JP2598912Y2 - 過流出防止弁 - Google Patents
過流出防止弁Info
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- JP2598912Y2 JP2598912Y2 JP1991060955U JP6095591U JP2598912Y2 JP 2598912 Y2 JP2598912 Y2 JP 2598912Y2 JP 1991060955 U JP1991060955 U JP 1991060955U JP 6095591 U JP6095591 U JP 6095591U JP 2598912 Y2 JP2598912 Y2 JP 2598912Y2
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- Japan
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- safety valve
- valve
- gas
- shaft portion
- support ring
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、緊急時にガスの流通
を遮断せしめる過流出防止弁に関するものである。
を遮断せしめる過流出防止弁に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ガスコックには過流出防止弁を内蔵する
ものがある。この種のガスコックの基本的なものは、ガ
スコックのガス通路内部に球状をなす安全弁が昇降移動
可能に収納されていて、通常の使用状態においては安全
弁が自重により弁座から離反してガスの流通を確保し、
ガスが過流出した時に安全弁が上昇して弁座に着座し、
ガスの流通を遮断するようになっている。
ものがある。この種のガスコックの基本的なものは、ガ
スコックのガス通路内部に球状をなす安全弁が昇降移動
可能に収納されていて、通常の使用状態においては安全
弁が自重により弁座から離反してガスの流通を確保し、
ガスが過流出した時に安全弁が上昇して弁座に着座し、
ガスの流通を遮断するようになっている。
【0003】ところで、近年、省エネルギー等を目的と
して圧力調整器を具備したガス器具が出現している。こ
の種のガス器具に上記ガスコックを接続すると、ガス器
具を作動させた直後のガス圧力が安定するまでの短時間
の間、瞬間的にガスが過流出して上記安全弁が弁座に着
座してしまい、その後のガス器具へのガスの供給ができ
なくなるという事態が生じた。
して圧力調整器を具備したガス器具が出現している。こ
の種のガス器具に上記ガスコックを接続すると、ガス器
具を作動させた直後のガス圧力が安定するまでの短時間
の間、瞬間的にガスが過流出して上記安全弁が弁座に着
座してしまい、その後のガス器具へのガスの供給ができ
なくなるという事態が生じた。
【0004】この問題を解決する過流出防止弁内臓のガ
スコックが特公昭58ー7868号公報に開示されてい
る。このガスコックにおいては安全弁の作動時間を所定
時間確保するために、安全弁の移動通路に障害突起を設
けている。即ち、障害突起は安全弁の移動軌跡を蛇行さ
せて移動距離を延ばし、又、ガスが過流出して安全弁が
弁座に接近移動する時に、安全弁をこの障害突起に衝突
させてエネルギーを消耗させ、安全弁の移動速度を低下
させる。これによって、安全弁作動完了までの時間を所
定に長引かせるようにしている。
スコックが特公昭58ー7868号公報に開示されてい
る。このガスコックにおいては安全弁の作動時間を所定
時間確保するために、安全弁の移動通路に障害突起を設
けている。即ち、障害突起は安全弁の移動軌跡を蛇行さ
せて移動距離を延ばし、又、ガスが過流出して安全弁が
弁座に接近移動する時に、安全弁をこの障害突起に衝突
させてエネルギーを消耗させ、安全弁の移動速度を低下
させる。これによって、安全弁作動完了までの時間を所
定に長引かせるようにしている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】ところで、安全弁が自
重によって弁座から離反せしめられる上記過流出防止弁
は、その構造上、取付姿勢に制約を受ける等の欠点があ
った。そこで、これを解消するものとして、実開昭62
ー196968号公報に開示される如く、スプリングの
弾発力を利用して安全弁を弁座から離反せしめるように
した過流出防止弁が開発されている。しかしながら、上
記過流出防止弁を内臓したガスコックの場合には、圧力
調整器付きのガス器具に接続した際の前記問題を解決す
るために、前記同様の構造を採用することができなかっ
た。というのは、上記スプリングにより付勢された安全
弁は直線的に移動するようになっていたからである。
重によって弁座から離反せしめられる上記過流出防止弁
は、その構造上、取付姿勢に制約を受ける等の欠点があ
った。そこで、これを解消するものとして、実開昭62
ー196968号公報に開示される如く、スプリングの
弾発力を利用して安全弁を弁座から離反せしめるように
した過流出防止弁が開発されている。しかしながら、上
記過流出防止弁を内臓したガスコックの場合には、圧力
調整器付きのガス器具に接続した際の前記問題を解決す
るために、前記同様の構造を採用することができなかっ
た。というのは、上記スプリングにより付勢された安全
弁は直線的に移動するようになっていたからである。
【0006】この考案は上述従来の技術の問題点に鑑み
てなされたものであり、その目的とするところは、通常
の使用状態における瞬間的なガスの過流出ではガス通路
を遮断せず、ガスの過流出状態が所定時間続いた時だけ
確実にガスの流通を遮断する過流出防止弁を提供しよう
とするところにある。
てなされたものであり、その目的とするところは、通常
の使用状態における瞬間的なガスの過流出ではガス通路
を遮断せず、ガスの過流出状態が所定時間続いた時だけ
確実にガスの流通を遮断する過流出防止弁を提供しよう
とするところにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この考案は上述目的を達
成するためになされたもので、その要旨は、内部にガス
通路を有するケーシングと、このケーシングのガス通路
内に移動自在に収納された安全弁とからなり、通常は上
記安全弁が上記ガス通路に設けられた弁座から離反して
ガスの流通を許し、ガスが過流出状態で流通する時に上
記安全弁が弁座に着座してガスの流通を遮断する過流出
防止弁において、上記安全弁が、シャフト部と、ケーシ
ングの弁座に着座するシール部とから構成され、上記ケ
ーシングのガス通路内には、挿通孔に上記安全弁のシャ
フト部を挿通させて安全弁をガス通路の軸心方向へ移動
可能に支持する支持リングが設けられており、安全弁に
おけるシャフト部の外周面には、支持リングの挿通孔を
挿通する部位に、シャフト部の後方へ接近するにしたが
って径方向外側への突出寸法を漸次大きくしその後再び
突出寸法を漸次小さくする環状の案内突起が設けられ、
而して、安全弁が移動した時にシャフト部の案内突起と
支持リングの壁面とが係合してシャフト部がその径方向
に押動せしめられるようにされていることを特徴とする
過流出防止弁にある。
成するためになされたもので、その要旨は、内部にガス
通路を有するケーシングと、このケーシングのガス通路
内に移動自在に収納された安全弁とからなり、通常は上
記安全弁が上記ガス通路に設けられた弁座から離反して
ガスの流通を許し、ガスが過流出状態で流通する時に上
記安全弁が弁座に着座してガスの流通を遮断する過流出
防止弁において、上記安全弁が、シャフト部と、ケーシ
ングの弁座に着座するシール部とから構成され、上記ケ
ーシングのガス通路内には、挿通孔に上記安全弁のシャ
フト部を挿通させて安全弁をガス通路の軸心方向へ移動
可能に支持する支持リングが設けられており、安全弁に
おけるシャフト部の外周面には、支持リングの挿通孔を
挿通する部位に、シャフト部の後方へ接近するにしたが
って径方向外側への突出寸法を漸次大きくしその後再び
突出寸法を漸次小さくする環状の案内突起が設けられ、
而して、安全弁が移動した時にシャフト部の案内突起と
支持リングの壁面とが係合してシャフト部がその径方向
に押動せしめられるようにされていることを特徴とする
過流出防止弁にある。
【0008】
【作用】ガスが過流出すると安全弁が弁座に接近する方
向へ前進移動する。その移動の途中において安全弁のシ
ャフト部に設けられた案内突起が支持リングの壁面とが
係合する。この場合、案内突起が環状をなしているか
ら、シャフト部が支持リングの挿通孔に対していずれの
方向に偏心していたとしても、案内突起は支持リングの
壁面に確実に係合する。この係合により、安全弁のシャ
フト部は、前進移動に伴って径方向へ押動せしめられ
る。その結果、安全弁は、尻あるいは首を振るようにし
て進む。このように安全弁が蛇行して進むので従来より
移動距離が長くなる。又、上記安全弁の案内突起が支持
リングの壁面に接触して摺動する際にはこれらの間に摩
擦抵抗が作用するので、弁座へ接近する安全弁の移動速
度が遅くなる。その結果、ガス過流出時の安全弁に作用
する力が同じであれば、この考案の過流出防止弁の方が
従来の過流出防止弁よりも、安全弁の作動開始から作動
完了までの所要時間が確実に長くなる。
向へ前進移動する。その移動の途中において安全弁のシ
ャフト部に設けられた案内突起が支持リングの壁面とが
係合する。この場合、案内突起が環状をなしているか
ら、シャフト部が支持リングの挿通孔に対していずれの
方向に偏心していたとしても、案内突起は支持リングの
壁面に確実に係合する。この係合により、安全弁のシャ
フト部は、前進移動に伴って径方向へ押動せしめられ
る。その結果、安全弁は、尻あるいは首を振るようにし
て進む。このように安全弁が蛇行して進むので従来より
移動距離が長くなる。又、上記安全弁の案内突起が支持
リングの壁面に接触して摺動する際にはこれらの間に摩
擦抵抗が作用するので、弁座へ接近する安全弁の移動速
度が遅くなる。その結果、ガス過流出時の安全弁に作用
する力が同じであれば、この考案の過流出防止弁の方が
従来の過流出防止弁よりも、安全弁の作動開始から作動
完了までの所要時間が確実に長くなる。
【0009】したがって、通常のガスの流通状態におけ
る瞬間的な過流出状態では、安全弁が作動し始めてもそ
の作動完了までの時間が長いため、作動完了前に上記過
流出状態から通常のガス流通状態に戻り、過流出防止弁
の作動は回避される。一方、この過流出防止弁が組み込
まれたガスラインに不測の事態が生じてガスの過流出状
態がしばらく続く場合には、所定時間経過後に安全弁が
弁座に着座するので、ガスの流通は確実に遮断される。
る瞬間的な過流出状態では、安全弁が作動し始めてもそ
の作動完了までの時間が長いため、作動完了前に上記過
流出状態から通常のガス流通状態に戻り、過流出防止弁
の作動は回避される。一方、この過流出防止弁が組み込
まれたガスラインに不測の事態が生じてガスの過流出状
態がしばらく続く場合には、所定時間経過後に安全弁が
弁座に着座するので、ガスの流通は確実に遮断される。
【0010】
【実施例】以下、この考案の実施例を図1から図14ま
での図面に基づいて説明する。尚、この実施例における
過流出防止弁はガスコックに内蔵される態様である。図
1に示すように、この実施例におけるガスコック1は、
流入通路2A及び流出通路2Bを有するガスコック本体
2に上記両通路2A,2Bの連通及び遮断を行う弁体3
を回動自在に設け、ガスコック本体2の流入通路2Aに
この考案の要旨である過流出防止弁10を設けて構成さ
れている。
での図面に基づいて説明する。尚、この実施例における
過流出防止弁はガスコックに内蔵される態様である。図
1に示すように、この実施例におけるガスコック1は、
流入通路2A及び流出通路2Bを有するガスコック本体
2に上記両通路2A,2Bの連通及び遮断を行う弁体3
を回動自在に設け、ガスコック本体2の流入通路2Aに
