JP2599756B2 - 抄紙用ポリエステル繊維 - Google Patents

抄紙用ポリエステル繊維

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    • DTEXTILES; PAPER
    • D21PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
    • D21HPULP COMPOSITIONS; PREPARATION THEREOF NOT COVERED BY SUBCLASSES D21C OR D21D; IMPREGNATING OR COATING OF PAPER; TREATMENT OF FINISHED PAPER NOT COVERED BY CLASS B31 OR SUBCLASS D21G; PAPER NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • D21H17/00Non-fibrous material added to the pulp, characterised by its constitution; Paper-impregnating material characterised by its constitution
    • D21H17/20Macromolecular organic compounds
    • D21H17/33Synthetic macromolecular compounds
    • D21H17/46Synthetic macromolecular compounds obtained otherwise than by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds
    • D21H17/53Polyethers; Polyesters

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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は、ポリエステル繊維紙を製造するに適した抄
紙用ポリエステル繊維に関する。詳しくは、ポリエステ
ル短繊維を抄紙するにあたり、良好な分散性を与え、か
つ製品として高い紙強力を与える分散剤を付着させたこ
とを特徴とする抄紙用ポリエステル繊維に関するもので
ある。
<従来の技術> 抄紙用合成繊維としては、従来から、ビニロン、ポリ
プロピレン、ポリアクリロニトリル系繊維がかなり広く
使用されてきているが最近は要求性能の高度化、コスト
の低減化から各種化合繊紙の中で独特の柔軟な風合いを
有し、湿潤時の寸法安定性があり、コストも安いポリエ
ステル繊維紙の開発がかなり進んできている。
しかし、実用化されている製品は、ほとんどなくポリ
エステル自信のもつ優れた性能が十分に生かされていな
いのが現状である。特に抄紙工程においてポリエステル
繊維の分散性を向上し、生産速度の向上をはかり、ひい
ては地合の良好な紙強力の高いポリエステル繊維紙を与
えるための湿式用分散剤は未だに見い出されていないの
が現状である。
従来から用いられている分散剤としては、水溶性ポリ
ウレタン、ポリオキシエチレンアルキルエーテル等を適
当な割合に混合したもの、あるいは、単一組成のみが用
いられていた。しかしながら、いずれのものも繊維の良
好な分散性を与えるものはなく、紙強力の十分なものを
得ることができなかつた。
<発明が解決しようとする課題> 本発明の目的は、ポリエステル繊維紙の製造におい
て、従来技術では得られなかつた良好な分散性を与え、
かつ地合の良好な製品として紙強力の高いポリエステル
繊維紙を提供することである。
<課題を解決するための手段> 本発明者らは、前述した目的を達成すべく鋭意検討し
た結果、分子量が120〜500のポリアルキレングリコール
に基づくポリエーテル単位(A)と分子量が1,000〜3,0
00のポリアルキレングリコールに基づくポリエーテル単
位(B)とジエチレングリコールに基づく単位(C)お
よびイソフタル酸に基づく単位(D)からなり、
(A)、(B)および(C)が下記の割合(モル比)で
分子内に存在する分子量4,000〜15,000の共重合ポリエ
ステルからなる分散剤を繊維に対し0.1重量%以上2重
量%以下付与させたポリエステル繊維を抄造することに
より、分散性も良好で、かつ紙強力の高いポリエステル
繊維紙が得られることを見い出したものである。
(A)/(B)=10/90〜90/10 {(A)+(B)}/(C)=10/90〜90/10 本発明において、ポリエステル繊維に付与される分散
剤は上述の如き構成を有する共重合ポリエステルであ
り、従来公知のポリエステルの製造方法によつて得られ
るものである。ここで共重合ポリエステルの分子量は4,
000〜15,000であることが必要であり、好ましくは6,000
〜10,000である。この分子量の範囲を外れると良好な分
散性を得ることは難しく、また、分散剤の溶解性および
溶解時の泡立ち等にも問題が生じてくる。
該共重合ポリエステルにおいて(A)及び(B)単位
は、夫々、分子量120〜500のポリアルキレングリコー
ル、分子量1,000〜3,000のポリアルキレングリコールに
基づくものであれば特に限定されず、例えば、(ポリ)
エチレンオキシド、(ポリ)プロピレンオキシド、(ポ
リ)テトラメチレンオキシド等、又はこれらの任意の組
合せからなる構造を有するものである。
単位(A)を与えるポリアルキレングリコールの好ま
しい分子量は150〜350であり、単位(B)を与えるポリ
アルキレングリコールの好ましい分子量は1,200〜2,000
である。本発明においては異なる分子量を有するポリア
ルキレングリコールを併用する点に特徴があり、それに
よつて従来のような一種類のポリアルキレングリコール
で変性されたポリエステルからなる分散剤と比較して優
れた分散状態を与えることができるものである。また、
本発明においては、他のグリコール成分を少量併用して
も差支えない。しかしながら、エチレングリコール等の
低級アルキレングリコールが多くなると抄造時の繊維の
