JP2598692B2 - スクリーン版用樹脂膜材料 - Google Patents

スクリーン版用樹脂膜材料

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JP2598692B2 JP63298959A JP29895988A JP2598692B2 JP 2598692 B2 JP2598692 B2 JP 2598692B2 JP 63298959 A JP63298959 A JP 63298959A JP 29895988 A JP29895988 A JP 29895988A JP 2598692 B2 JP2598692 B2 JP 2598692B2
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Ibiden Co Ltd
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  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、例えばプリント配線板を製造する中でのパ
ターン印刷、或いはソルダーレジスト印刷等のスクリー
ン印刷に用いるスクリーン版の印刷用の抜き画像となる
樹脂膜を形成するスクリーン版用樹脂膜材料に関する。
(従来の技術) 従来、スクリーン版用樹脂膜材料としては、ジアゾ縮
合物等からなる感光剤と、水溶性高分子ポリマーの1つ
であるポリビニルアルコールを含有する乳剤液とを混合
したものが広く用いられており、このスクリーン版用樹
脂膜材料を用いたスクリーン版は、次のような工程で製
造されている。まず、アルミニウム等からなる枠体にシ
ルク、ナイロン、テトロン、ポリエステル等の有機繊維
材料、或いはステンレス・スチール等の金属材料からな
るスクリーン用紗を均一なテンションをかけて張り付
け、スクリーンを形成する。次に、このスクリーン上に
スクリーン版用樹脂膜材料を塗布、乾燥させて感光膜を
形成する。次に、この感光膜にポジまたはネガフィルム
を密着させ、紫外線露光、現像を経てスクリーン上に印
刷用の抜き画像を形成する。
こうして得られたスクリーン版の裏側を例えばプリン
ト配線板の基材等の被印刷物に密着させ、スクリーン版
を通してスキージでインクを表側から裏側にこすり出
し、被印刷物に配線パターン等の画像を印刷するのであ
る。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、従来のスクリーン版用樹脂膜材料は、
撥油性及び撥水性に乏しく、このようなスクリーン版用
樹脂膜材料を用いたスクリーン版にあっては、印刷を繰
り返す間に樹脂膜の表面をつたってインクが裏側に回り
込んだり、にじんだりするという問題があった。特に、
高密度化が進み、各配線パターンが細線化されていると
ともに配線パターン間の距離が短くなっているプリント
配線板のパターン印刷等の場合には、インクの回り込み
やにじみによりシャープな画像が得られないばかりか、
隣接する別個の配線パターンがつながってしまうという
問題があった。
また、撥油性及び撥水性を高めるのであれば、従来樹
脂膜の耐洗浄性を高めるため等に用いられているシリコ
ン系の化合物をスクリーン版用樹脂膜材料に加えること
が考えられるが、印刷時において樹脂膜に撥油性及び撥
水性を持たせるためにはシリコン系の化合物を大量に加
えなければならず、シリコン系の化合物を大量に加える
と、水は勿論のこと、アルコール系の溶剤によっても現
像がほとんど不可能になってしまうという新たな問題を
生ずる。
本発明は以上のような実状に鑑みてなされたものであ
り、その目的は、インクが樹脂膜の表面をつたって裏側
に回り込んだり、にじんだりし難いスクリーン版を形成
することができるスクリーン版用樹脂膜材料を提供する
ことにある。
(課題を解決するための手段) 以上のような課題を解決するために本発明の採った手
段は、 シルク、ナイロン、テトロン、ポリエステルまたはス
テンレススチールなどのスクリーンに塗布され、ポジま
たはネガフィルムを通して露光された後、水洗現像され
るスクリーン版用樹脂膜材料であって、 主として感光剤と、少なくとも水溶性高分子ポリマー
を含有する乳剤液とを混合し、これらにフッ素系界面活
性剤を加えたところに特徴を有する。
(発明の作用) 本発明が上述のような手段を採ることにより、以下に
示すような作用がある。
従来用いられているスクリーン版用樹脂膜材料即ち、
主として感光剤と、少なくとも水溶性高分子ポリマーを
含有する乳剤液とを混合し、これらにフッ素系界面活性
剤を加えたので、従来と同様の製造工程で容易に製造で
きるので、作業性がよう且つ樹脂膜は柔軟性に富み、水
洗現像が容易である。
スクリーン上に形成された樹脂膜にフッ素系界面活性
剤が添加されるので、撥油性及び撥水性が高められ、こ
のスクリーン版用樹脂膜材料を用いたスクリーン版にあ
っては、樹脂膜がインクをはじくようになるため、印刷
を繰り返し行なってもインクが樹脂膜の表面をつたって
裏側に回り込んだり、にじんだりし難いものとなり、静
電気が発生しない。
(実施例) 以下、本発明を実施例に従って詳細に説明する。ま
ず、水溶性高分子ポリマーの1つであるポリビニルアル
コールが7%、ポリ酢酸ビニルが12%、アクリル酸エス
テルが22%、水分が59%の乳剤液1kgと、濃度30%のフ
ッ素系界面活性剤50gとを混合し、A液とした。本実施
例にあっては、膜質の良好化及びスクリー用紗への接着
力の強化を目的としてポリ酢酸ビニルを、また印刷時及
び印刷後の洗浄時の耐溶剤性の強化を目的としてアクリ
ル酸エステルを乳剤液に加えているが、本発明にあって
は、これらは特に必要ではなく、乳剤液は少なくとも水
溶性高分子ポリマーを含有していればよい。また、本実
施例にあっては、水溶性高分子ポリマーのうちポリビニ
ルアルコールを含有する乳剤液を用いているが、本発明
にあっては、水溶性高分子ポリマーの種類は限定され
ず、例えばポリビニルピロリドン等を含有する乳剤液を
用いてもよい。