この考案の要旨である過流出防止弁10を設けて構成さ
れている。
【0011】弁体3は下方が小径のテーパ状に形成され
たもので、ガスコック本体2の弁体収納空間に上から挿
入されている。そして、外周のテーパ面がガスコック本
体2のテーパ状の摺動面2Cに密着している。弁体3に
は、ガスコック本体1の流入通路2Aと流出通路2Bと
を連通する連通孔3Aが穿設されている。そして、つま
み4を操作して弁体3を回動させることにより、流入通
路2Aと流出通路2Bとを連通したり遮断したりするこ
とができるようになっている。ガスコック本体2の流入
通路2Aの開口端はネジ部2aになっており、ガス管に
接続可能となっている。又、上記流入通路2Aにおいて
ネジ部2aに連なる下流側には過流出防止弁10を収容
する収容部2bが形成されている。
たもので、ガスコック本体2の弁体収納空間に上から挿
入されている。そして、外周のテーパ面がガスコック本
体2のテーパ状の摺動面2Cに密着している。弁体3に
は、ガスコック本体1の流入通路2Aと流出通路2Bと
を連通する連通孔3Aが穿設されている。そして、つま
み4を操作して弁体3を回動させることにより、流入通
路2Aと流出通路2Bとを連通したり遮断したりするこ
とができるようになっている。ガスコック本体2の流入
通路2Aの開口端はネジ部2aになっており、ガス管に
接続可能となっている。又、上記流入通路2Aにおいて
ネジ部2aに連なる下流側には過流出防止弁10を収容
する収容部2bが形成されている。
【0012】上記過流出防止弁10は図2の全体組立断
面図に示すように、上記ガスコック本体2の収容部2b
にねじ込み固定されるケーシング11と、ケーシング1
1の内部に移動自在に収納された安全弁12と、ケーシ
ング11において下流側及び上流側に取り付けられ上記
安全弁12を移動可能に支持する下流側支持リング13
と上流側支持リング14とから構成されている。
面図に示すように、上記ガスコック本体2の収容部2b
にねじ込み固定されるケーシング11と、ケーシング1
1の内部に移動自在に収納された安全弁12と、ケーシ
ング11において下流側及び上流側に取り付けられ上記
安全弁12を移動可能に支持する下流側支持リング13
と上流側支持リング14とから構成されている。
【0013】ケーシング11は内部に空洞を有する略円
筒状をなし、外周部の一部に設けられた雄ねじ部11d
をガスコック本体2の収容部2bに形成された雌ねじ部
2cにねじ込むことによって、ガスコック本体2に固定
されている。尚、ケーシング11とガスコック本体2と
の間はOリング16によりシールされている。ケーシン
グ11は、ガスコック本体2内において下流側(図2に
おいて左側)に配置される開口端を下流側支持リング1
3に対する取付孔11aとされ、上流側(図2において
右側)に配置される開口端を上流側支持リング14に対
する取付孔11bとされ、両取付孔11a,11bは軸
心をガスコック本体2の流入通路2Aの軸心に一致させ
たガス通路11cによって連絡されている。
筒状をなし、外周部の一部に設けられた雄ねじ部11d
をガスコック本体2の収容部2bに形成された雌ねじ部
2cにねじ込むことによって、ガスコック本体2に固定
されている。尚、ケーシング11とガスコック本体2と
の間はOリング16によりシールされている。ケーシン
グ11は、ガスコック本体2内において下流側(図2に
おいて左側)に配置される開口端を下流側支持リング1
3に対する取付孔11aとされ、上流側(図2において
右側)に配置される開口端を上流側支持リング14に対
する取付孔11bとされ、両取付孔11a,11bは軸
心をガスコック本体2の流入通路2Aの軸心に一致させ
たガス通路11cによって連絡されている。
【0014】一方、安全弁12は図4及び図5に示すよ
うに、断面円形の細長いシャフト部12aと、このシャ
フト部12aの途中に形成されたシール部12bとから
構成されている。シール部12bの外側面12cは球面
の一部からなり、上記ケーシング11のガス通路11c
の途中に設けられたテーパ面からなる弁座11eに着座
可能にされている。そして、図2において想像線で示す
ように、安全弁12のシール部12bがケーシング11
の弁座11eに着座すると、ケーシング11のガス通路
11cは閉塞され、その時に、シャフト部12aの先端
がガスコック本体2の流入通路2Aから突出し、弁体3
のガス通路3A内に突き出るように寸法設定されてい
る。
うに、断面円形の細長いシャフト部12aと、このシャ
フト部12aの途中に形成されたシール部12bとから
構成されている。シール部12bの外側面12cは球面
の一部からなり、上記ケーシング11のガス通路11c
の途中に設けられたテーパ面からなる弁座11eに着座
可能にされている。そして、図2において想像線で示す
ように、安全弁12のシール部12bがケーシング11
の弁座11eに着座すると、ケーシング11のガス通路
11cは閉塞され、その時に、シャフト部12aの先端
がガスコック本体2の流入通路2Aから突出し、弁体3
のガス通路3A内に突き出るように寸法設定されてい
る。
【0015】又、上記シャフト部12aにおいてシール
部12bよりも上流側(図4において右側)に位置する部
位の外周面には、径方向外側に突出する環状の二つの案
内突起12d,12eが形成されている。案内突起12
d,12eはシャフト部12aの軸心方向に沿って相前
後して配置されている。案内突起12d,12eは断面
半円形のドーナツ型をなしている。したがって、各案内
突起12d,12eは、シャフト部12aの後方へ接近
するにしたがってシャフト部12aの断面円形部からの
突出寸法が漸次大きくなり、頂上に達した後は漸次小さ
くなっている。尚、各案内突起12d,12eは、シャ
フト部12aにおける一般部12fの外周面からの最大
突出寸法Hを同じにされている。
部12bよりも上流側(図4において右側)に位置する部
位の外周面には、径方向外側に突出する環状の二つの案
内突起12d,12eが形成されている。案内突起12
d,12eはシャフト部12aの軸心方向に沿って相前
