JP2599156Y2 - パティキュレート除去装置 - Google Patents
パティキュレート除去装置Info
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- JP2599156Y2 JP2599156Y2 JP1993017368U JP1736893U JP2599156Y2 JP 2599156 Y2 JP2599156 Y2 JP 2599156Y2 JP 1993017368 U JP1993017368 U JP 1993017368U JP 1736893 U JP1736893 U JP 1736893U JP 2599156 Y2 JP2599156 Y2 JP 2599156Y2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、ディーゼルエンジン等
の排ガス中に含まれるパティキュレートを除去するパテ
ィキュレート除去装置に関するものである。
の排ガス中に含まれるパティキュレートを除去するパテ
ィキュレート除去装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、ディーゼルエンジンにおいて
は、排ガス中のパティキュレートを低減する観点から、
エンジンの排気系にパティキュレートフィルタが介設さ
れている。パティキュレートフィルタに排ガスを通過さ
せてパティキュレートを捕集するのである。この場合、
長時間フィルタを使用すると、フィルタ内にパティキュ
レートが堆積して目詰まりを生じるため、定期的にパテ
ィキュレートを取り除く必要がある。
は、排ガス中のパティキュレートを低減する観点から、
エンジンの排気系にパティキュレートフィルタが介設さ
れている。パティキュレートフィルタに排ガスを通過さ
せてパティキュレートを捕集するのである。この場合、
長時間フィルタを使用すると、フィルタ内にパティキュ
レートが堆積して目詰まりを生じるため、定期的にパテ
ィキュレートを取り除く必要がある。
【0003】従来、パティキュレートを除去する方法と
して、パティキュレートフィルタに排ガス流と逆方向の
高圧エアーを噴射し、パティキュレートを剥離・落下さ
せる方法がある。この方法は、ヒータやバーナ等により
フィルタ自身を加熱してパティキュレートを焼却する方
法に比し、熱応力によるクラックの発生や溶損等を大幅
に低減できる。
して、パティキュレートフィルタに排ガス流と逆方向の
高圧エアーを噴射し、パティキュレートを剥離・落下さ
せる方法がある。この方法は、ヒータやバーナ等により
フィルタ自身を加熱してパティキュレートを焼却する方
法に比し、熱応力によるクラックの発生や溶損等を大幅
に低減できる。
【0004】図7は、従来のパティキュレート除去装置
の平面断面図である。図示するように、エンジンからの
排ガス流路にはフィルタケースbが介設され、このフィ
ルタケースb内にパティキュレートを捕集するためのパ
ティキュレートフィルタc,cが収容されている。パテ
ィキュレートフィルタcは、上下方向 (紙面前後方向)
に貫通する多数のガス通路を有しており、上流側の排気
管aを通じて導入された排ガスを、上面 (入口面) から
ガス通路内に取り込み、それらガス通路の内面でパティ
キュレートを捕集した後、フィルタc,c両側の清浄ガ
ス室d,dに排出する。清浄ガス室d,dに導入された
清浄な排ガスは、さらに、排ガス出口e,eから下流側
の排気管f,fに排出されて大気に開放される。パティ
キュレートフィルタc,cの下流側即ち排気管f,fに
は、エアータンクiに配管hにより接続された逆洗ノズ
ルj,jが設けられ、配管hに介設した電磁弁gを開く
ことにより、エアータンクi内のエアーを逆洗ノズルj
に供給し噴出させる。逆洗ノズルjから噴出された逆洗
エアーは、排ガス出口eを通じて清浄ガス室dに導入さ
れ、排ガス流と逆方向に流れてパティキュレートフィル
タcに側面 (出口面) から流入する。この際、フィルタ
