JP2599001B2 - 誤り訂正処理回路 - Google Patents

誤り訂正処理回路

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JP2599001B2 JP1217871A JP21787189A JP2599001B2 JP 2599001 B2 JP2599001 B2 JP 2599001B2 JP 1217871 A JP1217871 A JP 1217871A JP 21787189 A JP21787189 A JP 21787189A JP 2599001 B2 JP2599001 B2 JP 2599001B2
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【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、BCH符号に1ビットのパリティを付加し
た誤り訂正符号を用いた伝送データの誤り訂正処理をす
る誤り訂正処理回路に関する。
[従来の技術] データ伝送の際、伝送路等で雑音等により誤りが生じ
ることがある。そこで、データ伝送の信頼性を向上させ
るために、送信側で情報ビットに検査ビットを付加して
送り、受信側でその検査ビットをもとに誤りビットを検
知して訂正する方式が採られている。
このような誤り訂正方式のなかで、BCH符号にパリテ
ィが付加された誤り訂正符号を用いる誤り訂正方式が提
案されている。
まず、BCH符号を用いた誤り訂正方式について説明す
る。
符号ビット数をN、そのうちの情報ビット数をK、検
査ビット数をC=N−Kとすると、送信データのビット
列は[aN-1,aN-2,・・・,a0]のNビットとなり、この
うち情報ビット列は[aN-1,aN-2,・・・,aN-K]のKビ
ット、検査ビット列は[aN-K-1,aN-K-2,・・・,a0]の
Cビットである。
ここで検査ビット列は、次のようにして決められる。
まず、情報ビット列に対応する多項式I(X)を、 I(X)=aN-1XN-1+aN-2XN-2 +・・・+aN-KXN-K ・・・(1) と考える。この(1)式を次数Cの生成多項式G(X)
で割った余りである剰余多項式をR(X)とすると、 R(X)=bC-1XC-1+bC-2XC-2 +・・・+b0 ・・・(2) となり、この(2)式に対応するビット列を検査ビット
列とする。つまり、 [aN-K-1,aN-K-2,・・・,a0] =[bC-1,bC-2,・・・,b0] となる。
そのため、送信データのビット列に対応する多項式A
(X)は、 A(X)=aN-1XN-1+aN-2XN-2+・・・+a0 =I(X)+R(X) ・・・(3) となり、(3)式は、生成多項式G(X)で割り切れる
ことになる。
したがって、受信側では、受信データ[vN-1,vN-2,・
・・,v0]に対応する多項式を生成多項式G(X)で割
ったときの剰余多項式であるシンドローム多項式S
(X)を求める。そして、S(α)=0(αはG(X)
の根)であれば誤りなし、S(α)≠0であれば誤りあ
りと判定することができる。
そして、BCH符号では、S(α)≠0、すなわち誤り
ありと判定されるときには、シンドローム多項式S
(X)に対応するビット列であるシンドロームパターン
[SC-1,SC-2,・・・,S0]は、それぞれの誤り訂正符号
の訂正可能ビット数内での誤りパターンに、生成多項式
G(X)によって対応づけられているので、その誤りパ
ターンに該当する受信データのビットを反転させること
によって誤りを訂正できる。
第2図のは、N=15、K=5で誤り訂正可能ビット
数3ビットのBCH(15,5)符号のシンドロームパターン
[S9,S8,・・・,S0]と誤りパターン[e14,e13,・・・,
e0]の対応表である。
このようにBCH符号では、発生する誤りが、それぞれ
の誤り訂正符号の訂正可能ビット数内の誤りのみであれ
ば、求まったシンドロームパターンと誤りパターンは1
対1に対応づけられるが、訂正可能ビット数以上の誤り
が発生する可能性がある場合は、1つのシンドロームパ
ターンに対応する誤りパターンが1つのは限らない。
したがって、訂正可能ビット数以上の誤りが発生する
可能性がある場合に、訂正可能ビット数内のみが発生す
る場合と同様に誤り訂正を行うと、誤訂正をしてしまう
可能性がある。
このような誤訂正の確率を小さくする簡単な方法とし
