JPH037150Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、例えば中空チユーブの如き種々の長
尺材料をマーキングするマーキング機に関し、特
に活字輪の活字と長尺材料との間にあつて長尺材
料に着色剤を転移する着色テープの余分の部分が
長尺材料に接触することがないようにしたマスク
を有するマーキング機のテープ保護装置に関する
ものである。

（従来技術） この種のマーキング機は、昇降する加熱された
活字輪とこの活字輪とマーキングすべき長尺材料
との間にあつて長尺材料上に活字輪の選択された
１つの活字に相応する文字等をマーキングする着
色テープを所定のピツチで間欠的に送給するテー
プ送給手段とこの着色テープと長尺材料との間に
配置され１つの活字に相応する窓を有する弾性材
料から成るマスクとを備えている。マスクは通常
薄い金属板から成り、所定の活字以外の隣接する
活字が長尺材料に当つてマーキングが汚れるのを
防止している。しかし、従来技術では活字輪を降
下してマーキングする際に着色テープがマスクの
上面に当つて着色テープの着色剤がマスク上に転
移するために未使用のテープ部分が薄くなり、こ
のためマーキングを鮮明に行なうことができない
欠点があつた。

（考案の目的） 本考案の目的は、着色テープの着色剤がマスク
上に転移するのを防止してマーキングを鮮明に行
なうことができるマーキング機のテープ保護装置
を提供することにある。

（考案の構成） 本考案のマーキング機のテープ保護装置は、昇
降する加熱された活字輪とこの活字輪とマーキン
グすべき長尺材料との間にあつて長尺材料上に活
字輪の選択された１つ活字に相応する文字等をマ
ーキングする着色テープを所定のピツチで間欠的
に送給するテープ送給手段と着色テープと長尺材
料との間に配置され１つの活字に相応する窓を有
する弾性材料から成るマスクとを備えたマーキン
グ機を対象としているが、マスクの窓の上流端側
でマスクの着色テープに対向する面に設けられて
着色テープの着色剤がマスクに転移するのを防止
する転移防止被膜を有することを特徴としてい
る。この転移防止被膜は、例えば、シリコンゴム
テープとすることができる。

このような構造であると、マーキング時に着色
テープの未使用部分とマスクとの間に転移防止被
膜が介在するので着色テープの未使用部分の着色
剤がマスクに転移することがなく、着色剤は着色
テープに残つたままとなるので長尺材料に鮮明な
マーキングを施すことができる。

（実施例） 本考案の実施例を図面に参照して詳細に説明す
ると、図面は本考案に係るマーキング機のテープ
保護装置１０を示し、マーキング機１２は昇降す
る加熱された活字輪１４とこの活字輪１４とマー
キングすべき長尺材料１６例えば中空チユーブと
の間にあつてこの長尺材料１６上に活字輪１４の
選択された１つ活字１４ａに相応する文字等をマ
ーキングする着色テープ１８を所定のピツチで間
欠的に送給するテープ送給手段（図示せず）と着
色テープ１８と長尺材料１６との間に配置され１
つの活字１４ａに相応する窓２０ａを有する弾性
材料、例えば薄い金属板から成るマスク２０とを
備えている。尚、このマスク２０は長尺材料１６
を受ける受台２４に取付けられている。

本考案のテープ保護装置１０は、マスク２０の
窓２０ａの上流端側でマスク２０の着色テープ１
８に対向する面に設けられて着色テープ１８の着
色剤（カーボン）がマスク２０に転移するのを防
止する転移防止被膜２２から成つている。この転
移防止被膜２２は例えばシリコンゴムテープとす
ることができ、またこのシリンコンゴムテープは
図示のように窓２０ａの上流端の縁を越えて窓内
に僅かに突出しているのが好ましい。

このようにすると、マーキング時に着色テープ
１８がマスクに当つても未使用のテープ部分は転
移防止被膜２２に接触するだけであるので着色剤
が転移して薄くなることがなく、従つてマーキン
グを鮮明に行なうことができる。尚、着色テープ
１８の下流端は既にマーキングに使用した後の部
分であるからマスク２０に当つても差支えはな
い。転移防止被膜２２の突出部分２２ａは選択さ
れた１つの活字１４ａに接触してはならないが、
これは未使用のテープ部分が窓２０ａを通して長
尺材料１６に直接接触するのを防止する。

（考案の効果） 本考案によれば、上記のように、マーキング時
に着色テープの未使用部分の着色剤はそれとマス
クとの間にある転移防止被膜によつてマスクに転
移することがなく、着色剤は着色テープに残つた
ままとなるので長尺材料に鮮明なマーキングを施
すことができる実益がある。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係るマーキング機のテープ保護
装置の断面図である。 １０……マーキング機のテープ保護装置、１２
……マーキング機、１４……活字輪、１４ａ……
選択された１つの活字、１６……長尺材料、１８
……着色テープ、２０……マスク、２０ａ……
窓、２２……転移防止被膜、２２ａ……突出部
分。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 昇降する加熱された活字輪と前記活字輪とマ
   ーキングすべき長尺材料との間にあつて前記長
   尺材料上に前記活字輪の選択された１つの活字
   に相応する文字等をマーキングする着色テープ
   を所定のピツチで間欠的に送給するテープ送給
   手段と前記着色テープと長尺材料との間に配置
   され前記１つの活字に相応する窓を有する弾性
   材料から成るマスクとを備えたマーキング機に
   おいて、前記マスクの窓の上流端側で前記マス
   クの前記着色テープに対向する面に設けられて
   前記着色テープの着色剤が前記マスクに転移す
   るのを防止する転移防止被膜を有することを特
   徴とするマーキング機のテープ保護装置。 (2) 前記転移防止被膜はシリコンゴムテープから
   成つている実用新案登録請求の範囲第１項に記
   載のマーキング機のテープ保護装置。 (3) 前記シリコンゴムテープは前記窓の上流端の
   縁を越えて窓内に僅かに突出している実用新案
   登録請求の範囲第２項に記載のマーキング機の
   テープ保護装置。