JP2598494B2 - イソオキサゾール化合物を含有する脳機能改善剤 - Google Patents
イソオキサゾール化合物を含有する脳機能改善剤Info
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、後記一般式(I)で表わされるイソオキサ
ゾール化合物を有効成分として含有する脳機能改善剤に
関する。
ゾール化合物を有効成分として含有する脳機能改善剤に
関する。
本発明の化合物に関連する文献として、1,2−ベンズ
イソオキサゾール化合物が、β受容器遮断作用を表わす
ことが記載されている〔特開昭52−31070号公報明細
書〕。
イソオキサゾール化合物が、β受容器遮断作用を表わす
ことが記載されている〔特開昭52−31070号公報明細
書〕。
老令人口の増加に伴い老人性痴呆症は今や大きな社会
問題になつている。老人性痴呆症は脳卒中等の脳循環障
害に由来する痴呆症とアルツハイマー型の痴呆症に大別
される。我国においては特に前者の痴呆症が約2/3を占
めていると云われている。従つて、脳循環障害から脳を
保護する脳機能改善剤の開発が非常に期待されている。
問題になつている。老人性痴呆症は脳卒中等の脳循環障
害に由来する痴呆症とアルツハイマー型の痴呆症に大別
される。我国においては特に前者の痴呆症が約2/3を占
めていると云われている。従つて、脳循環障害から脳を
保護する脳機能改善剤の開発が非常に期待されている。
本発明者らは、このような目的に沿つた化学物質の探
索過程の中から、一般式(I)を有するイソオキサゾー
ル化合物が強い脳機能改善作用をもつことを発見し、脳
機能改善剤として有用であることを確認して本発明を完
成するに至つた。
索過程の中から、一般式(I)を有するイソオキサゾー
ル化合物が強い脳機能改善作用をもつことを発見し、脳
機能改善剤として有用であることを確認して本発明を完
成するに至つた。
本発明は 一般式 (式中、R1は水素原子、ハロゲン原子、低級アルキル
基、低級アルケニル基、低級アルキニル基、置換基を有
してもよいベンジル基または置換基を有してもよいアリ
ール基を示す。R2は、水素原子、低級アルキル基、置換
基を有してもよいアリール基、または置換基を有しても
よい異項環式基を示す。またR1とR2はそれらが結合する
炭素原子と共に縮合炭化水素環を形成してもよい。R3お
よびR4は水素原子、低級アルキル基、置換基を有しても
よいベンジル基または置換基を有してもよいアリール基
を示し、またはR3とR4は一緒になつてそれらが結合する
窒素原子と共に脂環アミノ基を示す。)で表わされるイ
ソオキサゾール化合物又はその酸付加塩を有効成分とし
て含有する脳機能改善剤に関するものである。
基、低級アルケニル基、低級アルキニル基、置換基を有
してもよいベンジル基または置換基を有してもよいアリ
ール基を示す。R2は、水素原子、低級アルキル基、置換
基を有してもよいアリール基、または置換基を有しても
よい異項環式基を示す。またR1とR2はそれらが結合する
炭素原子と共に縮合炭化水素環を形成してもよい。R3お
よびR4は水素原子、低級アルキル基、置換基を有しても
よいベンジル基または置換基を有してもよいアリール基
を示し、またはR3とR4は一緒になつてそれらが結合する
窒素原子と共に脂環アミノ基を示す。)で表わされるイ
ソオキサゾール化合物又はその酸付加塩を有効成分とし
て含有する脳機能改善剤に関するものである。
本発明において用いられる好適な化合物としては、前
記一般式(I)において、R1は水素原子;フツ素、塩
素、臭素のようなハロゲン原子;メチル、エチル、n−
プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、te
rt−ブチル、n−ペンチル、イソペンチル、n−ヘキシ
ルのような直鎖状若しくは有枝鎖状の炭素数1乃至6個
を有するアルキル基;ビニル、アリル、2−ブテニル、
2−メチルアリルのような直鎖状若しくは有枝鎖状の炭
