JP3707329B2 - 燃焼装置のco濃度検出構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、燃焼装置のCO濃度検出構造に関する。
【従来の技術】
従来、給湯器などの燃焼装置においては、燃焼部から排出される排気に含まれる一酸化炭素濃度(CO濃度)を検出して燃焼状態を判断することが行われている。この場合、一般に燃焼部で発生した排気を外部へ排出する排気通路を構成する排気集合筒と排気筒を設け、排気集合筒の内部のセンサ室に排気を導入してCO濃度センサによりCO濃度を検出する。
【0002】
排気中のCO濃度を安定的に精度よく検出する為に、従来では排気集合筒の上流側に排気を旋回させて攪拌混合する排気混合部を設け、この排気混合部において混合した排気の一部を排気集合筒の内部のセンサ室に導入する構造を採用していた。例えば、特開平8−121756号公報(第1の公報)に記載の燃焼装置においては、排気混合部としての1次排気室の外周部分に環状通路を形成し、環状通路の内側に旋回室を形成し、排気を環状通路から旋回室へ導く際に排気に旋回流を与え、旋回室内で排気を旋回させて排気を混合する。
【0003】
この排気混合部の上に2次排気室を形成する排気集合筒が固定され、この排気集合筒の上に排気筒が固定され、排気集合筒内の一側部にCO濃度センサを備えたセンサ室を区画し、排気筒の入口端(上流端)よりもやや上流側の排気を1本の捕集管によりセンサ室に導入し、センサ室内の排気のCO濃度をCO濃度センサにて検出する。前記捕集管は先端部に1つの先端開口を有し、その先端開口から排気を導入する。センサ室内の排気は区画壁の開口穴から排気集合筒内の排気通路へ排出される。
【0004】
特開平10−197415号公報(第2の公報)に記載の燃焼装置においては、基本的に前記の公報のものと同様に、排気混合部と排気集合筒と排気筒とで排気通路が形成され、排気混合部において旋回流発生機構により排気を旋回させて攪拌混合してから排気集合筒内のセンサ室に導入し、CO濃度センサでCO濃度を検出する。また、実開平6−22747号公報(第3の公報)に記載の燃焼装置においては、排気集合筒内において排気通路に直角状に屈曲する屈曲部を形成し、この屈曲部に排気通路に開口する緩衝室を設け、この緩衝室にCO濃度センサを設けることで、排気通路内の排気抵抗を増大させずに且つ排気の流速の影響を受けずに、排気のCO濃度を検出するようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
前記第1の公報の燃焼装置では、排気集合筒の上流側に排気に旋回流を付与して攪拌混合する為の排気混合部を設ける必要があり、その排気混合部は、排気集合筒とほぼ同じ又はより大きな外形のもので、内部に旋回流発生の為の環状通路や旋回室を有するものであるため、部材数も多く構造も複雑で製作費が高価になる。第2の公報の装置においても、前記と同様に、排気集合筒の上流側に排気に旋回流を付与して攪拌混合する為の排気混合部を設け、この排気混合部に旋回流発生機構を設ける必要があるため、部材数か多く構造も複雑で製作費が高価になる。
【0006】
第1の公報の捕集管は、その先端の1つの先端開口から排気を導入する構造であり、排気流の中の特定の位置の排気を捕集する構造であるため、排気流中の複数位置からサンプリング的に排気を捕集する機能はない。また、センサ室から排気を排出する開口穴が排気集合筒の内部に開口し、排気筒の内部のように排気の流速の速い部位に開口していないので、センサ室内の排気が排出されにくく、CO濃度検出の信頼性や精度を高めるには限界がある。
【0007】
前記第3の公報の装置では、排気中のCO濃度が比較的均一な場合にはある程度良好に検出可能であるが、バーナの燃焼本数の切換えによって一部の燃焼管で燃焼している場合などには、排気流の中のCO濃度の分布が不均一である場合には、排気通路の屈曲部では排気の混合が十分には行なわれないため、排気の平均的なCO濃度を精度よく安定的に検出することが難しい。
【0008】
