JP2599763B2 - ゲル状電解液 - Google Patents

ゲル状電解液

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    • H01GCAPACITORS; CAPACITORS, RECTIFIERS, DETECTORS, SWITCHING DEVICES, LIGHT-SENSITIVE OR TEMPERATURE-SENSITIVE DEVICES OF THE ELECTROLYTIC TYPE
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  • Secondary Cells (AREA)
  • Heterocyclic Carbon Compounds Containing A Hetero Ring Having Oxygen Or Sulfur (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の背景〕 産業上の利用分野 本発明は、電気化学的デバイスに使用する電解液に関
するものである。さらに具体的には、本発明は、電解コ
ンデンサ、電気二重層コンデンサ、リチウム一次、二次
電池、ポリマー電池およびエレクトロクロミックディス
プレィ等に使用するゲル状電解液に関するものである。
従来の技術 電解コンデンサ、電気二重層コンデンサ、リチウム一
次、二次電池、ポリマー電池およびエレクトロクロミッ
クディスプレイ等の電気化学的デバイスには、非水系の
電解液が使用されている。しかしながら、電解液が液体
であるため、封口部より液漏れすることがあり、特性劣
化を引き起こすばかりでなく、安全性も問題である。
耐漏液の観点より、固体電解質も知られているが、イ
オン電導度が電解液より1〜2桁低く、実用化の障害と
なっている。
そこで、電解液にゲル化剤を添加して、ゲル状にする
ことにより、耐漏液性を改善するとともに、高電導性を
維持することが試みられている。
このようなゲル化剤として、ゼラチン、寒天、砂糖、
蛋白質、セルロース等の天然物の他、糖の誘導体やポリ
ビニルアルコール、ポリメタクリル酸メチル、ポリエチ
レンオキシド、ポリメトキシナイロン等の合成高分子が
知られている。
発明が解決しようとする課題 しかしながら、上記のような高分子ゲル化剤は、電解
液をゲル化するために、多量添加せねばならず、そのた
め、得られたゲル状電解液の電導度がもとの電解液に比
し著しく低いという欠点があった。特開昭48−45858号
公報および特開昭50−66761号公報にはアルミニウム電
解コンデンサに対して、特開昭49−70139号公報および
特開昭60−163373号公報にはリチウム電池に対して、そ
れぞれジベンジリデン−ソルビトールでゲル化した電解
液の使用が開示されているが、本発明者らの知る限りで
はまだ電導度が充分でない。
〔発明の概要〕
課題を解決するための手段 本発明者らは、少量の添加で電解液をゲル化し、電導
度をできるだけ低下させないゲル化剤を見出すべく鋭意
検討を行ない、エステル基を持つジベンジリデンソルビ
トール誘導体が高いゲル化能を有することを見出し、本
発明を完成した。
即ち、本発明によるゲル状電解液は、核置換基として
のエステル基−COORを少なくとも1個有するジベンジリ
デンソルビトール誘導体を添加してゲル化させてなるも
のである。
(但し、上記のエステル基式中、Rは、炭素数1〜20の
炭化水素基を表わす。) 発明の効果 本発明で使用するゲル化剤は、1重量%程度の添加で
電解液をゲル化させることが可能であるため、電導度の
低下が余りなく、従って、電解コンデンサ、電気二重層