c内に捕集されているパティキュレートは剥離されて下
方に払い落とされ、これによりフィルタの再生が行われ
る。
の平面断面図である。図示するように、エンジンからの
排ガス流路にはフィルタケースbが介設され、このフィ
ルタケースb内にパティキュレートを捕集するためのパ
ティキュレートフィルタc,cが収容されている。パテ
ィキュレートフィルタcは、上下方向 (紙面前後方向)
に貫通する多数のガス通路を有しており、上流側の排気
管aを通じて導入された排ガスを、上面 (入口面) から
ガス通路内に取り込み、それらガス通路の内面でパティ
キュレートを捕集した後、フィルタc,c両側の清浄ガ
ス室d,dに排出する。清浄ガス室d,dに導入された
清浄な排ガスは、さらに、排ガス出口e,eから下流側
の排気管f,fに排出されて大気に開放される。パティ
キュレートフィルタc,cの下流側即ち排気管f,fに
は、エアータンクiに配管hにより接続された逆洗ノズ
ルj,jが設けられ、配管hに介設した電磁弁gを開く
ことにより、エアータンクi内のエアーを逆洗ノズルj
に供給し噴出させる。逆洗ノズルjから噴出された逆洗
エアーは、排ガス出口eを通じて清浄ガス室dに導入さ
れ、排ガス流と逆方向に流れてパティキュレートフィル
タcに側面 (出口面) から流入する。この際、フィルタ
c内に捕集されているパティキュレートは剥離されて下
方に払い落とされ、これによりフィルタの再生が行われ
る。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】ところで、上述したパ
ティキュレート除去装置においては、図7に部分的に拡
大して示すように、パティキュレートフィルタcが排ガ
ス出口eよりも内側 (中心側) に収容されており、排ガ
ス出口eの近傍には段差部Aが形成されている。このた
め、逆洗ノズルj,jからのエアー流には段差部Aによ
るよどみが発生し、フィルタcの出口側端部 (図のB
部) に十分なエアーを供給できず、その部分にパティキ
ュレートが残留してしまう。
ティキュレート除去装置においては、図7に部分的に拡
大して示すように、パティキュレートフィルタcが排ガ
ス出口eよりも内側 (中心側) に収容されており、排ガ
ス出口eの近傍には段差部Aが形成されている。このた
め、逆洗ノズルj,jからのエアー流には段差部Aによ
るよどみが発生し、フィルタcの出口側端部 (図のB
部) に十分なエアーを供給できず、その部分にパティキ
ュレートが残留してしまう。
【0006】そこで本出願人は、先に、図8に示すよう
に、パティキュレートフィルタcを排ガス出口eの前方
(洗浄ガス室d側) に所定量だけ突出させることを提案
した(特願平4-195159号) 。しかしながら、この提案で
は、フィルタcの出口側端部Bのパティキュレートも払
い落として効果的な逆洗処理が行える反面、フィルタc
の出口eからの突出部に直接エアーがあたるので、フィ
ルタc自身に割れを生じるおそれがあった。
に、パティキュレートフィルタcを排ガス出口eの前方
(洗浄ガス室d側) に所定量だけ突出させることを提案
した(特願平4-195159号) 。しかしながら、この提案で
は、フィルタcの出口側端部Bのパティキュレートも払
い落として効果的な逆洗処理が行える反面、フィルタc
の出口eからの突出部に直接エアーがあたるので、フィ
ルタc自身に割れを生じるおそれがあった。
【0007】本考案の目的は、逆洗の効率を維持しつ
つ、パティキュレートフィルタの割れを防ぐことができ
るパティキュレート除去装置を提供することにある。
つ、パティキュレートフィルタの割れを防ぐことができ
るパティキュレート除去装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本考案は、エンジンの排気系に介設されるフィルタ
ケース内に収容されたパティキュレートフィルタと、パ
ティキュレートフィルタの側方に区画された清浄ガス室
に排ガス出口を通じて逆洗エアーを噴射する逆洗ノズル
