JP3029655U - 自動車の排気ガスろ過装置 - Google Patents

自動車の排気ガスろ過装置

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JP3029655U JP1996003515U JP351596U JP3029655U JP 3029655 U JP3029655 U JP 3029655U JP 1996003515 U JP1996003515 U JP 1996003515U JP 351596 U JP351596 U JP 351596U JP 3029655 U JP3029655 U JP 3029655U
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Inventor
壺 勇 雄 藤
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藤壷技研工業株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【課題】コンパクトな排気ガスろ過装置により、エンジ
ンからの排気ガスを装置本体に封入したろ過水中に噴
出、気泡化させ、ろ過作用により排気ガスの有害パ−テ
ィキュレ−トを除去し、ろ過水の水滴が排気吐出口へ飛
散することを防止し消音、排気作用の向上させる。 【解決手段】装置本体を構成する外筒の上流側の側面及
び外筒底部に沿いL字形曲げ管に成形された排気導入管
の、外筒底部に沿って、外筒中に封入されたろ過水中に
配設された直管部分を、その開口部を閉鎖し、周面に多
数の小孔を穿設して排気吹出し管として形成し、その排
気吹き出し管に細かい網目状の排気細分化帯を周設した
構造の排気細分化装置と、網目の細かい繊維状の金網を
積層にして形成し、ろ過水の水面を覆うように配設した
水滴上昇防止装置とを設ける。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
この考案は、排気ガスをろ過装置本体を形成する外筒内に封入したろ過水中に 噴出させ、排気ガスの有害なパ−ティキュレ−トをろ過、吸収し、減少させる効 果を向上させた自動車の排気ガスろ過装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の技術によれは、たとえば特開平3−213202号において開示されて いるように、排気管の排気排出口を細分化し、その排出口から排気ガスろ過器に 封入された水酸化ナトリウム溶液中にエンジンからの排気ガスが噴出させ、ろ過 される過程において、排気ガスに含まれる有害なパ−ティキュレ−トが還元され 減少するような排気ガスろ過装置が提供されている。この排気ガスろ過装置によ れば、排気ガスと水との混合を効率よく行うためにろ過水中における排気排出口 を細分化する技術が肝要であることを示している。また特開平3−213613 に示されている実施例のように、排気ガスと水の混合を効率よく行うために、水 流パイプの水吸入口から強制的に水タンクの水と、水流パイプに導入された排気 ガスとを吸い込み合流させて、水タンク内を還流させる複雑な排気ガスと水との 混合方法を提供している。このほか噴射ノズルから散水して排気ガス成分を水に 溶解する排気ガス処理装置(例えば実開平3−22520号)などのように、従 来の技術は、排気ガスとろ過水の混合を効率化し、排気ガスのろ過効果を向上さ せ排気ガスの有害パ−ティキュレ−トを除去することを目的とした排気ガス浄化 装置に係る発明や考案が多く開示されている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、このような排気ガスろ過装置においては、水又は水溶液を効率 よく排気ガスと混合してろ過効果を向上させ、排気ガスから有害なパ−ティキュ レ−トを除去するため必要とする排気管の排気排出口を細分化する成形技術は、 かならずしも容易ではなく、また明瞭に開示されていない。一方、ろ過水の吸入 孔を設けた排気導入管や強制吸排水パイプ等からなる混合装置の構成は複雑とな り、それだけコスト高を招き産業上の利用面に問題がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
この考案の自動車の排気ガスろ過装置は、装置本体を構成する外筒の上流側の 側面及び外筒底部に沿って、L字形曲げ管に成形された排気導入管の、外筒中に 封入されたろ過水中において外筒底部に沿い配設された直管部分を、その開口部 を閉鎖し、周面に多数の小孔を穿設して排気吹出し管として形成し、その排気吹 き出し管に細かい網目状の排気細分化帯を周設した構造の排気細分化装置と、網 目の細かい繊維状の金網を積層にして形成し、ろ過水の水面を覆うように配設し た水滴上昇防止装置とからなる構造を特徴としている。
【0005】
【考案の実施の形態】
添付図面により、この考案による自動車の排気ガスろ過装置を、以下詳細に説 明する。
【0006】 図1は、この考案の自動車の排気ガスろ過装置の一実施例を示す縦断側面図、 図2は、図1の断面図、また図3は、従来の技術による一実施例の縦断側面図で ある。
【0007】 各図において、1は装置本体を構成する外筒、2は排気導入管、3はエンジン からの排気ガスの流入口、4は排気吐出口、5は排気吹き出し管、6は排気吹出 し管の開口部、7は排気吹出し管の周面の多数孔、8は排気細分化帯、9はろ過 水、10はろ過水の水面、11は水滴上昇防止装置、12は空洞室、13は排気 排出管、14、15はそれぞれろ過水の循環出口及び入口である。
【0008】 図1に示されたように、エンジンから排気ガスが導入される排気導入管2は、 外筒1内において、その上流側の側面及び外筒底部に沿ってL字形曲げ管に加工 されている。