後して配置されている。案内突起12d,12eは断面
半円形のドーナツ型をなしている。したがって、各案内
突起12d,12eは、シャフト部12aの後方へ接近
するにしたがってシャフト部12aの断面円形部からの
突出寸法が漸次大きくなり、頂上に達した後は漸次小さ
くなっている。尚、各案内突起12d,12eは、シャ
フト部12aにおける一般部12fの外周面からの最大
突出寸法Hを同じにされている。
【0016】下流側支持リング13は図6、図7に示す
ように、上記安全弁12のシャフト部12aの先部を挿
通させるインナーリング13aと、このインナーリング
13aと同心上に配置されケーシング11の取付孔11
aに嵌着されるアウターリング13bと、インナーリン
グ13aとアウターリング13bを連結するアーム13
cから構成されており、インナーリング13aとアウタ
ーリング13bの間をガスが流通できるようになってい
る。上記インナーリング13aの挿通孔13eの内径は
安全弁12のシャフト部12aの一般部12fの直径D
より若干大きい。尚、アウターリング13bの外周面に
は脱落防止用の楔13dが形成されている。
ように、上記安全弁12のシャフト部12aの先部を挿
通させるインナーリング13aと、このインナーリング
13aと同心上に配置されケーシング11の取付孔11
aに嵌着されるアウターリング13bと、インナーリン
グ13aとアウターリング13bを連結するアーム13
cから構成されており、インナーリング13aとアウタ
ーリング13bの間をガスが流通できるようになってい
る。上記インナーリング13aの挿通孔13eの内径は
安全弁12のシャフト部12aの一般部12fの直径D
より若干大きい。尚、アウターリング13bの外周面に
は脱落防止用の楔13dが形成されている。
【0017】又、上流側支持リング14も基本的には下
流側支持リング13と同様の構造をなしており、図8、
図9に示すように、インナーリング14aと、このイン
ナーリング14aと同心上に配置されケーシング11の
取付孔11bに嵌着されるアウターリング14bと、イ
ンナーリング14aとアウターリング14bを連結する
アーム14cとから構成され、インナーリング14aと
アウターリング14bの間をガスが流通できるようにな
っている。
流側支持リング13と同様の構造をなしており、図8、
図9に示すように、インナーリング14aと、このイン
ナーリング14aと同心上に配置されケーシング11の
取付孔11bに嵌着されるアウターリング14bと、イ
ンナーリング14aとアウターリング14bを連結する
アーム14cとから構成され、インナーリング14aと
アウターリング14bの間をガスが流通できるようにな
っている。
【0018】上記インナーリング14aの内側が、前記
安全弁12のシャフト部12aの基部が挿通する挿通孔
14eになっている。挿通孔14eの内周面には半球状
をなす係合突起(壁面)14fが一つ設けられている。挿
通孔14eの内周面と係合突起14fの頂上に外接する
円の直径φは、安全弁12の案内突起12d,12eの
外径よりも若干大きくなっており、案内突起12d,1
2eが挿通孔14eを通過することができるようになっ
ている。尚、上流側支持リング14のアウターリング1
4bの外周面にも楔14dが設けられている。又、上記
安全弁12はシール部12bと下流側支持リング13の
インナーリング13aとの間に介装されたスプリング1
5によって上流側に付勢されている。
安全弁12のシャフト部12aの基部が挿通する挿通孔
14eになっている。挿通孔14eの内周面には半球状
をなす係合突起(壁面)14fが一つ設けられている。挿
通孔14eの内周面と係合突起14fの頂上に外接する
円の直径φは、安全弁12の案内突起12d,12eの
外径よりも若干大きくなっており、案内突起12d,1
2eが挿通孔14eを通過することができるようになっ
ている。尚、上流側支持リング14のアウターリング1
4bの外周面にも楔14dが設けられている。又、上記
安全弁12はシール部12bと下流側支持リング13の
インナーリング13aとの間に介装されたスプリング1
5によって上流側に付勢されている。
【0019】上述構成のガスコック1においては、弁体
3が閉じている時、及びガスが流れていない時は、安全
弁12は上記上流側支持リング14のアーム14cに引
っ掛かって止まり、非作動位置に位置している。この
時、安全弁12のシャフト部12aの軸心は下流側支持
リング13の挿通孔13eの軸心及び上流側支持リング
14の挿通孔14eの軸心とほぼ一致する。又、弁体3
が開いていて通常のガス流通状態にある時は、ガス圧に
よる安全弁12を下流側へ押動する力が、スプリング1
5の弾発力よりも小さく、安全弁12は上記非作動位置
に位置したままとなる。
3が閉じている時、及びガスが流れていない時は、安全
弁12は上記上流側支持リング14のアーム14cに引
っ掛かって止まり、非作動位置に位置している。この
時、安全弁12のシャフト部12aの軸心は下流側支持
リング13の挿通孔13eの軸心及び上流側支持リング
14の挿通孔14eの軸心とほぼ一致する。又、弁体3
が開いていて通常のガス流通状態にある時は、ガス圧に
よる安全弁12を下流側へ押動する力が、スプリング1
5の弾発力よりも小さく、安全弁12は上記非作動位置
に位置したままとなる。
【0020】一方、ガスの流通が過流出状態になって、
ガス圧による安全弁12を下流側へ押動する力がスプリ
ング15の弾発力に打ち勝つと、安全弁12が下流側に
移動する。その移動途中で、安全弁12の案内突起12
dが上流側支持リング14の係合突起14fに突き当た
る。この場合、案内突起12dは、環状に形成されてい
るので、案内突起12dに確実に突き当たる。すると、
安全弁12はインナーリング14aから軸心と交差する
方向に力を受けて押動され、係合突起14f上を摺動す
る。その結果、図10に示すように、安全弁12は下流
側支持リング13のインナーリング13aによって支持
