JP2599360Y2 - 車両用窓ガラス開閉装置 - Google Patents

車両用窓ガラス開閉装置

Info

Publication number
JP2599360Y2
JP2599360Y2 JP1993065928U JP6592893U JP2599360Y2 JP 2599360 Y2 JP2599360 Y2 JP 2599360Y2 JP 1993065928 U JP1993065928 U JP 1993065928U JP 6592893 U JP6592893 U JP 6592893U JP 2599360 Y2 JP2599360 Y2 JP 2599360Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
window glass
reversible motor
switch
control circuit
circuit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP1993065928U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0732170U (ja
Inventor
哲郎 田岡
昭雄 江橋
Original Assignee
ナイルス部品株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ナイルス部品株式会社 filed Critical ナイルス部品株式会社
Priority to JP1993065928U priority Critical patent/JP2599360Y2/ja
Publication of JPH0732170U publication Critical patent/JPH0732170U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2599360Y2 publication Critical patent/JP2599360Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Power-Operated Mechanisms For Wings (AREA)
  • Window Of Vehicle (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、窓ガラスによる挟み
込み事故が発生した際に、それを検出して窓ガラスを開
放側に制御する、いわゆる挟み込み事故防止機能を備え
た車両用窓ガラス開閉装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来この種の技術は、例えば特開昭62
−164983号公報に開示している。該従来技術によ
ると、窓ガラスの異常作動によって可逆モーターに制動
力が加わった際に、それを検出して所定時間だけ窓ガラ
スを開放側に作動すべく該可逆モーターをエネルギー付
勢する、挟み込み事故防止機能を有していた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来技術の場合、単に可逆モーターに制動力が加わっ
ただけで窓ガラスが開放側に制御されるため、状況によ
っては窓ガラスを閉鎖することが不可能になることがあ
る。例えば、冬季において氷結により窓ガラスが締まり
にくいような状態が発生すると、氷結によって可逆モー
ターに制動力が加わり、挟み込み事故が発生した状態と
同じ状態が発生する。そのため、一旦閉鎖側に付勢され
た可逆モーターは挟み込み事故防止機能が作動して開放
側に逆転され、窓ガラスを閉鎖することが不可能になる
問題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】この考案は、上記した課
題を解決するものであり、従来の挟み込み事故防止機能
を維持すると共に、氷結等の挟み込み事故以外の状況で
可逆モーターに制動力が働いた際には、挟み込み事故防
機能を解除することを目的としたものである。
【0005】この考案は、上記目的を達成するために、
車両の窓ガラス開閉機構に設けた可逆モーターと、該可
逆モーターに接続した駆動回路及び回転検出回路と、車
両の乗員席に設けた操作スイッチと、前記回転検出回
路、駆動回路及び操作スイッチに接続した制御回路とを
備えた車両用窓ガラス開閉装置において、前記制御回路
が上記可逆モーターに制動力が加わった際、上記窓ガラ
スを所定量下降させる手段と、ドアスイッチからの入力
信号でドアの開放状態を検出して、前記窓ガラスを所定
量下降させる手段の動作を解除する手段とを有したこと
を特徴とする車両用窓ガラス開閉装置を提供する。
【0006】
【実施例】添付図面は、この考案の好適な実施例を説明
する図面であり、図1は電気的回路図、図2はフローチ
ャート、図3は電気的特性図である。図1において、1
は可逆モーター、2は駆動回路、3は操作スイッチ、4
は回転検出回路、5は制御回路、6はリミットスイッ
チ、7はドアスイッチ、8は電源回路、9はウオッチド
ッグ回路、10はイグニションスイッチ、及び11は直
