JP2599378B2 - 樹脂磁石の製造方法 - Google Patents

樹脂磁石の製造方法

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JP2599378B2 JP62026671A JP2667187A JP2599378B2 JP 2599378 B2 JP2599378 B2 JP 2599378B2 JP 62026671 A JP62026671 A JP 62026671A JP 2667187 A JP2667187 A JP 2667187A JP 2599378 B2 JP2599378 B2 JP 2599378B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は例えばコンピュータ周辺機、プリンタなどの
制御用、駆動用として幅広く使用され、小型・軽量化を
中心に技術革新が活発な所謂永久磁石モータなどの主要
部材となる樹脂磁石に関する。更に詳しくは液体急冷法
によって得られるFe−B−R(RはNdまたは/およびP
r)と樹脂組成物より成る樹脂磁石の製造方法に関する
ものである。
従来の技術 希土類コバルト焼結磁石、例えばSm(Co,Cu,Fe,M)n
(Mは周期律表のIV族,V族,VI族,VII族に属する元素の
1種または2種以上の組み合わせであり、nは一般に5
〜9の整数)環状焼結磁石はラジアル磁気異方化が極め
て難しい。その主な理由は焼結過程において異方性に基
づく膨張率に差が生じるためである。該膨張率の差は磁
気異方化の程度や形状にも影響されるが一般には等方性
にて対応するほかない。このために本来ならば最大エネ
ルギー積で20〜30MGOe発現する磁気性能も環状ラジアル
方向では5MGOe程度に過ぎない。更に高度な寸法精度が
要求される部材に対応するには焼結後に研削加工が必要
で製品の歩留りが悪くSmやCoを主成分とすることも加え
て経済性において性能とのバランスに乏しい。そのうえ
希土類コバルト焼結磁石は機械的に脆弱であるため、そ
の一部が脱離して例えば永久磁石モータなどの機能維持
や信頼性の確保に重大な影響を及ぼす恐れもある。
一方、希土類コバルト樹脂磁石、例えばSm(Co,Cu,F
e,M)n環状樹脂磁石はラジアル磁気異方化が可能であ
る。これは希土類コバルトの異方化に基づく膨張率の差
をマトリクスである樹脂が吸収してくれるからである。
近年射出成形タイプのSm(Co,Cu,Fe,M)n樹脂磁石をア
キシャル方向へ磁気異方化すれば最大エネルギー積8〜
10MGOe程度のものが容易に得られることが知られてい
る。しかも焼結磁石に比べて密度が概ね30%軽減され、
且つ高度な寸法精度が確保され、機械的脆弱さも改善さ
れる。従ってラジアル磁気異方化としたSm(Co,Cu,Fe,
N)n環状樹脂磁石はSm(Co,Cu,Fe,M)n環状焼結磁石
に比べて経済性において、性能とのバランスがよいもの
とされていた。
発明が解決しようとする問題点 次に、上記希土類コバルト環状樹脂磁石のラジアル磁
気異方化手段に関する従来技術を説明する。ラジアル磁
気異方化のためには環状キャビティに経時的なラジアル
磁界を発生させる必要がある。ラジアル磁界発生手段と
しては例えば特開昭57−170501号公報に記載されている
ようにキャビティを取り囲んで磁性体ヨークと非磁性体
ヨークとを交互に組み合わせ、且つ外側に磁化コイルを
配置した金型を用いるか、或は該キャビティの外周に磁
化コイルを埋設した金型を用いる。かかる方法はキャビ
ティ内に所定の強さの磁界を発生させるため高電圧低電
流型の電源を用い、且つ起磁力を大とすることが行われ
ている。しかし、金型の外周からヨークにより磁化コイ
ルで励磁した磁束をキャビティ内に有効に集束させるた
め磁路長を長くせざるを得ず、特に小径の環状キャビテ
ィの場合には起磁力のかなりの部分が漏洩磁束として消
費されてしまう。その結果充分にラジアル磁気異方化し
た希土類コバルト環状樹脂磁石の製造が困難となるので
ある。
上記の如く希土類コバルト樹脂磁石はラジアル磁気異
方化環状磁石として、環状焼結磁石を上回る磁気性能が
発現する場合もあるが、磁石形状寸法によって重大な影
響を本質的に受けるものである。この事実はかかる磁石
