JP2000292231A - 超音波流量計 - Google Patents

超音波流量計

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JP2000292231A
JP2000292231A JP11094841A JP9484199A JP2000292231A JP 2000292231 A JP2000292231 A JP 2000292231A JP 11094841 A JP11094841 A JP 11094841A JP 9484199 A JP9484199 A JP 9484199A JP 2000292231 A JP2000292231 A JP 2000292231A
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ultrasonic
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ultrasonic flowmeter
discharge
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Hiroyuki Tachikawa
裕之 立川
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Fuji Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】曲管部がガス流体の流れに与える影響を低減
し、超音波伝搬有効距離を大きくとることができる超音
波流量計を提供する。 【解決手段】ガス導入排出用の口金部分1a,2a を有し内
部が中空に形成されるガス導入排出部1,2 と、1組のこ
のガス導入排出部1,2 のそれぞれの一方の壁面1b,2b を
貫通しこの貫通部分1b,2b が気密にシールされ,両端部
3aがラッパ状に開かれて形成され,それぞれのガス導入
排出部1,2 の他方の壁面1c,2c との間に空隙1d,2d を設
けてガス通路となす円筒状の測定管3Aと、この測定管3A
の中心軸3b位置に対向してガス導入排出部1,2 の他方の
壁面1e,2e に配置される超音波素子4A,4B と、を備えて
ガス流通経路と超音波伝搬経路とを構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は超音波方式によるガ
ス流量を測定する超音波流量計に関わり、特に、この超
音波流量計を用いたガスメータに関する。
【0002】
【従来の技術】ガスメータの構造上の制約により、ガス
配管とガスメータとの接続箇所はガス配管の口金および
この口金のピッチが規格化されており、また、ガスメー
タ自身の外形寸法も小型化が要望されている。従来技術
の膜の開閉を利用しその回数でガス流量を測定する方法
では、低圧力損失で膜の開閉を行うには膜の小型化に限
界があり、近年、超音波を利用した方法による技術開発
が行われている。
【0003】ガスメータを小型化すると、ガス流量を測
定する検出部あるいは検出部の近傍に曲管部分が構成さ
れる。低流量のガス流量を超音波流量計で測定する場
合、精度よく測定するためには、超音波の伝搬経路長を
長くとり、伝搬時間差を大きくさせる必要がある。この
超音波の伝搬経路長をなるべく大きくしようとすると、
曲管部分に超音波素子を置く必要がでてくる。この様な
場合、特に、高流量で流速が速いとき、この曲管部分で
はガス流体の流れの影響を受け易く、例えば、渦の発生
などが生ずる。この様な流れの影響を避けようとする
と、超音波素子をこの曲管部分より離して構成する必要
があり、この結果、超音波の伝搬経路長が短くなる。
【0004】図14は、米国特許 US5461931「Measuremen
t System」に開示された超音波流量計である。図14にお
いて、超音波流量計は、ガス導入口7aとガス排出口7bと
を有するケーシング71と、このケーシング71内に収納さ
れガス導入口7aとガス排出口7bそれぞれに直結する第1
タンク部72と第4タンク部73と、ケーシング71と仕切り
管74の間に形成される第1バイパス部75と第2バイパス
部76と、仕切り管74と流量測定部77の間に形成される第