素数2乃至4個を有するアルケニル基;エチニル、2−
プロピニルのような炭素数2乃至4個を有するアルキニ
ル基:芳香環にメチル、エチル、n−プロピル、イソプ
ロピルのような炭素数1乃至3個を有するアルキル基、
メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポキシ
のような炭素数1乃至3個を有するアルコキシ基;フツ
素、塩素、臭素のようなハロゲン原子;ニトロ基、アミ
ノ基またはアセチルアミノ、プロピオニルアミノのよう
な低級脂肪族アシルアミノ基を有するか有しないベンジ
ル基;前記ベンジル基の置換基と同一の置換基を有する
か有しないフエニルなどのアリール基を示す。
記一般式(I)において、R1は水素原子;フツ素、塩
素、臭素のようなハロゲン原子;メチル、エチル、n−
プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、te
rt−ブチル、n−ペンチル、イソペンチル、n−ヘキシ
ルのような直鎖状若しくは有枝鎖状の炭素数1乃至6個
を有するアルキル基;ビニル、アリル、2−ブテニル、
2−メチルアリルのような直鎖状若しくは有枝鎖状の炭
素数2乃至4個を有するアルケニル基;エチニル、2−
プロピニルのような炭素数2乃至4個を有するアルキニ
ル基:芳香環にメチル、エチル、n−プロピル、イソプ
ロピルのような炭素数1乃至3個を有するアルキル基、
メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポキシ
のような炭素数1乃至3個を有するアルコキシ基;フツ
素、塩素、臭素のようなハロゲン原子;ニトロ基、アミ
ノ基またはアセチルアミノ、プロピオニルアミノのよう
な低級脂肪族アシルアミノ基を有するか有しないベンジ
ル基;前記ベンジル基の置換基と同一の置換基を有する
か有しないフエニルなどのアリール基を示す。
R2は水素原子;R1のアルキル基の例示と同一の直鎖状
若しくは有枝鎖状の炭素数1乃至4個を有するアルキル
基:前記R1のベンジル基の置換基を有するか有しないフ
エニルなどのアリール基:またはフリル、チエニル、チ
アゾリル、ピリジルのような酸素原子、硫黄原子若しく
は窒素原子を有する5員環または6員環の異項環式基を
示すか;またはR1とR2がそれぞれ結合する炭素原子と共
に形成する前記R1のベンジル基の置換基と同一の置換基
を有するか有しないベンゼン環、シクロヘキセン環、シ
クロヘプテン環のような6乃至7員縮合炭化水素環を示
す。
若しくは有枝鎖状の炭素数1乃至4個を有するアルキル
基:前記R1のベンジル基の置換基を有するか有しないフ
エニルなどのアリール基:またはフリル、チエニル、チ
アゾリル、ピリジルのような酸素原子、硫黄原子若しく
は窒素原子を有する5員環または6員環の異項環式基を
示すか;またはR1とR2がそれぞれ結合する炭素原子と共
に形成する前記R1のベンジル基の置換基と同一の置換基
を有するか有しないベンゼン環、シクロヘキセン環、シ
クロヘプテン環のような6乃至7員縮合炭化水素環を示
す。
R3およびR4は水素原子;R1のアルキル基の例示と同一
の直鎖状若しくは有枝鎖状の炭素数1乃至6個を有する
アルキル基:前記R1のベンジル基の置換基と同一の置換
基を有するか有しないベンジル基あるいはフエニルなど
のアリール基;またはR3とR4が一緒になつてそれらが結
合する窒素原子と共に形成するモルホリノ、1−ピペラ
ジニル、4−メチル−1−ピペラジニル、1−ピロリジ
ニル、ピペリジノのような5または6員脂環状アミノ基
を示してもよい。
の直鎖状若しくは有枝鎖状の炭素数1乃至6個を有する
アルキル基:前記R1のベンジル基の置換基と同一の置換
基を有するか有しないベンジル基あるいはフエニルなど
のアリール基;またはR3とR4が一緒になつてそれらが結
合する窒素原子と共に形成するモルホリノ、1−ピペラ
ジニル、4−メチル−1−ピペラジニル、1−ピロリジ