の小形化への要望が強まるなかで、性能の維持確保を伴
うことができない本質的、且つ重大な欠点である。
本発明は上記背景に鑑みて成されたものである。
問題点を解決するための手段 本発明は厚さ15μm以上の板状粒子である液体急冷Fe
−B−R(但しRはNdまたは/およびPr)と被膜形成能
を有する樹脂組成物の有機溶剤溶液とを湿式混合して顆
粒状複合物とし、その顆粒状複合物をグリーン体とし、
然るのち加熱処理して樹脂磁石とするものであって、顆
粒状複合物は、全ての粒子の粒子径が400μm以下であ
り、且つそのうちの脱溶剤した50重量%以上の粒子の粒
子径が75μm以上であることを特徴とするものである。
作用 先ず本発明で言う液体急冷Fe−B−R(RはNdまたは
/おおびPr)とは基本式Nd1−x(Fe1−y,By)xで表さ
れる組成を有するものである。(但し0.5X0.9,0.0
5Y0.10)例えば標準的な原子組成Fe81,B6,Nd13
る溶融合金をAr雰囲気中にてオリフィス並びにロールを
介して厚さ数ないし数十μm,好ましくは15〜30μmの急
冷リボン片とし、更に該リボン片を適宜粉砕して得た粒
子径が数ないし数百μmの板状粒子である。尚、その板
状粒子は概ね0.4μm程度の極めて微細なFe14Nd2B三元
系磁石相が点在するものであるから磁気的には等方性で
ある。このような液体急冷Fe−B−R(RはNdまたは/
およびPr)は急冷リボン片とする際に非晶質状態とし、
然るのち結晶化温度以上に加熱せしめることによりFe14
Nd2B三元系磁石相に析出させても、或はまた液体急冷時
に最終的なミクロ組織とするものであってもよい。更に
は液体急冷Fe−B−R(RはNdまたは/およびPr)の基
本的な永久磁石素材としての機能を損なわない範囲であ
れば、例えばAl,Si,Mo,Co,Pd,Zr,Y,Tbなど他の元素の混
在或は規則的なFe元素の一部置換があっても差し支えな
い。また、液体急冷Fe−B−R(RはNdまたは/および
Pr)は例えばカーボンファンクショナルシランの如き単
分子膜以上の表面被膜形成物であっても差し支えない。
カーボンファンクショナルシランとしてはγ−グリシド
キシプロピルトリエトキシシラン,γ−アミノプロピル
トリメトキシシラン,N−βアミノエチル−)γ−アミ
ノプロピルトリメトキシシラン,γ−メタカプトプロピ
ルトリメトキシシランなどが例示できる。
次に本発明で言う樹脂組成物とは分子中にイソシア
ナート基と反応し得る官能基を有する重合体の1種また
は2種以上,イソシアナート再生体,イソシアナー
ト基と反応しない重合体の1種またはそれ以上におい
て、と或はとととを主成分とし、とを組
み合わせた場合にはの一部或は全量としてポリマーを
用い、とととを組み合わせる場合にはとのい
ずれか或は双方の一部或は全量としてポリマーを用いる
ものである。ここで分子中にイソシアナート基と反応し
得る官能基としては例えば−OH,−COOH,−NHCO−,−NH
COO−,−NHCONH−,−NH2,−NHNH2,−SH,−CHS,−CSO
H,活性メチレンなどが挙げられ、これ等の官能基を有す
る重合体であれは如何なるものであってもよい。これ等
の中でも好ましい官能基としては−OH,−NHCO−,−NHC
OO−,NHCONH−,を有するものであり、該重合体であ
る。該重合体としては分子中にアルコール性水酸基を有
するポリエーテル,ポリエーテルエステル,ポリエステ
ルイミドポリアセタール,エポキシ樹脂があり、フェノ
ール樹脂,メラミン樹脂,ベンゾグアナミン樹脂,キシ
レン樹脂等があり、更にはポリエステルアミドイミド,
ポリアミドイミド,ポリウレタン,ポリユリア等があ
る。
分子中にイソシアナート基と反応する官能基を有する
重合体のうち、ポリエーテルとしては、例えばビスフェ
ノール類と、エピクロルヒドリン或は置換エピクロルヒ
ドリンより得られるものがあり;一般式 で示される。ここでR1−O−,−S−,−SO−,−SO2
−,或は−CH2−,−CH2CH2−,−C(CH3−等−Cp
H2p(pは整数)で示されるもの、またR2は−H或は−C
H3,−C2H5等CqH2q+1(qは整数)で示されるものであ
る。これ等の中で特に好ましいのはR1が−C(CH3
−でR2がHのものである。またこれ等は共重合物であっ