される部位を支点として尻を振るようにして前進する。
ガス圧による安全弁12を下流側へ押動する力がスプリ
ング15の弾発力に打ち勝つと、安全弁12が下流側に
移動する。その移動途中で、安全弁12の案内突起12
dが上流側支持リング14の係合突起14fに突き当た
る。この場合、案内突起12dは、環状に形成されてい
るので、案内突起12dに確実に突き当たる。すると、
安全弁12はインナーリング14aから軸心と交差する
方向に力を受けて押動され、係合突起14f上を摺動す
る。その結果、図10に示すように、安全弁12は下流
側支持リング13のインナーリング13aによって支持
される部位を支点として尻を振るようにして前進する。
【0021】案内突起12dが挿通孔14eを通過する
と、今度はもう一つの案内突起12eが係合突起14f
に突き当たり、係合突起14fの上を摺動する。その結
果、安全弁12は上述と同様に尻を振るようにしながら
前進する。
と、今度はもう一つの案内突起12eが係合突起14f
に突き当たり、係合突起14fの上を摺動する。その結
果、安全弁12は上述と同様に尻を振るようにしながら
前進する。
【0022】上記案内突起12eが挿通孔14eを通過
した後は、安全弁12はそのシャフト部12aの軸心を
両支持リング13,14の挿通孔13e,14eの軸心に
ほぼ一致させた姿勢に戻り、更に前進する。そして、最
終的には安全弁12のシール部12bがケーシング11
の弁座11eに着座してガスの流通を遮断する。
した後は、安全弁12はそのシャフト部12aの軸心を
両支持リング13,14の挿通孔13e,14eの軸心に
ほぼ一致させた姿勢に戻り、更に前進する。そして、最
終的には安全弁12のシール部12bがケーシング11
の弁座11eに着座してガスの流通を遮断する。
【0023】このように安全弁12は案内突起12d,
12eと係合突起14fとの作用により蛇行して進むの
で、その移動距離は従来よりも長くなる。尚、図10に
おいて一点鎖線は両支持リング13,14の挿通孔13
e,14eの軸心(即ち、ガス通路cの軸心)を表して
いる。又、上記ガス過流出状態での安全弁12の移動時
においては、各案内突起12d,12eが上流側支持リ
ング14の係合突起14fに接触し摺動しながら移動す
るので、これらの間には摩擦抵抗が作用し、弁座11e
に接近する安全弁12の移動速度が遅くなる。そして、
(i)安全弁12の移動距離が従来よりも長くなるこ
と、(ii)安全弁12の移動速度を遅らせる摩擦が働く
こと、の相乗作用により、ガス圧による安全弁12を下
流側へ押動する力が同じであれば、この考案の過流出防
止弁10の方が案内突起がなかった従来の過流出防止弁
よりも、安全弁12が移動を開始してから弁座11eに
着座するまでの所要時間が長くなる。しかも、案内突起
12d,12eは、環状をなしているから、係合突起1
4fと確実に係合する。よって、所要時間を確実に長く
することができる。
12eと係合突起14fとの作用により蛇行して進むの
で、その移動距離は従来よりも長くなる。尚、図10に
おいて一点鎖線は両支持リング13,14の挿通孔13
e,14eの軸心(即ち、ガス通路cの軸心)を表して
いる。又、上記ガス過流出状態での安全弁12の移動時
においては、各案内突起12d,12eが上流側支持リ
ング14の係合突起14fに接触し摺動しながら移動す
るので、これらの間には摩擦抵抗が作用し、弁座11e
に接近する安全弁12の移動速度が遅くなる。そして、
(i)安全弁12の移動距離が従来よりも長くなるこ
と、(ii)安全弁12の移動速度を遅らせる摩擦が働く
こと、の相乗作用により、ガス圧による安全弁12を下
流側へ押動する力が同じであれば、この考案の過流出防
止弁10の方が案内突起がなかった従来の過流出防止弁
よりも、安全弁12が移動を開始してから弁座11eに
着座するまでの所要時間が長くなる。しかも、案内突起
12d,12eは、環状をなしているから、係合突起1
4fと確実に係合する。よって、所要時間を確実に長く
することができる。
【0024】したがって、このガスコック1に圧力調整
器付きガス器具を接続した場合に、このガス器具の使用
初期に瞬間的に過流出状態となって安全弁12が作動し
始めても、安全弁12が弁座11eに着座するまでの時
間が長いため、安全弁12が作動を完了する前に上記過
流出状態から通常のガス流通状態に戻り、過流出防止弁
10の作動は回避される。一方、上記ガス器具からガス
ホースが外れる等した場合にはガスの過流出状態が続く
ので、所定時間後に安全弁12が弁座11eに着座し、
ガスの流通は確実に遮断される。
器付きガス器具を接続した場合に、このガス器具の使用
初期に瞬間的に過流出状態となって安全弁12が作動し
始めても、安全弁12が弁座11eに着座するまでの時
間が長いため、安全弁12が作動を完了する前に上記過
流出状態から通常のガス流通状態に戻り、過流出防止弁
10の作動は回避される。一方、上記ガス器具からガス
ホースが外れる等した場合にはガスの過流出状態が続く
ので、所定時間後に安全弁12が弁座11eに着座し、
ガスの流通は確実に遮断される。
【0025】尚、過流出防止弁10は弁体3を閉じるこ
とによりリセットされるようになっている。即ち、ガス
コック1の弁体3の外周面にはカム面(図示せず)が設け
られており、過流出防止弁10が作動した場合に弁体3
を閉じ方向へ回転すると、上記カム面が、弁体3の連通
孔3A内に突出した安全弁12のシャフト部12aの先
端を上流側へ押動し、安全弁12を弁座11eから離反
させる。その結果、安全弁12はスプリング15に付勢
されて上流側に戻される。その際には、上流側の案内突
起12e、下流側案内突起12dの順に上流側支持リン
グ14の係合突起14fに接触し、これらに案内されて
安全弁12は蛇行して非作動位置に戻る。
とによりリセットされるようになっている。即ち、ガス
コック1の弁体3の外周面にはカム面(図示せず)が設け
られており、過流出防止弁10が作動した場合に弁体3
を閉じ方向へ回転すると、上記カム面が、弁体3の連通
