JP2599324B2 - 4行程エンジンの動弁装置 - Google Patents

4行程エンジンの動弁装置

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JP2599324B2
JP2599324B2 JP3303893A JP30389391A JP2599324B2 JP 2599324 B2 JP2599324 B2 JP 2599324B2 JP 3303893 A JP3303893 A JP 3303893A JP 30389391 A JP30389391 A JP 30389391A JP 2599324 B2 JP2599324 B2 JP 2599324B2
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雅明 吉川
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は4行程エンジンの動弁装
置に関するものであり、特に燃焼室に弁ばねによって閉
じられる複数個の吸気弁を設け、共通のカム軸により開
閉するように構成した動弁装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、自動二輪車や乗用車のエンジンで
は、高性能を得るために1個の気筒あたり2個あるいは
3個の吸気弁を設け、弁リフタを介して動弁カムにより
直接に開閉することが行われている(例えば、特開昭5
7−176311号公報参照)。
【0003】また、従来のこの種の動弁装置では、弁リ
フタの偏摩耗を防ぐために弁リフタを回転させていた。
弁リフタを回転させるには、通常はカム軸のカム体の中
心と弁リフタの中心とを偏位させ、カム軸の回転によっ
て弁リフタを摩擦駆動する手法が採られていた。なお、
各カム体は、カム軸の軸線方向に沿う同一方向へ偏位さ
れていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、複数の吸気
弁を1本の吸気カム軸によって駆動する構造では、隣接
する弁リフタが干渉することとなって設計が難しくなる
という問題があった。
【0005】すなわち、隣接する弁リフタどうしが干渉
するのを避けるようにすると、弁リフタの径を小さくし
なければならず、かといって弁リフタの間隔を拡げるよ
うにすると、吸気弁を燃焼室の中央付近に設置できなく
なってしまう。
【0006】また、同期して開閉する複数の吸気弁に対
応する弁リフタに対して、全カム体がカム軸の同一軸方
向に偏位している関係から、弁リフタへの回転トルクの
付与に伴ってカム体に反力が作用し、エンジン運転時に
カム軸を同一方向に移動させるスラスト力が生じてい
た。このため、従来の動弁装置においては大きなスラス
ト打音が発生していた。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る4行程エン
ジンの動弁装置は、1気筒当たり3個の吸気弁と複数の
排気弁を備え、これらの弁を燃焼室の中心を通りカム軸
に平行な中心線の一側と他側に振り分け、中間の吸気弁
を、両側の吸気弁よりも前記中心線に対してシリンダ外
側に位置させる一方、中間の吸気弁のシリンダ軸線に対
する傾きを両側の吸気弁のそれよりも小さく、かつカム
軸方向に見て中間の吸気弁と両側の吸気弁の延長線を燃
焼室の上方で交差させ、各吸気弁の上端を弁リフタの底
面に対向させるとともに、共通の吸気カム軸の外周に、
吸気弁用の弁リフタの冠面に接触する3つのカム体を形
成した4行程エンジンにおいて、両側の吸気弁用の弁リ
フタの軸心を、それぞれに対応するカム体の中心線に対
して中間の吸気弁用弁リフタから離れる方向に偏位させ
たものである。
【0008】
【作用】吸気弁の設置位置を変えることなく弁リフタど
うしの間隔が拡がり、弁リフタが相互に干渉し合うこと
がなくなる。
【0009】また、両側の弁リフタはカム体に対する偏
位方向が互いに逆方向となるから、吸気カム軸によって
摩擦駆動されるときには互いに逆方向へ回転することに
なる。このため、両側の弁リフタから吸気カム軸にそれ
ぞれ加えられるスラスト力は、互いに逆方向となって相
殺される。
【0010】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1ないし図4に
よって詳細に説明する。図1は本発明に係る4行程エン
ジンの動弁装置を示す断面図、図2は本発明に係る動弁
装置を装着した4行程エンジンの燃焼室の底面図、図3
は本発明に係る4行程エンジンの動弁装置を示す平面
図、図4は図1におけるIV−IV線断面図である。
【0011】これらの図において、1は4行程エンジン
であり、気筒毎に3個の吸気弁2と、それを介して燃焼