ても差し支えない。
分子中にイソシアナート基と反応し得る官能基を有す
る重合体のうちポリエーテルエステルとしては、例えば
一般式 で示される。R1,R2は前記ポリエーテルの場合と同じでR
3で示されるものがある。分子中にイソシアート基と反応
し得る官能基を有する重合体のうちポリアセタールとし
ては例えばポリビニルホルマール,ポリビニルブチラー
ル等がある。
分子中にイソシアナート基と反応し得る官能基を有す
る重合体のうちエポキシ樹脂としてはビスフェノール類
とエピクロルヒドリン或は置換エピクロルヒドリンとに
より得られるもの或はその他各種の方法によって得られ
るものがある。例えば一般式 で表されるものがある。R1,R2は前述の通りである。
分子中にイソシアナート基と反応し得る官能基を有す
る重合体のうちフェノール樹脂としてはフェノール,ク
レゾール,キシレノール,P−t−ブチルフェノール,ジ
ヒドロキシジフェニルメタン,ビスフェノールA等のフ
ェノール性水酸基を有する化合物とホルムアルデヒド,
或はフルフラール等のアルデヒド基を有する化合物との
反応生成物、或はこれ等を一部変成したもの等がある。
またキシレン樹脂としてはホルムアルデヒド等のアルデ
ヒド基を有する化合物との反応生成物,或はこれ等にフ
ェノール,アルキルフェノール変成、、アミン変成を行
ったもの等がある。
分子中にイソシアナート基と反応し得る官能基を有す
るポリアミドとしてはホモポリアミドとしてラクタム或
はアミノカルボン酸より合成されるものと、ジアミンと
ジカルボン酸或はそのエステルやハロゲン化物から合成
されるものがあり、一般式 で示される。一般にR1,R2,R3はポリメチレン基であり、
R1がCH2mであるものはナイロン(m+1)であ
り、R2がCH2pR3がCH2−)q−であるものはナ
イロン−p・qである。尚、更に第3の単量体を加えた
共重合物であっても差し支えない。
分子中にイソシアナート基と反応し得る官能基を有す
る集合体のうちポリエステルとしては、例えば分子の末
端或は分子鎖内に水酸基を有するポリエステルがあり芳
香族二塩基酸或はそのエステル或はそのハロゲン化物と
脂肪酸二価アルコールとにより得られるポリエチレンテ
レフタレート,ポリブチレンテレフタレート等,二価ア
ルコール中に脂環構造を導入したものとしてポリ−1.4
−シクロヘキシレンテレフタレート等があり、更にいず
れも共重合体であっても差し支えない。
次にイソシアナート再生体とはイソシアナート基を分
子中にアルコール性水酸基を有する化合物で安定化させ
た安定化ポリイソシアナート,或はこれとイソシアナー
ト基をアルコール性水酸基以外のイソシアナート基を安
定させ得る化合物で安定化させた安定化ポリイソシアナ
ートより成るものである。ここでイソシアナート基を分
子中にアルコール性水酸基を有する化合物により安定化
させた安定化ポリイソシアナートとはポリイソシアナー
トとアルコール性水酸基の反応により得られるものであ
り、ここで言うポリイソシアナートとしては、例えばポ
リイソシアナートのうちでジイソシアナート例えば2・
4−トリレンジイソシアナート,2・6−トリレンジイソ
シアナート,シクロペンチレンジイソシアナート,m−フ
ェニレンジイソシアナート,P−フェニレンジイソシアナ
ート,エチレンジイソシアナート,ブチリデンジイソシ
アナート,1・5−ナフタリンジイソシアナート,1・6−
ヘキサメチレンジイソシアナート,4・4′−ジフェニル
メタンジイソシアナート,4・4′−ジフェニルエーテル
ジイソシアナート,キシリレンジイソシアナート等があ
り、3価以上のイソシアナートとしては例えば2・4−
トリレンジイソシアナートの環状3量体,2・6トリレジ
ンイソシアナートの環状3量体,4・4′−ジフェニルメ
タンジイソシアナートの3量体, 一般式 但し上式中Rは低級アルキル基,例えばメチル基,エ
チル基,n−プロピル基,イソプロピル基,n−ブチル基等
である3官能基イソシアナート3量体,1・3・5−トリ
イソシアナートベンゼン,2・4・6−トリイソシアナー
トトルエン或は一般的にはジイソシアナートと、このイ
ソシアナート基の1/2,またはそれ以上と反応するのに充
分な量の多価アルコールとの反応生成物、更に3モルの
ヘキサメチレンジイソシアナートと1モルの水から得ら