孔3A内に突出した安全弁12のシャフト部12aの先
端を上流側へ押動し、安全弁12を弁座11eから離反
させる。その結果、安全弁12はスプリング15に付勢
されて上流側に戻される。その際には、上流側の案内突
起12e、下流側案内突起12dの順に上流側支持リン
グ14の係合突起14fに接触し、これらに案内されて
安全弁12は蛇行して非作動位置に戻る。
【0026】上流側支持リング14における係合突起1
4fの形状は、上述実施例の半球状に限るものではな
い。例えば、図11(A)(B)に示すように、係合突起1
4fを断面矩形にしてもよい。尚、図11(A)はインナ
ーリング14aの断面図であり、図11(B)は同平面図
である。このようにしても、安全弁12を蛇行させるこ
とができる。
4fの形状は、上述実施例の半球状に限るものではな
い。例えば、図11(A)(B)に示すように、係合突起1
4fを断面矩形にしてもよい。尚、図11(A)はインナ
ーリング14aの断面図であり、図11(B)は同平面図
である。このようにしても、安全弁12を蛇行させるこ
とができる。
【0027】又、上流側支持リング14における係合突
起を複数設けることも可能である。例えば、図12(A)
(B)に示すように、、インナーリング14aにおける挿
通孔14eの内周面に、その上流側と下流側に相前後さ
せて、且つ周方向に180°ずらした位置に、断面半円
形をなす係合突起14g,14hを一つずつ設けてもよ
い。尚、この場合には、挿通孔14eの内周面と係合突
起14g(14h)とに外接する円の直径を、安全弁12
の案内突起12d(12e)の直径よりも若干大きくし、
案内突起12d,12eが挿通孔14eを挿通できるよ
うにしておく。又、案内突起12d,12eの両方が同
時に挿通孔14eに侵入しないように、案内突起12
d,12eのピッチを所定寸法に設定する。
起を複数設けることも可能である。例えば、図12(A)
(B)に示すように、、インナーリング14aにおける挿
通孔14eの内周面に、その上流側と下流側に相前後さ
せて、且つ周方向に180°ずらした位置に、断面半円
形をなす係合突起14g,14hを一つずつ設けてもよ
い。尚、この場合には、挿通孔14eの内周面と係合突
起14g(14h)とに外接する円の直径を、安全弁12
の案内突起12d(12e)の直径よりも若干大きくし、
案内突起12d,12eが挿通孔14eを挿通できるよ
うにしておく。又、案内突起12d,12eの両方が同
時に挿通孔14eに侵入しないように、案内突起12
d,12eのピッチを所定寸法に設定する。
【0028】このようにすると、安全弁12の前進時
に、案内突起12dが挿通孔14eを通過する際に、初
め案内突起12dと係合突起14hとの係合により、安
全弁12は尻を図中下方に振りながら前進し、その後、
案内突起12dと係合突起14gとの係合により、安全
弁12は尻を図中上方に振りながら前進する。案内突起
12dの通過後、案内突起12eが挿通孔14eを通過
する際にも安全弁12は上述同様に尻を振りながら前進
する。したがって、安全弁12を蛇行して前進させるこ
とができ、前述実施例と同様の作用効果を得ることがで
きる。尚、図12(A)は、上流側支持リング14のイン
ナーリング14aと安全弁12のシャフト部12aの要
部構成図であり、図12(B)はインナーリング14aの
平面図である。
に、案内突起12dが挿通孔14eを通過する際に、初
め案内突起12dと係合突起14hとの係合により、安
全弁12は尻を図中下方に振りながら前進し、その後、
案内突起12dと係合突起14gとの係合により、安全
弁12は尻を図中上方に振りながら前進する。案内突起
12dの通過後、案内突起12eが挿通孔14eを通過
する際にも安全弁12は上述同様に尻を振りながら前進
する。したがって、安全弁12を蛇行して前進させるこ
とができ、前述実施例と同様の作用効果を得ることがで
きる。尚、図12(A)は、上流側支持リング14のイン
ナーリング14aと安全弁12のシャフト部12aの要
部構成図であり、図12(B)はインナーリング14aの
平面図である。
【0029】又、安全弁12において案内突起12d,
12eの一般部12fからの突出寸法を全周に亙って一
定にしなくてもよい。例えば、図13(A)(B)に示すよ
うに、案内突起12d(12e)において一般部12fか
らの突出寸法が最大となる部分と最小となる部分を周方
向180°ずらして設け、最小突出部から最大突出部に
至るまで突出寸法を漸次大きくするようにしてもよい。
尚、図13(A)は安全弁12のシャフト部12aがイン
ナーリング14aの挿通孔14eを挿通した状態を示す
断面図であり、図13(B)は図5に相当する安全弁12
の側面図である。
12eの一般部12fからの突出寸法を全周に亙って一
定にしなくてもよい。例えば、図13(A)(B)に示すよ
うに、案内突起12d(12e)において一般部12fか
らの突出寸法が最大となる部分と最小となる部分を周方
向180°ずらして設け、最小突出部から最大突出部に
至るまで突出寸法を漸次大きくするようにしてもよい。
尚、図13(A)は安全弁12のシャフト部12aがイン
ナーリング14aの挿通孔14eを挿通した状態を示す
断面図であり、図13(B)は図5に相当する安全弁12
の側面図である。
【0030】この図13の例では、インナーリング14
aの挿通孔14e内周面に係合突起を設けていない。安
全弁12が前進する時に、案内突起12d,12eが挿
通孔14eの内周面の図中右端縁に突き当たり、この右
端縁を摺動する。安全弁12が後退する時は、案内突起
12d,12eが挿通孔14eの内周面の図中左端縁に
突き当たり、この左端縁を摺動する。即ち、インナーリ
ング14aの内周面の左右端縁が係合突起14fの代わ
りとなる。
aの挿通孔14e内周面に係合突起を設けていない。安
全弁12が前進する時に、案内突起12d,12eが挿
通孔14eの内周面の図中右端縁に突き当たり、この右
端縁を摺動する。安全弁12が後退する時は、案内突起
12d,12eが挿通孔14eの内周面の図中左端縁に