ニル、ピペリジノのような5または6員脂環状アミノ基
を示してもよい。
本発明によつて得られる前記一般式(I)で表わされ
る具体的化合物としては、例えば以下に記載する化合物
をあげることができる。
る具体的化合物としては、例えば以下に記載する化合物
をあげることができる。
前記一般式(I)を有するイソオキサゾール化合物の
薬理上許容される酸付加塩としては、塩酸塩、臭化水素
酸塩、硫酸塩のような鉱酸塩、およびシユウ酸塩、乳酸
塩、クエン酸塩、酒石酸塩、コハク酸塩、マレイン酸
塩、フマール酸塩、メタンスルホン酸塩のような有機酸
塩をあげることができる。
薬理上許容される酸付加塩としては、塩酸塩、臭化水素
酸塩、硫酸塩のような鉱酸塩、およびシユウ酸塩、乳酸
塩、クエン酸塩、酒石酸塩、コハク酸塩、マレイン酸
塩、フマール酸塩、メタンスルホン酸塩のような有機酸
塩をあげることができる。
なお、前記一般式(I)を有する化合物においては、
不斉炭素原子が存在するために光学異性体を含むもので
ある。
不斉炭素原子が存在するために光学異性体を含むもので
ある。
本発明に用いられる化合物は以下に示す方法によつて
製造することができる。
製造することができる。
上記式中、R1,R2,R3およびR4は前述したものと同意義
を示す。
を示す。
本製造法は、特開昭52−31070号公報に記載された方
法に従つて、同様な反応条件下で実施することができ
る。すなわち、第一工程の反応は、3−ヒドロキシイソ
オキサゾール(II)を塩基の存在下、エピハロヒドリン
と縮合することによつて行なわれ、ついで第二工程の反
応は、得られたエポキシド(III)をアミン類(IV)と
反応させることによつて行なわれ、本発明の目的化合物
(I)が得られる。
法に従つて、同様な反応条件下で実施することができ
る。すなわち、第一工程の反応は、3−ヒドロキシイソ
オキサゾール(II)を塩基の存在下、エピハロヒドリン
と縮合することによつて行なわれ、ついで第二工程の反
応は、得られたエポキシド(III)をアミン類(IV)と
反応させることによつて行なわれ、本発明の目的化合物
(I)が得られる。
本発明の前記一般式(I)を有するイソオキサゾール
化合物は、薬理試験および毒性試験によれば、優れた脳
機能改善作用を示し、しかも毒性の低い化合物である
が、以下にそれらの試験について具体的に説明する。
化合物は、薬理試験および毒性試験によれば、優れた脳
機能改善作用を示し、しかも毒性の低い化合物である
が、以下にそれらの試験について具体的に説明する。
1. 低酸素下に於ける生存時間に対する作用 方法:雄性成熟ddy系マウス(5週令,体重約30g)を1
群9ないし17匹宛使用した。2ないし3匹の動物を1.5
リツトルのアクリル製ガスチヤンバーに入れた後、4%
O2と96%N2の混合ガスを10リツトル/分の流速で通気
し、動物が死亡(呼吸の停止)するまでの時間を計測し
た。なお、被検化合物は0.5%CMC溶液に溶解したうえ、
マウスの体重10g当り0.1mlになるように調製し、低酸素
負荷30分前に腹腔内に投与した。
群9ないし17匹宛使用した。2ないし3匹の動物を1.5
リツトルのアクリル製ガスチヤンバーに入れた後、4%
O2と96%N2の混合ガスを10リツトル/分の流速で通気
し、動物が死亡(呼吸の停止)するまでの時間を計測し
た。なお、被検化合物は0.5%CMC溶液に溶解したうえ、
マウスの体重10g当り0.1mlになるように調製し、低酸素
負荷30分前に腹腔内に投与した。
成績:結果を第2表に示すように、3−(2−ヒドロキ
シ−3−モルホリノプロポキシ)−5−フエニルイソオ
キサゾール塩酸塩(製造例1化合物)は30mg/kg以上の
容量で低酸素下における生存時間を有意に延長した。
シ−3−モルホリノプロポキシ)−5−フエニルイソオ
キサゾール塩酸塩(製造例1化合物)は30mg/kg以上の
容量で低酸素下における生存時間を有意に延長した。
2. 両側総頚動脈を結紮した高血圧自然発生・脳卒中易