て、上述したBCH符号に1ビットのパリティを付加する
方法が提案されている。例えば、偶数パリティとして、 aN-1+aN-2+・・・+a0+p=0 となる1ビットのパリティpが付加される。
受信側では、受信データ[vN-1,vN-2,・・・,v0,q]
のうち、vN-1〜v0のデータのシンドロームを求め、それ
に対応した誤りパターンに当たる受信データのビットを
訂正し、その訂正データと受信データのパリティqのパ
リティチェックを行なう。そして、その結果Pが、P=
「0」であれば正しく訂正できたと判断され、一方、P
=「1」であれば誤訂正であった、つまり訂正不可能な
誤りであったと判断される。したがって、BCH符号のみ
の場合より、誤訂正の確率を小さくできる。
このようにBCH符号に1ビットのパリティを付加した
誤り訂正符号を使った誤り訂正処理回路は、従来、例え
ば第3図に示すように構成されている。
すなわち、受信データのシンドロームを計算するシン
ドローム計算回路31と、シリアルデータで入力される受
信データをパラレルデータでラッチしておくS/Pレジス
タ32と、シンドローム計算回路31で求められたCビット
のシンドロームパターン[SC-1,SC-2,・・・,S0]をア
ドレス[AC-1,AC-2,・・・,A0]として入力し、これに
対応するNビットの誤りパターン[eN-1,eN-2,・・・,e
0]を出力するROM等を用いた誤りパターンテーブル33
と、誤った受信データを訂正するために、誤りパターン
テーブル33より出力されるNビットの誤りパターン[e
N-1,eN-2,・・・,e0]に対応したビットを反転するため
のN個のエクスクルーシブオア回路で構成される演算回
路34、および演算回路34からの受信データの訂正データ
と受信データのパリティqのパリティチェックを行なう
N+1ビット入力のエクスクルーシブオア回路35とから
構成されている。
そして、演算回路34からは情報ビットの訂正データ
[wK-1,wK-2,・・・,w0]が出力され、エクスクルーシ
ブオア回路35からは誤訂正検知データEcが出力される。
さらに、シンドロームパターン[SC-1,SC-2,・・・,
S0]が誤り訂正可能ビット数内の誤りパターン[eN-1,e
N-2,・・・,e0]に対応するものでないときは(第2図
において、誤りパターン[×,×.・・・,×]の部分
を参照)、誤りパターンテーブル33より訂正不可能であ
ることを示す訂正不可能検知データEuが出力される。
[発明が解決しようとする課題] ここで、受信データのNビットのうち、必要な情報ビ
ットはKビットだけであるが、第3図例の誤り訂正処理
回路によれば、誤訂正検知データEcを出力するために、
Nビットの受信データの全てに対する訂正データを求め
なければならない。
そのため、誤りパターンテーブル33にROM等を使用す
る場合、シンドロームパターン[SC-1,SC-2,・・・,
S0]をアドレス入力とし、データ出力を誤りパターン
[eN-1,eN-2,・・・,e0]とすると、データビット幅が
大きくなり、いくつものROMにデータビットを分けなく
てはらならないという問題があった。
また、S/Pレジスタ32のシフト段数、演算回路34を構
成するエクスクルーシブオア回路の個数が多くなって回
路規模が大きくコスト高となるという問題があった。
このような問題は、訂正可能ビット数が大きくなる程
顕著となる。すなわち、情報ビット数Kが変わらないと
すると、訂正可能ビット数が大きくなる程、情報として
不必要な検査ビット数Cが大きくなり、全体の符号ビッ
ト数Nが大きくなるからである。
そこで、この発明では、受信データのうち情報ビット
の訂正データのみを求めるようにして、上述の問題を回
避するものである。
[課題を解決するための手段] この発明は、BCH符号に1ビットのパリティを付加し
た誤り訂正符号を用いた伝送データのシンドロームを計
算するシンドローム計算手段と、このシンドローム計算
手段で計算されたシンドロームに対する誤りパターンと
誤りパターンのパリティを発生する発生手段と、この発
生手段で発生された誤りパターンに対応するデータ訂正
を行なう演算手段と、伝送データのパリティと誤りパタ
ーンのパリティの一致を検出するパリティ検査手段とを
有することを特徴とするものである。
[作 用] 上述構成(第1図に示す)においては、パリティ検査
手段14で伝送データのパリティと誤りパターンのパリテ