とを備えたパティキュレート除去装置において、上記パ
ティキュレートフィルタを排ガス出口の前方に所定量突
出させると共に、上記逆洗ノズルからフィルタの突出部
且つ出口側エッジ部に向かうエアー圧を部分的に減衰さ
せる減衰板を設けたものである。
に、本考案は、エンジンの排気系に介設されるフィルタ
ケース内に収容されたパティキュレートフィルタと、パ
ティキュレートフィルタの側方に区画された清浄ガス室
に排ガス出口を通じて逆洗エアーを噴射する逆洗ノズル
とを備えたパティキュレート除去装置において、上記パ
ティキュレートフィルタを排ガス出口の前方に所定量突
出させると共に、上記逆洗ノズルからフィルタの突出部
且つ出口側エッジ部に向かうエアー圧を部分的に減衰さ
せる減衰板を設けたものである。
【0009】
【0010】
【作用】上記構成によれば、パティキュレートフィルタ
の突出部且つ出口側エッジ部に向かう逆洗エアーの圧力
を部分的に減衰させる減衰板を設けることで、パティキ
ュレートフィルタの突出部且つ出口側エッジ部にあたる
エアー圧を緩和し、そこでの割れの発生を抑えることが
できる。
の突出部且つ出口側エッジ部に向かう逆洗エアーの圧力
を部分的に減衰させる減衰板を設けることで、パティキ
ュレートフィルタの突出部且つ出口側エッジ部にあたる
エアー圧を緩和し、そこでの割れの発生を抑えることが
できる。
【0011】
【0012】
【実施例】以下、本考案の実施例を添付図面に基づいて
説明する。
説明する。
【0013】図1は本実施例のパティキュレート除去装
置の平面断面を、図2はその正面断面を示したものであ
る。図において、2はエンジンの排気系に介設されたフ
ィルタケースであり、その一端側 (図の左側) には排気
管1を通じてエンジンからの排ガスが導入される排ガス
入口2aが、他端側 (図の右側) には洗浄された排ガス
を下流側の排気管12a,12bへと排出する排ガス出
口2b,2bが形成されている。フィルタケース2の内
部は、仕切板3により左右2つの室に区画され、それぞ
れの室にはパティキュレートフィルタユニット5a,5
bが収容されている。フィルタユニット5a,5bは、
フィルタケース2内に水平に設置されており、上下に排
気導入室8およびパティキュレート収容室9を区画形成
している。フィルタユニット5a,5bは、また、上記
仕切板3に近接して設けられ、これらユニット5a,5
bの両側に清浄ガス室10a,10bを区画形成してい
る。清浄ガス室10a,10bは、フィルタユニット5
a,5bよりパティキュレートが除去された清浄な排ガ
スが導入される室で、上記排ガス出口2b,2bを通じ
て下流側の排気管12a,12bに連通されている。
置の平面断面を、図2はその正面断面を示したものであ
る。図において、2はエンジンの排気系に介設されたフ
ィルタケースであり、その一端側 (図の左側) には排気
管1を通じてエンジンからの排ガスが導入される排ガス
入口2aが、他端側 (図の右側) には洗浄された排ガス
を下流側の排気管12a,12bへと排出する排ガス出
口2b,2bが形成されている。フィルタケース2の内
部は、仕切板3により左右2つの室に区画され、それぞ
れの室にはパティキュレートフィルタユニット5a,5
bが収容されている。フィルタユニット5a,5bは、
フィルタケース2内に水平に設置されており、上下に排
気導入室8およびパティキュレート収容室9を区画形成
している。フィルタユニット5a,5bは、また、上記
仕切板3に近接して設けられ、これらユニット5a,5
bの両側に清浄ガス室10a,10bを区画形成してい
る。清浄ガス室10a,10bは、フィルタユニット5
a,5bよりパティキュレートが除去された清浄な排ガ
スが導入される室で、上記排ガス出口2b,2bを通じ
て下流側の排気管12a,12bに連通されている。
【0014】上記フィルタケース2の下流側、即ち排気
管12a,12bには、フィルタユニット5a,5bか
らパティキュレートを払い落とすための逆洗装置11が
設けられている。逆洗装置11は、フィルタユニット5