コンデンサ、リチウム一次、二次電池、ポリマー電池お
よびエレクトロクロミックディスプレイ等の電気化学的
デバイスの電気特性を低下させることなく耐漏液性を改
善することができる。
しかも、本発明によるゲル化剤は、溶解特性が良好で
あって、ゲル化の作業性がすぐれている。すなわち、一
般にゲル化能の高いゲル化剤を用いる場合は、ゲル化前
処理、すなわち、ゲル化剤を一旦電解液に溶解させる工
程、において溶解性が良くないという難点があるとこ
ろ、本発明によるゲル化剤はゲル化能が高いにもかかわ
らず、溶解性が良好であるので、一般にゲル化剤の加熱
溶解および冷却固化からなるゲル化操作は容易である。
電解液のゲル化により、作業性が向上し、近年のデバイ
スの小型化、軽量化、薄型化、積層化の要求に答えるこ
とができるので、本発明は工業的および実用的価値の大
なるものである。
〔発明の具体的説明〕
ゲル化剤 本発明において使用するゲル化剤は、核置換基として
のエステル基−COORを少なくとも1個有するジベンジリ
デンソルビトール誘導体である。
ここで、基本的骨格であるジベンジリデンソルビトー
ルは、1モルのソルビトールと2モルのベンズアルデヒ
ドとの縮合によって形成させたものに相当する。2モル
のベンズアルデヒドと縮合するソルビトールの水酸基
は、1,3および2,4であることがふつうである。
そして、このジベンジリデンソルビトール誘導体が核
置換基としてのエステル基−COORを少なくとも1個有す
るものであるということは、このエステル基が複数個た
とえば2個存在していてベンジリデン基の一方のベンゼ
ン核にのみ、あるいは好ましくは双方のベンゼン核に、
結合していてもよいということを意味するだけでなく
(その場合の複数個のRは同一でも異なっていてもよ
い)ベンジリデン基のベンゼン核は合目的的な任意の置
換基によって置換されることに関して放任されているこ
とを意味する。
従って、本発明によるゲル化剤の代表的なものは、下
式(I)で示されるジベンジリデンソルビトール誘導体
である。
(ここで、R1およびR2は、それぞれ(1)−COOR(R
は、前記した通り、炭素数1〜20の炭化水素残基、具体
的には、炭素数1〜20、好ましくは1〜8、のアルキル
基、炭素数6〜20、好ましくは6〜14、のアリール基、
または炭素数7〜20、好ましくは7〜15、のアラルキル
基、を示す。なお、本発明でRに関して「アリール基」
ならびに「アラルキル基」のアリール部分はアルカリー
ル基たとえばトリル基を包含するものととする)、
(2)炭素数1〜8、好ましくは1〜4、のアルキル
基、(3)アルキル部分の炭素数が1〜8、好ましくは
1〜4、のアルコキシ基、(4)水酸基、(5)塩素原
子および(6)水素原子(すなわち、非置換)からなる
群から選ばれた基または原子である。たゞし、R1および
R2の少なくとも一方は−COORである。
本発明での代表的なゲル化剤は式(I)が示すように
R1およびR2が各1個のものが代表的であるが、本発明の
趣旨に沿う限りR1およびR2は各複数個存在するものであ
ってもよい。
この化合物は、従来のジベンジリデンソルビトールの
ベンゼン核にエステル基を導入したものに相当する。本
発明は、このエステル基の導入によってゲル化能を向上
させたものである。
前記の式(I)で基R1およびR1の置換位はo−、m
−、およびp−いずれでも良い(共にp−位であるもの
が代表的である)。R1(およびR2)が、−COORの場合の
Rの具体例としては、メチル、エチル、プロピル、ブチ
ル、ヘキシル、オクチル、ドデシル、ヘキサデシル、シ
クロヘキシル、フェニル、トリル、ナフチル基等を例示
することができる。本発明の好ましい具体例の一つはR1
