JP2599981Y2 - 塗抹標本作製用スライドグラス - Google Patents
塗抹標本作製用スライドグラスInfo
- Publication number
- JP2599981Y2 JP2599981Y2 JP1993035652U JP3565293U JP2599981Y2 JP 2599981 Y2 JP2599981 Y2 JP 2599981Y2 JP 1993035652 U JP1993035652 U JP 1993035652U JP 3565293 U JP3565293 U JP 3565293U JP 2599981 Y2 JP2599981 Y2 JP 2599981Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- coating film
- slide glass
- sides
- smear
- long
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)
- Sampling And Sample Adjustment (AREA)
- Microscoopes, Condenser (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、用手法あるいは、自動
塗抹標本作製装置を用いて、血液、組織、細胞、リンパ
液等の検体の塗抹標本を作製する際に、検体を付着させ
るスライドグラスに関するものである。
塗抹標本作製装置を用いて、血液、組織、細胞、リンパ
液等の検体の塗抹標本を作製する際に、検体を付着させ
るスライドグラスに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のスライドグラスは、図4に示した
ようなものであって、長方形のスライドグラス10の短
辺の一側寄りに、擦りガラス面或いは樹脂インク塗装膜
を設け、文字記入面12としたものがある(例えば、実
開平2−85348号)。文字記入面には、作製年月日
や検体番号、その他検体に関する情報を記入する。スラ
イドグラス同士が密着すると塗抹標本作製の作業に支障
をきたしたり破損やケガの原因となる。スライドグラス
同士の密着を防止するものとして、実開平1−7521
3号、実開平1−75214号として公にされたものが
知られている。前者は、スライドガラスの一方の短辺部
分と一方の長辺部分の2辺部分にいわゆるL字型に界面
活性剤を塗布することを開示している。後者は、4辺部
分にいわゆるロ字型に合成樹脂を塗布することを開示し
ている。
ようなものであって、長方形のスライドグラス10の短
辺の一側寄りに、擦りガラス面或いは樹脂インク塗装膜
を設け、文字記入面12としたものがある(例えば、実
開平2−85348号)。文字記入面には、作製年月日
や検体番号、その他検体に関する情報を記入する。スラ
イドグラス同士が密着すると塗抹標本作製の作業に支障
をきたしたり破損やケガの原因となる。スライドグラス
同士の密着を防止するものとして、実開平1−7521
3号、実開平1−75214号として公にされたものが
知られている。前者は、スライドガラスの一方の短辺部
分と一方の長辺部分の2辺部分にいわゆるL字型に界面
活性剤を塗布することを開示している。後者は、4辺部
分にいわゆるロ字型に合成樹脂を塗布することを開示し
ている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】前者2辺部分のもの
は、密着防止が不充分である、界面活性剤を使っている
ため文字等が記入しにくい、また、有機溶媒に対する耐
久性に欠けるという問題がある。後者4辺部分のもの
は、密着防止の点では前者より優れるが、両方の短辺側
に塗抹面を有するためスライドグラス上で長手方向に引
きガラスを引く際に邪魔になる、という問題がある。そ
して、前後者とも塗装膜面が一定の幅で設けられている
ため文字等が記入しにくいという問題がある。塗装膜の
幅を広げると文字記入面は広くなるが、塗抹領域は狭く
なり塗抹が行いにくいという問題が起こる。
は、密着防止が不充分である、界面活性剤を使っている
ため文字等が記入しにくい、また、有機溶媒に対する耐
久性に欠けるという問題がある。後者4辺部分のもの
は、密着防止の点では前者より優れるが、両方の短辺側
に塗抹面を有するためスライドグラス上で長手方向に引
きガラスを引く際に邪魔になる、という問題がある。そ