発症ラツト(SHR・SP)の神経症状に対する改善作用 方法:雄性成熟(15週令)SHR・SPを1群11匹宛使用し
た。ハロセン麻酔下に両側総頚動脈を結紮して脳虚血モ
デルを作成し、結紮と同時にハロセン麻酔を停止し、そ
の後正向反射が回復するまでの時間、脳虚血によつて痙
攣が発症するまでの時間並びに死亡するまでの時間を6
時間における生存動物数とともに夫々計測した。なお、
被検化合物を蒸溜水に溶解し、結紮の30分前に腹腔内に
投与した。対照群には蒸溜水を同様に投与した。推計学
的な解析は生存率においてはx2検定を、その他はu検定
を用いて行なつた。
発症ラツト(SHR・SP)の神経症状に対する改善作用 方法:雄性成熟(15週令)SHR・SPを1群11匹宛使用し
た。ハロセン麻酔下に両側総頚動脈を結紮して脳虚血モ
デルを作成し、結紮と同時にハロセン麻酔を停止し、そ
の後正向反射が回復するまでの時間、脳虚血によつて痙
攣が発症するまでの時間並びに死亡するまでの時間を6
時間における生存動物数とともに夫々計測した。なお、
被検化合物を蒸溜水に溶解し、結紮の30分前に腹腔内に
投与した。対照群には蒸溜水を同様に投与した。推計学
的な解析は生存率においてはx2検定を、その他はu検定
を用いて行なつた。
結果:成績を第3表に示すように、製造例1化合物は30
mg/kgの容量で脳虚血によつて生ずる痙攣発症潜時を有
意に延長した。また、100mg/kgの用量ではこの他に生存
時間ならびに6時間生存した動物数(生存率)をいずれ
も有意に夫々延長ならびに増加した。なお、いずれの用
量においても正向反射の回復時間には影響が認められな
かつた。
mg/kgの容量で脳虚血によつて生ずる痙攣発症潜時を有
意に延長した。また、100mg/kgの用量ではこの他に生存
時間ならびに6時間生存した動物数(生存率)をいずれ
も有意に夫々延長ならびに増加した。なお、いずれの用
量においても正向反射の回復時間には影響が認められな
かつた。
3. 急性毒性 製造例1化合物を0.5%CMC溶液に懸濁させ、1000mg/k
gを3匹のマウスに経口投与し、5日間観察を行なつた
ところ、特記すべき顕著な症状を生ずることなく、全例
生存した。
gを3匹のマウスに経口投与し、5日間観察を行なつた
ところ、特記すべき顕著な症状を生ずることなく、全例
生存した。
以上説明したように、前記一般式(I)を有する化合
物は極めて毒性が低く、且つ、脳の虚血に依つて生ずる
神経症状を改善する、所謂、脳機能改善作用並びに抗低
酸素作用を有するものである。臨床的には経口投与が可
能で、脳循環代謝改善剤として脳卒中急性期及び慢性期
の治療剤或いは脳腫瘍、頭部外傷などによる脳外科手術
後の治療剤として有用である。
物は極めて毒性が低く、且つ、脳の虚血に依つて生ずる
神経症状を改善する、所謂、脳機能改善作用並びに抗低
酸素作用を有するものである。臨床的には経口投与が可
能で、脳循環代謝改善剤として脳卒中急性期及び慢性期
の治療剤或いは脳腫瘍、頭部外傷などによる脳外科手術
後の治療剤として有用である。
その投与形態としては、例えば、錠剤、カプセル剤、
顆粒剤、散剤、シロツプ剤などによる経口投与方法、注
射剤、坐剤などによる非経口投与方法があげられる。こ
れ等の各種製剤は、常法に従つて目的に応じて主薬に賦
形剤、結合剤、崩壊剤、滑沢剤、矯味剤など医薬の製剤
技術分野において通常使用し得る既知の補助剤を用いて
製剤化することができる。その使用量は症状、年齢、体
重などによつて異なるが、経口投与の場合、通常は成人
に対し、1回5mgないし50mgを1日1ないし3回投与す
ることができる。
顆粒剤、散剤、シロツプ剤などによる経口投与方法、注
射剤、坐剤などによる非経口投与方法があげられる。こ
れ等の各種製剤は、常法に従つて目的に応じて主薬に賦
形剤、結合剤、崩壊剤、滑沢剤、矯味剤など医薬の製剤
技術分野において通常使用し得る既知の補助剤を用いて
製剤化することができる。その使用量は症状、年齢、体