本発明の目的は、燃焼装置におけるCO濃度検出の為の構造を簡単化して製作費を低減すること、排気混合部を省略しながらも排気の平均的なCO濃度を確実に検出可能にすること、センサ室への排気の導入とセンサ室からの排気の排出の性能を確保すること、などである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1の燃焼装置のCO濃度検出構造は、燃焼排気を排気集合筒とこの排気集合筒に連通した排気筒とを介して外部へ排出する燃焼装置において、前記排気集合筒の内部にセンサ室を形成して、このセンサ室に一酸化炭素濃度を検出するCO濃度センサを設け、前記排気集合筒内部の排気出口付近に排気サンプリング用の複数の穴を有し且つU形に曲げた1本の管部材からなる捕集管を設け、この捕集管からセンサ室に排気を導入可能に構成し、前記センサ室から排気を排出する排出口を排気筒内に設けたことを特徴とするものである。
【0010】
燃焼排気は排気集合筒と排気筒の内部の排気通路を通って外部へ排出されるが、排気集合筒内に流入した排気の一部が、捕集管の排気サンプリング用の複数の穴から捕集管に導入され、捕集管によりセンサ室へ導入され、センサ室のCO濃度センサにより排気のCO濃度が検出され、CO濃度の検出に供された排気は排気筒内に設けられた排出口から排出される。尚、排出口は、センサ室に連なる排出路の下流端に形成される。
捕集管の排気サンプリング用の複数の穴から、排気集合筒内の排気流の中の相互に離れた複数位置の排気をセンサ室へ導入することができるので、排気流の中のCO濃度が均一でない場合でも、センサ室には攪拌混合された排気と同等の均一化された排気(平均的CO濃度の排気)を導入して、排気の平均的なCO濃度を確実に検出することができる。
【0011】
排気筒は排気集合筒よりも小さな断面積で、その内部の排気の流速は排気集合筒内の排気流速よりも大きく、排気筒の入口に対する上流側付近では排気が停滞せずに流れていることに鑑み、捕集管は排気集合筒内部の排気出口付近に配設され、センサ室の排気を排出する排出口が排気筒の内部に設けられている。即ち、排気筒内の排気流の圧力は、排気集合筒内の排気流の圧力よりも低いので、捕集管により排気がセンサ室に確実に導入され、センサ室内の排気は排出口から確実に排出される。
また、U形に曲げた1本の管部材で捕集管を構成すると、その製作や組み付けが非常に簡単になる。
【0012】
【0013】
【0014】
【0015】
【0016】
【0017】
【0018】
【0019】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。本実施の形態は、燃焼装置である給湯器に本発明を適用した場合の一例であり、図1に示す前後左右を前後左右として以下説明する。
図1に示すように、給湯器の頂部には燃焼部1で発生した燃焼排気を外部に排出する排気通路を形成する排気集合筒2と排気筒3とが設けられ、この排気集合筒2と排気筒3とにCO濃度検出構造が組み込まれている。
【0020】
図1、図3〜図6に示すように、排気集合筒2は例えばステンレス鋼板にて下端解放の直方体状に形成され、排気集合筒2の下端部には接続フランジ2aが形成され、この接続フランジ2aにはパッキンを介して燃焼部1のケーシング1aが接続される。燃焼部1で発生した燃焼排気は、排気集合筒2の下端の開口から排気集合筒2の内部へ流入する。排気集合筒2の天板2bのほぼ中央部の排気出口4の位置には排気筒3が接続されて上方へ延びており、排気集合筒2と排気筒3との内部に連通した排気通路5が形成されている。燃焼排気は、燃焼部1から排気集合筒2内へ流入し、この排気集合筒2の上端の排気出口4から排気筒3内へ流入して排気筒3の上端の放出口6から外部へ排出される。
【0021】
次に、図1〜図7に基づいてCO濃度検出構造について説明する。
排気集合筒2の内部の前端側部分の左右方向ほぼ中央部の上半部には直方体状のセンサ室7が形成されている。このセンサ室7の前端部にはCO濃度センサ8が設けられ、このCO濃度センサ8は排気集合筒2の前面板2cに貫通状に装着されている。前記センサ室7に排気を導入する為の左右1対の捕集管9が設けられ、センサ室7内の排気を排気筒3の内部へ排出する排出路10が設けられ、排出路10の上端には排気筒3内の高さ方向の途中部に開口する排出口11が形成されている。この排出口11は、平面視にて偏平なほぼ「D」字形であり、排気筒3内の排気の流れの下流方向に向けて開口されている。