ィの一致を検出することにより誤訂正が検知される。
そのため、演算手段15では、伝送データの情報ビット
に対応する訂正データのみを求めればよく、発生手段13
からは受信データのうち情報ビットの誤りパターンのみ
が出力される。
これにより、発生手段13の出力データのビット幅を小
さくし得ると共に、演算手段15等の回路規模を小さくし
得る。
[実施例] 以下、第1図を参照しながら、この発明の一実施例に
ついて説明する。
本例においては、シンドロームパターンに対する訂正
可能なビット数内の誤りパターンと、その誤りパターン
のパリティを求めておく。もし、発生した誤りが訂正可
能なビット数内の誤りであったなら、誤りを含んだ受信
データのパリティと予め求めておいた誤りパターンのパ
リティとが一致するはずである。したがって、一致しな
かったら訂正可能ビット数以上の誤りがあったことにな
る。
第1図において、シンドローム計算回路11には、シリ
アル受信データが供給されると共に、この受信データに
同期したクロックCKが供給され、受信データのシンドロ
ームが計算される。
また、このシンドローム計算回路11で計算されたシン
ドロームパターン[SC-1,SC-2,・・・,S0]は、例えばR
OMで構成される誤りパターンテーブル13にアドレス[A
C-1,AC-2,・・・,A0]として供給される。
ここで、各シンドロームパターン[SC-1,SC-2,・・
・,S0]に対する訂正可能ビット数内の誤りパターン[e
N-1,eN-2,・・・,e0)、その誤りパターンの1ビットの
パリティEpが予め求められ、誤りパターンテーブル13に
は、出力データとして、情報ビットの誤りパターン[e
N-1,eN-2,・・・,eN-K]、誤りパターン[eN-1,eN-2,・
・・,e0]のパリティEpが格納される。
また、誤りパターンテーブル13には、出力データとし
て、訂正不可能検知データEuが格納される。この訂正不
可能検知データEuは、シンドロームパターン[SC-1,S
C-2,・・・,S0]が誤り訂正可能ビット数内の誤りパタ
ーン[eN-1,eN-2,・・・,e0]に対応するものではなく
(第2図において、誤りパターン[×,×,・・・,
×]の部分を参照)、誤り訂正が不可能な場合には、訂
正が不可能であることを示すデータである。この訂正不
可能検知データEuは、例えば訂正が可能な場合には
「0」となり、訂正不可能な場合には「1」となる。
上述したようにシンドローム計算回路11よりシンドロ
ームパターン[SC-1,SC-2,・・・,S0]が供給される
と、この誤りパターンテーブル13からは、そのシンドロ
ームパターンに対応する情報ビットの誤りパターン[e
N-1,eN-2,・・・,eN-K]、誤りパターン[eN-1,eN-2,・
・・,e0]のパリティEpおよび訂正不可能検知データEu
が出力される。
この誤りパターンテーブル13より出力される情報ビッ
トの誤りパターン[eN-1,eN-2,・・・,eN-K]は、誤っ
た情報ビットを訂正するための演算回路15を構成するK
個のエクスクルーシブオア回路に供給される。
また、S/Pレジスタ12には、シリアル受信データが供
給されると共に、この受信データに同期したクロックが
供給され、受信データの情報ビット部分[vN-1,vN-2,・
・・,vN-K]がパラレルデータでラッチされる。
S/Pレジスタ12より出力される受信データの情報ビッ
ト部分[vN-1,vN-2,・・・,vN-K]は、演算回路15お構
成するK個のエクスクルーシブオア回路に供給される。
そして、情報ビットの誤りパターン[eN-1,eN-2,・・
・,eN-K]によって受信データの情報ビット部分[vN-1,
vN-2,・・・vN-K]の誤ったビットが反転されて訂正さ
れ、この演算回路15からは情報ビットの訂正データ[w
K-1,wK-2,・・・,w0]が出力される。
また、シリアル受信データは誤訂正検知回路14を構成
するエクスクルーシブオア回路14aに供給され、このエ
クスクルーシブオア回路14aの出力信号はDフリップフ
ロップ14bのD端子に供給される。また、受信データの
各ビットに同期したクロックがDフリップフロップ14b
に供給され、このDフリップフロップ14bのQ端子に得
られる出力データはエクスクルーシブオア回路14aに供
給されると共にエクスクルーシブオア路14cに供給され
る。
エクスクルーシブオア回路14cには、誤りパターンテ