2タンク部78と第3タンク部79と、円筒状に貫通しこの
貫通部分の両側が緩やかな傾斜をもって開口している傾
斜部7cを有する流量測定部77と、この流量測定部77の中
心軸3bの延長線上にあり傾斜部7cの外側にある超音波通
過穴7eを有したチャンバ7f内の端部に配置される超音波
素子4A,4Bと、を備えて構成される。
【0005】かかる構成によって、ガス導入口7aから入
ったガス流体は、第1タンク部72、第1バイパス部1、
開口部7d、第2タンク部78、流量測定部77の貫通部分、
第3タンク部79、開口部7d、第2バイパス部76、第4タ
ンク部73の順に通過し、ガス排出口7bから排出される。
この流量測定部77の貫通部分を通過するガス流量は、流
量測定部77の中心軸3b上に配置される超音波素子4A,4B
から超音波の送受信を交互に行い、例えば、一方の超音
波素子(4A)から超音波を発信し、他方の超音波素子(4B)
で受信し、次に、この逆方向からの送受信を交互に行
い、この両超音波の伝搬時間差を測定することによっ
て、ガス流体の流速および流量を測定することができ
る。この測定方法による超音波伝搬有効距離Lは、ケー
シング71の外形寸法よりチャンバ7fの寸法分だけ短かい
ものとなる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この様に、従来技術に
よる超音波流量計によるガスメータでは、ケーシングの
有効寸法に対して、超音波伝搬有効距離が短くなる問題
がある。本発明は上記の点にかんがみてなされたもので
あり、その目的は前記した課題を解決して、曲管部がガ
ス流体の流れに与える影響を低減し、超音波伝搬有効距
離を大きくとることができる超音波流量計を提供するこ
とにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題は本発明によれ
ば、超音波流量計は、ガス導入排出用の口金部分を有し
内部が中空に形成されるガス導入排出部と、1組のこの
ガス導入排出部のそれぞれの一方の壁面を貫通しこの貫
通部分が気密にシールされ,両端部がラッパ状に開かれ
て形成され,それぞれのガス導入排出部の他方の壁面と
の間に空隙を設けてガス通路となす測定管と、この測定
管の中心軸位置に対向してガス導入排出部の他方の壁面
に配置される超音波素子と、を備えてガス流通経路と超
音波伝搬経路とを構成するものとする。
【0008】かかる構成により、超音波伝搬有効距離
は、1対のガス導入排出部の他方の壁面に配置される超
音波素子の間隔近くまでにとることができ、高流量で流
速が速いときの流れの影響、例えば、渦の発生などは、
(1) ガス導入排出部に形成された中空部分が曲管部に対
する緩衝タンクの役割を果たし、(2) 測定管の両端部が
ラッパ状に開かれて形成されているので、測定管内への
ガス流体の流れがスムーズに行われ、たとえ、測定管内
に渦の発生があったとしても、この渦の流れは測定管内
の側壁周辺部を流れ、超音波の伝搬経路である測定管の
中心軸近傍は渦の流れを少なくすることができるので、
測定上の影響を避けることができる。
【0009】また、測定管のラッパ状に開かれてなる両
端部に、端面の曲率半径を大きくする流線形状のリング
を備えることができる。かかる構成により、ラッパ状に
開かれた端面の曲率半径を大きくなるので、測定管内へ
のガス流体の流れがよりスムーズに行われ、渦の発生自
身を少なくすることができる。
【0010】また、超音波流量計は、ガス導入排出用の
口金部分を有し内部が中空に形成されるガス導入排出部
と、1組のこのガス導入排出部のそれぞれの一方の壁面
を貫通しこの貫通部分が気密にシールされ,両端部側面
にガス通路用の複数の小孔が網目状に形成され,それぞ
れのガス導入排出部の他方の壁面に当接してなる測定管
と、この測定管の中心軸位置に対向してガス導入排出部
の他方の壁面に配置される超音波素子と、を備えてガス
流通経路と超音波伝搬経路とを構成するものとする。
【0011】かかる構成により、(1) 測定管部分を除く
ガス導入排出部内の中空部分は、ガス配管系からの一種
の緩衝タンクの役割を果たし、(2) 平均化されたガス圧
が測定管端部の側面に形成された網目の流体抵抗によっ