流電源であり以下詳細を説明する。なお、可逆モーター
1、駆動回路2、操作スイッチ3、回転検出回路4、リ
ミットスイッチ6及びドアスイッチ7は運転席、助手席
及び後部席に各々設けてあるが、図1では一組だけを代
表して図示している。
【0007】まず可逆モーター1は、励磁電流を印加し
た方向に応じて正転及び逆転するモーターである。該可
逆モーター1は、窓ガラス開閉機構(図示せず)に設け
ており、例えば正転時に窓ガラス(図示せず)を閉鎖作
動し、逆転時に開放作動するよう構成している。
【0008】また駆動回路2は、リレーコイル21,2
2、常開接点23,24、常閉接点25,26、可動接
片27,28及びパワートランジスタ29,20からな
り、常開接点23,24及びリレーコイル21,22は
直流電源11に、常閉接点25,26は回転検出回路4
に、可動接片27,28は可逆モーター1にそれぞれ接
続構成している。さらにリレーコイル21,22は、パ
ワートランジスタ29,20を介して制御回路5の端部
P01,P02に接続している。
【0009】また操作スイッチ3は、車両の乗員席に設
けた手動操作式のスイッチである。該操作スイッチ3
は、窓ガラスを閉鎖側に作動させたいときに操作するた
めのUPスイッチ31と、窓ガラスを開放側に作動させ
たいときに操作するためのDOWNスイッチ32と、窓
ガラスをワンタッチで閉鎖又は開放させたいときに操作
するためのAUTOスイッチ33とで構成しており、制
御回路5の端部P09,P10及びP11に接続してい
る。但し、AUTOスイッチ33は運転席のみに設けて
いる。
【0010】また回転検出回路4は、可逆モーター1に
流れる電流中のリップル成分をパルス信号に変換して制
御回路5に入力するための構成であり、例えば数10
[mΩ]程度の低抵抗器41、フィルター42、増幅器
43及び波形整形器44によって構成している。該回転
検出回路4は、制御回路5の端部P03に接続してい
る。
【0011】また制御回路5は、マイクロコンピュータ
と、その周辺回路とによって構成したものであり、挟み
込み事故防止機能及び解除機能をプログラムしてある。
ここにおいて、挟み込み事故防止機能とは、窓ガラスを
閉鎖側に作動しているとき、挟み込み事故が発生する
と、閉鎖側に作動中の窓ガラスを所定量だけ開放側に作
動させて挟み込み事故を回避させる機能を言う。また解
除機能とは、ドアを開放したときに該挟み込み事故防止
機能を働かさないようにする機能を言う。以下、該挟み
込み事故防止機能及びその解除機能について、図2のフ
ローチャートをもとに説明する。
【0012】図2は助手席及び後部席の窓ガラスを制御
するフローチャートである。まずステップ101でスタ
ートしたあと、ステップ102に進む。該ステップ10
2は、UPスイッチ31がON操作されたか否かを判断
するステップである。該ステップ102の判断がYES
の場合はステップ103に進み、窓ガラスを閉鎖側に駆
動するフラグを立てたあとステップ104に進む。該ス
テップ102の判断がONの場合はステップ109に進
む。
【0013】ステップ104は、ドアスイッチ7の作動
状態によって助手席若しくは後部席のドアが開いたか否
かを判断するステップである。該ステップ104の判断
がYESの場合はステップ108に進み、NOの場合は
ステップ105に進む。
【0014】ステップ105は、回転検出回路4から入
力した信号に基づき挟み込む事故が発生したか否かを判
断するステップである。挟み込み事故が発生した場合、
可逆モーター1がロック状態となり、例えば図3に示す
ごとく励磁電流のリップル周期T1が周期T2まで長く
なるとか、励磁電流がしきい値Th以上に増加する。こ
こでは、制御回路5でこのリップル周期T1が周期T2
まで長くなったことを検出したとき、これを挟み込み事
故が発生したと判断している。尚、図3に示す特性図の
縦軸は可逆モーター1に流れる励磁電流を示す。また同
図の横軸は時間であり、t0は可逆モーター1が回転を
開始したときを、t1は可逆モーター1のラッシュ電流
が収まったときを、t2は可逆モーター1に制動力が働
いてロック電流が発生したときをそれぞれ示している。
該ステップ105の判断がYESの場合はステップ10
6に進み、NOの判断の場合はステップ108に進む。
【0015】ステップ106及びステップ107は、上
記ステップ105において挟み込み事故を判断した場合
に、閉鎖作動中の窓ガラスを開放側に所定量だけ、例え
ば約200[mm]だけ反転作動させて挟み込み状態を
回避するステップである。窓ガラスが所定量開放すると
ステップ106及びステップ107による閉ループを抜
け出してステップ109に進む。
【0016】またステップ108は、リミットスイッチ
6の作動状態により窓ガラスが上端、すなわち全閉位置
に達したか否かを判断するステップである。該ステップ
108での判断がYESの場合はステップ109に進
み、ONの場合はステップ102に進む。
【0017】ステップ109は、前記ステップ103で
立てた窓ガラス閉鎖フラグを下げるステップであり、該
ステップ109において可逆モーター1を停止し、これ