重などによつて異なるが、経口投与の場合、通常は成人
に対し、1回5mgないし50mgを1日1ないし3回投与す
ることができる。
次に製剤例、製造例および参考例を挙げて更に具体的
に説明する。
に説明する。
製剤例 カプセル剤 3−(2−ヒドロキシ−3−モルホリノプロポキシ)−
5−フエニルイソオキサゾール塩酸塩(製剤例1化合
物) 25.0mg 乳糖 153.6mg トウモロコシ澱粉 100.0mgステアリン酸マグネシウム 1.4mg 計280.0mg 上記の処方の粉末を混合し、60メツシユのふるいを通
した後、この粉末280mgを3号ゼラチンカプセルに入
れ、カプセル剤とした。
5−フエニルイソオキサゾール塩酸塩(製剤例1化合
物) 25.0mg 乳糖 153.6mg トウモロコシ澱粉 100.0mgステアリン酸マグネシウム 1.4mg 計280.0mg 上記の処方の粉末を混合し、60メツシユのふるいを通
した後、この粉末280mgを3号ゼラチンカプセルに入
れ、カプセル剤とした。
製造例 1 3−(2−ヒドロキシ−3−モルホリノプロポキシ)−
5−フエニルイソオキサゾール塩酸塩の合成 (1−1) 3−(2−ヒドロキシ−3−モルホリノプロポキシ)−
5−フエニルイソオキサゾールの合成 3−(2,3−エポキシプロポキシ)−5−フエニルイ
ソオキサゾール40.0gのEtOH(400ml)溶液にモルホリン
17.6gを加え5時間加熱還流する。反応液を減圧下濃縮
して得られる固型物を酢酸エチルで再結晶化して、融点
123〜124℃を示す無色・柱状晶の目的物50.0gを得た。
5−フエニルイソオキサゾール塩酸塩の合成 (1−1) 3−(2−ヒドロキシ−3−モルホリノプロポキシ)−
5−フエニルイソオキサゾールの合成 3−(2,3−エポキシプロポキシ)−5−フエニルイ
ソオキサゾール40.0gのEtOH(400ml)溶液にモルホリン
17.6gを加え5時間加熱還流する。反応液を減圧下濃縮
して得られる固型物を酢酸エチルで再結晶化して、融点
123〜124℃を示す無色・柱状晶の目的物50.0gを得た。
赤外吸収スペクトル(KBr)cm-1: 3190,1624,1511,1440。
核磁気共鳴スペクトル(CDCl3)δppm: 2.30〜2.85(2H×3,m)、3.20〜3.70(1H,b)、3.73(2
H×2,t,J=4.5)、3.90〜4.55(1H,m)、4.15〜4.50,2
H,m)、6.18(1H,s)、7.35〜7.85,5H,m)。
H×2,t,J=4.5)、3.90〜4.55(1H,m)、4.15〜4.50,2
H,m)、6.18(1H,s)、7.35〜7.85,5H,m)。
(1−2) 3−(2−ヒドロキシ−3−モルホリノプロポキシ)−
5−フエニルイソオキサゾール塩酸塩の合成 3−(2−ヒドロキシ−3−モルホリノプロポキシ−
5−フエニルイソオキサゾール5.00gの酢酸エチル(200
ml)溶液に4N−HCl/ジオキサン溶液(5.0ml)を加え室
温にて10分間撹拌する。反応液を減圧下濃縮して得られ
る固型物を酢酸エチルで再結晶化して、融点149−150℃
を示す無色・粉末晶の目的物5.21gを得た。
5−フエニルイソオキサゾール塩酸塩の合成 3−(2−ヒドロキシ−3−モルホリノプロポキシ−
5−フエニルイソオキサゾール5.00gの酢酸エチル(200
ml)溶液に4N−HCl/ジオキサン溶液(5.0ml)を加え室
温にて10分間撹拌する。反応液を減圧下濃縮して得られ
る固型物を酢酸エチルで再結晶化して、融点149−150℃
を示す無色・粉末晶の目的物5.21gを得た。
赤外吸収スペクトル(KBr)cm-1: 3215,1625,1513,1461。
核磁気共鳴スペクトル(D2O)δppm: 3.66〜4.13(2H×3,m)、4.50(2H×2,t,J=4.5)、4.6
9(2H,d,J=4.5)、4.80〜5.20(1H,m)、6.83(1H,
s)、7.80〜8.30(5H,m)。