およびR2が共にCOORであるものであるが、その場合の2
個のRが同一でも異なってもよいことは前記したところ
である。R1(およびR2)がアルキル基の場合の具体例と
しては、メチル、エチル、プロピル、ブチル、ヘキシ
ル、オクチル、シクロヘキシル基等を、アルコキシ基の
場合の具体例としてはメトキシ、エトキシ、プロポキ
シ、ブトキシ、ヘキシルオキシ、オクチルオキシ、シク
ロヘキシルオキシ基等を、例示することができる。
電解液 上記のゲル化剤によってゲル化させるべき電解液とし
ては、種々の溶媒、陽イオンおよび陰イオンの組み合せ
がありうる。具体例としては、下記のものを例示するこ
とができる。
先ず、溶媒としては、(イ)N−メチルホルムアミ
ド、N,N−ジメチルホルムアミド、N−メチルピロリジ
ノン等のアミド溶媒、(ロ)N−メチルオキサゾリジノ
ン等のカルバメート溶媒、(ハ)N,N′−ジメチルイミ
ダゾリジノン等のユレア溶媒、(ニ)γ−ブチロラクト
ン、γ−バレロラクトン等のラクトン溶媒、(ホ)エチ
レンカーボネート、プロピレンカーボネート、ブチレン
カーボネート等のカーボネート溶媒、(ヘ)エチレング
リコール、メチルセロソルブ等のアルコール溶媒、
(ホ)スルホラン、3−メチルスルホラン等のスルホラ
ン溶媒、(ヘ)アセトニトリル、3−メトキシプロピオ
ニトリル等のニトリル溶媒、(ト)トリメチルホスフェ
ート等のホスフェート溶媒、(チ)1,2−ジメトキシエ
タン、テトラヒドロフラン、1,3−ジオキソラン等のエ
ーテル溶媒、および(リ)ヘキサン、ベンゼン、トルエ
ン等の炭化水素溶媒の単独あるいは混合溶媒を例示する
ことができる。また、上記有機溶媒と水との混合溶媒も
使用することができる。
陽イオンとしては、リチウム、ナトリウム、カリウ
ム、マグネシウム、カルシウム、アルミニウム等の金属
イオン、アンモニウムイオン、アルキル基、アリール
基、アラルキル基等で置換された一級、二級、三級ある
いは四級アンモニウムイオン、四級ホスホニウムイオ
ン、四級アルソニウムイオン、四級スチボニウムイオ
ン、インミニウムイオン、オキソニウムイオン、スルホ
ニウムイオン、およびカルボニウムイオン等を挙げるこ
とができる。これらの有機陽イオンは、脂肪族、脂環式
あるいは芳香族いずれの構造のものでも良い。具体的に
は、例えば、ジエチルアンモニウム、トリエチルアンモ
ニウム、テトラエチルアンモニウム、テトラメチルアン
モニウム、テトラブチルアンモニウム、テトラメチルホ
スホニウム、テトラエチルホスホニウム、テトラブチル
ホスホニウム、N,N−ジメチルピロリジニウム、N−メ
チル−N−エチルピロリジニウム、N,N−ジメチルピペ
リジニウム、N,N−ジメチルモルホリニウム、N,N−ペン
タメチレンピペリジニウム、1,5−ジアザビシクロ−
〔4,3,0〕−5−ノネニウム、N−エチルピリジニウ
ム、1,3−ジメチルイミダゾリウム等がある。
陰イオンとしては、ClO4 -、AlCl4 -、GaCl4 -、B10Cl10
2-、ClSO3 -、BF4 -、PF6 -、AsF6 -、SbF6 -、FSO3 -、CF3SO
3 -、CF3CO2 -等のハロゲン元素を含む酸性の著しく強い
強酸の陰イオン、S2O7 2-、SO4 2-、SCN-、CNS-、NO3 -
の強酸の陰イオン、硼酸、炭酸、珪酸、燐酸等の弱酸の
陰イオン等、上記無機イオンの他、蟻酸、酢酸、マレイ
ン酸、シトラコン酸、アジピン酸、アゼライン酸、安息
香酸、フタル酸、テトラヒドロフタル酸等の有機カルボ
ン酸の陰イオン、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン
酸等のスルホン酸の陰イオン、ピクリン酸陰イオン等の