によって窓ガラスを停止する。
【0018】尚、上記フローチャートは助手席及び後部
席の窓ガラスを制御するフローチャートであるが、運転
席の窓ガラスを制御するフローチャートも同様であり、
説明を省略する。
【0019】この様に制御回路5は、図2のフローチャ
ートのステップ105ないし107に示すごとき挟み込
み事故防止機能を有している。同じく制御回路5は、ス
テップ104に示すごとき上記挟み込み事故防止機能の
解除機能を有している。
【0020】また、リミットスイッチ6は、窓ガラスが
全閉位置に達したときON作動するスイッチであり、回
転検出回路4から入力した信号のリップル周期が挟み込
み事故によって長く成ったのか、窓ガラスが全閉位置に
達したことによって長くなったのかを制御回路5で区別
できるよう、制御回路5に情報を与えるための構成であ
り、例えば可逆モーター1の減速機構に設け、制御回路
5の端部P12に接続している。前記したフローチャー
トによれば、リミットスイッチ6がON作動するとステ
ップ108での判断がYESとなり、窓ガラスの作動を
停止する。
【0021】またドアスイッチ7は、車両のドアを開け
たときにON作動するスイッチであり、例えばドアのヒ
ンジ部に設け、制御回路5の端部P13に接続してい
る。
【0022】また電源回路8は、一定電圧を制御回路5
やウオッチドッグ回路9等に与える回路であり、レギュ
レータ81及びトランジスタ82からなり、制御回路5
の端部VDD,P04及びウオッチドッグ回路9に接続
している。またウオッチドッグ回路9は、制御回路5の
作動を監視するとともに、制御回路5が暴走した場合に
制御回路5をリセットする回路であり、制御回路5の端
部P05,P06及びP07に接続している。
【0023】またイグニションスイッチ10は、既存の
スイッチであり、制御回路5の端部P08に接続してい
る。
【0024】次に上記構成からなる実施例の作動を説明
する。まず、乗員が例えば後部席のUPスイッチ31を
操作すると、制御回路5は図2に示すステップ103に
よりリレーコイル21に励磁電流を導出し、可動接片2
7が常開接点23に接続する。これにより、可逆モータ
ー1が例えば一方向に回転して窓ガラスが閉鎖側に動き
始める。このとき可逆モーター1に流れる電流のリップ
ル成分は、回転検出回路4によってパルス信号に変換
し、制御回路5に入力する。
【0025】制御回路5は、回転検出回路4から入力し
たパルス信号から窓ガラスによる挟み込み事故が発生し
たか否かを監視する。そして、挟み込み事故が発生した
と判断した場合、ステップ106及び107により可逆
モーター1を逆転させ、窓ガラスを所定量だけ開放す
る。
【0026】ただし、ドアスイッチ7によりドアが開放
していることを検出した場合、回転検出回路4からのパ
ルス信号が挟み込み事故が発生したときと同じ状況であ
っても、ステップ105による挟み込み事故判断のステ
ップを実行しない。したがってステップ108において
全閉側のリミットスイッチ6が作動するまで、可逆モー
ター1は窓ガラスを閉鎖する側に作動し続けることとな
る。
【0027】これにより、窓ガラスの氷結等によって可
逆モーター1に制動力が働いても、ドアを開放した状態
であれば、挟み込み事故防止機能が作動せず、窓ガラス
を閉鎖することが可能となる。また、乗員がDOWNス
イッチ32を操作した場合は、該スイッチを操作した時
間だけ窓ガラスが開放側に作動する。
【0028】なお、乗員が運転席の操作スイッチ3を操
作した場合も上記同様であり説明を省略する。ただし、
AUTOスイッチ33を操作した場合は、該スイッチを
ワンタッチで操作すれば窓ガラスが全開するまで作動し
続ける。また、制御回路5が可逆モーター1を制御中に
イグニションスイッチ10がOFF操作された場合は、
可逆モーター1の制御が完了した時点で端部P04から
導出していた信号を止めて電源回路8の作動を停止す
る。
【0029】
【考案の効果】この考案は、制御回路がドアスイッチか
らの入力によって前記挟み込み事故防止機能を解除する
解除機能を有したので次の効果を奏する。すなわち、従
来の挟み込み事故防止機能を維持すると共に、氷結等の
挟み込み事故以外の状況で可逆モーターに制動力が働い
た際には、挟み込み事故防止機能を解除することがで
き、又ドアの開放時には、乗員等が首挟み込み事故は考
えられないので例えばドアの氷結現象等により可逆モー
ターに制動力が加わったときは、挟み込み事故防止機能
を解除し、窓ガラスを閉鎖状態にすることが出来る効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の好適な実施例を示す電気的回路図で
ある。
【図2】図1に示す制御回路にプログラムした機能を示
すフローチャートであり、助手席及び後部席の窓ガラス
制御モードの要部を示す。
【図3】図1に示す回転検出回路に流れる可逆モーター
の励磁電流の電気的特性図である。
【符号の説明】
1 可逆モーター 2 駆動回路 3 操作スイッチ 4 回転検出回路 5 制御回路 6 リミットスイッチ 7 ドアスイッチ 8 電源回路 9 ウオッチドッグ回路 10 イグニションスイッチ 11 直流電源

