JPH019982Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、例えば自動車の運転席前面に設置さ
れて、文字、数字、目盛等を表示する印刷層を設
けてなる表示板の改良に関するものである。

自動車の運転席前面には、メータ部の周辺部に
文字、数字、目盛等を表示する印刷層を設けた表
示板が具備されているが、この表示板の構成は透
明材料からなる基板の表面に、文字、数字、目盛
等の表示部を抜いた遮光印刷層を形成し、更にこ
の遮光印刷層表面の損傷、汚損等を防止するた
め、あるいは、防眩効果を保持させるための表面
保護処理を行なつているものである。この表面保
護処理の従来例は、基板の表面に遮光印刷層を施
した後その遮光印刷層の表面に、例えばポリエス
テル樹脂からなる保護フイルムを感圧接着剤を介
して貼着し、この状態で表示板の移送、組付けを
行なつて、その組付け完了後、上記の保護フイル
ムを剥離するようにしている。ところが、かかる
表示板の保護手段では、保護フイルムを剥離する
作業工程が必要となり、またその保護フイルムを
除去した後の遮光印刷層表面には傷や指紋、更に
は汚れが付きやすい不具合があつた。また、恒久
的に表面を保護する他の従来例としては、基板の
表面に遮光印刷層を施した後、その遮光印刷層の
表面に透明な塗料又はインキを吹付け又は印刷す
る方法もあるが、後工程として、乾燥などの硬化
工程を必要とし、そのため設備、工数を必要と
し、更に溶剤の揮発に伴う安全衛生上の対策が必
要である等の難点があつた。

本考案は、かかる不具合を解消するためになさ
れたもので、表示板の表面に透明樹脂フイルムを
転写して、該透明樹脂フイルムにより恒久的に表
示板表面の汚損、傷つき等を防止することが有効
になされ、しかも該表示板表面の美観を保持せし
めることができる表示板を提供することを目的と
するものである。

以下に本考案を図面に示す実施例に基いて詳細
に説明する。

１は例えば自動車運転席の前面に取付けられる
ポリカーボシートダイヤル等に使用される表示板
の一部を示したものであつて、２は透明材料から
なる基板、３は、その基板２の表面に施された遮
光印刷層である。一般的には、この基板２と遮光
印刷層３とによつて表示板を形成しているが、本
実施例においては、遮光印刷層３の表面に転写に
よる保護層４を設けたものである。この保護層４
は透明樹脂材料からなる例えば数ミクロンの薄膜
であつて、この薄膜を転写手段によつて遮光印刷
層３の表面に添着することにより、形成するもの
である。

以上のように本考案は、計器機器類の表示板に
施した印刷層の表面に、透明材料からなる表面保
護層を転写して設けたものであるから、この保護
層によつて、恒久的に表示板表面への傷付きが保
護され、しかも汚れや、指紋の付着が目だたなく
なる効果がある。また上記保護層の添着手段は、
転写によつて行なつているために、その保護層添
着作業が容易かつ確実に行なえ、経済性も高めら
れる効果がある。

【図面の簡単な説明】

図面は、本考案よりなる表示板の実施例を示し
た断面拡大図である。 １……表示板、２……基板、３……遮光印刷
層、４……保護層。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 計器機器類の印刷層３表面に、透明材料からな
   る表面保護層４を転写して設けたことを特徴とす
   る表示板。