ーブル13より出力される誤りパターンのパリティEpが供
給される。そして、このエクスクルーシブオア回路14c
より誤訂正検知データEcが出力される。
上述したように、発生した誤りが訂正可能なビット数
内の誤りである場合には、誤りを含んだ受信データのパ
リティと誤りパターンのパリティEpは一致する。したが
って、発生した誤りが訂正可能なビット数内であり演算
回路15で情報ビットが正しく訂正されるときには、誤訂
正検知データEcとして「0」が出力され、一方、発生し
た誤りが訂正可能なビット数内でなく演算回路15で情報
ビットが正しく訂正されないときには、誤訂正検知デー
タEcとして「1」が出力される。
本例の誤り訂正処理回路は以上のように構成される。
次に、具体例として、3ビットまでの誤り訂正が可能
で、生成多項式G(X)=X10+X8+X5+X4+X2+X+
1のBCH(15,5)符号に偶数パリティを付加した符号を
用いた場合を考える。この場合、全符号ビット長16ビッ
ト、N=15、K=5である。
第2図のは、BCH(15,5)符号の生成多項式G
(X)=X10+X8+X5+X4+X2+X+1によって対応づ
けられるシンドロームパターン[S9,S8,・・・,S0]と
訂正可能ビット数内の誤りパターン[e14,e13,・・・,e
0]のテーブルである。そして、アドレス[A9,A8,・・
・,A0]にシンドロームパターン[S9,S8,・・・,S0]が
対応し、出力データ[D4,D3,・・・,D0]に誤りパター
ンの情報ビット部分[e14,e13,・・・,e10]が対応し、
出力データD5に誤りパターン[e14,e13,・・・,e0]の
パリティEpが対応し、出力データD6に訂正不可能検知デ
ータEuが対応するように、誤りパターンテーブル13を構
成するROMにデータが設定される。
以下、情報ビット「00101]を送信する場合を例にと
って説明する。送信データは、この5ビットの情報ビッ
トと、この情報ビットを生成多項式G(X)で割ったと
きの剰余である10ビットの検査ビット[0011011100]
と、以上の合計15ビットに対する1ビットの偶数パリテ
ィを付加した全長16ビットの符号[0010100110111001]
となる。
まず、この送信データの伝送中に、誤り訂正可能ビッ
ト数内のビット数の誤りで、誤りパターン[1110000000
000000](「1」が立っているビットが誤りビッオを示
す)の誤りが生じ、受信データが[1100100110111001]
となるときの動作を説明する。
最初にシンドローム計算回路11、S/Pレジスタ12、誤
訂正検知回路14がリセットされる。
リセット後、クロックのタイミングでシリアル受信デ
ータがシンドローム計算回路11に入力され、15クロック
目でシンドロームパターン[S9,S8,・・・,S0]=[001
0100110]が求まり、このシンドロームパターンが誤り
パターンテーブル13にアドレス[A9,A8,・・・,A0]と
して入力される。誤りパターンテーブル13からは、予め
設定されている第2図ののテーブル値より、情報ビッ
トの誤りパターン[e14,e13,・・・,e10]=[11100]
と、誤りパターンのパリティEp=[1]と、訂正不可能
検知データEu=[0]が出力される。
また、これと同時に、リセット後、クロックのタイミ
ングでシリアル受信データはS/Pレジスタ12に入力さ
れ、5クロック目で受信データの情報ビットに対応する
データ[v14,v13,・・・,v10]=[11001]がラッチさ
れる。このデータと誤りパターンテーブル13より出力さ
れる誤りパターン[e14,e13,・・・,e10]=[11100]
とが演算回路15の5個のエクスクルーシブオア回路に供
給されて誤りが訂正され、訂正データ[w5,w4,・・・,w
0]=[00101]が得られる。
また、これらと同時に、リセット後、クロックのタイ
ミングでシリアル受信データは誤訂正検知回路14に入力
され、16クロック目で求まった受信データのパリティ
[1]と、誤りパターンテーブル13より出力される誤り
パターンのパリティEp=[1]がエクスクルーシブオア
回路14cに供給されて一致が検出される。そして、誤訂
正検知データEcとして「0」が出力される。これによ
り、誤り訂正が正しく行なわれたことが検知される。
次に、送信データの伝送中に、誤り訂正可能ビット数
より多いビット数の誤りで、誤りパターン[0000000101
001100]の誤りが生じ、受信データが[00101000111101
01]となるときの動作を説明する。
最初にシンドローム計算回路11、S/Pレジスタ12、誤
訂正検知回路14がリセットされる。
リセット後、クロックのタイミングでシリアル受信デ
ータがシンドローム計算回路11,S/Pレジスタ12および誤
訂正検知回路14に入力される。
シンドローム計算回路11では、リセット後15クロック
目でシンドロームパターン[S9,S8,・・・,S0]=[001
0100110]が求まり、このシンドロームパターンが誤り
パターンテーブル13にアドレス[A9,A8,・・・,A0]と
して入力される。誤りパターンテーブル13からは、予め
設定されている第2図ののテーブル値より、情報ビッ
トの誤りパターン[e14,e13,・・・,e10]=[11100]
と、誤りパターンのパリティEp=[1]と、訂正不可能
検知データEu=[0]が出力される。
また、S/Pレジスタ12では、リセット後5クロック目
で受信データの情報ビットに対応するデータ[v14,v15,
・・・,v10]=[00101]がラッチされる。このデータ
と誤りパターンテーブル13より出力される誤りパターン
[e14,e13,・・・,e10]=[11100]とが演算回路15の
5個のエクスクルーシブオア回路に供給されて誤りが訂
正され、訂正データ[w5,w4,・・・,w0]=[11001]が
得られる。
しかし、誤訂正検知回路14では、リセット後、16クロ
ック目で求まった受信データのパリティ[0]と、誤り
パターンテーブル13より出力される誤りパターンのパリ
ティEp=[1]がエクスクルーシブオア回路14cに供給
され、誤訂正検知データEcとして「1」が出力される。
これにより、誤り訂正が誤訂正であることが検知され
る。
このように本例においては、誤訂正検知回路14で、受
信データのパリティと誤りパターンテーブル13よりも出
力される誤りパターンのパリティEpの一致が検出される
ことにより誤訂正検知データEcが得られる。
そのため、誤りパターンテーブル13より情報ビットの
誤りパターン[eN-1,eN-2,・・・,eN-K]のみが出力さ
れ、演算回路15では受信データの情報ビットに対応する
訂正データ[wK-1,wK-2,・・・,w0]のみを求めること
で足りる。
したがって本例によれば、例えば誤りパターンテーブ
ル33にROM等を使用する場合、従来よりも出力データの
ビット幅を小さくすることができ、いくつものROMにデ
ータビットを分けなくてはならないという問題を軽減す
ることができる。また、S/Pレジスタ12のシフト段数、
演算回路15を構成するウクスクルーシブオア回路の個数
を少なくできるので、回路規模を小さくでき、コストを
低減することができる。
[発明の効果] 以上説明したように、この発明によれば、パリティ検
査手段で伝送データのパリティと誤りパターンのパリテ
ィの一致を検出することにより誤訂正が検知されるよう
にしたので、受信データの情報ビットに対応する訂正デ
ータのみを求めればよく、回路構成を簡単にできると共
に、回路規模を小さくでき、コストの低減化を図ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例を示す構成図、第2図は誤
りパターンテーブルの説明のための図、第3図は従来例
の構成図である。 11……シンドローム計算回路 12……S/Pレジスタ 13……誤りパターンテーブル 14……誤訂正検知回路 15……演算回路

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】BCH符号に1ビットのパリティを付加した
    誤り訂正符号を用いた伝送データのシンドロームを計算
    するシンドローム計算手段と、 このシンドローム計算手段で計算されたシンドロームに
    対する誤りパターンと誤りパターンのパリティを発生す
    る発生手段と、 この発生手段で発生された誤りパターンに対応するデー
    タ訂正を行なう演算手段と、 上記伝送データのパリティと上記発生手段で発生される
    誤りパターンのパリティの一致を検出するパリティ検査
    手段とを有することを特徴とする誤り訂正処理回路。
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