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の窓ガラス開閉機構に設けた可逆モ
    ーターと、該可逆モーターに接続した駆動回路及び回転
    検出回路と、車両の乗員席に設けた操作スイッチと、前
    記回転検出回路、駆動回路及び操作スイッチに接続した
    制御回路とを備えた車両用窓ガラス開閉装置において、前記制御回路が上記可逆モーターに制動力が加わった
    際、上記窓ガラスを所定量下降させる手段と、ドアスイ
    ッチからの入力信号でドアの開放状態を検出して、前記
    窓ガラスを所定量下降させる手段の動作を解除する手段
    とを有したこと を特徴とする車両用窓ガラス開閉装置。
JP1993065928U 1993-11-16 1993-11-16 車両用窓ガラス開閉装置 Expired - Fee Related JP2599360Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1993065928U JP2599360Y2 (ja) 1993-11-16 1993-11-16 車両用窓ガラス開閉装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1993065928U JP2599360Y2 (ja) 1993-11-16 1993-11-16 車両用窓ガラス開閉装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0732170U JPH0732170U (ja) 1995-06-16
JP2599360Y2 true JP2599360Y2 (ja) 1999-09-06

Family

ID=13301121

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1993065928U Expired - Fee Related JP2599360Y2 (ja) 1993-11-16 1993-11-16 車両用窓ガラス開閉装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2599360Y2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0732170U (ja) 1995-06-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4567194B2 (ja) 自動車の電気的に作動される集合体の動きを電気的に制御及び調節するための方法及び装置
EP1219766B1 (en) Closure apparatus and method for closing a lid of a compartment, in particular the trunk lid of a vehicle
CN201106354Y (zh) 防夹控制系统
US20070169418A1 (en) Vehicular open and close panel system
JP2599360Y2 (ja) 車両用窓ガラス開閉装置
JPH1025961A (ja) パワーウインドウ閉め忘れ防止装置
JP3304581B2 (ja) 車両用パワーウィンドウ制御装置
JP3854097B2 (ja) 車両用開閉体の制御装置
JPH0771168A (ja) パワーウィンド駆動制御装置
JPH0732171U (ja) 車両用窓ガラス開閉装置
EP0820388B1 (en) An electrically moveable window assembly and control means for a motor vehicle
JP3121724B2 (ja) 車両用窓ガラス開閉装置
JP3410289B2 (ja) 車両用パワーウインドレギュレータの制御装置
JP3535648B2 (ja) 自動車用スライドドアの駆動制御装置
JP3480093B2 (ja) 車両用開閉体制御装置
JP3799909B2 (ja) オートスライドドア制御装置
JP2739745B2 (ja) 車両用開閉装置
JP3468170B2 (ja) 自動車用開閉体の開閉制御装置
JP3314547B2 (ja) 車両用パワーウインドゥ装置
CN116446753A (zh) 用于操控机动车中的电滑门的方法
KR960009187Y1 (ko) 자동차의 파워 윈도우 모터 제어장치
JPH0580884U (ja) 車両用電動格納式ドアミラー装置
KR920004870Y1 (ko) 차량의 자동문개폐제어장치
KR19980075929A (ko) 자동차 파워윈도우의 안전장치
JPH04327672A (ja) パワーウインド

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19990608

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees