JP2598380Y2 - 内燃機関のシリンダヘッド - Google Patents

内燃機関のシリンダヘッド

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JP2598380Y2
JP2598380Y2 JP1991002889U JP288991U JP2598380Y2 JP 2598380 Y2 JP2598380 Y2 JP 2598380Y2 JP 1991002889 U JP1991002889 U JP 1991002889U JP 288991 U JP288991 U JP 288991U JP 2598380 Y2 JP2598380 Y2 JP 2598380Y2
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oil return
return hole
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head
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秀喜 村松
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Nissan Motor Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、内燃機関のシリンダヘ
ッドに関し、特にシリンダヘッド上壁に、オイル戻し孔
を、ヘッドボルトボス部に隣接して形成したものに関す
る。
【0002】
【従来の技術】シリンダヘッドをシリンダブロックに取
付けるときには、所定の間隔で配列されたシリンダボア
周囲のシリンダヘッド上部にヘッドボルトボス部を形成
し、このヘッドボルトボス部のボルト嵌挿孔にヘッドボ
ルトを挿通することにより、シリンダヘッドをシリンダ
ブロックのトップデッキに締結している。
【0003】かかる従来例を図6及び図7に示す(実開
昭62−90909号公報等参照)。即ち、図におい
て、アルミニューム製のシリンダヘッド51には、所定の
間隔で配列されたシリンダボアの周囲に該ヘッド51を図
示しないシリンダブロックに締結するためのヘッドボル
ト52の嵌挿孔53が上面から下面へと貫通して設けられて
いる。そしてヘッドボルト52の頭部52aとヘッドボルト
ボス部53aとの間に平ワッシャ54を介装して、ヘッドボ
ルト52を嵌挿孔53に締結している。
【0004】また、シリンダボアの周囲には図示しない
動弁機構等を取り付けるための取付部56が設けられてお
り、シリンダヘッド51には図示しない動弁機構等を潤滑
する目的で潤滑油送油通路(図示せず)が形成さてオイ
ルパンよりオイルが供給されている。ここで、シリンダ
ヘッド上面55の一方の側壁57に沿ってその底面が前記シ
リンダヘッド上面55より低い位置となっているオイル戻
し溝58が設けられており、さらに該オイル戻し溝58の底
面の最低位の位置に前記オイルパンに連通するオイル戻
し孔59が開口穿設されている。
【0005】そして、潤滑を終えたオイルはシリンダヘ
ッド上面55よりオイル戻し溝58に流れ込み、オイル戻し
孔59を経由して前記オイルパンに戻る構成となってい
る。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】ところで、シリンダヘ
ッド51の組立、分解時には前記ヘッドボルト52を締め付
けたり緩めたりする必要があるが、シリンダヘッド51を
含み機関本体の小型化,軽量化がさけばれている昨今、
その際にヘッドボルト52と平ワッシャ54とを一体に取り
扱うことができない場合があり、例えば分解時におい
て、ヘッドボルト52を嵌挿孔53から抜きだした後に、ヘ
ッドボルトボス部53aに載置された状態の平ワッシャ54
を取り去ることが必要な場合がある。しかしながら、前
述の機関本体の小型化等に起因して作業性が充分良好で
はないため、平ワッシャ54をヘッドボルトボス部53aか
ら落下させる惧れがある。
【0007】ここで、種々のレイアウト上の制限からオ
イル戻し孔59に隣接して前記ヘッドボルトボス部53aが
設けられる場合がある。一方、オイルの戻し性能を向上
させるためにオイル戻し孔59の径は大きく穿設されてい
るが、該オイル戻し孔59に隣接して設けられたヘッドボ
ルトボス部53aに係り、ヘッドボルトボス部53aから落
下させた平ワッシャ54が誤って該オイル戻し孔59の内部
に入り込む惧れがあり、組立性,分解性の悪化を招く惧
れがあった。
【0008】そこで、本考案は以上のような従来の実情
に鑑み、オイル戻し孔の開口上端にリブを形成すること
により、ワッシャが落下した場合も該ワッシャがオイル
戻し孔の内部に入り込まないような内燃機関のシリンダ
ヘッドを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1記載
の考案は、座面にワッシャが載置され、該ワッシャを介
してヘッドボルトが挿通されるヘッドボルトボス部と、
該ヘッドボルトボス部に隣接し、かつ、当該ヘッドボル
トボス部の座面より低位置に開口したオイル戻し孔と、
を有する内燃機関のシリンダヘッドにおいて、前記オイ
ル戻し孔を、前記ワッシャ外径より小さい内径を有する
複数の貫通孔をその一部が重なるように配置して形成
し、前記オイル戻し孔の開口部において隣接する前記貫
通孔の重合部に沿ってリブを形成したことを特徴とす
【0010】
【作用】請求項1記載の考案の構成によれば、オイル戻
し孔はワッシャ外径より小さい内径を有する複数の貫通
孔から形成されると共に、オイル戻し孔の開口部におい
て隣接する貫通孔の重合部に沿ってリブが形成されるの
で、開口部の最大直線長さがワッシャの外径寸法より小
さくなる。このため、オイル戻し孔に隣接して設けられ
るヘッドボルトボス部上の座面に載置されたワッシャを
誤って座面から落下させた場合であっても、ワッシャが
オイル戻し孔の内部に入り込むことがない。もって、シ
リンダヘッドの組立・分解時の作業性向上に繋がる。
【0011】また、オイル戻し孔は、ワッシャ外径より