前記センサ室7と排出路10とは、図2に示すステンレス鋼板製の室形成体12を排気集合筒2の天板2bと前面板2cと排気筒3とにビスや溶接にて固定することで形成されている。
【0022】
前記室形成体12は、底板部12a、左右の側板12b、後側板12c、排出路10を形成する排出路形成部12dなどを有する。センサ室7の後側板12cの上半部の中央部にはセンサ室7の排気出口7aが形成され、この排気出口7aに連通する排出路10が排出路形成部12dと天板2bと排気筒3とで形成されている。排気出口7aの高さは正面視にてセンサ室7の高さの約半分であり、排気出口7aの幅はセンサ室7の幅の約半分である。左右1対の捕集管9は前後方向向きに平行に且水平に配設され、これら捕集管9は、天板2bに形成された排気出口4の左端部分と右端部分に対応する位置に天板2aとの間に小さな隙間をあけて配設され、これら捕集管9はセンサ室7から排気集合筒2の後側壁2dの近くまで延びている。
【0023】
これら捕集管9はステンレス鋼製の円形断面の管部材で構成され、これら捕集管9は室形成体12の後側板12cに例えば溶接接合にて固着され、各捕集管9内の通路は連通孔7bによりセンサ室7に連通されている。各捕集管9の底部には、下方から上昇して来る排気流に対向する複数(例えば6個)の排気サンプリング用の穴9aが前後方向に適当な間隔をおいて形成され、排気筒3の下端の排気出口4(排気筒3の入口)に向かって上方へ流れる排気流中の異なる複数位置から排気をサンプリングしてセンサ室7へ導入するように構成されている。
【0024】
前記捕集管9の内径は例えば約10mm程度であり、排気サンプリング用の穴9aの直径は例えば約4mm程度であり、各捕集管9におけるサンプリング用の穴9aの合計流路断面積よりも、捕集管9の内部の流路断面積の方が大きく設定されている。また、2本の捕集管9の流路断面積に比較してセンサ室7の流路断面積が格段に大きく設定されている。そのため、左右1対の捕集管9に導入された排気は、捕集管9内を低速で流れてセンサ室7に流入し、センサ室7の後端の流路面積増大部7cにおいて流速が急速に低下し、センサ室7の前面の壁面の付近のコーナー部7dにおいてUターン状に方向変換しながらCO濃度センサ8の付近を微速で流れつつ排気出口7aへ流れ、排出路10内を流れて排出口11から排気筒3内の途中部へ排出される。
【0025】
次に、以上説明した燃焼装置とCO濃度検出構造の作用について説明する。
燃焼部1で発生した燃焼排気の大部分は排気集合筒2と排気筒3の内部の排気通路5を通って外部へ排出されるが、排気集合筒2内に流入した排気の一部が、左右1対の捕集管9の排気サンプリング用の複数の穴9aからこれら捕集管9内へ導入され、捕集管9内を流れてセンサ室7へ導入され、センサ室7のCO濃度センサ8により排気のCO濃度が検出され、CO濃度の検出に供された排気は排気路10内を流れて排気筒3内の排出口11から排出される。
このように、捕集管9の排気サンプリング用の複数の穴9aから、排気集合筒2内の排気流の中の相互に離れた複数位置の排気をセンサ室7へ導入することができるので、排気流の中のCO濃度が均一でない場合でも、センサ室7には攪拌混合された排気と同等の均一化された排気(平均的CO濃度の排気)を導入して、排気の平均的なCO濃度を確実に検出することができる。
【0026】
排気筒3は排気集合筒2よりも小さな断面積で、その内部の排気の流速は排気集合筒2内の排気流速よりも大きく、排気筒3の下端の排気出口4の上流側付近では排気が停滞せずに流れていることに鑑み、捕集管9は排気集合筒2内部の排気出口4の付近に配設され、センサ室7の排気を排出する排出口11が排気筒3の内部の途中部設けられている。即ち、排気筒3内の排気流の圧力は、排気集合筒2内の排気流の圧力よりも低く、排出口11の所の圧力が捕集管9の所の圧力よりも低いため、捕集管9から排気がセンサ室7に確実に円滑に導入され、センサ室7内の排気は排出口11から確実に円滑に排出される。
排気筒3の下端の排気出口4の上流側付近では排気が停滞せずに流れており、排気サンプリング用の複数の穴9aは排気の流れに対向する方向に向けられているため、排気が捕集管9に流入しやすく、常に新鮮な排気を捕集管9へ導入することができる。
【0027】
前記排出口11は、排気筒3内の排気の流れの途中部に開口している。そして、排気筒3内の排気の流れの上流端部や下流端部に比較し、排気筒3内の排気の流れの途中部の流速が高く排気流の圧力が低いので、センサ室7内の排気を排出する性能を高めることができる。捕集管9の付近の排気流速よりも排出口11付近の排気流速の方が大きくなる位置に捕集管9と排出口11が配設されているため、捕集管9の付近の排気流の圧力が、排出口11付近の排気流の圧力よりも高くなるから、センサ室7に対する排気の導入と排出の性能が高まる。
【0028】
前記捕集管9は、排気集合筒2の天板2bとの間に隙間をあけて配設されているため、捕集管9の付近に排気が停滞しなくなるし、捕集管9による排気流に対する排気抵抗も小さくなる。しかも、捕集管9は断面円形ものであるから、排気抵抗を小さくする上で有利である。左右1対の捕集管9を離隔した位置に配置したため、排気流中の極力の多くの点から排気をサンプリングし、CO濃度の検出の精度を高める上で有利である。捕集管9でサンプリングされて捕集管9とセンサ室7内を流れる排気の流路に、約180度の角度をもって方向変換するコーナー部7dを設け、このコーナー部にCO濃度センサ8を設けたため、コーナー部を流れる微速状態の排気流に対してCO濃度を検出することができるから、排気の流速の影響でCO濃度センサ8の出力値が変化しにくく、安定的にCO濃度を検出することができる。
【0029】
サンプリング用の複数の穴9aからサンプリングされて捕集管9とセンサ室7内を流れる排気の流路に、流路面積が急激に増大する流路面積増大部7cを設け、この流路面積増大部7cの近くにCO濃度センサ8を配置したので、流路面積増大部7cにおいて排気の流速を急速に低下させ、排気の流速の影響を受けずにCO濃度を安定的に検出することができる。排気サンプリング用の複数の穴9aの流路断面積よりも捕集管9内の流路断面積の方が大きく設定されているため、複数の穴9aにおける排気流速よりも捕集管9内における排気流速の方が遅くなり、センサ室7内の排気の流れが緩やかになり、CO濃度検出の安定性を高める上で好ましい。また、従来装置における排気を攪拌混合する排気混合部を省略して、その代わりに簡単な構成の捕集管9を採用したので、部材数を極端に少なくし、構造を著しく簡単化して製作費を大幅に低減し、小型軽量化を図ることができる。
【0030】
次に、前記実施形態を部分的に変更した変更形態について説明する。
1〕図8に示す燃焼装置とそのCO濃度検出構造においては、前記の同様の構造の排気集合筒2と排気筒3とが設けられ、排気サンプリング用の捕集管20がU形に曲げた1本のステンレス鋼製の管部材で構成され、排気路を形成する排気路形成体21がL形に曲げた1本のステンレス鋼製の管部材で構成されている。
捕集管20の底部には排気流に対向する排気サンプリング用の複数の穴20aが適当な間隔をおいて形成されている。捕集管20の左右1対の前端部が連通孔7bによりセンサ室7に連通されている。前記捕集管20は、排気集合筒2の天板2bのやや下側に天板2bとの間に隙間を空けて配設され、捕集管20の左右のストレート部20bが配設される位置は、前記左右の捕集管9の位置とほぼ同じ位置であるが、この位置に限るものではない。
【0031】
前記排気路形成体21の水平部の前端部がセンサ室7内へ少しだけ突出し、その前端がセンサ室7の排気出口22となっている。排気路形成体21の鉛直部の上端には、排気筒3内の途中部の中心部に位置する排出口23が形成されている。なお、この排出口23は、排気筒3内の排気の流れの中心部に配設するのが望ましいが、中心部の近傍部に開口させてもよい。即ち、排気筒3内では排気の流れの中心部又は中心近傍部において排気の流速が最大となり易く排気流の圧力が最小となり易いため、排出口23を排気の流れの中心部又は中心近傍部に開口させると、センサ室7からの排気の排出性能を高める上で有利である。
排気路形成体21の水平部の前端部がセンサ室7内へ少しだけ突出させたため、連通孔7bからセンサ室7に流入した排気がCO濃度センサ8の近傍へ流れやすくなり、検出精度を高める上で有利である。
【0032】
このように、捕集管20をU形に曲げた1本の管部材で構成するため、その製作や組み付けが非常に簡単になる。また、排気路形成体21をL形に曲げた1本の管部材で構成するため、その製作や組み付けが非常に簡単になる。こうして、CO濃度検出構造の部材数を少なくして構造を簡単化し、製作費を著しく低減することができる。尚、図8において、前記実施形態と同様のものに同符号を付して説明を省略した。