れる生成物などのビュレットを挙げることができる。
また、アルコール性水酸基を有する化合物としてはメ
チルアルコール,エチルアルコール,n−プロピルアルコ
ール,iso−プロピルアルコール,n−ブチルアルコール等
の脂肪族アルコール,シクロヘキシルアルコール,2−メ
チルシクロヘキシルアルコール等の脂環式アルコールベ
ンジルアルコール,フェニルセロソルブ,フルフリルア
ルコール等の一価アルコールを例示できる。またエチレ
ングリコールモノエチルエーテル,エチレングリコール
イソプロピルエーテル,エチレングリコールモノブチル
エーテル等の多価アルコール誘導体を例示できる。ま
た、イソシアナート基をアルコール性水酸基以外のイソ
シアナート再生体とは前述したアルコール性水酸基以外
のイソシアナート基を安定化させ得る化合物で安定化さ
せたイソシアナート基を安定化させる化合物との反応に
より得られるものであり、例えばフェノール類,活性メ
チレン化合物等がある。フェノール類としてはフェノー
ル,クレゾール,キシレノール,P−エチルフェノール,O
−イソプロピルフェノール,P−t−ブチルフェノール,P
−t−オクチルフェノール,P−カテコール,レゾシノー
ル等があり、活性メチレン化合物としてはマロン酸ジメ
チル,マロン酸ジエチル,アセト酢酸メチル,アセト酢
酸エチル等がある。
次にイソシアナート基と反応しない化合物とはポリス
ルホン,ポリカーボネート,ポリフェニレンサルファイ
ド,ポリメタンフェノキシン等がある。
上記のような構成成分よりなる樹脂組成物は有機溶媒
に可溶であって、しかも被膜形成能を有するものが好ま
しい。
次に本発明で言う顆粒状複合物とは液体急冷(Fe−B
−R(RはNdまたは/およびPr)に樹脂組成物を直接も
しくはカーボンファンクショナルシラン等の単分子膜以
上の表面被膜層を介して複合化し、顆粒状に調整したも
のである。このような顆粒状複合物は粒子径400μm以
下に調整することによって粉末流動時のブリッジ現象を
防ぐことができ、顆粒状複合物の50重量%以上が75μm
以上であれば当該樹脂磁石の形状対応力を高めるために
効果的である。更には顆粒状複合物の見掛け密度が2.0
〜3.0g/cm3であれば当該樹脂磁石の磁気的な性能の平準
化に効果的であり、顆粒状複合物の樹脂組成物成分が1.
0〜3.0重量%であれば樹脂磁石の製造条件に重大な影響
を及ぼさずに性能の確保が容易となるのである。
上記のような顆粒状複合物は体積計量と定位置圧縮と
によって、例えば小径の環状グリーン体を極めて能率的
に製造することが可能である。また例えば前記環状グリ
ーン体の外周面を膨脹規制して加熱処理することにより
極めて高精度の樹脂磁石を製造することができる。
例えば液体急冷Fe−B−R(RはNdまたは/およびP
r)と3重量%の樹脂組成物とで得た顆粒状複合物をグ
リーン体とし、密度5.5g/cm3の樹脂磁石としたものは最
大エネルギー積で7.3MGOeであり、如何なる形状さえ
も、また如何なる方向であってもその性能を維持するも
のである。
従ってこの最大エネルギー積の値は例えば、小径の希
土類コバルト環状焼結磁石や、ラジアル磁気異方化を行
った希土類コバルト環状樹脂磁石のラジアル方向への磁
気性能を上回る領域も兼ね備えているし、樹脂磁石の製
造そのものも極めて合理的であるので、経済性において
性能とのバランスが格段に優れたものである。
実施例 以下本発明を実験例により説明する。
先ず実験例に用いた液体急冷Fe−B−R(RはNdまた
は/およびPr)について説明する。
Ar雰囲気中の高周波溶解炉で溶融してなるFe81,B6,Nd
13の合金をオリフィスを介してロール上に連続滴下する
ことにより厚さ10〜30μmの急冷リボンとし、該急冷リ
ボン片を適宜粉砕した。第1表は液体急冷Fe−B−Ndを
Nd1-x(Fe1−y,By)xで示すとともに、その不純元素と
厚さを示す。以下、液体急冷Fe−B−Ndは第1表Ma,Mb,
Mc,Md,Meにて表現する。
次に実験例に用いた樹脂組成物について説明する。
温度計、冷却管、樹脂投入口、撹拌器のついた4っ口
フラスコを用いポリエーテル樹脂をシクロヘキサン・キ
シレン(7:3)混合溶剤中で100℃に加温溶解させ室温に