室3に連なる吸気通路21とを有している。4は気筒毎
に2個設けられた排気弁であり、燃焼室3に連なる排気
通路41を開閉する。
【0012】5は燃焼室3を形成するシリンダヘッド、
3aは点火栓の電極で、この電極3aは燃焼室3の略中
央に臨んでいる。
【0013】前記吸気弁2および排気弁4は、図2に示
すように、燃焼室3の中心を通り後述するカム軸に平行
な中心線の一側と他側とに振り分けられている。そし
て、各吸気弁2は弁ガイド6へ摺動自在に嵌挿され、弁
ばね7、リテーナ8によってシリンダヘッド5の弁座へ
取付けられている。
【0014】3個の吸気弁2のうち中間の吸気弁2の配
設位置は、両側の吸気弁2よりも前記中心線に対してシ
リンダ外側(シリンダの内周壁寄り)であって、点火栓
の外側(点火栓の電極3aの丁度真横)となる位置に設
定されている。さらに、両側の吸気弁2は、点火栓の電
極3aよりカム軸の軸方向両側となる位置に位置づけら
れている。
【0015】そして、中間の吸気弁2は、シリンダ軸線
に対する傾斜角度が両側の吸気弁2のそれよりも小さく
なるように傾斜して装着されており、中間の吸気弁2の
弁杆2aの延長線と、両側の吸気弁2の弁杆2aの延長
線とは、カム軸方向に見て燃焼室3の上方で交差してい
る。
【0016】8aは二つ割り形の弁コッタであり、よく
知られているように、内面は弁杆2aに設けた外周溝に
係合し、外面はリテーナ8の円錐孔に係止されている。
9は倒立カップ形に形成された鋼製の弁リフタであり、
シリンダヘッド5の案内面5aに摺動自在に嵌合される
筒部9aと、その冠面をなしかつ吸気カム軸11と吸気
弁2の弁杆2aとの間に介装される頂部9bとから構成
されている。
【0017】また、吸気カム軸11のカム体11aは、
図4に示すように、そのカム面の幅方向中央(カム面中
心)が吸気弁2の軸心上に位置づけられるように形成位
置が設定されている。
【0018】12は熱処理によって硬化された鋼製のパ
ッドであり、前記頂部9bの裏面と弁杆2aとの間に介
装され、弁杆2aの頂部外面によって位置決めされてお
り、これを交換して弁隙間の大小を調節する。
【0019】本発明においては図4に示すように、中間
の弁リフタ9は中間の吸気弁2と同軸上に配置され、そ
の外側に配設された2個の弁リフタ9L、9Rはそれぞ
れ対応する吸気弁2の軸心より寸法eだけ外側へ偏位し
て設けられている。
【0020】さらに、両側の弁リフタ9L、9Rの軸線
は、図3に示すように、それぞれに対応する吸気カム軸
11のカム体11aの中心線に対して、寸法eだけ中間
の吸気弁用弁リフタ9から離れる方向に偏位して位置づ
けられている。
【0021】すなわち、本実施例では、3個の吸気弁2
およびそれに対応する3個のカム体11aはそれぞれ同
軸上に位置づけられ、両側の弁リフタ9L、9Rが寸法
eだけ吸気カム軸11の軸端側へ(中間の弁リフタ9か
ら離れる方向へ)偏位されている。
【0022】なお、上述したように構成すると、弁リフ
タ9L、9Rの内面に弁ばね7の外周が接触する可能性
を生じるので、弁杆2aを、弁ばね7との係合部(リテ
ーナ8装着部分)より弁リフタ9の頂部9b側を延長し
て弁リフタ9の底部に対向させている。
【0023】このため、弁杆2aの弁ばね7より上の部
分のみが各弁リフタ9の内面孔へ入り、弁ばね7やリテ
ーナ8が入らないように構成して弁ばね7が弁リフタ9
に接触するのを防止することができる。
【0024】上述したように構成された4行程エンジン
の動弁装置では、吸気カム軸11が回転してカム体11
aにより弁リフタ9が押されると、それに伴って吸気弁
2が開動作される。
【0025】このときには、両側の弁リフタ9L、9R
は、その軸心がカム体11aの中心に対して偏位してい
る関係から、回転するカム体11aによって摩擦駆動さ
れることになる。回転方向としては、弁リフタ9L、9
Rの偏位方向が互いに逆であるために逆方向となる。
【0026】例えば、吸気カム軸11が図1において左
回りに回転したとすると、弁リフタ9Lは図3において
右回りに回転し、弁リフタ9Rは左回りに回転する。
【0027】したがって、本発明によれば、吸気弁2の
設置位置を変えることなく弁リフタ9どうしの間隔を拡
げることができるから、弁リフタ9が相互に干渉し合う
ことがなくなる。
【0028】また、両側の弁リフタ9はカム体11aに
対する偏位方向が互いに逆方向となるから、吸気カム軸
11によって摩擦駆動されるときには互いに逆方向へ回
転することになる。このため、両側の弁リフタ9L、9
Rから吸気カム軸11にそれぞれ加えられるスラスト力
は、互いに逆方向となって相殺される。
【0029】さらに、本実施例で示したように、吸気弁
2の弁杆2aを弁ばね7の係合部より端部側へ延長して
弁リフタ9の底部に対向させると、弁ばね7が弁リフタ