a,5bに向けて逆洗エアーを噴射する逆洗ノズル14
a,14bと、排気管12a,12b内を開閉する開閉
弁15a,15bとを有している。ここで、逆洗ノズル
14a,14bの基端側は、常閉型の電磁弁16a,1
6bを介して共通のエアータンク18に接続されてお
り、先端側は、排気管12a,12b内においてフィル
タユニット5a,5bの外側面 (出口面) に臨んでい
る。とくに、フィルタユニット5a,5bの外側面全域
に亘って均一に逆洗エアーを照射できるように、ノズル
14a,14bの噴射口は排ガス出口2b側から約 1/3
となる位置に臨んでいる。
管12a,12bには、フィルタユニット5a,5bか
らパティキュレートを払い落とすための逆洗装置11が
設けられている。逆洗装置11は、フィルタユニット5
a,5bに向けて逆洗エアーを噴射する逆洗ノズル14
a,14bと、排気管12a,12b内を開閉する開閉
弁15a,15bとを有している。ここで、逆洗ノズル
14a,14bの基端側は、常閉型の電磁弁16a,1
6bを介して共通のエアータンク18に接続されてお
り、先端側は、排気管12a,12b内においてフィル
タユニット5a,5bの外側面 (出口面) に臨んでい
る。とくに、フィルタユニット5a,5bの外側面全域
に亘って均一に逆洗エアーを照射できるように、ノズル
14a,14bの噴射口は排ガス出口2b側から約 1/3
となる位置に臨んでいる。
【0015】図3には、上記パティキュレートフィルタ
ユニット5aの具体例が示されている。フィルタユニッ
ト5aは、複数のパティキュレートフィルタ6 1 〜6 n
を排ガスの流れ方向に沿って積層して構成されている。
フィルタ6 1 〜6 n は、通気性を有するセラミックス多
孔質板からなり、かつ上下方向に貫通した多数のガス通
路7を有している。また、フィルタ6 1 〜6 n の大きさ
は、仕切板3から排ガス出口2bまでの距離よりも若干
大き目に定められており、これにより、フィルタユニッ
ト5a全体として排ガス出口2bの前方に所定量δだけ
はみ出した構造となっている。つまり、排ガス出口2b
から所定量δだけ突出した突出部20aを形成すること
で、その突出部20aに向けて逆洗エアーを直接噴射で
きるようになっている。本実施例では、さらに、フィル
タユニット5aの突出部20a且つ出口側エッジ部に向
かう逆洗エアーの圧力を部分的に減衰させるために、突
出部20aのノズル14a側には減衰板13が設けてあ
る。減衰板13は、図4に示すように、多数の貫通孔1
3aを有する多孔板からなり、下流側の排気管12a内
の内側 (ケース2中心側) に溶接等により固着されてい
る。
ユニット5aの具体例が示されている。フィルタユニッ
ト5aは、複数のパティキュレートフィルタ6 1 〜6 n
を排ガスの流れ方向に沿って積層して構成されている。
フィルタ6 1 〜6 n は、通気性を有するセラミックス多
孔質板からなり、かつ上下方向に貫通した多数のガス通
路7を有している。また、フィルタ6 1 〜6 n の大きさ
は、仕切板3から排ガス出口2bまでの距離よりも若干
大き目に定められており、これにより、フィルタユニッ
ト5a全体として排ガス出口2bの前方に所定量δだけ
はみ出した構造となっている。つまり、排ガス出口2b
から所定量δだけ突出した突出部20aを形成すること
で、その突出部20aに向けて逆洗エアーを直接噴射で
きるようになっている。本実施例では、さらに、フィル
タユニット5aの突出部20a且つ出口側エッジ部に向
かう逆洗エアーの圧力を部分的に減衰させるために、突
出部20aのノズル14a側には減衰板13が設けてあ
る。減衰板13は、図4に示すように、多数の貫通孔1
3aを有する多孔板からなり、下流側の排気管12a内
の内側 (ケース2中心側) に溶接等により固着されてい
る。
【0016】次に、本実施例の作用について述べる。
【0017】通常の走行時、エンジンから排出された排
ガスは、排気管1を通じてフィルタケース2内の排気導