放冷した。次にトリレンジイソシアナート3モルとトリ
メチロールプロパン1モルの付加体をメタノールで安定
化したイソシアナート再生体のシクロヘキサン・キシレ
ン(7:3)溶液を、ポリエーテル樹脂100重量部に対して
イソシアナート再生体20重量部になるよう加えてシクロ
ヘキサン・キシレン(7:3)混合溶剤で全体の濃度を30
%に調整し、充分混合し樹脂組成物溶液(Ra)とした。
また、上記装置にてポリビニルブチラール樹脂をシク
ロヘキサン中に室温で分散し、約60℃に加温溶解させ、
室温に放冷した。次にトリレンジイソシアナート3モル
とトリメチロールプロパン1モルの付加体をメチルセロ
ソルブ安定化したイソシアナート再生体のシクロヘキサ
ン・キシレン(7:3)溶液をポリブチラール樹脂100重量
部に対してイソシアナート再生体が20重量部となるよう
に加え、シクロヘキサンで全体の濃度が10%に調整し、
充分混合して樹脂組成物溶液(Rb)とした。
また、上記装置にてポリエーテル樹脂とポリサルフォ
ン樹脂を重量部で30対70となるようにN・N′ジメチル
ホルムアミド中、約100℃に加温し、溶解させ25%濃度
とした。
室温に放冷後シクロヘキサン・キシレン混合溶剤中か
ら固化したメチルセロソルブで安定化した4・4′−ジ
フェニルメタンジイソシアナートよりなるイソシアナー
ト再生体をクレゾールを加えて溶解し、イソシアナート
再生体15重量部となるように加え、全体の濃度が20%に
なるように調整し、充分混合して樹脂組成物溶液(Rc)
とした。
次に実験例に用いた顆粒状複合物について、説明す
る。
温度計、減圧弁、樹脂組成物溶液噴霧器、撹拌機のつ
いたミキサーを用い液体急冷Fe−B−R(RはNdまたは
/およびPr)Ma,Mb,Mc,Md,Meをそれぞれ個別にミキサ内
に投入し、撹拌しながら樹脂組成物溶液Ra,Rb,Rcをそれ
ぞれ個別に噴霧し約60℃に加熱撹拌下20mmHg以下に減圧
することにより脱溶剤し顆粒状複合物を得た。なお、顆
粒状複合物の樹脂組成物は全体の1.0〜3.0重量%であ
り、これ等の顆粒状複合物は更にボールミルにて粒度調
整した。
次に実験例に用いたグリーン体成形機について説明す
る。
第1図は実験例に用いたグリーン体成形機の動作を示
す要部断面図である。図中1はホッパ、2はダイ、3は
下パンチ、4はセンタコア、5は上パンチである。また
6は顆粒状複合物であり、7は顆粒状複合物を圧縮して
なるグリーン体である。
第1図においてダイ2の上昇により形成されたキャビ
ティ内にホッパ1がスライドすることにより、顆粒状複
合物6がキヤビティ内に充填する。ホッパ1のスライド
と共に上パンチ5が下降することにより顆粒状複合物6
は圧縮され、グリーン体7となる。上パンチ5の上昇と
共にダイ2が下降しグリーン体7がダイ2から脱型され
る。
以上の動作によって顆粒状複合物は連続的にグリーン
体とすることができる。
次にグリーン体を加熱処理することで実験例の樹脂磁
石が製造されるが、この加熱処理は樹脂組成物が軟化溶
融し、しかもイソシアナート基を安定化させている化合
物が熱解離するに充分な温度とする必要がある。
次に上記液体急冷Fe−B−NdすなわちMa,Mb,Mc,Md,Me
と樹脂組形物Ra,Rb,Rcとの組み合わせを用いて実験例の
樹脂磁石の諸特性を説明する。
液体急冷Fe−B−R(RはNdまたは/およびPr)は磁
気的に等方性であるからグリーン体成形時に磁場成形が
不要である。従って顆粒状複合物はブリッジ現象を起こ
さず粉末流動度のよいものが望まれる。第2表にMa/Ra
(97;3)の顆粒状複合物を粒度分別し、JIS−Z−2502
に準じた流動度、JIS−Z−2504に準じた見掛け密度を
示す。
第2表より明らかなように、顆粒状複合物の粒度が40
0μm以上および75μm以下ではブリッジ現象によって
流動性が消失する。ここで工業的規模で樹脂磁石を製造
する場合に顆粒状複合物の流動性を維持するために加振
するなどの手段も考えられるが、これでは分級現象を招
くので好ましくない。尚、75μm以下のものが全体の50
重量%以下であれば流動性を維持することができる。
第3表、第4表、第5表はそれぞれMaとRaとの組み合
わせにおいてRaの組成変動すなわちNCO/OHの比を0.4〜
1.0Raの濃度を1.0〜3.0重量%、Raの加熱時間を2〜20m