小さい内径を有する複数の貫通孔をその一部が重なるよ
うに配置して形成されているので、オイル戻し孔の流路
断面積が十分確保でき、オイル戻し孔を多量のオイルが
通過可能となり、オイルの戻し性能も損なうことがな
い。
【0012】
【実施例】以下、本考案の実施例を図に基づいて説明す
る。尚、以下に説明する図において、図6及び図7と同
一要素のものには同一符号を付して説明を簡単にする。
図1において、DOHC型内燃機関のアルミニューム製
のシリンダヘッド51には、所定の間隔で配列されたシリ
ンダボア50の周囲に該ヘッド51を図示しないシリンダブ
ロックに締結するためのヘッドボルト52の嵌挿孔11及び
53が上面から下面へと貫通して設けられている。ヘッド
ボルト52を平ワッシャ54を介して該嵌挿孔11及び53に挿
通している。
【0013】また、シリンダボア50の周囲には図示しな
い動弁機構等を取り付けるための取付部56が設けられ、
シリンダヘッド51には図示しない動弁機構等を潤滑する
目的で潤滑油送油通路(図示せず)が形成さてオイルパ
ンよりオイルが供給されている。前記シリンダヘッド51
の上部側端部に形成されるフランジ部60には図示しない
ロッカカバーが固定されシリンダヘッド上面12及び55と
共同で潤滑空間を形成している。
【0014】ここで、シリンダヘッド上面12及び55は前
記潤滑空間内に存在するオイルが後述するオイル戻し孔
21に戻り易いように側壁13及び14に向かって下方になだ
らかに傾斜して形成されている。さらに本実施例におい
ては、シリンダヘッド51のカム軸延設方向の略中央部に
穿設されるヘッドボルト52の嵌挿孔11のヘッドボルトボ
ス部15が前記なだらかに傾斜しているシリンダヘッド上
面12の最低位の位置に設けられており、該ヘッドボルト
ボス部15より低い位置でかつ隣接した位置に前記オイル
パンに連通するオイル戻し孔21が開口穿設されている。
【0015】そして本考案に係る構成として、前記オ
イル戻し孔21はその直径φDが前記平ワッシャ54の外径
φD54より小さい1本のドリル22を隣接して該シリンダ
ヘッド51の下面より通すことにより加工している。勿
論、同一直径の2本のドリル(説明のため22及び23と番
号を付す。)を用いて加工してもなんら差し支えない。
さらに、該加工に際してはドリル22及び23により穿設
されるドリル孔24及び25が隣接して形成されるように
2本のドリル22及び23の中心間距離Cを前記直径Dより
短く設定する(C<D)と共に、ドリル22及び23が完全
に貫通する前に加工を中止することにより開口上端21
aにリブ26を形成するようにした。
【0016】そして潤滑を終えたオイルはシリンダヘ
ッド上面12及び55を流れ、オイル戻し孔21を経由して前
記オイルパンに戻る構成となっている。次にかかる構
成の作用を説明する。オイル戻し孔21に隣接して設けら
れるヘッドボルトボス部15上に載置された平ワッシャ54
を誤って該ヘッドボルトボス部15から落下させた場合
に、該オイル戻し孔21が該ヘッドボルトボス部15の座面
15aよりも低位置に開口しているので平ワッシャ54
オイル戻し孔21に向かって落下することになる。しか
し、ドリル孔24及び25の直径φDは前記平ワッシャ54の
外径φD54より小さい2本のドリル22及び23の径と同一
であるので、該平ワッシャ54が各々のドリル孔24及び25
の内部に入り込むことは無い。さらに、2本のドリル22
及び23の中心間距離Cを前記直径Dより短く設定すると
共に、ドリル22及び23が完全に貫通する前に加工を中止
することにより開口上端21aにリブ26が形成される
で、オイル戻し孔21の開口部における最大開口長さ(最
大直線長さ)Lも前記平ワッシャ54の外径φD54より小
さくなり、平ワッシャ54がドリル孔24及び25即ちオイ
ル戻し孔21の内部に入り込むことは無い。もってシリ
ンダヘッド51を組み立てる際の作業性、又は分解する際
の作業性が向上する。
【0017】さらに、前記オイル戻し孔21を2本のドリ
ル孔24及び25を隣接して接続することにより形成してい
るので、該オイル戻し孔21の有効断面積(流路断面積)
を充分に大きくとることができ該オイル戻し孔21を多
オイルが通過可能となり、オイルの戻し性能も損な
うことがない。尚、本実施例においてはオイル戻し孔
21を2本のドリル孔24及び25を隣接して接続することに
より形成するようにしたが、ドリル孔は複数であればよ
く、各々のドリル孔の穿孔加工により前記リブを形成す
る構成とすれば、前述と同様の作用,効果を奏するもの
である。
【0018】
【考案の効果】以上説明したように、請求項1記載の考
案によれば、オイル戻し孔の開口部において隣接する貫
通孔に沿ってリブが形成されているため、オイル戻し孔
の開口部における最大直線長さがワッシャの外径寸法よ
り小さくなり、ワッシャをボルトボス部の座面から誤っ
て落下させた場合であっても、ワッシャがオイル戻り孔
の内部に入り込むことがなく、シリンダヘッドの組立・
分解時の作業性を向上することができる。また、オイル
戻し孔は、ワッシャ外径より小さい内径を有する複数の
貫通孔をその一部が重なるように配置して形成されてい
るので、オイル戻し孔の流路断面積が十分確保され、オ
イル戻し孔を多量のオイルが通過可能となり、オイルの
戻し性能の低下を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例を示すシリンダヘッドの平面図
【図2】図1におけるF部平面図
【図3】図2におけるG−G断面図
【図4】図2におけるH−H断面図
【図5】本考案の実施例を示すシリンダヘッドの要部斜
視図
【図6】従来のシリンダヘッド示す部分平面図
【図7】図6におけるI−I断面図
【符号の説明】
11 ヘッドボルト嵌挿孔 12 シリンダヘッド上面 15 ヘッドボルトボス部 21 オイル戻し孔 24 ドリル孔 25 ドリル孔 26 リブ 51 シリンダヘッド 52 ヘッドボルト 54 平ワッシャ
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F02F 1/24 F01M 1/06 F02F 1/00