入室8に導入される。排気導入室8に導入された排ガス
は、フィルタユニット5a,5bの上面 (入口面) より
各々のガス通路7に取り込まれた後、これらガス通路7
の内面側から側方に浸透し、フィルタ61 〜6n 間の隙
間を通って清浄ガス室10a,10bに排出される。こ
の際、排ガス中に含まれているパティキュレートは、ガ
ス通路7の内面に付着・捕集され、清浄ガス室10a,
10bには洗浄された排ガスが排出される。清浄ガス室
10a,10bに排出された清浄な排ガスは、その後、
排ガス出口2b,2bを通じて排気管12a,12b内
に排出され、これら排気管12a,12b内を通って大
気に開放される。
ガスは、排気管1を通じてフィルタケース2内の排気導
入室8に導入される。排気導入室8に導入された排ガス
は、フィルタユニット5a,5bの上面 (入口面) より
各々のガス通路7に取り込まれた後、これらガス通路7
の内面側から側方に浸透し、フィルタ61 〜6n 間の隙
間を通って清浄ガス室10a,10bに排出される。こ
の際、排ガス中に含まれているパティキュレートは、ガ
ス通路7の内面に付着・捕集され、清浄ガス室10a,
10bには洗浄された排ガスが排出される。清浄ガス室
10a,10bに排出された清浄な排ガスは、その後、
排ガス出口2b,2bを通じて排気管12a,12b内
に排出され、これら排気管12a,12b内を通って大
気に開放される。
【0018】この通常走行中、フィルタユニット5a,
5b内のパティキュレートが増大すると、これらフィル
タユニット5a,5bに対する逆洗処理が交互に行われ
る。これをフィルタユニット5aの逆洗を例にとって説
明すると、まず、排気管12aの内部が開閉弁15aに
より閉じられ、次いで電磁弁16aが一定時間開かれ
る。これにより、エアータンク18内のエアーが逆洗ノ
ズル14aに送られ、ノズル14aの噴射口から噴出さ
れる。逆洗ノズル14aから噴出されたエアーは、排ガ
ス出口2bを通って清浄ガス室10aに導入され、そこ
を排ガス流と逆方向に流れてフィルタユニット5a内に
外側面 (出口面) より流入する。この際、ガス通路7の
内面に付着・堆積しているパティキュレートは剥離・落
下してパティキュレート収容室9内に収容されることと
なる。
5b内のパティキュレートが増大すると、これらフィル
タユニット5a,5bに対する逆洗処理が交互に行われ
る。これをフィルタユニット5aの逆洗を例にとって説
明すると、まず、排気管12aの内部が開閉弁15aに
より閉じられ、次いで電磁弁16aが一定時間開かれ
る。これにより、エアータンク18内のエアーが逆洗ノ
ズル14aに送られ、ノズル14aの噴射口から噴出さ
れる。逆洗ノズル14aから噴出されたエアーは、排ガ
ス出口2bを通って清浄ガス室10aに導入され、そこ
を排ガス流と逆方向に流れてフィルタユニット5a内に
外側面 (出口面) より流入する。この際、ガス通路7の
内面に付着・堆積しているパティキュレートは剥離・落
下してパティキュレート収容室9内に収容されることと
なる。
【0019】ここに、上記フィルタユニット5aは、図
3に示すように、排ガス出口2bの前方に所定量δだけ
突出しており、かつ、その突出部20aであってノズル
14aに最も近い出口側エッジ部へのエアー流を部分的
に遮るように多孔板(減衰板)13を設けているため、
ノズル14aから出口側エッジ部へと向かう逆洗エアー
は、多孔板13によって圧力が減衰された状態で、フィ
ルタユニット5aの突出部(出口側エッジ部)20aに
あたり、フィルタユニット5aの出口側端部に内側方向
への逆洗エアーの流れを生じさせる。このため、フィル
タユニット5aの突出部20aに「割れ」を生じさせる
ことなく、出口側端部に十分なエアーを供給してパティ
キュレートを剥離することができる。
3に示すように、排ガス出口2bの前方に所定量δだけ
突出しており、かつ、その突出部20aであってノズル
14aに最も近い出口側エッジ部へのエアー流を部分的
に遮るように多孔板(減衰板)13を設けているため、