て流速の大小差を低減し、この網目状の複数の小孔を介
して流入・排出されることにより、測定管内へのガス流
体の流れがよりスムーズに行われ、渦の発生を少なくす
ることができる。
【0012】また、ガス導入排出部の内部は中空に形成
され、この中空部分の他方の壁面側にラッパ状に開かれ
た口径の大きい側の仕切り管が当接され、この仕切り管
の口径の小さい側は一方の壁面との間に空隙を設けてガ
ス通路を形成することができる。
【0013】かかる構成により、ガス導入排出用の口金
部分から導入されたガスは、一方の壁面と仕切り管の外
面とからなるガス通路を経由して仕切り管内部にガスが
導入・排出され、この仕切り管によって流体経路を長く
し、緩衝作用によって流速の均一化を図ることができ
る。即ち、仕切り管が一種の整流効果を与え、平均化さ
れたガス圧が測定管のラッパ状に開かれた端面を介し
て、あるいは、測定管端部の側面に形成された網目状の
複数の小孔を介して流入・排出されることにより、測定
管内のガスの流れがよりスムーズに行われ、渦の発生を
少なくすることができる。
【0014】また、ガス導入排出部の内部は中空に形成
され、この中空部分に中空部の内部寸法よりも小さく測
定管の外形よりも大きい円筒状の案内羽根をガス導入排
出部の両壁面間に設け、この案内羽根は円筒方向に複数
個のスリット状の開口部を備えることができる。
【0015】また、円筒方向に形成された案内羽根の複
数個のスリット状の開口部は、ガス導入排出用の口金側
の開口部幅および開口部間ピッチを狭くし、この口金部
分から遠い方の開口部幅および開口部間ピッチを広くす
ることができる。
【0016】かかる構成により、ガス導入排出用の口金
部分から導入されたガスは、案内羽根のスリット状の開
口部を介して案内羽根内部にガスが導入され、この案内
羽根内部が一種の整流効果を与え、平均化されたガス圧
が測定管のラッパ状に開かれた端面を介して、あるい
は、測定管端部の側面に形成された網目状の複数の小孔
を介して流入・排出されることにより、測定管内のガス
の流れがよりスムーズに行われ、渦の発生を少なくする
ことができる。
【0017】特に、スリット状の開口部の開口幅および
開口部間ピッチを、ガス導入排出用の口金側を狭くし、
この口金部分から遠い方を広くして、口金部分から測定
管内にガスが導入されるまでの流体抵抗をほぼ等しくす
ることにより、測定管内のガスの流れをよりスムーズに
渦の発生を少なくすることができる。
【0018】また、両端部がラッパ状に開かれて形成さ
れ,それぞれのガス導入排出部の他方の壁面との間に空
隙を設けてガス通路となす測定管の上流および下流側
に、それぞれガス流れ方向と垂直に配備され,ガス通路
をなす測定管内に超音波を透過し,ガス流に対して整流
効果を有する整流網を、少なくとも一対備えることがで
きる。
【0019】また、両端部側面にガス通路用の複数の小
孔が網目状に形成され,それぞれのガス導入排出部の他
方の壁面に当接してなる測定管の上流および下流側であ
り網目状に形成された小孔より内側よりに、それぞれガ
ス流れ方向と垂直に配備され,ガス通路をなす測定管内
に超音波を透過し,ガス流に対して整流効果を有する整
流網を、少なくとも一対備えることができる。
【0020】かかる構成により、高流量で流速が速いと
きの流れの影響、例えば、渦の発生などは、(1) ガス導
入排出部に形成された中空部分が曲管部に対する緩衝タ
ンクの役割を果たし、(2) 測定管の両端部がラッパ状に
開かれて形成され、あるいは複数の小孔を介して、さら
に、(3) 整流効果を有する整流網がガス通路に配備され
ているので、測定管内のガス流体の流れがスムーズに行
われ、たとえ、測定管内に渦の発生があったとしても、
この渦の流れは測定管内の側壁周辺部を流れ、超音波の
伝搬経路である測定管の中心軸近傍は渦の流れを少なく
することができ、また、測定管内での旋回流などの流れ
の乱れを低減でき、測定上の影響を避けることができ
る。
【0021】
【発明の実施の形態】図1は本発明の一実施例による超
音波流量計のガス流通経路と超音波伝搬経路の要部構成
図、図2〜図13は他の実施例による超音波流量計のガス
流通経路と超音波伝搬経路の要部構成図である。なお、