inとした場合の樹脂磁石の金型基準の寸法精度、樹脂磁
石の密度、外周10極着磁後の全磁束量等当該樹脂磁石の
品質に与える影響をラテン方格による実験計画法に基づ
いて検討した結果である。但し、樹脂磁石は環状であ
り、外径8mm,内径5.5mm長さ4.6mmである。なお、第3
表、第4表、第5表に記載しているC1=200℃×2
〜20minはC1:200℃×2min、C2:200℃×5min、C3:200℃
×10min、C4:200℃×20minを示し、またF0はサンプルの
分散比であり、F0(A)は(NCO/OH)の分散比、F
0(B)は樹脂量の分散比、F0(C)は(硬化時間)の
分散比であります。このF分布は二つの自由度(φ1、
φ2)によって定まります(JIS Z8101 改正案 1976参
照)。なお、F(φ1、φ2:α)は分散比Fの上側確率
αの点を示します(品質管理便覧:日本規格協会.1977
参照)。
第3〜5表の如く実験例の環状樹脂磁石の品質は製造
条件の変動に対して極めて安定していることが明白であ
る。
第2図は第1図で示したグリーン体成形機によってMa
/Ra(97:3)の顆粒状複合物をグリーン体とした場合の
体積計量の精度を示すヒストグラムである。この場合の
キャビティは外径8mm,内径5.5mmであって顆粒状複合物
の粒度分布は第3図aに示し、見掛け密度は2.7g/cm3
ある。尚、グリーン体成形サイクルは25ショット/minで
ある。
第2図で明らかなように極めて高度な秤量精度であ
り、この95%信頼限界は571mg±11mgであった。
尚、第3図(b)中2,3,4,5のように顆粒状複合物の
粒径が小さくなると秤量精度が漸次低下する。そして第
3図(b)中4および5のように75μm以下が全体の50
重量%を越えると秤量精度のみならずブリッヂ現象や分
級現象が原因となって円滑なグリーン体の製造を連続的
に行うことが難しくなるのである。なお、第2図、第3
図で示した実験例はMa/Raのみの諸特性を示している
が、Maの代りにMb,Mc,Md,MeをRaの代りにRb、Rcを用い
て組み合わせても同様の諸特性が得られる。
第4図はMa,Mb,Mc,Md,Me/Ra(97:3)の顆粒状複合物
をそれぞれ前述したグリーン体成形機にてグリーン体と
したときの体積計量と定位置圧縮時の最大荷重との関係
である。例えばMa/Raの相関係数γはγ=0.810>γo
(102;0.01)=0.258,Mb/Raではγ=0.885>γo(30;
0.01)=0.449などいずれも回帰直線が求まる。この場
合の顆粒状複合物の粒度分布の差は最大でも3%以内で
あるから液体急冷Fe−B−R(RはNdまたは/およびP
r)板状粒子の板厚が影響している。(第1表参照)と
くにMaのような10μm程度の場合には同一圧縮比でグリ
ーン体を製造する場合に過大な圧力を必要とするので金
型の消耗などに悪影響を及ぼすこと明白である。従って
液体急冷Fe−B−R(RはNdまたは/およびPr)の板厚
は15μm以上が好ましい。
次に上記環状グリーン体の外周面に膨脹規制型を用い
て加熱処理して環状樹脂磁石とした場合の品質は95%信
頼限界で外径±3μm、高さ±6μm重量±11mg、密度
±0.1g/cm3であり高度な品質確保が可能である。ここで
例示した膨脹規制型を用いると、例えば薄肉環状樹脂磁
石を製造する場合などに特に有効である。この理由はグ
リーン体を加熱処理すると、該グリーン体の熱膨脹に相
乗するように樹脂組成物中のイソシアナート再生体であ
るイソシアナート基を安定化している化合物の熱解離、
グリーン体の系外に離脱するための膨脹圧が加算され
る。従って環状グリーン体の加熱処理時に該グリーン体
の外周面を規制しさえすれば規則した精度に対応した樹
脂磁石となるのである。尚、グリーン体と膨脹規制型と
のクリアランスは0.03mm程度であっても差し支えない。
なお、第4図の実験例は、Raの代りにRb、Rcを用いて組
み合わせても同様の諸特性が得られる。
第5図(a)はMa/Ra(97:3)の顆粒状複合物を密度
5.5g/cm3の環状樹脂磁石、(b)はw1200のビスフェ
ノールAとエピクロルヒドリンとで得られる固体エポキ
シ樹脂をポリエーテル樹脂に全量置換した場合の密度5.