突き当たり、この左端縁を摺動する。即ち、インナーリ
ング14aの内周面の左右端縁が係合突起14fの代わ
りとなる。
【0031】又、図のように、案内突起12d,12e
のそれぞれの最大突出部を周方向に180°ずらして配
置すると、図12の態様と同様に、安全弁12は尻を上
下に振りながら蛇行して進むようになる。尚、挿通孔1
4eの内径は案内突起12d,12eの外径よりも若干
大きくされていて、案内突起12d,12eが挿通孔1
4eを通過することができるようになっており、又、案
内突起12d,12eの両方が同時に挿通孔14eに侵
入しないように、挿通孔14eの内径寸法と、案内突起
12d,12eのピッチ寸法が所定に設定されている。
のそれぞれの最大突出部を周方向に180°ずらして配
置すると、図12の態様と同様に、安全弁12は尻を上
下に振りながら蛇行して進むようになる。尚、挿通孔1
4eの内径は案内突起12d,12eの外径よりも若干
大きくされていて、案内突起12d,12eが挿通孔1
4eを通過することができるようになっており、又、案
内突起12d,12eの両方が同時に挿通孔14eに侵
入しないように、挿通孔14eの内径寸法と、案内突起
12d,12eのピッチ寸法が所定に設定されている。
【0032】又、安全弁12に設ける案内突起12d,
12eは断面半円形のドーナツ型に限るものではなく、
例えば、図14に示すように、そろばん玉のような断面
三角形のドーナツ型であってもよい。
12eは断面半円形のドーナツ型に限るものではなく、
例えば、図14に示すように、そろばん玉のような断面
三角形のドーナツ型であってもよい。
【0033】又、下流側支持リング13の挿通孔13e
の内径を第1実施例における上流側支持リング14の挿
通孔14eの内径に相当する寸法にし、且つ挿通孔13
eの内周面に係合突起14fに相当する係合突起を設
け、上流側支持リング14の挿通孔14eを安全弁12
におけるシャフト部12aの一般部12fの外径より若
干大きいストレート孔にし、安全弁12の案内突起12
d,12eをシール部12bよりも前方に設け、且つ、
スプリング15を上記案内突起12d,12eと干渉し
ないように取り付けることによって、安全弁12が首を
振りながら前進するようにしてもよい。
の内径を第1実施例における上流側支持リング14の挿
通孔14eの内径に相当する寸法にし、且つ挿通孔13
eの内周面に係合突起14fに相当する係合突起を設
け、上流側支持リング14の挿通孔14eを安全弁12
におけるシャフト部12aの一般部12fの外径より若
干大きいストレート孔にし、安全弁12の案内突起12
d,12eをシール部12bよりも前方に設け、且つ、
スプリング15を上記案内突起12d,12eと干渉し
ないように取り付けることによって、安全弁12が首を
振りながら前進するようにしてもよい。
【0034】又、案内突起の形状は実施例に限るもので
はなく、種々の形状が採用可能である。案内突起の数は
一つでもよいし三つ以上であってもよい。更に、上記過
流出防止弁10においては、スプリング15の弾発力に
より安全弁12を弁座11eから離反させるようにして
いるが、過流出防止弁10の取り付け姿勢によって、安
全弁12が上昇移動して弁座11eに接近するようにし
た場合には、スプリング15を設けず重力により安全弁
12を弁座11eから離反させるようにしてもよい。
はなく、種々の形状が採用可能である。案内突起の数は
一つでもよいし三つ以上であってもよい。更に、上記過
流出防止弁10においては、スプリング15の弾発力に
より安全弁12を弁座11eから離反させるようにして
いるが、過流出防止弁10の取り付け姿勢によって、安
全弁12が上昇移動して弁座11eに接近するようにし
た場合には、スプリング15を設けず重力により安全弁
12を弁座11eから離反させるようにしてもよい。
【0035】又、寸法的に許容されるならば、過流出防
止弁10をガスコック1の弁体3の連通孔3A内に収容
することも可能である。又、弁体を球状にしたボール弁
タイプのガスコックにも内臓可能である。更に、この実
施例における過流出防止弁はガスコックに内蔵する態様
であるが、管継手等に内蔵することも可能である。
止弁10をガスコック1の弁体3の連通孔3A内に収容
することも可能である。又、弁体を球状にしたボール弁
タイプのガスコックにも内臓可能である。更に、この実
施例における過流出防止弁はガスコックに内蔵する態様
であるが、管継手等に内蔵することも可能である。
【0036】
【考案の効果】以上説明したように、この考案によれ
ば、ガスが過流出した時には安全弁が蛇行して進むよう
になって移動距離が従来よりも長くなり、又、安全弁の
案内突起と支持リングの壁面との間に摩擦が働くので安
全弁の移動速度が遅くなって、その結果、安全弁の作動
開始から作動完了までの所要時間を確実に長くすること
ができる。
ば、ガスが過流出した時には安全弁が蛇行して進むよう
になって移動距離が従来よりも長くなり、又、安全弁の
案内突起と支持リングの壁面との間に摩擦が働くので安
全弁の移動速度が遅くなって、その結果、安全弁の作動
開始から作動完了までの所要時間を確実に長くすること
ができる。
【0037】したがって、通常のガスの流通状態におい
て瞬間的にガスが過流出した場合には、安全弁が作動し
始めてもその作動完了前に上記過流出状態から通常のガ
ス流通状態に戻り、過流出防止弁の作動は回避されよう
になるという優れた効果が奏される。そして、ガスの過
流出状態が長く続き緊急遮断の必要がある場合だけ、所
定時間経過後に安全弁が弁座に着座し、ガスの流通が遮
断されるようになる。
て瞬間的にガスが過流出した場合には、安全弁が作動し
始めてもその作動完了前に上記過流出状態から通常のガ
ス流通状態に戻り、過流出防止弁の作動は回避されよう
になるという優れた効果が奏される。そして、ガスの過
流出状態が長く続き緊急遮断の必要がある場合だけ、所
定時間経過後に安全弁が弁座に着座し、ガスの流通が遮
断されるようになる。