本発明の実施例では測定管の一例として円筒状のものを
示してあるが、例えば角形の状のものでもよい。 (実施形態1)図1において、本発明による超音波流量
計は、ガス導入排出用の口金部分1a,2a を有し内部が中
空に形成されるガス導入排出部1,2と、1組のこのガ
ス導入排出部1,2のそれぞれの一方の壁面1b,2b を貫
通しこの貫通部分1b,2b が気密にシールされ,両端部3a
がラッパ状に開かれて形成され,それぞれのガス導入排
出部1,2の他方の壁面1c,2c との間に空隙1d,2d を設
けてガス通路となす円筒状の測定管3Aと、この測定管3A
の中心軸3b位置に対向してガス導入排出部1,2の他方
の壁面1e,2e に配置される超音波素子4A,4B と、を備え
てガス流通経路と超音波伝搬経路とが構成される。
【0022】かかる構成により、超音波伝搬有効距離L
は、1対のガス導入排出部1,2の他方の壁面1e,2e に
配置される超音波素子4A,4B の間隔近くまでにとること
ができ、高流量で流速が速いときの流れの影響、例え
ば、渦の発生などは、(1) ガス導入排出部1,2に形成
された中空部分が緩衝タンクの役割を果たし、(2) 円筒
状の測定管3Aの両端部3aがラッパ状に開かれて形成され
ているので、測定管3A内へのガス流体の流れがスムーズ
に行われ、たとえ、測定管3A内に渦の発生があったとし
ても、この渦の流れは測定管3A内の側壁周辺部を流れ、
超音波の伝搬経路である測定管3Aの中心軸3b近傍は渦の
流れを少なくすることができるので、測定上の影響を避
けることができる。 (実施形態2)また、図3において、本発明による他の
超音波流量計は、ガス導入排出用1,2の口金部分1a,2
a を有し内部が中空に形成されるガス導入排出部1,2
と、1組のこのガス導入排出部1,2のそれぞれの一方
の壁面1b,2b を貫通しこの貫通部分1b,2b が気密にシー
ルされ,両端部側面にガス通路用の複数の小孔3cが網目
状に形成され,それぞれのガス導入排出部1,2の他方
の壁面1c,2c に当接してなる円筒状の測定管3Bと、この
測定管3Bの中心軸3b位置に対向してガス導入排出部1,
2の他方の壁面1e,2e に配置される超音波素子4A,4B
と、を備えての他のガス流通経路と超音波伝搬経路とが
構成される。
【0023】かかる構成により、(1) 測定管3B部分を除
くガス導入排出部1,2内の中空部分は、ガス配管系か
らの一種の緩衝タンクの役割を果たし、(2) 平均化され
たガス圧が測定管3B端部の側面に形成された網目の流体
抵抗によって流速の大小差を低減し、この網目状の複数
の小孔3cを介して流入・排出されることにより、測定管
3B内へのガス流体の流れがよりスムーズに行われ、渦の
発生を少なくすることができる。
【0024】
【実施例】図1および図3による本発明の超音波流量計
の構成と、そのガス流通経路と超音波伝搬経路の説明
は、上述の実施形態1、2で説明済であるので重複説明
をさけ、その要点のみ説明すると、(1) 実施形態1で
は、両端部3aがラッパ状に開かれた測定管3Aを用い、ガ
ス導入排出部1,2の他方の壁面1c,2c との間に空隙1
d,2d を設けて設置することにより、この部分1d,2d を
ガス通路とし、ガス導入排出部1,2内の中空部分を一
種の緩衝タンクの役割として用いることにより、空隙1
d,2d を経由して測定管3Aに流入・排出されるガス流体
の流れをスムーズし、また、測定管3A内に渦の発生があ
ったとしても、この渦の流れは測定管3A内の側壁周辺部
を流れ、超音波の伝搬経路である測定管の中心軸3b近傍
は渦の流れを少なくして、測定上の影響を避けるもので
ある。なお、超音波伝搬有効距離Lは、ほぼ測定管3Aの
ラッパ状に開かれた両端部3a間の距離が伝搬有効距離L
となる。また、(2) 実施形態2では、測定管3Bの端部側
面にガス通路用の複数の小孔3cを網目状に形成して,こ
の網目状の小孔3cをガス通路とし、ガス導入排出部1,
2内の中空部分を一種の緩衝タンクの役割として用いる
ことにより、網目状の小孔3cを経由して測定管3Bに流入
・排出されるガス流体の流れをスムーズし、測定上の影
響を避けるものである。尚、超音波伝搬有効距離Lは、
測定管3Aの端部側面のガス通路用の小孔3cの内、最も間