して、前後者とも塗装膜面が一定の幅で設けられている
ため文字等が記入しにくいという問題がある。塗装膜の
幅を広げると文字記入面は広くなるが、塗抹領域は狭く
なり塗抹が行いにくいという問題が起こる。
【0004】本考案は、密着しにくく、文字等が記入し
やすく、塗抹作業が行いやすいスライドグラスを提供す
ることを課題とする。
やすく、塗抹作業が行いやすいスライドグラスを提供す
ることを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案のスライドグラス
は、長方形のスライドグラスの一方の短辺部分及び両方
の長辺部分に塗装膜を設け、他方の短辺部分及び中央部
分には塗装膜を設けず、上記一方の短辺部分の塗装膜面
を上記両方の長辺部分の塗装膜面よりも広くして文字記
入面となすよう構成し、上記塗装膜は有機溶剤に対し耐
久性を持つ塗料を塗装して形成されてなるものであるこ
とを特徴とする。また、上記中央部分の検体を塗抹する
領域内にその領域を分割するよう長辺と平行に帯状の塗
装膜を設けることができる。
は、長方形のスライドグラスの一方の短辺部分及び両方
の長辺部分に塗装膜を設け、他方の短辺部分及び中央部
分には塗装膜を設けず、上記一方の短辺部分の塗装膜面
を上記両方の長辺部分の塗装膜面よりも広くして文字記
入面となすよう構成し、上記塗装膜は有機溶剤に対し耐
久性を持つ塗料を塗装して形成されてなるものであるこ
とを特徴とする。また、上記中央部分の検体を塗抹する
領域内にその領域を分割するよう長辺と平行に帯状の塗
装膜を設けることができる。
【0006】
【作用】塗装膜を設けることにより、その塗装部分がス
ライドグラスの表面より盛り上がり、スライドグラス表
面同士の接触を防ぐ。塗装膜はスライドグラス上の長短
長3辺部分に設けられ、その短辺部分の塗装膜は他の部
分の塗装膜より幅広くしてあるので、スライドグラス同
士は密着しにくい。幅広い塗装膜面には文字等が記入さ
れ、中央部の非塗装膜部分に検体が塗抹される。中央部
分の検体塗抹領域内に帯状の塗装膜を設けると、スライ
ドグラスはより密着しにくい。また、分割された各塗抹
領域に各検体を塗抹をすることができるが、これら複数
の検体は帯状の塗装膜で区切られるので検体同士は互い
に交じり合わない。
ライドグラスの表面より盛り上がり、スライドグラス表
面同士の接触を防ぐ。塗装膜はスライドグラス上の長短
長3辺部分に設けられ、その短辺部分の塗装膜は他の部
分の塗装膜より幅広くしてあるので、スライドグラス同
士は密着しにくい。幅広い塗装膜面には文字等が記入さ
れ、中央部の非塗装膜部分に検体が塗抹される。中央部
分の検体塗抹領域内に帯状の塗装膜を設けると、スライ
ドグラスはより密着しにくい。また、分割された各塗抹
領域に各検体を塗抹をすることができるが、これら複数
の検体は帯状の塗装膜で区切られるので検体同士は互い
に交じり合わない。
【0007】
【実施例】実施例1図1は、本考案の実施例1の平面図
である。図3は図1において矢印a方向から見た側面図
である。長方形のスライドグラスの短辺16、20の一
側16寄りに設けた文字記入面14と、両方の長辺の端
部18、22に塗装膜19および23を設けることによ
り、スライドグラス表面同士の接触を防ぐ。なお、長辺
の端部に設ける塗装膜は、連続した帯状の膜でなくても
よく、不連続に設けてもよい。
である。図3は図1において矢印a方向から見た側面図
である。長方形のスライドグラスの短辺16、20の一
側16寄りに設けた文字記入面14と、両方の長辺の端
部18、22に塗装膜19および23を設けることによ
り、スライドグラス表面同士の接触を防ぐ。なお、長辺
の端部に設ける塗装膜は、連続した帯状の膜でなくても
よく、不連続に設けてもよい。
【0008】実施例2 図2は、本考案の実施例2の平面図である。実施例1に
加えて、長方形のスライドグラスの長辺に平行な塗装膜
26をスライドグラス表面24に設けている。長辺に平
行な塗装面は連続した帯状の膜でなくてもよい。また、
塗装膜26は、複数にしてもよい。
加えて、長方形のスライドグラスの長辺に平行な塗装膜
26をスライドグラス表面24に設けている。長辺に平
行な塗装面は連続した帯状の膜でなくてもよい。また、
塗装膜26は、複数にしてもよい。
【0009】
【考案の効果】スライドグラス表面同士の接触が防止さ
れることで、スライドグラスの密着を防ぐことができ
る。塗装膜は長短長3辺部分に設けられ、その短辺部分
の塗装膜面は幅広い。このため、スライドグラスの密着