有機陰イオンがあげられる。また、BMe4 -、BPh4 -、BEt3
(C4H4N) 等の硼素化合物の陰イオン等の例示することができる
(上式中、Me=メチル、Ph=フェニル、Et=エチル)。
上記、溶媒、陽イオンおよび陰イオンの組み合せは無
数に考えられる。組合せは各電気化学的デバイスにより
要求性能が異なり、具体的にはアルミニウム電解コンデ
ンサにはエチレングリコール/アンモニウム/硼酸、ア
ジピン酸、γ−ブチロラクトン/四級アンモニウム/フ
タル酸、マレイン酸等が、電気二重層コンデンサにはプ
ロピレンカーボネート/四級アンモニウム、四級ホスホ
ニウム/BF4 -、ClO4 -等が、Li一次、二次電池およびポリ
マー電池にはプロピレンカーボネート、1,2−ジメトキ
シエタン混合溶媒/Li+/ClO4 -、γ−ブチロラクトン/Li+
/BF4 -、等が、エレクトロクロミックディスプレイには
プロピレンカーボネート(含水)/Li+/ClO4 -、等が多用
されている。
上記のいずれの電気化学的デバイスも電解液の電導度
が高い事が共通的に要求される。すなわち、各種の電気
特性、たとえば電解コンデンサでは低損失および低イン
ピーダンス、電気二重層コンデンサ、Li一次、二次電池
およびポリマー電池では大出力電流および高端子電圧、
エレクトロクロミックディスプレイでは高応答速度とい
う電気特性が、いずれも電解液の電導等に支配されるか
らである。
本発明で使用するゲル化剤は、上記の種々の組み合せ
の電解液のいずれをも少量の添加でゲル化させ、余り電
導度を低下させることなく、上記電気化学的デバイスの
耐漏液性を改善することができる。
本発明で使用するゲル化剤の使用量は、本発明の効果
が認められる限り任意であるが、一般に基となる電解液
に対して0.5重量%から20重量%程度である。目的の電
導度とゲルの機械的強度等の兼ね合いで、最適な濃度を
選択することができるが、一般的に1〜10重量%がより
好ましい範囲である。
実験例 実施例1 低圧アルミニウム電解コンデンサ用の電解液として、
γ−ブチロラクトン/フタル酸水素テトラメチルアンモ
ニウム(20重量%)を調製した。この系での25℃におけ
る電導度は10.0mS/cm、+,−一組のアルミニウム平滑
箔に5mA/cm2の定電流を印加した時の火花電圧は90Vであ
った。
この電解液に対し、1重量%の1,3:2,4−ビス(p−
メトキシカルボニルベンジリデン)ソルビトール〔一般
式(I)において、R1=R2=COOCH3(p)の構造〕を添
加し、加熱溶解させてから放冷すると透明なゲルが得ら
れ、電導度および火花電圧はそれぞれ9.6mS/cmおよび90
Vであった。
さらに、ゲル化剤の添加量を変化させた時の電導度
は、第1図に示す通りであった。
比較例1 実施例1と同じ電解液で、ゲル化剤を1,3:2,4−ジベ
ンジリデンソルビトール〔一般式(I)において、R1
よびR2をそれぞれ−Hに代えた構造〕に変えて実験を行
なったが、10重量%添加しないと、電解液はゲル化せ
ず、その時の電導度および火花電圧はそれぞれ7.0mS/cm
および90Vであった。ゲル化剤の添加量を変化させた時
の電導度は、第1図に示す通りであった。
実施例2および比較例2 実施例1および比較例1の電解液を含浸させた25V/1m
Fのアルミニウム電解コンデンサを作成し、120Hzにおけ
る静電容量Cおよび誘電正接tanδを測定した。得られ
た結果は第2〜3図に示した通りであって、ゲル状にな
っても、アルミ電極との密着性が低下して静電容量が低
下することは認められなかった。また、本発明(実施例
2)のコンデンサの方が低い誘電正接を示し、高特性の
コンデンサが得られた。
実施例3 実施例1と同じ電解液で、ゲル化剤として1重量%の