9の裏面内へ入らず、弁杆2aに対して弁リフタ9が偏
位していても、弁ばね7の直径が制限されることがな
い。
【0030】なお、本実施例では、弁リフタ9として弁
杆2aのとの間にパッド12が介装された倒立カップ形
のものを使用した例を示したが、図5に示すように、ラ
ッシュアジャスタ形のものを使用することもできる。
【0031】図5は弁リフタの変形例を示す断面図で、
同図において前記図1ないし図4で説明したものと同一
もしくは同等部材については、同一符号を付し詳細な説
明は省略する。図6中符号9で示す弁リフタはラッシュ
アジャスタ形のものである。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る4行程
エンジンの動弁装置は、1気筒当たり3個の吸気弁と複
数の排気弁を備え、これらの弁を燃焼室の中心を通りカ
ム軸に平行な中心線の一側と他側に振り分け、中間の吸
気弁を、両側の吸気弁よりも前記中心線に対してシリン
ダ外側に位置させる一方、中間の吸気弁のシリンダ軸線
に対する傾きを両側の吸気弁のそれよりも小さく、かつ
カム軸方向に見て中間の吸気弁と両側の吸気弁の延長線
を燃焼室の上方で交差させ、各吸気弁の上端を弁リフタ
の底面に対向させるとともに、共通の吸気カム軸の外周
に、吸気弁用の弁リフタの冠面に接触する3つのカム体
を形成した4行程エンジンにおいて、両側の吸気弁用の
弁リフタの軸心を、それぞれに対応するカム体の中心線
に対して中間の吸気弁用弁リフタから離れる方向に偏位
させたため、吸気弁の設置位置を変えることなく弁リフ
タどうしの間隔が拡がり、弁リフタが相互に干渉し合う
ことがなくなる。
【0033】したがって、吸気弁を燃焼室の中央付近に
位置づけつつ比較的大径の弁リフタを使用できるように
なる。
【0034】また、両側の弁リフタはカム体に対する偏
位方向が互いに逆方向となるから、吸気カム軸によって
摩擦駆動されるときには互いに逆方向へ回転することに
なる。このため、両側の弁リフタから吸気カム軸にそれ
ぞれ加えられるスラスト力は互いに逆方向となって相殺
される。
【0035】したがって、吸気カム軸が摩擦駆動時の反
力によって軸方向へ移動するのを防いでスラスト打音を
抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る4行程エンジンの動弁装置を示す
断面図である。
【図2】本発明に係る動弁装置を装着した4行程エンジ
ンの燃焼室の底面図である。
【図3】本発明に係る4行程エンジンの動弁装置を示す
平面図である。
【図4】図1におけるIV−IV線断面図である。
【図5】弁リフタの変形例を示す断面図である。
【符号の説明】
2 吸気弁 7 弁ばね 8 リテーナ 8a 弁コッタ 9 弁リフタ 9a 筒部 9b 頂部 11 吸気カム軸 11a カム体

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1気筒当たり3個の吸気弁と複数の排気
    弁を備え、これらの弁を燃焼室の中心を通りカム軸に平
    行な中心線の一側と他側に振り分け、中間の吸気弁を、
    両側の吸気弁よりも前記中心線に対してシリンダ外側に
    位置させる一方、中間の吸気弁のシリンダ軸線に対する
    傾きを両側の吸気弁のそれよりも小さく、かつカム軸方
    向に見て中間の吸気弁と両側の吸気弁の延長線を燃焼室
    の上方で交差させ、各吸気弁の上端を弁リフタの底面に
    対向させるとともに、共通の吸気カム軸の外周に、吸気
    弁用の弁リフタの冠面に接触する3つのカム体を形成し
    た4行程エンジンにおいて、両側の吸気弁用の弁リフタ
    の軸心を、それぞれに対応するカム体の中心線に対して
    中間の吸気弁用弁リフタから離れる方向に偏位させたこ
    とを特徴とする4行程エンジンの動弁装置。
JP3303893A 1991-10-24 1991-10-24 4行程エンジンの動弁装置 Expired - Lifetime JP2599324B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS56162216A (en) * 1980-05-20 1981-12-14 Toyota Motor Corp Cam type valve moving device located immediately above valve for engine
JPS57176311A (en) * 1981-04-22 1982-10-29 Yamaha Motor Co Ltd Four-cycle engine

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