隔の狭い距離が伝搬有効距離Lとなる。
【0025】これらの実施形態は更に、後述される実施
例の改良を行うことができる。 (実施例1)図2において、上述した実施形態1の実施
例の測定管3Aのラッパ状に開かれてなる両端部3aに、端
面の曲率半径を大きくする流線形状のリング3dを備えて
構成することができる。
【0026】かかる構成により、ラッパ状に開かれた端
面の曲率半径を大きくなるので、測定管内へのガス流体
の流れがよりスムーズに行われ、渦の発生も少なくする
ことができる。図2の(B) はこの流線形状のリング3dの
平面図を示し、図2の(C) は側面図を示す。
【0027】また、図2の(D) は、流線形状のリング3d
の他の実施例として、リング3eの内面側に測定管3Aの直
径と肉厚に相当する円筒状の切り欠き部分3fを構成し、
この切り欠き部分3fに測定管(3A') を挿入接続すること
により、円筒状の測定管(3A') をラッパ状に開く処理を
省略することができる。 (実施例2)また、実施形態1および実施形態2の他の
実施例として、図4、図5において、ガス導入排出部
1、2の内部を円柱状の中空に形成し、この中空部分の
他方の壁面1c側にラッパ状に開かれた口径の大きい側の
仕切り管5Aを当接し、この仕切り管5Aの口径の小さい側
は一方の壁面1bとの間に空隙1fを設けてガス通路を形成
する。
【0028】かかる構成により、ガス導入排出用の口金
1a部分から導入されたガスは、一方の壁面(1b)と仕切り
管5Aの外面とからなるガス通路および空隙1fを経由して
仕切り管5A内部にガスが導入・排出され、この仕切り管
5Aによって流体経路を長くし、緩衝作用によって流速の
均一化を図ることができる。即ち、仕切り管5Aが一種の
整流効果を与え、平均化されたガス圧が測定管3Aのラッ
パ状に開かれた端面3a, 流線形状のリング3dを介して
(図4)を介して、あるいは、測定管3B端部の側面に形
成された網目状の複数の小孔3cを介して(図5)流入・
排出させることにより、測定管3B内のガスの流れがより
スムーズに行われ、渦の発生を少なくすることができ
る。 (実施例3)また、実施形態1および実施形態2の他の
実施例として、図6、図7においてガス導入排出部1,
2の内部は円柱状の中空に形成され、この中空部分に中
空の円柱の内径よりも小さく測定管3A,3B の外形よりも
大きい円筒状の案内羽根5B,5Cをガス導入排出部1,2
の両壁面間(1c,1b) に設け、この案内羽根5B,5C は円筒
方向に複数個のスリット状の開口部を備える。
【0029】また、図6の(C),図7の(C) に図示れる様
に、円筒方向に形成された案内羽根5B,5C の複数個のス
リット状の開口部は、ガス導入排出用の口金1a側の開口
部幅5dおよび開口部間ピッチ5eを狭くし、この口金部分
1aから遠い方の開口部幅5dおよび開口部間ピッチ5eを広
くすることができる。
【0030】かかる構成により、ガス導入排出用の口金
部分1aから導入されたガスは、案内羽根5B,5C のスリッ
ト状の開口部を介して案内羽根5B,5C 内部にガスが導入
され、この案内羽根5B,5C が一種の整流効果を与え、平
均化されたガス圧が測定管3Aのラッパ状に開かれた端面
3aを介して、あるいは、測定管3Bの端部の側面に形成さ
れた網目状の複数の小孔3cを介して流入(排出)される
ことにより、測定管3A, 3B内のガスの流れがよりスムー
ズに行われ、渦の発生を少なくすることができる。
【0031】特に、スリット状の開口部の開口幅5dおよ
び開口部間ピッチ5eを、ガス導入排出用の口金1a側を狭
くし、この口金部分1aから遠い方を広くして、口金部分
1aから測定管3a,3b 内にガスが導入されるまでの流体抵
抗をほぼ等しくすることにより、測定管3a,3b 内のガス
の流れをよりスムーズに渦の発生を少なくすることがで
きる。 (実施例4)また、実施形態1の他の実施例として、図
8〜図10において、測定管3Aの両端部3aがラッパ状に開
かれて形成され,それぞれのガス導入排出部1,2の他
方の壁面1c,2c との間に空隙1d,2d を設けてガス通路と
なす測定管3Aの上流3A1 および下流3A2 側に、それぞれ
ガス流れ方向と垂直に配備され,ガス通路をなす測定管