【0033】
2〕図示省略したが、前記2本の捕集管9の代わりに1本の捕集管又は2本よりも多くの捕集管を設けてもよい。また、捕集管9,20を断面円形の管部材ではなく、断面正方形の角パイプで構成してもよい。また、前記捕集管9の代わりに平面視にてL形の捕集管であって、センサ室7の左右の側板12bに固着されてセンサ室7に連通する捕集管を設けてもよい。この場合、捕集管とセンサ室7内を流れる排気流は、センサ室7内で約90度方向変換する状態になるが、この方向変換のコーナー部の付近にCO濃度センサ8が位置するため、微速状態の排気流からCO濃度を検出することになる。
【0034】
3〕前記センサ室7を配置する位置は、前記実施形態のものに限るものではなく、排気集合筒2内の例えば隅部の付近に配置したり、後部側の部分に配置したりすることも可能であり、センサ室7の形状も、直方体形状に限るものではなく、種々の形状のセンサ室を適用することができる。以上説明した実施形態は一例にすぎず、当業者であれば、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、排気集合筒、排気筒,CO濃度検出構造などの各部に種々の変更を付加した状態で実施可能である。
【0035】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、前記の作用の欄で説明したように、捕集管の排気サンプリング用の複数の穴から、排気集合筒内の排気流の中の相互に離れた複数位置の排気をセンサ室へ導入することができるので、排気流の中のCO濃度が均一でない場合でも、センサ室には攪拌混合された排気と同等の均一化された排気(平均的CO濃度の排気)を導入して、排気の平均的なCO濃度を確実に安定的に検出することができる。
【0036】
従来装置における排気を攪拌混合する排気混合部を省略して、その代わりに簡単な構成の捕集管を採用したので、部材数を極端に少なくし、構造を著しく簡単化して製作費を大幅に低減し、小型軽量化を図ることができる。捕集管を排気集合筒内部の排気出口付近に配設し、センサ室の排気を排出する排出口を排気筒の内部に設けたため、排気を捕集管によりセンサ室に円滑に導入でき、センサ室内の排気を排出口から円滑に排出させることができる。
更に、捕集管がU形に曲げた1本の管部材からなるので、捕集管の構成が簡単になり、その製作や組み付けが非常に簡単になる。
【0037】
【0038】
【0039】
【0040】
【0041】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る排気集合筒と排気筒とCO濃度検出構造の斜視図である。
【図2】CO濃度検出構造の室形成体と捕集管の斜視図である。
【図3】排気集合筒と排気筒とCO濃度検出構造の平面図である。
【図4】排気集合筒と排気筒とCO濃度検出構造の正面図である。
【図5】図3のV−V線断面図である。
【図6】図3のVI−VI線断面図である。
【図7】排気集合筒と排気筒とCO濃度検出構造の底面図である。
【図8】変更形態の排気集合筒と排気筒とCO濃度検出構造の斜視図である。
【符号の説明】
2 排気集合筒
2b 天板
3 排気筒
4 排気出口
5 排気通路
7 センサ室
7c 流路面積増大部
7d コーナー部
8 CO濃度センサ
9 捕集管
9a 排気サンプリング用の穴
11 排出口
20 捕集管
20a 排気サンプリング用の穴
21 排気路形成体
23 排出口
Claims (1)
- 燃焼排気を排気集合筒とこの排気集合筒に連通した排気筒とを介して外部へ排出する燃焼装置において、
前記排気集合筒の内部にセンサ室を形成して、このセンサ室に一酸化炭素濃度を検出するCO濃度センサを設け、
前記排気集合筒内部の排気出口付近に排気サンプリング用の複数の穴を有し且つU形に曲げた1本の管部材からなる捕集管を設け、この捕集管からセンサ室に排気を導入可能に構成し、
前記センサ室から排気を排出する排出口を排気筒内に設けたことを特徴とする燃焼装置のCO濃度検出構造。
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