ノズル14aから出口側エッジ部へと向かう逆洗エアー
は、多孔板13によって圧力が減衰された状態で、フィ
ルタユニット5aの突出部(出口側エッジ部)20aに
あたり、フィルタユニット5aの出口側端部に内側方向
への逆洗エアーの流れを生じさせる。このため、フィル
タユニット5aの突出部20aに「割れ」を生じさせる
ことなく、出口側端部に十分なエアーを供給してパティ
キュレートを剥離することができる。
【0020】このように上記パティキュレート除去装置
においては、フィルタユニット5a,5bの突出部20
a,20bのノズル14a,14b側に多孔板13,1
3を設けているので、それら突出部20a,20bにあ
たる逆洗エアーの圧力を十分に減衰させ、その突出部2
0a,20bにおける「割れ」の発生を未然に防止する
ことができる。しかも、このように突出部20a,20
bにあたるエアー圧を減衰させても、フィルタユニット
5a,5bの出口側端部には未だ十分な量のエアーを供
給でき、その箇所のパティキュレートを払い落とすこと
もできる。
においては、フィルタユニット5a,5bの突出部20
a,20bのノズル14a,14b側に多孔板13,1
3を設けているので、それら突出部20a,20bにあ
たる逆洗エアーの圧力を十分に減衰させ、その突出部2
0a,20bにおける「割れ」の発生を未然に防止する
ことができる。しかも、このように突出部20a,20
bにあたるエアー圧を減衰させても、フィルタユニット
5a,5bの出口側端部には未だ十分な量のエアーを供
給でき、その箇所のパティキュレートを払い落とすこと
もできる。
【0021】なお、上記実施例においては、フィルタケ
ース2内に2つのフィルタユニット5a,5bを収容
し、両フィルタユニット5a,5bを交互に逆洗するデ
ュアルフィルタ型の装置について説明したが、フィルタ
ケース2内に単一のフィルタユニットを収容したシング
ルフィルタ型の装置であってもよい。
ース2内に2つのフィルタユニット5a,5bを収容
し、両フィルタユニット5a,5bを交互に逆洗するデ
ュアルフィルタ型の装置について説明したが、フィルタ
ケース2内に単一のフィルタユニットを収容したシング
ルフィルタ型の装置であってもよい。
【0022】図5は、本考案の他の実施例を示したもの
である。
である。
【0023】この実施例は、フィルタユニット5a,5
bを構成するフィルタ61 〜6n のうち、最も排ガス出
口2b (即ち、ノズル14a,14b) に近い1枚のフ
ィルタ61 の板厚を大きくしたものである。これによれ
ば、最下流側のフィルタ61 の壁厚tが増して強度が
向上するため、フィルタ61 の突出部に逆洗エアーが直
接あたっても、そこでの「割れ」の発生を防止すること
ができる。通常、フィルタユニット5a,5bにて「割
れ」が生じやすいのは、薄肉となるガス通路7の近傍で
ある。このため、壁厚tを増すだけで簡単に「割れ」の
起きにくい構造とすることができる。
bを構成するフィルタ61 〜6n のうち、最も排ガス出
口2b (即ち、ノズル14a,14b) に近い1枚のフ
ィルタ61 の板厚を大きくしたものである。これによれ
ば、最下流側のフィルタ61 の壁厚tが増して強度が
向上するため、フィルタ61 の突出部に逆洗エアーが直
接あたっても、そこでの「割れ」の発生を防止すること
ができる。通常、フィルタユニット5a,5bにて「割
れ」が生じやすいのは、薄肉となるガス通路7の近傍で
ある。このため、壁厚tを増すだけで簡単に「割れ」の
起きにくい構造とすることができる。
【0024】図6は、本考案のさらに他の実施例を示し
たものである。
たものである。
【0025】この実施例は、フィルタユニット5a,5
bを構成するフィルタ61 〜6n のうち、最も出口2b
に近いフィルタ61 を単なるセラミック多孔質板とした
ものである。これによれば、フィルタ61 のガス通路が
なくなるなるため、上述と同様に突出部20a,20b
の強度が増し、突出部20a,20bの「割れ」を防止