5g/cm3の環状樹脂磁石の外周面を示す顕微鏡写真で、倍
率300倍である。
第5図(a)(b)とを比較して明白なように(a)
は環状樹脂磁石外周面に(b)のような液体急冷Fe−B
−R(RはNdまたは/およびPr)の露出が認められず、
樹脂組成物の皮膜で覆われている。これは第5図(a)
の樹脂組成物がポリマーを含有しているためグリーン体
製造時の金型壁面との摩擦力による離脱が生じ難く、従
って加熱処理時に再軟化、溶融する際に表面皮膜を形成
するに充分な量を維持・確保できるからである。このこ
とは例えば多湿下での防錆機能に重大な効果を与えるの
である。なお、第5図の実験例において、Maの代りにM
b,Mc,Md,Meを、Raの代りにRb、Rcを用いて組み合わせて
も同様の諸特性が得られる。
第6図(a),(b)は第5図(a),(b)の環状
樹脂磁石を40℃96.5%RH中で300H放置したのちの顕微鏡
写真で倍率1000倍である。
第6図(a)のようなポリマーを含む樹脂組成物であ
るならば、全く発錆が認められないが(b)のような比
較例は発錆が明白である。尚、同一条件下でMa/Rb,Ma/R
c(いずれも97:3)の顆粒状複合物を密度5.5g/cm3の環
状樹脂磁石とし、多湿下に放置したが発錆は認められな
かった。なお、第6図の実施例において、Maの代りにM
b,Mc,Md,Meを用いて組み合わせても同様の諸特性が得ら
れる。
第7図(a)はMa/Ra(97:3)の顆粒複合物を前述と
同一条件で環状グリーン体とし、然るのち加熱処理した
樹脂磁石を外周10極着磁したものの表面磁束密度分布を
示す。但し樹脂磁石は外径8mm,内径5.5mm,高さ4.1mmで
ある。
また第7図(b)は粒子径10〜90μmのSm(Co0.668,
Cu0.101,Fe0.214,Zr0.017)7.33/液体エポキシ樹脂(9
7:3)をラジアル磁場中で圧縮成形した密度6.8g/cm3
且つ(a)と同一寸法の環状樹脂磁石外周10極着磁した
ものの表面磁束密度分布を示す。
第7図(a),(b)中から明らかなように第7図
(a)の樹脂磁石の表面磁束密度分布は均質であって、
しかも最大値が高い。これは第7図(a)の樹脂磁石が
着磁時まで無磁界中にて製造でき、しかも高度な寸法精
度が確保できるのに対し、希土類コバルト環状樹脂磁石
はラジアル磁場中で圧縮成形後の脱磁の状態や、液体エ
ポキシ樹脂を使用するためグリーン体の寸法精度の確保
が国難なこと、或はまた、第7図(a)の樹脂磁石が寸
法形状、着磁方向の影響を全く受けないのに対して希土
類コバルト環状樹脂磁石は磁気異方化の程度が寸法形状
や着磁方向の制約を大幅に受けざるを得ないことなどの
理由による。なお、第7図に示す実験例は、Maの代りに
Mb,Mc,Md,Meを、Raの代りにRb、Rcを用いて組み合わせ
ても同様の諸特性が得られる。
以上の実験例によれば、顆粒状複合物の粒径を400μ
m以下とし、そのうち50重量%以上の粒子が75μm以上
とするとブリッジ現象や分級現象が極めて生じ難い。ま
た、グリーン体の厚さを10μm程度で製造する場合、過
大な圧力を必要とするので金型の消耗などに悪影響を及
ぼすので、板厚は15μm以上が好ましい。
以上の実験例から本発明は厚さ15μm以上の板状粒子
である液体急冷Fe−B−R(但しRはNdまたは/および
Pr)と被膜形成能を有する樹脂組成物の有機溶剤溶液と
を湿式混合して顆粒状複合物とし、その顆粒状複合物を
グリーン体とし、然るのち加熱処理して樹脂磁石とする
ものであって、顆粒状複合物は、全ての粒子の粒子径が
400μm以下であり、且つそのうちの脱溶剤した50重量
%以上の粒子の粒子径が75μm以上で樹脂磁石を製造す
ることにより、この樹脂磁石は金型の損耗低減とともに
均質な密度分布が得られ、優れた粉末流動性を有するた
め高度な品質が確保できる。
発明の効果 以上、本発明の樹脂磁石は厚さ15μm以上の板状粒子
である液体急冷Fe−B−R(但しRはNdまたは/および
Pr)と被膜形成能を有する樹脂組成物の有機溶剤溶液と
を湿式混合して顆粒状複合物とし、前記顆粒状複合物を
グリーン体とし、然るのち加熱処理する樹脂磁石の製造
の方法であって、前記顆粒状複合物は、全ての粒子の粒
子径が400μm以下であって、且つそのうちの脱溶剤し