3A内に超音波を透過し,ガス流に対して整流効果を有す
る整流網6Aを、少なくとも一対備えて構成することがで
きる。
【0032】かかる構成により、整流効果を有する整流
網6Aを通りガスが測定管3A内へ流入し、測定管3A内への
ガス流体の流れがスムーズに行われので、たとえ、測定
管3A内に旋回流などによる流れの乱れが存在しても、こ
の流れの乱れを少なくすることができ、測定上の影響を
避けることができる。 (実施例5)また、実施形態2の他の実施例として、図
11〜図13において、測定管3Bの両端部側面にガス通路用
の複数の小孔3cが網目状に形成され,それぞれのガス導
入排出部1,2の他方の壁面1c,2c に当接してなる測定
管3Bの上流および下流側であり網目状に形成された小孔
3cより内側よりに、それぞれガス流れ方向と垂直に配備
され,ガス通路をなす測定管3B内に超音波を透過し,ガ
ス流に対して整流効果を有する整流網6Bを、少なくとも
一対備えて構成することができる。
【0033】かかる構成により、整流効果を有する整流
網6Bを通りガスが測定管3B内へ流入し、測定管3B内への
ガス流体の流れがスムーズに行われので、たとえ、測定
管3B内に旋回流などによる流れの乱れが存在しても、こ
の流れの乱れを少なくすることができ、測定上の影響を
避けることができる。本発明では、測定管3A,3B を円筒
状で説明したが、これらの測定管3A,3B は角形をした筒
状体でもその作用効果は変わらない。
【0034】
【発明の効果】以上述べたように本発明による超音波流
量計を用いることにより、ガス流体の整流効果をもち、
かつ、超音波の伝搬時間差を大きくとれる管路形状が実
現できるので、高精度なガス流量測定できる超音波流量
計を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例としての超音波流量計のガス
流通経路と超音波伝搬経路の要部構成図
【図2】他の実施例による超音波流量計の要部構成図
【図3】他の実施例による超音波流量計の要部構成図
【図4】他の実施例による超音波流量計の要部構成図
【図5】他の実施例による超音波流量計の要部構成図
【図6】他の実施例による超音波流量計の要部構成図
【図7】他の実施例による超音波流量計の要部構成図
【図8】他の実施例による超音波流量計の要部構成図
【図9】他の実施例による超音波流量計の要部構成図
【図10】他の実施例による超音波流量計の要部構成図
【図11】他の実施例による超音波流量計の要部構成図
【図12】他の実施例による超音波流量計の要部構成図
【図13】他の実施例による超音波流量計の要部構成図
【図14】従来技術による超音波流量計の要部構成図
【符号の説明】
1,2 ガス導入排出部 1a,2a 口金 1b,2b 一方の壁面 1c,2c,1e,2e 他方の壁面 1d,2d,1f 空隙 3A,3B,3C 測定管 3A1 測定管上流部 3A2 測定管下流部 3a 端部 3b 中心軸 3c 小孔 3d,3e 流線形状リング 4A,4B 超音波素子 5A 仕切り管 5B,5C 案内羽根 5d 開口部幅 5e 開口部間ピッチ 6A 整流網 71 ケーシング 72 第1タンク部 73 第4タンク部 74 仕切り管 75 第1バイパス部 76 第2バイパス部 77 流量測定部 78 第2タンク部 79 第3タンク部 7a ガス導入口 7b ガス排出口 7c 傾斜部 7d 開口穴 7e 超音波通過穴 7f チャンバ L 伝搬有効距離

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ガス導入排出用の口金部分を有し内部が中
    空に形成されるガス導入排出部と、1組のこのガス導入
    排出部のそれぞれの一方の壁面を貫通しこの貫通部分が
    気密にシールされ,両端部がラッパ状に開かれて形成さ
    れ,それぞれのガス導入排出部の他方の壁面との間に空
    隙を設けてガス通路となす測定管と、この測定管の中心
    軸位置に対向してガス導入排出部の他方の壁面に配置さ
    れる超音波素子と、を備えてガス流通経路と超音波伝搬
    経路とを構成する、 ことを特徴とする超音波流量計。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の超音波流量計において、
