JP2598936Y2 - 動力伝達部のダンパ装置 - Google Patents

動力伝達部のダンパ装置

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JP2598936Y2
JP2598936Y2 JP1992044530U JP4453092U JP2598936Y2 JP 2598936 Y2 JP2598936 Y2 JP 2598936Y2 JP 1992044530 U JP1992044530 U JP 1992044530U JP 4453092 U JP4453092 U JP 4453092U JP 2598936 Y2 JP2598936 Y2 JP 2598936Y2
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power transmission
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源 吉井
俊明 岡西
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Kanzaki Kokyukoki Manufacturing Co Ltd
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Kanzaki Kokyukoki Manufacturing Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、舶用減速機等の動力伝
達部のダンパ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、動力伝達部のダンパ装置に係る技
術として、実公平2─18364号公報の技術が公知と
なっている。この技術のダンパ装置は、リング内周部に
多数の(円形で一部切欠いた形状の)嵌合部を設けると
ともに、このリングの内側に位置する円盤体の周方向に
設けた多数の突起部に、該嵌合部の形状に合致させた形
状のダンパ部材を放射方向より差し込むようにして取り
付け、嵌合部に嵌合させる構成となっているものであ
る。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】前記の如き構成のダン
パ装置においては、ダンパ部材が劣化して、これを交換
する場合に、リングから円盤体を一旦抜いて、ダンパ部
材を該円盤体の突起部より抜き出さなければならないの
で、リングと円盤体を分解する必要があり、交換作業に
大変時間がかかっていたのである。また、嵌合部の形状
に合致させてダンパ部材を構成する必要があるので、ダ
ンパ部材の形状が複雑となって、加工コストが高くなっ
ていたのである。
【0004】
【課題を解決するための方法】本考案は、以上のような
課題を解決するために、次のような構成としたものであ
る。リング2と、該リング2の内側に位置する円盤体3
と、該リング2と円盤体3との間に配置するダンパ部材
4とを、ケーシング内に配置して動力を伝達する構成に
おいて、該リング2の内周部に一定間隔を開けて凹部分
2a・2a・・・を設け、前記円盤体3の外周部には前
記凹部分2a内に嵌入する凸部分3a・3a・・・を設
け、各凹部分2aと各凸部分3aの側面にそれぞれ半円
状のダンパ部材嵌合部2b・3bを構成し、各ダンパ部
材嵌合部2b・3bに、円筒状のダンパ部材4を挿入
し、前記凸部分3aに固定したストッパ板5で抜け出し
を防止すると共に、前記ケーシングにダンパ部材嵌合部
2b・3bの位置に合わせて開口部を設け、該開口部よ
り前記ダンパ部材4を交換可能に構成したものである。
【0005】
【作用】ダンパ部材の交換時においては、リングと円盤
体の取り付け状態はそのままとし、開口部よりストッパ
板を外して、古いダンパ部材を円盤体の回転軸芯に沿う
方向から抜き出し、代わりに新しいダンパ部材を差し込
み、ストッパ板を装着することによって、その嵌合部に
おけるダンパ部材の交換が完了する。個々の嵌合部にお
けるダンパ部材は、リングを回転させて開口部に逐次位
置合わせすることによって、交換されるのである。
【0006】
【実施例】本考案の解決すべき課題及び構成は以上の如
くであり、次に添付の図面に示した本考案の実施例を説
明する。図1は本考案を用いた動力伝達部の側面断面
図、図2はリング2及び円盤体3の嵌合の形状を示す部
面図、図3は嵌合部に対するダンパ部材4及びスト
ッパ板5の取付けの構成を示す斜視図である。
【0007】まず、図1において、動力伝達部の一要素
として、エンジンのクランク軸に固設された、フライホ
イル1の円周部の側面にリング2がボルトにより固設さ
れている。該リング2の内周部には、ダンパ部材4を介
して円盤体3が嵌合され、該円盤体3の中心部3cには
動力伝達軸9が嵌挿固定され、該動力伝達軸9に固設し
た歯車11から、正逆転切換クラッチ10を介して、図
示しないプロペラ軸へ動力が伝達されるのである。
【0008】前記リング2の内周部には、図2・図3に
示すように、凹部分2a・2a・・・を多数設けてお
り、該凹部分2aの側面には、半円状のダンパ部材嵌合
部2bを構成し、他方、前記円盤体3の外周部には放射
状に凸部分3a・3a・・・を構成している。該凸部分
3aは前記リング2の凹部分2a内に合致させるように
構成している。そして、該円盤体3の凸部分3aの側面
には、前記ダンパ部材嵌合部2bと合わせて円形状の嵌
合部を構成するべく、ダンパ部材嵌合部3bが構成され
ており、両ダンパ部材嵌合部2b・3bにより構成され
る円筒状の嵌合部に、図示の如く、円筒状のダンパ部材
4を挿入するのである。さらにその側面に、小判形のス
トッパ板5を当ててボルト6にて円盤体3の突起部3a
に固定してダンパ部材4が抜けないようにしている。
【0009】ダンパ部材4は、ゴム製等の弾性品にて構
成され、円盤体3とリング2との間における緩衝材とな
るものである。また、ダンパ部材の抜け防止のために、
従来ダンパ部材及び嵌合部そのものの形状を複雑化する
必要があったのであるが、本考案は、ストッパ板5の使
用により、ダンパ部材及び嵌合部の形状が加工誤差等で
多少異なったり、隙間が大きくても、ダンパ部材の抜け
を防ぐことができる。本実施例においては、ダンパ部材
嵌合部2b・3bの形状に合致させて、円筒状のものと
なっているが、該嵌合部及びダンパ部材を板状や台形状
等に構成することも可能であって形状は限定するもので
はなく、いずれにしても、形状が簡素化され、低コスト
にて加工することが可能となるのである。また、ストッ
パ板5は二つのダンパ部材の抜け止めとしているが、一
つであっても、三つ以上の抜け止めとなるように構成し
てもよく、また、ストッパ板5にダンパ部材を緩嵌合し
て両者を一度に外せるように構成することもできるもの
である。
【0010】このように嵌合したリング2及び円盤体3
は、図1の如く、ケーシング7にて被覆されており、該
ケーシング7の側面には、円盤体3の突起部3aの位置
にストッパ板5が外せる大きさの開口部7aを設け、ダ
ンパ部材4を該開口部7aより着脱可能としているので
ある。該開口部7aは、通常蓋体8にて被覆しており、
ダンパ部材交換時には、該蓋体8を外して開口部7aを
開口し、ボルト6を外してストッパ板5を外し、古いダ
ンパ部材4を抜き出して新しいものと交換し、再びスト
ッパ板5をボルト6にて締結することによって、一嵌合
部におけるダンパ部材交換が完了する。つまり、ダンパ
部材4が、開口部7aよりストッパ板5を外すことによ
って、円盤体3の回転軸芯3cの方向に抜き出しできる
ので、ケーシング7を外して円盤体3をリング2より抜
き出すというような、面倒な動力伝達部そのものの分解
を必要とせず、該円盤体3やリング2の取り付け状態は
そのままで、該リング2を回転させて開口部7aに位置
合わせをすることによって、逐次ダンパ部材の交換を行
うことができるのである。
【0011】
【考案の効果】本考案は、請求項の如く構成することに
より、次の如き効果を奏するものである。第1に、リン
グ2の内周部に一定間隔を開けて凹部分2a・2a・・
・を設け 、円盤体3の外周部には前記凹部分2a内に嵌
入する凸部分3a・3a・・・を設け、各凹部分2aと
各凸部分3aの側面にそれぞれ半円状のダンパ部材嵌合
部2b・3bを構成し、各ダンパ部材嵌合部2b・3b
に、円筒状のダンパ部材4を挿入し、前記凸部分3aに
固定したストッパ板5で抜け出しを防止すると共に、ケ
ーシングにダンパ部材嵌合部2b・3bの位置に合わせ
て開口部を設け、該開口部より前記ダンパ部材4を交換
可能に構成したので、ダンパ部材の交換の際には、従来
の如く、ケーシングを外して動力伝達部そのものを分解
する必要がなく、回転させて順に開口部よりストッパ板
とダンパ部材のみを外してケーシング外部より交換する
ことができ、分解の手間を省き、交換作業の時間短縮を
図ることができるのである。 第2に、ストッパ板の使用
により、ダンパ部材の嵌合部からの抜けを防止できるの
で、該ダンパ部材の内部の軸を不要として、また、隣り
合う複数のダンパ部材を同時に抜け止めすることもで
き、更に、ダンパ部材は形状を簡素化することができ
て、低コストにて加工することができるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案を用いた動力伝達部の側面断面図であ
る。
【図2】リング2及び円盤体3の嵌合の形状を示す部分
後面図である。
【図3】嵌合部に対するダンパ部材4及びストッパ板5
の取付けの構成を示す斜視図である。
【符号の説明】
2 リング 3 円盤体 4 ダンパ部材 5 ストッパ板 7 ケーシング 7a 開口部
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−106128(JP,A) 実開 平2−125232(JP,U) 実開 平3−86232(JP,U) 実開 平2−150425(JP,U) 特公 平2−20859(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16F 15/10 - 15/32 F16D 1/00 - 13/70

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 リング2と、該リング2の内側に位置す
    る円盤体3と、該リング2と円盤体3との間に配置する
    ダンパ部材4とを、ケーシング内に配置して動力を伝達
    する構成において、該リング2の内周部に一定間隔を開
    けて凹部分2a・2a・・・を設け、前記円盤体3の外
    周部には前記凹部分2a内に嵌入する凸部分3a・3a
    ・・・を設け、各凹部分2aと各凸部分3aの側面にそ
    れぞれ半円状のダンパ部材嵌合部2b・3bを構成し、
    各ダンパ部材嵌合部2b・3bに、円筒状のダンパ部材
    4を挿入し、前記凸部分3aに固定したストッパ板5で
    抜け出しを防止すると共に、前記ケーシングにダンパ部
    材嵌合部2b・3bの位置に合わせて開口部を設け、該
    開口部より前記ダンパ部材4を交換可能に構成したこと
    を特徴とする動力伝達部のダンパ装置。
JP1992044530U 1992-06-26 1992-06-26 動力伝達部のダンパ装置 Expired - Fee Related JP2598936Y2 (ja)

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