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】座面にワッシャが載置され、該ワッシャを
    介してヘッドボルトが挿通されるヘッドボルトボス部
    と、該ヘッドボルトボス部に隣接し、かつ、当該ヘッド
    ボルトボス部の座面より低位置に開口したオイル戻し孔
    と、を有する内燃機関のシリンダヘッドにおいて、 前記オイル戻し孔前記ワッシャ外径より小さい内径
    を有する複数の貫通孔をその一部が重なるように配置し
    て形成し、前記オイル戻し孔の開口部において隣接する
    前記貫通孔の重合部に沿ってリブを形成したことを特徴
    とする内燃機関のシリンダヘッド。
JP1991002889U 1991-01-31 1991-01-31 内燃機関のシリンダヘッド Expired - Lifetime JP2598380Y2 (ja)

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JP4506621B2 (ja) * 2005-09-06 2010-07-21 日産自動車株式会社 多気筒内燃機関のシリンダヘッド
JP2008045417A (ja) * 2006-08-10 2008-02-28 Aichi Mach Ind Co Ltd シリンダヘッドおよびこれを備える内燃機関
FR2957546B1 (fr) * 2010-03-18 2012-04-06 Peugeot Citroen Automobiles Sa Procede de mise en place d'une rondelle d'appui de vis d'assemblage dans une culasse et culasse apte a mettre en ?uvre ce procede

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