    測定管のラッパ状に開かれてなる両端部に、端面の曲率
    半径を大きくする流線形状のリングを備える、ことを特
    徴とする超音波流量計。
  3. 【請求項3】ガス導入排出用の口金部分を有し内部が中
    空に形成されるガス導入排出部と、1組のこのガス導入
    排出部のそれぞれの一方の壁面を貫通しこの貫通部分が
    気密にシールされ,両端部側面にガス通路用の複数の小
    孔が網目状に形成され,それぞれのガス導入排出部の他
    方の壁面に当接してなる測定管と、この測定管の中心軸
    位置に対向してガス導入排出部の他方の壁面に配置され
    る超音波素子と、を備えてガス流通経路と超音波伝搬経
    路とを構成する、 ことを特徴とする超音波流量計。
  4. 【請求項4】請求項1ないし請求項3のいずれかの項に
    記載の超音波流量計において、ガス導入排出部の内部は
    中空に形成され、この中空部分の他方の壁面側にラッパ
    状に開かれた口径の大きい側の仕切り管が当接され、こ
    の仕切り管の口径の小さい側は一方の壁面との間に空隙
    を設けてガス通路を形成する、ことを特徴とする超音波
    流量計。
  5. 【請求項5】請求項1ないし請求項3のいずれかの項に
    記載の超音波流量計において、ガス導入排出部の内部は
    中空に形成され、この中空部分に中空部の内部寸法より
    も小さく測定管の外形よりも大きい円筒状の案内羽根を
    ガス導入排出部の両壁面間に設け、この案内羽根は円筒
    方向に複数個のスリット状の開口部を備える、ことを特
    徴とする超音波流量計。
  6. 【請求項6】請求項5に記載の超音波流量計において、
    円筒方向に形成された案内羽根の複数個のスリット状の
    開口部は、ガス導入排出用の口金側の開口部幅および開
    口部間ピッチを狭くし、この口金部分から遠い方の開口
    部幅および開口部間ピッチを広くする、ことを特徴とす
    る超音波流量計。
  7. 【請求項7】請求項1、2、4、5、6のいずれかの項
    に記載の超音波流量計において、両端部がラッパ状に開
    かれて形成され,それぞれのガス導入排出部の他方の壁
    面との間に空隙を設けてガス通路となす測定管の上流お
    よび下流側に、それぞれガス流れ方向と垂直に配備さ
    れ,ガス通路をなす測定管内に超音波を透過し,ガス流
    に対して整流効果を有する整流網を、少なくとも一対備
    える、 ことを特徴とする超音波流量計。
  8. 【請求項8】請求項3ないし請求項6のいずれかの項に
    記載の超音波流量計において、両端部側面にガス通路用
    の複数の小孔が網目状に形成され,それぞれのガス導入
    排出部の他方の壁面に当接してなる測定管の上流および
    下流側であり網目状に形成された小孔より内側よりに、
    それぞれガス流れ方向と垂直に配備され,ガス通路をな
    す測定管内に超音波を透過し,ガス流に対して整流効果
    を有する整流網を、少なくとも一対備える、ことを特徴
    とする超音波流量計。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004170346A (ja) * 2002-11-22 2004-06-17 Kimmon Mfg Co Ltd 流量計
JP2006118864A (ja) * 2004-10-19 2006-05-11 Yazaki Corp ガスメータ
JP2008128841A (ja) * 2006-11-21 2008-06-05 Aichi Tokei Denki Co Ltd 超音波流量計
JP2010071944A (ja) * 2008-09-22 2010-04-02 Yazaki Corp ガスメータ
JP2016223799A (ja) * 2015-05-27 2016-12-28 愛知時計電機株式会社 超音波流量計

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