防止効果が高く、文字等も記入しやすい。また、他方の
短辺部分には塗装膜が設けられていないので、塗抹領域
も充分な広さを確保できるし、塗抹作業もしやすい。ま
た、塗装面が長短長3辺部分に設けられているので、鏡
検の際に注目すべき領域があれば、その位置の近くに印
を付けることができる(塗抹標本上の座標を指定でき
る)。検体塗抹領域内に帯状の塗装膜を設ける場合に
は、密着防止効果がより高められるとともに、1枚のス
ライドグラスに複数の検体を互いに交じり合うことなく
塗抹することができる。
れることで、スライドグラスの密着を防ぐことができ
る。塗装膜は長短長3辺部分に設けられ、その短辺部分
の塗装膜面は幅広い。このため、スライドグラスの密着
防止効果が高く、文字等も記入しやすい。また、他方の
短辺部分には塗装膜が設けられていないので、塗抹領域
も充分な広さを確保できるし、塗抹作業もしやすい。ま
た、塗装面が長短長3辺部分に設けられているので、鏡
検の際に注目すべき領域があれば、その位置の近くに印
を付けることができる(塗抹標本上の座標を指定でき
る)。検体塗抹領域内に帯状の塗装膜を設ける場合に
は、密着防止効果がより高められるとともに、1枚のス
ライドグラスに複数の検体を互いに交じり合うことなく
塗抹することができる。
【図1】本考案の実施例1の平面図である。
【図2】本考案の実施例2の平面図である。
【図3】本考案の実施例1において、a方向からみた側
面図である。
面図である。
【図4】従来のスライドグラスの平面図である。
10、24 スライドグラス表面 12、14 文字記入面 16、18、20、22 スライドグラス端部 19、23、26 塗装膜
Claims (2)
- 【請求項1】 長方形のスライドグラスの一方の短辺部
分及び両方の長辺部分に塗装膜を設け、他方の短辺部分
及び中央部分には塗装膜を設けず、上記一方の短辺部分
の塗装膜面を上記両方の長辺部分の塗装膜面よりも広く
して文字記入面となすよう構成し、上記塗装膜は有機溶
剤に対し耐久性を持つ塗料を塗装して形成されてなるも
のであることを特徴とする塗抹標本作製用スライドグラ
ス。 - 【請求項2】 上記中央部分の検体を塗抹する領域内に
その領域を分割するよう長辺と平行に帯状の塗装膜を設
けたことを特徴とする請求項1記載の塗抹標本作製用ス
ライドグラス。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993035652U JP2599981Y2 (ja) | 1993-06-04 | 1993-06-04 | 塗抹標本作製用スライドグラス |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993035652U JP2599981Y2 (ja) | 1993-06-04 | 1993-06-04 | 塗抹標本作製用スライドグラス |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0687844U JPH0687844U (ja) | 1994-12-22 |
JP2599981Y2 true JP2599981Y2 (ja) | 1999-09-27 |
Family
ID=12447812
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1993035652U Expired - Lifetime JP2599981Y2 (ja) | 1993-06-04 | 1993-06-04 | 塗抹標本作製用スライドグラス |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2599981Y2 (ja) |
-
1993
- 1993-06-04 JP JP1993035652U patent/JP2599981Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0687844U (ja) | 1994-12-22 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
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R250 | Receipt of annual fees |
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