分散性が低下するので好ましくない。
酸成分としてはイソフタル酸を必須成分としている
が、少量他の酸成分を含んでいてもよい。しかしなが
ら、本発明において、イソフタル酸に換えてテレフタル
酸を用いて共重合ポリエステルを得、これを分散剤とし
て用いても十分な分散効果は発現しない。
共重合ポリエステルにおいて単位(A)、(B)およ
び(C)の存在割合はモル比で(A)/(B)=10/90
〜90/10、好ましくは、30/70〜70/30であり、{(A)
+(B)}/(C)=10/90〜90/10、好ましくは50/50
〜70/30である。また(A)+(B)+(C)のモル数
は(D)のモル数と実質的に等しいものである。ここで
モル比とは、単位(A)、(B)および(C)の個数の
比に相当するものである。
上記の存在割合を外れると繊維の分散性が悪くなり、
取り扱いが困難となり、製品の重合度コントロールが著
しく困難になつたり、でき上つた分散剤では、良好な分
散効果が得られず、生産速度が低下し、ひいては、紙力
の劣つたポリエステル繊維紙しか得ることができないも
のとなる。
本発明で使用される分散剤は容易に水性分散液とする
ことができるが、必要に応じて少量の他の界面活性剤や
有機溶媒等を併用することは差支えない。
本発明に適するポリエステル繊維は、目的とする紙質
によつて適宜選択されるが繊維長としては3mm〜40mm、
好ましくは、5mm〜15mmの範囲で切断して紙料とする。
また原料ポリマーとしては、ポリエチレンテレフタレー
トが最適であるが、その酸成分及び/またはジオール成
分の一部がイソフタル酸、アジピン酸、セバシン酸、5
−ナトリウムスルホイソフタル酸等のジカルボン酸、ジ
エチレングリコール、1,4−ブタンジオール、ネオペン
チルグリコール、ポリエチレングリコール等のジオール
によつて置換された共重合ポリエステルでもよい。
これらのポリエステルには、艶消剤、帯電防止剤、消
臭剤、芳香剤、難燃剤等が添加されていてもよい。
本発明において、分散剤の繊維への付着率は0.1重量
%以上2重量%以下であり、好ましくは0.3重量%以上
1.0重量%以下がよい。すなわち0.1重量%未満では良好
な分散性を与えることは困難であり、また、2.0重量%
を越える付与は分散性は良好であるが、コストが高くな
るばかりで無駄な量を付与することになるのでその必要
はない。
また、本発明で使用される分散剤を繊維に付与する手
段としては特に限定されることはなく、従来の方法で紡
糸延伸後、付与することができる。
本発明で使用される分散剤が特定量付与されたポリエ
ステル繊維は分散性良好であるので、単独で抄紙するこ
とが可能であるが、他の繊維と混抄してもよく、例え
ば、レーヨン、パルプ、ビニロン、アクリル、ナイロン
等の1種以上の他の繊維との組合せが考えられる。
また、バインダー繊維として、例えば一般に易溶性ビ
ニロンとして知られているPVA系水溶性繊維を用いるこ
とも可能である。
抄紙は、上記紙料を用いて、以後通常の湿式抄造法に
よつて抄紙される。そして、紙層構成後は、通常の脱水
工程および乾燥工程を経ることで強力のあるポリエステ
ル紙が得られるものであり、特別の熱処理機を必要とし
ないで抄造できる。
以下、本発明を実施例によつて説明するが、本発明
は、これらの実施例によつて限定されるものではない。
実施例における試験法は、次のとおりである。
(1)分散試験 1000ccのビーカーにイオン交換水を800ccとり、その
中に分散剤を付与した繊維を1.2g入れ、マグネチツクス
ターラーで5分間攪拌後、結束繊維の個数を数えた。
(2)抄紙試験 分散剤を付与した繊維を、繊維濃度が0.2重量%とな
るように調整し、0.2wt%の粘剤(明成化学工業(株)
製、商品名:アルコツクスSR)も加えた。これらの混合
液をタツピ式(丸型)抄紙器へ供給し、抄紙した。ドラ
イパートの温度を105℃に設定し、乾燥後直ちに巻取つ
た。得られたポリエステル繊維紙の米坪量は40g/m2であ
り、これらのポリエステル繊維紙の紙強力を調べた。
実施例1〜3、比較例1〜2 第1表に示した組成及び組成割合で、通常のポリエス
テル重合方法に従つて、各種の分散剤を得た。次いで、
極限粘度が0.60のポリエステルを1300m/分の引取速度で
引取り、単糸デニール1.0の未延伸糸を得、この未延伸
糸を5mmの長さに切断し、繊度が0.5デニール長さが5mm
の延伸ポリエステル短繊維と40:60の割合になるように
水中に分散させ、各種分散剤について分散試験および抄
紙試験を行つた。未延伸糸、延伸糸に付与した分散剤の
種類、付着量、およびテスト結果は第1表のとおりであ
つた。
本発明の分散剤を用いた場合は、比較例1、2と比較
して結束繊維が殆んどなく、かつ紙強力も0.6kg/15mm以
上と優れた値を有していた。
比較例3、4 実施例1〜3と全く同じようにして分散剤の種類のみ
を、第2表に示すように変更して分散試験、抄紙試験を
実施した。
比較例の3、4ともに分散状態が好ましくなかつた。
<発明の効果> 本発明の分散剤を付与した抄紙用ポリエステル繊維は
抄造工程において極めて優れた分散性を示し、かつ、得
られるポリエステル繊維紙は従来の同様の紙に比べ紙強
力に優れたものである。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】分子量が120〜500のポリアルキレングリコ
    ールに基づくポリエーテル単位(A)と分子量が1,000
    〜3,000のポリアルキレングリコールに基づくポリエー
    テル単位(B)とジエチレングリコールに基づく単位
    (C)およびイソフタル酸に基づく単位(D)からな
    り、(A)、(B)および(C)が下記の割合(モル
    比)で分子内に存在する分子量4,000〜15,000の共重合
    ポリエステルからなる分散剤を繊維に対し0.1重量%以
    上2重量%以下付与させたことを特徴とする抄紙用ポリ
    エステル繊維。 (A)/(B)=10/90〜90/10 {(A)+(B)}/(C)=10/90〜90/10
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