た50重量%以上の粒子の粒子径が75μm以上として製造
したので、着磁方向の制約が非常に少なく、グリーン体
形成磁のブリッヂ現象がきわめて生じ難く、優れた流動
性を有し、圧縮比が一定な場合の最大圧縮荷重を抑制す
ることができ金型の損傷低減とともに均質な密度分布の
樹脂磁石が得られ、合理的に寸法形状や、着磁方向の制
約が非常に少ない樹脂磁石が得られる。
更に樹脂組成物がポリマーを含有し、イソシアンアー
ナート再生体を使用するものであるから、均質な表面被
膜を有し、防錆機能の優れた樹脂磁石が得られ、顆粒状
複合物の貯蔵寿命が長く、且つグリーン体の加熱処理が
迅速に行える。
更に、顆粒状複合物の樹脂組成物成分が1〜3重量%
の範囲であるから、高度な性能と品質が確保できる。
更にグリーン体が顆粒状複合物の体積計量と定位置圧
縮によるものであり、またグリーン体を膨張規制型内で
加熱処理するものであるから、例えば薄肉環状樹脂磁石
であっても極めて高度な寸法精度が確保できる。
【図面の簡単な説明】
第1図はグリーン体成形機の動作を示す要部断面図、第
2図は顆粒状複合物の体積計量精度を示すヒストグラ
ム、第3図(a),(b)は顆粒状複合物の粒度分布を
示す特性図、第4図は顆粒状複合物の体積計量と同一圧
縮比での最大荷重の関係を示す特性図、第5図(a),
(b)は環状樹脂磁石外周面の粒度構成を示す顕微鏡写
真、第6図(a),(b)は多湿下に放置した環状樹脂
磁石外周面の粒度構成を示す顕微鏡写真、第7図
(a),(b)は多極着磁した環状樹脂磁石の表面磁束
密度分布を示す特性図である。 6……顆粒状複合物、7……グリーン体。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 和田 正美 門真市大字門真1006番地 松下電器産業 株式会社内 (56)参考文献 特開 昭59−211549(JP,A) 特開 昭60−207302(JP,A) 特開 昭59−162239(JP,A)

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】厚さ15μm以上の板状粒子である液体急冷
    Fe−B−R(但しRはNdまたは/およびPr)と被膜形成
    能を有する樹脂組成物の有機溶剤溶液とを湿式混合して
    顆粒状複合物とし、前記顆粒状複合物をグリーン体と
    し、然るのち加熱処理する樹脂磁石の製造の方法であっ
    て、前記顆粒状複合物は、全ての粒子の粒子径が400μ
    m以下であって、且つそのうちの脱溶剤した50重量%以
    上の粒子の粒子径が75μm以上であることを特徴とする
    樹脂磁石の製造方法。
  2. 【請求項2】樹脂組成物は、分子中にイソシアナート基
    と反応し得る官能基を有する重合体の1種または2種以
    上と、イソシアナート再生体とを主成分とし、前記重合
    体の一部或いは全量としてポリマーを用いた特許請求の
    範囲第1項記載の樹脂磁石の製造方法。
  3. 【請求項3】樹脂組成物は、分子中にイソシアナート基
    と反応し得る官能基を有する重合体の1種または2種以
    上と、イソシアナート再生体と、イソシアナート基と反
    応しない重合体の1種または2種以上とを主成分とし、
    前記両重合体の少なくとも一方の一部或いは全量として
    ポリマーを用いた特許請求の範囲第1項記載の樹脂磁石
    の製造方法。
  4. 【請求項4】顆粒状複合物の見掛け密度が2.0〜3.0g/cm
    3である特許請求の範囲第1項記載の樹脂磁石の製造方
    法。
  5. 【請求項5】顆粒状複合物の樹脂組成物成分が1.0〜3.0
    重量%である特許請求の範囲第1項または第2項または
    第3項記載の樹脂磁石の製造方法。
  6. 【請求項6】グリーン体が顆粒状複合物の体積計量と定
    位置圧縮とによるものである特許請求の範囲第1項記載
    の樹脂磁石の製造方法。
  7. 【請求項7】グリーン体を膨張規制型内で加熱処理する
    特許請求の範囲第1項記載の樹脂磁石の製造方法。
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