することができる。
bを構成するフィルタ61 〜6n のうち、最も出口2b
に近いフィルタ61 を単なるセラミック多孔質板とした
ものである。これによれば、フィルタ61 のガス通路が
なくなるなるため、上述と同様に突出部20a,20b
の強度が増し、突出部20a,20bの「割れ」を防止
することができる。
【0026】
【考案の効果】以上要するに本考案によれば、パティキ
ュレートフィルタの逆洗エアーによる割れを防止しつ
つ、効率的な逆洗処理を行うことができる。
ュレートフィルタの逆洗エアーによる割れを防止しつ
つ、効率的な逆洗処理を行うことができる。
【図1】本考案のパティキュレート除去装置の一実施例
を示す平面断面図である。
を示す平面断面図である。
【図2】パティキュレート除去装置の一実施例の正面断
面図である。
面図である。
【図3】パティキュレート除去装置の一実施例の要部拡
大図である。
大図である。
【図4】パティキュレート除去装置の一実施例に適用さ
れる多孔板の正面図である。
れる多孔板の正面図である。
【図5】本考案の他の実施例を示す要部拡大図である。
【図6】本考案のさらに他の実施例を示す要部拡大図で
ある。
ある。
【図7】従来のパティキュレート除去装置の平面断面図
である。
である。
【図8】改良型のパティキュレート除去装置の平面断面
図である。
図である。
1 上流側の排気管 2 フィルタケース 2b 排ガス出口 5a,5b パティキュレートフィルタユニット 12a,12b 下流側の排気管 13 多孔板 (減衰板) 14a,14b 逆洗ノズル 20a,20b 突出部
Claims (1)
- 【請求項1】 エンジンの排気系に介設されるフィルタ
ケース内に収容されたパティキュレートフィルタと、パ
ティキュレートフィルタの側方に区画された清浄ガス室
に排ガス出口を通じて逆洗エアーを噴射する逆洗ノズル
とを備えたパティキュレート除去装置において、上記パ
ティキュレートフィルタを排ガス出口の前方に所定量突
出させると共に、上記逆洗ノズルからフィルタの突出部
且つ出口側エッジ部に向かうエアー圧を部分的に減衰さ
せる減衰板を設けたことを特徴とするパティキュレート
除去装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993017368U JP2599156Y2 (ja) | 1993-04-07 | 1993-04-07 | パティキュレート除去装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1993017368U JP2599156Y2 (ja) | 1993-04-07 | 1993-04-07 | パティキュレート除去装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0676617U JPH0676617U (ja) | 1994-10-28 |
JP2599156Y2 true JP2599156Y2 (ja) | 1999-08-30 |
Family
ID=11942094
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1993017368U Expired - Lifetime JP2599156Y2 (ja) | 1993-04-07 | 1993-04-07 | パティキュレート除去装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2599156Y2 (ja) |
-
1993
- 1993-04-07 JP JP1993017368U patent/JP2599156Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0676617U (ja) | 1994-10-28 |
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