9(2H,d,J=4.5)、4.80〜5.20(1H,m)、6.83(1H,
s)、7.80〜8.30(5H,m)。
参考例 1 3−(2,3−エポキシプロポキシ)−5−フエニルイソ
オキサゾールの合成 3−ヒドロキシ−5−フエニルイソオキサゾール10.0
0gのヘキサメチルホスホルアミド(50ml)溶液に無水炭
酸カリウム10.28g及びエピクロルヒドリン6.89gを加え
室温にて24時間撹拌する。反応液の不溶物を去後、酢
酸エチル(200ml)を加え、10%食塩水洗浄(200ml×
2)を行う。有機層を無水硫酸マグネシウム上にて乾燥
後、乾燥剤を去し溶剤を減圧下留去して得られる残渣
をシリカゲルカラムクロマトグラフイー(展開剤:シク
ロヘキサン/酢酸エチル:4/1)にて精製して、融点98〜
99℃を示す無色・針状晶の目的物11.00g(82.0%)を得
た。
オキサゾールの合成 3−ヒドロキシ−5−フエニルイソオキサゾール10.0
0gのヘキサメチルホスホルアミド(50ml)溶液に無水炭
酸カリウム10.28g及びエピクロルヒドリン6.89gを加え
室温にて24時間撹拌する。反応液の不溶物を去後、酢
酸エチル(200ml)を加え、10%食塩水洗浄(200ml×
2)を行う。有機層を無水硫酸マグネシウム上にて乾燥
後、乾燥剤を去し溶剤を減圧下留去して得られる残渣
をシリカゲルカラムクロマトグラフイー(展開剤:シク
ロヘキサン/酢酸エチル:4/1)にて精製して、融点98〜
99℃を示す無色・針状晶の目的物11.00g(82.0%)を得
た。
赤外吸収スペクトル(KBr)cm-1: 1615,1585,1511,1459,1418。
核磁気共鳴スペクトル(CDCl3)δppm: 2.73(1H,AB−dd,J=4.5,3.0)、2.87(1H,AB−dd,J=
4.5,4.5)、3.26〜3.50(1H,m)、4.20(1H,AB−dd,J=
12.0,6.0)、4.58(1H,AB−dd,J=12.0,3.0)、6.20(1
H,s)、7.30〜7.90(5H,m)。
4.5,4.5)、3.26〜3.50(1H,m)、4.20(1H,AB−dd,J=
12.0,6.0)、4.58(1H,AB−dd,J=12.0,3.0)、6.20(1
H,s)、7.30〜7.90(5H,m)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07D 261/20 C07D 261/20 413/04 213 413/04 213 333 333 (72)発明者 加藤 克紀 東京都品川区広町1丁目2番58号 三共 株式会社内 (72)発明者 吉見 建二 東京都品川区広町1丁目2番58号 三共 株式会社内 (72)発明者 久保 与志子 東京都品川区広町1丁目2番58号 三共 株式会社内 (72)発明者 長野 光男 東京都品川区広町1丁目2番58号 三共 株式会社内
Claims (1)
- 【請求項1】一般式 (式中、R1は水素原子、ハロゲン原子、低級アルキル
基、低級アルケニル基、低級アルキニル基、置換基を有
してもよいベンジル基または置換基を有してもよいアリ
ール基を示す。R2は、水素原子、低級アルキル基、置換
基を有してもよいアリール基、または置換基を有しても
よい異項環式基を示す。またR1とR2はそれらが結合する
炭素原子と共に縮合炭化水素環を形成してもよい。R3お
よびR4は水素原子、低級アルキル基、置換基を有しても
よいベンジル基または置換基を有してもよいアリール基
を示し、またはR3とR4は一緒になつてそれらが結合する
窒素原子と共に脂環アミノ基を形成してもよい。)で表
わされるイソオキサゾール化合物又はその塩を有効成分
として含有する脳機能改善剤。
Priority Applications (10)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28731488A JP2598494B2 (ja) | 1988-11-14 | 1988-11-14 | イソオキサゾール化合物を含有する脳機能改善剤 |