次に、感光剤であるパラジアゾジフェニールアミンパ
ラフォルムアルデヒド縮合物5gと、適量の着色量と、40
℃の温水80gとを混合し、B液とした。本実施例にあっ
ては、感光剤としてジアゾ感光剤を用いたが、本発明に
あっては、感光剤の種類は限定されず、例えばスチリル
ビリジニウム基を導入した感光剤を用いてもよい。
最後に、A液と、B液と、必要に応じて各種活性剤と
を混合し、本発明に係るステンシルスクリーン版用樹脂
膜材料を得た。
得られたスクリーン版用樹脂膜材料を、アルミニウム
からなる枠体にテトロンからなるスクリーン用紗を均一
なテンションをかけて張り付けたスクリーン上に塗布、
乾燥させて感光膜を形成し、この感光膜にポジまたはネ
ガフィルムを密着させ、紫外線露光、水による水洗現場
を経てスクリーン上に印刷用の抜き画像を形成した。本
実施例にあっては、フッ素系界面活性剤を用い、水によ
る水洗現像を行なった。
こうして得られたスクリーン版をプリント配線板の基
材に密着させ、スクリーン版を通してスキージでインク
をこすり出し、配線パターンを繰り返し印刷したとこ
ろ、インクが樹脂膜の表面をつたって裏側に回り込んだ
り、にじんだりすることがなかった。従って、隣接する
別個の配線パターンがつながってしまうことがなく、シ
ャープな画像を得ることができた。また、本実施例にあ
っては、フッ素系の界面活性剤を加えたことにより、ス
クリーン版上をスキージが摺動することによってスクリ
ーン版が静電気を帯びるのを防止することができ、ひい
ては静電気のために被印刷物にインクが飛散することに
よる解像度の劣化を防止することができた。従って、ス
クリーン版が静電気を帯びるのを防止するために、従来
のように1回印刷する毎にスクリーン版に帯電防止用ス
プレーを吹き付ける必要がなくなった。
本実施例にあっては、予め乳剤液とフッ素系界面活性
剤を混合してA液とし、これに感光剤と着色剤と温水と
を混合したB液、及び各種活性剤を混合しているが、本
発明にあっては、混合順序等は特に限定されない。しか
しながら、本実施例のように、予め乳剤液とフッ素系界
面活性剤とを混合しておけば、乳剤液の安定性を向上さ
せることができ、より好適である。
なお、本実施例にあっては、スクリーン上に印刷用の
抜き画像を直接形成する所謂直接製版法を例に採り説明
したが、本発明に係るスクリーン版用樹脂膜材料は、予
め印刷用の抜き画像を形成しておき、これらをスクリー
ン上に配置する所謂間接製版法にも用いることができ、
プリント配線板のパターン印刷の他、被印刷物に厚膜状
の画像を形成する全てのスクリーン印刷に用いることが
できる。
(発明の効果) 以上のように本発明は、「シルク、ナイロン、テトロ
ン、ポリエステルまたはステンレススチールなどのスク
リーンに塗布され、ポジまたはネガフィルムを通して露
光された後、水洗現像されるスクリーン版用樹脂膜材料
であって、主として感光剤と、少なくとも水溶性高分子
ポリマーを含有する乳剤液とを混合し、これらにフッ素
系界面活性剤を加えた」ところにその特徴があり、これ
により、従来と同様の製造工程で容易に製造できるの
で、作業性がよく且つ樹脂膜は柔軟性に富み、水洗現像
が容易である。
また、スクリーン上に形成された樹脂膜にフッ素系界
面活性剤が添加されるので、撥油性及び撥水性が高めら
れ、樹脂膜がインクをはじくようになるため、印刷を繰
り返し行なってもインクが樹脂膜の表面をつたって裏側
に回り込んだり、にじんだりし難いものとなり、静電気
が発生しない。
従って、本発明に係るスクリーン版用樹脂膜材料を用
いたスクリーン版にあっては、隣接する別個の画像がつ
ながってしまうことがないばかりか、シャープな画像を
得ることができ、高密度な画像のスクリーン印刷が可能
となる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭50−105729(JP,A) 特開 昭60−208890(JP,A) 特開 昭63−9580(JP,A) 刈米孝夫「界面活性剤の性質と応用」 初版第1刷(昭55−9−1)幸書房 P.144 油化学 12〔12〕(昭38−11−20) P.653,660,661

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シルク、ナイロン、テトロン(登録商
    標)、ポリエステルまたはステンレススチールなどのス
    クリーンに塗布され、ポジまたはネガフィルムを通して
    露光された後、水洗現像されるスクリーン版用樹脂膜材
    料であって、 主として感光剤と、少なくとも水溶性高分子ポリマーを
    含有する乳剤液とを混合し、これらにフッ素系界面活性
    剤を加えたところに特徴を有する。
JP63298959A 1988-11-26 1988-11-26 スクリーン版用樹脂膜材料 Expired - Lifetime JP2598692B2 (ja)

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JPH02144537A JPH02144537A (ja) 1990-06-04
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5338961B2 (ja) * 1974-01-28 1978-10-18
JPS60208890A (ja) * 1984-04-02 1985-10-21 松下電器産業株式会社 印刷用スクリ−ン版
JPS639580A (ja) * 1986-06-30 1988-01-16 Dainippon Printing Co Ltd スクリ−ン印刷用スクリ−ン版

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
刈米孝夫「界面活性剤の性質と応用」初版第1刷(昭55−9−1)幸書房 P.144
油化学 12〔12〕(昭38−11−20) P.653,660,661

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