1,3:2,4−(p−ブトキシカルボニルジベンジリデン)
ソルビトール〔一般式(I)において、R1=R2=COOC4H
9(p)の構造〕を使用した。得られたゲルは9.4mS/cm
の電導度を示した。
実施例4 低圧アルミニウム電解コンデンサ用の電解液として、
N,N−ジメチルホルムアミド/マレイン酸水素テトラエ
チルアンモニウム(20重量%)を調製した。この系の25
℃における電導度は20.4mS/cmであった。
この電解液に対し、2重量%の1,3:2,4−ビス(p−
メトキシカルボニルベンジリデン)ソルビトールを添加
してゲル化させた。電導度は、19.0mS/cmであった。
比較列3 実施例4と同じ電解液で、ゲル化剤を1,3:2,4−ジベ
ンジリデンソルビトールに変えて20重量%添加したが、
ゲル化しなかった。
実施例5 高圧アルミニウム電解コンデンサ用の電解液として、
エチレングリコール/硼酸アンモニウム(10重量%)を
調製した。水分は約8%であり、25℃における電導度は
1.03mS/cmであった。
この電解液に対し、1重量%の1,3:2,4−ビス(p−
メトキシカルボニルベンジリデン)ソルビトールを添加
してゲル化させた。電導度は、0.99mS/cmであった。
実施例6 電気二重層コンデンサ用の電解液として、プロピレン
カーボネート/硼弗化テトラエチレンアンモニウム(0.
65M)を調製した。この系の25℃における電導度は10.8m
S/cmであった。
この電解液に対し、1重量%の1,3:2,4−ビス(p−
メトキシカルボニルベンジリデン)ソルビトールを添加
してゲルさせた。電導度は、10.3mS/cmであった。ま
た、グラッシーカーボン電極を用いてこのゲルの分解電
圧を測定したところ、約6Vの電位窓を有し、電気化学的
に安定であった。
実施例7 弗化カーボン/リチウム電池用の電解液として、γ−
ブチロラクトン/硼弗化リチウム(1M)を調製した。こ
の系の25℃における電導度は7.5mS/cmであった。
この電解液に対し、1重量%の1,3:2,4−ビス(p−
メトキシカルボニルベンジリデン)ソルビトールを添加
してゲル化させた。電導度は、7.2mS/cmであった。ま
た、リチウム金属をこのゲルの中に入れて反応性を調べ
たが、ガスの発生、着色等は認められず、安定であっ
た。
比較例4 実施例7と同じ電解液で、ゲル化剤を1,3:2,4−ジベ
ンジリデンソルビトールに変えて10重量%添加したが、
ゲル化しなかった。
実施例8 二酸化マンガン/リチウム電池用の電解液として、プ
ロピレンカーボネートと1,2−ジメトキシエタン混合溶
媒(体積比1:1)/過去塩素酸リチウム(1M)を調製し
た。この系の25℃における電導度は13.5mS/cmであっ
た。
この電解液に対し、1重量%の1,3:2,4−ビス(p−
メトキシカルボニルベンジリデン)ソルビトールを添加
してゲル化させた。電導度は、12.3mS/cmであった。ま
た、リチウム金属をこのゲルの中に入れて反応性を調べ
たが、ガスの発生、着色等は認められず、安定であっ
た。
実施例9 エレクトロクロミックディスプレイ用の電解液とし
て、プロピレンカーボネート/過塩素酸リチウム(1M)
を調製した。水分は0.2重量%であり、25℃における電
導度は5.4mS/cmであった。
この電解液に対し、1重量%の1,3:2,4−ビス(p−
メトキシカルボニルベンジリデン)ソルビトールを添加
してゲル化させた、電導度は、5.1mS/cmであり、透過型
ディスプレイに使用できる透明なゲルであった。
実施例10 実施例1で用いたのと同じ電解液に対し、2重量%の
1,3−(p−メトキシカルボニルベンジリデン)−2,4−
ベンジリデンソルビトール〔一般式(I)においてR1
