項8】 前記分岐部の少なくとも一部に通気穴が
    形成されていることを特徴とする請求項7に記載の燃焼
    装置の排出装置。
  9. 【請求項9】 前記分岐部の少なくとも一部がパンチン
    グメタルにより形成されていることを特徴とする請求項
    7に記載の燃焼装置の排出装置。
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