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ES198989303164T ES2040463T3 (es) | 1988-03-30 | 1989-03-30 | Un procedimiento para preparar una serie de nuevos derivados de isoxazol que se consideran derivados de isoxazolonas y que se pueden utilizar para el tratamiento de problemas circulatorios cerebrales y como relajantes musculares de accion central. |
DE8989303164T DE68900488D1 (de) | 1988-03-30 | 1989-03-30 | Isoxazolderivate zur verwendung als zerebralaktive wirkstoffe und zentralmuskelrelaxantien. |
CA000595231A CA1337198C (en) | 1988-03-30 | 1989-03-30 | Isoxazole derivatives for use as cerebro-active drugs and central muscle relaxants |
AT89303164T ATE70059T1 (de) | 1988-03-30 | 1989-03-30 | Isoxazolderivate zur verwendung als zerebralaktive wirkstoffe und zentralmuskelrelaxantien. |
EP89303164A EP0335723B1 (en) | 1988-03-30 | 1989-03-30 | Isoxazole derivatives for use as cerebro-active drugs and central muscle relaxants |
KR1019890004145A KR890014502A (ko) | 1983-03-30 | 1989-03-30 | 대뇌-활성 약물 및 중추근이완제로서 사용하기 위한 신규 이소옥사졸 유도체류 |
GR920400232T GR3003810T3 (ja) | 1988-03-30 | 1992-02-13 | |
US08/026,271 US5321037A (en) | 1986-12-26 | 1993-03-04 | Isoxazole derivatives for use as cerebro-active drugs and central muscle relaxants |
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ID=17715763
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28731488A Expired - Lifetime JP2598494B2 (ja) | 1983-03-30 | 1988-11-14 | イソオキサゾール化合物を含有する脳機能改善剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2598494B2 (ja) |
-
1988
- 1988-11-14 JP JP28731488A patent/JP2598494B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
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