CO2CH3(p),R2=H(p)である化合物〕を添加し、
加熱溶解させてから放冷すると透明なゲルが得られ電導
度及び火花電圧はそれぞれ9.4mS/cmおよび90Vであっ
た。
実施例11 実施例10で用いたのと同じ電解液に対し、2重量%の
1,3−(p−メトキシカルボニルベンジリデン)−2,4−
(p−メチルベンジリデン)ソルビトール〔一般式
(I)において、R1=CO2CH3(p),R2=CH3(p)であ
る化合物〕を添加し、加熱溶解させてから放冷すると半
透明なゲルが得られ、電導度及び火花電圧はそれぞれ、
9.2mS/cm2および90Vであった。
実施例12 低圧アルミニウム電解コンデンサ用電解液としてN,N
−ジメチルホルムアミド/マレイン酸水素テトラエチル
アンモニウム(20重量%)を調製した。この糸の25℃に
おける電導度は、20.4mS/cmであった。
この電解液に対し、5重量%の1,3−(p−メトキシ
カルボニル)−2,4−ベンジリデンソルビトールを添加
して、ゲル化させた。このときの電導度は、17.6mS/cm
であった。
実施例13 実施例12で用いたのと同じ電解液に対し、5重量%の
1,3−(p−メトキシカルボニルベンジリデン)−2,4−
(p−メチルベンジリデン)ソルビトールを添加して、
ゲル化させた。この時の電導度は、17.5mS/cmであっ
た。
実施例14 二酸化マンガン/リチウム電池用の電解液として、プ
ロピレンカーボネートと1,2−ジメトキシエタン混合溶
媒(体積比1:1)/過塩素酸リチウム(1M溶液)を調製
した。この糸の25℃における電導度は、13.5mS/cmであ
った。
この電解液に対し、1重量%の1,3−(p−メトキカ
ルボニルベンジリデン)−2,4−ジベンジリデンソルビ
トールを添加して、ゲル化させた。この時の電導度は1
2.9mS/cmであった。また、リチウム金属をこのゲルの中
に入れて反応性を調べたが、ガスの発生、着色は認めら
れず、安定であった。
実施例15 実施例14で用いたのと同じ電解液に対し、1重量%の
1,3−(p−メトキシカルボニルベンジリデン)−2,4−
(p−メチルベンジリデン)ソルビトールを添加して、
ゲル化させた。この時の電導度は、12.6mS/cmであっ
た。また、リチウム金属をこのゲルの中に入れて反応性
を調べたが、ガスの発生、着色は認められなかった。
実施例16,17 実施例1で用いたものと同じ電解液に対し、2重量%
の1,3−(p−メトキシカルボニルベンジリデン)−2,4
−(p−ヒドロキシベンジリデン)ソルビトールおよび
1,3−(p−メトキシカルボニルベンジリデン)−2,4−
(p−クロルベンジリデン)ソルビトールをそれぞれ添
加して、ゲル化させた。この時の電導度は、それぞれ9.
2mS/cmおよび9.0ms/cmであった。
【図面の簡単な説明】
第1図はγ−ブチロラクトン/フタル酸水素テトラエチ
ルアンモニウム(20重量%)に加えるゲル化剤の量を変
化させたときの電導度の変化を示したグラフである。 第2図および第3図は、それぞれ上記電解液を使用した
アルミニウム電解コンデンサの静電容量と誘電正接の値
をそれぞれゲル化剤の添加量に対してプロットしたグラ
フである。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】核置換基としてのエステル基−COORを少な
    くとも1個有するジベンジリデンソルビトール誘導体を
    添加してゲル化させてなるゲル状電解液。(但し、上記
    のエステル基の式中、Rは、炭素数1〜20の炭化水素基
    を表わす。)
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