【0009】 外筒底部にはろ過水9が封入されており、ろ過水の水面10上には空洞室12 が形成されている。排気導入管2の外筒底部に沿った直管部分は、排気吹出し管 5として形成され、その開口部6は閉鎖され、周面には多数の小孔7が穿設され いる。かつ、排気吹出し管5には細かい網目状の排気細分化帯8が周設されてい る。
【0010】 この考案の排気ガスろ過装置の排気吹出し管5に周設される排気細分化帯8は 、排気ガスが排気吹き出し管5の周面の多数孔7からろ過水中に容易に流出しに くい程度にきわめて細かいすき間を形成する帯状のものとし、たとえば燒結材等 で作製されていることが好ましい。
【0011】 水滴上昇防止装置11は、網目の細かい繊維状の金網を積層にして形成し、ろ 過水の水面10を覆うように外筒1内に配設されている。
【0012】 上述のろ過水の水面10を覆うように配設された水滴上昇防止装置11を形成 する金網は、例えば網目の細かい繊維状のスチ−ルウ−ル等の素材を用いて作製 されることが好ましい。
【0013】 ろ過された排気ガスを排気吐出口4から装置外に吐出する排気排出管13は、 空洞室12内に排気吹出し管5と並列して設けられている。
【0014】 また、外筒の上流側の側壁において、ろ過水9を循環して、排気ガスをろ過、 冷却させるための循環出口14と入口15が配設されていることが好ましい。
【0015】 エンジンからの排気ガスは、排気流入口3から排気導入管2をとおり排気吹出 し管5へ導かれる。そこで、排気吹出し管5の周面に穿設された多数孔7からろ 過水9中へ噴出しようとする排気ガスは、排気吹出し管5に周設された、排気ガ スが容易に流出しにくい、きわめて細かいすき間の網目状の、例えば燒結材等で 形成した、排気細分化帯8による背圧を受け、エンジンから排気吹出し管5中へ 導入された排気ガスの排圧は上昇する。このように加圧収縮された排気ガスが、 多数孔7をとおって排気細分化帯8からろ過水9中に膨張噴出するとき、微粒子 状の細かい気泡となる。
【0016】 微粒子状の気泡化した排気ガス中の有害パ−ティキュレ−トは、ろ過水9中に 排気ガスとともに噴出し、そこで効果的に吸収され減少する。
【0017】 気泡化した排気ガスが、空洞室12をとおり排気排出管13の排気吐出口4か らろ過水9の水滴をともなって装置外に吐出される。この場合、水滴は、排気作 用をさまたげる原因になるので、ろ過水9の水面10上への水滴の飛散、上昇を 効率よく防止するために、上述のように水滴上昇防止装置11が、網目の細かい 繊維状の、例えばスチ−ルウ−ル製の金網を積層にして形成し、ろ過水の水面1 0を覆うように外筒1内に配設されている。
【0018】 この考案のコンパクトな排気ガスろ過装置によって、ろ過水中において排気ガ スが微粒子状に気泡化されるので、その排気音の消音効果が向上する。なお、ろ 過水の循環による冷却作用が加われば、消音効果はさらに向上する。
【0019】 以上詳細に説明した排気ガスろ過装置は、この考案の一実施例を示したもので あるが、この排気ガスろ過装置の外筒1を、消音器本体の外筒として形成するこ とにより、排気ガスろ過装置を装着した自動車用消音器として実施することもで きる。
【0020】
【考案の効果】
以上説明したとおり、この考案は、コンパクトな排気ガスろ過装置の構成によ り、ろ過水中における排気細分化作用を向上させて排気ガスと水の混合を効率化 し、排気ガス中の有害パ−ティキュレ−トを浄化する効果がある。また、ろ過水 中において排気ガスを微粒子状に気泡化することによる消音効果がり、ろ過水の 水滴上昇、飛散を防止し、排気作用の減衰を防ぐ効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】は、この考案の自動車の排気ガスろ過装置の縦
断側面図。
【図2】は、図1の断面図。
【図3】は、従来の技術による排気ガスろ過装置の1実
施例。
【符号】
各図において、1は外筒、2は排気導入管、5は排気吹
出し管、6は排気吹出し管の閉鎖された開口部、7は多
数孔、8は排気細分化帯、9はろ過水、11は水滴上昇
防止装置、13は排気排出管である。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンジンからの排気ガスを水と混合させ排
    気ガスの有害なパ−ティキュレ−トを除去する自動車の
    排気ガスろ過装置において、装置本体を構成する外筒の
    上流側の側面及び外筒底部に沿って、L字形曲げ管に成
    形された排気導入管の、外筒中に封入されたろ過水中に
    おいて外筒底部に沿い配設された直管部分を、その開口
    部を閉鎖し、周面に多数の小孔を穿設して排気吹出し管
    として形成し、その排気吹き出し管に細かい網目状の排
    気細分化帯を周設した構造の排気細分化装置と、網目の
    細かい繊維状の金網を積層にして形成し、ろ過水の水面
    を覆うように配設した水滴上昇防止装置とからなる自動
    車の排気ガスろ過装置。
JP1996003515U 1996-04-01 1996-04-01 自動車の排気ガスろ過装置 Expired - Lifetime JP3029655U (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014501600A (ja) * 2010-09-24 2014-01-23 キム,ジョンイン 大気汚染物質除去装置
CN106765382A (zh) * 2016-12-06 2017-05-31 江门市永成厨具设备有限公司 一种组合式炒炉
KR20210003598A (ko) * 2019-07-02 2021-01-12 전진범 진공집진펌프를 보호하기 위한 흡입공기 냉각장치

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