【図1】この考案に係る過流出防止弁が内蔵されたガス
コックの縦断面図である。
コックの縦断面図である。
【図2】過流出防止弁の縦断面図である。
【図3】図2のI矢視図である。
【図4】安全弁の正面図である。
【図5】図4のII矢視図である。
【図6】下流側支持リングの平面図である。
【図7】図6のIII矢視断面図である。
【図8】上流側支持リングの平面図である。
【図9】図8のIV矢視断面図である。
【図10】安全弁の作動途中を示す概略正面図である。
【図11】上流側支持リングにおけるインナーリングの
他の例を示す図であり、(A)はその断面図、(B)は平面
図である。
他の例を示す図であり、(A)はその断面図、(B)は平面
図である。
【図12】上流側支持リングにおけるインナーリングの
別の例を示す図であり、(A)はインナーリングに安全弁
が挿通された状態を示す断面図、(B)はインナーリング
の平面図である。
別の例を示す図であり、(A)はインナーリングに安全弁
が挿通された状態を示す断面図、(B)はインナーリング
の平面図である。
【図13】上流側支持リングにおけるインナーリングの
更に他の例と、安全弁の他の例を示す図であり、(A)は
インナーリングに安全弁が挿通された状態を示す断面
図、(B)は安全弁の側面図であり図5に相当する図であ
る。
更に他の例と、安全弁の他の例を示す図であり、(A)は
インナーリングに安全弁が挿通された状態を示す断面
図、(B)は安全弁の側面図であり図5に相当する図であ
る。
【図14】安全弁の別の例を示す部分正面図である。
10 過流出防止弁 11 ケーシング 11c ガス通路 11e 弁座 12 安全弁 12a シャフト部 12b シール部 12d,12e 案内突起 14 支持リング 14e 挿通孔 14f,14g,14h 係合突起(壁面)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 佐藤 文隆 東京都江戸川区西一之江3−27−15 (72)考案者 小杉 靖 東京都品川区豊町4−20−14 光陽産業 株式会社内 (72)考案者 傳田 仁 東京都品川区豊町4−20−14 光陽産業 株式会社内 (56)参考文献 実開 平3−39672(JP,U) 実開 平2−105675(JP,U) 実開 平3−20771(JP,U)
Claims (1)
- 【請求項1】内部にガス通路を有するケーシングと、こ
のケーシングのガス通路内に移動自在に収納された安全
弁とからなり、通常は上記安全弁が上記ガス通路に設け
られた弁座から離反してガスの流通を許し、ガスが過流
出状態で流通する時に上記安全弁が弁座に着座してガス
の流通を遮断する過流出防止弁において、 上記安全弁が、シャフト部と、ケーシングの弁座に着座
するシール部とから構成され、上記ケーシングのガス通
路内には、挿通孔に上記安全弁のシャフト部を挿通させ
て安全弁をガス通路の軸心方向へ移動可能に支持する支
持リングが設けられており、安全弁におけるシャフト部
の外周面には、支持リングの挿通孔を挿通する部位に、
シャフト部の後方へ接近するにしたがって径方向外側へ
の突出寸法を漸次大きくしその後再び突出寸法を漸次小
さくする環状の案内突起が設けられ、而して、安全弁が
移動した時にシャフト部の案内突起と支持リングの壁面
とが係合してシャフト部がその径方向に押動せしめられ
るようにされていることを特徴とする過流出防止弁。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991060955U JP2598912Y2 (ja) | 1991-07-08 | 1991-07-08 | 過流出防止弁 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991060955U JP2598912Y2 (ja) | 1991-07-08 | 1991-07-08 | 過流出防止弁 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH056268U JPH056268U (ja) | 1993-01-29 |
JP2598912Y2 true JP2598912Y2 (ja) | 1999-08-23 |
Family
ID=13157328
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1991060955U Expired - Lifetime JP2598912Y2 (ja) | 1991-07-08 | 1991-07-08 | 過流出防止弁 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2598912Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6543284B2 (ja) | 2017-02-10 | 2019-07-10 | タイコエレクトロニクスジャパン合同会社 | 雌型コンタクト、及び、コンタクトの嵌合構造 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0434295Y2 (ja) * | 1989-02-10 | 1992-08-14 | ||
JP3039672U (ja) * | 1995-06-28 | 1997-07-31 | 純江 齋藤 | デザインタワシ |
JP3020771U (ja) * | 1995-07-19 | 1996-02-06 | 株式会社ショーワプロダクツ | ベビーバス用浴用ネットの取付装置 |
-
1991
- 1991-07-08 JP JP1991060955U patent/JP2598912Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH056268U (ja) | 1993-01-29 |
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